皆本光一

登録日:2020/03/07 Sat 20:59:07
更新日:2024/11/22 Fri 17:28:19
所要時間:約 8 分で読めます




授かった力で不幸になったのは君がそれを選んだからだ!!
それだけの力を持っていながら、情けないことをいうな!!
君は何にでもなれたしどこにでも行けたんだ!!
この子たちの未来を自分と一緒にするんじゃない‼

絶対可憐チルドレン』の登場人物で主人公。

【プロフィール】

誕生日:9月18日(乙女座)
血液型:B型
身長:181cm
体重:67kg
年齢:20歳(本編開始時)
CV:中村悠一/幼少期:釘宮理恵


【概要】

「ザ・チルドレン」の現場運用主任の青年。
茶髪で普段から眼鏡をかけている。
階級は二尉。
中学生編からは、不二子賢木を含めたチルドレンサポートチームの指揮官も兼任している。
チルドレンの3人及び影チル2人の直属の上司で日常でも同居しており、彼女等の世話育成を一手に引き受けている。
名前の由来は、源氏物語の光源氏と『バビル2世』の主人公・山野浩一からの引用。


【人物】

一人称は「ぼく」。
真面目かつ誠実で優しい人柄で、同時に天性のお人良し。
普段は温厚で礼儀正しいが、度が過ぎて怒らせると非常に怖く、怒りで我を忘れると誰にも止められず、女性であっても手を上げる。その迫力にチルドレン達は泣いて謝り、桐壺や不二子ですら全く対抗できない。
特にロリコンは禁句で、相手が兵部となると互いに「このロリコン野郎」と醜い応酬合戦になる。
癖のある性格の登場人物が多い中、劇中数少ない常識人兼ツッコミ役でもある。

幼少の頃から天才的頭脳の持ち主で、小学5年時の自由研究でフェルマーの最終定理に新しい解法を見つけ、18歳で海外の学位を2つ取得している*1
しかしこのせいで教師や他の生徒とやりにくくなり、特別教育プログラムに進むよう勧められ、体よく排除されたという苦い経験を持つ。どことなく同じサンデー作品と似た境遇である。
ただし全員から嫌われていたというわけではなく、後に同級生だった若山奈々子とは見合いという奇妙な形で再会している。

現場では非凡な才能を発揮し、バベル内では、「問題チームであるチルドレンを唯一使いこなした天才指揮官」と評されており、全幅の信頼を寄せられている。
夢の中に意識を閉じ込められた時や幼少期の姿と記憶に戻された際も、即座に状況を理解してみせている。

容姿端麗で性格も頭も良いため、作中の女性達にモテており、狙って言い寄る者も多く、賢木にもよく合コン等のダシに使われる。
本人も全くの朴念仁という訳ではないが、複雑な女心の機微には今一つ鈍い所があり、恋愛偏差値は今一つ*2。そのため照れ隠しや独身なのに浮気の制裁を加えられることも。


エスパーとノーマルはあくまで同じ人間や仲間という尺度で捉えているため、区別意識は皆無。
これは、前述の自身の突出し過ぎた知力の為に、普通の子供として生きられなかった経験から来ており、ノーマルから差別されるエスパーの疎外感情も深く理解している。


趣味・特技は掃除・洗濯・料理・裁縫等の家事全般。ゆえに日常生活も几帳面。面倒見がよく子守も得意。それゆえ賢木からは「主夫」、からは「中身はおばさん」などと言われることも。
かなりの凝り性で、チルドレンの小学校の遠足の際は文句を言いつつもそれぞれの要望にあった弁当を作っていた。
これらは最初から得意だったという訳ではなく、同居して食事を作ってくれていた祖母が入院した為、料理の苦手な母にかわって料理をするようになったことや、留学中一人暮らしだったことが起因している。
ただし日曜大工は未経験なため不得手。

チルドレン達との日常生活や任務をこなすため、身体も相当に鍛えられている。
しかし、高レベルのエスパー相手は流石に分が悪く、度々危機に晒されたところを仲間に救われているため、むしろヒロインでは?と言われることも。
視力はあまり良くないらしく、眼鏡をかけていないとほとんど物が見えない。また、中学生編では非常用のリミッター制御機能も備わっている。

本人曰く「正しいことしか出来ない」性分で、その裏表無いひたむきさはチルドレン等を惹き付けているが、反面兵部からは柔軟性を欠く独り善がりなものとして批判され、不二子からも予知を変える鍵として成長を求められている。


【人間関係】

ザ・チルドレンの3人とはバベル入局当初研究員として活動していた時期に出会った。

チルドレンの前主任である須磨の非人道的なリミッターの強化依頼をクビ覚悟で断り、その度胸と態度を桐壺に気に入られる。
それをチルドレン達に知られ、逃亡した彼女達に脅迫され、結果的に一晩保護する。このせいで翌日、バベルと警察に自宅に踏み込まれ、未成年者略取誘拐という不名誉な濡れ衣を着せられる。
さらに直後に起きた事故をチルドレンと共に鮮やかに解決したことを柏木にも高く評価され、桐壺と柏木の策略に負け、半ば強制的に本部特務課に転属、現職に就くことになった。

アニメでは出会いから就任に至るまでの経緯が異なっており、海外から出張を終え戻ってきた際に、マッスル大鎌が起こした事件に巻き込まれた所を任務に当たっていたチルドレンと共に解決したのが発端となっている。

子供扱いに反発されるなど苦労が絶えないが、彼女達とは強い絆で結ばれ、それぞれに全幅の信頼と好意を寄せられている。
上からの命令だけでチルドレン達と引き離されることには抵抗するし、彼女達も皆本以外の主任を認める気はない。アニメでは彼女達が普通の学校に通えるよう尽力もしている。

自分自身が普通の子供として過ごせなかった過去から、出来る限りチルドレンは普通の子供として扱おうとする。
それゆえ、スパイや凶悪犯罪の捜査といった社会の暗部に関わる任務や、命の危険のある任務はなるべくさせたくないと思っているが、彼女達の力を頼らなければ解決できない事件があることも理解しており、苦悩することもある。
また戦闘において仲間エスパー達についていることしかできない自分を歯がゆく思う描写もあり、彼女らのトラブルには身を挺して助けだそうとする。

3人のことは当初はあくまで妹か娘のように思っていて、恋愛的感情は理屈をつけて頑なに否定しており、小学生編では「ガキ」の一言で片付けていた部分もあった。
しかし、中学編以降は彼女達の成長により自制に苦労することが増えており*3
恥じらいながらも甘えたい、特別な女性として扱われたい、変わらず側に居続けて欲しい紫穂と三人三様の女心に苦労している。
特に薫が時々見せる女性らしい振る舞いや成長した姿に惹かれることもあり、そんな自分に戸惑うことが増えている。同時に、予知で見た未来の薫に惹かれていることについても後に自覚している。


ティム、バレットら影チルに対しても弟分としてチルドレン同様に愛情を持ち、大事に扱っている。
特に未来の戦いで葵を庇って戦死したバレットの姿を見たときには動揺するあまり、事情を知らないバレットを思わず抱きしめている。

賢木とはコメリカの大学時代に出会った。
超能力に対する偏見で当時荒んでいた賢木にも物怖じせず接し、以来親友となっている。
また、この頃にキャリーと出会い相思相愛となるが、ほろ苦い結末となった。

K県某市*4に実家があり、両親と愛犬のトルテ*5が住んでいる。祖母は既に他界。
アニメ第3話では、皆本の小学生の頃のシーンで母親が登場しているが、当時原作未登場のため容姿は異なってる。


兵部には、予知を通じてかつて彼を裏切り射殺しようとした早乙女とイメージを重ねられ*6、激しい憎悪を向けられていた。
しかし、皆本は薫の将来を左右する存在でもあり、皆本の死は薫の死にまで繋がる運命のため、皆本と薫両者の死を回避しなければならないのが現状であって、そのジレンマから抜け出す方策に頭を悩ませている。

皆本も可能な限り敵性エスパーを守りたいと考えている中で兵部は例外としていたが、「黒い幽霊」との対決が本格化すると、共闘や情報交換を頻繁に行うようになるなど、単純な敵味方という関係性ではなくなりつつある。
作者によれば両者は対になるキャラで、ユングでいうところの「シャドウ」とのこと。


【未来】

なら…みんなを止めてくれ!!頼む!!
「エスパー」だ「ノーマル」だってこんな戦いが何を生むって言うんだ!?

伊-九号から、エスパーとノーマルとの戦争が激化した未来で、パンドラの指導者『破壊の女王(クイーン・オブ・カタストロフィー)』となった20歳の薫をブラスターで射殺することが予知されている。

この予知で使われているブラスターと同じ型の銃を不二子から渡されたが、これそのものは後に葉によって破壊された。
容姿は現在とあまり変化がない。

一概にはいえないが、予知でのやりとりやフェザーの発言を参照する限りでは、成長した薫とは相思相愛の関係であり、交際していたことが示されている。


【余談】

読切版では水元(みなもと) (ひかる)の名前で登場。
両者とも人物像はほぼ同じだが、読切版では超能力を使えなくする超能力「アンチ・エスパー」*7を封じ、アンチ・エスパー以外の超能力の使用を可能にする「アンチ・アンチエスパー」の超能力者。これをノーマルに変更したのが皆本。

原作者はブログ内で、「人に見せると、ほとんどの人がみずもとと読むので、誤読を防ぐため、変えた」と述べている。
また、単行本5巻のあとがきによると、初期構想では能力を失った元天才少年エスパーだったが担当主任として復帰する案があった。




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最終更新:2024年11月22日 17:28

*1 読み切り版ではIQ200以上という記載がある。

*2 葵とのデートでも自身の趣味を優先させてしまい、賢木や不二子からダメ出しを喰らっている。

*3 小学生編でも兵部の催眠により3人が大人の姿に見えていた数日間は3人にからかわれ苦労している。

*4 ランドマークタワー風の建物がある。

*5 犬種はダックスフンド。

*6 作中の台詞なども意図的に重ねられていると思われる部分がある。

*7THE UNLIMITED 兵部京介』のアンディ・ヒノミヤはこの能力に該当する。