サイバース・クロック・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2018/07/22 (日) 09:58:00
更新日:2024/02/17 Sat 20:47:38
所要時間:約 4 分で読めます






今、雄大なる翼のもとに集いしつわものたちよ…新たなる伝説となれ!

融合召喚! 出でよ!



サイバース・クロック・ドラゴン!



概要

《サイバース・クロック・ドラゴン》とは「遊戯王OCG」に登場する融合モンスターである。
アニメ「遊戯王VRAINS」において主人公、藤木遊作/Playmakerが使用するモンスターでもある。「クロック・ドラゴン」と略される場合が多い。
攻撃名は「パルスプレッシャー」、攻撃力アップ効果名は「サイバース・クロックアップ」。

アニメでは「道順健碁/ブラッドシェパード」戦で初登場し、自身の効果で攻撃力を7500まで上げてフィニッシャーとなった。
続いて登場した「ボーマン」戦では後述する(2)の効果を適用させて勝利につなげている。ちなみに技名が判明したのはこのデュエルにて。

なお、Playmakerが使用した初の融合モンスターだが、入手方法は劇中でははっきりとは描写されていない。
一応、20th MONSTER SELECTIONの《サイバース・マジシャン》の紹介で、「Aiがサイバース世界から持ち帰ったモンスター」と記載されているため、
おそらく《サイバース・クロック・ドラゴン》も同様だと思われる*1

2年目ラストデュエルといえるボーマン戦でも再登場。
《キメラ・ハイドライブ・ドラグリッド》を破壊し、このデュエルでボーマンに初のダメージを与える活躍を見せた。
なお、このデュエル内容などから、珍しく引き続きアニメ効果のままの様子。

最終デュエルであるAi戦ではOCG効果になっており、効果破壊された際には魔法カードをサーチしている。

アニメVRAINSにおける出番は省略デュエル含めて6回だが、その全てでフィニッシャーあるいは戦闘ダメージでの勝利に貢献している。


OCGにおけるテキスト

融合・効果モンスター
星7/闇属性/サイバース族/攻2500/守2000
「クロック・ワイバーン」+リンクモンスター1体以上
(1):このカードの融合召喚成功時に発動できる。
その素材のリンクマーカーの合計分だけ、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
次のターン終了時まで、他の自分のモンスターは攻撃できず、このカードの攻撃力はこの効果で墓地へ送った数×1000アップする。
(2):自分フィールドにリンクモンスターが存在する限り、自分フィールドの他のモンスターを、相手は攻撃・効果の対象にできない。
(3):融合召喚したこのカードが相手の効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから魔法カード1枚を手札に加える。


名前や外見的には正統派な黒いドラゴンだが、サイバース族である。
攻撃力は大型モンスターとしては平均的だが、(1)の効果により攻撃力をさらに上乗せでき、更には墓地肥やしまでできてしまう。

また、(2)の効果はリンクモンスターがいれば他のモンスターを相手の攻撃や効果から守ることができる。
ただし、このカード自身には耐性はないので注意。また対象を取らない効果も防げない。

この時点でも強力な効果を持っているといえるが、仮に除去されても(3)の効果で魔法カードをサーチできリカバリーも万全。
ただし例によってバウンスや除外では発動せず、相手の効果によって墓地に送られる必要がある。

なおアニメでは、(1)は同名カードを含めて1ターンに1度の回数制限が付いており、(3)の効果自体が当初は存在しなかったため、OCGでは純粋に強化されている。



さて、(1)の効果の解説に戻るが、よく見てほしい、このモンスターの融合素材を……。







「クロック・ワイバーン」+リンクモンスター1体以上


あれ?


「クロック・ワイバーン」+リンクモンスター1体以上


《クロック・ワイバーン》の他はリンクモンスターをいくら使ってもいいので、攻撃力の上昇量が半端ないモンスターなのである。

リンク2モンスターを1体使うだけでも《青眼の究極竜》に匹敵する4500となり、
リンクマーカーが合計8以上あれば10000を楽に超えられる。

さらに現時点ではリンクマーカーの数×1000以上の攻撃力を持つモンスターは少なく、
「素材で殴った方がダメージ大きい」という事はさほどない。概ね全リンクモンスターを融合素材にするくらい挑戦的でも問題はないだろう。
一応、デッキ枚数と次のターン終了時まで、他の自分のモンスターは攻撃できないデメリットこそあるものの、
Playmakerのように(2)の効果のためにリンクモンスターを残すというのも一つのプレイングである。

更に、融合素材の片方が名称指定されているので融合素材代用モンスターが使用でき、もう片方が非常に緩いということは……。
詳しくは後述。



【関連カード】


クロック・ワイバーン
効果モンスター
星4/風属性/サイバース族/攻1800/守1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードの攻撃力を半分にし、自分フィールドに「クロックトークン」(サイバース族・風・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

《サイバース・クロック・ドラゴン》の指定融合素材。
トークン生成効果を持つので素材のリンクモンスター召喚の足掛かりにもなる。
とりあえず、特殊召喚したトークンでリンク1を呼び、それを素材として《サイバース・クロック・ドラゴン》を融合するだけでも攻撃力3500になる。

またレベル4であることからアニメ同様《ファイアウォール・X・ドラゴン》のエクシーズ素材に、
自身とクロック・トークンと効果を使用した《サイバース・シンクロン》で《サイバース・クアンタム・ドラゴン》のシンクロ素材につなげることもできる。

ステータスも攻撃力1800と申し分なく、効果もまず腐らないため、3枚フル投入でも問題なく機能すると思われる。


クロック・スパルトイ
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/闇属性/サイバース族/攻 800
【リンクマーカー:下/右下】
サイバース族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「サイバネット・フュージョン」1枚を手札に加える。
(2):このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合、自分の墓地のレベル4以下のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

事実上のサポートカード。こちらもさらなるリンクモンスター召喚の足掛かりとなる。
《クロック・ワイバーン》1枚からこのモンスターを経由して、高攻撃力の《サイバース・クロック・ドラゴン》を融合召喚できるため、
《サイバース・クロック・ドラゴン》を主軸とするのであればまず必須カードと言えるだろう。
ただリンクマーカーの向きの都合上、《サイバネット・フュージョン》の墓地のモンスターを素材にする効果が使い難い点は注意。

クロック・リザード
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
{◢
リンク2/闇属性/サイバース族/攻 800
【リンクマーカー:左下/下】
サイバース族モンスター2体
(1):このカードをリリースして発動できる。自分の墓地から融合モンスター1体を選んでEXデッキに戻す。
その後、その融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の墓地から除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードが除外された場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力は、ターン終了時まで自分の墓地のサイバース族モンスターの数×400ダウンする。

こちらも事実上のサポートカード。あらかじめ《サイバース・クロック・ドラゴン》を墓地に送っておきこのモンスターの効果を使用すれば
墓地の《クロック・ワイバーン》+リリースしたこのカードを含めた墓地のリンクモンスターを好きな数使って融合召喚できる。
リンク召喚を連打し、最後にこのモンスターを出して融合召喚した時には、攻撃力2万越えも夢ではない。
ただし注意点として《サイバース・クロック・ドラゴン》の(1)の効果を使用した後にもう1度融合召喚して再び(1)の効果を使用しても
2体目の《サイバース・クロック・ドラゴン》で攻撃できない。忘れないようにしよう。


サイバネット・フュージョン
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、
サイバース族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
EXモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合、自分の墓地のサイバース族リンクモンスター(1体まで)を除外して融合素材とする事もできる。

サイバース族専用融合魔法。
エクストラモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合は自身の墓地のサイバース族リンクモンスターも素材にできるので、
《サイバース・クロック・ドラゴン》の融合召喚に使用できれば、さらなる攻撃力が得られる。


【相性のいいカード】


超融合
ご存知、お前で融合カード。
《サイバース・クロック・ドラゴン》の登場により相手のリンクメタに変貌した。
要は、融合素材として相手のリンクモンスターも根こそぎ奪い取れる、ということである。

たとえ相手がエクストラリンクを成立させたとしても、エクストラモンスターゾーンのリンクモンスターも素材にできるため、
それを全てぶち壊し膨大な攻撃力を得られる。

つまり事実上《クロック・ワイバーン》(もしくは融合素材代用モンスター)+超融合が万能リンクモンスター除去カードとなるのである。
ただしこの手のカードの抜け穴として「(魔法の)効果を受けない」モンスターは吸えない。


死魂融合
汎用墓地融合の通常罠。
連続リンク召喚で墓地に素材を溜め込めば超攻撃力の《サイバース・クロック・ドラゴン》を呼び出せる。
素材を「裏側で」除外する為、素材のリンクマーカーを参照にする事は一見出来ない様に思えるが、
実は裏側除外してもリンクマーカーを参照に出来ると言う裁定が下されているのでパンプアップが可能なのである。
召喚ターンは攻撃出来ないものの、(1)の効果が「次のターン終了時」まで持続するので
相手エンドフェイズに呼び出せば問題ない。



余談

初のサイバース族の融合モンスターであり、リンクマーカーに関する効果を持った初の融合モンスターでもある。



追記、修正は融合召喚してからお願いします。


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最終更新:2024年02月17日 20:47

*1 Storm Accessはサイバース族のリンクモンスターを加えるスキルなので、同デュエルのStorm Accessで加えたのは《クロック・スパルトイ》だと思われる。