ロードス島伝説

登録日:2019/09/17 (火) 02:28:03
更新日:2019/10/10 Thu 08:03:00
所要時間:約 30 分で読めます





“神々の叡智を超えた戦い!!”


ロードス島伝説とは水野良氏の小説『ロードス島戦記』の外伝作品。


目次


【概要】

架空の異世界『フォーセリア』を舞台としたファンタジー小説。
前作『ロードス島戦記』の約三十年前に勃発した魔神戦争を描いており、『ロードス島戦記』の中で語られたエピソードや裏設定が多数盛り込まれている。
当初は結末が決まっている物語として始まったのだが、作者が割と安易な気持ちで登場させたナシェルの存在によって、当初とはまったく違った話になったと、後書きで述べられている。
小説は第4巻で一度完結を迎えるが、作者本人の希望と読者の要望が多数寄せられたこと。
また『ザ・スニーカー』誌で連載されていた山田章博の漫画『ファリスの聖女』が完結したことなども記念して続編の執筆が決定。
フラウスを主役とした完結編が書かれ、本編5巻、外伝1の全6巻が出版されている。
小説以外にもRPGリプレイや、コミックなどが出版されている。
また『ソード・ワールド』・『クリスタニア』・『魔法戦士リウイ』は同じ『フォーセリア』を背景世界としており、この作品の姉妹作と言える。

魔神戦争

本編の三十年前に起きた異界の魔物である魔神達との戦い。
モス公国の太守の一人が「最も深き迷宮」に封印されていた魔神の軍団を解き放ったことで勃発した。
最終的に「百の勇者」によって魔神の軍団は滅ぼされ、魔神王を倒して「最も深き迷宮」より生還した六人の勇者達は、ロードスの人々から「六英雄」と称えられた。


【登場人物】

  • ナシェル
この物語の実質的な主人公。モス公国に含まれる小国、スカード王国の皇太子でブルーク王の息子。
非凡な才能を持ち、その善良な人柄から領民からは「太陽の王子」と呼ばれ愛されていた。
剣はベルドから、学問はウォートから学び、その器はウォートからロードス統一王と成る事を期待されていた程。
魔神の軍団の出現によって国を失い「亡国の王子」となり、ハイランドに外戚として迎えられてからは竜の心を掴み竜騎士となった事で「天空の騎士」と呼ばれ、魔神と戦う為に立ち上がった百の勇者をまとめ上げ「栄光の勇者」と謳われた。
そして、誰にも知られざる英雄として、竜と共に伝説の彼方へと消え去った。
後に愛する娘の元に帰還し「永遠の帰還者」となった。

  • ブルーク
スカード王国の国王。
優れた剣椀の持ち主であり、かつてハイランド王国主催の剣術大会で他国の代表でありながら決勝まで勝ち残ったほど。
大会の決勝でマイセン王に敗れたものの、その大会の宴でマイセンの妹である王妃エリザと出会い結婚した。
正妃であるエリザ王妃との間にナシェル王子を、娼妃ナターシャとの間にリィーナ姫を儲けた。
北のドワーフ族が葡萄酒から精製する火酒を愛飲していたが、そのせいで喉に腫瘍を患い余命五年と宣告されていた。
小国の国王ながら名君と称えられていたが、「最も深き迷宮」に封印されていた魔神の軍団を解き放ち魔神戦争を引き起こした。

  • エリザ
スカード王国の国王であるブルーク王の正妃。魔神戦争の時点では既に故人。
ハイランド王国の国王であるマイセン王の妹で、元はハイランドの王女だったが、ブルーク王と出会い結婚した。
結婚後ブルーク王との間にナシェル王子を儲ける。

  • ナターシャ
スカード王国の国王であるブルーク王の娼妃。魔神戦争の時点では既に故人。
元は旅の踊り子だったが、ブルーク王に見初められ娼妃となる。
結婚後ブルーク王との間にリィーナ姫を儲ける。
自由奔放な性格の女性で正妃であるエリザが存命のうちは大人しくしていたが、エリザの死後は高価な服や宝石を買い漁り、エリザ就きの侍女をイジメて自殺に追い込む。
遂には使用人の一人と関係を持ったことで、ブルーク王の命令でタトゥスに病死と見せかけて毒殺された。
死の間際に「お恨みいたします。スカード王国と王家に、呪いが降りかからんことを……」と呪いの言葉を残した。

  • リィーナ
スカード王国の王女。
ナシェルの腹違いの妹で、ナシェルに対しては側室の子という出生へのコンプレックスを持ちつつも、兄妹の域を超えて強く慕っている。
兄であるナシェルが「太陽の王子」と呼ばれているのに対し、その愛らしい容姿から「月の姫」と呼ばれている。
魔神戦争では魔神王を降臨させるための生贄とされた。
実は母ナターシャが不貞の果てに生んだ子で、ナシェルはおろかブルークとすら血が繋がっていない。
ブルークがそれを知らずに魔神復活の生贄にした事で、解放した魔神の支配に失敗し魔神が跳梁跋扈することとなった。

  • ヒューロ
スカード王国の宰相。
善良だが凡庸な人物でナシェルの事を実の孫のように可愛がっていた。
スカード王国の滅亡後は一時ヴェノン王国に仕えていたが、ブルークの帰還によってモス連合騎士団が敗退した後は、爵位と領地を没収されたため、スカード王国に帰参した。
魔神の軍団によってリュッセンが滅ぼされた後は、リュッセンの城主として城を守っていた。
ナシェルの説得に応じ投降しようとするも、監視役だった魔神将(アークデーモン)に殺害された。

  • サイラス
スカード王国の騎士団長。
剣の腕は確かだが、剣技を鍛えるよりも女性を口説く事に熱心な人物。
スカード王国の滅亡後は恋人と共にアラニア王国へと移住し、魔神との闘いにも参加しなかった。

  • タトゥス
スカード王国の薬師。
薬草学の知識はウォートですら一目置く程で、彼の作った薬は魔法にも似た力を発揮する。
スカード王国が滅んだ後もナシェルと行動を共にしており、ナシェルの失踪後はナシェルの婚約者であるラフィニア姫と共にナシェルの帰還を待っている。

  • ワーレン一世
魔神戦争時のヴァリス王国の国王。法律的には一応フラウスの義父。
三十年の長きにわたり善政を敷いてきたが、後述の理由から「狂王ワーレン」という蔑称で呼ばれている。
老いてから授かった息子であるアレス王子を目に入れても痛くないと言うほど溺愛していたが、王子と共に狩りに出かけた際にミノタウロスに襲われアレス王子が食い殺されてしまう。
無残に食い殺された愛息の死体を見たワーレン王は発狂し、王子を食い殺したミノタウロスをアレス王子だと信じ込んでしまった。
一時はファリス教団からワーレン王を退位させよという意見も出た程だったが、それまでの国王の善政を知る騎士達はこれに反対した。
長い話し合いの末、ミノタウロスはロイドの南にある三角州の離宮で飼育されることになり、ワーレン王は引き続きヴァリス王国の国王であり続けた。*1
しかし、ファーンとフラウスによって離宮のミノタウロスが討たれた事で、息子の死を誤魔化すことができなくなったワーレン王は、王子死亡の報告を受けると玉座から崩れ落ち、それから程なくして崩御した。
魔神戦争初期に要である国王を失ったことでヴァリス王国は暴走し、結果的に魔神に対して有効な手立てを講じる事が出来なかった。

  • ゲイルザック
ヴァリス王国の宰相で、ヴァリス王国の第二の都市アダンの領主。
優秀な文官ではあるが、決断力に欠ける人物。
ワーレン王が崩御した後は、空位となった王の代わりに国王代理としてヴァリス王国を束ねていたが、騎士団の暴走を許した。

  • ドルロス
ヴァリス王国の近衛騎士隊長。
次期国王候補で、ワーレン王の死後にファーンの対抗馬として反ジェナート派に担ぎ出された。
魔神戦争では騎士団の一部を率いて独断でヴェノン王国に攻め込み、モス連合騎士団に大敗を喫し戦死した。

  • ジェナート
至高神ファリスの神官でファリス教団の高司祭。
形式主義に陥って腐敗したファリス教団の改革を進めており、後ろ盾とするためファーンをヴァリス王国の国王に即位させようと画策している。
魔神戦争後にヴァリス王国の国王に即位したファーンの後援でファリス教団の最高司祭に就任した。
英雄戦争の時代にも存命であり、ファーンの死後は、英雄戦争で国王候補だった上級騎士が全滅した事もあって、エトをヴァリス王国の国王に即位させた。

  • メイファー
至高神ファリスの神官でファリス教団の最高司祭。
ワーレン王の支持で最高司祭に就任した人物で、当初はジェナートの改革を支持していたが、妥協を許さぬジェナートの姿勢に危機感を抱く。
ジェナートの改革を妨害するためにワーレン王の死後、ファーンの対抗馬としてドルロスを担ぎ出した。

  • マイス
ヴァリス王国の宮廷魔術師。
「賢者の学院」出身の魔術師で、至高神ファリスの敬虔な信者。

  • フェンディック
至高神ファリスの神官でヴァリス王国の宮廷司祭。

  • ロジェール
ヴァリス王国の騎士隊長。
城門警備の任に就いていたが魔神に殺害され鏡像魔神(ドッペルゲンガー)に入れ替わられてしまう。
ロジェールの記憶を奪い取ったことでロジェールの影響を受けヴァリス王国の国宝である「三聖具*2」を盗み出した。
沈黙の大湿原の古城にファーンを誘き出し、ファーンに「このままロジェールとして魔神と戦ってもよい」と共闘を持ちかけるも、ファーンが魔神との共闘を拒絶した事で戦いとなる。
生前のロジェールが内心でファーンに憧れていたため、ファーンを喰らうことでファーンの記憶と能力を奪い取り、ファーンに成り替わろうとした。

  • アレン
ヴァリス王国の聖騎士でフラウスの故郷であるアダン郊外の村の領主。
先代の領主であった父親が馬上試合で落馬し重傷を負ったため若くして後を継いだ。
敬虔なファリスの信者で、聖騎士の鏡ともいうべき人格者だが、それ故にワーレン王やその愚行を許している側近たちを嫌っている。
怪物を見たというフラウスの言葉を信じ、共に食人鬼(オーガ)を討伐した後は、フラウスに聖女としての資質を見出し、ファリス教団へと送った。

  • アレス
ヴァリス王国の王子。
ワーレン王の子息で、形式的にではあるがフラウスの夫。
老いてから授かった子である事からワーレン王からは目に入れても痛くないと言うほど溺愛されていた。
ヴァリスの王位は世襲制ではないため王子ではあるが王位継承権はなく、ワーレン王はアレスを聖騎士に育てようとしていた。
しかし、魔神戦争の十年ほど前に狩りの最中にミノタウロスに襲われ食い殺されてしまう。

  • オドネル
ヴァリス王国の元近衛騎士隊長。
ワーレン王の子息であるアレス王子の護衛兼教育係を勤めていたが、野生のミノタウロスに遭遇した際に不意を討たれ気絶したせいで王子を守ることができず、王子をミノタウロスに食い殺されてしまう。
その後は王子を守れなかった償いの為に離宮詰めの騎士を務めていた。
ファーンとフラウスがミノタウロス討伐の為に離宮に訪れた際は、王命に従いミノタウロス(アレス王子)を守るべくファーンとフラウスの前に立ちふさがった。

  • マイセン
モス公国を構成する国の一つ、ハイランド王国の国王。
「竜騎士達の王国」と呼ばれるハイランド王国の国王らしく自らも竜騎士であり、戦士としても竜騎士としても歴代でも屈指の実力者。
魔神戦争ではモス公国の公王に選ばれ、ウォートとニースと共に金麟の竜王を魔法王国(カストゥール)の呪いから解放し、金麟の竜王に自らの名を与えた。
不治の病である竜熱(ドラゴンフィーバー)に侵されており、魔神戦争の終結後ほどなくして崩御した。

  • ウィラン
ハイランド王国の王妃。
元はハイランド王国の隣国であるレントン王家の出身。
レントン王国の先代国王の妹で、先代の国王がマイセンの人柄と才覚を見込んで「レントンの宝石」と謳われた妹姫を嫁がせた。
政略結婚ではあるもののマイセンとの夫婦関係は良好で、マイセンとの間に三男二女を儲けている。

  • ジェスター
マイセンの長男でハイランド王国の皇太子。
父親のマイセンと同じく竜騎士であり、魔神戦争ではモス連合騎士団の将軍を務めた。
魔神戦争後は、ハイランド王国の国王に即位し、正妃との間にレドリックを儲ける。
英雄戦争の時代にも存命で、英雄戦争では竜騎士達を率いて反マーモ連合に参加した。

  • ラフィニア
ハイランド王国の第一王女。
ハーケーンの皇太子の息子との縁談が持ち上がっていたが、ラフィニア自身はナシェルに想いを寄せており、縁談が進む前にナシェルに想いを告げる。
マイセンの思惑もあり縁談が破棄された後、ナシェルがハイランドに滞在している間に親交を深め、互いを心から愛し合うようになる。
ナシェルが失脚し、ブルーク王との最期の対決に挑む前にナシェルの望みにより一時の逢瀬を持ち、契りを結ぶ。
ナシェルの失踪後はファーンの領地に保護され、タトゥスとナシェルの子と共にナシェルの帰還を待ち続けている。

  • アーナ
ハイランド王国の第二王女。
ラフィニアの代わりにハーケーン王国の皇太子の息子と婚約した。
後に英雄戦争でハーケーン王国の王族は皆殺しにされたため、存命であればその時に一緒に殺されたと思われる。

  • ハイゼル
ハイランド王国の近衛騎士。
以前はラフィニアの護衛任務に就いていた。
マイセン王からナシェルが与えられた領地の領主代行をしている。

  • アドル
ナシェルに預けられているハイランド王国の見習い騎士。
家柄はさほどではないが利発な少年。

  • ヤーベイ
モス公国を構成する国の一つ、ヴェノン王国の国王。
強欲だが老獪な人物で、属国だったスカード王国を圧迫し併合するなど、裏ではヴェノン王国の勢力拡大の為に、積極的に策を巡らせている。

  • デュオン
ヴェノン王国の第二の都市マケストの領主。
ヴェノン王国の国王ヤーベイの弟。
温厚な人柄で、ヴェノン王国の国王にはヤーベイではなく彼こそが適任だったのだと噂されるほど。
魔神戦争ではヴェノン王家の存続の為にヤーベイの命令でモスから離反し魔神の側に寝返った。
正史では鏡像魔神(ドッペルゲンガー)に入れ替わられていたとされているが、実際は家族と共に密かにマケストを脱出しており、その後はアレクラスト大陸へと渡った。

  • アロンド
ヴェノン王国の第三王子。
野心的ではあるが優秀な人物で、魔神戦争ではモス連合騎士団の将軍を務めた。
昔からスカードの領地を我が物にせんと狙っており、スカードの継承権を得ようと幼いナシェルに求婚し、ナシェルが男だと知ると妹のリィーナに求婚した。
魔神の出現後にナシェルが王国をヴェノンに譲渡した事でスカードの領主となり、スカード伯と呼ばれるようになる。
魔神戦争後はスカード領を再建し、英雄戦争の8年前に50歳で死亡した。

  • バーラン
モス公国を構成する国の一つ、ハーケーン王国の第二王子。
馬術と槍術においてはハーケーンに並ぶ者はなく、モス全土でも屈指の腕前。
ハーケーンの将軍職を務めており、魔神戦争ではモス連合騎士団の将軍も務めた。

  • エランダ
ハーケーン王国の第三王女。
我侭な性格で、スカードを訪れた際にナシェルにフラれた腹いせに帰国後「ナシェルに乱暴された」と嘘を吐き、そのせいでハーケーン王国とヴェノン王国は一時戦争状態に陥った。
自分の嘘が招いた事態の大きさに怯えたエランダ王女が真実を話したため、すぐ停戦が成立したが、結果的にハーケーンとヴェノンの関係は悪化し、ヴェノンがスカードに介入する切っ掛けとなった。

  • へスラー
モス公国を構成する国の一つ、リュッセン王国の国王。
魔神戦争では、リュッセンが魔神に滅ぼされ隣国であるハーケーンに家族と共に避難したため「亡命王」と呼ばれる。
魔神戦争後は、リュッセン王国を再建するが、国力の減少から実質的にハーケーンの傘下に入った。

  • ベルテ
リュッセン王国の女将軍。
代々リュッセンの将軍を務めている名門の家系に生まれたが、男子の兄弟がいなかったため、女性ながら将軍の地位を継承した。
魔神の軍勢がリュッセンを奇襲した際は、既に騎士団の騎士隊長の一人を婿に向かえ引退していたが、国王を逃がすため騎士団を率いて最後まで奮戦し戦死した。

  • ハービー
リュッセン王国の竜尾騎士団の騎士団長。
ベルテの夫で元は竜尾騎士団の騎士隊長の一人だったが、ベルテと結婚し婿入りした事で竜尾騎士団の騎士団長に就任した。
魔神の軍勢がリュッセンを奇襲した際は、国王を国外へと逃がすと一人リュッセンに引き返し、妻と共に最後まで奮戦し戦死した。

  • ボイル
アラニアの北に存在するドワーフ達の王国「鉄の王国」の王で「石の王」の異名を持つ。
魔神の軍団を率いているのが「石の王国」の同盟国だったスカードの国王ブルークだという噂を聞くと同胞の復讐の為に兵を起こす。
ニースの説得に応じて一旦は矛を収め、その後はニースとフレーベの要請でドワーフの戦士達をモスへと派兵した。

  • アイシグ
ライデン評議会議長。
自由都市ライデンでも有数の大商人でライデンの実質的な指導者。
魔神戦争では彼の演説によって「百の勇者」が結成されるなど多大な影響を及ぼした。

  • ゲイロード
アラニア王国の第二の都市ノービスの領主。
王族に連なる名門の貴族だが、政治には関心がなく芸術と女性関係にのみ熱心な人物。
魔神戦争では鏡像魔神(ドッペルゲンガー)に入れ替わられてしまい、ウォートとニースによって討たれた。

  • ラルカス
アラニア王国の王都アランに存在する「賢者の学院」の学長。
魔術師としての腕前はウォートに匹敵し、ウォートと双璧を成すとされている。

  • バグナード
ラルカスの直弟子の見習い魔術師。
後にマーモ帝国の宮廷魔術師と成り「黒の導師」と呼ばれる。

百の勇者

魔神と自発的に戦った者の総称であり、実際に百の勇者を名乗った者は数万に上る。*3
また、狭義では「最も深き迷宮」に挑み戦った500人余の事を指す場合もある。

  • フラウス
至高神ファリスの神官戦士。
アダン郊外の農村の生まれで、普通の村娘だったが、至高神ファリスより「闇に包まれた英雄を光の下へと救い出せ」との神託を与えられ、ファリス教団に入信した。
形式的にではあるが十年前に亡くなったワーレン王の息子であるアレス王子の妃で、魔神戦争の直前にはファーンと共に離宮で飼われていたミノタウロスを倒した。
ライデンの魔神将(アークデーモン)を討伐する際にベルドと出会い、その強さと資質に心奪われ、やがて男女の関係となる。
神託にあった「闇に包まれた英雄」とはベルドであると信じ、ベルドこそがロードスを統べる英雄王になると考えていた。
「最も深き迷宮」での最終決戦で六英雄達と共に魔神王と戦うも、ベルドをかばって魔神王の大剣「魂砕き(ソウル・クラッシュ)」に貫かれ戦死した。
死後はファリス教団から正式に聖女として列聖され伝記も編まれた。
伝説によると死後に天使となり、闇に呑まれつつあったベルドの魂を救出し、ベルドとファーンの手を取って、天に昇っていったとされている。

  • フロイ/リーゼン
ハイランド王国の双子の王子。
ジェスターの弟で、フロイが兄でリーゼンが弟。
魔神戦争では武者修行と称してロードス各地で魔神達と戦い百の勇者として名声を得る。
ナシェルの失踪後は勇者隊の将軍となり、最終決戦である「最も深き迷宮」での戦いでは百の勇者として迷宮へと挑む。
六英雄のパーティー以外では唯一最深部である第十層の入口まで生き残ったパーティーとなり、後を英雄に託して帰路につくがその道中で無数の魔神に道を塞がれた。
正史では「最も深き迷宮」での戦いで戦死したとされているが、彼らのその後を歌った武勲詩も伝えられており、生存説によると「最も深き迷宮」から密かに脱出しアレクラスト大陸へと渡ったとされている。

  • ユーリー
双子の王子に同行する吟遊詩人。剣技にも長け、精霊魔法の使い手でもある。
双子の王子の武勇伝を詩にして各地で謳う事で「百の勇者」の宣伝も行っている。
その正体はモスのどこかの小国の王族ではないかと双子の王子は推測していたが、明らかにはなっていない。
「最も深き迷宮」でも双子の王子と共に最期まで戦い抜き、共に消息を絶った。

  • ルシーダ
モスの北西にある「鏡の森」出身のエルフの女性。
優れた精霊使いであり、魔神によって奪われた「黄金樹」を取り返す為に森を出てきた。
ライデンの傭兵団の一員として魔神将(アークデーモン)討伐に参加。同行していたベルドには思慕の念を寄せていた。
魔神将(アークデーモン)討伐後の夜にベルドと身体を重ねたが、自らの首を取り戻しに来た魔神将(アークデーモン)に殺害された。

  • 槍使いの傭兵
ライデンの傭兵団に所属している傭兵。
魔神の首にかけられた懸賞金目当てに魔神将(アークデーモン)討伐に参加した。
魔神将(アークデーモン)の討伐後は傭兵団の団長に就任した。

  • 曲刀使いの傭兵
ライデンの傭兵団に所属している傭兵。
砂漠の部族の出身で、浅黒い肌をしており、太刃の曲刀(ファルシオン)を武器としている。
魔神の首にかけられた懸賞金目当てに魔神将(アークデーモン)討伐に参加した。
魔神将(アークデーモン)の討伐後はライデンの市民権を与えられライデン評議会議事堂の守衛長に就任した。

  • 元船乗りの戦士
魔神将(アークデーモン)に殺された仲間達の仇を討つため魔神将(アークデーモン)討伐に参加した。
魔神将(アークデーモン)の討伐後はライデン評議会が所有する軍船の船長に就任した。

  • カノンの自由騎士
元はカノン王国の田舎の領主で下級騎士であったが、魔神に対して無策な王国に失望。「百の勇者」を募る頭と出会った事でカノン王国を出奔し自由騎士と成った。
剣の腕前はベルドやファーンに匹敵し、冷静な判断を下せる聡明さも持ち合わせている。
ナシェルと出会い、彼こそが主君にふさわしいと思うようになる。「最も深き迷宮」に挑んだのもナシェルへの忠義のためであった。
仲間達と共に「最も深き迷宮」に挑み、多くの魔神を倒す戦果を挙げたが第八層で戦死した。

  • 頭(かしら)
元は傭兵だったがベルドの噂を聞き「百の勇者」となる事を決め、仲間を募っていた所でカノンの自由騎士と出会い彼らとパーティーを組むことになる。
実力は並の戦士よりは上ながら自由騎士にははっきり劣る程度ではあるが、世間慣れしている頭がリーダーとなった。
元は報奨金目的で「百の勇者」となったが、自由騎士が死を覚悟で「最も深き迷宮」に挑む際には彼と共に決死隊となる事を決めた。
仲間達と共に「最も深き迷宮」に挑むも第八層で戦死した。

  • 金髪の若者
元は自由騎士が領主を務めていた村の村人だった。
騎士に成る事を夢見て王都カノンの剣術大会に出場し準決勝まで勝ち進んだが、期待していたように騎士に推薦してくれる者はおらず夢破れ故郷へと帰ってきた。
頭の誘いを受け「百の勇者」となるが、「最も深き迷宮」へは力不足として同行させて貰えなかった。

  • 茶髪の若者
元は自由騎士が領主を務めていた村の村人だった。
金髪の若者と共に頭の誘いを受け「百の勇者」となるが、「最も深き迷宮」へは力不足として同行させて貰えなかった。

  • 戦神マイリーの神官
修行の旅の途中で自由騎士と出会い、彼に勇者の資質を見出し、自由騎士が領主を務めていた村で戦の神の教えを説いていた。
仲間達と共に「最も深き迷宮」に挑むも第八層で戦死した。

  • エルフの精霊使い
自由騎士が領主を務めていた村の近くの森に住むエルフの一族の長老。
百年ほど前に妖魔と争いになった際に自由騎士の先祖に救われた恩を返すため「百の勇者」となる。
仲間達と共に「最も深き迷宮」に挑むも第八層で戦死した。

  • 聖者
人間に化けた鏡像魔神を見破る事ができる人物。
この能力は魔法によるものではなく聖者本人は「ロードスの意思」から与えられたと称している。
思い込みの激しい人物で、性格は典型的な俗物そのものだが、その能力から信望者も多く、百人を優に超える勇者達を従えている。
その正体は能力の副作用で自分を人間であると思い込んでしまった鏡像魔神(ドッペルゲンガー)。彼が人間に化けた鏡像魔神(ドッペルゲンガー)を見破れるのは自身も鏡像魔神(ドッペルゲンガー)だから

  • ハサラ
マーモ出身の戦士で聖者が率いる勇者達の中では最強の使い手。
聖者を「ロードスの意思から選ばれた者」と信じ、信望している。

  • 元ヴァリスの見習い騎士
元はヴァリス王国の聖騎士見習いだったが、ファーンがヴァリス王国を出奔し百の勇者に身を投じたことで自らも百の勇者に身を投じた。
ファーンを慕っていたがマケスト攻城戦で下位魔神(レッサーデーモン)と相打ちになり戦死した。

  • 渦巻く風(ワールウィンド)
風の精霊力を体内に宿した風竜(ウインドドラゴン)老竜種(エルダードラゴン)
「緑と褐色の山脈」アルボラに住んでいたがナシェルから名前と使命を与えられナシェルの騎竜となった。
ナシェルが魔神王と対峙する際に野生に帰るよう放たれたが、致命傷を負ったナシェルを助けるために現れ、彼を連れて逃げようとするが魔神王の攻撃を受け致命傷を負う。
しかし瀕死の肉体を竜語魔法で動かし、ナシェルを連れて天空の彼方へと去っていった。
魔神王の大剣で致命傷を受けたナシェルを救うため「エッグ・シェルター*4」の魔法にナシェルを巻き込みナシェルを復活させた

六英雄

魔神王に勝利し、「最も深き迷宮」より帰還した六人の勇者達。

  • ベルド
マーモの闇の森の蛮族出身の傭兵で、炎のような赤い髪から「赤髪の傭兵」と呼ばれている。
ロードス最強の剣士であり、一騎打ちで魔神将(アークデーモン)を討ち取るほどの実力の持ち主。
「男には酒と女と戦があれば十分」と言い放つ刹那的な生き方をしているが、本心では自らの力の限界を求め常に強者との闘いを渇望している。
ブルーク王に傭兵として雇われたが、実際はナシェルの教育係に近かった。
自らを一本の魔剣であると考えており、ナシェルに対して「ベルドという名の魔剣」の使い手となる可能性を見出していた。
魔神戦争後は、単身マーモへと渡りマーモ帝国を建国し「暗黒皇帝」を名乗る。

  • ファーン
ヴァリス王国の騎士隊長。
「白き騎士」、「百年に一人の騎士」と呼ばれるほどの高潔な聖騎士。
ロイド郊外に広大な領地を持つ名門貴族の当主で、次期国王の呼び声も高い。
魔神戦争の直前にはフラウスと共に離宮で飼われていたミノタウロスを倒した。
ワーレン王が崩御した際は次期国王候補として推薦されるも、後継者争いの最中、ファーンの姿を映した鏡像魔神に聖武具を盗まれた事で騎士の身分を捨て単身で魔神と戦う事を決意。
沈黙の大湿原の古城にて鏡像魔神に勝利し、聖武具を奪還するも、その戦いを経て今はヴァリスの王と成るよりも魔神を倒すことの方が先決と考え、ヴァリス王国を出奔し自由騎士と成った。
その後ヴァリスとモスとの戦争時にモスにいた事で捕虜となってしまうも、ナシェルが身柄を引き受けた事で、他の六英雄たちとも行動を共にするようになる。
ベルドとは正反対な性格ながら、二人で街に出て遊び倒したり数時間にわたり模擬戦に没頭するなど非常に気が合う様子を見せていた。
そのベルドとは「もし互いに戦う事があれば状況に関わらず一騎打ちを挑みたい」と話していたが、それはおよそ三十年の後に叶ってしまうこととなる。
魔神戦争後は、魔神王討伐の功績で空位だったヴァリス王国の国王の座に就いた。

  • ニース
大地母神マーファの司祭で「マーファの愛娘」と呼ばれている。
元はカノン王国の下級貴族の娘だったが、幼い頃に大地母神マーファの声を聞きマーファ教団に入信した。
魔神戦争の少し前に氷竜ブラムドを魔法王国(カストゥール)の呪いから解放した事から「竜を手懐ける者(ドラゴンテイマー)」とも呼ばれている。
魔神戦争では平和(ピース)の神聖魔法でヴェノンとレントンの戦争を収め、マイセン王とウォートと共に金麟の竜王の呪いを解いた。
魔神王がハイランド王国の王城オーバークリフを襲撃した際は、その身に大地母神マーファを降臨させ魔神王を撤退へと追い込んだ。
ウォートに対してはその心の奥にある弱さに触れるうちに惹かれあうようになったが、互いの望む道の先が交わらないと理解し結ばれる事はなかった。
魔神戦争後はマーファ教団の最高司祭に就任した。

  • ウォート
「荒野の賢者」と呼ばれるロードス最高の魔術師で、高度な攻撃魔法も容易に使いこなす。
ロードス中央部の都市国家ローランの生まれで、同じく魔術師だった父親から魔術の英才教育を受け、長じてからは魔術を人々の役に立てようと各国の宮廷を渡り歩いてきた。
魔術に限らずあらゆる知識に秀でているが、一般人とはかけ離れた優秀さゆえにどの国に仕えても長続きせず、本人も余人に理解される事を諦めかけていた。
「荒野の賢者」という異名も、元は様々な国に雇われては解雇されるを繰り返す事から来た蔑称だったのを気に入り、自らもそう名乗るようになったもの。
しかし、ブルーク王にスカード王国へと招聘され、教育係を務める事になったナシェルを指導するうち、ナシェルこそが自分を使いこなし、かつロードスを統べるにふさわしい人物であると強く思うようになる。
ブルーク王が所有していた蔵書の中から「魔神王の書」と記された古代書を見つけ出し、知的好奇心から解読してしまい、結果的に魔神開放に一役買ってしまう。
魔神戦争では、自らが解読した書物により魔神が解放されてしまった事への責任感もあり、同じく教育係として招聘されていたベルドと共にナシェルを担ぎあげ魔神との戦いに尽力する。
またライデンの商人に働きかけて魔神の首に報奨金を掛け、国家単位でなく個人の中から魔神討伐の勇者を立ち上がらせようと画策した。結果としてこれが「百の勇者」の礎となる。
ニースに対しては心の内を見通されながら認めてくれた相手として好意を抱いており、ニースがマーファをその身に降臨させようとした時は絶叫して止めようとし*5、降臨後には涙を流して身を案じた程であった。
魔神戦争後は「大賢者」と呼ばれるようになり、「最も深き迷宮」の上に塔を建て再び魔神が解放されぬよう見張っている。

  • フレーベ
「鉄の王」の異名を持つドワーフ族最強の戦士。
魔神戦争において最初に魔神に襲撃され失われたドワーフ達の王国「石の王国」の最後の王。
魔神の軍勢により王国のドワーフはフレーベを除き全滅したが、フレーベは駆け付けたナシェル率いるスカード騎士団に助けられ一命を取り留めた。
回復した後も自分だけ生き残ってしまった諦念から死に場所を求めるように戦おうとしていたが、ナシェルに説き伏せられ生きていく事を決意。
ニースらと共に各地の魔神の討伐や調査を行い、「百の勇者」としても活躍。滅ぼされた「石の王国」に巣食う魔神将(アークデーモン)と闘い、これを討ち果たす。廃墟に残った玉座をその手で破壊し、「石の王国」に自ら幕を下ろした。
武具職人としても優秀で、彼の作り上げた装備は魔神との戦いに大きく貢献した。
魔神戦争後は廃墟となった「石の王国」で墓守りとして暮らしている。

  • 名もなき魔法戦士
常に仮面をつけており、自らの正体を明かさずただ「ロードスを憂う者」とだけ名乗っていた。
優れた剣の腕と古代語魔法を操る魔法戦士だった以外は何者であったのか一切伝わっていない。その正体はカーラ。

魔神(デーモン)

フォーセリア世界とは別の暗黒神ファラリスが創造した異世界の住人。
暗黒神を信仰しており、強靭な肉体と様々な特殊能力、古代語魔法と同種の独自の魔法を持つ極めて強力な種族。
一説によると、邪悪な魂を持つ者は死後に暗黒神が支配する冥界へと落され、魔神に転生するとされている。
神々の大戦では暗黒神によって物質界に召喚され、暗黒神の先兵として至高神ファリスの僕である天使*6と激しい戦いを繰り広げたとされている。
長年伝説上の存在とされていたが、古代魔法王国の時代に召喚魔術の門主であるアズナディール・ロンヴァビルによって発見され、魔法王国の宿敵だったサイクロプスの王国を滅ぼすなど労働者、技術者、傭兵として重宝された。
現在フォーセリア世界に存在する魔神は、古代王国期に召喚された者がそのまま生き延びているか、或いは古代語魔法や暗黒魔法によって召喚された者たちである。
「魔神戦争」時には、封印されていた魔神が軍団ごと解放され、ロードスを恐怖のどん底へと突き落とした。
魔神は下位魔神(レッサーデーモン)上位魔神(グレーターデーモン)魔神将(アークデーモン)魔神王(デーモンロード)の四階級に分けられる。
下位魔神(レッサーデーモン)から上位の魔神へと徐々に成長していくのか、それとも最初からその階級に生まれるのかは分かっていない。

下位魔神(レッサーデーモン)

  • グルネル
青銅色の肌と尻尾を生やした人型の魔神。
古代語魔法(ハイ・エンシェント)と暗黒神の神聖魔法を操る。

  • ザルバード
背中から翼を生やした赤銅色の肌の魔神。
ガーゴイルのモデルとなった魔神で飛行能力を持つ。

  • ラグナカング
直立したドラゴンのような容姿の魔神。
体長は4m程だが、その容貌からドラゴンと誤認される事もある。

  • ダブラブルグ
見たものの姿をそのまま映し変じる「鏡像魔神」の一種。

  • マリクドライ
ミミズクの上半身と山羊の下半身に触手を持つ魔神。
相手のトラウマを抉り精神力(MP)を削る幻覚を見せ(但しダメージを受けるとそのターンのみ使用不可能に)、精神力を0にした相手を傀儡とする力を持つ。
精神力ダメージは冒険者レベルでしか軽減できず、かつレーティング表ダメージなため強敵。
…だが直接相手を目視しないと使えないため、某リプレイでは遠隔からの座標指定スリップダメージに敗れた。

  • メルビズ
緑色の鱗とヒレを持つ魔神。
水中生活に適応した魔神で、河や運河などから都市部へと侵入する。
鉤爪が主な攻撃手段で、口から酸を吐く。

  • ゴードベル
「姿なき魔神」の異名を持つ魔神。
異名の通り外見は全くの透明で、その真の姿を見た者は一人もいない。
魔神戦争では主に暗殺任務に就いていた。

  • ガランザン
「魂の魔神」の異名を持つ魔神。
まるで死神のような外見の魔神で、人間の髑髏のような顔を持ち、片腕が鎌になっている。
魔法などは使えない代わりに、「魂の契約」という能力を持ち、他者の肉体に自分の魂を封印し、例え倒されても24時間後に復活する。
宿主は操られたりはしないが、契約時に様々な甘い言葉で誘惑し、契約に同意すると寄生される。
ガランザンを倒すには、宿主の精神力を0にするか殺すかして燻り出し、他の宿主を獲得する前に倒すしかない。

  • フォルゴーン
角の生えた頭、ヤギのような脚を持つ赤肌の巨人の姿をしている。
高レベルの暗黒魔法を使う、下位魔神の中では最強クラスの魔神。
作中には戦意を感じさせず、畑仕事を行い人間と共存しようとする個体がいた。

上位魔神(グレーターデーモン)

  • ドッペルゲンガー
見たものの姿をそのまま映し変じる「鏡像魔神」の一種。
上述のダブラブルグの上位種で、ダブラブルグは姿と声を真似るだけだが、ドッペルゲンガーは条件を満たすことで記憶・技能すら完全コピー出来る。
ただし、全てをコピーしてしまうため、コピーした相手の影響を受ける。
個体によっては自分を人間と思いこんだり、人間の味方をしてしまう場合がある。
「魔神戦争」時にはこの2種が跳梁し、人々を疑心暗鬼に陥れた。

  • キグリブーツ
背中に四枚の羽を持つ魔神。
古代語魔法(ハイ・エンシェント)に優れており、魔神戦争では大量のゾンビ魔神兵(スポーン)*7を生み出し使役した。

  • イグリコグネル
マリグドライの上位種で、梟の頭を持つ魔神。

  • ケプクーヌ
山羊の頭と二又の鉾を持つ魔神。
上位魔神(グレーターデーモン)の中でも特に優れた魔法の使い手で、古代語魔法(ハイ・エンシェント)と暗黒神の神聖魔法を操る。

  • レグラム
雄牛のものを逆さにしたような角を持つ魔神。
大鎌(サイズ)を武器とし古代語魔法(ハイ・エンシェント)を操る。

  • ラグアドログ
ラグナカングの上位種で、二つの首を持つ竜頭の魔神。

  • ザワンゼン
ガランザンの上位種で、外見はガランザンと似ているが体格は一回り大きい。
ガランザンと同じく「魂の契約」という能力を持つ。

  • ヒューリカー
竜の上半身に人の下半身を持つ魔神。
空間と空間を繋ぐ「ディメンション・ゲート」という魔法を使うことができることから「ゲート・デーモン」の異名で知られている。
また上位魔神の中でも特に狡猾なヒューリカーは、決して自らが戦う事はなく、人を悪の道に走らせて物質界を混乱させる事を好む。
ソード・ワールドシリーズ』のリプレイ第2部と小説『ゲート・デーモンの仮面』に登場した上位魔神*8で、本作には登場していないが一応記載。

魔神将(アークデーモン)

  • ゲルダム
オーガーの体に黒山羊の頭を乗せたような魔神。
肉体的能力では魔神将の中では最強の魔神で、魔法のグレイブを巧みに操り、口からは致死性の毒の煙なども吐き出す。
また暗黒神の神聖魔法を使用する事が可能で、「ワードパクト」という呪いにの効果よって特定の武器による攻撃では死なない。
魔神戦争ではライデン商人が派遣した大陸間貿易の船団を全滅させライデンを恐怖のどん底に突き落とした。
ライデン郊外の海岸の洞窟に潜んでおり、ベルドと一騎打ちを演じ敗れるも「ワードパクト」の効果によって復活し、ルシーダを殺害した。
ベルド、ウォート、フラウスと再度戦い、フラウスのメイスにとどめを刺され今度こそ死亡した。

  • イブリバウゼン
四枚の翼を持った魔神。
頭部には太い角が生え、口からは二本の牙が突き出ている。
明言されていないが恐らくキグリブーツの上位種。
優れた魔法能力を持ち、ベルドとの戦いでは死の瞬間にベルドに「ラストワード」という呪いをかけた。
魔神戦争では二体が確認されており、それぞれリュッセンの街と石の王国の廃墟を守っていたが、リュッセンの街のものはベルドに、石の王国のものはフレーベに討たれた。

  • デラマギドス
無制限の洗脳能力を持つマリグドライ系の上位種。
魔神戦争ではマケストの街を守っていたがベルドと一騎打ちを演じ敗れた。

魔神王(デーモンロード)

亜神とも謳われる魔神達の王。
生贄の肉体に憑依することから鏡像魔神(ドッペルゲンガー)の最上位種ではないかと考察されている。
魔神戦争ではスカード王国のリィーナ姫の肉体に憑依した。
その力は圧倒的で、後の六英雄を含めた勇者達を簡単に全滅の危機に追い込んだ程。また、精神こそ本体であることから通常の武器や魔法による攻撃が通用しない。
古代王国が対策として用意していた、自らにダメージを与えうる精神を削る魔剣「魂砕き(ソウル・クラッシュ)」を自らの武器として使っていた。

【作品リスト】

長編小説

  • ロードス島伝説 亡国の王子(1994年9月/角川スニーカー文庫)
  • ロードス島伝説2 天空の騎士(1996年7月/同上)
  • ロードス島伝説3 栄光の勇者(1997年4月/同上)
  • ロードス島伝説4 伝説の英雄(1998年4月/同上)
  • ロードス島伝説5 至高神の聖女(2002年11月/同上)

短編小説

  • ロードス島伝説 太陽の王子、月の姫(1996年11月/角川mini文庫)
  • ロードス島伝説 永遠の帰還者(2000年1月/角川スニーカー文庫)

RPGリプレイ

  • ロードス島伝説I 魔神襲来(1994年11月/角川スニーカーG文庫)ロードス島戦記RPGコンパニオン
  • ロードス島伝説II 魔神召喚(1995年11月/同上)ロードス島RPGベーシックルール
  • ロードス島伝説III 魔神討伐(1996年11月/同上)ロードス島RPGエキスパートルール

漫画

  • ロードス島戦記 ファリスの聖女I(1994年5月/ドラゴンコミックス)
  • ロードス島戦記 ファリスの聖女I・II〈新装版〉(2001年11月/ニュータイプ100%コミックス)
  • ロードス島戦記 ファリスの聖女 完全版(2015年6月10日/角川書店)

雑誌掲載

  • ロードス島伝説 ライブノベル「がんばれ、ナシェルくん!」(執筆:小川直人)
  • ロードス島伝説 ライブノベル「魔神を討伐せよ!」(執筆:栗原聡、GM:水野良




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