SCP-078-JP

登録日:2019/12/04 (水) 23:12:37
更新日:2025/02/07 Fri 08:32:40
所要時間:約 3 分で読めます



SCP-078-JPは怪奇創作コミュニティサイト、 SCP Foudation に登場する オブジェクト (SCiP)のひとつである。
項目名は「永久カイロ」で、 オブジェクトクラス は堂々のKeter。



概要

某県の某大学の研究棟が半焼した事案で「消火の際に明らかに異常な熱源があった」という報告を受けて回収された読んで字の如く、永久に温度が上がり続けるカイロ。

外装は凄まじい耐熱性を有していると考えられているが、内部調査は不可能で、異常性は言わずもがなの温度上昇。

温度は1分間に0.4℃上昇し、回収時は三桁代だったが、現在では2000℃を超える。

移動作業で27名が死亡し、36名に治療不能な傷を負わせたコイツを放置すれば K-クラスシナリオ まっしぐら。


しかし、こいつのような化学カイロは鉄と活性炭などの酸素による発熱反応によって温度が上昇する。

財団は「酸素と化合させなければ抑えられるのでは?」と考えた。



というわけで、特別収容プロトコル

特別収容プロトコル改訂第18版*1


  1. オブジェクトはエリア-8104にて真空装置に接続されたタングステン製の真空チャンバーに収容される。
  2. チャンバー及び真空装置はオブジェクトからの熱伝導、輻射熱などから保護するために常に液化気体によって冷却される。
  3. バックアップを用意し、メイン装置が動作不能となった場合は即座に移動させる。
  4. 隔週でバックアップにオブジェクトを移動させ、メイン装置のチェックを行う。
  5. 異常が発見された場合は即座に修理される。
  6. バックアップも動作不能となった場合は、新たな装置が到着するまで低酸素ガスで出来るだけ反応を抑える。 


これがドンピシャ。

真空状態にすることでオブジェクトの温度上昇速度を遅らせることができたのである!

人工的に作られる真空空間には微量な酸素が存在するから…

KeterはやっぱりKeterでした。







補遺

  • 「真空状態にするなら宇宙に捨てればよくない?」という提案は、外装が破れたら取り返しがつかないので保留
  • 密閉して観察したところ、酸素量がほぼ変化しなかったことから、「酸素と反応し発熱した後、還元反応を起こし酸素を放出しているのではないか」と仮説がある。



追記・修正は異常な熱量とともにお願いします。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-078-JP 永久カイロ
by ak1-yorunaga
http://ja.scp-wiki.net/scp-078-jp

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最終更新:2025年02月07日 08:32

*1 つまり財団は少なくとも17回の失敗をしたことになる。