登録日:2018/11/30 Fri 22:50:38
更新日:2024/08/29 Thu 12:47:03
所要時間:約 4 分で読めます
解説
双極篇エキスパンションのDMRP-07から登場した、キーワード能力。
1枚のカードにクリーチャーと呪文の2つが組み合わされた、双極篇からの新ギミックカード「ツインパクト」。
ラスト・バーストは、(現在の時点では)ツインパクト専用のキーワード能力となっている。
ラスト・バーストを持つツインパクトは、クリーチャー面と呪文面のイラストの境界線に電磁パルスのようなデザインが施されているのが特徴。
また、イラストのどこかに仮面のような共通のマークも描かれる仕様になっている。
どういう能力かと言うと、ツインパクトのクリーチャー面が破壊された時に墓地からカードの呪文面を、任意効果でコスト踏み倒しで唱えられるという物。
破壊置換効果で墓地以外のゾーンに置かれた場合も発動可能な性能にもなっている。
従来のクリーチャーにおけるpig効果をツインパクト風にアレンジしたというイメージが分かりやすい。
正に名前の通りに「ラスト(最後)・バースト(爆発/破裂)」と言えるだろう。
一般的なツインパクトは、両面を一度の
ゲームに使うのは墓地回収などでの再利用をしないと不可能だった。
ラスト・バーストは、クリーチャー面が墓地に置かれる点に目を付けてその性質を改善した効果と言える。
墓地に置かれる際に効果を発揮することなどから、
闇文明が得意とするスーサイド戦法などとの相性が良い。
ブロッカー付与効果を持つカードと組み合わせ、攻撃を躊躇うpig持ちブロッカー軍団を作るなども面白い戦法か。
一方、当然の話ではあるが呪文メタ効果に対しては引っかかってカードとして効果が半減するので、その点は注意。
因みに移動先のゾーンで唱えるという扱いになっているため、誘発するゾーンからすぐさま移動した場合ラスト・バーストを起動させる事ができないという裁定が出ている。
主なカード
ゴリガン砕車 ゴルドーザ SR 火文明 (4) |
クリーチャー:ビートジョッキー 4000 |
スピードアタッカー |
このクリーチャーは、各ターンはじめて攻撃する時、アンタップする。 |
ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい) |
|
ダイナマウス・スクラッパー SR 火文明 (5) |
呪文 |
相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるように好きな数選び、破壊する。 |
クリーチャー面は
スピードアタッカーによる動作の速さと攻撃時のアンタップ効果と、かなり攻撃的な性能を持つ。
呪文面はパワー合計指定除去を持つスクラッパー系統呪文。
クリーチャー面の攻撃性能の高さにラスト・バーストを持たせることで、除去も躊躇させる設計になっている。
双極篇の環境にいるデッキはウィニーが重要となるデッキが少なからず目立つので、非常に刺さりやすい。
第六戦街 ラヴ・ガトラー VR 水文明 (6) |
クリーチャー:ムートピア/サイバー・コマンド 7000 |
ブロッカー |
W・ブレイカー |
呪文の効果によって相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。 |
ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい) |
|
漆黒の裏六戦街 VR 水文明 (9) |
呪文 |
相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。 |
クリーチャー面は呪文限定のアンタッチャブル効果持ちの大型ブロッカー。
呪文面は重量級コストの相手の場の全バウンス効果持ちの能力になっている。
呪文には選ばれず、呪文以外の方法で除去を試みれば場を壊滅させてくるという嫌がらせに特化したカード。
これらの点から場持ち性能は高く、ラスト・バーストとブロッカーの相性の良さを体現したかのような存在となっている。
一方、あまり
コストの点では優れていない点で評価を下げるプレイヤーも。
ラルド・ワースピーダ VR 自然文明 (3) |
クリーチャー:グランセクト 8000 |
ガードマン |
このクリーチャーは攻撃できない。 |
セイバー:グランセクト |
ラスト・バースト |
|
H.D.2. VR 自然文明 (5) |
呪文 |
プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の山札の上から2枚をマナゾーンに置く。 |
クリーチャー面は、攻撃できないのと引き換えに低コスト高パワーでガードマンとセイバー能力を手にしたグランセクト。
呪文面は指定したプレイヤーに強制的に2ブースト、つまり《アルティメット・フォース》の効果を行わせる。
完全に同弾収録の《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》のサポートを意識したスペックになっている。
Q.Q.QX.の
弱点である除去耐性の低さをセイバーである程度カバーしながら、ラスト・バーストでQ.Q.QX.のエクストラウィンへのカウントダウンを進められるという組み合わせ。
Q.Q.QX.を使わないとしても、クリーチャー面の性能の高さからグランセクトの
種族デッキにとりあえず突っ込むだけでも機能する。
ラスト・バーストからの呪文面のマナブーストを何らかの形でループさせれば、ライブラリアウト勝利と言うコンボも可能。
凶鬼93号 ジャジャン UC 闇文明 (3) |
クリーチャー:マフィ・ギャング 1000 |
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する) |
ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい) |
|
冥界からの重低音 UC 闇文明 (5) |
呪文 |
相手は自身の手札を2枚選び、残りを捨てる。 |
クリーチャー面はスレイヤー持ちの簡素な小型クリーチャーで、呪文面は相手に2枚カードを選ばせる
ハンデス。
スレイヤーとラスト・バーストを組み合わせたことで、大型クリーチャーの道連れとハンデスによって相手の手駒をこれ1枚で一気に削れる。
低コストクリーチャーとしては強烈なpig持ちなので、スーサイド戦法での場の
コントロールを狙うデッキには採用を検討したい。
メガ・ラスト・バースト
アビス・レボリューションより登場した。
墓地のみならず手札、マナゾーンに離れた時でも呪文面を唱える事ができ、ラスト・バーストの上位互換のような能力となっている。
アビス・レボリューション後半では革命チェンジが再登場したためそれとの組み合わせも想定されている。
似た効果のスマッシュ・バーストと混同するためか結構勘違いしている人もいるが
手札、マナに送られてからメガ・ラスト・バーストを使うと呪文を唱えた後で墓地に送られるため要注意。
因みにゲーム中の扱いとしては移動後のゾーンから唱えられる扱いである。
そのため、《ポッピ・冠・ラッキー》等が相手のバトルゾーンにいる場合手札以外に移動した場合では唱える事ができない。
その他の細かい裁定はラスト・バーストと似通っており、《フォース・アゲイン》等で効果が誘発するゾーンからすぐにゾーン移動した場合効果が誘発せず唱えられないのも同じ。
メガ・ラスト・バーストの主なカード
調律師ピーカプ R 火文明 (4) |
クリーチャー:マジック・マシン・イーター 4000 |
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) |
メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい) |
|
♪音速で 本番中に チューニング R 火文明 (3) |
呪文:マジック・ソング |
このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。そのクリーチャーのこのターン最初の攻撃の終わりにアンタップする。 |
マジックのメガ・ラスト・バースト所持ツインパクト。
クリーチャー面はシンプルなスピードアタッカー。
呪文面は《瞬閃と疾駆と双撃の決断》にも似た、クリーチャー1体に速攻と連続攻撃を与える効果。
革命チェンジとメガ・ラスト・バーストの相性をわかりやすく示した1枚。クリーチャー側で攻撃時に5コスのマジックに革命チェンジすると、下側の呪文でチェンジ先にSA2回攻撃を付与、そのまま次の攻撃で7コスのマジック革命チェンジに繋げられるのはデザイナーズ・コンボだろう。
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》殿堂後は【赤青マジック】においてそのリペアカードとして採用されている。
同期の妖精 R 水文明 (2) |
クリーチャー:ジャイアント・スノーフェアリー 2000 |
相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。 |
メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい) |
|
ド浮きの動悸 R 水文明 (4) |
呪文:ジャイアント・スキル |
S・トリガー |
相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 |
カードを1枚引く。 |
クリーチャー面は相手の効果を自身に誘導するデコイのような性能。
呪文面はシンプルなバウンス+ドローのトリガー呪文。
横に並んだメタクリーチャーや切り札の大型への除去を吸ってしまう上、自身が除去られると呪文面のバウンスが飛んでくる厄介なカード。
勿論攻撃時にも有効で、例えばシールドから捲れた
G・ストライクもこのカードが全て吸い尽くすため防御札として全く機能しなくなってしまう。
更には《スパイラル・ゲート》のように
自分にも相手にも使える効果で自分のクリーチャーを効果対象にしようとした場合も《同期》に吸われてしまうため、【墓地退化】や【グラスパーループ】といった除去効果を自分に当ててコンボするデッキにとっては天敵である。
淡白なテキストながらメガ・ラスト・バーストとの相性の良さも相まって様々な活躍を見せるカード。
ドラン・ゴル・ゲルス VR 光/闇文明 (5) |
クリーチャー:メカ・エンジェル・コマンド 4500 |
革命チェンジ:メカ |
このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクしてもよい。その後、コスト3以下のメカを1枚、自分の手札から出してもよい。 |
メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい) |
|
豪龍の記憶 VR 光文明 (5) |
呪文:メカ・デル・テック |
自分の山札の上から1枚をシールド化する。次の自分のターンのはじめまで、そのシールドに「S・トリガー」を与える。 |
クリーチャー面は革命チェンジ持ちで、登場時に自分のシールドのブレイクと小型メカの展開が可能。呪文面はトリガーを付与した状態のシールドを1枚追加できる。
セルフブレイクによって手札を補充しつつ、展開効果で革命チェンジで手札に戻したメカをそのまま再展開可能。2枚目の自分自身とチェンジすれば、手札に戻った豪龍の記憶で追加したシールドを、場に出した方の効果で即座にブレイクしてそのトリガーを使用することもできる。相手ターンにニンジャチェンジで手札に戻せば、トリガー確定のシールド追加で耐久することも。
追記・修正は最期の瞬間にバーストしてからお願いします。
- クロスギア/呪文のツインパクトで呪文側にこれを付ければジェネレートの手間が省けると思う。 -- 名無しさん (2018-11-30 23:09:18)
- そういえばツインパクト自体の項目ってまだない? -- 名無しさん (2018-12-04 00:29:08)
最終更新:2024年08月29日 12:47