登録日:2021/12/09 THU 00:03:30
更新日:2025/03/06 Thu 23:39:08
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これが、ハノイの騎士と戦うための最強のデッキ…
俺たちはようやく手に入れたんだ
復讐者としての力を
概要
VRAINS期に出ていたサイバース族はコンピュータやネットワーク関係の要素をモチーフにしているか、アニメ内で「
イグニス」と呼ばれる生命体が使用したデッキ、という特徴がある。
(ただしアニメ未登場の星遺物カードの一部にもサイバース族モンスターはいたし、逆にアニメに登場した中でもリボルバーの使用した下級ドラゴン族やゴーストガールの【
オルターガイスト】のように、ネットワーク関係を由来にしてもサイバース族ではないモンスターが登場している)
「ネットワーク関係」という由来は視認できない要素のため、モンスターのデザインは人型から動物まで多種多様に存在する。
ある意味「○○を描かないといけない」等の作画上制約が無いので、デザインの自由幅でいえば
機械族や
悪魔族、
天使族以上になるかもしれない。
VRAINSの放送が終了してからは、星遺物以外にもこれらの特徴に属さないサイバース族も増えている。
傾向としては「幻想・架空の存在」、「高次生命体」、「最新鋭装備に身を包むサイボーグや未来人」が多い。
特色
大きいコンセプトは「展開特化」。
10期に登場しただけあり、すっかり標準装備になっている「高い展開力」を種族単位で確保しており、EXデッキのカード、特に
L召喚に主眼を置いている。
リンクモンスターの内訳もサイバース族が圧倒的に多く、展開力をもって様々なリンクモンスターを使い分けることができるため、L召喚と密接な関係を持っている。
全種族でも図抜けた展開力のおかげで、構築をちょっと工夫すれば「あらゆる効果を受けない攻撃力5000のモンスター」を先攻1ターン目のうちにぽんと出す、なんて芸当も可能である。
逆に、メインデッキのサイバース族は攻守ステータスが低く、除去効果などの搦め手も少ないかわりに多くが特殊召喚関連の効果を持つ。
特に初期に出た、展開に貢献しないサイバース族モンスターの評価は散々だった。
このように、
「相手との攻防はEXデッキのサイバース族」「メインデッキのサイバース族は素材要員」という形で
完全に役割が振り切れている為、EXデッキメタ、特殊召喚メタにめちゃくちゃ弱いのが欠点。
特に、L召喚を一度も行っていないうちからこれらを喰らうと烏合の衆と化してしまう。
妖怪少女の中でも使う相手を選ぶ《
浮幽さくら》が、このデッキにおいて大きく刺さってしまうというのは非常に痛いところ。
この辺りはメインデッキ内でギミックが殆ど完結していてEXデッキの重要度が低い
恐竜族とは対照的である。
また通常召喚時に効果を発動するカードが多く、召喚権の取り合いになりがち。
「サイバース族がいる」「リンクモンスターがいる」ことを条件に特殊召喚する系のモンスターが多いせいで、1体目が《奈落の落とし穴》などで潰されると以降の展開が止まりやすい欠点も抱える。
手札からの特殊召喚に特化しているため手札消費が非常に荒く、持久戦にも弱い。
「走り出しの展開スピードは非常に早いが、出し切った後に逆転されると厳しい」という点では、かつての
ブラックフェザーに近い特徴を種族全体で持つ種族、と言えるかもしれない。
代表的なサイバース族関連カード
メインデッキのサイバース族モンスター
通常モンスター
- 《プロトロン》(☆1)
- 《デジトロン》(☆2)
- 《ビットロン》(☆2)
フレイバー・テキスト上では「電子空間で見つかった」とされているサイバース族の通常モンスター。
OCGでの登場時期はいずれも異なっているが、実は最初に登場したのは《ビットロン》で、最後に登場したのは名前に「プロト」と付いているクセして《プロトロン》だったりする。
いずれも通常モンスターかつ低レベルである事から豊富なサポートカードの恩恵を受けられ、《リンク・スパイダー》等のL素材としても最適。
効果モンスター
EXデッキのリンクモンスター1枚を公開することで、自身をL召喚の素材に使う際に
その名前と種族と属性をコピーするモンスター。
更にL召喚の素材に使用されたらレベル5以上のサイバース族をサーチ可能。
海晶乙女や転生炎獣、サイバース族以外でも
閃刀姫や
イビルツインなどの様に素材に指定があるリンクモンスターを抱えるテーマで活躍するトビハゼ。
後述の《パラレルエクシード》とはズッ友。
召喚したときにレベル2以下の通常モンスターを、手札またはデッキから特殊召喚する。
一見すると「それだけ?」な拡張性に乏しい効果だが、かつては《星杯の神子イヴ》を始めとするS素材に抜擢されたり、さらにはドラゴンリンクの起点になるなどの結果を残しており、一時期は
制限カードにまでなっていた。
召喚・特殊召喚成功時に、自身の攻撃力を半分にして「クロック
トークン」を生成できる。
後述の《サイバース・クロック・ドラゴン》の融合素材として名指しされているが、それを抜きにしても使いやすい
トークン生成効果なので腐る場面が殆どない。
墓地のレベル2以下モンスターを守備表示で蘇生する効果と、「ガジェット
トークン」を生成する効果を持つ、1体で3体分の働きをするモンスター。
L召喚の足掛かりとして優秀な効果を持っており、サイバース族のリンク特化を象徴している。
サイバース族の召喚権を増やす効果、除外された時に手札のモンスターを特殊召喚する効果がある。
手札からの展開を支援しており、特に召喚権がかち合うサイバース族デッキにおいてはありがたい。
L召喚をトリガーにして手札から特殊召喚でき、そこからさらに追加でデッキからも特殊召喚できるモンスター。
召喚権を使わずに手札とデッキからモンスター2体が並ぶので、X素材やL素材に使いやすい。
儀式モンスター
エクストラデッキのサイバース族モンスター
融合モンスター
「《クロック・ワイバーン》+Lモンスター1体以上」を融合素材に指定する融合モンスター。
素材にしたリンクモンスターのリンクマーカーが多いだけ攻撃力を増加させるドラゴン。
他の仲間を守る効果と倒されても魔法カードをサーチする効果もあるので、脳筋一辺倒ではなくかなり器用なモンスターでもある。
- 《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》(☆8)
「「
サラマングレイト」モンスター+Lモンスター」を融合素材に指定する融合モンスター。
ダメージを与える、その一点だけを突き詰めた殺意の結晶。
シンクロモンスター
戦闘を行うことで対象を取らないバウンス効果と追加攻撃を発動できる、汎用的なレベル7シンクロモンスター。
除去できる相手モンスターに指定が無い点が魅力。
汎用レベル12シンクロモンスターとしても中々の性能だが、EXモンスターゾーンに存在していれば
「斬機」以外のカードの効果に対する耐性と戦闘ダメージ倍加の能力を得ることができる。
【
斬機】では「これぞ切り札」と呼ぶべき大黒柱だが、逆に言うと【斬機】の攻め筋は殆どこのカードが担っている。
特にミラーマッチでは《塊斬機ラプラシアン》などであっさり除去されてしまうので過信は禁物。
エクシーズモンスター
斬機エクシーズモンスターの片割れで、「レベル4モンスター×2体以上」をX素材に指定する。
X召喚に成功した場合、取り除くX素材の数に応じて特定のカードをサーチできる。
単純に【斬機】デッキにおける勝手の良いサーチカードにもなるが、
素材4体を使った場合は魔法・罠を何でもサーチというぶっ飛んだ効果も持っている。
同じく
斬機エクシーズモンスターの片割れで、こちらは「レベル4モンスター×3」をX素材に指定する。
X召喚に成功した場合にX素材を取り除くことで、その数だけ「ハンデス・相手モンスター1体の除去・相手の魔法or罠カード1枚の除去」から選んで発動できる。
素材が3体必要という重さこそあるが、逆に言えば【
光天使】などのようなレベル4を3体揃えやすいデッキにおいては強力な除去要員として活躍が見込める。
リンクモンスター
敵の攻撃に対する牽制と、レベル1モンスターをコストにした自己再生効果を持つ。
「フィールド上のレベル1モンスターをサイバース族の効果モンスターに変換する能力」ともいえ、L素材の縛りをクリアできる。
L素材が緩いだけでなく、相手ターン中にL召喚を行う効果、更にL召喚したモンスターに破壊耐性を与える効果まで持つ。
特に相手ターン中に《双穹の騎士アストラム》や《トロイメア・ユニコーン》を出して妨害できる点は大きい。
左右斜め下のマーカー持ちの中でも極めて汎用性が高く、イラストも相まって人気は非常に高い。
VRAINS主人公・Playmakerのエースカード。
OCGでは千万のループコンボの中核を担う役回りになってしまい、アニメ主人公のエースカードにもかかわらずVRAINS放送中に禁止カード指定を食らってしまう前代未聞の事態を引き起こしてしまう。
VRAINS放送終了後、(悪用されないよう)エラッタを経て制限解除を果たしている。
VRAINS主人公・Playmakerが最後にL召喚したモンスター。
素材にしたリンクモンスターのリンク数に応じた自己強化と、墓地のリンクモンスターをコストにした破壊効果を持つ。
この効果は両方とも「
相手にチェーンして効果を発動させない」特性があるため、安全に効果を通すことができる。
一方的な破壊効果で相手の場を更地にし、高い攻撃力でぶん殴る
優秀なフィニッシャーとなっている。
リンク4といえど、《神聖魔皇后セレーネ》をL召喚できるデッキならば実質リンク3の軽さでL召喚できる点も見逃せない。
弱点は運用に際して複数のリンクモンスターの併用が必須であり、その分EXデッキの枠を確保する必要がある点。
この場合は同じリンク4のフィニッシャーで、他のリンクモンスターが必須ではない《
ヴァレルソード・ドラゴン》に席を譲ることになる。
リンクモンスターを素材にし、そのリンクマーカーの数だけリンク
トークンを作り出す。
リンクトークンはL素材にはできないが、他の素材に使う分には
これっぽっちも制約が無いため、
という流れでS召喚に繋げることができる。
引きずり出すチューナー、S召喚先によって柔軟かつ狂暴な流れを容易に作り上げてしまい、「S召喚の復権に一役買った」と皮肉られ、結局登場から172日というスピードで
禁止カード行きになった。
「リンクモンスターのリンク先にモンスターが特殊召喚されたときに互いに2枚ハンデスする効果」・「EXリンク成立時に相手に2枚ハンデス+効果ダメージを与える効果」を持つ。
ただしこの効果は1ターンに1度、いずれか片方しか発動できない。
ハンデス効果としては召喚条件も発動条件も緩く、展開力が並程度あれば普通に使える。
さらに前半の効果を自分ターン→相手ターンと続けて発動することで簡単に4枚ハンデスが実現する。
これも展開力とリソース獲得力がインフレした現代デッキでは容易な話で、簡単に(実質)先攻4ハンデスを決めてしまう。
OCG化した際に誰もが「こんなの刷って大丈夫か」と畏怖し、その予想通りに大丈夫ではなかったため現在は禁止カード指定。
魔法・罠カード
戦士族の《増援》、
獣戦士族の《炎舞-「天キ」》、
恐竜族の《化石調査》に並ぶ、種族専用サーチ魔法カード。
手札コストはあるもののレベル4以下のサイバースをサーチできる有用性は、《増援》などを見れば明らか。
その手札コストについても、転生炎獣を始め墓地効果につなげるサイバース族も珍しくないため、無理なくコストを有効活用できる。
ちなみに通常パックで魔法カードのウルトラレア収録という、二年ぶりの稀覯を成し遂げている。
「セキュリティ
トークン」1体を守備表示で生成する通常魔法。
ノーコストで即座に生成できる上、トークンの使用法に縛りも無いので、L素材以外にも【
幻獣機】デッキなど様々な用途で使用可能。
サイバース族を通常召喚できる永続魔法で、召喚権不足に悩むサイバース族にとってはシンプルにうれしい効果。
「サイバネット」カードをサーチできる《マイクロ・コーダー》のサーチ筆頭候補になっている。
「
コード・トーカー」モンスターの戦闘時には相手の効果発動を封じる効果もあり、《聖なるバリア -ミラーフォース-》などの攻撃反応型罠やリバースモンスター、《オネスト》なども気にせず殴れる。
自分フィールドのサイバース族モンスター1体を除外し、そのモンスターの元々の攻撃力より低い攻撃力を持つサイバース族モンスター1体をサーチできるカード。
除外したモンスターは次の自分スタンバイフェイズにフィールドに戻る上、そのターン直接攻撃できるというオマケ付き。
サクリファイス・エスケープと手札補強と直接攻撃を一枚にまとめた、中々のパワーカード。
サイバース族テーマ
原作・アニメ登場のサイバース族デッキ
+
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←クリックして展開 |
プレイメーカーがデータストームにて手にしたリンクモンスター達。彼の戦いの力となる、電脳世界の戦士と守護竜達。
リンクモンスターはやや戦闘に偏った効果だが効果への耐性も持ち合わせており、更にトーカー達をアシストするメインデッキのカードも多岐に存在する。
アドバンテージを確保しやすいためモンスターと魔法の枚数をそこそこに抑え、汎用的な妨害用罠カードに枠を割いたデッキがよく見られる。
後に《 ファイアウォール・ドラゴン》もOCGオリジナルの下級が増えてテーマ化した。
Playmakerの敵対者であり、サイバース族とイグニスの壊滅を目論むリボルバーが使用するサイバース族リンクモンスター群。毒をもって毒を制すを体現する、電脳世界の暴竜達。
そんな背景に違わずその効果はL召喚を徹底的にメタったもので、ほぼ全てが「リンク先にモンスターが特殊召喚される」ことを条件に豪快な強制除去効果を発揮する。
ちなみにリボルバーは諸事情からサイバース嫌いなのだがこのカード群のみは例外的に気に入ってるらしく、手に入れる度に嬉しそうにしていた。
熱い心のイグニスと青年が用いる、電脳世界の神獣達。
元々の持ち主が「不屈の魂」なだけあり墓地からの展開と回収を得意としており、同名カードを素材にした「転生リンク召喚」という大技を持っている。
優しき水の守護者とその意思を受け継ぐ青き天使と共に戦う、電脳世界の人魚達。
墓地効果も駆使し少ない手札消費でリンクモンスターを召喚する合理性と、手札から発動できる罠カードで相手を追い詰める。
愛に生きた漢のしもべたる、電脳世界の岩石巨兵達。
強力な耐性を持つリンクモンスターを据えた、防御能力の高いデッキ。対モンスター性能はピカイチ。
カード枚数が少ないため単独でデッキを組むことは難しいが、サイバース族であれば割とどんなテーマにも合わせられる器用さを持つ。
地属性参照も多いため、一部のカードは地属性デッキと組み合わせやすい。
仲間思いのお調子者が、全ての仲間を失った後に決意を固めて使用したデッキ。
消えていった仲間たちや、それらが用いていたテーマのカードをオマージュしたモンスターが主。
高い展開力を駆使して、役割の異なる切り札を使い分ける器用なデッキ。
また、12期最後の「ALLIANCE INSIGHT」では「コード・トーカー」や「ファイアウォール」との連携を考えた闇属性の新規が追加。
こちらは既存の@イグニスターよりも遊作関連のカードと合わせる事を前提とした性能が主で、「@イグニスターかつコード・トーカー」という新たなエースカードも登場している。
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OCGオリジナルのサイバース族デッキ
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←クリックして展開 |
OCGオリジナルの、数学をモチーフにしたデッキ。
デッキビルドパック出身テーマの一つで、ヒロイックなロボット達が合体変形し必殺フォームになるというコンセプト。
リンクモンスターではなく シンクロ・ エクシーズモンスターが主軸を担っているのが特徴。と言ってもL召喚が苦手なわけではないので、リンクモンスターとの混成ももちろん可能。
上述した《炎斬機ファイナルシグマ》を筆頭に後攻での突破能力に振り切れており、ワンチャンあればどこからでも 文字通りの一撃必殺を繰り出せるポテンシャルを持っている。
【斬機】と同じくデッキビルドパック出身テーマ。 不思議の国のアリスを題材としている。
電脳の「不思議の国」へ 侵入する、悪意の名を冠する少女たち。
除外時にライフコストと引き換えに帰還する効果を持つモンスターが主で、除外を介する事で一気に展開を広げて強力なリンクモンスターを作るのが主な戦術。
テーマ内の罠はすべて「場のカードと引き換えにセット後即時発動できる」という共通効果があるため、いきなり罠を発動するというトリッキーな動きも可能。
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追記・修正は、スキル「Storm Access」を発動して新たなサイバース族モンスターを入手してからお願いします。
- スプラッシュメイジとかも結構頭がおかしい事が書かれているぞ -- 名無しさん (2021-12-09 16:31:01)
- エタコ産の遊作のカードはやばいの多すぎる -- 名無しさん (2021-12-09 17:54:47)
- グリッドロッドとかいう種族単位のサポートで渡していいのかと思える装備魔法 -- 名無しさん (2021-12-09 22:25:30)
- ラストデュエルのリンクモンスターで唯一収録ハブられたエクスレイヤーくん可哀想 どいつもこいつも展開展開また展開だけど -- 名無しさん (2021-12-10 23:09:54)
- ミスった -- 名無しさん (2021-12-10 23:10:08)
- またミス 展開後の盤面というか方向性はわりと個性があるのが面白い -- 名無しさん (2021-12-10 23:11:03)
- 冒頭のデカ文字で誤字られると笑う -- 名無しさん (2022-03-03 21:12:04)
- 予習をしなかったから遊作は幽閉されたんだ(違う) -- 名無しさん (2022-03-03 22:09:52)
- 美少女テーマはちょくちょく出てた(マリンセスやイビルツイン)けど、電脳世界のハッカーやAIをイメージした美少女サイバーステーマ(マリス)は初めてかな? -- 名無しさん (2024-08-10 19:54:39)
- 主人公とラスボスが使ってた種族なので、今後の強化も期待できるとこもいいよね -- 名無しさん (2024-12-15 00:28:51)
最終更新:2025年03月06日 23:39