蕾見不二子

登録日:2020/05/14 (Thu) 00:25:13
更新日:2024/04/17 Wed 23:40:32
所要時間:約 6 分で読めます




女のカンはまちがいないんだから!!

絶対可憐チルドレン』の登場人物。

誕生日: 3月24日(牡羊座)
血液型:B型
身長:160cm
スリーサイズ:B102 W56 H86
年齢:自称17歳(中学編で米寿を控えている。)
CV:ゆかな


【概要】

バベル管理官で事実上のトップかつ、同組織の立ち上げ人でもある。
実年齢はゆうに80歳を過ぎているが、能力で若々しさを保っており、外見は銀髪の爆乳*1美女。若い頃は茶髪で髪を下ろしリボンを着けていた。
中学編からは特務エスパーとして「ザ・チルドレン」のサポートも担っており、コードネームは「眠れる白雪姫(ザ・スリーピング・スノーホワイト)」。キュアホワイトではない。
蕾見男爵家の令嬢で、兵部京介とは義理の姉弟の関係。
原作では6巻からの出番だが、アニメでは全51話のちょうど折り返しの時期に登場している。
名前の由来は『源氏物語』の藤壺。


【人物】

勝気で奔放かつ我が儘
父親曰く、「天性の女王様」。
幼少の頃からの振る舞いも、お世辞にも上品と言い難かった。
行動原理が「」と「女のカン」で、ノリや思い付きで事を起こすトラブルメーカーなため、皆本や桐壺にとっては時に悩みの種となっている。
子供の頃に着せ替え人形気味に扱われるなど嫌な方面で可愛がられた事は、兵部にとってトラウマとなっている。しかし、現在では逆に彼女の弱点の年増扱いや爬虫類で意趣返しすることも。
イケメンに目がなく、化粧に気を使ったりと感性も今時の若い女性に近く*2、兵部らパンドラメンバーからは、「ババア無理すんな」とばかりに手厳しい言葉をしばしば浴びせられている。かくいう兵部も大概だが。

若さを保つため、年頃の男女相手には見境なくキスを仕掛けるキス魔(詳細は後述)で、初登場時にはチルドレンとナオミのファーストキスを奪っている。
それでも生命エネルギーの消費がかなり激しいため1日のうち大半は睡眠に費やしており、初登場時も富士山麓にあるバベルの研究施設で約10年間眠っている最中だった。
ただし、眠ったままでも食事や化粧などはこなせる
寝相や寝起きは最悪で、幼少の頃から変わっていないことを兵部にも呆れられている。
しかも無理に起こそうとすると怒るが起こさなくても怒るので非常に面倒くさい。
起きるまでや化粧に時間がかかり過ぎ出動が遅れるため、最初から彼女をあてにして作戦を立てるのは無謀。

こうしたダメな部分が目立つ反面、自分の信念を貫く意志の強さを秘めており、「エスパーとノーマルの共存」を本当の意味で実現するため、超能部隊での過去を心の奥に封じ、終戦後に現在のバベルを立ち上げた。
理想の実現のためとはいえ、時には非情ともいえる覚悟を課すこともある。
日本だけでなく各国政財界に広く人脈を持っており、何かと存在を煙たがられるバベルに各省庁がうかつに手出しできないのも、彼女の影響によるところが大きい。

先述の「」や「女のカン」も人生経験の長さや場数を踏んできた事に裏打ちされたもので的を射ていることも多く、それを頼りに皆本やチルドレン達に助言を促すことも多く、いざという時には冷静で頼りになる。
破滅の未来についても知っており、の破滅を回避するため結論を急ぎ気味な兵部とは対照的に、大局的な見方から予知を覆そうとしている。
また、年寄り扱いは厳禁だが、チルドレン達の「ばあちゃん」呼びやバベルが運営しているホスピスの老人達に親しみをこめて扱われる分には許容範囲内の様子。

男爵家の末裔だけあって別邸を所有しており、時折バベルの面々を招いてもてなしている。この別邸は大戦当時超能部隊の作戦本部が置かれた場所でもある。


【過去】

自身の父に引き取られた兵部と暮らすようになった後、彼女達の父親の大学の後輩である早乙女が創設した陸軍超能特務部隊に兵部と共に入隊する。
しかし、超能力者への偏見から世間にまともな評価をされていない事に激しく不満を抱いていた。
そんな時、兵部が些細な事で警官とトラブルを起こすが、理不尽な説教に反発した不二子が乱闘騒ぎを起こし、偶然居合わせた海軍士官まで巻き込んでしまう。
あわや存続が危ぶまれる事態となるが、これが怪我の功名となり、超能部隊が世に出るきっかけとなった。
その後は仲間達と各地を転戦するが、戦争が激化するにつれて仲間達は次々と倒れていき、不二子自身も負傷により戦前離脱を余儀なくされる。
終戦間際、伊‐八号の脳から破滅の未来の予知を知った早乙女による隊員達の粛清が行われるが、命辛々逃げ延びる。
逃亡生活中は仕立て屋や役者を生業に過ごしていたが、その度に大ヒットしてしまい政府や進駐軍の暗殺者に狙われたため、敵対勢力を取り込みバベルを創設するに至る。


【人間関係】

兵部とは義理の姉弟として幼少期を共に過ごし、色々あったものの中は悪いわけではなかった。ただし、彼の真っ直ぐさや自分を上回る潜在能力をどこか羨んでもいた。
戦後は袂を分かつこととなり、必要とあらば殺し合いにも発展していたが肉親の情を互いに完全に捨てきれておらず、「黒い幽霊」の台頭以降は同盟関係を結んでいる。

超能部隊では素直な兵部とは対照的に何かと手がかかるものの、同様に可愛がられていた。
参謀格であった宇津美は彼女に対する日頃の愚痴を密かに書き綴ったりしていたがそれも言わば心配の裏返し。
主将格だった志賀とは密かに惹かれ合っていたが、戦死によりその恋は実らぬまま終わった。

チルドレン達からは本人の明るい性格もあり慕われており、さながら祖母と孫の関係。
ちなみに、幼い頃の紫穂が一度バベル本部を抜け出し不二子がいる研究施設にやってきたことがあるが、侵入に気付いて起きていたところ、紫穂に幽霊と勘違いされ失禁するほど怖がられ、以降紫穂の幽霊嫌いの一因となった*3

皆本の事はしょっちゅう振り回してはいるものの、彼の尽力についてはよく理解している。
一方でチルドレンと平行線のままの関係を続けようとする事には意義を唱え、未来で薫の射殺に使われるのと同型のブラスターをあえて渡し、不退転の覚悟を抱かせている。

賢木とは共に「ザ・チルドレン」のサポートメンバーということで行動を共にする機会が多い。
ただし賢木としては年齢的に守備範囲外らしい。
また、賢木が12歳の時兵部逮捕の件で一度出会っているのだが、互いに当人同士とは気付いていない様子。

このほか、末摘達ホスピス関係者にも慕われているほか、プライベートでは「ザ・ダブルフェイス」と一緒にいることが多い。
インパラヘン王国の先代巫女のマサラとは大戦時に知り合って以来の友人*4


【能力】

高レベルの複合能力者。
念動力・瞬間移動・接触感応など様々な超能力を使用する。
ベースとなっているのは念動力で、兵部が来日するまでは当時の日本の観測史上最高レベルとされていた。他の能力は戦時中に負傷した事が原因で目覚めた。
小学生時代のチルドレン3人をまとめてあしらい、兵部とも互角に渡り合える実力を持つ。
ただし、直接対峙した場合元々の超度、さらに10年間のブランクや兵部の超能力が暴走状態であることからやや不利とされる(持久戦が不利なのは兵部も同じだが。)。

若い身体を維持するため、他人にキスすることで生命エネルギーを吸収する副作用で若さを保っていると当初は説明されていたが、実際は若者から細胞スキャンによって若い肉体を保っているというのが現実で、テロメアの操作と薬で若さを保っている兵部以上に身体への負担が大きい。

また、自分にもしものことがあった際に備えて、同じ超能部隊だった宇津美の能力を応用し、自身が関わった出来事をインストールした「蕾見文書」を記している。


【未来】

紫穂と共にギリアムのアジトに乗り込むも、罠にかかり落命したらしきことが、フェザーから語られている。時系列的にチルドレン達がパンドラに加わった後なので、この時バベルは既に存在していないと思われる。


【余談】

中の人繋がりでC.C.のコスプレを披露したことがある。なお、兵部も中の人繋がりで市丸ギンのコスプレを披露している。


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最終更新:2024年04月17日 23:40

*1 薫の番付によれば「横綱」。

*2 アニメでは韓ドラを見て号泣している回がある。

*3 この当時の事は紫穂が黒歴史として記憶を封印したので不二子しか覚えておらず、葵は何があったのかそもそも気付いていない。

*4 本人は既に亡くなっているが、レアメタルに残留思念として残っており、現巫女で皇太子バトゥラ17世の妻のセラの肉体にしばしば憑依して行動している