登録日:2019/06/15 sat 00:00:00
更新日:2025/02/14 Fri 17:08:46
所要時間:約 10 分で読めます
レーベル:ファンタジア文庫
著者:アロハ座長
イラスト:ゆきさん(1巻~18巻)、mmu(19巻~)
既刊19巻(2020年11月現在)。19巻からイラスト担当者が変更になった。
元々は「小説家になろう」で連載されていたものだが、文庫版11巻部分(なろう版第6部)までは共通で後は別展開であり、2019年現在「なろう」版は不定期での短編掲載のみとなっている。
羽仁倉雲による漫画版も連載中。単行本のカバー裏には
4コマ漫画と原作者書下ろしの短編小説が掲載されている。
スピンオフ作品として『Only Sense Online -オンリーセンス・オンライン- 白銀の女神(ミューズ)』がある。全3巻。
概要
主人公の峻によるVRMMORPG『Only Sense Online』プレイ日記とでも言うべき作品。
ソードアート・オンラインのような
デスゲーム要素や不穏な事件などはなく、あくまでゲームとしてOSO内での生活を楽しむ姿を描く。
敵として登場するのもゲーム内のMOB(モンスター)やPK行為をしているプレイヤー達等である。
あらすじ
ある年の夏、高校生の峻は幼馴染の巧から正式稼働間近のVRMMO
ゲーム『Only Sense Online』のプレイを熱心に誘われる。
ゲームへの関心が薄いため乗り気じゃない峻だったが、姉の静と妹の美羽がβ版の頃からプレイしていたことを知って自分もプレイすることを決めた。
正式稼働当日、初めてログインした峻は信じられない現実を突き付けられることになる。
なんと自分の女性的な顔が機械に誤認されて女性キャラクターになってしまった上に、吟味して選んだはずのセンス群はβテスター達からゴミ扱いされているものばかりだったのだ。
愕然とする峻。しかし他のプレイヤーとの交流で少しずつゲームの魅力を知り、センスの可能性を探る楽しみにも目覚めていく。やがて彼はゲーム内で注目されるプレイヤーの一人として成長するのだった。
Only Sense Online
エプソニー社から発売されたVRMMORPG。略称はOSO。最新の催眠誘導型ゲーム機「VRギア」を装着してプレイする。
世界観は剣と魔法の中世風
ファンタジー。
NPCやMOBのAIが非常に作りこまれており、まるで本当に生きているかのような挙動を実現している。
プレイヤーキャラクターはカメラで撮影したプレイヤー本人の容姿を基に、体感バランスや筋肉の付き方が自動調整して作成される。
プレイヤー自身が髪色や耳の形などの細部を弄ることも可能だが、異常に時間がかかるらしい。
このシステムゆえに、ネカマやネナベは不可能。
本作の最大の特徴はセンスと呼ばれるシステムである。
これは才能装備とでも言うべきもので、各プレイヤーは武器装備枠とは別にこのセンスを装備できる。最大装備数は10。それを超えると控えになる。
センスの習得にはポイントが必要で、そのポイントはプレイしていくうちに増えていく。
センスは武器の扱いに必要なもの、アイテムの作成や変換に使うもの、身体能力を向上させるもの、料理や登山などの趣味的なものなど非常に多岐にわたる。
装備したセンスはいつでも任意に控えと入れ替えることが可能。
そのため、多数のセンスを持つ熟練プレイヤーは状況に応じて組み合わせを入れ替えることが当たり前になっている。
センスによっては本来の使い方とは違う活用法があったり、他のセンスと組み合わせることで真価を発揮することもある。
正式稼働間もないこともあってプレイヤー達も試行錯誤しており、新たな活用法や組み合わせが発見されて産廃扱いされていたセンスの評価が一変することも珍しくない。
なお、リアルでの本人の能力がゲームに反映されることはない。たとえばリアルで料理が得意であっても、料理センスを取得していなければOSO内で料理することはできない。
その自由度の高さから積極的にクエストを攻略する者、自分で作った商品で商売をする者、自分の趣味をOSO内でも楽しむ者など楽しみ方は多彩。
まさにオンリーワンなプレイを楽しめる。
18巻にて正式稼働1周年を迎え、アニバーサリーアップデートによる大規模な仕様変更と要素追加が行われた。
登場人物
主人公。高校生。
3姉弟の真ん中。姉と妹と親友が廃
ゲーマーという環境で育ったものの、本人はゲームにさほど興味がない。
両親が多忙で帰宅が遅いため家事能力が高く、姉が家を離れた現在ではほぼ全ての家事を担当しているが面倒見のいい性格なので苦にしていない。
れっきとした男性なのだが女性的な顔をしており、意識すればアニメ声に近い声を出すことも可能。過去に学園祭の仮装コンテストで無理やり女装させられ、男だとバレずに優勝してしまったという
黒歴史がある。
その顔が災いしてOSOに女性だと誤認識された結果、身体の自動調整の影響もあって完全に女性キャラクターになってしまった。
さらに名前も『シュン(SYUN)』と打ったつもりが、入力ミスで「ユン(YUN)」という女性的な名前になっている。
本人は女性扱いされることを嫌がって自分は男だと常々主張しているのだが、前述のとおりOSOは性別を偽れない仕様なので信じてもらえず、「男装の麗人」としてロールプレイをしている程度にしか思われていない。さらに面白がった身内達にもOSO内では女性として扱われている。
またその女子力の高さもあってか一部の女性プレイヤーには同性として憧れられてしまっており、しばしば百合っぽい雰囲気になってしまう。
セイやミュウと共に美少女三姉妹として有名になってしまったり、タクのことが好きなのに言い出せないツンデレ幼馴染だと周囲に誤解されたり、温泉のあるエリアで男湯に入ることができなかったり、女性プレイヤーから善意でミニスカ装備を譲られて着る羽目になったりと女性になってしまったことで気苦労が絶えない。本人も引っ張られているのか、徐々にOSO内での言動が女性っぽくなっているが自覚している様子はない。
怖いものやグロいものが苦手なのだが、ホラー系MOBの登場するクエストに挑む羽目になったり、巨大モンスターの体内
ダンジョンに入ってしまったりして、しばしば精神ダメージを負っている。
PK行為に関しては「好ましく思ってはいないが、システムとして認められている以上否定はしない」というスタンス。そのためPKギルドのメンバーとも自分や友人が危害を加えられない限りは普通に接している。GVG(ギルドVSギルド)に参加することになった際にはプレイヤーとの戦い方を教わりに行ったことも。
●オーカー・クリエイター
ユンが普段装備している服。クロード作。黒のレザーコートとインナー、ホットパンツの組み合わせ。
5周年記念のファン投票で一位になった際もこの衣装で試験管を持った姿が描かれた。
●初期装備
文字通りゲーム開始時に装備している服。3巻でオーカー・クリエイターの改造をクロードに依頼した際に、コスプレさせられるのを防ぐために久しぶりに着用した。
●海軍服
1巻。試作したマジックジェムの暴発でオーカー・クリエイターが破けたためクロードに着せられた服。このとき暴発に巻き込まれたリーリーは水兵のセーラー服を着ていた。
●白のワンピース
2巻。呪いの装備で暴走したザクロを助けた際にオーカー・クリエイターが(ry。ユンがスカートを嫌がるのでショートパンツも一緒に渡されているが、ワンピースの裾が長く周りからは履いているように見えない。
この服を着ていたことによる清楚な雰囲気と家庭的な姿を見たプレイヤー達によって、ユンは保母さんという異名をつけられてしまった。
●シスター服
5巻。生産ギルド主催のPVP大会オープニングショーにて着用。観客の変態紳士達からは聖保母さんと呼ばれた。
●給仕服
8巻。白いワイシャツに黒いスラックスとベストと蝶ネクタイ。ヤオヨロズのホームで宴会の手伝いをする際に着用。ユン本人が格好いいと思って選んだ服だが、セイからは可愛いと言われてしまった。
●ロングコート
9巻初登場。クロードが作った冬仕様のオーカー・クリエイター。OSOのアップデートによって気温によるダメージが実装されたため、冬の間や寒冷エリアではこれに着替える。
●ドレス
10巻。パーティ会場での要人警護から始まるクエストで自動的に変更された装備。同クエストでは男はタキシード、女はドレスに装備が変わる。
●巫女服
11巻。年末にクロードが経営する「コムネスティー喫茶洋服店」を手伝った際に着せられた。髪型まで巫女仕様に変えられている。
●外套
13巻。GVGに参加した際に使用。認識妨害の効果がある。
●女性騎士
14巻。装備が初期化されセンス装備枠も1つを除き封印された状態から始まるセンス拡張クエストにて入手。裾の長い赤い上着と白いミニスカート。女性プレイヤーのミニッツから譲られた強力な装備であり、やむなく装備した。
●水着
16巻初登場。釣りを愛する漢の集い「OSO漁業組合」がリーリーに製造依頼したガレオン船のお披露目で海に来た際に着用。夏の炎熱ダメージ対策も兼ねた装備。クロードが用意した中から無難なものを選び、さらにその上からパーカーを羽織る。
●オーバーオール
18巻。クロードにオーカー・クリエイターの強化を依頼した際に渡された代わりの防具。ノースリーブシャツとデニム生地のオーバーオールの組み合わせ。
●ディーラー服
18巻。カジノのイカサマディーラーを探すクエストにて着用。同クエストは客側かスタッフ側のどちらかの衣装を選んで潜入する仕様である。
●大正浪漫服
18巻。紫の着物に赤い袴と白い前掛け。意図せずクロードを仲間外れにしてしまったお詫びとして、リーリー、マギと共にクロードの用意した服を着た。
●祭り衣装
白銀の女神2巻。クロード主導で行われた夏祭りで焼きそば屋台をやる際に着用。白いシャツと黒いスパッツの上に法被という組み合わせ。同じ屋台でリンゴ飴を売っていたマギもお揃いの服を着ている。
●浴衣
同2巻。クロードに押し付けられた撫子の柄の浴衣。本人は着るつもりはなかったが、ミュウパーティに熱望されて断り切れなかった。
●不思議の国のアリス
同3巻。町拠点防衛クエストの特殊MOB【フェアリーテイル・ウィッチ】の特殊魔法を浴びて装備が変化した姿。この魔法は童話をイメージした装備に強制的に変える効力があり、マギがチェシャ猫、リーリーが白兎、クロードがマッドハッターになった。
センス構成は付加術をメインに、弓・土魔法による戦闘と、調薬・料理等の生産を得意とする後衛型。
…初期設定時には何となく語感だけでサポート系センスを取った結果、身内一同に「
使えないキャラビルドじゃねーか!(意訳)」とディスられたのだが、
そこからこつこつ自給自足で鍛えていき、予想外のセンスコンボ開眼も合わさって有能なサポーターへと成長している。
それどころか13巻では装備追加等でアサシンの如き立ち回りも見せており、14巻ラストでは潜伏センスも取得しそっちの方でも磨きをかけている。
本人としては身内が廃人プレイヤーな事や最初に全否定された
トラウマ、そして器用貧乏構成なせいで基礎攻撃力不足な事からか自分を過小評価しがちだが。
●付加→付加術→付加術士
キャラを強化する付加(エンチャント)魔法が使えるようになるセンス。戦闘・生産の双方を助けるユンの主力技能でもある。
実はこれだけだと術射程が半径2mしかないのだが、空の目と合わせることで射程が拡大されている。
キャラのステータスの強化。強化可能なのはアタック・スピード・ディフェンス(初期)・インテリジェンス・マインド(付加術進化後)。
付加術で追加されたスキルその1。付加とは逆にステータスを弱体化させるが、レジストされることもある。。
付加術で追加されたスキルその2。アイテムに自分が習得したスキルを付加し、使い捨てのスキル発動具に変える。但しアイテムのレアリティが高くないといいスキルは付加出来ない。
ユンはこれと土魔法を併用することで宝石に魔法を付加した「マジック・ジェム」を開発しており、市販用に誰でも付加使用が可能になる「エンチャント・ストーン」を作っている。
付加術で追加されたスキルその3。装備品に永続付加が可能になる。
OSОでは装備の原素材によって強化能力数の限界が決まっているのだが、呪加でマイナス効果をつけることで強化限界を引き上げる裏技も使えたりする。
付加術で追加されたスキルその4。
特殊な素材「属性石」を手にした時獲得したもので、属性石を消費することで武器に属性攻撃強化、防具に属性耐性を付加する。強化数限界を超えられるので地味に便利。
●弓(長弓、魔弓)
弓による遠距離攻撃とスキルが可能になるセンス。
だがOSОでは命中力を上げるために訓練がいることと、矢が使い捨てであるゆえのコストパフォーマンスの悪さから不人気なセンスでもある。
ユンの場合は矢を自作することで金消費を抑え(矢の多数合成で自動帰還機能矢も作成)、コツコツ弓を討ち続けて習熟していくことで乱れ討ちや範囲攻撃も可能な高レベル弓使いになった。
また合成で状態異常属性を付けた矢で呪加に続く2つ目のデバフ手段を手に入れており、最近ではコストや弓にかかる負担を度外視すればキーワード式で大爆発する矢まで打てるようになった。
ユンはこのセンスに愛着を持っているため、18巻のアップデートで銃と関連センスが実装された際には複雑な気分になっている。
●鷹の目→空の目
視力向上と暗視能力を持ち主に与えるセンス。
…とそれだけかと思われたが、実は魔法系センスのターゲット射程を視界内全体に拡張するという隠し機能があり、ユンはこれを遠距離支援や爆破に活用している。
また空の目への進化で単体スキルをコスト・ディレイタイム延長と引き換えに複数ターゲット化する「空間(ゾーン)」、体感時間の一時的伸長という新能力も追加されたが、代わりに目が良すぎるため強い光でダメージを負うようになっている。
●土魔法→大地属性才能
土や爆発を扱う魔法センス。
パーティメンバーも巻き込むような魔法が多いため不人気だが、ユンは空の目で精密な座標指定が出来るためその欠点を克服。牽制や緊急防御、妨害に使っている。
メインとして弓があるためマジックジェムでの爆弾作成が主だが、このせいで大地魔法進化時ジェムへの付加分が上位魔法取得条件の回数使用にカウントされてなかったというミスが判明している。
●調合→調薬→調薬師
各種薬品を創るセンス。ユンの最も得意とする生産で、様々なポーション・クリーム等を制作し販売している。
内容は回復用のポーションや妨害・合成用の毒薬、軟膏や属性付与可能な魔法薬等多岐に渡るが、高位のレシピはクエストの報酬や発掘品等でしか手に入らない。
また本作ではセンス経験値「SP」の累計取得量が増加すると通常ポーションの回復値が減少するのだが、その括りに入らない「色付き」と言われるポーションも作れるため、1巻では知らぬ間に「謎のプルポ売り」なる噂を立てられていた。
ユンは調合時本職かそれ以上に手順や配合方法調査にこだわっており、そのせいか予想外の新薬を開発したこともある。
●調教→調教師
MOB(モンスター)のテイム・強化が出来るセンス。但し呼び出した数分MP上限が低下する。
一応ユンは最初から持ってはいたが、主に2巻で仲良くなった幻獣の幼獣達のために使っており、他にノンアクティブMOBと仲良くしてアイテムを貰っていたりする。
●合成、錬金→錬成
アイテムを合成して新しく作るセンスと、素材を合成して上位化するセンス。成長に伴い統合された。
ユンは合成で矢を自作し自作薬と混ぜることで状態異常矢をも作成。錬金では一見使えなさそうな「下位変換」で薬草の種をゲットし、畑に植えることで薬素材の安定確保に活用している。
また合成では「合成MOB」なる簡易ペットも作成可能で、畑の世話等に役立つ「ジェル」(スライムの亜種。可愛い)を放し飼いにしている。
●料理→料理人
料理を作るセンス。いい材料を使うことでステータス強化も可能になり、毒抜きで有毒素材も無毒化し調理・調薬可能になる。
β版時代は完全に趣味的なセンスだったのだが、正式稼働後のアップデートで空腹度のパラメータが実装されたために一転して重要なセンスとなった。
本来は完全に生産向けなのだが、裏機能として包丁に当たり判定を持たせることが出来、ユンのサブウェポン化。
相手の弱点を判定する「食材の心得」で弓の宛所を観る等戦闘にも活用している。
ちなみによく高価な材料で自宅用のスイーツを創るため、周囲からは「贅沢な」「実用性高いから売れるよ」等とも言われていたり。
機嫌のいい時にはアトリエールの客に振舞うこともあり、彼からお菓子を貰うことが一部プレイヤーの間でステイタスになっている。
●細工→彫金→装飾師
アクセサリー系の金属加工を扱うセンス。
本来は宝石・矢の加工用に取ったのだが、これも経験を重ねることで強力なアクセサリーが製造可能になっている。
OSOでは生産職として活動している。地道でコツコツとした作業を好む本人の性格もあり、新たな素材やアイテムを作る際には様々な側面から徹底的に調査分析した上でより良いアイテムになるまで試行錯誤している。
その甲斐あって生産職としてはゲーム内でもトップクラスの実力を持っているものの、本人の自覚は薄く、またそうした評価にも興味はない。
彼の経営する店アトリエールは開店当初閑古鳥が鳴いていたが、ユン自身の知名度の上昇と共に客足が増え、現在では商品の良さと良心的な価格と店主の可愛さで人気店となった。
店の脇の薬草畑と果樹園で植物系素材を栽培して自給自足しており、新たな素材が手に入る度に植えているのでどんどん畑の規模が大きくなっている。
自分がログインしていないときやクエストに参加しているときのアトリエールの管理を任せるためにユンが雇ったNPC。OSOのNPCの例にもれず、本当に生きているかのような挙動をしている。
薬草畑の管理も任されているが、畑の拡張に伴って負担が増えているため、もう一人雇おうかと画策中。
水属性のユニコーン。幻術で姿を隠し、水を出したり状態異常・
アンデッドを「浄化」出来たりする。
9巻にて成獣化可能になり、ユンの乗騎化。幻術をユンら複数にも付与可能になった。
18巻のアップデートで実装された騎乗レースではユンの愛馬として大活躍することになる。
火属性の空天狐。質の悪いプレイヤーに無理やり呪いのアイテムを装備され暴走していた時ユンに救われ彼のペットになった。
13巻で成獣化可能になり(でも尻尾が一本増えただけ)、狐火発射や尻尾の自在操作・伸縮による防御を使えるように。
また切り札としてユンに「憑依」する事で彼を狐耳娘化して強化することも可能になった。
峻の妹。中学3年生。『白銀の女神』では主人公を務めた。
静、巧と共にオープンβ時代からOSOをプレイしているゲーマー。
中高一貫校なので受験の心配はないのだが、峻にはゲーム漬けなことを心配されている。
末っ子なこともあってか大の甘えん坊。静が実家を離れたときは大騒ぎしたが、OSO内で甘えられるようになったことで落ち着いた。峻をOSOに誘ったのも、兄と一緒に冒険したかったからである。
そのため、ユンが不遇センスばかりを取得した際には不満を露わにし、彼が生産職としてプレイすることを決めた際もいい顔はしていなかった。
後にユンと共にクエストを攻略したことで無事和解。アトリエール開店後はよくパーティメンバーとともに訪れている。
プレイスタイルは攻略特化型。センスをパラディンをイメージした構成で組んでいて、装備もイメージに合わせて白系統でまとめている。
しかし一般的なパラディンのイメージから程遠い行動をすることもあり、ユンにツッコまれたことも。
静や峻と違って家事は壊滅的で、特に料理が苦手。その腕前は本人ですら自分の料理を食べたら食中毒になると言うほど。
OSO内でも料理スキルを取得していないため料理はできない。自給自足しなければならないイベントクエストに参加した際はパーティメンバーの誰も料理ができず、結局ユンとその仲間に頼ることになった。
峻の姉。大学生。
進学を機に実家を離れている。峻がOSOをやろうと思ったきっかけの一つは彼女に会いたかったから。
普段はおっとりとした優しい姉だが怒ると怖い。また我儘は徹底的に通そうとする性格で、自分が女になっていることに気づいてキャラ消去しようとしたユンを黒歴史で脅して断念させた。
センスや装備の構成は魔法使いをイメージしたものだが、後衛特化ではなく近接戦闘もある程度はこなすことができる。
ギルド「ヤオヨロズ」のサブマスターを務めているためにミュウ程はアトリエールに来ないが、時折ユンやミュウとクエストを一緒に受けている。
物欲センサーに引っ掛かりやすく欲しいアイテムがなかなか手に入らないため、目の前でユンがあっさりアイテム入手した際にはガチ泣きして驚かせた。
峻の幼馴染にして親友。
学校以外のほとんどの時間をゲームに費やすゲーム廃人であり、勉強や宿題は峻に頼り切っている。
静や美羽と結託して峻をOSOに誘った張本人。そのためにわざわざ懸賞サイトをめぐって峻用のVRギアを手に入れた。
峻がOSO内で女性になってしまったことを面白がっているが、さすがにカップル扱いされた際には嫌がっていた。
美少女三姉妹の幼馴染ということで非モテのプレイヤー達からのやっかみを受けることも多く、漫画版のおまけ4コマでは三人全員と付き合っているという噂が流れていることが判明している。
彼もまた自分のパーティを持つ攻略組だが、なんだかんだ理由をつけてユンをクエストに誘うことが多い。また長い付き合いゆえにアイコンタクトによる意思疎通が可能。これらが周囲にカップルだと誤解される一因になっているのだが、当人たちは自覚していない。
ユンが初めて身内以外で仲良くなった女性プレイヤー。
β時代から有名な生産職であり、当初は店舗購入資金を得るために自分の作った武器の露店を開いていた。その後無事資金をためて店を開いている。
ユンの作ったポーションを買い取って露店に置いたことがきっかけで仲良くなり、生産職の先輩としてユンに様々なアドバイスを送る。
後にクロード、リーリーと共に生産者ギルドを設立。ユンはギルドに参加こそしなかったが、一緒にクエストを受けたりお互いに新発見を教えあったりと交流は続いている。
ユンを同性だと思い込んでいるため無防備な姿を見せることが時々あり、その度にユンを慌てさせてしまう。
マギの友人の男性プレイヤー。
服飾専門の生産職で、自分の作った服を美人の女性プレイヤーに着てもらうのを生きがいにしている。
着てもらえば何でもいいのではなく、相手の美しさや魅力をいかに引き出すかにこだわる職人気質。一方で相手からの具体的な注文があればちゃんとその通りに作る柔軟性もある。
ユンのこともモデルとして狙っていて、断固拒否されても強引に迫ってマギに〆られるのがお約束。
しかしなんだかんだでユンに数多くの衣装を着せることに成功している。
マギの友人の男性プレイヤー。ショタ。
ユンっち、マギっちなど他のプレイヤーの名前に「っち」をつけて呼ぶ癖がある。
木工専門で杖や弓、家や船など製作するものは多岐にわたっている。
見た目が可愛いため女装させられることがあり、本人もゲームなんだから楽しまもうとノリノリで着替える。
ユンの友人の一人。テイマー。
キャラ作成時の調整で耳をエルフ耳にしている少女。
センスを調整して本来ならあり得ない数のMobを調教・使役しているが、その代償として燃費が非常に悪く常に腹を空かせている。
ユンの料理がお気に入り。
ヤオヨロズのマスター。
酒をこよなく愛し、何かにつけてギルドで宴会を開いている。
若い女性プレイヤーなのだが、姉御肌な性格で言動がどこかおっさん臭い。
ギルドメンバーの男たちにも「カリスマはあるが色気は無い」と断言されている。
自分の女子力がユンに劣ることを気にするような発言があるので、本人も自覚はしている様子。
追記・修正は自宅の家事をすべてこなした後に性転換してからお願いします。
- 何故かユンのコスプレ系はイラスト少なかったり、隠してたりするんだよなぁ。ある意味しょうがないかもしれんが…。 -- 名無しさん (2019-06-15 22:44:38)
- セイがユンを黒歴史で脅したところで見る気なくした。ほんとここだけが嫌い -- 名無しさん (2019-06-15 22:52:29)
- 導入部が受け入れられるかなんだよなあ、あと原作続いてるけどそろそろ終わりあるんだろうかと思ってしまう -- 名無しさん (2019-06-16 06:47:14)
- 1巻の負の面だけでも親友は黒歴史で脅して宿題を写して、妹は家事全般がダメ&両親共働きだから家事を一手に引き受け、姉に脅されて女性アバターを使用するだからな。 -- 名無しさん (2020-06-01 20:36:48)
- イラストレーターがユンきゅん嫌いなんだろうな、と思ってた。可愛くないし。新しい人で改めて1巻から出して欲しいな。買いなおすから。 リアル面はなんで不評なんだ?幽霊女装巻出してくれ。お○ん○んワールド万歳!! -- 名無しさん (2021-04-25 06:04:04)
- VRMMO小説を読んだ中では唯一実際にあればやってみたいと思ったゲーム。他の作品も小説としては面白いんだけどゲームとして色んな意味で倫理的に無理とかあまりにも強すぎる限定装備品やらスキルが一部に独占・一方通行式で取り逃したら無理みたいな仕様だからさすがにやる気にならない。物語を面白くするには特別感を出すのはよくある手段だからしゃーないけど -- 名無しさん (2024-09-10 20:04:57)
最終更新:2025年02月14日 17:08