高嶋友奈

登録日:2019/12/12 Thu 21:59:56
更新日:2025/06/09 Mon 19:53:26
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みんなで一生懸命頑張れば何とかなるよ!

『高嶋友奈(たかしま ゆうな)』とは『乃木若葉は勇者である』に登場するキャラクターで、四国を守る勇者である。

CV:照井春佳

概要

中学二年生で、四国を守る勇者の一人。出身は意外にも四国ではなく奈良県
明るく元気いっぱいな性格だが、他人の気持ちに敏感な一面もある。
乃木若葉を「若葉ちゃん」、上里ひなたを「ヒナちゃん」など、誰に対してもちゃん付けで呼ぶ。
場の空気を読んでなおも和ませようと全力を尽くす所謂ムードメーカーであり、彼女がいなければ四国の勇者達は空中分解をしていたかもしれない場面も多い。
最初は郡千景の「郡(こおり)」を「群(ぐん)」と間違えて呼んでいたが、本人の了承を得て「ぐんちゃん」という愛称で呼ぶようになる。

誰とでも仲良くなることができ、今まであった様々な事情から心を閉ざしていた千景の心を開いて初めての友達となった。
一方その反面、あまり自分に関する話をすることがないため私生活には謎が多く、
どういういきさつから勇者になったのか、奈良県からどう四国へやってきたのかなどは仲間である若葉たちすら知らない。

約300年後の勇者・結城友奈とは、容姿や性格が非常に酷似しており、上記の私生活の謎も相まってファンの考察の対象となっている。
性格の違いとしては、結城よりも「実は考えて動く」タイプであり、
少しばかり強く争いごとを嫌っているため、「喧嘩しないように」と自己主張を避けてしまうところだろうか。
天然で天真爛漫なところが強い結城に対し、意図的にそう振舞うことも多い高嶋。
しかし両者とも「優しさ」に溢れた人だというのには違いはない。
ちなみに、変身前から「勇者」を強く意識していた結城友奈に対し、そうした表現はあまりなかったりもする。
また、ゆゆゆ本編の友奈と区別するため“高奈”という愛称で呼ばれることも。
なぜか耳かきが上手く、ひなたより上と若葉に言わしめるほどの技量を持つ。

  • 勇者としての能力

一回で効かないなら……十回、百回、千回だって叩き続ければいい!

変身後のイメージカラーはピンク。モチーフは山桜。
武器は、とある王子の呪詛と憎悪が秘められた手甲・天ノ逆手。
武道を習っているため元から戦闘力は高く、日々の鍛錬によってさらに磨きがかかっている。
また、結城友奈と同じで「勇者パンチ」を得意としていて、徒手空拳によるインファイトならば若葉を超える戦闘力を発揮することも。
ただし、生来の優しさや気質から、若葉によると仲間同士での模擬戦では実力を発揮しきれていないとされる。

《高奈の精霊》
  • 一目連
神樹内の記憶にアクセスして自身に直接精霊を宿らせる勇者たちの切り札。
高嶋が宿らせるのは、暴風雨の妖怪・一目連。
核兵器をも上回る圧倒的な台風の力と、吹き抜ける疾風のような速さを対象者に与える能力を持つ。
その荒れ狂う力を宿して繰り出す「千回勇者パンチ」で、強固な装甲を持つ進化体バーテックスを叩き潰す。

以下、本編ネタバレ

+ 《上巻》
みんな、仲良しなのはいいけど、話し合いは後にしようよ!
ん、ケンカするほど仲が良いって言うよね?
「「「いや、それは違う(わ)」」」

第三話。総ツッコミを受けダメージを受ける高嶋だったが、そのお陰で初陣の緊張が少しだけほぐれる。
友奈因子は流石というべきか。
また戦いの恐怖からあまり動けなかった千景を勇気づけ、一層千景から慕われることになる。

なぜ……ここに来た!?
……友達を放っておくなんて、やっぱりできないから……

第六話。無謀で危険な復讐心に駈られ突出した若葉を救援し、圧倒的劣勢から何とか二人は勝利を収める。
……だが、代償は大きく高嶋は大きな怪我を負って昏睡状態に陥ってしまい、
この状況を招いた若葉は、激昂した千景から平手打ちと共に激しい糾弾を浴びせかけられてしまう……。
自身の復讐心から仲間を危険に陥れてしまった若葉だったが、千景の糾弾とひなたの促しによって精神的に成長。

うーん……だったら……耳かきさせてほしいな
耳かき?
うん! ひなちゃんから『若葉ちゃんは耳かきに弱い』って聞いたから
いつも耳かきをしてあげると、ふにゃふにゃになっちゃうって

高嶋の病室に訪れた若葉だったが、高嶋は一切の恨み言を言わず、ごく自然に接する。
何とか話題を切り出そうとするも、どれもこれも決め手に欠けると思った若葉はなんでもいう事を聞くと提案。
それに乗った高嶋は耳かきを要請し、若葉は極上の心地よさを体験することになる――。

若葉ちゃーーんっ!
落ち着いていこおおおおっ!! 頑張って、リーダァーーーー!!

第九話。復讐に囚われそうになった若葉――だが、高嶋の暖かい声援で彼女の足元に纏わり付いていた黒い影を払拭。
一致団結した若葉ら勇者たちは敵の総攻撃を耐え抜いて勝利し、丸亀城と四国の人々を守り抜いた。

+ 《下巻》
ううん、全部じゃない……
これが残ってた。白鳥さんから引き継いだバトンだね、きっと……

第十一話。生き残りを求めて諏訪地方まで遠征してきた勇者たち。
荒れ果てた大地をまざまざと見せつけられ、何も残っていないと途方に暮れるも、確かに残されたものがあった。
それは、暗く混沌とした世界で確かに灯る希望と言う名のバトン――。
託されたバトンに思いを馳せる高嶋――だが「四国が窮地に立たされている」とひなたが告げ、勇者たちは急ぎ足で四国へと舞い戻る。

うわああああああああああああああっ!!
来い――――酒呑童子!!

第十二話。蠍座をモチーフとした完成体バーテックスに大切な友達である球子と杏の二人を惨殺された高嶋は、激昂し二体目となる精霊を降ろす。
それは鬼の王。天に牙剥く大蛇の子。比類なき力の権化――酒呑童子。
大社から決して使わないよう厳命を受けていた精霊だったが、二人を殺され激昂した高嶋は迷うことなく酒呑童子を降霊し、
圧倒的な力で完成体と化したバーテックスを殴り倒す。
……しかし代償は大きく、高嶋は再び入院。
何度も病院から抜け出していたせいか、厳重な監視下に置かれ、仲間たちとの交流もままならない状態に陥ってしまう。

第十八話。千景との悲しい別離を経て数ヶ月後が経過した。
若葉と高嶋、ひなたの三人は最終局面に備えるべく様々な訓練に励んでいた。
あと数日も経たないうちに天の神は完成体へと進化したバーテックスを差し向け、神樹の破壊を図るという。
球子、杏、千景の三人には自分のことを話せなかったことを後悔した高嶋は、若葉とひなたの二人に自分のことを知ってもらいたいと口を開く。

私は勇者、高嶋友奈。奈良県出身。誕生日は一月十一日。血液型はAだって
趣味は……武道なのかな。あと、美味しいものを食べるのも好き
勇者になる前……小さい頃は、よく自然の中で遊んでたよ
それと家の近くの神社に行って、ボランティアで掃除を手伝ったり、境内で遊んだりしてた

自然に大社を受け入れた高嶋を見てひなたは思い出す。
清浄、穢れ、神威、神秘――そういった目に見えないものは接触によって蓄積され、遠く離れた場所でも作用する。
もしかしたら高嶋の勇者としての高い素質も、幼い頃から神仏と身近に接したゆえなのかもしれないと。

私は……高嶋友奈は、みんなが大好きだ――――――!!
だから、絶対に、この世界を守るんだあああああっ!!
お前たちなんかに、これ以上奪われてたまるかああああっ!!

そして迎えた最終決戦。
精霊から齎される負の感情を跳ね除け、勇者・高嶋友奈は十四年生きて出会った様々な人々を想いながら拳を叩き付ける。
天ノ逆手に宿るは、天の神それら尽く滅せよという呪詛。
その呪詛は、天から遣わされた絶望の化身を崩壊に導き、鬼神のごとき奮闘で高嶋は神樹を破壊せんとしたバーテックス達を悉く殲滅。

何度だって、何度だって――
何度だって、私たちは立ち向かう!それが私たち、人間だああああああああっ!!
私は!!勇者、高嶋友奈だああああああああああっ!!

だが、その代償はあまりにも大きく、精魂尽き果てた高嶋は神樹の膝元に倒れ、その身体は神樹の中に吸収されていく――

若葉ちゃん、ヒナちゃん……一人でも欠けることがないようにって……
ごめんね、できそうにないや……

その後。
神樹と人々を守った高嶋は英雄として名を遺し、彼女の功績を称え、産まれた時に特定の行動――『逆手を打った』女児に、
『友奈』という名が贈られるという慣例が出来た。
慣例は薄れて風習となり、その風習で名付けれられた300年後のある少女は、紆余曲折の末に人の時代を取り戻す。
約300年前、高嶋や勇者たちが託し受け継がれてきた“バトン”は遂にゴールに届けられたのである。

花結いのきらめき

「花結いのきらめき」にももちろん参戦。他の丸亀組と同じ時期に加入する。
もう一人の友奈と同じく近接戦闘型であり、やや火力に偏重気味なタイプ。半面防御力はそれほど優れていない。
自分と同じタイプの勇者と相性が良く、遠距離タイプの勇者とは相性があまり良くない。
だが、二周年記念において実装されたSSR「手から伝えるありがとう 高嶋友奈」で評価が一変。
「編成のリーダーはとりま二周年高奈ちゃんでおk」と言わしめる驚異のバランスブレイカーと化した*1
どこぞのマイティブラザーズのように瓜二つな結城とは似ているけど別人と評されている。
それでも似ているのには間違いなく、服を交換されたら判別が一気に難しくなる。
東郷さんと千景は当然のように言い当てるが、棗もカンで当てて見せるなど「わかる人にはわかる」ようだ。

ゆゆゆい本編では、のわゆ本編以上に関係性がクローズアップされており、高嶋が千景成分を摂取するなどといった描写も。
砕けた言い方をすると「高嶋から千景にぐいぐいアプローチしていく」という感じか。

余談


+ ネタバレ
上記でも触れたが、のわゆ本編から約300年先の作品「結城友奈は勇者である」(もしくは結城友奈の章)の登場人物・結城友奈とは瓜二つな容姿を持ち、
のわゆの登場人物が発表された際、ファンに大きな衝撃を与えた。
初めこそ西暦にタイムスリップした友奈ちゃん説なるものもあったのだが、物語が進むごとに自然とその説は消えた。
勇者の章にて結城がある事で苦しんでいる際、高嶋の誕生日である一月十一日では苦しみが和らいだことから、何らかの関係があるのでは? と考察されることもある。
そして勇者の章最終話、歴代の勇者達が英霊として集結した際、高嶋の姿だけはなかった。
  • 牛鬼は神樹と一体化した高嶋友奈の分身
  • そもそも牛鬼自体が高嶋友奈の転生体なのではないか
等、様々な考察がされているが、その真実はいまだ分かっていない。
しかし、三人目の友奈――赤嶺友奈からは、神樹様は因子を巡らせることが出来る。と言っており、ここから考察をするのも面白いかもしれない。

第三期・『大満開の章』

二期『勇者の章』を再編、追加した三期『大満開の章』にて登場。
祟りにより苦しむ結城と夢の中にて対話。互いに友奈と呼び合うややこしい状態に。
神からしてみれば高嶋と結城、二人の友奈は違いがなくほとんど同一と言ってもいい存在ということが明らかになる。

行こう

最終決戦。大満開フォームになる直前、高嶋は結城に手を出し、彼女へ天を衝く力を与えてる。
上記のほぼ同一人物ということと、結城の友奈にも天の神特攻が付いたことから、神樹様は約300年もの時間をかけて“天ノ逆手"を持つ少女を再現しようとしていた可能性が浮上することに。

ぐんちゃん、ちょっといいかな?
記事の追記・修正はこうやって、もっとこう……ズバーン!って感じでした方がいいと思うよ
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最終更新:2025年06月09日 19:53

*1 リーダーにするだけで全ての属性の勇者の攻撃力+25%という破格のスキルを持ち、必殺技も高火力+範囲内のエネミーの攻撃と移動を一定時間封じ込めるというもの。さらにボスのHPゲージの切り代わりに反応しての全体体力回復も持ち合わせている、とまさにオールラウンダー