精霊達の楽園と理想の異世界生活

登録日:2019/06/20 Thu 21:21:00
更新日:2024/04/11 Thu 20:46:14
所要時間:約 17 分で読めます




スーパーから出ると
――――そこは異世界の荒野だった――――




『精霊達の楽園と理想の異世界生活』は、『小説家になろう』で連載中の小説。著者はたむたむ。
幻冬舎から書籍とコミックスも出版されており、書籍のイラストは門井亜矢、コミックスの絵は早見みすずが担当。


【あらすじ】

ごく平凡な青年、森園裕太(25)。
ゴールデンウィークに積みゲーを消化するべくスーパーで大量に買い物をし駐車場へ向かったはずが、
扉を出たらそこは何故か異世界の荒野であった。
ふと気づくとカートの上には品物を興味津々で見つめる幼女が。
その幼女が呼んできた風の大精霊の美女・シルフィにアドバイスを賜りつつ、
いつの間にか授けられていた『開拓ツール』の力で、草木一本生えぬ荒野『死の大地』の開拓を決意する……


【概要】

いわゆる『異世界モノ』だが、飛ばされた先が不毛の土地であり、人里から歩いて100日もかかる『死の大地』であった為、
チート性能な『開拓ツール』と精霊達のアドバイスを活用し、そこで暮らせる為の開拓と発展がメインである。
話の進行により、『剣と魔法の世界』的な町にも訪れる事が出来るようになるが、
開拓した土地を精霊達の為により発展させていくよう、美人だったり可愛らしかったりする契約精霊達と共に現在も奮闘中である。
人間は海千山千の輩が多いが、精霊や弟子たちの微笑ましさと可愛らしさには実に癒やされること請け合いである。


【※以下、ネタバレを含みます。】
自己責任にて閲覧をお願い致します。


【用語】


・精霊

言うまでもなくファンタジーでお馴染みの存在。人間より遥かに長寿で、自然の力を借りた強力な術を操れる。
本作では人や魔物からは姿が見えず声も聞こえない事になっており、精霊との親和性が高い人間でも気配が感じ取れる程度である。
精霊と会話出来、姿も見れて触れる事も出来る裕太は特別な存在となっており、契約した精霊の力(と可愛らしさ)を100%発揮出来る。

『浮遊精霊』→『下級精霊』→『中級精霊』→『上級精霊』→『大精霊』→『精霊王』の順に6つの階位に分かれており、
主に裕太の契約している下級精霊と大精霊の出番が多い。
浮遊精霊と下級精霊の可愛らしさは異常
読むだけでほっこりとにやけが止まらない事請け合いである。

・聖域

高位の精霊が保護した土地であり、世界の自然のバランスに関係する重要地点。
精霊達が無理なく実体化出来る場所であるが、聖域自体が重要な場所であるのであまり自由に動く事は出来ない。
が、裕太が元々重要な場所ではない死の大地の開拓を進めた事により、精霊王達に認められ、彼の開拓した拠点が『精霊達が自由に動ける聖域』となった。
タイトルにある精霊達の楽園は、裕太がこの聖域の名称として付けた名前である。
現在は裕太の契約精霊以外にも、ちびっ子精霊達が定期的に遊びに来る賑やかな場所となっている。

・精霊術師

精霊の力を借りて術を行う職業。
しかし上記にある通り本作の世界観では精霊の姿は見えず声も聞こえず、精霊術師と言えど気配を感じ取れる程度。
おまけに精霊との契約も大変であり、何とか精霊へ正しく命令を行おうとした結果『長く複雑な呪文を唱える』という方向へ迷走しており、
一般的な精霊術師が契約している下級の精霊ではその呪文の意図を理解出来ず、意図せぬ力の発揮の仕方をしてしまいがちな為地雷ジョブとしての悪評が広まってしまっている。
この悪評を払拭する事も裕太の目的の1つであり、まだ子供である弟子達の活躍により僅かながら見直されつつある。

・開拓ツール

異世界に飛ばされた裕太がいつの間にか授けられていたツール。
全て『魔法の◯◯』という名称が付いており、岩だろうがアダマンタイトだろうがドラゴンだろうがあっさりと切れるノコギリや、生き物以外ならどれだけでも入る鞄など、平たく言えばチート性能な道具の数々である。
……が、話が進み精霊達との契約が増えるにつれ、精霊達の活躍と反比例するように活躍の場が減っている事が裕太の小さな悩みの1つ。


【登場人物】

[人間たち]

・森園裕太

本作の主人公。深い闇を抱えた楽園の女王。
GWの11連休で引きこもって積みゲーを消化するべくスーパーで食料を買い込み駐車場へ向かったはずが、何故か死の大地へと転移してしまう。
ベルとシルフィと出会い、一番近い人里が歩いて100日である事、いつの間にか授けられていた『開拓ツール』がチート性能である事から、
死の大地を開拓して自分が住めるよう決意する。
学生の頃憧れた異世界に来た事でどこか心ときめいていたり、煽りにムキになってしまい物事をこじらせたり、考えが表情に出やすい等どこか子供っぽい性格をしている。
可愛いものやモフモフな動物が好きであり、契約しているベル達下級精霊への愛情は弟子や大精霊達が呆れる事もあるくらいの溺愛っぷりである。
レベルが上がりシルフィと契約し、人里を訪れる事が出来るようになって精霊術師への不遇を知ってからはそれを払拭する為に弟子を何人か取る事を選んだが、
当初は悪評の払拭の為に利用する程度にしか考えていなかった彼女らにも今やしっかり情が移り、『反抗期が来たら泣く自信が有る』『男を連れてきたら相手を抹殺するかもしれない』などと考えてしまう辺り、今や親バカの域に達しかけている。

・マルコ

裕太が精霊術師の悪評の払拭の為に育てる事を決意した弟子の1人。
弟子達の中で唯一の男子であり、オオカミの耳を持つ小学校低学年くらいのケモミミっ子。
スラムの育ちである中、妹やサラ共々犯罪をせずになんとか生活していた所を、シルフィの見定めにより裕太からスカウトされる。
厳しい環境の中妹を守ってきたしっかり者のお兄ちゃんであるが、裕太と師弟関係を深めてからは年相応のやんちゃな一面も覗かせている。
浮遊精霊の土の精霊であるウリと契約し、弟子パーティの中では守備と補助担当。

・キッカ

裕太が精霊術師の悪評の払拭の為に育てる事を決意した弟子の1人。
マルコの妹であり、人見知りで臆病な性格をしており、当初は裕太に対しても声をかけられただけで怯えていたが、
師弟関係を深めていく内に年相応の可愛らしく元気な幼女っぷりを見せるようになった。
遥か歳上のドワーフの女性であるメルを自分と同じくらいの見た目という事でお友達扱いしているが、メルは優しさをもって彼女を受け入れている。
浮遊精霊のマメちゃんと契約し、弟子パーティ内ではサラのフクちゃんと協力して風属性による攻撃担当。

・サラ

裕太が精霊術師の悪評の払拭の為に育てる事を決意した弟子の1人。
マルコ兄妹の面倒を見ていた少女であり、貧乏な育ちの中どこか気品を漂わせる所もあり、昔は良いとこのお嬢様だったのではないかと思わせる伏線がいくつか有る。
マルコ達の面倒を見ていただけあって歳に不相応な程のしっかりっぷりと落ち着きっぷりであり、ある意味裕太以上にオトナな内面。
小学校高学年程ではあるものの、『スラムでの生活で身を護る為』と性知識は早熟であるが、いかんせんソースがスラムである為妙に生々しい。
浮遊精霊のフクちゃんとプルちゃんと契約し、弟子パーティ内ではキッカのマメちゃんと協力して風属性による攻撃担当兼回復役。

・ジーナ

裕太が精霊術師の悪評の払拭の為に育てる事を決意した弟子の1人。
スラム近くの食堂の娘であり、弟子達の中では唯一成人している。
本人はまったくの無自覚であるが胸部を含めかなりのナイスバディであり、男の毒牙にかかる事を恐れた父親と兄の計らいにより男っぽい格好をさせられてきており、口調も男っぽく敬語も苦手。
時折裕太も彼女の魅力にスケベ心を爆発しそうになるが、師匠の威厳との葛藤で何とか抑えている。
つい最近、男が狼である事を歳下のサラから教えられた。
浮遊精霊のシバと契約し、弟子パーティ内では火の力を用いた攻撃担当。



[下級精霊たち]

長寿であるが故に実は裕太(25)よりも歳上という設定であるが、見た目と精神年齢は動物の仔や幼稚園児程度。
人間の言葉を理解出来る知能は有るが、喋れる子とそうでない子に分かれている。
ベルを筆頭に、裕太と読者を深い癒やしの渦へと巻き込む非常に可愛らしい存在であり、皆人懐っこくて聞き分けが良い*1
彼女らの微笑ましいやり取りは本作の大きなアピールポイントであり、裕太も彼女たちへの溺愛を隠さず褒めまくり撫でまくるのが定番と化している。
そんな可愛らしさとは裏腹に、人間でいう一流の魔術師と同等程度の力を持っており、コミュニケーションをしっかり取れば頼りになる存在である。

・ベル

裕太が最初に出会った風の精霊。名前の由来は『ウィンドベル(windbell:風鈴)』から。
見た目は人間で言う2歳くらいの幼女で、好奇心いっぱいで活発。
裕太と最初に契約した存在であり、下級精霊達の中でも中心的な存在。
誰とでもすぐ仲良くなれるが、後述のレインと特に仲が良く、レインの上に乗って飛び回る事もしばしば。
嬉しい事があると小さな手足をわきゃわきゃさせて喜ぶ、本作最癒やしキャラ筆頭である。
最近、サクラという妹分が出来たのでおねえちゃん役を買って出た。

・レイン

ディーネが連れてきた、裕太と2番目に契約した水の精霊。名前の由来はズバリ『レイン(rain:雨)』。
見た目はイルカの子供であり、言葉は喋れず『キュー』と鳴く。
ベルと仲が良く、ベルを乗せて飛び回る事が多い。
喋れない為に目立つ事が少ないが、
炎を纏いマグマに浸かっても平気で最前線の冒険者でも苦戦するファイアーバードを、水蒸気の1つすら出さずに鎮火させてしまう事が出来る凄イルカ。

・トゥル

ノモスが連れてきた、裕太と3番目に契約した土の精霊。名前の由来は『ファートゥル(Fertile:肥沃)』から。
もこもこの服を着た少年のような見た目で、恥ずかしがり屋で口数が少ないが、
大のモフラー(モフモフ好き)であり、タマモやシバをよくモフっている。
レインと組んで、序盤の死の大地の開拓には大活躍。
最近出来た妹分のサクラには『おにいちゃん』と呼ばれている。

・タマモ

ドリーが連れてきた、裕太と4番目に契約した森の精霊。名前の由来は日本の伝説に登場する妖狐の化身・玉藻前から。
もっふもふの子狐であり、言葉は喋れず『クー』と鳴く。
トゥルのモフモフ好きが露見する事になったきっかけである。
戦闘では植物を自由に生やし締め付けに足止めにとテクニカルに活躍出来るが、まだ未熟な故草木の全く無い場所では力を発揮出来ない。
植物の成長を早める力も有り、序盤の開拓では野菜の栽培に大いに貢献した。

・フレア

イフが連れてきた、裕太と9番目に契約した火の精霊。名前の由来は太陽の爆発現象の『太陽フレア』から。
活発な幼女で、面倒見の良い姉貴分であったイフの男勝りな言動を頑張って真似している微笑ましい幼女。
火を操れるだけあって攻撃力は下級精霊達の中でも抜きん出ており、火球で岩を綺麗に貫通させられる程の威力を出せる。
最近仲間入りしたサクラからは『おやぶん』と呼ばれており、それに恥じないようにきっちりと世話をしている。

・ムーン

ヴィータが連れてきた、裕太と11番目に契約した命の精霊。名前の由来はズバリ『ムーン(moon:月)』。
餅のようなぷるぷるしたスライムのような見た目をしており、言葉も鳴き声も発さずぷるぷる具合で感情表現をする。
一切喋れないだけあってグループの中ではあまり目立たないが、大精霊達に付き合わされてしばし二日酔いになる裕太の体調を整えてくれる癒し系ぷるぷるである。


[浮遊精霊たち]

裕太の弟子達と契約している精霊たち。
最下級の精霊だけあって言葉は喋れず、ベル達よりも力は劣るものの、
裕太の教えを受けたマルコ達の知恵と戦略により、そこらの冒険者顔負けの力を発揮している。
それぞれの契約者達にも懐いているが、精霊と話せて触れ合える裕太にも懐いている。


・ウリ

マルコと契約している土の精霊。名前の由来は猪の子供を指す『ウリ坊』から。
その名の通りウリ坊のような見た目をしており、『プギュ』とか『プギャー』と鳴く。
戦闘では足元を崩す補助や、岩壁を発生させる防御担当。

・フクちゃん

サラと契約している風の精霊。名前の由来は『マメフクロウ』から。
小さなフクロウのような見た目であり、マメちゃんと並んで鳴き声は『ホー』。
戦闘ではマメちゃんと協力して風による攻撃担当。

・マメちゃん

キッカと契約している風の精霊。名前の由来は『マメフクロウ』から。
容姿も鳴き声も能力もフクちゃんとそっくりであるが、これは合体攻撃をしやすくするという弟子達の計画の元にシルフィが選んだ為。
戦闘ではフクちゃんと協力して風による攻撃担当。

・プルちゃん

サラと契約している命の精霊。名前の由来は勿論ぷるぷるしている様から。
ムーンと同じく鳴き声も発さず、感情表現はプルプル具合。
戦闘では回復担当……であるが、弟子パーティが優秀な為出番は控えめ。

・シバ

ジーナと契約している火の精霊。名前の由来は『柴犬』から。
柴犬の子どものような見た目であり、『ワフワフ』と鳴く。
もっふもふである為、タマモと並んでトゥルがモフるターゲットとなっている。
浮遊精霊の中では火力が高く、更に弟子達の知恵と戦略を組み合わせる事で、
一般レベルの冒険者が苦戦して戦いを忌避するトロルをかなりエグい方法で瞬殺してみせた事も。


[大精霊たち]

シルフィを始めとした、高位の精霊たち。
シルフィの伝手で、裕太の開拓の為に力と知恵を貸す事となる。
全員が非常に高い実力を有しており、最高ランクの冒険者が徒党を組んで尚苦戦するような魔物も大精霊の手にかかれば本気を出さずとも瞬殺されてしまう。
本気を出せば国を滅ぼせるほどの実力を有しているが、裕太は『頼りすぎてそっぽを向かれてはいけない』と彼女らの力を行使する事を抑制している。
だが全員揃いも揃って酒に目がなく、酒の事が絡むと人が変わり、樽単位で飲酒するうわばみばかりである*2

・シルフィ

風の精霊。割と際どい服装の美人であり、見た目としては某龍探求7のかぜのせいれいを思い浮かべて頂ければ大体合ってる。
無表情気味なクール美女であるが、楽しそうな事には目がない享楽的な一面も有り、精霊と会話出来て触れ合える裕太に興味を持ち、彼の開拓に知恵を貸す事を選ぶ。
当初は裕太のレベルが低く魔力が足りなかった為に契約は出来なかったが、レベルアップにより裕太の魔力が足りた事により彼と5番目に契約。
対象を風の繭で包んでの高速飛行移動や、風の有る所ならどこでも話を盗み聞き出来る能力、
そしてファイアードラゴンの首を一瞬で落とせる戦闘力と、頼れる度合いはダントツであり、
裕太も『困ったらシルフィに聞く』というクセが定着している程彼女を頼りにしている。
シルフィの方も、裕太が顔に考えが出やすいのも有って裕太の考えをほぼ見通せるレベルで把握しており、大精霊達の中では一番裕太との絆が深いと言える。
ディーネと比べて胸が小さい事を気にしているが、彼女も充分巨乳の範疇である。
酒好きのうわばみであるが、実体化して酔いやすくなった際には珍しく酔っ払い口調がベルっぽくなる可愛らしい一面を見せた……が、彼女の中では黒歴史

・ディーネ

水の精霊。死の大地に泉を作る為にシルフィが連れてきた。
ゆったりとした服装の美巨乳美女であり、おっとりお色気お姉さん枠。
……というのは当初の印象であり、登場してから数話でおっとりポンコツお姉ちゃん枠である事が露見してしまった、残念な美人枠その1。
理論ではなく勘と気まぐれで動くマイペースお姉ちゃんであり、一人称も『お姉ちゃん』な、残念なみんなのお姉ちゃん。
だが、聖域に遊びに来た浮遊精霊や下級精霊達を余裕を持って面倒を見れる辺りは腐ってもお姉ちゃんである。精神年齢が近いからだろうか

噴水を作ってもらった事で、裕太と6番目に契約。
性格はポンコツでも勿論大変な実力を有しており、かつてお気に入りの場所を陣取ったシードラゴンを天高くふっ飛ばしたり、伝記に残る英雄を殺しかけたソードフィッシュの群れを一瞬で無力化したり、
その気になれば『国ごと丸洗い出来る』と難なく言ってのける辺り、決して怒らせてはいけない存在である。
シルフィと共に酒好きのうわばみであるが、実体化して酔いやすくなった際には珍しく酔っ払った……が、酔っても酔ってなくても言動に大した差が無い。

・ノモス

土の精霊。白いヒゲを豊かに蓄えたドワーフのような見た目の男性。死の大地に畑を作る為にシルフィが連れてきた。
土や金属に係る事ならなんでもござれの優秀さを誇り、裕太と8番目に契約してからは土からの金属生成や建物の建築・迷宮で入手した武具の鑑定にとに大活躍している。
酒が絡むと一番人が変わる大精霊の中でも随一の酒好きであり、実体化した際も女性陣のように酔う様子は見せず、『まだまだ酒に弱い小娘』と笑い飛ばせるだけのうわばみっぷりを見せた。
頑固な職人気質故か子供が苦手なように見せかけて、子供らの前でデレッデレになる事を嫌がっているだけのツンデレな爺。
自他共に認める美的センスの無さも弱点。

・ドリー

森の精霊。死の大地に緑を作る為にシルフィが連れてきた。
深窓の令嬢を思わせる優雅な雰囲気を漂わせる美少女であり、口調も丁寧な敬語のおっとり癒やし系美少女。
植物を成長させられる能力を持つが、その強さはタマモの比ではなく植物の成長を早回しにしたビデオ以上の速さで植物を成長させる事が出来、
彼女の力により思い立ったらその日に種蒔き→収穫といった農家垂涎の作業もしばしば。
だが戦闘になると容赦の無い一面を持ち、裕太に襲いかかってきた冒険者ギルドの暗殺部隊を蔦に絡めて問答無用で骨折させたり、
ギルドを植物で覆う事を提案した裕太に『トゲ付きにするか』と聞き返したりと、ちょっぴり腹黒な面も。そこがまた素敵
裕太とは7番目に契約し、その際におとぎ話に出る偉大な木『精霊樹』を生やした。
酒好きであるものの、酒への姿勢はシルフィやノモスに比べたら断然控えめ。
実体化した際に他の女性陣同様酔いはしたものの、綺麗な姿勢で座ったまま寝込むという育ちの良さを見せた。

・イフ

火の精霊。拠点を聖域とする準備の為にシルフィが連れてきた。
褐色の肌と真紅の髪の傭兵然とした見た目の美女。
一人称が『俺』であり、属性のイメージに違わず剛気で男勝りな性格。
裕太とは10番目に契約。
バトルジャンキーな一面も有り、裕太は迷宮の強力なボスを彼女に倒してもらう事もしばしば。
シルフィ達同様に酒好き。
実体化した際には他の女性陣同様酔いはしたが、明らかに酔っていたシルフィとディーネ、ドリーに比べて酔いは浅かった。

・ヴィータ

命の精霊。拠点を聖域とする準備の為にシルフィが連れてきた。
美形の優しそうなおじさまであり、口調も気さくで優しげなナイスミドル。
裕太とは12番目に契約。
とかく命に係る事なら何でもござれであり、回復は『死んでいなければどうにかなる』レベルの回復を行えるし、逆に生命力を根こそぎ奪ってしまう事も出来る。
生きているだけあって菌の培養もこなせ、裕太の味噌や醤油を再現する計画に大いに貢献した。
聖域の動物達の世話も担当している。
シルフィ達同様に酒好きであるが、ドリー同様酒への姿勢は大精霊たちの中では控えめ。
だが実体化した際にはノモスと共に全く酔っていない余裕さを見せており、酔った女性陣に対して苦笑いしていた。


[その他の登場人物]

・トルク一家

元冒険者で、今は迷宮都市にて宿の主人を営む『豪腕トルク』の一家。
厳つい見た目の主人トルク・気さくなおばちゃんなマーサ、息子のカルクで構成されている。
何やかんや有って迷宮都市で孤立しそうになった裕太の終始味方であり、裕太も恩返しに元居た世界の料理のレシピや迷宮で狩ったモンスターの肉を差し入れたりと良好な関係を築けている。

・マリー

迷宮都市のデパートを営む『ポルリウス商会』の会長令嬢。
敏腕の社員であり、巨乳のメガネ美人なのだが、裕太の持ち込むモノに対して清々しいほど欲望を丸出しにしてしまう残念な美人枠その2。
精霊の力で迷宮の深層を突き進む裕太に早くから目を付け、なんとか婿入りさせようと画策している。

・ソマリ

マリーの部下。
マリーと裕太をくっつけようと画策し焚きつける為にしょうもない嘘をついたり、デパートに訪れる裕太と謎のフェイント合戦を静かに繰り広げる残念な美人枠その3。

・精霊樹

ドリーが裕太との契約の際、拠点に生やした神聖なる樹。
この世界では絵本の中のおとぎ話に出てくるような有名かつ神聖な樹であり、その実は死人以外ならたちどころに全快させてしまう回復力を誇り、各国の王侯貴族が喉から手が出るほど欲している。
お決まりのごとく意識を持ち、裕太と精霊達の楽園での生活を見守っている。
ドリー曰く、いずれ意識体を産み出し触れ合えるようになるらしい。

最近、裕太達と早く触れ合いたかったのか随分とフライングで意識体を産み出し、裕太たちの目の前に現れた。
薄ピンクの髪の、ベル達より更に幼い可愛らしい赤ん坊で、直前に裕太の為に桜の花を咲かせてみせた事で『サクラ』と名付けられた。
ベル達の妹分となり、幼児たちが赤ちゃんの面倒を見る微笑ましさ全開の光景が新たに楽園に見られる事となった。



追記・修正は可愛らしさ満点の精霊を褒めまくり撫でまくりながらお願いします。

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最終更新:2024年04月11日 20:46

*1 裕太との契約の問題もあり、大精霊達がそういう子を選んできている部分もある。

*2 『大精霊が全員酒好き』という訳ではないが、シルフィの伝手で酒好きの大精霊が集まっている