ギアクロニクル

登録日:2018/11/09 Fri 19:35:00
更新日:2023/06/04 Sun 14:50:42
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ギアクロニクルとはTCG「カードファイト!!ヴァンガード」に登場するクラン(組織)の一つ。

TCGでは「トライアルデッキ 覚醒の時空竜」と「ブースターG1弾 時空超越」、アニメではG1期(第5期)「ヴァンガードG」より登場した。ヴァンガードの新クラン追加は、第3期中盤登場のリンクジョーカー以来である。


●目次

【クラン設定】

闇の魔法と闇の眷属が集う惑星クレイの暗黒大陸「ダークゾーン」にある古代遺跡から突如現れた謎の集団。その正体はあらゆる時間軸を、時空を超えて旅しながら惑星クレイの秩序を守る監視者ともいうべき存在。

惑星クレイは、宇宙より襲来した侵略者リンクジョーカーとの幾多の戦いで時空が歪んでしまい、それによって時空を超えてユニットが出現する現象が度々発生しており、時空の歪みを修復すべく彼ら『ギアクロニクル』はこの時代の惑星クレイに降り立った。現在は、自分たちが降り立った地であるダークゾーンの遺跡を活動拠点としており、それ故に形式上はダークゾーンのクランとして扱われている*1が、出自が出自なのでダークイレギュラーズ等の他のダークゾーンのクランとの共通項は少ない。
また謎が多い彼らの動向は良くも悪くも注目度が高く、ダークゾーンの他のクランや他国は、彼らの目的を見極めようと警戒を強めている。

当初は一枚岩な集団ではなく、惑星クレイの時空修復と監視を行っている《クロノジェット・ドラゴン》が率いる一派と、時空の狭間に封印された「時空の魔神」を復活させるという野望を果たさんとする《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》と《クロノファング・タイガー》が率いる一派と分かれていた。しかし、互いの派閥で面識があまりなかったらしく、クロノジェット一派の多くは水面下で暗躍するバインドタイム一派の存在を把握していなかったようだ。


●G1以前

根絶者との戦いの後、力を使い果たし眠りについた《ハーモニクス・メサイア》を根絶者の残党から守るべく、ひそかにクロノジェット一派が活動。
根絶者残党の激烈な攻勢に加え、表立って動くことが出来なかったある事情も手伝い、十二支刻獣たちが残党軍の戦力をそぎ落とし、クロノジェットはメサイアを抱えたまま過去と未来を飛び回り、とんでもない規模の逃亡を強いられた。

最終的には元の時代である聖竜紀末期に戻ったところで退路を断たれ、十二支刻獣は大半が戦闘不能、クロノジェット本人も左腕と右脚を失う痛手を受けて完全に追い詰められたが、天輪聖紀の時代から《魔宝竜 ドラジュエルド》が各国の同志を通じて過去へ送った運命力の奔流がメサイアに届き、《ネオンメサイア》として覚醒したことで形勢が逆転。
根絶者残党は完全に駆逐され、新聖紀が幕を開けた。

この後、ギアクロニクルは再び歴史から姿を消すことになる。


●G1期

彼らギアクロニクルの存在が明らかになって間もない時期に、 神聖国家ユナイテッドサンクチュアリの暗部・シャドウパラディンに属する稀代の大悪党 《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン》は、拘束したギアクロニクルのメンバーから、時空を超えてユニットを召喚する「超越」の技術に関する情報を吐かせ、自分の意のままに超越の力を使えるよう研究を積み重ねていた。そして超越の力を手中に収めたクラレットソード・ドラゴンは、ユナイテッドサンクチュアリの在り方や、「神聖国家を影で支える」というシャドウパラディン現団長 《ブラスター・ダーク・”Diablo”》の意向に異を唱え、「力こそが正義」という信念の基、自身が率いるシャドウパラディン分隊と共に、ユナイテッドサンクチュアリに対して反旗を翻す。
そのとき《クロノジェット・ドラゴン》率いる一派は、「クラレットソード・ドラゴンが超越の力を悪用した」として武力介入を行っており、クラレットソード・ドラゴン討伐及び、一連の反乱事件「影竜の乱」の収束に一役買っている。


●G2~3期

影竜の乱が終結した後、《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》率いる一派が本格的に表舞台で動き出し、<十二支刻獣>に選ばれしユニットたちを確保し、その力で「時空の魔神」を覚醒させようとする。クロノジェット一派はそれを阻止せんとしてバインドタイム一派と対立するが、<十二支刻獣>最後の1体である《クロノ・ドラン》を確保されたことでバインドタイム一派に12体の<十二支刻獣>が揃い、「時空の魔神」の封印を解かれてしまう。
しかし土壇場で《クロノ・ドラン》を奪還されたことで「時空の魔神」が制御不能の暴走状態に陥り、首謀者であるバインドタイム・ドラゴン自身が「時空の魔神」によって完全消滅させられるという不測の事態に発展。最終的には《クロノジェット・ドラゴン》と《クロノ・ドラン》が「融合超越」した《クロノドラゴン・GG》の活躍で「時空の魔神」は倒され、ギアクロニクルの内紛は決着となった。


●G4期

バインドタイム・ドラゴンが消滅したことに伴って、バインドタイム一派はクロノジェット一派と和解し、ギアクロニクルは部隊を再編することとなった。
《クロノジェット・ドラゴン》改め、《クロノジェット・ドラゴン・G》は新たにギアクロニクルの全指揮権を握ることとなり、バインドタイム・ドラゴンの懐刀であった《クロノファング・タイガー》も、クロノジェットの片腕《クロノファング・タイガー・G》として一からやり直していくこととなる。

そんな中、ギアクロニクルの研究者たちの間では「時空の魔神」との戦いの後、各地に出現した時空の裂け目の先に、惑星クレイとよく似た惑星が観測されるようになり、”惑星「E」”と仮称された未知なる惑星の存在に、団員たちの間で不安が広がっていた。

一方、聖域の暗部にて「竜刻化」という魔術の研究を進めるシャドウパラディンの魔道士《覚醒を待つ竜 ルアード》が、竜の帝国ドラゴンエンパイアの隠密部隊の一つである”ぬばたま”に属するユニットたちを虐殺する事件が発生し、これに対して《クロノジェット・ドラゴン・G》は警戒を強めていた。ぬばたま忍軍には不法な手段で”惑星「E」”へ渡ったとされるユニットの存在が噂されているが、果たして……。


●G5期

《覚醒を待つ竜 ルアード》が起こした事件の裏で、ダークイレギュラーズの《邪神司教 ガスティール》らをはじめとするユニットたちが「使徒」を名乗り、かつて「創世神メサイア」こと《ハーモニクス・メサイア》との戦いで敗れた、破壊と虚無を司る神《破壊の竜神 ギーゼ》を復活させんと、行動を開始する。

やがて「使徒」らが率いるギーゼ軍は、ギーゼが生み出した惑星クレイ全土を襲い尽くす災厄兵器「ゼロスドラゴン」の封印を解き、メサイア軍に対して宣戦布告。惑星クレイ全土に及ぶ全面戦争を引き起す。ギアクロニクルはメサイア軍の先鋒として、ペイルムーンと協力してクレイ各国へと赴き、現地のメサイア軍と共に抗戦を繰り広げていく。しかし、使徒によって捕らえられた《覚醒を待つ竜 ルアード》を憑代にして《破壊の竜神 ギーゼ》が復活を果たしてしまい、戦局は劣勢に傾きだしていた。その一方、「創世神メサイア」の力を引き継いだ《クロノ・ドラン・G》と《クロノジェット・ドラゴン・G》は来たるべきギーゼとの直接対決に向けて己の運命力を高めるべく、今はまだ沈黙を守り続けている。


●天輪聖紀まで

「可能性の世界」にて運命力を高めた《クロノ・ドラン・Z》と《クロノジェット・ドラゴン・Z》が戦線に復帰。
それによって生じた互いの「Z器官」を共鳴させることで両者は超越融合を果たし《クロノバイザー・ヘリテージ》となったが、偶然にもこの時惑星「E」においても運命力の爆発現象が発生。
このアクシデントによって極限まで高まった運命力により、《クロノバイザー・ヘリテージ》はギーゼと真っ向勝負を繰り広げたが、最終的には自爆を試みたギーゼを止めるべく、ヘリテージの体を掌握した《クロノジェット・ドラゴン・Z》が《クロノ・ドラン・Z》ら若い戦士を残して特攻。

これによりギーゼは滅ぼされ、第二次弐神戦争と名付けられる戦いは終幕を迎えた。
しかし、その代償としてクレイと惑星「E」を繋ぐ運命の架け橋が断ち切られ、対存在のギーゼを失ったメサイアもまた消失。
この結果、神格と運命力の導きを失ったクレイは有史以来の大混乱に陥り、後に「無神紀」と定義される暗黒時代を迎える。さらに、クレイそのものがいかなる観測、いかなる記録にも確認できない「時空の断絶」を引き起こし、因果的孤立に陥った。

ギアクロニクルはこの時空断絶の影響をモロに受けており、超越を始めとする時空を超える力が使用不能に陥った結果、クラン全体が完全に機能を停止。
後に十二支刻獣の力を受け継いだ「とある人物」が現れ、混乱するダークゾーンをまとめダークステイツとして再編するまでの間、全く身動きが取れなくなっていた。

天輪聖紀に入ってからは、このクラン出身の「大魔王」がダークステイツの統治者となり、ギアクロニクルの官僚がまとめた法律が施行。
ダークゾーン以前の混乱を起こさないよう、くせ者揃いの魔王たちを取りまとめるのに日々尽力している。



【TCG概要】

アニメが新導クロノを主人公とする第二シリーズ「カードファイト!!ヴァンガードG」に移行するに伴って新たに登場した、ダークゾーンに属するクラン。
スチームパンクなデザインや歯車の意匠が盛り込まれており、種族はギアドラゴン、ギアビースト、ギアロイド、ギアコロッサス、ギアワーカーなどが中心。

カテゴリ上はダークゾーン所属だが、ダークゾーンとの縁は「領土内の遺跡から復活した」という程度。つまり、元々ダークゾーンに縁のある設定がない。
そのため、ダークイレギュラーズ等の他のダークゾーンのクランには存在する、悪魔のようなデザインのユニットや闇にまつわる魔法を扱うユニットは、このクランには存在しない。
また、「ソウルに関する能力」というダークゾーンの共通点も、ほぼ当てはまらない。

クランの能力は一言でいうならば、「時空を操る力」。もっと具体的にいうならば、
  • こちらのアタック時に、相手がガードに出せるユニットを制限する(時間を止める時間停止)
  • リアガードを山札の下に置く(時間を戻す時間逆行)
  • リアガードを山札のグレードの高い他のユニットと入れ替える(時間を早める時間加速)
  • ユニットをバインドする(時空の狭間に封じ込める)

このように時間をイメージした多彩な能力を持っている。

ギアクロニクルと共に新たに登場した能力「超越(ストライド)」は、元はギアクロニクル由来の技術である等、設定的にも大きな関わりを持っており、TCG的にも非常に相性が良い。
しかし多くのユニットが「Gブレイク」という「(V)とGゾーンに存在する表のGユニットの枚数合計を発動条件として要求するスキル」を持っている一方、双闘(レギオン)やリミットブレイクなど4期以前の既存の能力には有用なものが殆ど無い、良くも悪くも「超越ありき」のカードプール。
従って、超越ができるようになるまでは派手に立ち回れないのが難点。
特にG2以下のユニットによる速攻やG2止め戦法とられたりすると不利になりやすかった。
しかし現在は、ルール改正により超越時には相手のグレードを参照しなくなったので、G2止め戦法に対して強くなっている。

第6期(G2期)で追加されたギアクロニクル固有のキーワード能力は「時翔(タイムリープ)」。
自分のリアガードを1枚バインドし、バインドしたユニットより1つグレードが高いユニットを山札から選んでコール。エンドフェイズ時にこの能力でコールしたユニットを山札に戻し、バインドした元のカードをリアガードにコールする」という固有行動。
すごくざっくり言うと、10年バズーカのような能力。

自陣の盤面の入れ替え能力に秀でており、戦列を整えるだけでなく、バトルフェイズ中に行うことで疑似的なリアガードスタンドによる連続攻撃を狙うことができるのが最大の売りとなる。

アニメでも主人公が扱うクランなだけに、様々な強化を定期的に貰っており、全国大会でも優勝実績を誇る強クランとして活躍していた。

アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG」シリーズが完結し、TCGも「Gシリーズ」から「Vシリーズ」へ移行した後は、ルール改正により今までのシリーズのカードは「Pスタンダード」のレギュレーションでなければ使用不可能となってしまい、アニメでギアクロニクルの出番がなくなったせいで、「イマジナリーギフト」やパワー+10000のトリガー等の新規要素がなかなか貰えない状況となっていた。
しかしエクストラブースター「The Answer of Truth」で、遂に「スタンダード」のレギュレーションで使用可能なギアクロニクルが登場。さらに2020年には「The Astral Force」やトライアルデッキ「Chronojet」においてクロノジェット・ドラゴンを始めとする十二支刻獣がVシリーズ仕様で復活。
さらに2023年にはDシリーズ仕様の「邂逅カード」としてクロノジェット・ドラゴンが超越を引っ提げ参戦。

今後のギアクロニクルの活躍に期待が高まる。




【アニメ設定】

「カードファイト!!ヴァンガードG」の主人公・新導クロノ、及びG3期「ストライドゲート編」のラスボス・明神リューズが扱うクラン。

各キャラのデッキタイプは以下の通り。

新導クロノ:
【クロノジェット】軸(G1期)
→ 時翔型【クロノジェット】軸(G2期~G3期)
→ <十二支刻獣>型【クロノジェット】軸(G4期~)

明神リューズ:
【クロノファング】軸(G3期序盤~中盤)
→ 【クロノファング】軸・【ギアコロッサス】軸混成型(G3期終盤)

当初はクロノだけが所持する、誰も知らない謎のクランとして登場。一応、劇中のヴァンガード公式データベースには公式のカードとして登録されているものの、誰も知らないということで、当初はショップ等で一般販売されておらず、クロノは謎の送り主から届く封筒から新しいカードを手に入れていた。後にG2期になって正式にギアクロニクルの一般販売がされるようになり、他のファイターも使用できるクランになった。

その出自は謎に包まれていたが、G3期「ストライドゲート編」にてその出自が明かされた。
クロノが幼かった頃にクロノの父親・新導ライブと、その友人にして後のヴァンガード普及協会の名誉会長である明神リューズは、ヴァンガードの力で地球により良き未来をもたらすことを目的に、「ディペンドカード」という白紙のカードを用いてヴァンガードのユニットを地球に召喚する実験を行っていた。その際に予備実験の段階で生み出されたのがギアクロニクルというクランとそのユニットたちである。最終的に研究は《クロノ・ドラン》を地球に召喚したのみで凍結、リューズの目的の真意を知った新導ライブはリューズと袂を分かち、召喚された《クロノ・ドラン》を連れて失踪することとなる。
このとき、クロノは《クロノ・ドラン》と邂逅していたが、ライブが失踪する際に暗示を掛けられて、このことを長い間忘れていた。

それから数年後、メサイアスクランブル事件の後に旅に出ていた伊吹コウジが、失踪していた新導ライブと出会う。そこで伊吹はリューズの野望を止めることを自ら買って出たことにより、ライブからギアクロニクルのデッキを預かり、それをライブの息子であるクロノの手に渡るように仕向けた。それによりクロノは、ヴァンガードの世界に足を踏み入れると同時に、途方もない運命に立ち向かっていくこととなる。
ちなみに前述のG1期にて毎回クロノに封筒で新しいカードを送りつけていたのもすべて伊吹。その事実が明らかになるエピソードは抱腹絶倒モノであるが、ここでは割愛。

明神リューズはライブの失踪以降も、「地球と惑星クレイを繋ぐストライドゲートを開き、惑星クレイを犠牲にして地球に完全なる未来を与える」という自分の野望を果たすために陰で細々と実験と研究を重ねていたが、G1期でクロノが普及協会ユナイテッドサンクチュアリ支部での事件を解決させたことを機に、G2期「ギアースクライシス編」よりディペンドカードによる実験を本格的に再開し、Gクエストのイベント開催を決定する。そのGクエストはファイターたちからイメージ力の結晶である「ストライドフォース」をかき集めるための隠れ蓑であり、それによってリューズはディペンドカードに十二支を模ったギアクロニクルのユニットたち<十二支刻獣>を次々に召喚していくことで、自身の野望を成就させるべく暗躍していく。
そしてクロノもまた、自分の過去を思い出していくと同時に、自分が《クロノ・ドラン》との交流を持ったことが切っ掛けで、惑星クレイと地球を繋ぐ特異点とも呼ぶべき存在となっていたことを知ることになる。

最終的には、<十二支刻獣>をすべて手中に収めたリューズによってストライドゲートが開かれ、リューズの同志である《クロノファング・タイガー》の立会いの下、クロノたちとリューズ率いるカンパニーの最終決戦「最後の審判」が執り行われる。そして、地球の未来と惑星クレイの存亡を賭けて、新導クロノと明神リューズ、2人のギアクロニクル使いが激突することになる。

G4期「G NEXT」以降、クロノは明神リューズから譲り受けた<十二支刻獣>のカードに加え、新たに「刻獣」や「刻獣使い」など、種族に<十二支刻獣>が付いたユニットたちでデッキを構築し、U-20チャンピオンシップに挑む。




【主なユニット(Pスタンダード)】

■G3

○《クロノジェット・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:11000/シールド:0
  • (V):Gブレイク2(ジェネレーションブレイク2、(V)とGゾーンの表のGユニットの枚数の合計が2枚以上で有効)でアタック時にパワー+5000、相手は手札のグレード1以上のカードでガードできない。
  • (V): CB1(カウンターブラスト1、ダメージゾーンの表のカードを1枚裏向きにする)、超越時に相手のリアガードを1体山札の下へ置く。

ギアクロニクルのリーダー格のユニット。見た目はドラゴンというより竜人のようなスマートな風貌で、肩のブースターと足のタイヤで大地を高速で駆けながら、自慢の拳を叩き込む格闘戦を得意とする。
アニメでは主人公・新導クロノが最初に手に入れたカードの1枚であり、手に入れた時から一番に愛用していたユニット。ファイトではほぼ毎回このユニットにライドしており*2、クロノのデッキのエース的存在であるが、一般的なヴァンガードファイターがエースカードを「自分の分身」と称しているのに対し、クロノはこのユニットのことを「分身」ではなく「相棒」と称している。
後に、この《クロノジェット・ドラゴン》こそが、クロノが10年前に出会った《クロノ・ドラン》そのものであり、クロノにとって自分をヴァンガードの世界へ導いた真の先導者でもあったことが判明した。
能力はオーソドックスながら強力で、超越するたびに相手のリアガードを除去でき、さらに超越しない場合はGブレイク2を達成できればガード制限を掛けられるので、非常に攻撃的に攻めることができる。ギアクロニクルには「クロノジェット」を名称指定したスキルを持つカードも多く、【クロノジェット】軸のデッキでは活躍の場も多い。


○《クロノジェット・ドラゴン・G》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:11000/シールド:0
  • (V):Gブレイク2。自分のターン中、Gゾーンの表のカード2枚につき、このユニットのパワー+5000、<十二支刻獣>の(R)全てにパワー+1000
  • 時翔-(V):<十二支刻獣>かギアドラゴンのGユニットに超越したとき、手札からユニットを1体コール。その後、自分の(R)を1体選択してタイムリープ。

「時空の魔神」を巡る騒乱の後、ギアクロニクルの全部隊を指揮する総団長となり、<十二支刻獣>の名称を得た《クロノジェット・ドラゴン》の新たな姿。《クロノドラゴン・GG》への「融合超越(ストライド・エヴォリューション)」により、「G器官」と呼ばれる器官が新たに宿ったとされているが、見た目的には《クロノジェット・ドラゴン》と殆ど差はない。
アニメではG4期「G NEXT」より《クロノジェット・ドラゴン》に変わって新たなクロノの相棒として活躍する。
相手に干渉するスキルが多かった普通のクロノジェットに比べると、自身の展開力のサポートや攻撃の圧を高める効果が中心なので相手の状況に左右されにくい上に、<十二支刻獣>のサポートを受けることができ、さらにリアガードの強化もできるので、非常に扱いやすい。【クロノジェット】軸及び、【十二支刻獣】軸のデッキの主軸となる存在。


○《クロノジェット・ドラゴン・Z》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:11000/シールド:0
  • (V):超越する際のコストを『ドロップゾーンのG3の<十二支刻獣>を1枚表でバインドする』でも、支払うことができる。
  • (V):SB1(ソウルブラスト1、ソウルのカードを1枚ドロップゾーンへ送る)、Gユニットに超越したとき、互いのリアガードの中から1枚選択し、持ち主の山札の下に置く。自分の山札から、山札の下に置いたユニットのグレード+1の<十二支刻獣>のユニットを1体コール。

「創世神メサイア」の力を引き継いで自身の運命力を高めたことにより、「G器官」が「Z器官」と呼称される未知の器官に変質し、新たな姿を得た《クロノジェット・ドラゴン・G》。「創世神メサイア」の力を受け継いだことで、これまでのクロノジェットから大きく姿が変わり、メインカラーが青から白に変化した。ギーゼ軍に劣勢を強いられているメサイア軍の最後の希望であり、《破壊の竜神 ギーゼ》に勝利するためのカギを握る存在であるとされている。
アニメではG5期「G Z」後半でクロノがクロノ・ドランとの対話を経て、新たに手に入れたカード。《破壊の竜神 ギーゼ》との戦いのため、クロノジェットが地球上での活動を可能とするための姿であり、ギーゼとの最終決戦後、地球と惑星クレイを飲み込まんとする重力場の塊と化した虚無の要塞レリクスを破壊すべく、ディメンショナル・オーバーストライドを発動させ、クロノの肉体を媒体にこのユニットを召喚させた。
3種類目となる「クロノジェット」で、そのスキルは超越に特化した性能となっている。超越コスト支払いの代替手段は、実質「1枚のG3のカードで2回分の超越コストとなる」とみることができるので、超越できないターンが減る点では優秀。超越時のスキルも、相手のリアガードを除去しつつ、自分の布陣を整えられるので使いやすい。
これらの利点の一方で、このユニットそのものを強化するスキルがなくなったため、《クロノドラゴン・ネクステージ》との相性はイマイチになってしまった。とはいえスキルの都合上、デッキは<十二支刻獣>が中心となるため、《クロノドラゴン・ギアネクスト》で十分だが。


○《クロノファング・タイガー》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:11000/シールド:0
  • (V):Gブレイク2、超越時のコストを支払う際に、手札のユニットのグレードを+3にすることができる。グレードを+3にして支払った超越のコストは、ドロップゾーンではなく表向きでバインドゾーンに送られる。
  • (V):手札を一枚バインド。このユニットが(V)登場時、相手のリアガード1体を山札に戻し、相手は山札から戻したユニットより2つグレードが下のユニットをコールできる。

同じギアクロニクルでも《クロノジェット・ドラゴン》たちとは行動を別にする、《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》一派の中心的存在であるギアビースト。<十二支刻獣>の「寅の刻」を司るユニットでもある。スマートな外見の《クロノジェット・ドラゴン》とは逆に戦車のような力強さを感じるデザインとなっており、左腕には特殊能力の発動機構が組み込まれた大型クローを装備している。
アニメではG3期「ストライドゲート編」のラスボス・明神リューズの分身にして、リューズの野望を叶えるための同志として暗躍した。クロノたちとの最終決戦「最後の審判」では地球上へ召喚され、立会人としても登場している。
自分のカードをバインドさせていくことで効果を発揮する【クロノファング】軸のキーカードであり、どんな状況でも逆転を狙える超越コスト確保能力は言うまでもなく超便利。ここからさらに強力なGユニットに繋いでいけば、形勢逆転も容易い。
(V)登場時の相手のリアガード入れ替えは、単純な(R)除去という意味や、(V)登場時にのみ発動可という点では《クロノジェット・ドラゴン》に劣るものの、カウンターブラストが不要な点ではこちらが勝る。こちらのバインドゾーンのカードを増やせる上に、G1以下のユニットを対象にすれば完全除去にもなる。


○《クロノファング・タイガー・G》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:11000/シールド:0
  • (V/G):SB1、自分の他のリアガードをバインド。このユニットがヴァンガードにアタックしたバトル終了時、このユニットと同じ縦列の相手リアガードを山札の下へ置く。

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》が消滅した後、《クロノジェット・ドラゴン》一派と和解した《クロノファング・タイガー》の新たな姿。《クロノファング・タイガー》と比べても、見た目の変化はそこまで見られないが、《クロノジェット・ドラゴン・G》から「G器官」の力の一部を授かったことで、超越に頼らずとも、この姿のまま超越に匹敵する力を発揮できるようになった。
アニメでは明神リューズから託され、G4期「G NEXT」より新導クロノが使用するユニットとして登場。かなりの頻度で(R)に登場し、かつての敵の主力が味方につく頼もしさをアピールしているが、同時に視聴者からは「何の謝罪もなく平気な顔して味方についた反省したフリキャラ」として扱われ、ネタにされている。特にVS.鬼丸カズミ(3戦目)では、《クロノドラゴン・ギアネクスト》の2回の攻撃で得たトリガーがこのユニットに乗りに乗りまくって、ヴァンガードを攻撃すれば勝てる場面でクロノファング・Gの渾身の攻撃を止められ、しかも相手のガードによって吹っ飛ばされる醜態を曝したため、視聴者の嘲笑を誘った。
スキルは(R)でも効果は発揮するが、ソウルブラストをコストとする割には強いスキルとはいえない。名称を生かして、【クロノファング】軸のサブヴァンガード要員にするのが望ましい。


○《イフェメラルワンド・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:11000/シールド:0
  • (V):Gブレイク2・SB1、Gゾーンの裏の「クロノスコマンド」と付いたカードを一枚表にする。このユニットが(V)にアタックするかアタックされたとき、このユニットのパワーを+10000。
  • (V):Gゾーンの裏のカードを一枚表にする。「クロノスコマンド」と付いたGユニットに超越したとき、(V)のパワーを+10000。

《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》をはじめとする強力なGユニットを主軸とした【クロノスコマンド】軸の主力カード。カード指定があるとはいえ、G3ユニットでは珍しくGゾーンのカードを表にでき、このユニットならば初回の超越から《時空竜 クロノスコマンド・レヴォリューション》のスキルを発動させやすくなるので、【クロノスコマンド】軸ではメインヴァンガードとして積極的に使っていきたい。Gゾーンの表のカードを溜めやすいので、Gブレイク8の《時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン》も活用させやすい。


○《スチームファイター・バリフ》
ギアロイド
パワー:11000/シールド:0
  • (R):Gブレイク1・CB1、このユニットのアタックがヴァンガードにヒット時、相手の前列リアガードを1枚山札の下へ置く。
  • (V):このユニットが超越したとき、(V)に『ターン1回・CB1、山札から「クロノジェット・ドラゴン」を1枚ハーツに置いて、ソウルのこのカードを山札の下へ置く』のスキルを与える。

かつては【クロノジェット】軸デッキのサブヴァンガードとして活躍していたユニット。《クロノジェット・ドラゴン》が手札になくてライドできない状況でも、代わりにこのカードにライドすれば、《クロノジェット・ドラゴン》を(V)におくことができるので、非常に重宝されていた。しかし後に登場した「クロノジェット」名称のユニットには対応せず、今の【クロノジェット】軸では《クロノジェット・ドラゴン・G》を主軸として活用されがちなため、殆どお役御免状態。
ただ、このカードが現役で活躍していた頃、新導クロノ役の石井マークが全国大会の優勝者とのエキシビジョンマッチの際に起こした、『石井マークがトリプルドライブでめくったカードが、3枚とも《スチームファイター・バリフ》だった』というハプニングは、ヴァンガードファイターの間では今でも語り草となっており、石井マークが「石井バリフ」のあだ名で呼ばれたり、「バリフはマークの分身」と言われたり等、石井マーク共々ファンから変な意味で愛されているユニットである。


◎その他の主なG3ユニット

《変革を呼ぶギアイーグル》
《スチームファイター ク・バウ》
《スクエアワン・ドラゴン》
《スチームメイデン・エルル》




■G2

○《スモークギア・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:10000/シールド:5000

スキルを持たないバニラユニット。
アニメでは、G1期にてクロノがほぼ毎回このユニットにライドしていた。
ギアクロニクルはGブレイクのスキル持ちが多く、超越できるまでやれることが少ないので、パワーが高いバニラユニットにライドすることで、超越できるようになるまで極力ダメージを受けないようにする、という意味ではクロノが毎回このユニットにライドする戦術は理に適っている。


○《クロノスピン・サーペント》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:10000/シールド:5000

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「巳の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場し、G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。
スモークギアと同様スキルを持たないバニラユニットだが、<十二支刻獣>ということで様々なサポートを活用できるので、【十二支刻獣】軸でG2バニラを採用するならこのカード一択になる。


○《ヒストリーメーカー・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:9000/シールド:5000
  • 時翔-(R):Gブレイク1・CB1、このユニットがヴァンガードにアタック時、自分の他のリアガードを1体タイムリープ。

CB1のコストが必要だが、アタックの結果に関わらずタイムリープを発生させられるユニット。癖のない性能で非常に扱いやすく、疑似スタンドによる連続攻撃も決めやすいので、どの軸でも主力として戦える一枚。しかし尖った性能を持ったスキルではないため、カウンターブラストのコストが惜しいデッキでは投入優先度が大きく下がる。


○《アップストリーム・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:9000/シールド:5000
  • (R):Gブレイク1、このユニットのアタック時にパワー+4000してよい。このスキルを使ったバトルの終了時、このユニットを山札に戻し、グレード1のユニットを山札からレスト状態でコール。

猟犬にしか見えないデザインだが、れっきとしたギアドラゴン。
スキルでクロスライドしたG3ユニットのパワー13000を単体で超えることができ、しかもアタックの成否に関わらず後続を呼ぶことができる。このカードや類似効果を持つ《スチームメイデン メラム》とタイムリープを上手く使うことで、1ターンに4回以上の攻撃を仕掛けることができ、これらのギミックが現実の大会でも大暴れしたこともある。


○《クロノビート・バッファロー》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:9000/シールド:5000
  • (R):Gブレイク1、 (V)にグレード3以上の<十二支刻獣>がいるなら(ハーツの種族も含む)このユニットのパワー+2000

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「丑の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場。リューズ傘下の組織「カンパニー」の人体実験の影響で精神に異常をきたした弓月ルーナによって、普及協会ドラゴンエンパイア支部で召喚されて暴れまわり、ドラエン支部を壊滅に追い込んだ。G4期「G NEXT」ではクロノが使用しており、G2にライドする際は専らこのカードを使用している。
G3の<十二支刻獣>がいるなら常に11000になり、G2の単体アタックが突破されにくくなるので、可能ならG3を<十二支刻獣>に固めておきたい。


○《クロノクロウ・モンキー》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:9000/シールド:5000
  • (R):Gブレイク1・CB1、このユニットがコールされた時、<十二支刻獣>の(V)がいるならこのターンのエンドフェイズまでユニットのパワー+5000

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「申の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場した。このカードがディペンドカードで召喚されたのは<十二支刻獣>で1番最後であり、このカードのみ伊吹コウジの作戦「ギアースクライシス」の影響でしばらく召喚させることができず、G3期「ストライドゲート編」になって召喚された。G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。
単体でパワー+5000のバンプアップは強力だが、コールされたターンのみでコスト付きなのがネック。タイムリープと上手く絡めて使用し、ここぞというタイミングでバンプアップさせたい。


◎その他の主なG2ユニット

《グリマーブレス・ドラゴン》
《クロック・フェンサー・ドラゴン》
《ディレイド・ブレイザー・ドラゴン》
《刻獣使い ルガル・ウレ》



■G1

○《メーザーギア・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:8000/シールド:5000

スキルを持たないバニラユニット。
こちらもアニメG1期ではクロノがG1にライドする際は毎回このユニットを使っていた。


○《クロノダッシュ・ペッカリー》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:8000/シールド:5000

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「亥の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場し、G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。
こちらもスキルを持たないバニラユニット。


○《スチームブレス・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:7000/シールド:5000
  • (R):このユニットがコールされたとき、手札のG3のカード1枚を見せることで、山札から「クロノジェット」と名のつくG3のカードを手札に加え、その後手札を1枚捨てる。
  • 手札:このカードを超越のコストとしてドロップゾーンに送るとき、このカードのグレードを+2する。

超越のコストを支払う際にこのカードのグレードを3として扱い、このカード1枚だけで超越ができる所謂「シシルス互換」と呼ばれるカード。またこのユニットをコールすれば「クロノジェット」を引っ張ってこれる上に、捨てる手札に指定はないので、陣形を固めながらも、超越コストを手札に確保しておくこともできる。地味に便利な一枚。
【クロノジェット】軸では、《クロノファング・タイガー》みたいな超越コスト確保能力に長けたカードがないため、積極的にこのカードを活用したい。


○《刻竜 リボルバー・ドラゴキッド》
ギアドラゴン
パワー:7000/シールド:5000
  • (R):このユニットがコールされたとき、手札のG3のカード1枚を見せることで、山札から<十二支刻獣>と名のつくG3のカードを手札に加え、その後手札を1枚捨てる。
  • 手札:このカードを超越のコストとしてドロップゾーンに送るとき、このカードのグレードを+2する。

《スチームブレス・ドラゴン》の<十二支刻獣>版。《スチームブレス・ドラゴン》と比較すると《クロノジェット・ドラゴン》に対応しない代わりに、種族が<十二支刻獣>なら何でもサーチできるようになった。
【十二支刻獣】軸での採用は勿論のことだが、【クロノジェット】軸であっても、サブヴァンガードが<十二支刻獣>であれば、《スチームブレス・ドラゴン》よりもこちらを優先的に採用させて良いだろう。


○《スチームメイデン メラム》
ギアロイド
パワー:7000/シールド:5000
  • (R):Gブレイク1、このユニットのアタック時にパワー+4000してよい。このスキルを使ったバトルの終了時、このユニットを山札に戻し、グレード0のユニットを山札からレスト状態でコール。

《アップストリーム・ドラゴン》と類似効果を持つ。アタックの成否に関わらず後続を呼ぶことができ、タイムリープとの併用で、1ターンに4回以上の攻撃を仕掛けることができる強力な1枚。
他の「スチームメイデン」同様にイラストアドも地味に高め。


○《クロノチャージ・ユニコーン》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:6000/シールド:5000
  • (R):このカードが(R)に登場した時、<十二支刻獣>の(R)1体にこのターン中パワー+3000。

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「午の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場。リューズ傘下の組織「カンパニー」の守山ヒロキに連れられてきたエースが、ヴァンガード普及協会ユナイテッドサンクチュアリ支部にて召喚し、ユナサン支部を壊滅させた。G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。


○《クロノエトス・ジャッカル》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:7000/シールド:5000
  • (R):Gブレイク1、このユニットがヴァンガードをアタックした時、このユニットのパワー+4000

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「戌の刻」を司る。
アニメではG2期「ギアースクライシス編」でクロノがディペンドカードで召喚した<十二支刻獣>のユニットとして登場したが、後に明神リューズに奪われて最終決戦時にはリューズに使役されていた。G4期「G NEXT」ではクロノが使用しており、G1へのライドや(R)へのコール等で出番はかなり多い。
G1ながら単体でパワー11000に到達できる。 (R)を殴ることも視野に考えるなら、《クロノジェット・ドラゴン・G》や《超刻獣 スプリット・ペガサス》のスキルでサポートしたいところ。


○《スチームメイデン アルリム》
ギアロイド
パワー:6000/シールド:0
  • 守護者(センチネル。守護者はデッキに4枚までしか入れられない。)
  • 自分の(V)がアタックされ、このユニットが手札から(G)にコールされたとき、手札を一枚捨てる。このアタックはヒットされない。
  • このユニットが(G)にコールされたとき、ドロップゾーンに《スチームメイデン アルリム》があるなら、ダメージゾーンの裏向きのカードを1枚表にする。

完全ガード効果持ちの守護者。
アニメではクロノがG4期「G NEXT」序盤まで完全ガードとして採用していたカード。盾を構えて一生懸命守る姿が可愛いと評判のクロノデッキのアイドルカードの1枚。
手札からの登場時のみで(V)しかガードできないものの、カウンターチャージ効果は言うまでもなく便利。


◎その他の主なG1ユニット

《タイムブレイク・ドラゴン》




■G0

○《ガンナーギア・ドラゴキッド》
ギアドラゴン
パワー:5000/シールド:10000
  • 先駆(このユニットから同じクランのユニットがライドしたとき、ソウルからこのカードを(R)にコールする。)
  • (R):Gブレイク1・CB1、このユニットをソウルに置く。山札からG3のユニットを手札に加える。

アニメではクロノがG1期でFVとして使用していた。リューズもG3期「ストライドゲート編」中盤までFVとして使用している。
スキルはシンプルなG3サーチで癖のない性能。ただしGブレイク1の条件の都合上、ライド事故防止には使用できないので、超越コストの確保が主な用途となるか。


○《クロノ・ドラン》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • 先駆
  • バインドゾーン:Gブレイク1、このユニットがバインドゾーンに送られたとき、このユニットをソウルに置く。置いたら山札から「クロノジェット・ドラゴン」と名のつくユニットを1枚コールする。エンドフェイズ時にこのスキルでコールしたユニットを手札に戻す。

《クロノジェット・ドラゴン》の過去の姿とされる<十二支刻獣>の1体で、「辰の刻」を司る。過去から時空を超えて現在の時間軸に現れ、後に未来の自分の姿である《クロノジェット・ドラゴン》と対面を果たす。<十二支刻獣>の中では唯一《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡を逃れていたが、後にバインドタイム・ドラゴンの襲撃で捕らわれてしまう。
アニメではG1期最終回において、クロノが初めてディペンドカードで召喚したユニットであり、G2期「ギアースクライシス編」以降ではFVとして使用されていた。クロノのデッキのマスコット的なキャラクターで、非常に可愛らしい。
G3期「ストライドゲート編」では中盤で明神リューズに奪われてしまい、その影響でクロノはこのカードを取り返すまでの間、《クロノ・ドラン》の未来の姿である《クロノジェット・ドラゴン》や《クロノドラゴン・ネクステージ》が使用不能になってしまった。実は、クロノは10年前に《クロノ・ドラン》と出会っており、この出会いがクロノの運命を大きく変えることとなった。
スキルはバインドを発動トリガーとした「クロノジェット」のスペリオルコール。タイムリープと組み合わせれば、「ドランを対象としたタイムリープで呼び出したG1」と「クロノジェット」とで縦1列分の戦力を整えられる。呼び出した「クロノジェット」は手札に戻るので、次のターンの超越コストにできるのも強みであり、非常に使いやすい。


○《クロノ・ドラン・G》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • 先駆
  • (R):Gブレイク1、このユニットをソウルに置く。他の自分のユニットが手札以外からコールされたとき、そのユニットと同じグレードの<十二支刻獣>を山札からコールする。

《クロノ・ドラン》が《クロノジェット・ドラゴン》と共に《クロノドラゴン・GG》へ「融合超越」したことで、《クロノジェット・ドラゴン》とは完全に独立した時間軸を生きる存在となった《クロノ・ドラン》の新たな姿。見た目の変化は特になし。
アニメではG4期「G NEXT」よりクロノがFVとして使用する。


○《クロノ・ドラン・Z》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • 先駆
  • (R):このユニットをバインドする。(V)に<十二支刻獣>のG2以上のユニットが登場したとき、山札の上から5枚見て、グレードが1か3のカードを1枚手札に加え、残りを山札の下に置く。
  • バインドゾーン:Gブレイク1、手札を1枚捨てる。バインドゾーンのこのカードを手札に加える。

《破壊の竜神 ギーゼ》との決戦に備え、運命力を高めたことにより変化した《クロノ・ドラン・G》の新たな姿。今までの青いカラーから一転し、真っ白な姿になった。
アニメではG5期「G Z」後半で、クロノが《終焉のゼロスドラゴン ダスト》を使って敗北した代償により失ってしまったGゾーンを取り戻すべく、降臨の地にてクロノ・ドランと対話したことにより、《クロノ・ドラン・G》が新たに変化したカードとして登場。惑星クレイでのギーゼ軍との戦いでは、クレイ各国より集結したメサイア軍のリーダーとして先頭に立って指揮を行っていた。


○《クロノ・ティガー》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • 先駆
  • (R):CB1、このユニットをソウルに置く。相手の(R)が山札に置かれたとき、(V)に「クロノファング」がいるなら、自分のバインドゾーンの表のカードを1枚コールして、そのユニットにパワー+4000

《クロノファング・タイガー》の過去の姿であり、現在の《クロノファング・タイガー》が自身の力を抑え込んでいるときの姿でもあるユニット。《クロノファング・タイガー》と同じく<十二支刻獣>の「寅の刻」を司る。
アニメではG3期「ストライドゲート編」の最終決戦において明神リューズのFVとして使用され、「寅の刻」のバインドには《クロノファング・タイガー》ではなくこのカードが用いられた。


○《ドキドキ・ワーカー》
ギアワーカー
パワー:4000/シールド:10000
  • クリティカルトリガー
  • (R):「クロノジェット」と名のつく(V)が相手の(V)にアタックした際に、このユニットをソウルに置く。自分のユニット1体のパワーを+3000して1枚ドロー。

効果持ちクリティカルトリガー。ガードに使っても良し、スキルでドローするも良し、と使い勝手はなかなか良く【クロノジェット】軸なら是非入れたい1枚。


○《夜に啼くギアタビー》
ギアビースト
パワー:4000/シールド:10000
  • クリティカルトリガー
  • (R):「クロノファング」と名のつく(V)が相手の(V)にアタックした際に、このユニットをソウルに置く。自分のユニット1体のパワーを+3000して1枚ドロー。

効果持ちクリティカルトリガーで、《ドキドキ・ワーカー》のクロノファング版。【クロノファング】軸ならこちらを活用しよう。


○《クロノボレー・ラビット》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • クリティカルトリガー

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「卯の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場し、G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。


○《クロノドーズ・シープ》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:5000
  • ドロートリガー

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「未の刻」を司る。
アニメではG2期「ギアースクライシス編」でクロノがディペンドカードで召喚した<十二支刻獣>のユニットとして登場したが、後に明神リューズに奪われて最終決戦時にはリューズに使役されていた。G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。


○《スチームバトラー ウル・ワタル》
ギアロイド
パワー:4000/シールド:10000
  • スタンドトリガー
  • (R):Gブレイク1、このユニットがバインドされたとき、このユニットを山札に戻して2枚ドローし、手札1枚を山札に戻す。

(R)からバインドという条件で手札交換できる強力なユニット。タイムリープを擁するギアクロニクルなら条件達成させやすい。おまけに山札に戻れば《スチームメイデン メラム》で再び場に呼び出せる。つまり、

1. タイムリープで「ウル・ワタル」をバインドして、山札から「メラム」を前列(R)にコール
2. バインドした「ウル・ワタル」のスキルで手札交換しつつ「ウル・ワタル」は山札へ
3. 「メラム」のアタック、このとき「メラム」のスキル発動で「メラム」を山札に戻して、山札から「ウル・ワタル」をコール
4. 1.に戻る

と、タイムリープをさせられる限り、「メラム」のアタックと「ウル・ワタル」の手札交換をループさせることができるため、非常に強力。これに《アップストリーム・ドラゴン》や《スクエアワン・ドラゴン》や《チクタク・ワーカー》を組み合わせた連続攻撃ギミックが環境で大暴れしたため、現在このカードは1枚制限となっている。


○《クロノタイマー・レグホン》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • スタンドトリガー

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「酉の刻」を司る。
アニメでは明神リューズに操られた<十二支刻獣>のユニットとして登場した。G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。


○《スチームメイデン ウルル》
ギアロイド
パワー:5000/シールド:10000
  • ヒールトリガー

《クロノジェット・ドラゴン》の代弁者であり、実質的にクロノジェット一派のNo.2の地位にいる女性型ギアロイド。限りなく人間に近い機械人形に生体器官を移植するという禁断の技術によって生み出された「時機人形(クロノ・ドール)」に分類される。《クロノ・ドラン》にとっては母親のような存在。
アニメではクロノが主に使用しているヒールトリガーで、クロノのデッキのアイドルカードの一つ。クロノの亡き母親である「新導トキミ」はどことなく彼女と雰囲気が似ている。ファイトでは優しく包み込むように微笑んでクロノを見守る描写が多く、その母性すら感じる美少女振り故に視聴者から絶大的な人気を誇る。
現実での彼女の人気は本物で、実際に『クラン別ユニット人気投票で、1位のユニットがカードスリーブ化』という企画において、主役級の「クロノジェット」系列のユニットがすでにカードスリーブとして商品化されていた故に投票数が少なかったことや、ウルルの名称を持つ他のユニットがまだ登場していなかった時期の投票(=他のウルル名称のユニットに票がばらけなかった)だったとはいえ、このユニットがギアクロニクル人気投票1位を獲得するという快挙を成し遂げている。*3


○《時を刻む乙女 ウルル》
ギアロイド
パワー:4000/シールド:10000
  • ヒールトリガー
  • CB1、このカードが《久遠の時乙女 ウルル》を(G)にコールするためのコストとして手札からドロップゾーンに送られたとき、ドロップゾーンのノーマルユニットを1枚山札の下に置く。

当初は無機質な性格だったウルルが《クロノ・ドラン》との交流を経て、人間らしい感情を表に出すようになってきた頃の姿。見た目は《スチームメイデン ウルル》と大して変わらないが、ウルルの可愛さがより前面に押し出されたイラストになった。
アニメではG4期「G NEXT」中盤よりクロノがヒールトリガーとして採用しており、ウルルが好きな視聴者たちを歓喜させた。
スキル持ちのヒールトリガーで、《久遠の時乙女 ウルル》のコストに使用すれば、ノーマルユニットを山札戻せる。


○《クロノセラピー・ハムスター》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:5000/シールド:10000
  • ヒールトリガー

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》の傀儡に成り果てている<十二支刻獣>の1体で、「子の刻」を司る。
アニメではG2期「ギアースクライシス編」でクロノがディペンドカードで召喚した<十二支刻獣>のユニットとして登場したが、後に明神リューズに奪われて最終決戦時にはリューズに使役されていた。G4期「G NEXT」ではクロノが使用している。


◎その他の主なG0ユニット

《チクタク・ワーカー》
《刻獣 ヒュプノ・シープ》
《クロノメディカル・ハムスター》



■G4 (Gユニット)

○《クロノドラゴン・ネクステージ》
ギアドラゴン
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越(ライドフェイズ後に手札からグレードの合計が3以上になるようにドロップゾーンに送ることで、Gゾーンの裏向きのこのカードに超越できる。)
  • (V):Gブレイク2・CB1・GPB(Gペルソナブラスト、Gゾーンの(V)と同名のカードを1枚表にする)、このユニットのハーツが「クロノジェット」ならば、このユニットがアタックしたバトル終了後、手札を3枚捨てることで、このGユニットをGゾーンに表向きで戻し、(V)をスタンドさせる。

《クロノジェット・ドラゴン》が、自分自身の未来の姿を現在の自分の肉体に降ろす「超越共鳴(ストライド・フュージョン)」を果たした姿。スマートな竜人型だった《クロノジェット・ドラゴン》から、完全にドラゴンの姿に変化しており、非常にカッコいいデザイン。
アニメではクロノがG1終盤より長い間切り札として使用していたGユニット。
スキルは、このユニットとハーツの「クロノジェット」による(V)2回攻撃という絶大な効果で、【クロノジェット】軸における主力となるカード。このスキルを発動できる時点で《クロノジェット・ドラゴン》のGブレイク2も達成できるので、「ネクステージ」のトリプルドライブの後に《クロノジェット・ドラゴン》のG1以上のガード制限&パワー+5000付きツインドライブが襲い掛かる。《クロノジェット・ドラゴン・G》からの超越の場合、ガード制限はなくなる代わりに、Gゾーンの状況次第でパワー増し増しとなり、こちらでも十分に機能してくれるだろう。
ただし、単純な(V)スタンドと違い、ネクステージのトリプルドライブで出たトリガーのパワーをネクステージ自身に乗せてもネクステージがGゾーンに戻ってしまうので、無意味なのが残念なところ。
ちなみにこのスキルは「最後は基本形態で決着をつける」という正義のヒーローのお約束をイメージしたものとなっている。


○《クロノドラゴン・GG(ギアグルービー)
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gブレイク2・GPB・ターン1回、このユニットのハーツが「クロノジェット」ならば、Gゾーンの表のギアドラゴンを2枚選択して、その自動能力を1つずつ得る。
  • (V):Gブレイク3・SB1・Gゾーンのカードを1枚表にする。このユニットのパワーを+5000。

《クロノジェット・ドラゴン》と《クロノ・ドラン》の未来を1つに繋ぎ合わせて新たな未来の姿を得る「融合超越(ストライド・エヴォリューション)」によって顕現した、時空の魔神すら打ち倒す力を持つギアドラゴン。
アニメではG3期「ストライドゲート編」のクロノとリューズの最終決戦にて、クロノがストライドゲートを通じて世界各地のファイターのイメージを結集させて生み出した「未来の結晶」ともいうべきカード。G4期「G NEXT」以降もクロノの切り札として活用されている。
他の2つのGユニットが持つ自動能力をコピーするスキルを持つ。得たい自動能力の片方は《クロノドラゴン・ネクステージ》の持つ(V)スタンドのスキルで確定であろう。もう片方は状況に合わせて《超刻龍 ファンロン》、《時空竜 ラグナクロック・ドラゴン》辺りからセレクトすることになる。
注意点として、1番目のスキルでできるのは、『このユニットにGゾーンの表のGユニットの自動能力をコピーすること』までであり、コピーしたスキルを発動するには、コピー元のユニットのスキル発動に必要なコストも別途用意する必要がある。例えば、《クロノドラゴン・ネクステージ》のスキルをコピーした場合、GGがネクステージの自動能力を発動するためには、ネクステージの自動能力のコストとして要求されている、『CB1とGゾーンの裏向きのネクステージ』を別途用意しなければならない。
また、このユニットのスキル発動の都合上、「(V)に登場したときに発動するスキル」等、自動能力をコピーするタイミングと噛み合わずに発動できないスキル(《時空竜 クロノスコマンド・レヴォリューション》、《時空竜 ヘテロラウンド・ドラゴン》等)も存在する点にも注意。


○《クロノドラゴン・ギアネクスト》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gブレイク2・SB1・GPB・ターン1回、このユニットは『(V):ターン1回、このユニットがアタックしたバトル終了時、ハーツが<ギアドラゴン>ならば、(R)か手札の<十二支刻獣>を3枚山札の下に置き、(V)をスタンドし、ドライブ-2』を得る。
  • (V):Gブレイク4、このユニットの2回目のバトル中、このユニットのパワー+10000、ドライブ+1。

《クロノドラゴン・ネクステージ》への超越共鳴に拘っていた《クロノジェット・ドラゴン・G》が、初めて自らの意思でネクステージとは異なる未来の可能性を掴み、超越共鳴を果たした姿。こちらは四脚で首長のドラゴンの姿となっている。
アニメではG4期「G NEXT」の終盤よりクロノの新たな切り札として登場。
《クロノドラゴン・ネクステージ》に似たスタンド能力を持ったユニットで、<十二支刻獣>に特化させたデッキでないと少々扱いにくいが、ネクステージと違いこのユニット自身に1回目のバトルのトリガーチェックで出たトリガーの効果を載せても無意味ではなくなり、1回目のバトルで出たトリガーを引き継いで2回目のバトルができるので、より強力なアタックを仕掛けられるようになった。できればGブレイク4を達成できる状態で超越したいところ。


○《クロノタイガー・リベリオン》
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):バインドゾーンのカード2枚につき、このユニットのパワー+5000
  • (V):Gブレイク2・SB1・GPB、自分の(R)と手札を1枚ずつバインド。このユニットのハーツが「クロノファング」ならば、このユニットのクリティカル+1とドライブ+1。

《クロノファング・タイガー》が超越共鳴を果たした姿。武装コンテナのようなユニットを身体の装甲と接続しており、「重火力飛行戦艦」とも呼べる姿が特徴。
アニメでは明神リューズの主力としてクロノや伊吹に襲い掛かった。
そのスキルはコストこそ重いものの強力で、自身のパワーを上げた上からクリティカル+1とドライブ+1という殺意に満ちた一撃が飛んでくる。まさに【クロノファング】軸の主力として申し分ないスキルである。
ちなみにトリプルドライブにドライブ+1なので、ドライブチェックで4枚カードをめくることができるが、これを「クァドラプルドライブ」と呼ぶ。


○《クロノタイガー・GG(ギアグレア)
ギアビースト/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):SB1・GPB、このカードが<ギアビースト>をハーツにしているならば、相手の(R)をグレードの合計が自分のバインドゾーンの枚数以下になるように任意の枚数選択し、選択したユニットを相手の山札の下に戻す。
  • (V):Gブレイク3。自分のバインドゾーンが5枚以上ならば、このユニットのパワー+10000、さらに7枚以上ならばクリティカル+1、さらに9枚以上ならばドライブ+1。

《クロノファング・タイガー・G》が超越共鳴した姿で、《クロノジェット・ドラゴン・G》との和解後、「G器官」の一部を授かったことで、初めてこの姿になることができた。
【クロノファング】軸の新たな戦力。スキルはどちらもバインドゾーンの枚数を十分に貯めておかなければならないが、その分スキル発動時に支払うコストが《クロノタイガー・リベリオン》と比較してもかなり軽め。終盤にコストの支払いが辛くなってきたタイミングであっても、最小限の動きで《クロノタイガー・リベリオン》並みのパフォーマンスを得られるのが、最大の強み。おまけにバインドゾーンのカードをしっかり貯めておけば、相手の盤面を大幅に崩すことも可能な点も見逃せない。ただし、下準備が少なくても大丈夫な点やアタック時の最大火力においては《クロノタイガー・リベリオン》に軍配が上がるので、コストが軽い分、他のカードでしっかり下準備を整え、アドバンテージを稼いでおきたい。


○《時空竜 ミステリーフレア・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):このユニットのアタックがヴァンガードにヒットしたとき、山札の上から4枚公開してよい。公開したカードのグレードが4種類以上なら、このユニットは『CB4、あなたはこのターンの終了後、追加の1ターンを得る』を獲得する。公開したカードは山札に戻してシャッフルする。

ギアクロニクルでも数件しか確認したことがない「ギアクロニクル以外のクランに属する他の種族からギアドラゴンに転生した」という事例に当てはまる希少な存在。
アニメでは初めてクロノが超越したGユニットで、ギアースを通じて現実世界に召喚しかけたこともある。
TCGでも新シリーズ最初のトライアルデッキに収録された記念すべきカードであり、そのスキルは追加ターン獲得と強力だが、その達成条件は至難の極み。
詳しく解説すると、まずこのユニットのアタックがヴァンガードにヒットする必要がある。この時点ですでに難題だが、この後の『山札を上から4枚を公開して、4枚ともグレードが異なってなければならない』というのが一番の問題で、事前に講じられる策は、下準備に手間が掛かる《機械仕掛けの神 デミウルゴス》以外になく、ほぼ神頼みになってしまう。そして運良くそこまで達成しても、ダメ押しにCB4という重すぎるコスト支払いが圧し掛かる。
以上のように、見返りの割に扱いづらく、同じ追加ターン獲得スキルなら、《クロノバイザー・ヘリテージ》のほうが幾分か楽というのも、このカードのマイナス評価につながっている。
もしこのスキルを《機械仕掛けの神 デミウルゴス》なしで成功させた人がいたら、素直に賞賛の拍手を送ろう。
なお、Vシリーズにて、このカードと同名のカードがリメイクされることが決定している。


○《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):CB2・SB1・手札を一枚捨てる。このユニットのアタックがヒットした時、相手は自分の(R)を全て山札の下へ好きな順番で置く。

時空の彼方より現れし軍神とも呼ばれるギアドラゴン。
アタックヒット時にリアガードを全て吹き飛ばすスキルは強烈だが、相手も場の状況が良くない場合でもない限りガードしてくるはずなので確実性に欠け、コストもそこそこ重いのも難点。
【クロノスコマンド】軸のデッキはこのユニットに纏わるカード群をサポートしていくのが肝となる。


○《時空竜 クロノスコマンド・レヴォリューション》
ギアドラゴン
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gブレイク2・CB1・GPB。自分のGゾーンに表の《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》があるなら自分の(R)を2枚まで選択する。その後、相手は自分の(R)を全部、自分はこのカードの効果で選択しなかった自分の(R)を全部、山札の下へ好きな順番で置く。

《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》の更なる未来の可能性たる姿。
《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》と違い、アタックをする前に相手の(R)を確実に除去できるが、こちらも巻き込んでしまう。先に何らかの方法で《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》を表にして(R)を2枚残せるようにしたり、後からリアガード展開でフォローすべきだろう。通常ならば初回の超越でこのユニットに超越すると自分の(R)を全部巻き込んでしまうが、(V)のG3が《イフェメラルワンド・ドラゴン》ならば、初回の超越で自分の(R)を2枚まで場に残すことができる。


○《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gブレイク2・CB2・SB1・GPB・自分の(R)を1枚バインド。このユニットのアタック時にこのユニットのパワー+10000とクリティカル+1、自分のバインドゾーンのカード1枚につき、相手は自分の(R)を山札の下へ置く。ハーツがギアビーストならば、カウンターチャージ2とソウルチャージ2。

同じギアクロニクルであるが、《クロノジェット・ドラゴン》一派と敵対する勢力の首領格。時空の狭間に封印された「時空の魔神」の力を手に入れて、自分が全能の神になることを目的とし、<十二支刻獣>のユニットたちを傀儡している邪悪な存在。
アニメでは明神リューズが使用する主力の1枚で、リューズは新導ライブと研究を進めていた時期には、すでにこのカードを所持しており、ヴァンガード普及協会の職員だった頃の神崎ユウイチロウとファイトしたときにも、このユニットを使用していた。
重いコストと下準備を必要とするものの、相手(R)の除去と自身のパワーとクリティカル上昇を両立させた強力な1枚。さらにハーツがギアビーストならば、払った重いコストがキャッシュバックしてくるオマケ付き。《クロノファング・タイガー》とは、スキルが綺麗に噛み合っていて非常に相性が良く、【クロノファング】軸の主力として使用できる。


○《超刻龍(メタパルサー) ファンロン》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):このユニットのアタック終了時に、自分のバインドゾーンにある表のカードを1枚選び、手札に加えるか、(R)にコールする。

アニメではクロノがG4期「G NEXT」以降で使用するカードで、初手の超越で出てきたり、《クロノドラゴン・GG》のスキルでこのユニットの自動能力を使用したり、かなり活用されている。
【クロノジェット】軸では貴重なバインドゾーンの回収が可能なカードであり、《クロノドラゴン・GG》で《クロノドラゴン・ネクステージ》と共に活用したいユニット候補の一つ。


○《超刻龍(メタパルサー) ミステリーフリーズ・ドラゴン》
ギアドラゴン/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gブレイク3・CB2・ターン1回、自分の山札をシャッフルし、山札の上から4枚公開してバインドする。このターンのこのユニットのアタック時、相手はこのスキルでバインドしたユニットと同じグレードのカードを、手札から(G)にコールできない。また、このスキルでグレード3のユニットをバインドした場合、このユニットのドライブ+1。

ギアクロの元祖ロマン砲である《時空竜 ミステリーフレア・ドラゴン》が新たな姿と力を得て帰ってきた。
そのスキルはミステリーフレアを髣髴させるデッキトップ4枚を公開してのロマン砲。ミステリーフレア同様に4枚ともグレードがバラバラだったときに最大限の力を発揮するが、こちらはCB2とコストが少し軽くなり、公開したカードのグレードがカブっても全くの無駄になるわけではなくなったので、ミステリーフレアに比べて格段に扱いやすくなっている。それでもCB2は重たいが。
公開したカードはバインドされるので、《クロノタイガー・リベリオン》や《クロノタイガー・GG》等で参照するバインドゾーンの枚数を4枚も増やすことができる。カウンターブラスト競合のネックがあるものの、【クロノファング】軸との相性は良く、大いに活躍させたいところ。


○《機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ) デミウルゴス》
ギアコロッサス
パワー:15000+/シールド:0
  • 超越
  • (V):自分のバインドゾーンに表向きで存在する名前の異なる<十二支刻獣>を12枚選択し、ドロップゾーンに送る。その後、ドロップゾーンから12枚選択して、好きな順番で山札の上に置く。このターン中、『このユニットのアタック時に、相手は手札のG1以上のユニットでガードできない』を得る。

《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》が追い求めていた「時空の魔神」の異名を持つ最凶最悪の古代兵器で、時空の狭間に封印されていた存在。バインドタイム・ドラゴンの傀儡となった<十二支刻獣>の力によって封印を解かれ、思う存分力を振るうものの、土壇場で《クロノ・ドラン》がバインドタイム・ドラゴンの傀儡から逃れてしまい、デミウルゴスは制御不能の暴走状態に陥ってしまう。自身の封印を解いた張本人のバインドタイム・ドラゴンを滅ぼし、なおも暴走を続けるデミウルゴスだが、そこに《クロノジェット・ドラゴン》と《クロノ・ドラン》が立ちはだかる。
アニメでは明神リューズ最大の切り札にして「完全な未来をもたらす存在」として登場。その強大な力を以って伊吹とクロノを絶望へと追い込んだ。
「完全な未来をもたらす存在」とされている通り、下準備こそキツイが、達成するとドロップゾーンから12枚山札の上に好きな順番に置くことができる。山札の上12枚分を好き勝手に積み込めるので、トリプルクリティカルやトリプルヒールもお手の物。しかもダメ押しでG1以上での手札からのガードを封じるオマケ付き。まさに「決まれば勝利も目前」であろう。あまり現実的ではないが、上手くいけば《時空竜 ミステリーフレア・ドラゴン》の追加ターン獲得までも狙えてしまう。
決まれば強力なスキルだが、山札をシャッフルさせられて積み込みが崩されてしまう《時空竜 ヘテロラウンド・ドラゴン》は天敵。同様の理由で、タイムリープ等の山札をシャッフルする処理が入るカードとの相性はイマイチ。とはいえ、大量のトリガーを山札に戻せるので、山札をシャッフルされたとしてもトリガーチェックでのトリガー発生率は依然として高く、後のターンまで大きな影響を及ぼすことができる。
なお、名前の「デウス・エクス・マキナ」とは「機械仕掛けから現れた神」と訳される単語で、現在のネット界隈では主に「ご都合主義展開を引き起こす存在」という意味で使用されている。これは古代ギリシャの演劇において、物語の風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなった際に「何の伏線もなく神様が機械仕掛けの装置によって舞台に現れ、絶対的な力で全てを解決させて、大団円となる」という、どんてん返し的なご都合主義展開が多かったことに由来している。また、「デミウルゴス」とはグノーシス主義における「偽神」の意味を持つので、デッキトップ積み込みのスキルと合わせると、このユニットはさしずめ『自分に都合の良い未来を創造する機械の偽神』であるといえるだろう*4
ちなみにこのユニットのデザイナーは、数多くのアニメのメカニックデザインを手掛け、ヴァンガードでは「次元ロボ」シリーズや《星輝兵”Ω”グレンディオス》のデザイン担当でお馴染みの大張正己氏であり、神々しいデザインのユニットとなっている。なお、《星輝兵”Ω”グレンディオス》を意識したデザインでありながら、「グレンディオス」のような特殊勝利効果をつけなかったのは、「特殊勝利だと、スキルを発動させた時点でファイトが完結してしまう」からであり、アニメ制作側としては「クロノにはデミウルゴスのスキルを事前に阻止したりせず、真っ向から打ち破ってほしい」と思ったから没となったんだとか。おかげで、視聴者からはデミウルゴスのスキルが地味呼ばわりされる結果になったが。


○《時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gブレイク8・CB1・SB1・山札の上から8枚バインドする。このバトルフェイズの終了後、追加のメインフェイズとバトルフェイズを得る。その後、追加のメインフェイズ開始時にこのユニットをスタンドし、ドライブ-1。

遥か未来から現れた巨大なギアドラゴン。《時空竜 ミステリーフレア・ドラゴン》同様に、「他のクランの他の種族からギアドラゴンに転生を果たした存在」であり、元は聖域の暗部・シャドウパラディン所属のアビスドラゴンだったという。
『並行世界を生むことなく、過去を自由に書き換える力』という《クロノジェット・ドラゴン》すら驚愕する危険な力を持ち、ビヨンドオーダー・ドラゴンの力を悪用されないために、クロノジェット・ドラゴンはビヨンドオーダー・ドラゴンに能力研究の協力を要請。現在、ビヨンドオーダー・ドラゴンは研究協力の一環として、同胞たちに高度な過去改変の仕組みについて教示している。
アニメではG4期において、クロノが先代主人公である先導アイチより受け取ったカードとして登場。初登場のVS.
伊吹(6回目)以降出番はなかったが、U20チャンピオンシップ決勝戦において満を持して登場し、クロノたちチームストライダーズ優勝の原動力となった。
Gブレイク8というかなり厳しい発動条件と山札8枚バインドというリスキーなコストを要求しつつも、もう一度メインフェイズとバトルフェイズが行えるという、強力なスキルを持ったユニット。もう一度メインフェイズを行えるので、アタック後にユニットをコールして体制を立て直し、二度目のバトルフェイズで畳み掛けられる。
ただし追加ターンを得たわけではないので、ターン1回制限があるスキルを、フェイズを跨いで二回使うことはできない。また、8枚のバインドとこのユニットの2回アタックで13枚も山札が消耗するので、早い段階でGブレイク8を達成して超越しなければ、デッキ切れで自滅する可能性もあるので要注意。


○《クロノバイザー・ヘリテージ》
クロノドラゴン/十二支刻獣
パワー:15000+/シールド:なし
  • 超越
  • (V):Gゾーンの表の<十二支刻獣>Gユニットを4枚裏にする。このカードがエンドフェイズ時にGゾーンに戻った時、追加の1ターンを得る。その後、追加のターンのライドフェイズをスキップし、メインフェイズ開始時にこのユニットに超越する。

《破壊の竜神 ギーゼ》を討ち倒すべく、《クロノジェット・ドラゴン・Z》と《クロノ・ドラン・Z》が『融合超越』した究極の姿。これまでのクロノジェットの超越共鳴と異なり、竜騎士の姿となっている。
アニメではG5期「G Z」終盤より登場したクロノ最後の切り札で、VS.ギーゼ(2回目)にて最初で最後の超越を果たし、追加ターンを得てギーゼにトドメを刺した。
今まで「クロノジェット」に纏わるGユニットは何らかの形で(V)スタンド能力を持っていた(GGの場合はネクステージの自動能力をコピーするという前提あっての話だが)が、このユニットは(V)スタンドどころか、追加ターンを得るという驚愕の能力を持っている。しかもGゾーンの状況次第では、連続で相手ターンをスキップさせることも可能であり、そうなってしまえばゲームエンドに持ち込むことも容易い。
ただし、Gゾーンの表の<十二支刻獣>Gユニットを裏向きに戻すので、場合によっては追加ターンになってGブレイクが発動できなくなる状況も出てくる点(例えば、追加ターンになった際にGゾーンの表のカードが0枚になると、Gブレイク2以上が達成できなくなる)や、一度ターンエンドする都合上、トリガー効果等が一旦全てリセットされてしまう点は注意が必要。


○《遡る時乙女 ウルル》
ギアロイド
パワー:なし/シールド:15000
  • Gガーディアン(相手のユニットがアタックしたとき、自分のGゾーンの表のGガーディアンが3枚以下ならば、手札のヒールトリガーをドロップゾーンに送ることで、このカードをガーディアンサークルにコールできる。)
  • このユニットが(G)に登場した時、自分のドロップゾーンからノーマルユニットとトリガーユニットを1枚ずつ山札に戻すことで、このカードのシールド+5000。

《スチームメイデン ウルル》のGガーディアン版。髪型がロングになり、服も振袖となっており、《スチームメイデン ウルル》に比べて巫女っぽさが増している。こっちのウルルもかわいい。
アニメではクロノがGガーディアンとして使用している。また、リューズも使用したことがあり、《クロノファング・タイガー》を守るウルルの姿は、まるでウルルがクロノファング側に寝返ったかのようであった。
自分のドロップゾーンからノーマルユニットとトリガーユニットを1枚ずつ山札に戻すという手軽なコストでシールド20000を獲得できるため、非常に扱いやすい。少なくとも、Gガード発動時にヒールトリガーがドロップゾーンに落ちているので、このユニットのスキル発動には1枚でもノーマルユニットがドロップゾーンに落ちていれば良いということになる。
ただし「Vシリーズ」に移行した現環境ではトリガーのパワー上昇値が+10000もあり、あまり過信できない上に、ヒールトリガー自体が20000のシールド値を持っているため、山札にカードを戻すこととGゾーンの表のカードを増やすというところに強く意識をもって活用したい。


○《久遠の時乙女 ウルル》
ギアロイド
パワー:なし/シールド:15000
  • Gガーディアン
  • CB1、このユニットが(G)に登場した時、GゾーンのGガーディアンを1枚選択して表向きにする。表向きにしたなら、Gゾーンの表のカード1枚につき、このユニットのシールドを+5000する。

《時を刻む乙女 ウルル》のGガーディアン版。同じGガーディアンの《遡る時乙女 ウルル》と似た外見だが、こちらのほうがやや大人っぽい。
GゾーンのGガーディアンを表にすることで、表のGゾーンの枚数を稼いでシールド値を上げつつ、Gゾーンの表のカードを増やすことが可能。終盤になればこれ1枚でシールド40000を超すこともザラ。Gガードのコストに《時を刻む乙女 ウルル》を使用すれば、ノーマルユニットも1枚山札に戻せるので是非活用したい。
難点を挙げるとするならば、このカードを採用するとGゾーンのデッキ構築のハードルが上がってしまいやすいことと、CBコスト付きでかつトリガーを戻せない点で《遡る時乙女 ウルル》に劣ることだろうか。


○《時空竜ヘテロラウンド・ドラゴン》
ギアドラゴン
パワー:なし/シールド:15000
  • Gガーディアン
  • CB1、このユニットが(G)に登場した時、相手の(R)を1枚選んで相手の山札に戻し、山札をシャッフル。その後、相手はデッキトップのカードをめくり、そのカードを(R)にコール。

アニメではクロノがリューズとの最終決戦で使用。リューズが《機械仕掛けの神 デミウルゴス》で築いた「完全な未来」を打ち砕く鍵となり、次のターンの反撃につながった。
相手のバトルフェイズ中に盤面操作ができるGガーディアン。アニメでは山札シャッフル能力のほうが注目されたが、TCG的に重要なのは(R)の入れ替え能力そのものであり、(R)に効果を付加させていたり、トリガーなどでパワーを増強していたりしても、これ一発で台無しにさせることができる。ただし、類似効果を持つかげろうのGガーディアン《炎翼剛獣ディナイアル・グリフォン》と違って後続のユニットを呼び出されてしまうため、使い処がやや難しい。運が悪いとこのスキルで登場したユニットで、こちらが酷い目に遭うことも……。
とはいえ、大会での採用率の高さは圧倒的で、現在は1枚制限となっている。
ちなみに、クロノ役の石井マークはニコニコ生放送でのファイトで、『このカードのスキルで(R)を戻し、その後出てきたユニットが山札に戻したカードと同じだった』という事態を同じターン中に2回連続で起こすというハプニング(このときは《時空竜 ヘテロラウンド・ドラゴン》に1枚制限が掛かっていなかった)を起こしている。


◎その他の主なG4ユニット

《時空竜 フェイトライダー・ドラゴン》
《時空竜 ラグナクロック・ドラゴン》
《時空竜 ワープドライブ・ドラゴン》
《時空竜 クロスオーバー・ドラゴン》
《時空獣 メタリカ・フェニックス》
《烈火進撃の時空巨神》
《超刻獣 スプリット・ペガサス》
《超刻獣 アヴニール・フェニックス》
《機械仕掛けの神 エルゴス》
《時空獣 パンドラ・キメラ》






ギアクロニクル【デッキタイプ】

以下、ギアクロニクルの主なデッキタイプを紹介する。


●Pスタンダード【クロノジェット】軸

《クロノジェット・ドラゴン》や《クロノジェット・ドラゴン・G》を中心とした軸。タイムリープを上手く組み合わせたリアガードの入れ替えによるテクニカルな連続攻撃が売りで、《クロノドラゴン・ネクステージ》の圧倒的パワーと噛み合った戦術は強力。しかしタイムリープを使用する都合上、リンクジョーカーの呪縛で動きを封じられると少々厳しい。
ギアクロニクル登場最初期から存在するデッキタイプで、ギアクロデッキの基本の型となる。アニメがG4期になって以降は【十二支刻獣】軸と組み合わせたデッキタイプが主流となっていった。


●Pスタンダード【クロノファング】軸

《クロノファング・タイガー》をはじめとしたギアビーストを中心とした軸で、ユニットのバインドをコストとしたスキルを多用したり、バインドゾーンからユニットをスペリオルコールしたりと、自分のバインドゾーンのカードを利用した戦術を基本とする。《クロノタイガー・リベリオン》等を見て分かる通り、【クロノジェット】軸と比較すると、手数よりも一撃の重みを重視した攻撃を得意とする。
これ単体でも強力な軸であるが、【十二支刻獣】軸や【ギアコロッサス】軸など他のデッキタイプで、この軸で用いているパーツが出張されることも多い。


●Pスタンダード【十二支刻獣】軸

種族に<十二支刻獣>とつくカード群で固めた軸であるが、『<十二支刻獣>の名称を生かした展開とバンプアップ&ビートダウンを繰り返すタイプ』と『《機械仕掛けの神デミウルゴス》の発動条件を満たすために自分のカードをバインドしまくるタイプ』の2つに大別できる。
前者は【クロノジェット】軸と、後者は【クロノファング】軸や【ギアコロッサス】軸と組み合わせてデッキ構築される場合が殆ど。


●Pスタンダード【ギアコロッサス】軸

機械仕掛けの巨人たちが集う種族「ギアコロッサス」が中心のデッキであり、「《機械仕掛けの神デミウルゴス》採用型【十二支刻獣】軸の派生型」ともいえるデッキタイプ。「狙ったカード」をピンポイントでバインドさせていくので、他の軸よりも《機械仕掛けの神デミウルゴス》のスキルを発動させることに特化しており、攻撃性能よりも防御性能が高め。バインドを駆使するため、《クロノファング・タイガー》等、【クロノファング】軸で用いるギミックも採用させやすく、その場合は《機械仕掛けの神デミウルゴス》に頼らないデッキ構築も可能。


●Pスタンダード【クロノスコマンド】軸

強力な盤面除去能力を持つGユニット「クロノスコマンド」をサポートしていくためのデッキタイプ。こちらは【クロノジェット】軸でも使用するギミックを流用しやすい。また、メインヴァンガードとして採用される《イフェメラルワンド・ドラゴン》のスキルにより、Gゾーンのカードを表にしていく速度は【クロノジェット】軸と同等かそれ以上にあるので、Gブレイク8の《時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン》を活用させやすいのも利点の一つ。序盤から速攻を仕掛けて、《終焉のゼロスドラゴン ダスト》で一気にトドメを刺すというのもアリ。




クロノ「しっかし、このアニヲタwikiってサイトにもギアクロの情報載ってるのか。一体、誰がこの項目作ったんだ?」
タイヨウ「見たところ、この項目を建てた【MESSIAH】というIDの人が頻繁にログインして更新しているようですね」
クロノ「メサイア? まさかな……」

 ――カードキャピタル2号店。

クロノ「こんにちはー、シンさーん……って、うおっ、伊吹!?」
伊吹「……クロノとタイヨウか」
クロノ「なんでお前がキャピタルに……。ていうか、ノートPCなんか持ち込んで何やってんだよ?」
伊吹「…………」
タイヨウ「く、クロノさん……伊吹さんが開いているサイト……」
クロノ「ん? え? あ…アニヲタwiki……? しかも、ギアクロのページの編集画面……」
伊吹「……他人のパソコンを勝手に覗くとは、あまり感心できないな」パタン
タイヨウ「すみません、伊吹さん。でもギアクロニクルのページを作った【MESSIAH】ってアカウント、もしかして……」
伊吹「…………」
クロノ「…………」
タイヨウ「…………」
伊吹「……ばれたか」
クロノ「やっぱ、お前だったのかぁぁーッ!!


※追記・修正は旧版の《時空竜 ミステリーフレア・ドラゴン》のスキルで山札の上を4枚めくって《スチームファイター・バリフ》を4枚叩き出したことがある人にお願いします。


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最終更新:2023年06月04日 14:50

*1 この辺は、当初は惑星クレイのクランとして扱われていなかったのが、スターゲートを襲撃して領土の半分を占拠したことで、事実上スターゲートのクランになったリンクジョーカーと事情が似ている。

*2 クロノがG3期まででこのユニットにライドできなかったのは、家族とヴァンガードを天秤に掛けた選択を迫られたことによる動揺がファイトに表れた結果、《クロノジェット・ドラゴン》が3枚ダメージゾーンに落ちてライドし損ねたVS.新田シン(2回目)と、G3期で《クロノ・ドラン》を明神リューズに奪われていた影響でこのカードが使用不能になっていた時期のみ。

*3 ちなみに同企画においては、リンクジョーカーがすでに一度スリーブとして発売している《星輝兵 カオス・ブレイカー・ドラゴン》が1位になったり、かげろうが1位から5位まで全部「ドラゴニック・オーバーロード」の名称を持つユニットに独占されたり、他のクランでも大珍事が重なった人気投票となった。

*4 「デウス・エクス・マキナ」が意味する「機械仕掛けから現れた神」における「神」というのは、あくまで「機械仕掛けによって舞台に現れた、神様役を演じる人間」であって、「機械仕掛けで出来た神様を模したオブジェ」のことではない。よって、このカード名のように「デウス・エクス・マキナ」を「機械仕掛けの神」と訳すのは、厳密には誤りである。尤も「デミウルゴス」の名の通り、このユニットは謂わば「偽神」であり、外見も見た目通りの機械仕掛けで出来た巨人なので、敢えて「機械仕掛けの神」と訳した可能性も否定できないが。