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生存説

登録日:2016/10/20 Thu 17:31:00
更新日:2026/09/03 Thu 07:55:03
所要時間:約 43 分で読めます






……貴様、生きていたのか!!






生存説とは、公式・一般的には亡したとされる人物などについて、「実はそれ以後も生きていた(生きている)」という俗説・噂の総称である。
逆に公式に死亡したとされていない人物が「実は死亡している」(歴史上の人物の場合「もっと早く死亡していた」)という俗説は死亡説と称される。

●目次

現実世界編

現実の歴史上の人物に関する生存説は数限りが無く、不死伝説などと呼ばれることもある。

大きく分けて次の2パターンが存在する

  • 大きな功績を挙げ、または大志を抱いていながら、志半ばで死去した人物に関するもの(判官贔屓パターン)

  • 名家や高名な人物の子息として生まれながら、幼くして死去した人物に関するもの(貴種流離パターン)

特に戦乱の最中で死亡して遺体が確認できなかった人物や、政治的な混乱期に死亡した人物、そもそも遺体を残さず行方不明のまま消息を絶った人物などについて発生することが多い。
ただし公的に遺体が確認されている人物であっても
「死んだのは替え玉だったんだよ!!」
「死亡診断書は偽造だ!!」
などの裏技が使える。

特に戦争などの混乱の中では、討った側とすれば彼らを討ったことにすれば功績を上げたとして評価され、敵の士気を落とすことができる可能性が高いため、早く死なせたことにしたい。
また江戸時代以前は身分証もなく、衣服や所持品で判断することがほとんどであったため、ちょっと似た人物の死体の衣服を変えたり所持品を持たせるだけでも簡単にごまかせる。
逃げる主君の鎧兜をつけて主君の馬に乗り主君の名を名乗り、追ってくる敵に突撃して戦死した忠臣」なんて話があるわけで、そういう死体の偽装がよく行われていたと推測される*1
写真もなく肖像画もあまり似ておらず、死者の特定は縁者などの証言に頼るしかないが、死体は腐りやすくて特定も簡単ではないし、縁者の場合庇うことも考えられる。
他方、生存者側としてみれば、自分は死んだことにしてひっそりとしていればこれ以上追われることはない。
全国を網羅する戸籍もなく、別人として生きていくだけならそんなに困らないので、実は双方に利がある取引ともいえる*2
なので実は歴史の表舞台に出ることなく生存していた、というのは特に生存説が上がっている人物でなくとも意外とあり得ることではある。
もちろん、歴史の表舞台に出ることはないので「証拠もないが否定もできない、ただの歴史ロマン」にすぎないのだが。

当然ながらというか、一般的に若くして悲劇的な最期を迎えた人物について発生することが多い。
大衆の同情心および「もっと活躍してほしい」という願望によるものと言えよう。
ただし日本の場合、「坂本龍馬」という、悲劇的な最期・若死に・政治的混乱期に死亡・国民的英雄という条件を備えているのに生存説がほとんど発生していない巨大すぎる例外が存在する*3

死亡届の手続きが整理された近現代のケースでは都市伝説として語られることも。

生存説を扱った創作作品はそれこそ無数に存在するが、アニヲタ的には味方側のメインキャラクターに「生存説のある実在の人物」を多数起用した漫画「ドリフターズ」が有名だろうか。


日本編

  • 源義経
おそらく日本史で最も有名な生存説の主役。
判官贔屓パターンの代表格であり、そもそも判官贔屓という言葉の語源である。
かくまっていた奥州藤原氏の裏切りによって衣川で戦死したというのが史実とされるが、実は生き延びていて北東北・さらには蝦夷地に渡ったといういわゆる義経北行伝説がある。
さらに義経・チンギスハン同一人物説までもが存在する。

義経北行伝説はあくまでも義経への同情に加えて、自分の家の系図に義経やその関係者を加えて見栄を張ろうとした人々と、アイヌへの同化政策のために義経が利用された結果である。
(ちなみにアイヌの伝説では、義経は悪役で登場することが多い)

義経・チンギスハン同一人物説はずっと後の時代に唱えられたもので、江戸時代にシーボルトが海外に紹介し、大正時代に小谷部全一郎の著作で一躍有名になった。
当時チンギスハンの前半生が不詳であったことや、稀代の英雄という共通点、戦法が類似していることなどを根拠とする。
しかし現在ではチンギスハンの前半生はかなり詳細にわかっている上に、実際の戦法に類似性もあまり見られず、他の類似点すらこじつけであることが指摘されている。
「九郎判官」と「チンギスハン」の音が似てなくもないとか、「チタ」「スルガ」など、日本の地名にそっくりな地名が存在するなど、ただのダジャレとしか言いようがない。
江戸時代前期には既にこの説があったようだが、誰が言い出したのかは謎である…とは言え生存説は基本的に出所不明の噂程度のものばかりなので特におかしいことではないだろう。

一応、義経が死んだ後の首実検(身元確認)には義経の死亡からは43日かかっており、しかも夏場だったという記録があるため、
「本当に身元を確認できたのか?死んだことにしておきたくて替え玉を使ったのでは?」という推論も成立しなくはない。
とはいえ、これだけでいきなり生存説が成り立ってしまうなら歴史上のほとんどの死亡記述は信用できなくなってしまうことだろう。
ましてや北行伝説やチンギスハン説に至っては、学術的にどちらもはっきり否定されている説である。


  • 弘文天皇(大友皇子)
天智天皇の息子で、持統天皇の異母弟でもある人物。
父の死後、その後継者として統治したとされるが、叔父・義父(妻の父)・姉(持統天皇)の夫である大海人皇子が父の死から半年後に「壬申の乱」を起こし、
弘文天皇は敗北し、首を吊って自害。乱の終結後、勝利した大海人皇子が天武天皇として即位した。
ちなみに彼の妻は天武天皇の娘であるが、姉である持統天皇の娘ではないので(血縁上は)近親婚には当たらない。
なお、「父の死後、壬申の乱が勃発する半年間は統治した」とみられることから、明治時代に「弘文天皇」として歴代天皇に列せられたが、
史実では彼が統治の際、天皇(大王)に即位したかは定かではなく、書物によっては「大友皇子」表記となっていることもある。
一部の伝承では東国に逃れた、さらに叔父ともう一度戦って敗れて死亡したなどとされている。


  • 源義親
八幡太郎義家の息子で、頼朝・義経の曽祖父に当たる平安後期の武将。
略奪行為により流罪となった先でも暴力を働いたため、平正盛(清盛の祖父)に攻め滅ぼされた。
しかし、剛勇なことで知られていた義親が、それまで目立った武功もない正盛に滅ぼされたことを疑問視する声が当時からあった。

そのためか、後に4人も義親を自称する者が出現することとなる。
特に1129年~1130年に現れた2人は、同時期に京都におり、「義親(を称する者)が同時に2人いる」という奇怪な状況を呈した。
なお、4人ともほどなくして殺害されており、いずれも正体は不明。


義経の叔父に当たる平安末期の武将。
某大河ドラマでガンダムと呼ばれるほど規格外のの名手だったとされるが、保元の乱で伊豆に流罪となり史実ではそこで反乱を起こして戦死した。
琉球王朝の正史では、実は生き延びていて琉球王家の祖となったとされる。
ほぼ東国の伊豆から沖縄へ行くのは難しいんじゃないかなあ…


  • 安徳天皇
源平合戦の頃はやたらと生存説が多いが、天皇家にも存在する。
後白河法皇の孫であり、平清盛の娘「徳子(建礼門院)」を母に持った第81代天皇。死没時はわずか8歳(満年齢では6歳)だった。
史実においては平家に京から連れ出され、最期は壇ノ浦の合戦で入水して崩御したとされる。
なおその際に三種の神器のうち勾玉と剣――天叢雲剣(草彅剛草薙剣)も共に沈み、勾玉は後に引き揚げられたが剣は見つからなかったという。
だが「入水したのは替え玉」という噂や、瀬戸内一帯を中心に「実はこの地に流れ着いて生き延びた」という伝説が多数存在する。貴種流離パターンの典型例である。
ちなみに彼が平家に連れ出された後、彼が退位してないのに法皇によって即位したのが後に「承久の乱」で流刑された異母弟後鳥羽天皇だった。


  • 平家盛
平清盛の異母弟で、史実では保元の乱の前に若くして亡くなったとされる。
しかし長崎県の五島列島宇久島には、壇ノ浦の戦いの後に流れ着き、戦国時代に五島列島を支配した宇久氏(五島氏)の祖になったという伝承がある。
公的な死亡時期と生存説に登場する時期がやたら離れている人。


  • 公暁
鎌倉幕府二代将軍源頼家の息子。貴種流離パターン。
叔父である三代将軍実朝を父の仇と思い込み、鶴岡八幡宮で暗殺する。
史実ではその後あてにしていた世話役・三浦義村に見捨てられ、三浦の放った追っ手によって追討される。享年20。
事件自体の不透明さや朝廷と幕府の対立関係もあって、「実は生きている」という噂が同時代からすでに存在していた。


  • 武田勝頼
武田信玄の息子で、急死した彼に代わって武田家を継ぐが、偉大な父の急死は家そのものを揺るがし、
混乱する隙を衝くように攻めてきた織田信長に「長篠の戦い」で手痛い敗北を喫した後、続く「甲州征伐」でトドメを刺されて武田家は滅亡。
史実では勝頼も天正10(1582)年に天目山で自害したとされるが、土佐に逃れて来て大崎玄蕃と名を変えたと伝わる。
なぜ土佐なのかはよくわからない。
父・信玄は遺言で自身の死を秘匿しようとしたことで知られているが、それが功を奏さなかったのに対し、
滅亡する家と運命を共にしたはずの息子の勝頼の方には生存説が持ち上がるというのは、なんとも皮肉な巡り合わせである。
領土とまったく関係ない土地で生存説が立っても信玄としてはうれしくないだろうが。


史実では「本能寺の変」で主君である織田信長を討った後、信長の後釜を巡っての羽柴(豊臣)秀吉との合戦「山崎の戦い」に敗れ、
坂本城に落ち延びようとしたが、道中で落ち武者狩りに遭い、彼らに討たれたとされる。
「実は生き延びていて、天海と名を変えて家康に仕え、江戸幕府の成立に貢献して100歳以上まで生きた」というのが有名な生存説である。
テレビ番組の企画で光秀と天海の筆跡比較が行われたことが2度ほどあり、2度とも「光秀と天海の筆跡には類似性がある」という結果が出ていたりもする*4
このへんもあってか「日本史としての真偽は置いておいて、この作品では光秀と徳川家臣の天海は同一人物です」で話を進める戦国もの作品も結構ある。
ただし、家康側が光秀の顔を知らなかったとは思えず*5、年齢もおかしなことになる(享年116辺り?)。明確な出所も明治時代の作家と見なされていて俗説に過ぎない。
そのあたりを解決するために「家康に仕えた天海は光秀本人ではなく子供」という説も存在する。
別パターンとして「天海ではなく千利休と同一人物」という説、歴史の表舞台に登場せず一介の隠者として余生を送ったという説もある他、
岐阜県には明智光秀の墓だと伝わる「桔梗塚」というものがあり、伝承では山崎の戦いで亡くなったのは「荒木山城守行信」という影武者で、
彼が身代わりとなってくれたおかげで生き延びた光秀は、その忠義に感謝して「荒深小五郎」と名を変え、僧の姿(雲水)で諸国を巡った後、
関ヶ原の戦いに東軍として参加しようとした道中で水難に遭って死亡。上述の影武者の子が遺骸を回収し、埋葬したのが件の「桔梗塚」であるという。


史実においては「本能寺の変」で光秀の謀反に遭い、奮戦するもをつけた寺で自害したと伝わるが、
鎮火した後、明智の軍勢が必死に遺体を捜索したが、見つからなかったと言われている。
そのため「薩摩に落ち延びたが、怪我が悪化して没した」「逃げのびたものの、秀吉によって大阪城に幽閉されてしまった」という生存説があるが、
どちらにしても歴史の表舞台に再び立つことなく人知れず消えてしまうという地味な展開であり、そもそも生存説自体も、それこそ信長を討った光秀と比べてもとてつもなく少ない。
これについては、生前の凄まじいまでの世間への影響力から、もしも生き延びていたなら遅かれ早かれ再び歴史の表舞台に立っていたに違いなく、
逆説的に、史実では信長当人はもちろん、彼の遺臣たちも(信長が生きているという前提で)動いていない以上、遺体が見つかっていないだけでまず死んでいると看做されたのかもしれない。

ただし、遺体が見つかっていない以上は生きている可能性はゼロではなく、さらに、現代と違って特に「本能寺の変」直後は間違いなく死んでいると看做せる判断材料も少なかったことから、
当時の信長の遺臣や関係者たちは信長が生存していた時のリスクを考えて光秀の呼びかけに慎重な態度を取り、その影響もあって手勢を集められなかった光秀は秀吉に敗れ、「光秀の三日天下」を導いた。
実際に中国大返し中の秀吉は意図的に信長が生存していたという情報を流して判断を決めかねていた武将を牽制している。
ある意味、日本の歴史を変えた生存説と言えるかもしれない。


  • 伊達小次郎
伊達政宗の弟で、史実では兄弟対立の果てに起きた政宗暗殺未遂事件の責任を問われて政宗の手で殺されたとされる。
実は政宗暗殺未遂事件自体がお家騒動を未然に防ぐために政宗と小次郎が共謀して行った狂言であり、事件後は秀雄と名を変えて大彼岸寺の住職になったという説がある。


史実では関ヶ原の戦いに敗れて斬首される。
実は榊原家もしくは佐竹家にかくまわれて生き延びたという伝承がある。
現実主義であり負けても生き延びようとする彼らしい逸話と言えよう。
彼本人はともかく本来なら連座されがちな家族は無事だったらしく、助命されたどころか普通に徳川家に仕えているものも多い。

  • 島左近
石田三成配下の武将。関ヶ原の戦いで戦死。
遺体が見つかっていなかったため京都の寺の住職となり1632年まで生きた説(その寺には墓や位牌もある)や、静岡で百姓となった説がある。


秀頼は貴種流離パターン、信繁は判官贔屓パターン。
史実ではともに大坂の陣で死去。秀頼の遺体は見つからなかったが、1980年頃に秀頼のものではないかとされる骨が大阪城から見つかった。
信繁の遺体については現代では不明だが、首を当時の徳川方が確認したとされている。
生存説では信繁が秀頼を連れて九州に落ち延びたと言われる。どういう経緯か九州にも秀頼の墓があったりする(正式な墓所は京都や大阪に存在する)。
そこから後に島原の乱の首領となった天草四郎時貞は秀頼の子という派生説までもある(もちろん信ぴょう性は低い)。
その他処刑されたとされる秀頼の子・国松が、豊後日出藩に匿われ、「木下延由」という交代寄合になったとする説もある。


  • 明石全登
大阪の陣で真田信繁らと共に戦ったキリシタン武将。
夏の陣での死亡が定説となっている秀頼や信繁とは異なり、明確な死が確認されず行方不明となっていることから当時から生存説が存在した。
キリシタンへの影響力を懸念した幕府も数十年に渡って「明石狩り」を行い、彼の息子を捕縛するなどしたが、ついに本人の生死は確認できなかった。
現在でも彼の末裔を自称する明石家が複数存在するが真偽のほどは不明である。
なお、名前の読みが「たけのり」「てるずみ」「ぜんとう」「ジュスト」など様々な読み方をされる人物としても有名。


  • 天野康景or松平信康
天野信景による江戸期の随筆『塩尻』によれば1633年頃、西国から江戸に向かう飛脚が掛川の辺りで70半ばほどの老人から「今は誰の治世か」「土井甚三郎は元気か」と問われたという。
飛脚は今が誰の治世かも知らないこの老人のことをボケていると思い、また土井甚三郎という人物も知らなかったので聞き流したのだが、
実は土井甚三郎とは当時の老中・土井利勝の幼名であり、江戸でこの話が伝わると、
この「土井利勝を幼名で呼び、世間との交わりを断っている老人」とは、「死んだことになっている徳川関係者の誰かではないか」と噂されたという。
有力候補としては、生きていれば90歳代後半になるが岡崎三奉行の一人で後に改易させられた天野康景説と、
土井利勝との繋がりが不明瞭だが、生きていれば70半ば頃になる、徳川家康の長男で、若くして自害させられた徳川(松平)信康説がある。
どちらにしろ情報源が心許ない上に推定の根拠も乏しいため、真面目な話にはとても出て来ないが、創作には採用されることも。


  • 天草四郎
江戸時代初期のキリスタン。当時キリスタン弾圧と圧政からその領民による島原の乱が勃発。小さい頃からその風貌や海を歩いたという話から奇跡の子と崇められ、そのカリスマ性から総大将に担がれる。その効果は大きく、一時は幕府軍の重役を打ち破るほどの勢いを見せるも、やがて立て籠もっていた原城は兵糧攻めにより衰えていき、最後は幕府の総攻撃により、彼をはじめ一機軍は全滅。その後彼の首を探すも、どれも損傷が激しいことや、そもそも幕府側は彼の顔を見たことがないため、彼の母が呼び出され、一人の将兵が差し出した首を見て泣き崩れたことから彼の首であることが断定されたのが史実。
しかしその悲劇性や元のカリスマ性から当時から生存説から飛び交っており、城の地下通路から脱出し、ルソン(フィリピン)へ逃れたという説がある。


  • 平賀源内
「日本のダ・ヴィンチ」とも言われる江戸時代の発明家。
殺人により投獄され、獄中で死亡したとされるが、親交のあった田沼意次やそのパトロンの漢方医・千賀通有、もしくは故郷の高松藩で庇護されて余生を送ったとする説もある。


  • 大塩平八郎
社会不安の高まりの中で、江戸時代後期に大阪で乱を起こした学者。
史実では捕縛される前に火薬に火を付け自害したが、遺体の損傷が極めて激しく、人相も判別できなかったことから「実は生きていて、ロシアに亡命した」という風説が生まれた。
乱を起こしたのも困窮する民衆を救済するためだとされており、いかにも生存説が生まれそうな人物である。
生存説を幕府は否定し続けたが、当の幕府も大塩死亡の1年後に起きた江戸城の小火を、生きていた大塩が攻撃してきたと大騒ぎになった事がある。
また、平八郎もしくはその息子が「中国に渡って洪秀全になり、太平天国の乱を起こした」(大塩平八郎→太平)という珍説もある。


  • 原田左之助
新選組十番隊組長。
新選組から離れたのちに彰義隊に加わって上野戦争で負傷し、そのまま死去したとされる。
しかし約40年後の日露戦争頃の話として、「上野では死なずに中国大陸に渡って馬賊の頭目となり、最近帰国して弟や甥に会った後、再び満州に帰っていった」という説がある。
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である相楽左之助の原作ラストの展開は、この説を応用したものであろう。


新選組鬼の副長。
戊辰戦争の最終盤、五稜郭を舞台にした「箱館戦争」に置いて戦死したとされているが
遺体は土方の部下が密かに埋葬したとされるため、死亡説に懐疑的なものもいくらか存在した。
実はロシアに落ち延びて生存した或いは何らかの方法で不老不死になって、現代になってから大ヒット漫画家になったと言われている。


薩摩藩における明治維新の立役者にして初代陸軍大将。判官贔屓パターン?。
史実では西南戦争の旗頭として戦死するが、その人気故に実は生きていて亡命したという噂が流れた。
西郷は写真嫌いで一枚も自身の写真を撮っておらず、彼の没後に作られた肖像画や銅像の類は遺族の顔や証言を基にした想像で描かれたものしかなく*6
その亡骸も首が切り離されており、西郷だとする根拠はその亡骸の陰嚢が巨大だったから*7なのも生存説に拍車をかけた。
※なお、実際には戦闘終了後に介錯によって斬られた西郷の首も発見されており、死亡したのはまず間違いないとされる。

後に最後のロシア皇帝となったニコライ二世(当時は皇太子)が来日した時には、「一緒に西郷も帰ってくる」という噂が広まったほど。
しかもよりによってニコライ二世の警備担当・津田三蔵が西南戦争で出世した人物だったため、勲章剥奪を恐れた津田がロシア皇太子に斬りつけるという大事件(大津事件)を招いた。
火星の人面石は地球から亡命した西郷の石像? 知らんな


  • 杉野孫七
日露戦争で戦死した海軍軍人。彼を探しに行った広瀬武夫少佐も共に戦死したことで知られる。
遺体が発見されなかったため戦死直後から生存説があり、満州の特務機関に所属したという噂もあった。
そして死から40年以上経った1946年~1947年頃には、満州から帰国した日本人の話として、朝日新聞や大分合同新聞に
「船の爆発後に漂流していたところ現地人に助けられたが、本国では軍神扱いされていたため帰れず、やむなく現地に定住した」と語る老人がいたとする記事まで載った。
ちなみに、この人の長男はエリート将校になり、ポツダム宣言受諾時には戦艦長門の艦長にまで出世している。
(どんな思いで父の生存説を聞いていたのだろう?)


世界編

ユダヤ教の改革者にしてキリスト教の開祖。
十字架にかけられて死去したというその最期については言うまでもないだろうが、いくつか生存説がある。

メジャーなものではイスラム教の聖典クルアーン(こちらでは預言者扱いでイーサーと表記)に、磔をどうにかして免れ、天寿を全うしたとされている。
免れた方法は曖昧な書き方だが、幻覚を見せたか影武者とすりかわったという解釈が有力。

余談だが、日本青森県戸来(へらい)村のいわゆる「キリスト落人伝説」ができている。
ちなみにキリストがいたかは別にして、赤子の額に十字を描く風習や残されてきた謎の歌がヘブライ語に翻訳可能などキリスト教やユダヤ人との関連を見出せる面白いところもある。
当然ながら学問的には説明がつかないため、学会では半ば無視されている。


  • モーセ
ユダヤ教の預言者。
実在性自体が不確かな人物ではあるが、聖書では約束の地に辿り着く前に亡くなったとされ、埋葬地も明らかになっていない。
だが実は生き延びていて、はるばる日本の石川県にまでやってきてそこで死んだ。墓も残っている

……というのが石川県宝達志水町のいわゆる「モーセ落人伝説」である。
上のキリスト落人伝説とモロかぶりである(実は言い出しっぺも同じ竹内巨麿という人物。偽書の項目も参照)。
信憑性についてはもう各自ご判断ください
だが上のキリストの墓が観光資源として活用されているのに対して、こっちは犬の墓レベルとすら呼ばれるなんとも言えない味のある光景となっている。


  • 董白
ゲーム三国志大戦」で知名度を上げた、魔王「董卓」の孫娘。
幼いながらも領地を与えられたとのことであり、存在していたことは間違いないらしいが、董卓の死後、王允によって一族諸共誅滅されたときに彼女の名前はない。
しかし逆に生かしておく理由もないのでその時に彼女も処刑されたか、董卓がまだ生きている時になんらかの理由で亡くなった可能性が高い。
歴史上記す価値も無い娘である為に生きているか死んでいるかも不透明という珍事だが、これを逆手に取って各種創作では処刑から逃れ、以降は普通の娘として生きるifが描かれることが多い。
もしかしたら本当に上手く生き延び「魔王の血を残した」のかも知れないが、真相は闇の中であろう。
年齢的に董卓の死の時点では彼女はまだ幼い少女だった事から貴種流離パターンと言えるだろうか。

なお、同じく
  • 「『この武将には娘がいた』以上の記録がない」
  • 「扱っている三国志作品の方が少ないほどのマイナー人物」
  • 「『三国志演義をやるならほぼ確実に出てくる』武将が父」
呂布の娘も董白同様の扱いを受けることもあり、こっちは新しい方の三国志大戦で「生存説ってだいたい他所に落ち延びるよね」とばかりに、
下邳落城*8後に呂姫*9が各地を転々とするストーリーモードが実装されてしまった。
さすがにというか、張春華伝を名乗るサンタさん伝とか同様「史実をなぞることを目的としていない」と断ってはいる。



234年、諸葛孔明は司馬懿率いる魏の大軍と五丈原で対峙中、過労がたたり死去。
柱石を失った蜀軍は撤退を開始したが、諸葛亮の死を察知した司馬懿は蜀軍に追撃を仕掛けた。
ところが頑強な抵抗の構えを見せた蜀軍に対し、司馬懿は「さては死んだと嘘情報を流して俺を釣りだしたのか!?」と思って慌てて後退*10
蜀軍は被害を受けることなく本国に撤退。
後に「死せる孔明生ける仲達を走らす」と語り継がれたが、司馬懿は「生者の相手は得意だが死者の相手の仕方は知らん」と笑い飛ばしている。
自らの負けを認める司馬懿の潔さを表したエピソードではあるが、同時に彼本人もライバルの生存説を信じてしまった証拠とも言えるだろう。

三国志演義では、孔明の木像を見せることで司馬懿に孔明は生きていたと思わせ、司馬懿を逃走させている。
また29年後、蜀が滅んだ際もこれと同じ計略が使われ、蜀軍が魏軍を撃退する演出がされている。
創作物たる演義のみながら「本当に死んだ」と「釣り・陰謀論として生存説が流された」の双方が明確になっている、ある意味珍しいパターン。


  • 楊貴妃
唐の玄宗の寵姫。
玄宗の堕落と一族の専横を招いた挙句安史の乱の原因となったとされ、史実では別に本人は悪くないのに殺害された。
生存説では実は生き延びて日本に逃げたとされ、山口県長門市にその墓がある。
キリストといいモーセといい、どうなってんだ古代日本


  • 建文帝
明の二代目皇帝。初代皇帝である洪武帝の孫。
皇太子だった父親が早く死んだため、わずか16歳で皇帝となった。
即位後に皇帝権力の強化のため中国各地に封じられていた諸王の領土を削減しようとするも、それに反発した叔父の燕王(後の永楽帝)が反乱を起こし逆に首都である南京を攻め落とされる。
高評価されている歴史書『明史』によると、「その死体は確認されておらず、南京を脱出したという人もいる」とあるため、当時から生存説があったらしい。
生存説によると、建文帝は南京陥落時に僧侶変装して宮殿を脱出し、中国南部の異民族地域に逃れ、そこで老人になるまで生きていたとされる。
祖父である先代・洪武帝から「身の危険があったら開けるように」と言われていた箱をこの時に開けると、剃刀と金子*11が入っていたなんて伝説もある。

また、永楽帝は即位後も建文帝が実は生きているのではないかと疑っており、鄭和の遠征も建文帝の探索が真の目的だったという説もある。

ちなみにこの伝説をもとにしたのが幸田露伴の小説「運命」である。
本書は田中芳樹が「運命 二人の皇帝」のタイトルでジュブナイル向けに翻案しており、読んだ方もおられるのではないだろうか。


  • フリードリヒ一世
神聖ローマ帝国皇帝。別名バルバロッサ(赤髭)。
課題まみれだった神聖ローマ帝国を立て直した名君だったが、史実では第三回十字軍の総隊長として進軍中に川で行水していて溺死という、君主としては類例の無い死に方で世を去ってしまう。
混乱期に安定をもたらしてくれた名君の存在は人々の記憶に深く刻み込まれ、
「実は生きており、帝国が再び彼を必要とするまでどこかの城の中で眠り続けているだけ」という伝承を生んだ。


判官贔屓パターン。
英仏百年戦争のフランスの英雄。イングランド側により火刑に処されて刑死。享年19。
その5年後に本人を名乗る女性が現れ、しかもジャンヌの実の兄たちが本物だと認めたため、彼女は盛大に歓迎された。
1436年11月にリュクサンブール(ルクセンブルク)公国の貧しい老齢の騎士でジョルニー領主一族のロバート・デ・ザルモアーズと結婚。
彼女はジャンヌ・デ・ザルモアーズ(Jeanne des Armoises)あるいはジャンヌ・ダルクが国王から紋章ととも一族に授かった名の通りジャンヌ・デュ・リスと呼ばれた。
本人しか知らないようなことを口にしたとも言われるが、裁判では別人だと判定された。
彼女は夫とともにジョルニーから移り住みリシャールメニル辺りで暮らし、1446年に死亡。ピュリニーの教会に埋葬された。
ジャンヌと10か月違いの妹カトリーヌであり、一家ぐるみで一芝居をうったのではないかという説もある。
ジャンヌはフランスでの影響が凄まじく(当時のフランス情勢はかなり混迷していたことも大きい)、この他にも彼女を名乗る女性は同時代に多数現れている。


  • ウグリチのドミトリー
あのイヴァン雷帝の息子に当たるロシアの皇子。これまた典型的な貴種流離パターン。
9歳の時に癲癇の発作がもとで事故死したが、同時代から暗殺説が流れた上(現在はほぼ否定されている)、
後に皇位に着いた兄も早死にしたことでイヴァンの直系子孫がいなくなったことから大混乱が生じる。
この時「密かに逃げて生きていたドミトリー」を名乗る人物が実に3人も現れ、
国内外の反ロシア勢力を結集して、正統な皇帝に匹敵もしくは凌駕するほどの勢力を形成した。
一人目の僭称者は実際に短期間ながら皇位に就き、二人目も王宮の陥落まであと一歩というところまで迫った。
後世の与太話か、せいぜい面白い逸話止まりの物が多い生存説の中にあって、表の歴史にダイレクトに影響を与えた例である。
DMMで配信されているゲーム「れじぇくろ!~レジェンド・クローバー~」では、ドミトリー本人は登場していないのに、皇位に就いた偽物が「偽ドミトリー」の名前でプレイアブルキャラ化している。


  • ルイ17世(ルイ=シャルル)
フランス革命で処刑された最後の王、ルイ16世の長男。貴種流離パターン。
父の死の二年後に幽閉先で幼くして死去したが、幼さもあってか生存説が絶えずに数年後には「自分がルイ17世だ!」と名乗り出る人物が続出する事態になった。
さらに後世になっても子孫を自称する人物がヴェルサイユ宮殿の所有権を主張したりしていたが、
残されていた心臓のDNA鑑定の結果、幽閉先で死んだのはルイ17世本人であることが確定した。*12
ちなみに漫画『ベルサイユのばら』では生存説を採用し(単行本の作者解説で史実での最期も記されている)、「革命勢力によって母から引き離され、家族のことを忘れ市井の子に」とされた。


  • マリア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第三皇女。貴種流離パターン。
ロシア革命によってニコライ二世とその一族は全員銃殺刑に処されてしまうのだが、彼女については生存説が何度となく流れた。
劇場版『名探偵コナン 世紀末の魔術師』もこの説を取り入れていた。
2007年ぐらいになってようやく残された彼女と妹のアナスタシアの遺骨が見つかり(これで家族全員分)、2009年に科学的手法で証明されたとされる。


  • アナスタシア・ニコラエヴナ
ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第四皇女(マリアの妹)。貴種流離パターン。
姉共々処刑されたのだが、後に自殺未遂から助けられた女性が「私こそ真のアナスタシアだ」と名乗りを上げた。
…が言動が怪しかったり、「アナスタシアとしての財産をよこせ」等と裁判を起こしたりしたため「山師やペテン師じゃ?」という感じになり、
死後に行われたDNA鑑定によって「本人」だった可能性は無くなった。他にも彼女を名乗った人物は複数いる。
この「自殺未遂した女性がアナスタシア」説を基にハリウッド映画化されており、20世紀フォックスによるアニメ映画化やら島田荘司が「ロシア幽霊軍艦事件」でこの説を書いたりしている。
ゴルゴ13にもゴルゴのルーツに係わりそうな立場で登場している。
前述のマリアの項目でも書いたように、後の科学検証で一家全員が処刑されていたらしいことが確定された。


ご存じナチス総統。
史実では地下室で愛人と共に自殺しているのだが、遺体をガソリンで即座に焼いた事と検死が秘密主義のソ連側だけで行われた事から各種クソ映画を除いても生存説は根強く、
「Uボートに乗って南極まで逃げてそこで生きている」などと言われたこともある(この説によると、UFOの正体は南極のナチスの飛ばしてる秘密兵器だという)。
一説にはソ連の最高指導者、スターリンまで生存を疑っていたとか。
総統が最期まで残っていたベルリンを占領したのはソ連軍であり、彼は一番容易に真相を知ることができただろう国家元首なのだが……本当なら影武者でも疑っていたのだろう。スターリン自身も影武者を多用していたし。
ゲーム「Hearts of Iron IV」ではドイツ内戦ルート(ドイツ帝国を復活できる)でナチス打倒後にヒトラー遺体発見イベントが起きるが、
超低確率でイベントが発生せず、その後変装して名前を変えた亡命ヒトラーがアメリカかアルゼンチンの国家元首として再登場するイベントが用意されている。


  • スバス・チャンドラ・ボース
インドの独立運動家。
終戦直後、満州でソ連と交渉するために台湾から出発しようとしたが、搭乗した九七式重爆撃機が離陸直後に墜落炎上、大やけどを負ったのちに死亡した。
しかしインド国内では生存説も根強く、シベリアやヒマラヤ山中で生存していた、または1985年にインド北部で死亡した男性がボースだとする説などがある。
このような生存説が続く状況で、2016年にボースの娘は父の死亡を確定させるために、日本の寺に埋葬されたボースの骨と自分をDNA親子鑑定にかける意向を示した。
また、同じくインド独立運動家でもあった人物が、同じくボースと呼ばれる人物*13であったため、こちらと混同されることも多い。*14 *15


  • 川島芳子(愛新覺羅顯㺭)
清の皇族、第10代粛親王善耆の第十四王女。
男装の女性スパイとして有名で、日本軍の工作員として活躍したとされるが実際の活動内容については謎に包まれている。
第二次大戦後に国民党政府に捕えられ処刑されるが、人気故に現在に至るまでしばしば生存説が流れている。
貴種流離パターンと判官贔屓パターンの両者の側面を持つ人物。ちなみに愛新覺羅家自体はラストエンペラー兄弟(共産党政府に拘束された)や彼女の妹(こっちも川島家の養子に)等生き延びた人が結構いる。


  • セバスティアン1世

16世紀のポルトガル王。「待望王」の異名を持つ。
熱心なカトリック信者で騎士道精神に傾倒しており、1578年、自ら軍を率いてモロッコへ遠征するもアルカセル・キビールの戦いで大敗、そのまま行方不明となった。
当時わずか24歳で子供もおらず、何より肝心の遺体が確認できなかったため、「王は実は生きており、いつの日かポルトガルを救うため帰還する」という伝説が発生。
これが「セバスティアニズム」と呼ばれる一種の救世主待望思想にまで発展した。

その後実際に「自分こそ生き延びたセバスティアン王だ」と名乗る人物が何人も出現している。
本人の死による王位継承問題の末にポルトガル王位がスペイン王家へ移ったこともあり、「王が帰ってくればスペイン支配から解放される」という政治的願望とも結び付いたのである。

後述のコンスタンティノス11世や先述のフリードリヒ1世と並ぶ、
「死んだ英雄は、国が本当に必要とした時に帰ってくる」
というタイプの生存伝説の代表格と言える。

  • ピョートル3世

ロシア帝国皇帝。
1762年に妻エカチェリーナ2世のクーデターによって廃位され、その直後に幽閉先で急死した。
死因には当初から不審な点が多く、暗殺されたという見方が強かった一方、民衆の間では逆に
「皇帝は殺されておらず、どこかに囚われている」
「いつの日か戻ってきて農民を救ってくれる」
という噂も広がった。

その結果どうなったかというと、なんと「俺がピョートル3世だ」と名乗る人物が次々と出現。
中でも圧倒的に有名なのがコサックのエメリヤン・プガチョフである。

プガチョフは1773年に「実は生きていた皇帝ピョートル3世」を名乗って大反乱を起こし、一時は2万人を超える軍勢を率いてロシア政府を本気で脅かした。
最終的には敗北し1775年に処刑されたが、いわゆる「プガチョフの乱」としてロシア史にその名を残すことになる。

しかも偽ピョートル3世はロシア国外にまで出現しており、モンテネグロでは「小ステファン」と呼ばれる人物がピョートル3世を称して実際に国を統治してしまった。
ウグリチのドミトリー同様、単なる面白い噂どころか生存説が現実の政治を動かした例である。

  • ネロ

古代ローマ帝国第5代皇帝。
暴君としてあまりにも有名な人物で、68年に反乱によって追い詰められ自害した。

……のだが、死後もネロの人気は完全には消えていなかったらしく、古代史家スエトニウスによると墓に花を供えたり、「ネロはまだ生きていていつか戻ってくる」と考える者が存在したという。

そして本当に「生きていたネロ」を名乗る偽物まで登場。
確認できるだけでも少なくとも3人の「偽ネロ」が現れたとされ、一人は歌や竪琴の技術、さらに容貌がネロに似ていることを利用して支持者を集めた。
別の偽ネロに至っては、ネロと友好的だったパルティア側からかなり本気で支持されている。

なお後世のキリスト教世界ではこの「ネロはいずれ帰ってくる」という伝承が変形し、
「復活したネロこそ終末に現れる反キリストではないか」
という方向にまで発展した。

エルヴィス・プレスリーより1900年ほど早く「死後も目撃され続ける超有名人」をやっていた人とも言える。

  • ハロルド2世

アングロ・サクソン系最後のイングランド王。
1066年、ノルマンディー公ギヨーム2世……後のウィリアム征服王とヘイスティングズの戦いで激突し、敗死した。

一般にはこの戦いで死亡したことで疑いないとされ、「バイユーのタペストリー」に描かれた「目に矢を受けた人物」がハロルドではないかという説でも有名。

ところが13世紀初頭に成立した『ハロルド伝』は全く違う話を載せている。
曰く、ハロルドは戦場で瀕死の重傷を負ったものの生存しており、密かに救助されて回復。
その後ヨーロッパ各地を巡った末にイングランドへ帰還し、隠者としてひっそり余生を送ったという。

最期は死の間際になってようやく自分がハロルド王本人だと明かしたとか。

もちろん史実としてはヘイスティングズで戦死したという説が圧倒的に有力で、『ハロルド伝』も成立が戦いから100年以上後なので証拠にはならない。
とはいえ
「国を失った最後の王は実は死んでおらず、名を捨てて隠者になっていた」
という、実に生存伝説らしい生存伝説である。

  • アレクサンドル1世

ナポレオン戦争期のロシア皇帝。
ナポレオンのロシア遠征を退け、最終的にはパリ入城まで果たしたヨーロッパ史上の重要人物である。

1825年、皇后の療養に付き添って訪れていたロシア南部タガンログで突然病に倒れ、そのまま47歳で死去した。

ところが晩年のアレクサンドルがたびたび退位願望を口にしていたことなどから、
「皇帝は本当は死んでおらず、自分の死を偽装して皇位を捨てたのでは?」
という説が発生した。

そこで登場するのが、1830年代にシベリアに現れた謎の老人フョードル・クジミッチ。
過去を一切語ろうとしない一方で、高い教養を持ち、上流社会や1812年戦争について妙に詳しかったことから、
「この老人こそ死んだことになっているアレクサンドル1世なのではないか」
と噂されるようになった。

クジミッチは1864年まで生き、後にロシア正教会から聖人に列せられている。
両者の筆跡が似ているという主張などもあるが、別人と見る研究者も多く、現在も決定的に同一人物だと証明されたわけではない。

「皇帝生活が嫌になったので死亡を偽装して聖者になりました」という、実話だったら創作でもなかなかやらない転職である。

  • エドワード2世

14世紀のイングランド王。
政治的失策や寵臣重用によって貴族の反発を招き、最終的には王妃イザベラとその愛人ロジャー・モーティマーの反乱によって廃位。
1327年、幽閉先のバークリー城で死亡したと発表された。

一般的にはここで死亡したとされるが、この人の場合は生存説が単なる後世の伝説では済まない。

1330年には弟のケント伯エドマンドが「兄エドワードはまだ生きている」という情報を信じて救出計画を企て、処刑されている。
さらに1330年代に書かれたとされる「フィエスキ書簡」には、
エドワードはバークリー城から脱出して大陸へ逃亡し、最終的に隠者として暮らした
という驚くべき話が記されている。

当然ながら「普通に1327年に死亡しており、フィエスキ書簡の男は偽物」と考える研究者も多い。
一方で2005年には史料を再検討して「少なくとも1330年までは生存していた可能性がある」と主張する研究まで発表されている。

つまり「どう考えても後世の与太話」で切って捨てるには妙に史料が多く、
現代の歴史学でもたまに本気の殴り合いになる珍しい生存説である。

  • リチャード・オブ・シュルーズベリー(ヨーク公)

イングランド王エドワード4世の次男。
兄エドワード5世と共に、いわゆる「塔の王子たち」として知られる人物。典型的な貴種流離パターン。

1483年、父王の死後に兄と共にロンドン塔へ入れられ、叔父リチャード3世の即位後に二人揃って消息不明となった。
以後生きている姿を見たという確実な記録はなく、一般にはこの頃に何者かによって殺害されたと考えられている。

ところが約8年後の1491年、
「兄は殺されたが、自分だけは塔から逃げ出すことができた」
と称する青年が出現。

その名はパーキン・ウォーベック。

普通なら「はいはい偽物」で終わるところだが、このウォーベックはなかなか凄まじく、
神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世、スコットランド王ジェームズ4世、さらには本物のリチャードの叔母マーガレット・オブ・ヨークまで彼を支持。
「リチャード4世」としてヨーロッパ各国を渡り歩き、最終的にはイングランド侵攻まで行った。

侵攻は失敗し捕縛。
本人も最終的に偽物であったことを認め、1499年に処刑された。

……とされるのだが、そもそも本物の「塔の王子たち」がいつ、どこで、誰によって殺されたのか自体が未解決。
そのためウォーベック本人が本物だった可能性まで含め、今なお議論が完全には消えていない。

偽ドミトリーほどではないにせよ、「死んだ王子」を名乗った人間が国際政治案件にまで発展した例である。

  • マーガレット(ノルウェーの乙女)

13世紀末のノルウェー王女にしてスコットランド王位継承者。
祖父アレグザンダー3世の死によって幼くしてスコットランドの王位を継ぐ立場となったが、
1290年、ノルウェーからスコットランドへ渡る途中、オークニー諸島でわずか7歳ほどで病死した。

この死によってスコットランド王位は空位となり、後の王位継承争いへと繋がる。

ところが約10年後の1300年、ドイツのリューベックから一人の女性がノルウェーのベルゲンへやって来て、
「私は死んだことになっているマーガレット王女本人である」
と言い出した。

彼女によると、実際にはオークニーで死んでおらず、同行者に裏切られて売られ、ドイツへ連れ去られて結婚していたのだという。

問題は、本物のマーガレットが生きていたとしても当時17歳程度なのに、
この女性はどう見ても40歳前後だったこと。
しかも父エイリーク2世自身が娘の遺体を確認していたとされる。

どう考えても無理があるのだが、それでもベルゲンの民衆や一部の聖職者には彼女を本物と信じる者が少なくなかった。
1301年に偽者として火刑に処された後には、逆に「本物の王女を王家が殺した」と考える人々から殉教者として崇敬され、後には処刑地に彼女を祀る教会まで建てられている。

年齢という超巨大な矛盾すら民衆の「王女には生きていてほしい」という願望を止められなかった、貴種流離パターンの極端な一例。

  • 皇子テオドシオス

6~7世紀の東ローマ皇帝マウリキオスの長男にして共同皇帝・後継者。
602年、フォカス率いる軍の反乱によって父マウリキオス政権が崩壊。
マウリキオスと息子たちは捕らえられ、処刑された。

テオドシオスについても一般にはこの際に殺害されたとされてきたのだが、
「実は処刑を免れていた」という噂がかなり早い段階から存在した。

そしてまもなく、隣国サーサーン朝のホスロー2世の宮廷に
「生き延びた皇子テオドシオス」
が出現。

ホスロー2世はこの人物を正統な東ローマ皇帝として扱い、
「恩人マウリキオスを殺した簒奪者フォカスを討ち、正統な皇子を帝位に戻す」
ことを大義名分の一つとして東ローマ帝国へ侵攻した。

要するに、最終的に東ローマ帝国を滅亡寸前にまで追い込む602~628年の大戦争に生存説が直接絡んでいる。

従来はこの人物を「偽テオドシオス」とする説明も有力だったのだが、話はここで終わらない。
近年では
「エデッサやテオドシオポリスの住民まで本人と認めている以上、実は本物のテオドシオスだったのでは?」
とする研究者もおり、2025年の研究でも「偽者扱いした東ローマ側こそ情報戦を行っていたのではないか」という説まで提出されている。

この説が正しいなら「生存説」どころか本当に生きていたことになる。
本項目の中でもかなりガチな部類。

  • コンスタンティノス11世パレオロゴス

東ローマ帝国最後の皇帝。
1453年、メフメト2世率いるオスマン帝国軍によるコンスタンティノープル総攻撃の際、最後まで兵士たちと共に戦い、そのまま戦死したとされる。

帝国そのものがこの日をもって滅亡した上、混乱した戦場で皇帝の最期を確実に確認した者がおらず、遺体の所在についても確定していない。

そのため後世のギリシャ人の間では
「皇帝は死んでいない」
という伝説が生まれた。

曰く、オスマン兵に殺される寸前に天使が現れ、
コンスタンティノスを大理石へと変えて地下に隠した。
彼は今もコンスタンティノープルの黄金門の近くで眠り続けており、
いつの日か神の時が来れば天使によって蘇り、再び剣を受け取って帝都を奪還するという。

この伝説からコンスタンティノス11世は「大理石の皇帝」と呼ばれる。

上記フリードリヒ1世の
「帝国が必要とする時まで眠っている」
という伝説とほとんど同じ構造であり、実際研究者からもアーサー王やバルバロッサの伝説との類似が指摘されている。

国そのものの「いつの日か失われた都を取り戻したい」という願望と結び付いた、判官贔屓パターンの究極形の一つ。

  • ジョン・ウィルクス・ブース

1865年、フォード劇場でアメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンを暗殺した俳優。

暗殺後は逃亡したものの、12日後にヴァージニア州の農場で北軍兵士に包囲され、
隠れていた納屋に火を放たれた末に銃撃を受けて死亡した。
遺体は検視・身元確認もされており、史実上はここで死亡したことでほぼ疑いない。

……にもかかわらず、かなり早い時期から
「あそこで死んだ男は替え玉で、本物のブースは逃げ延びた」
という噂が広まった。

その後もアメリカ各地で「生きているブースを見た」という話が繰り返し現れ、
20世紀になってからもFBIに「隣人が実はブースだ」などという情報が寄せられている。
FBIは1948年や1977年にも国立公園局の依頼でブース関係資料を調査したが、生存を裏付けるものは当然ながら発見されていない。

有名人+劇的な逃亡劇+死体入れ替え説という、
近現代の生存説に必要な材料を一通り取り揃えてしまった人物である。

  • マルティン・ボルマン

ナチス・ドイツの高官にしてヒトラーの側近。
戦争末期にはナチ党官房長を務め、ヒトラーの周辺でも極めて大きな権力を持っていた人物。

1945年5月、陥落寸前のベルリンから脱出を試みた後に消息を絶った。
同行者から「ベルリン市内で死亡した」とする証言はあったものの遺体が発見されなかったため、
「実は生き延びて南米へ逃亡した」
という説が長年にわたって囁かれることになる。

戦後世界各地から目撃情報が寄せられたこともあり、ニュルンベルク裁判では本人不在のまま死刑判決まで下された。

ところが1972年、ベルリンの工事現場から二人分の人骨が発見され、そのうち一体が歯科記録などからボルマンのものと判定された。
それでも「本当に本人なのか」「死体を後から置いたのでは」等の陰謀論は消えなかったが、
後に行われたミトコンドリアDNA鑑定で母系親族との一致が確認された。

現在では1945年にベルリンで死亡したことでほぼ決着している。

「遺体が無いから逃亡説」

「遺体が出ても偽物説」

「DNA鑑定」

という、生存説に科学がトドメを刺すまでの過程が非常に分かりやすい例である。

  • アメリア・イアハート

アメリカの女性飛行家。
女性として初めて大西洋単独横断飛行を成し遂げるなど、航空史上極めて有名な人物。

1937年、航法士フレッド・ヌーナンと共に世界一周飛行へ挑戦。
しかし南太平洋のハウランド島へ向かう途中で通信が途絶え、そのまま二人も機体も発見されなかった。
アメリカ政府による大規模な捜索でも手掛かりは得られず、1939年には法的にも死亡したものとされた。

当然ながら、遺体どころか飛行機まで丸ごと見つからないという状況なので生存説の宝庫となった。

「日本軍に捕まって捕虜になった」
「実はアメリカ政府のスパイだった」
「戦後まで生き延び、別人としてニュージャージー州で暮らしていた」
「フィリピンで別人として余生を送った」
などなど、実に様々な説が存在する。
中には日本軍向け宣伝放送で有名な「東京ローズ」の一人になったという説まである。

現在もっとも単純かつ有力とされるのは、
ハウランド島を発見できないまま燃料が尽き、太平洋上へ墜落・着水して死亡した
というもの。
スミソニアン国立航空宇宙博物館も既知の事実から見ればこれが最も合理的な説明としている。

とはいえ機体の決定的な発見には至っていないため、20世紀を代表する失踪事件として現在でも新説が出てくる。
「遺体が無い」どころか「乗っていた飛行機すら無い」という、生存説が長生きするにはあまりにも好条件が揃いすぎている人物である。

アメリカのミュージシャン。1977年没。
現在語られている生存説の中でも最も有名なものの1つであり、現在でもあちらのタブロイド紙では定期的に「生きていたプレスリーを発見!!」という記事が出てくる。
生存説が浮上した理由としては、42歳という若さでの急死であったこと、葬儀が身内と友人だけでひっそり行われたことによる。
また、映画『メン・イン・ブラック』にて、エージェントJがエルヴィスの「Promised Land」を聞いてゴキゲンなエージェントKに「エルヴィスはもう死んだんだぞ!」と突っかかり、
それに対してエージェントKは「いいや、故郷の星に帰っただけだ」と告げるシーンがある。


  • ハロルド・ホルト
第17代オーストラリア首相。
1967年に「在任中に海水浴をしていてそのまま行方不明に」という、主要国の指導者として例を見ない亡くなり方をした。
状況が状況なだけに「実は生きていて、溺れたふりをして潜水艦に乗り込んで中国かどっかに行ったのだ」
などという噂が絶えない(事実と仮定するとなんでそんな回りくどいことを……)
結局2005年に水死と言う公式発表があるまで、ホルト首相の死はミステリーに包まれていた。


ご存知ハハッなアニメーションの創設者。
1966年に急逝した氏だが、死の2年前に実用段階に入った冷凍睡眠技術を用いてコールドスリープに入り、
米カリフォルニア州のディズニーランド「カリブの海賊」地下で蘇生の日を待ち続けて眠り続けているという。
実際に火葬した診断書まであるのだが、これはディズニーが晩年「自身の死」を極端に恐れていたことから派生した噂であるらしい。


生ける伝説とまで言われた世界のキング・オブ・ポップ。
2009年6月25日に自宅で心肺停止状態で発見され、死亡が確認された。
そのあまりにも突然すぎる死をどうしても受け入れられないファンの間で、死後一ヶ月もしないうちに生存説が飛び交うようになった。
「搬送された病院の裏口からマイケルが出て行くのを見た」「救急車からマイケルがこっそり降りるのを見た」、
「自らの葬儀に参席する女装したマイケルを見た」といったような噂が実しやかに囁かれ、証拠とされる動画が今もYouTubeに多数投稿されている。
なお生存説のなかには日本が舞台のものがあり、「マイケルは実は生きており、日本の駒込に潜伏している」と某新聞が報じたこともある。
また2012年のロンドンオリンピックで最後に聖火を持ってくるランナーとして登場するのでは?などと言う珍説まであったとか。


  • シャーガー
人ではないがここに掲載。アイルランド産のサラブレッドである。
1981年のエプソムダービーを10馬身という大差で圧勝。その後種牡馬入りし、約43億円という超高額のシンジゲートが組まれたが、
2年後に誘拐、その後犯人側から約8億円の身代金を要求されるものの、馬主側がそれを拒絶したために連絡がつかなくなり、シャーガーの行方も闇に消えた。
犯人はアイルランド共和軍(IRA)のメンバーとされている。後に「車内で暴れ出し、手に負えなくなったので射殺された」とIRAのメンバーが証言している。
しかしその事件から8年後、イギリスの新聞に「シャーガーは生存しており、7月のキングジョージに出走する」という内容の記事が掲載された
もっともこの記事はエイプリルフールのジョークであるが、その後もたびたびエイプリルフールになるたびシャーガーの発見報告が上がっている。
シャーガーの遺体らしきものも何度か発見されたが、DNA鑑定で全く違う馬と判定されている。

ちなみに彼の息子アウザールは引退後日本に輸入されたが、2001年の種牡馬引退後の消息が不明となっている。
そして一部から「日本に来なければシャーガーのサイアーラインを残せたのに」という批判の声が上がった。一応母系で今でもシャーガーの血は残っているが。
但しアウザール産駒の一頭イブキラジョウモンは種馬にこそなれなかったものの土佐黒潮牧場で余生を過ごし、2017年25歳でこの世を去ったという。


創作世界編

漫画やアニメ、映画やドラマなどにおいて人気キャラが死亡という形で退場した時、その描写が、

「爆発の中に巻き込まれる」
「崖の下に落ちていく」
「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」
「水落ち」

などのように、はっきりその死が描かれない形であった場合、しばしば生存説が発生する。

中には「本当に生きてました」となるパターンもある。
もしかしたら、「読者・視聴者の要望に応えて、予定外だけど生きてたことにするか」というパターンもあるかもしれない。というかある。
時には「生きていたけど、敵に洗脳されており主人公と死闘を繰り広げる」というハートフルボッコな展開が待っている事も…

公式に否定された場合や断言できる材料が乏しい場合は都市伝説として語られることも。


主人公・夜神月の手によって殺害されるのだが、「死亡した」という明確な描写が無かったため、
本人の存在感と人気(尻)もあってかなり後期になるまで生存説があった*16
最終巻刊行後に発売された公式ガイドブックのナオミの項で命日が書かれたことにより、描写がなかっただけで本当に死んでいたことが確実となった。


長く男運の無かった残念美人・まつざか先生の恋人として登場するも、化石の発掘調査のため滞在していた南アフリカで爆弾テロに巻き込まれて死亡。
あまりに唐突な展開だった上、『クレヨンしんちゃん』自体が毒が強めだとは言えあまりそういうことを描かないコメディ作品だったということもあって、
「実は記憶を失って入院しているとかいうオチだろう」と予想する人も多かった。
アニメではファミリー向けの作品である為、徳郎は南米に赴任中のままで再登場しておらず、まつざか先生との交際は継続しているが近年のエピソードでは徳郎自体が存在しなかったような扱いになっている。
なお、徳郎が死ぬというエピソードは作者の臼井儀人氏の提案だった事が2011年に発売された『クレヨンしんちゃん大全』で編集担当だった増尾徹氏が証言している。


サンライズの公式設定では、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から十数年後を書いた小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』時点で両者共に死亡となっている。アムロかシャアどちらかの生き返りではないかと巷で噂されているのがマフティー・ナビーユ・エリンであり、その正体はハサウェイ・ノアであった。
『逆襲のシャア』と『閃光のハサウェイ』の狭間の時期であるU.C.0096を舞台とした小説『機動戦士ガンダムUC』では、アムロとシャアは「シャアの反乱」後に行方不明扱いという設定が追加されている。またこの時点で地球連邦軍におけるアムロの扱いは「2階級特進」つまりは戦死扱いであり、旧友のブライト・ノアもアムロの生前の写真をデスクに飾っているなどの描写がされている。シャアに関しては彼の残留思念が憑依したフル・フロンタルという人物が登場する。新生ネオ・ジオンを糾合した組織「袖付き」の首魁であるフロンタルはシャアの残留思念こそ宿っているものの、顔をシャアそっくりに整形した別人であった。ただ、このフロンタルに対する周囲の反応が「シャアは死んだはずでは?」ではなく「シャアはやっぱり生きていたんだ」というものであったことから、作品世界内にもシャア生存説自体は存在するようである。

「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。
ジュドーの説得に応じるものの、プルツーは乗機だったクィン・マンサの爆発に巻き込まれ重傷を負ってしまう。
ネェル・アーガマに収容されたプルツーは最終回でジュドーを助けるためにニュータイプの力を使う。
ジュドーの無事を悟ると、クルー達と共にその生還に喜び満足そうな顔をして力尽き倒れる。以後本編ではその姿は映し出されていない。
ジュドーが木星に旅立つ際の見送りには1話以来負傷でフェードアウトしていたサエグサ(死んだかと思われていた)すら映っているのに。
その人気からファンの間では生存説が絶えず、本編の後を描いたOVA作品『GUNDAM EVOLVE.../10』に登場する彼女のパイロットスーツを着た人物こそプルツーであるとするものがある。
しかし事実上アニメのノベライズである小説版では死亡し葬儀も行われたとされており、その他メディアでも基本的に死亡したもの(EVOLVEのパイロットは3~11のいずれかのプルシリーズか、でなければプル計画無関係のネオ・ジオン残党)*17と捉えられており、例外は『Gジェネエターナル』が当時の本編の流れ優先で、「プルツーの照準指示でネェル・アーガマのハイメガ粒子砲を撃った」までの説明に留め、プルツーの生死はどちらとも言及していないくらい。


「爆発の中に巻き込まれる」パターン。
怨敵と相打ちになる形で戦死するのだが、ムウの前例もあったため一部ファンからは「実は生きていてセカンドシーズンで再登場する」と予想されていた。
それに制作側が思うところがあったのか、ゲーム版特典映像や総集編において、「ヘルメットのバイザーが割れたロックオンの遺体が宇宙空間を漂う」という新規カットを公開する形で死亡確定させた
ちなみにティエリアやラッセも死んでそうな描写だったのに何事もなくセカンドシーズン第1話から登場した。ティエリアは性質上死なないけど*18

そして運命のセカンドシーズン。
「ロックオン・ストラトス」の後任としてソレスタルビーイングに、前任のニールに瓜二つの男が参加したが、
その正体は、実は生きていたニールでも、ニールそっくりの容姿に調整されたイノベイドでもなく、ニールの双子の弟であるライル・ディランディであった*19


戸籍改竄による地球への逃走ルートを確保中にヒットマンの銃撃を受けて地に伏せた。
今でこそ、二次創作や公式による派生作品の普及により死亡シーンがガンダムシリーズを通して有名になってしまい大投票でトップ3にまで上り詰めているが、48話放送時には上記のガエリオ同様に生存説が非常に根強かった。
というのも、この一連の流れがこれまで本作で退場したキャラクター達とは明らかに演出が異なっていたことが視聴者に生存説を浸透させたのが大きいと言える。
仮にも指名手配中にも関わらず、顔を隠したりしないどころか堂々と鉄華団のジャケットを身に付けるという不自然なまでの無警戒さで街中で行動していたり、
銃撃されて致命傷を負った割にそこまでの負傷をしているようには見えなかったり、死亡した瞬間の表情が視聴者には分からないようになっていたり、
何よりもオルガの死や、その遺体に関する言及を翌週以降誰一人としてしなかったことと、
やけに軽いラスタルやノブリスの反応もあって、実は死亡したのはカモフラージュで身を隠しているのではないかという予想が当時は強かったりした。


ムラサメ研究所に所属する強化人間の少女。第7話「マチュのリベリオン」にてサイコガンダムに搭乗し、コロニー内でキシリア・ザビの暗殺を実行しようとするが、シャリア・ブルのキケロガによって撃破され、爆炎の中へ消えた。

以後、最終話まで再登場しなかったため、視聴上はそのまま戦死したと考えるのが自然である。

一方、生存説の根拠とされているのが、彼女の乗機の型式番号「MRX-010」である。これは宇宙世紀本編に登場するサイコ・ガンダムMk-IIと同じ型式番号であり、同機はコックピットを収めた頭部を機体から分離し、脱出ポッドとして単独飛行させることができる。

『GQuuuuuuX』での撃破場面でも胴体を中心に爆発が起こっており、頭部が完全に破壊されたかどうかは判然としない。そのため、

「爆発の直前に頭部を切り離して脱出したのではないか」
「キケロガが破壊したのはサイコ・ガンダムの本体だけで、ドゥーは頭部に残っているのではないか」

という説が唱えられた。

また「ドゥー」という名前はフランス語で「2」を意味する“deux”に由来することが制作側から説明されている。“2”という名の人物がサイコ・ガンダム“Mk-II”に相当する機体へ乗っていることも、生存説を連想させる小ネタとなった。

まぁ、あとボクっ娘美少女で可愛いからだろう。直前にやられたゲーツは生存説とかロクに唱えられてないし

ただし、『GQuuuuuuX』版サイコ・ガンダムにも宇宙世紀版と同様の「頭部コックピット」「頭部単独飛行・脱出機能」が備わっているとは、劇中でも公式設定でも明言されていない。むしろドゥー自身が自分を「サイコ・ガンダムの心臓」と表現しているため、同作版では胸部付近に搭乗していたのではないか、という反論も可能である。

本編完結後もドゥーの生死に関する公式回答はなく、再登場もしていない。したがって現状は、「戦死と見るのが妥当だが、頭部脱出説によって生存の余地だけは残されている」という段階である。



「爆発の中に巻き込まれる」パターン。
ショウ並びにトッドと共に召喚された地上人の一人だが、第1話の間にあっさり戦死した。
作中設定としては明確に死亡したとされる人物だが、描写としても墜落した乗機が爆発炎上したに留まりトカマク本人が直接絶命するシーンが描かれず、
何より「主人公と同系統の機体(ダンバイン)を与えられながら物語序盤で消息不明に近い形で退場した」という点が創作意欲を沸き立たせたのか、
非公式の外伝では「実はトカマクが生存していた」という設定で書かれた作品が幾つか存在している。
具体的には、アンソロジーに寄稿された長谷川裕一の漫画『狩りの日』、並びにゲームブック『妖魔城塞ザーウェル』が該当。
方向性としてはやや判官贔屓パターンに近いと言えるか。


父であり師であるダンカンとの確執の末、弟弟子のマッシュに果し合いを挑み、マッシュの必殺技ばくれつけんの前に敗れる。
その後は一切登場しないのだが、
  1. 倒されたときのエフェクトがバルガスと同じであるキャラはいずれも死亡せずに再登場している(ジークフリード、ゆきおとこ等)
  2. マッシュがバルガスを死に至らしめていたのなら、ダンカンと再会したときにひと言あってもよさそうなはずだが全く触れられない
  3. そもそも親父のダンカンのほうも死んだと思われていたのにピンピンしてたし…
といったことから生存しているという説がある。
とはいえ生存していたところで、結局出番は皆無なのだからその後の可能性を取り沙汰しても仕方がない
わ!


オープニングイベントで登場するアルベルト軍曹の同僚。
クーデターに際し大統領を国外脱出させる任務に従事中、敵の攻撃を受け乗機を破壊され死亡する。
それだけの出番なのだが、最序盤に専用顔グラと名前付きで出てきてすぐ死ぬという姿はやけに印象が強く、
ファンの間ではネタ半分で生存説(おもに死を偽装して黒幕として暗躍していたというもの)が囁かれている。


  • シヴァルツ(同上)
敵組織ソサエティの幹部であり、シビルスカにてテロリスト集団を隠れ蓑に新兵器のテストをしていた。
ロシア大統領から依頼を受けたアルベルトに討たれ、機体の爆発の中に消える。
だがその後、ソサエティから流出した高性能兵器を取り扱っている隠しショップにまったく同じ顔グラの店主が登場。
曰く、
おれがどっかの誰かに似てるだと!?
けっ!知らねえな
とのこと。
彼がシヴァルツ本人か親族か他人の空似かは定かではない。


「爆発の中に巻き込まれる」パターン。
公式の歴史では死亡扱いだが遺体は不明のままで、そのことと生前の影響が偽ギュスターヴ誕生とその後の戦いの火種にもなった。
ラムザと違いこちらはプロデューサーは「はっきりさせたくなかった」とのこと。
アルティマニアでの巻末小説では明確に死亡シーンが書かれている。

「爆発に巻き込まれる」パターン。
デストロンの日本全滅作戦に加わったが、28話ラストでアジトが爆発し、29話冒頭でドクトルGが首領に「ショッカー4大幹部まで死なせた」と叱責されていたが、
それを言われてるドクトルG自身が爆発の時4大幹部と一緒にいたので、条件が同じ4人も生きているのではないかと囁かれている。
特にダイヤ好きと子供アレルギーのそっくりさんが目撃されている二人
ライスピでは完全に死んでる前提になっていた。


主人公の一人・左翔太郎の師匠にしてヒロイン・鳴海亜樹子の父親であり、本作における0号ライダー。
前日譚にあたる「ビギンズナイト」にてミュージアム戦闘員に背後から撃たれて死亡したとされている。
この際、遺体は崩れ落ちる床と共に落下し、その後遺体も見つかっていない事から「実は生きているのではないか」と言われている。
また、劇場作品『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』にて、変身する事が出来なくなった翔太郎の前に現れてロストドライバーを託した仮面ライダースカルの正体について言及されていない事も、この生存説に拍車を掛けている。
ただ、公式の続編である『風都探偵』にて語られたビギンズナイトにて「おやっさんのロストドライバーは捨て身のタブー・ドーパントの攻撃により破壊されていた」「スカルメモリもフィリップ救出の際に失っていた」事、
加えて「もし本当に生存しているなら地球の本棚にその事が記載されており、それをフィリップが調べていないはずがない*20」事から、やはり死亡しているという見方も強い。
またメインライターの三条陸氏の執筆ではないが、鳴海荘吉が死者であるという前提で書かれた外伝作品も存在する。
ちなみに、演じた吉川晃司氏はインタビューにて「もし再び鳴海荘吉を演じて欲しいと言われたら?」という質問に対して「あのまま彼が生きていたとしたら、というような設定で『その後の鳴海荘吉』ならやってみたい」と答えている。


「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。
白面の者と決着をつけうしおに別れを告げ光の中へ消えていったが、エピローグにて雲外鏡が「土から生き返るのが妖怪」と意味深な語りをし、最後のコマではうしおととらのいつものやり取りがセリフのみ描かれ終了する。
作中における日常の一コマを切り取っただけなのか、それとも本当に黄泉返ったか明言されていないため、復活については完全に読者の想像に委ねる形になっている。


「フェードアウト」パターン。
敗けた後も割と元気そうにしてて、トドメ描写もサンシャインに星のダンベルをゴルフスイングの要領で振るわれ文字通り「星に帰った」というレベルで遠くにカッ飛ばされたというもので、
確実に死亡と断定できるシーンが描かれていない。(完璧超人が初登場した)タッグトーナメント編でも超人は宇宙遊泳くらい普通にやってのけるシーンがあった影響、そもそもキン肉マンやネメシス、オメガ六槍客など新章の多くのメンバーが定義上は異星人(≒そもそも地球外にも超人のコミュニティは存在する)なのもあるか。
もっとも完璧超人始祖の中で扱いが特に悲惨だったが故の希望的観測も混じっており、ある意味では「判官贔屓」パターンと言えるかもしれない。
のちにゆでたまごの嶋田先生がtwitterに投稿した打ち合わせ用に担当が作った資料には生存組として扱われていたが作者自身がどう考えているかは不明。まあゆでだしどうなるやら


月光のバローネとのラストバトルに勝利し、地球に打ち込まれたコアを破壊するために神々の砲台を起動して脱出…しようとするも、
バトル中に獅機龍神ストライクヴルム・レオと魔導双神ジェミナイズがコアブリットに衝突していたため脱出装置が働かず、
そもそも「勝った方が引き金を引く」のではなく「勝者自体が砲台の引き金」であり、砲台からもたらされる効果は引き金の命を代償にしたものだったため、ダンは自らの運命を受け入れて消滅…
と、展開と場面だけ見れば完全に死亡しているのだが、ダンが消え去る直前にマザーコアが出現しており、
クラッキーが「マギサなら…ダンを…!」と発していること、エンドロール後に彼のパーソナルカラーである赤い光が空に輝いたことから、
「あの時マザーコアが出現したのは光主のマギサがダンを救うために地球に訪れたからで、実はダンはグラン・ロロで生存している説」がEDの歌詞にあるとおり「ダメかもしれない、ダメじゃないかもしれない」とファン間で囁かれていた。そして……


の情報を求めて雨隠れの里へ潜入し、暁のリーダーがかつての弟子である長門と判明。
長門との戦いで致命傷を負って、深海へと沈んで命を落としたとされる彼だが、遺体があがっておらず、死亡した直後から「実はひょっこり生きているのでは?」とファンの間で噂されていた。
実際、ありとあらゆる名だたる忍者が掘り返されたと言っても過言ではないカブトの大量穢土転生でも転生されておらず*21、「生きていた」と言う伏線になる状態ではあった。

実は構想の段階では「実は生存しており最終決戦に現れる」というアイデアがあったが、終盤でのパワーインフレのおかげで出番を逃してそのままになったらしい。

続編の『BORUTO‐ボルト‐』にて謎の組織「」に属する仮面の忍「果心居士」が登場しており、正体が生きていた自来也ではないか、という疑惑が上がっている。
根拠としては、
  • 火遁を使う
  • 螺旋丸を使える*22
  • 蝦蟇の口寄せを使う
  • 仮面に浮かぶ「油」の鏡文字
  • 同様に死亡したと思われていたが生きており、さらに「殻」に属して敵に回っている
  • 『木ノ葉に登録のあるチャクラか否か』を識別する感知結界を通り抜けられる
などが挙げられているが、詳細は不明。
年齢が若いことから、自来也に限りなく近い何者か(クローン説もある)と目されていた。真相は果心居士の項目参照。


乱世編の主人公で伝承における「武蔵坊弁慶」をどこか彷彿とさせる木こりの青年「弁太」と、彼と平泉で出会い結ばれた元泥棒の女性「ヒエノ」。
成り行きで源義経の家来になりやりたくない戦に延々突き合わされ、その中で生き別れた幼馴染が平家の女として果て、ラストでやっと解放され平泉で帰りを待っていた妻と平穏な暮らしを
…と思っていたら、史実通り追討された義経達が籠城のため自宅を占拠。
ついに怒りが限界を超え義経達を丸太で粉砕して脱出するも、既に周囲を取り囲んでいた義経追討軍に矢で撃たれ妻を担いだまま何処かへと消えていった。
その経緯の表現とエピローグ解説が単行本によって異なり、
  1. 手塚治虫漫画全集版:義経の頭を粉砕し逃げるもその後「白骨化した武者と女の亡骸」が発見され、義経達の遺体は頭が全壊していたため身元不明状態(≒義経の生存説が発生する余地あり)。
  2. 角川文庫版:頭を粉砕された部下を見て義経が逃げるが直後武蔵坊弁慶の如く矢を身体中に撃たれ崩れ落ち、弁太夫婦脱出後に亡骸の絵が入るも、「津軽の方から海を越え大陸に逃げ出したとも噂された」と言う説明と絵、そして彼を元にした歌が記される。
  3. 朝日ソノラマ版*23:義経は頭を潰され弁太は包囲網を突破。弁太達は白骨死体になったとも、船に乗って大陸の方へ逃げたとも伝えられている(歌はない)…と全集版と文庫版のベースとなっている。義経は誰が殺したかわからないので自害という名目で鎌倉に報告された。
と、公式サイドで死亡・生存両方の解釈が提示され、角川文庫版では義経の生存説が一部取り入れられていた。


フォックス・マクラウドの父親。オープニングで死亡したらしいことが告げられ
劇中の人物も皆、彼が死んだものと見ているのだが
『スターフォックス64』の真エンディングルートでは、彼に導かれる形で脱出する展開が存在する。
ただ、脱出後はすぐに姿を消してしまうため本物だったのか幻だったのかは不明。
「コマンド」でもルート次第で一時的に姿を現し、操作できる場面もあるがやはり台詞は少なく、直ぐに姿を消してしまう。
公式でも死亡したと言う人もいれば生存の可能性ありと言う人もいるため生死ははっきりしていない。
生きているなら息子が背負っているローンをなんとかしてほしいところである。


「スマブラのあのやたら濃い人」という印象が強いキャラだが、アニメではクールで頼れる正義の味方なんです。
最終回にて「ファルコンを超えた物だけがファルコンになれる」と言い残し、主人公リュウ・スザクに次世代キャプテン・ファルコンの座を任せ、
キャプテンファルコンは、暴走するダークマターリアクターから逃げ出そうとするブラックシャドーに渾身のファルコンパンチを放つ。
そして断末魔を上げるブラックシャドーと共にダークマターリアクターの爆発に巻き込まれて行方不明に。
数年後、彼の跡を継いだリュウはファルコンのヘルメットを被り、次世代キャプテン・ファルコンとして活躍していた……のはいいのだが、
一緒にダークマターリアクターと共に消えたはずのライバルキャラのゾーダが特に理由説明もなくしれっと復活しており、
再びリュウのライバルとして立ちふさがったため「本当にファルコンも死んだのか?」と疑問が残ることに。
一応「ゾーダはリアクターマイトを取り込んでいたから」という理由付けも出来なくはないが、作中でなぜ生きていたのかの説明もないため、ファルコン生存を信じている視聴者もいる。
仮に彼が生きていたとしても、ファルコンの称号は無事リュウ・スザクという次世代へと受け継がれているため、彼はもうキャプテン・ファルコンではないのだが。


  • 暁シドウ(流星のロックマン3 ブラックエース/レッドジョーカー)
大雑把に言えば「爆発に巻き込まれる」パターンだが少し変則的。
物語の佳境にて敵対組織・ディーラーのアジトを突き止め、ロックマンこと星河スバルが共通の宿敵・ジョーカーを撃破したのち、
黒幕の指令によるジョーカーの自爆から大切な人物たちを守る為そのエネルギーを真っ向から受け止める形で同時に消滅・退場した。
この際現場に一度戻ってきた黒幕によって消滅が確認されており、端末の反応も完全に消失しているという事がキザマロの口からも語られている。
その直後の展開では彼を失った悲しみに暮れ、泣き崩れさえするスバルの姿が描かれる*24
暫くしてシドウの身に何かあった時の為のメールが自動的に送信されてくるなどシナリオでは死亡したような扱いとなるのだが、セーブ画面でのNPCのブラザー表示やセーブ確認のメッセージに彼が健在している*25他、
スタッフロールの一枚絵の1つに「顔馴染みの人物たちに笑顔で看病されているシドウ」の姿があり、経緯はともあれ最終的に生存している可能性が少なからずある。
後に公式からもEDの絵については「ご想像にお任せします」という旨が明言されており*26、大方のファンは彼が生還したものとして扱う場合が多い。
『パーフェクトコレクション』発売記念の書き下ろしWeb漫画『流星のロックマン~(Re)Birthday~』は生存を前提に描かれており、完全復帰したシドウが登場する。


上述のハロルド・ホルト生存説をもとにしたSCP。
ホルトを名乗る人物が34人も登場しており、その誰もがサメ人間だったりガイコツだったりなど何らかの不可解な性質を得ている。
そして全員が全く同じ思考回路を持っており、全員が「不死の体を手に入れるため、表舞台から姿をくらまし肉体改造を受けた」と主張している。
この他にもウォルト・ディズニーをもとにしたSCP-2805や、この記事では触れられていないアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンのSCP-2776も報告されている。


まず、「崖から落ちる」パターンで生存。
再登場のタイミングがちょうど、自分を倒した《地縛神 Aslla piscu》を操るカーリー渚が倒された直後だったことから、Aslla piscuの生け贄になっていたという説がある*27
十六夜アキを洗脳し不動遊星に襲い掛かるが、アキのデュエル相手であるミスティ・ローラの弟トビーを殺したのは自分だとカミングアウト*28したことでミスティの怒りを買い、《地縛神 Ccarayhua》に捕食された。
日本版での 彼の出番はここで終了。
捕食こそされたが彼自身の死亡や消滅の描写はなく、ミスティが倒れた時点で彼も復活したのでは?という説もある。
(根拠として、ルドガー・ゴドウィンが倒された時点で、地縛神 Uruの生け贄にされていたラリー・ドーソン達は復活していた)
その後、日本版では彼について言及されることは一切ないのだが、打ち切りに終わった海外版では彼がイリアステルの歴史介入を阻止していたという設定が追加されている。
ちなみにDSのゲームソフトでもアニメ通り地縛霊に食われるがその後ひっそりと復活している。

同じ作品にクラッシュタウン編に登場する幼い姉弟の父親も高いところから奈落に落ちアニメでは生死不明であるが、ゲーム版では生存が確認されている。


作中、暴力面で最強の一角として君臨し続けた元立会人。
因縁のあるキョンホ・ジョンリョが今まで全てのターゲットを殺してきた事、伽羅がそのターゲットになった後に出番がなくなった事、タワー編での貘の微睡の中で白骨死体の伽羅が「俺は今忙しい」と登場するなど一時期不安視する声もあったが当然のように生存。
プロトポロス編にてお互い毒を飲んだ上で解毒剤を奪い合う形でジョンリョと最終決戦。
勝負には勝ったものの傷は深く、そのまま死亡した。
……のだが、読者からは「どうせ伽羅の事だから生きてるだろ」と当然のように思われ、作者もその事を分かっていたためか、次話扉絵で死亡表記が成される、伽羅の死を悟った貘が愕然とするなど明確に死亡したものと扱われている。
しかし細かい伏線やどんでん返しで驚愕させるシーンが多かった本作ゆえにそれでも死を疑う読者が絶えなかった事で、色々な人物が彼の死体を訪れる際に伽羅の死体が腐敗していく過程を克明に描写。
これについては「本当に死んだからな!」という作者から読者へのメッセージとも言われた。
しかし、元々『嘘喰い』という作品が死んでそうな描写があっても生き残ってる事が多かったのもあって、上記の描写があってすら「あの死体は偽物でやっぱり生きてるんじゃないの?」と生存説が出る事も多い。
完結までの以降のストーリーにおいては一貫して死亡扱いとなっている為、まず間違いなくあの死体は本物と思われる。まぁそれでもやっぱり生きてたよとかやるのも嘘喰いなんだけども。


前作「スーパードクターK」「ドクターK」の主人公であるが、高校生の時に遭遇した原子発電所の事故により放射能に侵された影響もあり末期癌となっていた。
「ドクターK」では明確なシーンは書かれていないが、「K2」第2話で明確に死亡が明かされ、その後の話で彼の墓も登場していることから死亡したのは確実
時系列的には最新の状態で頬は痩せこけ、立つこともままならない状態だったのでこれで生きてたら逆に怖い
…しかし元々が伝説的な人物であった事から事情をよく知らない人間からは「生きている」と思われがち。
またKの一族は非常にKAZUYAのそっくりさんが多く、それもあちこちにいるのでそれを見て「生きている」と思った者もいるのかもしれない。
というかKAZUYAの妹・KEIも初登場時、明らかに体格も風貌も性別まで異なるのにその服装のためにKAZUYAと誤認されてたので、あの世界のKAZUYAそっくりさん認定は割と緩いのかもしれない
コミックス28巻に登場したキャラによると「死亡説」の他にも「廃業説」「海外に移住」「どこかの山奥で医者を続けている」と様々な生存説が医者の間で広まっているという。
読者は死んだと認識しているのに、作中世界では生存を信じている人がいるという、数ある生存説の中でも稀有な事例であろう。
とはいえ彼の人となりを多少なりと知っている人物たちは「生きていて欲しかった」と思いながらも既に死んだことは受け入れている。
なお「廃業」はKAZUYA本人が何故か高校の保健医になってたりする他、KAZUYAに似た獣医*29が登場した事が「海外」はロシアや中国にKの一族がいることが「山奥」はK2の主人公の神代一人の事が噂の発生源だろうか。
そもそもヤクザに冷凍庫に長時間閉じ込められて元気だったり、50万人もの死者を出した核爆発から運良く生き延びたり*30、頭に銃弾を食らってもちょっと記憶喪失になっただけで完全に元に戻ったりと殺しても死ななさそうなのも生存説に拍車を掛けている。


古賀このはの級友で、母親と弟と暮らしている女子高生。
貧しい家を助けるために医学部を志望しており、十分に合格を狙えるほどに優秀な成績を収めている努力家。
だが「息子の受験に邪魔」という理不尽な理由により殺しの依頼を出されてしまい、行方不明となってしまった。
原作では死亡がほぼ確定しているのだが、アニメ版では少々内容が変更されている。
アニメでは一緒に帰宅した弟が振り返った時には既にいなくなっており、一見するとこの時に殺されてしまったと考えるのが自然に見えるかも知れないが、この後このはの殺し屋ランキングが下がっており、このはは殺していない可能性がある。
そもそもこのはとさとこが痕跡を全く残さずに殺しを行うには
このはが急所を切って即死させる→さとこが木の葉に変える→木の葉を袋に入れて残らず持ち去る
このような手順を踏む必要があり、一瞬で手品のように消してしまうことは二人でも不可能なのだ。
まあこのはが殺さなかったというだけなら他の殺し屋の手に掛かって結局殺されてしまったことには違いないのだが、さらに踏み込んで「このはが他の殺し屋に見つかる前に攫ってどこかに匿っているのではないか」という説がある。
最終回まで安否について言及されることこそなかったが、「さとこが海外のこのはに『このはさんにそっくりな人を見た』とグループチャットで報告する」「最終回のエンディングではそれまでのキャラが総登場するが、本編中で死亡したキャラは皆頭上に天使の輪があるのに対して葵にだけは天使の輪がない」*31と、明らかに生存を予感させる描写が意図的に盛り込まれている。
それどころか原作でも「医者志望のムカつく顔の子を雇った」という台詞があり、生存説が逆輸入される事態となっている。


「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。
最後の桐生との戦いの前に高島から狙撃されて重傷を負っていたため、桐生との戦いで死亡したとも取れるような扱いではある。
人気の高いキャラだけに生存説も囁かれることが多く、総合監督の名越稔洋氏によると「今もどこかで生き延びている」らしいが、脚本家の横山昌義氏は「死亡した」としており、生死ははっきりしていない。
ただ、『6』での心霊写真システムでは登場しなかったことや*32、「桐生は今まで誰一人として殺したことがない」とされたため、少なくとも生存していることはほぼ確定と言える。
ちなみに『7外伝』では偽龍司が登場したり、郷龍会の残党が登場したりと、本人の登場は無いものの、何かと触れられてはいる。
番外作品での『OF THE END』では生存しており、主人公の一人として再登場。


最後の大魔女であり、人類に対する復讐として世界中に魔女因子をばら撒いていた全ての元凶。
最終的に魔法少女達の説得を受け入れ、全ての魔女因子と共に消滅するという結末を迎えた。
しかし設定上、彼女が使えるはずの魔法の中に「死亡時に過去に戻ってやり直せる魔法」が存在する事から、「彼女も完全に死亡したのではなく、『死に戻り』で復讐を始める前の時代に戻ったのではないか」という考察が存在する。


パルパティーンことダース・シディアスをあと一歩のところまで追い詰めるも、アナキン・スカイウォーカーの介入によって右腕を切断され、直後にシディアスのフォース・ライトニングを浴びてコルサントの高層ビルから遥か下方へと落下した。

普通に考えればどう見ても死亡である。

……のだが、肝心の遺体は一切映っていない。
加えて『スター・ウォーズ』世界には「片腕を失った程度では死なない」「凄まじい高さから落ちても生還する」人物が割と普通にいるため、「実は落下途中で助かっていたのでは?」という説が長年囁かれている。

何より演じたサミュエル・L・ジャクソン本人がこの説の熱烈な支持者。
「ジェダイは高所から落ちても生きられるし、片手のジェダイも珍しくない」として生存を主張し、ジョージ・ルーカスに話したところ、ルーカスからも半ばお墨付きを貰ったという逸話まである。

もっとも、現在の公式データバンクではシディアスの攻撃によって「死へと落下した」と明記されており、一応公式上は死亡扱い。
演者と生みの親が「生きててもいいんじゃない?」と言っている一方で公式プロフィールでは死んでいるという、なんとも微妙な立場になっている。

まあ、真っ二つにされたうえで穴に落ちた人まで帰ってきたシリーズなので、後述のハン・ソロ共々ファンが諦めないのも無理はないのだが。

•スチュ・メイカー(『スクリーム』)

初代ゴーストフェイスの一人。

終盤、共犯者ビリー・ルーミスと共にシドニーを殺害しようとするが逆襲され、何度も刺された末に大型ブラウン管テレビを頭上へ落とされ感電。
そのまま動かなくなり死亡したものと思われた。

ところが、本編では医師による死亡確認やその後の遺体が描かれていない。
そのためシリーズの人気が続くにつれて「スチュは実は生きているのでは?」という説が定番化していった。

火に油を注いだのが演じたマシュー・リラード。
彼によれば初期の『スクリーム3』には、本当に「スチュは生存して刑務所から新たな殺人事件を操っている」という構想が存在したという。
この没設定の存在もあって、生存説は単なる願望では済まなくなってしまった。

そしてシリーズ30周年となる『スクリーム7』では、とうとう長年の説に決着。
脚本・監督のケヴィン・ウィリアムソンはスチュが死亡していると明言した。

……のだが、実は同作では「本当にスチュが生きていた」という別エンディングまで撮影されており、試写の結果不採用になったことも判明。

つまりこの生存説、最終的には外れたものの、一歩間違えれば公式設定になっていたのである。

•コバ(『猿の惑星:新世紀』)

シーザーに対して反乱を起こしたボノボ。

クライマックスでシーザーとの一騎討ちに敗れ、高所から奈落へ転落。
そのまま姿を消したため、物語上は死亡したものとして扱われる。

ところが本作、エンドクレジットの最後まで席を立たなかった観客に妙なものを聞かせてくる。

瓦礫が動くような音に続いて聞こえる、コバを思わせる荒い呼吸音である。

そのため公開後、「あの落下から生きていたのでは?」「続編で再びシーザーの前に現れるのでは?」と生存説が発生した。実際、この音はコバ復活の可能性を残すものとして認識されていた。

しかし続編『猿の惑星:聖戦記』の製作時、プロデューサーのディラン・クラークが「この映画でコバが生きていることは100%ない」と回答。
一時は製作陣の間でも復活案が検討されたものの、結局肉体的な復活は見送られたことが明らかになった。

珍しいのは、ファンが勝手に深読みしたのではなく、製作側が本当に「生きていることにするかもしれない保険」を掛けていたこと。
紛らわしい音を入れるから……。


ロンドンでの最終決戦で、自ら操っていたドローンの銃撃を受けて倒れる。

ピーターはE.D.I.T.H.に騙しが残っていないか確認し、もはや幻影が存在しないことを確認。
これをもってミステリオは死亡した……と思われた。

しかし相手は何しろ「精巧な幻影で世界中を騙す」ことを専門にしている男。

E.D.I.T.H.が確認したのは幻影が作動していないことであって、ベック本人の心肺停止ではないことや、その後ピーターの正体を暴露する映像が公開されたことなどから、
「死んだふりまで含めて最後のトリックだったのでは?」
という生存説が公開直後から盛んに唱えられた。

そして監督のジョン・ワッツに至っては死亡について問われても、「ミステリオだから分からない」「死んでいるようには見えた」と濁している。
プロデューサーのエイミー・パスカルも同様に断言を避けた。

2026年現在もベック本人の生還は確認されていないが、「死を確認した場面そのものが信用できないキャラクター」なので、今後再登場するまで延々疑われ続けそうである。


ダークホールドに魅入られ多元宇宙を暴れ回った末、自らの過ちを悟り、全宇宙のダークホールドを消滅させるためワンダゴア山を崩壊させる。

巨大な建造物が彼女の頭上に落下し、そのまま画面から姿を消したため、一見すると自らを犠牲にした死亡エンドである。

しかし、例によって遺体は映らない。
それどころか山が崩れる寸前、瓦礫の中で赤い光が一瞬輝く。

これが彼女の魔力を示す色だったため、
「最後に転移したのでは?」
「防御魔法で生き延びたのでは?」
という生存説が即座に発生した。

そしてマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギまで、「瓦礫の下にいるところを見たわけではない」「塔が崩れて赤い光が見えただけ」と、むしろ生存説を煽るようなコメントを残している。

一方、2026年の『VisionQuest』を巡る発言ではヴィジョンもワンダを死亡したものとして認識していることが示されており、少なくとも作中世界では死亡扱いになっている模様。

もっともMCUで「死体なし」「赤い謎の光」「社長が否定しない」と三拍子揃ってしまっては、ファンに諦めろという方が難しい。

  • イルサ・ファウスト(『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』)

ヴェネツィアでガブリエルと一騎討ちを繰り広げ、胸をナイフで刺されて敗北。
駆けつけたイーサンの腕の中でも反応を見せず、そのまま死亡したものとして物語は進行する。

かなり明確な死亡描写なのだが、それでも公開後には生存説がかなり盛り上がった。

というのも、『ミッション:インポッシブル』シリーズそのものが変装・偽装・偽装死のオンパレードなうえ、本作冒頭ではイルサ自身が一度「死んだように見せかける」展開まで存在していたため。
「あれをわざわざ序盤でやったのは終盤の偽装死への伏線では?」
「エンティティを欺くためイーサンたちが死を偽装したのでは?」
「次作で切り札として再登場するのでは?」
といった考察が多数登場した。

だが続編『ファイナル・レコニング』でもイルサは帰ってこず、クリストファー・マッカリー監督もレベッカ・ファーガソンとの相談の末に彼女を死亡退場させたことを明かしている。

「騙し合いの映画だから死亡シーンまで疑われたが、そこだけは本当に死亡だった」というある意味このシリーズらしい例。

  • ジョン・ウィック(『ジョン・ウィック:コンセクエンス』)

ハイ・テーブルから自由になるためケインとの決闘に臨み、銃弾を受けながらも勝利。
その後、サクレ・クール寺院の階段に座って亡き妻ヘレンのことを思い出しながら倒れ込む。

場面は後日へ移り、ウィンストンとバワリー・キングが彼の墓を訪れる。

……というわけで普通に見れば死亡である。

ところが肝心の死亡確認も遺体も映っておらず、
「ジョン・ウィックという殺し屋として死んだだけ」
「墓は自由を得るための偽装」
「最後に犬が何かを見ているのは生きているジョンでは?」
など、公開直後から様々な生存説が発生した。

しかもチャド・スタエルスキ監督は、ジョン本人が最後に姿を見せ、明確に生存していることが分かる別エンディングまで実際に撮影していたと明かしている。
試写では生死を曖昧にした劇場版の方が好評だったため、現在の形になったという。

さらに2025年には『ジョン・ウィック5』が正式に動き出し、スタエルスキも「ジョン・ウィックを含む新しい物語」になると説明。

ただし第4作ラストからどう繋がるのかは2026年現在まだ明かされていないため、現時点では「生存確認」ではなく、むしろ生存説が猛烈に有利になった状態と見るのが無難だろう。

墓まで建てたのに続編タイトルが『5』なのだから、疑うなという方が無理な話ではある。


暗黒面に堕ち、カイロ・レンを名乗るようになった息子ベン・ソロを連れ戻そうとするが、彼のライトセーバーで胴体を貫かれ、スターキラー基地内部の奈落へと落下した。その後、スターキラー基地そのものも破壊されている。

普通に考えればどう見ても死亡である。

しかし、肝心の遺体や落下後の姿が映っていないうえ、『スター・ウォーズ』シリーズでは「奈落へ落ちた人物が後から生きて帰ってくる」事例が妙に多い。そのため一部では、「途中の足場に引っ掛かっていた」「基地の下層で何者かに救助された」「ライトセーバーで刺された程度ならまだ助かる」といった生存説が唱えられた。

……もっとも、仮に刺突と落下を切り抜けていたとしても、その数分後にはスターキラー基地が丸ごと崩壊している。いくら『スター・ウォーズ』世界の奈落が生存率の高い場所とはいえ、さすがに惑星規模の爆発までセットでは、上記のメイス・ウィンドゥどころではないレベルで厳しいだろう。

後に『STAR WARS/スカイウォーカーの夜明け』でハリソン・フォード演じるハンが再登場したが、これはベンの記憶の中に現れた父親の姿であり、本人が生還したわけではない。公式データバンクでもカイロ・レンが「父を殺した」と明記されているため、現在では死亡が確定している。


最終話にてアダム・スマッシャーと対決するも、サンデヴィスタンを含む義体を次々と破壊されて敗北。スマッシャーから「面白いコンストラクトになりそうだ」と持ちかけられるが、デイビッドは笑って拒絶する。そして頭部に銃口を向けられ、発砲の閃光とともに場面が切り替わった。

物語上は明白な死亡シーンなのだが、弾丸が命中する瞬間や遺体そのものは画面に映らない。また『サイバーパンク』世界には、人間の人格や記憶をデータ化した「コンストラクト」や、脳以外の肉体を機械に置き換える全身義体が存在する。

そのため放送後には、

「スマッシャーは本当には殺さず、アラサカへ持ち帰ったのではないか」
「肉体は死んでも人格データとして保存されているのではないか」
「続編で全身義体やコンストラクトとして再登場するのではないか」

といった説が唱えられた。厳密には「生身で生きている」という説よりも、「アラサカの所有物として何らかの形で残っている」という説が中心である。

しかし2025年に発表された続編『Cyberpunk: Edgerunners 2』の公式紹介文は、開口一番、

David is dead.
デイビッドは死んだ。

と断言。さらに続編もデイビッドたちとは別の人物を描く独立した物語とされ、公式自ら生存説をヘッドショットする結果となった。

なお後に脚本家からは、初期構想の一つとして「デイビッドは完全には死なず、アラサカに回収され、戦闘用ロボットとして企業戦争へ送り込まれる」という結末も検討されていたことが明かされている。つまりファンの生存説は没案にはかなり接近していたものの、最終的に採用された物語では明確に死亡している。


終盤、サフィンとの戦闘で銃撃を受けた上、マドレーヌと娘マチルドに接触すれば二人を死に至らしめるよう調整された「ヘラクレス」に感染。

既に英国海軍から発射されたミサイルが島へ迫る中、施設の防爆扉を再度開放したボンドは脱出を断念し、マドレーヌと最後の会話を交わした後、屋上でミサイルの着弾を迎える。

……どう見ても死んでいる。

というか「爆発した建物から遺体が見つからない」程度ではなく、ボンドが立っている場所のすぐ近くへミサイルが次々と着弾し、そのまま画面一杯の爆炎に呑み込まれ、さらに島全体が攻撃されている。加えてMI6の仲間たちは後に彼を追悼し、マドレーヌも娘に亡き父ジェームズ・ボンドについて語り始めるなど、映画そのものも明確に彼の死として扱っている。

ところが、それでもファンの一部からは生存説が登場。

「ミサイルは地下施設を狙ったもので本人への直撃ではない」「爆風で海へ吹き飛ばされたのでは」「地下へ逃げ込んだのでは」といった説に加え、ジェームズ・ボンドという男がこれまで銃撃、爆発、落下などから何度も生還してきたこと自体を根拠に、**“あの程度で007が死ぬはずがない”**と考える者まで現れた。2025年になっても専門ファンコミュニティで「ボンドは死んでいない」とする主張が見られ、別のBond系サイトでも「爆発を生き延びたと信じるファンが予想以上に多かった」と報告されている。

もっとも、これは制作側が曖昧さを残したために生まれた説ではない。

ケイリー・ジョージ・フクナガ監督らは当初から「クレイグ版ボンドを死なせる」ことを前提に結末を組み立てており、単なる銃撃では過去に幾度も危機を脱してきたボンドの最期として弱いとして、あえて逃げ場のない状況を作ったと説明している。

さらにダニエル・クレイグ本人も2024年、復活の可能性を尋ねられると、要するに**「死んだ。何回爆破すれば納得するんだ」**という趣旨で一蹴。爆発で粉々になった上、仮に生きていてもヘラクレスの感染により家族とは接触できないとして、復帰の余地を念入りに否定している。

上記のハン・ソロも「刺されて奈落へ落ち、その後基地ごと吹き飛んだのに生存説が出た」という相当な例だが、こちらは制作陣が「逃げ延びたと思われないように」念入りに殺したにもかかわらず生存説が発生したという意味で、より純度の高いhopiumと言えるかもしれない。

なおエンドクレジットには恒例の「JAMES BOND WILL RETURN」が表示されるが、これは当然ながらシリーズとしてジェームズ・ボンドが帰ってくるという意味であり、ダニエル・クレイグ版ボンドがミサイルの雨をどうにかして生き延びたという意味ではない。


最終話「Felina」にて、ジャック一味のアジトを自作の遠隔操作式M60機関銃で襲撃。

ジェシーを床へ押し倒して銃撃から庇うことには成功するものの、ウォルター自身もその際に銃弾を受けてしまう。ジャックを射殺し、ジェシーを解放して最後の別れを交わした後、一人でメタンフェタミン製造ラボを歩き、設備に手を触れて満足そうな表情を浮かべながら床へ倒れる。

間もなく警察官が突入し、動かなくなったウォルターを囲んだところでドラマは終了する。

普通に見れば銃創による失血死であり、当時のレビューもほぼ一様にウォルターの死として受け取っていた。

……が、最後に医師が死亡確認する場面までは描かれない。

そのため放送終了後、

「警察と一緒に救急隊が来れば助かったのでは?」
「床に倒れていただけで、息が止まったところは映っていない」
「元々末期癌なのだから、瀕死状態でも死因までは分からない」

などとして、実はあの後治療を受けて生存したのではないかという説が一部ファンの間で唱えられるようになった。

当初なら単なる「死亡確認が画面にない」系の説で終わるところだったが、2019年に後日談映画『エルカミーノ』の制作が発表されると、「もしかしてウォルターも登場するのでは?」という期待と結びつき再燃。メディアからも「長年存在する人気の説」として取り上げられる程度には知られていた。

だが公開直前、シリーズ生みの親であるヴィンス・ギリガンがとうとう質問に回答。

「Yes, Walter White is dead.」

と実に身も蓋もなく死亡を明言し、生存説はほぼ完全に終了した。

なおブライアン・クランストン本人は『エルカミーノ』にもウォルター役で登場しているが、こちらはジェシーの過去を描いた回想シーン。

つまり「続編にウォルターが出る」という予想だけは当たったものの、生きて出るとは誰も言っていなかったのである。

ジェームズ・ボンドほど生存が物理的に無理な例ではないものの、「最終話の構成・演出・テーマがほぼ完全に死を示しているにもかかわらず、死亡診断書が画面に映らなかった僅かな隙間から6年間生存説が生き続けた」という意味では、典型的な例と言える。


終盤、ウォレス社に連れ去られるデッカードを救出するため、Kは海上でラヴと激闘。

辛くもラヴを溺死させデッカードを救い出すものの、自身も重傷を負う。

その後、デッカードを娘アナ・ステリンの研究所まで送り届け、「デッカードは海で死んだことにした」と告げて自由の身にすると、自身は研究所の階段へ横たわる。

雪が静かに降り積もる中、Kは空を見つめたまま動かなくなり、物語はデッカードと娘の再会へ移って終了する。

銃で頭を撃ち抜かれたり死亡診断を受けたりするわけではないため、公開直後から一部の観客には**「疲れて横になっただけでは?」「レプリカントなら治療すれば助かるのでは?」**という生存解釈も存在した。その後もファンコミュニティでは「Kは本当にあそこで死んだのか」が度々質問されている。

しかし、映画としてはほぼ間違いなく死亡。

まずKが横たわる場面には、前作でロイ・バッティが死を迎える「Tears in Rain」を明確に想起させる音楽が使用されている。

そして脚本家マイケル・グリーン自身、Kが死ななかったと考える人がいたことに驚いたと述べ、その音楽的引用にもわざわざ言及している。

さらにデニ・ヴィルヌーヴ監督もインタビューで、終盤についてごく普通にKの死と、その後に残る彼の犠牲の結果として説明している。Kを先に死なせ、その後デッカードと娘の再会をエピローグとして置くことで、Kが最後に成し遂げたことを観客へ示したかったという。

つまり前作で延々と議論された「デッカードは人間かレプリカントか」と違い、制作側はKの生死を謎として残したつもりではなかったのである。

それでも生存説が生じた理由としては、

最後まで明確な死亡確認がない
Kは人間以上の耐久性を持つレプリカント
直前までさらに酷い負傷状態から活動を続けている
「雪の上に横になった」だけにも見える静かな演出
『ブレードランナー』という作品自体が曖昧な結末で有名

という事情が重なったものと思われる。

もっとも、脚本家が生存解釈そのものに驚き、監督も最初から「Kの死」として語っている以上、現在これを有力な生存説と見るのはかなり難しい。

むしろ本例の面白いところは、初代『ブレードランナー』が「あえて答えを出さない映画」としてあまりにも有名だったため、制作側が答えを出した部分まで観客に疑われてしまったことなのかもしれない。

「Tears in Rain」が流れてもなお「寝ているだけでは」と言われたあたり、ある意味ではロイ・バッティ以上に往生際が悪い。


後に公式に生存が確認されたキャラクター






「追記・修正……お前……生きていたのか!?」

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最終更新:2026年09月03日 07:55

*1 まあそういう話が残ってるやつは生存がバレてしまった事例なのだが

*2 追手としてはそこで再起を図られてはたまらないので念入りに落ち武者狩りをするのだが

*3 もっとも坂本龍馬暗殺は実行犯も含めて暗殺時の詳細が明らかになっており、生存説を立てられるような隙がないという事情もあるだろうが。一時、龍馬がアメリカに亡命して「ルマン」と改名して悠々自適な生活を送った証拠である…とされる写真がネット上に上げられていたが、外国人の壮年の男性の立像写真の顔部分に、龍馬と風貌が近い日本人男性の顔をコラージュしたニセ写真であることが分かっている

*4 1度目は「同一人物の可能性がある」、2度目は「同一人物ではないが近親者である可能性が高い」という旨の鑑定結果であった。もちろん別々に制作された番組である

*5 仮に家康が光秀だと知っていた上で別人として重用し、その意向を汲んで家臣たちも別人として扱ったとしても、その正体に言及したことも、それに関する文書なども一切ないというのは不自然である。

*6 幼い頃に生前の西郷に可愛がられたという肥後直熊という人物が描いた絵以外は、身内や知人から「西郷はこんな顔してない」と苦言を呈されたとか

*7 フィラリアという病気で、陰嚢が人の頭大に肥大化していたとか

*8 要は呂布の死

*9 大戦における呂布の娘の名義

*10 それまで司馬懿は諸葛亮がどんなに挑発しても頑強に出撃せずにらみ合いを続けていた。

*11 前者は髪を剃って僧になりすますため、後者は逃走資金

*12 ついでに凄惨な虐待を受けていたことも判明したとされるが、Wikipediaの記述がほぼほぼ独自研究であって信憑性がないことが後に指摘されている。

*13 ラース・ビハーリー・ボース「中村屋のボース」とも呼ばれる、日本のインドカレーの父

*14 なお、中村屋のボースはチャンドラ・ボースと同じ年、1945年の1月に病没している

*15 朝日新聞が1990年に混同した記事を掲載し、翌日訂正している

*16 漫画連載中に刊行された所謂非公式の考察本の類では、「デスノートのルール上、生後すぐの赤ん坊を対象とする事はできないため、ナオミがレイの子供を妊娠していればノートが効かなかったのでは?」という推測もあった

*17 ただし当時はマリーダの設定は起こされていなかったため、公表時点ではプルトゥエルブとしても矛盾は起きなかった

*18 ティエリアはここで肉体が死んでしまい、再形成やリスポーンをする羽目になったと解釈するケース自体はある。

*19 双子の兄弟がいることはテレビ放送版の時点で伏線が多数貼られている

*20 ロックがかかっているのはあくまでフィリップの血縁に関するワードだけ(悪の組織としてのミュージアムの機密が関わる、程度であれば実際に何度かフリーパスで閲覧している)のようである上、性質上外部からの追加ワードを必要としないであろうためひとりでいるときに閲覧できると思われる

*21 沈んだはずの場所には水圧で侵入できず、DNAを採取できなかったため

*22 この術はミナト→自来也&カカシ→ナルト→木ノ葉丸→ボルトと受け継がれており、木ノ葉関係者以外で使用した者はいない

*23 昭和55年9月発行。

*24 同作ではもう少し前に「あるレギュラーキャラがロックマンの目の前で攻撃され分解される」という事件が起こるが、この際スバルはブラザーバンドやレゾンの健在を理由にその生存を信じ諦めない姿勢を取っており、そのキャラも間接的にはそのお陰で無事生還している。それに比べると明らかに彼の反応が違う。

*25 このシリーズにおけるブラザーバンドは一度結ぶとどちらかが「死亡する」か「能動的に切る」かしない限り解除されないという設定があり、先述の事件が進展する根拠にもなっている。

*26 この絵については納期が間に合わずストーリーとの整合性がとれなかったという説もあるがソース不明

*27 ただし、地縛神は「人々を生け贄にして召喚」するモンスターであり、召喚されたAslla piscuに倒されているという点で厳密には正しくないのだが。

*28 遊星のデュエルディスクがマイクのような役割をしてミスティに伝わった

*29 医師への恨みからその容姿を利用して偽KAZUYAとして大金をだまし取る悪事を働いていた。KAZUYA本人も驚くほどの瓜二つぶりだが、後年、これほどにそっくりさんが多発するとは予想してなかっただろう。

*30 船に乗せられた上にアニマルウェポンの実験台にされ、更に見張りの船が見張っているという詰みも詰みな状況から、黒幕の一人が己のプライドを砕かれた仕返しで状況が好転しただけなので本当に運がよかっただけである

*31 そもそもエンディングでは死亡したキャラは皆木の葉になっているのだが葵だけは唯一木の葉になっていない。

*32 尤も、後の作品では写真に登場したのにその後も生存している人物が複数登場している。

*33 ただし漂流していたヘルメットに関しては冷静に見ると装着していたものではない可能性の方が高い

*34 もちろん最たる理由は「刹那からの依頼である以上引き受けないわけにはいかない」「狭義のガンダムタイプをくれるんなら、CBの仕事やりたい」ではあったが。

*35 状況が状況なだけに死亡という見方が強かった

*36 戦友は気付いた

*37 『7』ではじめてレッドが野球部の練習に参加した時にまったく同じ発言をする。直後にランニングで身体作りを始めるのも同一。

*38 劇団の練習見学の際、自分も即興劇形式で参加することになった時の発言。メガネ一族のようなマニア性を見せていない9主がこの流れでいきなり特撮ごっこで進めようとするのはつまり本当に…という解釈。

*39 いわゆる正義の味方としての活動だけではなく、条件を満たすと14主人公の野球の練習を見てくれるなど「平穏を守り、困っている人を助ける」のニュアンスでも活動している様子。というかこのレッドと交流するルートを開通させないと「シリーズ全体的な話としての正史」と思われる出来事をプレイヤーが確認できない

*40 「ゴーゴーポケレンジャー」のインスト版でもあるため、事実上ポケレンジャーのテーマ曲

*41 表サクセスで最後となる試合のBGM。つまり「9主の曲」

*42 仮に彼女攻略をバッドエンディングルートではない形で完走していたと仮定する場合、該当しうるのは維織(両ルート)、夏奈、武美。今のところ有力視されているのは後続作品に登場していない・世間から隠れて暮らす理由がある武美。

*43 ただし小説作品『超絶格闘王 せがた三四郎物語』では明確に死亡した扱いで描かれている。

*44 OVシリーズなどでは人間関係の修復・整理もあってか、そもそも斬月…というか貴虎が変身しているアーマードライダーが「ダメージを受ける」描写自体がほとんどないほどの絶対的ヒーローとして登場するのが基本。役回りも「最悪の展開になったときの切り札」「貴虎個人の抱える問題がそもそもの事件の原因のため介入せざるを得ない」などが多い