カードファイト!!ヴァンガード(Vシリーズ)

登録日:2018/08/04 Sat 18:50:10
更新日:2024/10/29 Tue 19:09:57
所要時間:約 18 分で読めます







ヴァンガードのファイトが進化!
新たなシステムでさらに熱いファイトを楽しもう!!


2011年からブシロードが展開し、トレーディングカードゲームでも大きな市場を占めてきたカードゲーム「カードファイト‼ヴァンガード」。

その発売から7年の月日が経ち、環境のインフレ、カードの多様化に伴う新規プレイヤーの低下が懸念された今、満を持して発表されたのがこの「Vシリーズ」であった。


●目次

【概要】

「シンプル」「スピーディ」「キャラクター」をコンセプトにした新ルール。
2018年の5月に発売された「先導アイチ」「櫂トシキ」から展開を開始し、以降も毎月順次に商品を展開している。
後述するテキストの読みやすさや、ヴァンガード黎明期のユニットやキャラクターがリメイクされたことで、新規ユーザーの獲得は勿論引退した古参ファイターの復活にも成功しているが、
一方でG環境まで継続してプレイしてきたユーザーからは事実上のスタン落ちとシステムの凄まじい変換を受け入れられないとの声も多く、実質は賛否両論である。
今回の変更は前述の通りであるが、カードパワー自体はインフレが進んだと言われるG環境とは遜色無いレベルのものも多く、
後述のプレミアムスタンダードでは現実にはインフレは更に加速。

そのため、2021年4月より、アニメ『カードファイト!! ヴァンガード overDress』と共に、Dアイコンを導入したDシリーズが開始。


【主な変更点】

殆どのルールは以前から変更はなし。Vシリーズ展開以前の基本中の基本のルールはこちらを参照。
このページでは今迄から大幅に変更された部分を1つずつ紹介していく。

・レギュレーションの分岐

Vシリーズ発表に伴い、ショップ大会や大型イベントにおけるレギュレーションが分岐。以下の3つが追加された。
  • Vシリーズのカード(右下に「Vアイコン」が付いたカード)のみが使用可能な「スタンダード」
  • 全てのカードを使用可能な「プレミアムスタンダード」
  • Vシリーズ以前までのカードが使用可能で2018年秋まで開催される「Gスタンダード」


・イマジナリーギフト

Vシリーズ最大の目玉である新システム。
グレードアイコンの下に存在する「ギフトアイコン」を持つG3のユニットにライドした時、
そのユニットに記された「ギフトマーカー」を1つ獲得できる。
このギフトマーカーは、G3にライドした時にデッキの仲間が送ってくれる物で、そのクランのタイプ別に3つの種類に分かれている。
ただし2020年現在、バミューダ△のみフォース、アクセル、プロテクトの3つを同時に使うことが可能である。
採用枚数に制限はないが、スリーブを使用する場合はメインデッキとは異なるスリーブを使用しなければならないため注意が必要


フォース

バランスタイプのイマジナリーギフト。
VかRに置き、Ⅰは自分のターン中そのサークルに存在するユニットにパワー+10000を与え、Ⅱは元々のクリティカルを2にする(同じサークルに置いても効力は重複しない)。
このギフトは重ね掛けが可能で、同じサークルにⅠを2枚置けばパワー+20000を与えられる。
ユニットが退却してもフォースは残るが、ユニットと違い縦列の移動はできない。
他二つのギフトとは違い、ギフト獲得時点で選択肢が生まれるため、どのようにフォースを配置して要求をかけるかがプレイヤーに問われていると言えるだろう。
また、フォースに属するクランはG2、G3のパワーが基本他の2つより1000高めに設定されており、思わぬところで防御の助けになることが多い。
そういった意味で、攻防のバランスが取れたギフトということだろう。
分類されている現在のクランは「ロイヤルパラディン」「かげろう」「スパイクブラザーズ」「ディメンジョンポリス」「シャドウパラディン」「バミューダ△」「ネオネクタール」「ジェネシス」「ギアクロニクル」「リンクジョーカー


アクセル

攻撃タイプのイマジナリーギフト
前列のリアガードの更に外側におき、新しいリアガードサークルとして機能し自ターン中にパワー+(Iなら10000、Ⅱなら作った瞬間にカードを1枚引いてから5000)をサークルに存在するユニットに与える。
簡単に言うとライドする度にリアガードサークルが増えるというギフト。
後列は増やせないためブーストは受けられないが、自動的にパワーが+されるため逆にパワーは上がっている。
リアガードを展開するのに通常以上に手札を消費しているのでリアガード潰しを徹底されると戦力不足に陥りがちだが、
単純にアタックできる回数が増えるのはそれ以上に見返りが大きい。
ただし、増えたサークルにきちんと展開できなければギフトは無駄になる。他二つに比べると、ギフトを重ねて入手した際のリターンが得られるかどうかが不安定なのが難点。もちろん、各クランはそのアクセルの不安定さなど承知の上で、それを活かせられるようにカードデザインされているので、しっかりとクランの特色を掴んで運用していくことがコツである。
分類されているのは「ノヴァグラップラー」「たちかぜ」「アクアフォース」「むらくも」「ペイルムーン」「ゴールドパラディン」「グレートネイチャー」「なるかみ


プロテクト

防御タイプのイマジナリーギフト。
Ⅰは他の2つと違い手札に加え完全ガードとして使用できる。
フォースやアクセルと違い即効性のあるものではないが、無条件で完全ガードを手札に加えられる強さは言わずもがな。
手札に加えればコストとして支払うことも可能なので、純粋に手札を1枚増やすために使うのもあり。
因みに、プロテクトはドロップゾーンには送られず、使い終わったら基においてあった場所に戻すのがルール。
プロテクトに所属するクランはその性質上再ライド自体が他の2つより非常に重要なプレイングであり、継続的にライド出来るか否かでその後の防御力が大きく変わる。
「相手にターンを渡すことが最初から前提」という唯一のクランであり、ある意味一番TCGしている。
難点はやはり防御に重心を置いているだけにギフトで火力を伸ばせる他二つに比べて、どうしても火力が劣ること。それを補うような高い破壊力を持った切り札がしっかり用意されているが、当然それらは軽くないコストを要求する。結果、長期戦を得意としているように見えて実はだらだら無意味に長期戦をしているとジリ貧になって負けてしまう。しっかりと敵の攻撃を捌きながらいざというときに必殺の一撃を叩き込もう。そのタイミングを常にプレイヤーに問いかけているギフトであると言えるか。
ⅡはフォースⅠのように自分のサークルを指定し「置かれているユニットのパワー+5000、この場所からインターセプトするとシールド+10000」を与える攻防一体のモノ。
アクセルを相手にすると完全ガードを手札に加えたところで手札消費が重いだけになることもあるので、そういう時に便利。
所属クランは「オラクルシンクタンク」「メガコロニー」「グランブルー」「ダークイレギュラーズ」「エンジェルフェザー」「ぬばたま



・フロントトリガー

スタンドトリガーの廃止に伴い登場した新たなるトリガー。
このトリガーが発動すれば無条件で前列のユニット全てがパワーアップするというとんでもない代物である。
アクセルクラン専用のトリガーであり、このトリガーの存在がアクセルクラン最大の強みといっても過言では無い。たちかぜとかは使わないこともあるけど



・トリガーステータス、シールド値の変更

トリガーが発動した場合のパワー上昇値が従来の5000から10000に増加。}
それに伴うシールド値の補完の為か、グレード1のシールドが10000、クリティカル、フロントトリガーのシールドが15000、ヒールトリガーに至っては20000に変更された。
一方ドロートリガーは調整の為か相変わらずシールド5000である。
……と思いきや、なんと従来の完全ガードに加えてドロートリガーの完全ガードが登場。
これによりドロートリガーがガードにおいて重要な立場になったことに加え、完全ガードの枠を割かざるを得なかったG1の選択肢が広がる事にもつながった。
つまり新シリーズにおいては、攻撃、防御共にトリガーの重要性が更に高まったということである。
更にインフレが進んだと感じたあなた、それはイリュージョン、幻想よ



・テキストの簡略化

「コストを払ってよい。払ったら~」といったテキストが無くなり、コストのみが表示されるようになった。
また、テキストアイコンも全て一新され、短く読みやすくなっている
例として
  • カウンターブラスト1→Cブラスト1
  • ソウルチャージ1→Sチャージ1
そのターン、この能力は使えなくなる→ターン1回



・マリガンの変更

以前はカードをデッキに戻した後にシャッフルをしていたため、戻したカードを引き直してしまうことがあったが、
Vシリーズではデッキの一番下に戻した後に引き直してシャッフルすることに変更。
同じカードを引くリスクが少なくなった。
あくまで「少なくなった」であり引いちゃう可能性がある事に変わりはない。戻ってきても泣いてはダメよ



・Gアシストの変更

Gアシストをする際に「Gゾーンからのカード2枚を除外」するコストが無くなった。
恐らくまだGユニットが存在しないスタンダードでのアシストを行うための配慮だと思われる。



・ガーディアンサークルのコール制限撤廃

ガーディアンサークルにコールする際のグレードの上限が撤廃。
これによってライド事故を起こしてもガードに不自由が生じることが無くなった。



・超越の条件変更

現状プレミアムスタンダードのみのルール
超越の条件が「お互いのヴァンガードがG3以上」から、
「お互いのヴァンガードのグレードが3以上であるか、そのターンの開始時にターンファイターのヴァンガードがグレード3以上である事に変更。
これにより、以前の有用な戦術であるG2止めが事実上意味を成さなくなってしまった。
更にインフレが進んだと感じたあなた、それはイリュry



新・クラン特徴

スタンダード環境でのクランの特徴を紹介。
後述のアニメが漫画版をベースにしているのもあってマンガに登場したユニットのリメイクもあれば、
ヴァンガード黎明期のユニットのリメイクもあり、ファンにとっては嬉しいラインナップが勢ぞろいしている。
過去のクランの能力を更に発展させたものもあれば、斜め上過ぎる独自の方向へ進化したものまでさまざまである。

【フォース】

ロイヤルパラディン

先導アイチが使用するクラン。
展開力の高さは従来通りで、アカネアルフレッドによるV、R共に高パワーを出せる安定性とソウルセイバー・ドラゴンによる爆発力が売りのクラン。
現環境では癖のない非常に扱いやすいクランだが、
他のクランにばらまかれているクリティカル増加効果を持つユニットがG2のブラスター・ブレードのみといったように
「ヒットしたらまずい」ユニットがあまり存在しないためプレッシャーがかけづらい欠点も持っている。「展開が得意」だが逆に「展開しないと負ける」ということは頭に置いておこう。


かげろう

使用者は櫂トシキ
相手のリアガードを退却させる能力はコストの軽量化もあってさらに磨きがかかり、今まで以上に攻撃的なクランに成長した。
現時点ではロイパラやグランブルーを除くと退却が苦手なクランが多い上、
ドラゴニック・オーバーロードのガード強要やまさかの進化を果たしたウォーターフォウルのおかげでプロテクト相手にも強気で立ち回ることが可能であり、回るとあらゆるクランでも止められないポテンシャルを秘めている。
一方で手札のリカバリーがかなり苦手であり攻め時を間違えるとジリ貧に陥りやすい。


スパイクブラザーズ

使用者は森川カツミ(アニメ1話での描写のみ)
攻撃方法が従来の「アタックフェイズ中のスペリオルコールを駆使して高パワーで連続パンチする」ものから「フォースや登場時のパワーアップを駆使してVとRのパワーを極限まで上げて殴る」ものに変更。
展開力そのものは山札からのスペリオルコールもあってまあまあ高い上、リアガードのパワーが40000を超えることもザラにあるため、全体的な破壊力は全クラン中トップクラス。
しかし、将軍ザイフリート以外のユニットにガードを強要出来る効果は殆ど無い上に手札の補充方法も非常に限られているため、相手に上手くガードされるとかげろう以上にジリ貧に追いやられる。
カードプールの増加に伴いアメフトのパス回しを模したと思われる「 フォースマーカーの移動 」という特性も追加され、攻撃のたびに次々とマーカーが移動していくテクニカルさも併せ持つようになった。
フォースはプロテクトに弱いという風潮が流れているが、スパイクブラザーズは性質上特にその傾向が強い。


ディメンジョンポリス

使用者は光定ケンジ。「次元ロボ」と名のついたユニットが多い。
Vのパワーを上昇させて一撃必殺をかますのは従来通りだが、前シリーズと比べて達成条件するパワーがかなり上がっている。
しかし、フォースⅠをVに乗せれば緩和できる上、パワー上昇効果が以前より上がっているものも多いため見た目以上に達成しやすい。
「超次元ロボ ダイユーシャ」の強力なクリティカル上昇効果や、
まさかのアタックフェイズ中のスペリオルライド効果を持った「グレートダイユーシャ」を筆頭に強力なV効果を持つ次元ロボを筆頭に、
ダイドラゴンのVと自身のパワー増加効果や、Vのヒット時に強力な効果を発揮する各種次元ロボの存在もあって相手に与えるプレッシャーは凄まじいが、
グレートダイユーシャのスペリオルライド条件が厳しいため相手に手の内がモロバレしやすい上、こちらに先にライドしてしまうと攻撃力は一気に下がる欠点もある。


シャドウパラディン

使用者は雀ヶ森レン。「虚影神蝕」登場のシャドパラ黎明期のユニットに加えてレン様が原作で使用していたカードが多数復刻している。
こと展開力に関してはロイヤルパラディンと同等以上のものを持っているほか退却効果も多数存在し、ボードアドバンテージをガンガン稼ぎやすい。
リアガード三体を犠牲にするのは据え置きなもののスキルが超強化されたファントム・ブラスター・ドラゴンの効果で盤面、ダメージレース共に優位に立ちやすい上、
サブのヴァンガードにうってつけな「ザ・ダークディクテイター」や脇を固めるユニットが非常に優秀であるため、総合力はかなり高いクランである。
弱点らしい弱点はあまりないが、いくら相手も退却しているとはいえファントム・ブラスターのコストは決して軽くないため、状況によっては連発を控えることも意識しなければならない。
また、ファントム・ブラスターの攻撃を守護者で簡単に防がれる上、退却効果が「相手に選ばせる」という関係上、「プロミス・ドーター」を有するオラクルは天敵と言っても過言では無い
それでも勝っちゃうのがレン様である


バミューダ△

使用者は先導エミ
大量ドローとセルフバウンスからの連続攻撃と言った特色を少し残して
大量展開で敵をパワーで殴りつける新感覚アイドルデッキとなってしまった。
新要素の「旋律(メロディ)」が強力で、これを持っているユニットは他の「旋律(メロディ)」持ちの効果を共有する。
更に重複するため、旋律持ちのパワーを+5000する「カラフル・パスカトーレ ソナタ」が4枚出たら、全旋律持ちユニットのパワーが+20000となる。
更にG3のカラフルパスかトーレはサーチやガード枚数強要等非常に強力な効果を持っており、彼女たちが並んだらシャレにならない状況に陥る。
他にもG4は「山札の上から10枚を公開し、出てきたノーマルユニットの名称が違うなら」強力な効果を発揮するカードで構成されている。
特に「ハートを独り占め アネシュカ」は2020年2月現在3種のイマジナリーギフトを使える唯一の存在。
その為バミューダ使いはアクセルとプロテクトのイマジナリーギフトも調達しなければならない

また縁の下の力持ち敵存在として強いのが「甘美なる愛 リーゼロッテ」
構築済みデッキを購入すれば必ず手に入るこのカードはVがG1でも出せる上、山札の一番上のカードをヴァンガードのGに関係なくリアアタッカーとして出すかソウルにすることが選択できるという、
サポートカードとしては最高レベルのユニットである。
一時期編成制限を受けていたが2020年3月にて解除された。

「Crystal Melody」ではパシフィカ、コーラル、リヴィエールの3人が新たな下僕サポーターを連れて登場。
特にドローソースが豊富で連続アタックで勝負を決めにかかる「リヴィエール」は環境デッキとなっている。
というわけでまたリーゼロッテの共演NGが増えないか心配されてたりする。

余談だがプレミアムスタンダード環境で「デッキに1枚だけしか入れられないがパールシスターズの片割れを大幅強化する」パールシスターズ ペルルとペルラを
パールシスターズ(名称が同じな為強化対象)」と共に「ゼロスドラゴン メギド」で展開し物量戦を仕掛ける事ができるため、やばいことになる。


ネオネクタール

使用者は立凪レッカ。
ノーマルユニット、トリガーユニットとも異なる新たなユニット「トークン・ユニット」を初めて採用したクラン。
このクランに使われる「プラント・トークン」をデッキ外から効果でコールするだけでなく、トークンを強化するカードも揃っており、攻守に渡った高いバランスを誇る。


ジェネシス

使用者は新田新右衛門。
旧シリーズと同様、多量のソウルブラストで効果を発揮することは変わらないが、新たにソウルからカードを神装ゲージとして扱うことで効果を発揮する戦略が追加された。

また、アニメ新右衛門編の時期にはG3にライドせずにイマジナリーギフトを獲得、さらには星域と呼ばれる特殊なカードに、G5ユニットを降臨できる能力も追加された。


ギアクロニクル

使用者は明神リューズ、新導クロノ
G3以上のカードを捨てることで山札からG4にスペリオルライドできるという、旧シリーズの超越に似た手順で行うことができる。
この効果でG4にライドしたターンの終わりにG3に戻れる点も同様だが、ソウルからスペリオルライドするのでさらにイマジナリーギフトを獲得できるメリットがある。

このクランの戦略もあって他クランよりもG4カードが多く、中にはノーマルユニットとしてリメイクされたGユニットも存在する。

リンクジョーカー

使用者は伊吹コウジ、立凪タクト
旧シリーズにて猛威を振るった、相手ヴァンガードを消去(デリート)する「根絶者」や、トリガー効果に干渉する「星骸者」など、他クランにはない、トリッキー効果が強化された。
さらに、旧シリーズでは特定のクランに属さなかった「ハーモニクス・メサイア」が、呪縛や解呪を行うノーマルユニットとしてリメイクされた。

ちなみに、相手に呪縛を行う「星輝兵」は、原作の時期もあって未だに収録されていない。


【アクセル】

ノヴァグラップラー

使用者は葛木カムイ。「ライザー」と名のついたカードが多い。
従来のノヴァグラップラーと同じように連続攻撃が得意だが、スタンドトリガーが廃止されたことでスキルで自力で立ち上がるユニットが多いのが特徴。
連続攻撃の安定性と水準以上のパワー、そしてヒット時スキル持ちと優秀な効果はそろっているが、どれも少し控えめなものでそこまで爆発力があるわけではない。
後述する2つのクランが尖りきったものの非常に強力な効果ばかり持っていたため、一時期「アクセル最弱クラン」「一弱」などと不名誉極まる呼び方をされていたが、
リアガードでより安定したパワーを出せる「キング・オブ・ソード」などが追加されたことで、7月以降大きな大会で結果を残すことも増えてきた。


たちかぜ

使用者はアニメでは未だ無し
リアガードを退却させて効果を発動するのは従来通りだが、そこに新しく「武装ゲージ」なる効果が登場。
退却させたユニットが持っていた武装ゲージの枚数パワーアップしたり、退却時に手札に戻したりする効果で、破壊力、防御力共にアクセルクランではトップクラス。
特にコスト無しで5体のユニットに武装ゲージを置ける「餓竜ギガレックス」、
Rを喰って武装ゲージの枚数パワーアップ&相手Rを退却させる「暴君 デスレックス」のシナジーが凄まじく、一時期は環境を制圧するまでに至った。
しかし、武装ゲージとなったユニットを回収する手立ては「突撃竜ブライトプス」位しかなく、トリガーやキーカードが落ちてしまう欠点もある上、
でたらめに貯めるとデッキアウトで自滅するなど考えなしに使って勝てるクランではない。総じて上級者向けと言えるだろう。
因みに新シリーズのたちかぜのキーカードは安さが売りだった従来のたちかぜでは考えられないレベルで高価なカードが多い。


アクアフォース

使用者は蒼龍レオン
今までと同じくアタックする順番で追加効果が発動するものが多い。
メインVとなるメイルストロームが3、4回目のRのアタックヒット時と手札二枚をコストで捨てるとはいえまさかのVスタンド能力を持っており、
Rのアタックのガード強要が凄まじく高いのが特徴。
さらに「タイダル・アサルト」と始めとして非常に緩い条件でRでスタンドするユニットも多く、アクセルクランで最も速攻を仕掛けやすい。
欠点は1回目のアタックとメイルストロームのアタックそのものに恐ろしい効果があるわけではないため、
クリティカルトリガーが乗らない限りメイルのアタックをスルーされがちである事。
さらに、フロントトリガー以外のトリガーが発動した場合、メイルよりまだアタックしていないRにパワーを乗せなければいけないため、あえて高パワーのRのアタックを通して低パワーのメイルをしっかりガードするなど相手のプレイング次第では上手く出し抜かれる可能性もある。各ユニットの火力もアクセルクランらしく決して高くなく、トリガーを捲れなければ要求が弱いどころか最悪殴れすらしないのは従来のアクアフォース同様。
Rのプレッシャーを高めるフロントか、メイルの破壊力をアップさせるクリティカルか、
蒼龍の民たちは常に頭を悩ませているとか。


むらくも

使用者は矢作キョウ。
どちらかと言うと守備的な効果を持ったものが多かった旧シリーズとは打って変わって、山札からのスペリオルコールと同名ユニットのパワーアップといった攻撃的なクランに変貌した。
特定のユニットを自身の名に変更してパワーを爆上げして一斉に襲い掛かる「隠密魔竜マンダラロード軸」と、まさかの原作完全再現のVスタンド封じを持つ「決闘龍ZANBAKU軸」の二つが存在する。
相手からすれば中盤までどちらの軸なのか判別が難しく非常に厄介な上、パワーが一時的に下がるとはいえ「同名カードのリクルート」というリアガードサークルが増えるアクセルに渡すとまずいスキルを持ったユニットも多数存在する。
展開の容易さにおいてはアクセルでむらくもの右に出る者は現状いないと言っていいだろう
欠点としてはカウンターチャージを持つユニットが存在していないため、コストが枯渇しやすいこと。
そのためキーとなるリアガードを集中的に除去され長期戦に持ち込まれると出来る事が限られ非常に厳しくなる。


ペイルムーン

使用者は鳴海アサカ
従来通りソウルからの展開を得意とするテクニカルなクラン。
「ゴールデン・ビーストテイマー」を始めとしてソウルからの展開が非常に容易である上、リメイクされた「ナイトメアドール・ありす」が非常に緩い条件でのスペリオルコール能力を持っており、ソウルの質さえよければラインを構築した連続アタックが可能。
さらに「ジャンピングジル」と「パープル・トラピージスト」に代表されるような、個々のユニット同士のシナジーが他のクランと比べても異常なまでに高く、
一度連撃が始まると生半可な手札では止められなくなる。
欠点はやはりある程度融通が利くとは言えソウルチャージそのものが運に左右されやすいことと、手札やCBを乱用するためコスト管理が非常に難しいこと。
また、ゴールデンビーストテイマーである程度補助できるが、地力がそこまで高いわけではないため、相手のダメトリ次第では連撃を軽くいなされることも多い(これはアクセルクラン全般に言えることだが。)


ゴールドパラディン

使用者は立凪コーリン。
手札、デッキからのスペリオルコールに優れており、コールされたユニット達と共に一斉攻撃を仕掛けることに特化している。
中には単独でスペリオルライドできるユニットも存在する。


グレートネイチャー

使用者は内藤タテワキ。
デッキトップをドロップゾーンに置き、カードタイプによって効果が変わる抽選能力が導入された。
当然、運要素が強いため状況を選びづらいのが泣き所。


なるかみ

使用者は石田ナオキ。
かげろうと同様、リアガードの退却に優れており、加えてカードをデッキ外に追い出すバインドにも特化している。
他にも後列のリアガードを強制的に前列に移動させることも可能。


【プロテクト】

オラクルシンクタンク

使用者は戸倉ミサキ
デッキトップの操作や潤沢なドロー手段など、「守り」に特化したクラン。
その手札のコントロール性能の高さから再ライドが行いやすく、プロテクトのサイクルが回しやすいことも相まって非常に高い防御力を誇る。
さらに手札の枚数といった非常に緩い条件でパワーアップするユニットが多い上、
切り札のインペリアルドーターやRで最大2枚のクリティカルをデッキトップにおける「ヴィクトリアス・ディアー」の存在から、破壊力もすさまじいものがある。
ただしその要件はコストの関係上再ライドが絶対条件であるため、安定性は高いとはいえ万が一再ライド出来なかった場合プロテクトが回収できないことも相まってパワー、防御力共にがた落ちする恐れもある。


メガコロニー

使用者は川並ミナミ。
今までのスタンド封じに代わって、レストしたユニットに応じてパワーアップするのが特徴。
ヒット時効果やパワー増加効果も水準以上ある上、マシニングホーネットやマシニングマンティスといった「G3を手札に加える」効果が充実しており、オラクル以上に再ライドを満たしやすい。
そのためプロテクトを効率よく手札に加えられるほか、ライド事故の可能性を極限まで減らせる。
特に同時に繰り出すことで強烈なシナジーを発動できる「マシニング・スターグビートル」と「マシニング・スパークヘラクレス」を安定して同時に確保できるのは大きい。


グランブルー

使用者は大文字ゴウキ大文字ナギサ
ドロップゾーンからのスペリオルコールと、ドロップゾーンの枚数を参照とするクラン。
ドロップゾーンを参照とする性質上退却に非常に強く、ロイヤルパラディンとは別方向ながらも展開力に優れる上、
再利用という観点から積極的にガーディアンを手札からコールしやすい。
バスカークのクリティカル増加効果や手札からコールできないとはいえ恐ろしいパワーを叩き出せるスカルドラゴンの存在もあり、攻撃力はプロテクトの中でも随一。
一方で山札を上からX枚(Xにはユニットごとに異なる枚数)をドロップゾーンに送る効果が相変わらず多く、完全ガードをドロートリガーにするとデッキアウトに見舞われやすいので注意を要する。
さらに、早い段階でドロップゾーンを増加させるユニットを展開できなかったり、ライドされたときに緩い条件でドロップゾーンを増やし手札も入れ替えられる「伊達男ロマリオ」にライド出来ないとあらゆる動きがワンテンポ遅れてしまう点も痛い。


ダークイレギュラーズ

使用者は新城テツ
豊富なソウルチャージを貯まったソウルを基に様々な効果を発動するクラン。
リアガード三体と手札一枚を引き換えに擬似的なVスタンド能力を引っ提げて登場した「ノーライフキング デスアンカー」や今やプロテクトおなじみのガード制限効果を持つ「デーモンイーター」等、非常に攻撃的な能力を持ったものが多い。
さらに退却効果やバンプアップ効果を持つユニットも数多く存在する上、デスアンカーのスキルを使用すればプロテクトを新たに獲得できるため、
ソウルが貯まったときの総合的な攻撃、防御力はプロテクトはおろか全クラントップクラスである
難点はソウルが貯まらないとあらゆる動きが遅くなる点。
ソウルチャージそのものがアドバンテージを取る動きでは無い上、要求されるソウルの枚数も多くダクイレがSCに長けていると言っても速攻で達成しようとするとかなり盤面が歪になる。
そしてドロー効果といった場を整える効果を持つユニットが存在しないため、展開力や除去への耐性は皆無と言っていい。
SCのテンポとどこで攻めるかを見極めないと使いこなせないかなり難しいクランである。


エンジェルフェザー

使用者は立凪スイコ。
旧シリーズと同様にダメージゾーンに関連した効果を持ち、ダメージの入れ替えに優れたクラン。
ダメージゾーンからのスペリオルコールに加え、自らダメージを与えてトリガー効果を得ることができ、また相手のリアガードをダメージゾーンに封じ込めることも可能。


ぬばたま

使用者は小茂井シンゴ。
旧シリーズと同様、相手の手札を捨てさせることに特化したクラン。
他にもリアガードを手札に戻すことにも特化しており、相手の戦略をかく乱したり、守りに備えるなどテクニカルなイメージが強い。


【エキスパンション】

2018年9月7日現在で発売されているのは以下の通り

トライアルデッキ
  • 先導アイチ
  • 櫂トシキ
  • 蒼龍レオン
  • 雀ヶ森レン

ブースターパック
  • 結成!チームQ4
  • 最強!チームAL4

エクストラブースター
  • The Destructive Roar
  • アジアサーキットの覇者。

売上自体は前年度比を上回っているとのことだが、RRR以下は一部を除いてそれほどではないものの、
最高レアリティのVRは安くても1000円台、より強力なユニットは2000~3000円を超えるのがザラである。
更にスタンダード環境においてVRはクランの主力ユニットとして4枚フル投入しないと勝負にならないことも多く、
実際に今回から新しく始めるファイターにとって少し敷居が高くなってしまっている。
カードプールが広いわけではないので、ガチデッキを作る敷居自体は落ちているが、そもそもガチデッキでないデッキを組むこと自体が現時点では厳しいというのが現状。(といってもその汎用性に反して凄まじい封入操作をされていたゼロスドラゴンよりかはまだ良心的だが)
更に現状の問題としてはトリガーやカードパワーの上昇によってVシリーズで追加されたクランとそうではないクランの格差が広がっている点
固定ファンが多いリンクジョーカーギアクロニクルなどはメディアミックスの関係上カードが追加されるのがはるか先だと予想されており、
これらのクラン使いのモチベーションの低下も危惧されている。
八月に行われた戦略発表会で、三月までにすべてのクランが登場することが判明され、これらの懸念はとりあえず払しょくされた。



【アニメ】


カードファイト!! ヴァンガード 中学生編・高校生編(2018年5月~2019年5月)

新シリーズ展開に伴い、東京MX他にて土曜日22:30から放送。
オリジナル展開もはさみながら、伊藤彰先生原作のコミック版をベースとしたストーリーを展開された。
キャストはごく一部を除いて第1シリーズから続投している。
尚一応深夜枠であるためか、今までより原作を忠実に再現した過激な描写もやや多い。
あとOPでアイチ君がついに脱いだ

カードファイト!! ヴァンガード 続・高校生編(2019年5月~8月)

高校生編の完結編だが、メイン放送局が再びテレビ東京系となり、時間も土曜8時からになったため話数も新規カウントとなった。


カードファイト!!ヴァンガード 新田新右衛門編(2019年8月~2020年3月)

舞台となる時代は歴代作品中最古となる中学生編の7年前
シンさんこと新田新右衛門を新主人公に据え、彼の新米店長時代を描いている。
『ヴァンガードG』編主人公である新導クロノの幼い頃の姿や彼の父ライブが登場しており、G編への伏線も描かれている。
(ただし、G本編と異なる描写で一部矛盾するのに加え、本作はリブート後の過去編という形なので
「似たような話があった」だと考えた方が良い。)

カードファイト!! ヴァンガード 外伝IF(2020年5月~2020年11月)

本作品初の外伝。アイチの妹である先導エミと、そのパートナーであるシュカが主人公を務め、巻き込まれた伊吹やスイコと共に歪んだ歴史を正すべく、歪みの原因「ジャマー」と戦うストーリーとなっている。

カードファイトでは戦えないという、この作品の根底を覆すような設定であり、主人公が魔法少女となって、魔法によって実体化したユニットで戦うというファンタジー要素が加わっている。
また、これまでのシリーズとは異なり、コミカルな印象が強く、ファイトで戦う要素が圧倒的に少ない。


【ゲーム】

フリューよりPS4、Nintendo Switch向けに「カードファイト!! ヴァンガード エクス」が販売されている。
発売した2019年9月までに登場した全てのカードが入っており、新ルールを覚えるにはうってつけである。

今までの3DSのゲームと違い主人公は固定されており、元不良ながら熱い心を持つけど頭の悪い上に女好き士導イズル
元不良ということで猪突猛進で誰にも彼にも喧嘩を売るが、メンタルが強く多少のことでは凹まない。
しかし礼儀がなってないので余り評判は良くない。オイコラ!というパートボイスが妙に耳にこびりつくし
とはいえアニメに登場したキャラはほぼ全て登場しており、いつでも自由に戦える上通信対戦もできる為、ゲームシミュレーターとしては非常に優秀である。
またとあるボスはクラン無視かつ積み込みをしており正攻法では勝てないが、そいつを倒すというやりこみ要素もあり、ストーリーをクリアするだけでも歯ごたえのある内容となっている。
なおこの手のゲームでチュートリアル代わりに戦う羽目になるマケミさんは漫画設定なので残念ながら普通のデッキを使っている



追記・修正はルールを全てイメージしてからお願いします。


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最終更新:2024年10月29日 19:09