Hello Neighbor

登録日:2019/11/21 (木曜日) 14:57:00
更新日:2024/09/25 Wed 20:24:14
所要時間:約 3 分で読めます




「Hello Neighbor」とは、Dynamic Pixelsが開発し、tinyBuildが発売したゲームである。
ジャンルはステルスホラー。

概要

一人称視点の3Dアクションゲームで、ゲームの目的は主人公ニッキーを操作し、「隣人」の家「ピーターソン邸」に侵入して地下室に隠された秘密を探ることである。
「隣人」ことミスター・ピーターソンと、数々の仕掛けがゲーム進行の障害となる。

ゲームは計4章に分かれており、それぞれ幕1~3、フィナーレと表記されている。段階的に難易度が上昇していく。

システム

ニッキーは歩く・走るといった基本的な動作の他に、ジャンプ・しゃがむ・アイテムを拾う・アイテムを使う・アイテムを投げる・クローゼットやベッドの下に隠れるといった多彩なアクションが可能であり、これらを駆使して地下室を目指す。
しかし、ピーターソン邸は奇想天外な仕掛けだらけであり、その解法もほぼノーヒントであるなど、非常に難易度が高い。また、家主のミスター・ピーターソンに捕まると家の外に追い出されてしまう。

AI

ミスター・ピーターソンはニッキー(プレイヤー)の行動を学習するAIによって操作されており、非常に厄介。
行動パターンは三段階に分かれており、ゲーム開始時点では「無警戒モード(仮称)」。この段階では体操、テレビ視聴、小用、庭の点検、入浴などの日常行動をランダムで行っている。
開いてるドアや初期位置からずれたアイテム等、侵入者(ニッキー)の痕跡を発見すると、「警戒モード」になる。この段階になると侵入者を探し回るようになり、開いてるドアや割れた窓等に罠や監視カメラを設置したり、窓を板で塞いだりする。
そしてニッキーを発見すると追跡モードとなり、俊敏な動きで追跡してくる。

ニッキーを発見した場所にも監視カメラや罠を設置していくほか、何度も同じ場所に隠れると、そこを真っ先に調べるようになるなど、どんどんプレイヤーを精神的に追い詰めてくる。

これらの要素から、ホラーゲームの敵としてはかなりの難敵である。

続編

過去の物語として、Hello neighbor :Hide & Seekが発売されている。ゲームのルールはサブタイトルの通りかくれんぼで、フィールド上に隠されたアイテムを回収し、全てをカゴに投げ入れることでクリアとなる。こちらは全5章。
追跡者に捕まるとせっかく集めたアイテムを奪われてどこかに隠されてしまうなど、難易度は相変わらず高い。そして、ストーリーは更に重い

世界観

カートゥーンアニメを立体化したような独特な世界観であり、キャラクターや建物、アイテムのデザインもそれに準じている。
また、台詞はほぼなし。『トムとジェリー』等を意識したのかもしれない。

便利アイテム


  • 懐中電灯
暗闇を照らすライト。点灯中は発見されやすくなる。また、ミスター・ピーターソンも夜間に所持している。

  • 双眼鏡
遠くを見れる双眼鏡。
ミスター・ピーターソンの様子をみたり、謎解きにも使う。

メリー・ポピンズのごとく、ふわふわと落下できる。

  • ヤカン
熱くて持てないアイテムを冷やしたり、キッチンのコンロで温めれば氷を溶かしたりできる。

  • バール
窓や地下室の扉に打ち付けられた板を剥がせる。

ストーリー

アメリカ合衆国ミズーリ州メインブルックスに住む少年ニッキーは、ある日、隣人ミスター・ピーターソンが誰かを地下室に閉じ込める様子を目撃してしまう。
好奇心に駆られたニッキーは地下室の秘密をさぐるため、ピーターソン邸に侵入する…。

登場キャラクター

キャラクター名は公式小説「Hello Neighbor :The Missing Pieces」より。

ニコラス・マイケル・ロス

通称:ニッキー
ゲームの主人公で、プレイヤーが操作する。
髪と瞳は茶色。
幕1~2までは10歳程度の少年だが、幕3以降は35歳のくたびれたおっさん。
丸みを帯びた長方形の頭部、細い首や手足など、カートゥーンの主人公らしいデザイン。弱そうな見た目だが、敏捷性やジャンプ力は超人的で、芝刈機やブラウン管テレビを数十メートルほど投擲できるなど凄まじい強肩である。
トラバサミに掛かっても一時的に動けなくなるだけで無傷なほか、高所から落下したりしても気絶で済むなど不死身に近い頑健な身体を持ち、傘でメリー・ポピンズの如くふわふわ浮かんだりと物理法則を無視した挙動も可能。まさに、カートゥーンアニメの住人と言った感じである。

失読症であり、文章や単語を正しく認識出来ない。
また、怪しい隣人を通報せず自ら調査しようとするなど非常に好奇心旺盛であり、不法侵入や器物破損を平気で繰り返す悪ガキであった。

幕3の冒頭ではどこかの都市のアパートで一人暮らししていたが、家賃を滞納したせいで強制退去を命じられ、仕方なくレインブルックスのかつての実家に引っ越すことになる。

セオドア・マスターズ・ピーターソン

通称:隣人/ミスター・ピーターソン
本作の敵キャラクター。
瞳は緑で、髪は茶色。
首が太すぎて胴体と一体化したように見える頭部や逞しい上半身、そして異様に細い下半身をもち、口髭を蓄えた、カートゥーンの悪役らしいデザイン。
トレードマークは常に身につけている黒い手袋。
ニッキーが住むロス家に道路を挟んで向かい合うように建つピーターソン邸の家主。
職業はテーマパークのデザイナーで、彼が自宅を魔改造できるのはこのため。
「誰か」を地下室に閉じ込めており、地下室の秘密を探ろうとするニッキーとは激しく敵対する。
…が、警察には通報しないため、明らかに後ろめたいことをしている。
武器は接着剤が入った瓶とトマトで、追跡中に投擲してくる。

あらゆる面でニッキーを上回る超人で、芝刈機やブラウン管テレビ、バールなどを思い切り投げつけられても尻餅をつくだけで無傷など、不死身に近い。

設定画面でフレンドリーモードをONにすると、罠や監視カメラを設置しなくなるなど手加減してくれる。

カラス

「Hello Neighbor」では背景のモブキャラだが、「Hide & Seek」では主人公をスタート地点に戻してくれるサポートキャラになる。

マネキン

ピーターソン邸のあちこちに計四つあるマネキン。下半身がキャスターになっている。
ミニゲームではニッキーを発見すると赤く発光して高速で襲いかかってくるガチホラー要員。

ザ・シング

人型の影のような怪物。光る目が二つあり、暗闇をライトのように照らしながら地下室を徘徊する。
ラスボス























※以下、ネタバレ注意

































ダイアン・ピーターソン

ミスター・ピーターソンの妻。作中一の美人。
ある日、夫と車で出掛けた際、トラックとの衝突事故で重傷を負い、病院に運ばれるも、まもなく死亡。
彼女の死が、ピーターソン家の家庭崩壊のきっかけとなってしまう。

ミア・ピーターソン

ピーターソン夫妻の娘。弟のアーロンとは非常に仲が良かった。
「Hide & Seek」の主人公。
想像力豊かで、アーロンとはしばしばごっこ遊びをしていた。
作中では空想と現実が入り交じった世界を舞台に、アーロンとかくれんぼをする。
母の死で精神的に異常をきたし始めたアーロンを励まそうとするが…。





























※更にネタバレ注意

















































アーロン・ピーターソン

ミアの弟。ミアとは非常に仲が良かったが、母の死を機に暴力的になっていき、ミアを虐待するようになる。

そして、最後はミアをベランダから突き落として殺害。
父によって地下室に監禁される。




追記・修正は怪しい隣人の家に不法侵入してからお願いします。

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最終更新:2024年09月25日 20:24