スクリーム3(映画)

登録日:2020/05/28 (木) 22:34:20
更新日:2020/05/29 Fri 19:02:23
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絶叫クライマックス










概要


『スクリーム3(SCREAM 3)』とは、2000年に公開されたアメリカのスラッシャーホラー映画。
96年から公開されてきた『スクリーム』のシリーズ第3弾である。

今作は、高校、大学からハリウッドの映画スタジオに舞台を移し、ホラー映画のスタジオで本当に人が殺されていく入れ子構造を中心に描いている。
また、テーマとなるのは「三部作(トリロジー)の完結編」。
1作目から続いてきたシリーズの原点に立ち返り、思いもよらぬ真相が明らかになる、シリーズを総括した完結編として製作された。
ただし、2011年に4作目が公開されたので完結編ではなくなった。

監督はウェス・クレイヴンが続役しているが、脚本はアーレン・クルーガーに交代している。





ストーリー


ウィンザー大学連続殺人事件から2年後。
二度も連続殺人事件に巻き込まれ心を疲弊させたシドニー・プレスコットは人里離れた山奥で、電話相談係の仕事をしながら生活していた。
そんな中、シドニーにまつわる事件を描いたホラー映画『スタブ』シリーズもいよいよオリジナルの3作目の製作の時を迎える。
しかし、撮影に参加したコットン・ウェアリーが何者かに惨殺される事件が発生。
その後も次々と出演者がマスク姿の殺人鬼に殺されていく。現場には必ず、シドニーの母モーリーンの若い頃の写真が置いてあった…。
シドニーの自宅にもとうとう殺人鬼から電話がかかり、意を決した彼女はハリウッドに赴き、犯人と戦う決意をする。

果たして、最後の犯人の正体は?襲い来る「過去」にシドニーはどう立ち向かうのか?






登場人物


  • シドニー・プレスコット
演:ネーヴ・キャンベル/吹き替え:根谷美智子
ご存じヒロイン。
あまりに悲惨な事件に巻き込まれすぎて現在は電話相談の仕事をしながら山奥で隠居生活中。
だが、繰り返し見る母の悪夢を振り切るために、最後の犯人と戦って決着をつける決意を固め街に出る。
前半は隠居暮らしで、後半は一人きりでの行動が多いため出番は少なめ。


  • ドゥワイト“デューイ”・ライリー
演:デヴィッド・アークェット/吹き替え:宮本充
ご存じヘボ保安官補。
ゲイルとの倦怠期に疲れ果て、彼女を振り切るように『スタブ3』のテクニカルアドバイザーとしてハリウッドに定住。
しかし、思わぬ形でゲイルと再会し、口論しつつ共に殺人事件を追ううちに愛が蘇っていく。


  • ゲイル・ウェザーズ
演:コートニー・コックス・アークェット/吹き替え:佐々木優子
ご存じレポーター。
今やピュリッツァー賞を狙う一躍時の人となった有名人であり、仕事にかまけるうちに一時は付き合っていたデューイとの関係が冷え切ってしまった。
事件の裏にモーリーンの過去の謎があることに気付き、デューイと共にその真相を追う。
シドニー以上に出番が多いため実質彼女が主人公のように扱われている節がある。


  • コットン・ウェアリー
演:リーヴ・シュレイバー/吹き替え:小杉十郎太
ウッズボロー連続殺人事件を機に冤罪が晴れ、さらに有名人となった男。
今や過激なトークショーのホストとして誰もが羨む名声を手に入れた。
しかし、「シドニーの居場所を答えろ」という電話がかかり、絶頂からどん底へと転落することとなる。


  • マーク・キンケイド
演:パトリック・デンプシー/吹き替え:井上和彦
ロス市警の刑事。
『スタブ3』連続殺人事件の調査を担当し、事件の鍵を握るシドニーの協力を要請する。
シドニーのことについて入念に調査をしており、彼女に個人的な興味を持っているようだが…。


  • ジョン・ミルトン
演:ランス・ヘンリクセン/吹き替え:佐々木勝彦
サンライズ・スタジオに務める『スタブ』シリーズのプロデューサー。
数多くのホラー映画を製作したベテランプロデューサーであり、彼との仕事を望む者は多い。
自宅は大豪邸で、「秘密の集会」が行われている試写室があるという。
モーリーンの過去について何か知っている…?


  • ローマン・ブリッジャー
演:スコット・フォリー/吹き替え:置鮎龍太郎
『スタブ3』の監督。
神経質で怒りっぽい眼鏡の若い男。
元は恋愛映画が撮りたくて映画界に入ったが、ホラーを監督することに不満な様子。


  • アンジェリーナ・タイラー
演:エミリー・モーティマー/吹き替え:本田貴子
『スタブ3』のシドニー役の女優。
多くの候補者の中を蹴落として念願の主役に抜擢され、清楚に振る舞っているが共演者からは「芝居」と見抜かれている。
また、撮影中止になった作品の備品を記念に持ち帰るなどせこい一面も。


  • ジェニファー・ジョリー
演:パーカー・ポージー/吹き替え:日野由利加
『スタブ3』のゲイル役の女優。
なりきり演技が得意で、普段の態度もゲイルを意識して傲慢に振る舞い、本物のゲイルをイラつかせている。
アドバイザーのデューイに独占欲を抱き、彼が付き合っているゲイルに対抗意識を燃やして一緒に捜査する。


  • トム・プリンズ
演:マット・キースラー/吹き替え:緑川光
『スタブ3』のデューイ役の俳優。
デューイとは似ても似つかないイケメン俳優であり、多くの女性を虜にしている。


  • タイソン・フォックス
演:デオン・リッチモンド/吹き替え:花輪英司
『スタブ3』のリッキー役の俳優。
いわゆるランディの後釜の「おもしろ黒人」枠の役柄。出演陣の中では目立った活躍はない。


  • サラ・ダーリング
演:ジェニー・マッカーシー/吹き替え:山田みほ
『スタブ3』のキャンディ役の女優。
シャワー中に殺される典型的なお色気要員の役柄だが、演じる本人は薄っぺらい役柄に不満。


  • クリスティーン・ハミルトン
演:ケリー・ラザーフォード/吹き替え:渡辺美佐
コットンの家で同居中の恋人。彼氏の留守中にシャワーから上がると不審な物音がしたが…。


  • ウォレス
演:ジョシュ・パイス
キンケイドの相棒の刑事。事件の鍵を握るシドニーに捜査の協力を強要する。


  • スティーブ・ストーン
演:パトリック・ウォーバートン
出演陣のボディガード。有名俳優を多数護衛したことがあり、頼りないデューイを小馬鹿にしている。


  • ランディ・ミークス
演:ジェイミー・ケネディ/吹き替え:神奈延年
前作で犠牲となった映画オタク。
今作では殺される前に撮影したビデオメッセージで登場。「三部作の完結編」のルールをシドニー達に伝授する。
バイト仲間相手に童貞を捧げていたことが判明。故に命を落としてしまった…?


  • マーサ・ミークス
演:ヘザー・マタラッツォ
ランディの妹。シドニーの危機に、ランディが遺したビデオを届けに来る。


  • ビアンカ・ブルネット
演:キャリー・フィッシャー
サンライズ・スタジオの資料室の管理人。
レイア姫に似ているとゲイルから指摘されるが、「レイアのオーディションを受けたけどルーカスと寝た女に役を盗られた」と返した。


  • ニール・プレスコット
演:ローレンス・ヘクト/吹き替え:仲野裕
シドニーの父。時々シドニーに会いに行っており、人を避ける娘の将来を憂いている。


  • モーリーン・プレスコット
演:リン・マクリー
シドニーの母。全ての事件の始まりとしてビリー・ルーミスとスチュアート・マーカーに殺された。
それが原因で、シドニーは未だに彼女の悪夢に苦しめられている。
一連の事件の犯行現場に必ず彼女の若い頃の写真が残され、再び事件の重要人物として浮上。
ゲイル達が調べた結果、「リタ・レイノルズ」という芸名でジョン・ミルトン製作のホラー映画に3本出演したことがあると判明するのだが…。


  • ゴーストフェイス
ご存じムンクの叫びマスクの殺人鬼。
今作では自在に声を変えられる反則スレスレなボイスチェンジャーを駆使して、犠牲者を罠に嵌めていく。
銃で撃たれても目を離すと消えてしまうという不可解な現象が続発している。果たして、奴は本当に完結編のルールに則った「不死身の怪物」なのか…?









劇中作『スタブ3 ウッズボロー再び』


大好評の『スタブ』『スタブ2』に引き続き、完結編となった第3弾。
実話を基にした前2作と変わって、完全オリジナル脚本の第3作目となった。
内容の詳細は不明だが、ウッズボローを再び舞台とした作品になった模様。
ネタバレ流出を防ぐため、脚本は3通り用意され、誰が犯人なのかギリギリまで出演者にも分からない徹底秘密主義の元で製作されている。
しかし、コットンをはじめとしてキャストが次々と殺されたため映画の製作は中止となり、幻の作品となった。

その後、サンライズ・スタジオ連続殺人事件の出来事は真の『スタブ3』として再製作された模様。










三部作(トリロジー)のルール


ランディがビデオメッセージで語る「三部作の完結編」のルール。
ホラーで3作目で完結するシリーズがほとんどないためか、『ゴッドファーザー』や『スター・ウォーズ』を例に出している。
実際本作では完結しなかった。

1.犯人は不死身の怪物である。銃で撃たれても死なない。
2.主役ですら死ぬ可能性がある。
3.過去を侮るな。過去を遡って思いもよらぬ真相が明らかになる。






















































以下、犠牲者に関するネタバレ。ご注意ください。



















































  • クリスティーン・ハミルトン
コットンの声をした殺人鬼に追われ書斎に閉じ籠り、本物のコットンが駆け付けた際も彼を信じず警戒していた。
その後、開いたドアから殺人鬼が襲い掛かり、背中を刺殺される。


  • コットン・ウェアリー
クリスティーンの命と引き換えにシドニーの居場所を教えるよう脅されたがそれに答えず大急ぎで帰宅したものの、目の前で彼女を殺されてしまう。
そして、犯人相手と格闘するも敗北し、ナイフで引き裂かれて死亡。


  • サラ・ダーリング
ローマンの声をした犯人に電話越しに脅かされ衣装室に隠れるが、そこに潜んでいた殺人鬼に追い詰められ、ドアの窓ガラスに叩き込まれた挙句に背中をナイフで刺され死亡。


  • スティーブ・ストーン
デューイのキャンピングトレーラーを物色中に潜んでいた殺人鬼に背後を取られ刺されてしまい、瀕死の状態でジェニファー邸に助けを求めたが、力尽き死亡。


  • トム・プリンズ
ジェニファーの家に送られてきた台本風の犯行予告のFAXに一同が怯えていると、中身が気になって一人家の中に入っていく。
中身を確認しようと暗がりの中でライターの火を点けたが、犯人によってガスを漏らされていたためガスに火が引火し、邸宅ごと爆死。


  • ローマン・ブリッジャー
彼の誕生日パーティーとして出演陣とゲイル、デューイと共にミルトン邸に呼び出されたが、地下室の探検に入ったっきり出てこなくなる。
その後、棺桶のセットの中に刺殺体として発見される。


  • アンジェリーナ・タイラー
ミルトン邸で殺人事件が起こったと知るや否やパニックを起こし、ミルトンと寝て主役の座を手に入れたことをぶちまけた挙句、「あんた達と心中なんて御免よ!」と分かりやすいフラグを立てた上で一人で逃走。
案の定、逃げた先で殺人鬼に出くわし刺殺される。


  • タイソン・フォックス
殺人鬼と遭遇して格闘するも全く相手にならず、満身創痍で逃げ出すが追い詰められ、上階から地面に叩き付けられ死亡。


  • ジェニファー・ジョリー
ゲイルやデューイとはぐれ、隠し通路を一人で逃げていたが、殺人鬼に見つかり、マジックミラーの通路に逃げ込む。
マジックミラー越しにデューイに助けを求めたが殺人鬼に追い詰められ、「私はスタブ3の犯人よ!」と無意味な命乞いをしながら刺され、気付いたデューイに鏡を割ってもらったが手遅れだった。


  • ドゥワイト“デューイ”・ライリー
  • ゲイル・ウェザーズ
シドニーの声でミルトン邸のパーティーに呼び出され、犯人の罠に嵌まってしまい、二人揃って捕らえられてしまう。
























































以下、真犯人に関するネタバレ。十分にご注意ください。



































  • ローマン・ブリッジャー
今作の真犯人。シリーズ初の単独犯である。
地下室の死体は恐らく作り物であり、死んだように見せかけていたと思われる。彼の「不死身」のトリックは何てことはない防弾チョッキのため。

その正体は、モーリーン・プレスコットの実の息子であり、シドニーの種違いの兄。そしてシリーズの黒幕的存在。
ハリウッドで重鎮達に凌辱されたモーリーンの子供として産まれ、孤独な人生を歩んできた。
やがて、実の母親であるモーリーンの所在を突き止め、プレスコット家で主婦をしている彼女に会いに行ったが、「自分にはもう家庭がある」として拒絶されてしまう。
そして、彼女に対する復讐を決意し、素行を調査し始める。
手始めに、ビリー・ルーミスの父とモーリーンの関係を収めたビデオをルーミス家に送り付けルーミス家を崩壊に追いやり、間接的にビリーを殺人鬼に仕立て上げた。(ローマン自身も「あそこまで上手く行くとは思わなかった」と評している。)
すなわち、シドニーを苦しめ続けていた元凶は彼だったのだ。
そして、『スタブ3』の撮影現場を舞台に、最後の復讐に取り掛かった。

彼の計画では、母の過去を知り、精神を崩壊させたシドニーが凶行に走り、張本人であるミルトンを殺して生存者であるローマンに殺されたことにするはずだった。
だが、過去に怯えるのをやめたシドニーは逆に彼を罵り、逆上して彼女に襲い掛かる。
だがシドニー自身も防弾チョッキを着ていたため銃は利かず、乱闘になった末にシドニーにアイスピックで刺され死亡したかに見えたが、何度も立ち上がり彼女らに襲い掛かった。
そして、シドニーの助言で頭を狙ったデューイによって射殺された。


  • モーリーン・プレスコット
シリーズ最大の元凶であり、ある意味ハリウッドの被害者。
19歳の頃にハリウッドへ旅立った際にミルトンに女優としてスカウトされ、彼の邸宅でハリウッドの重鎮達の慰め者にされる代わりに映画に出演し、人格を大きく変えられてしまう。
いたいけな少女は性欲に満ちたビッチへと変貌し、結婚後も数多くの男と関係を持ち、結果多くの妬みを買った。
そして、ハリウッドに置き去りにした「息子」の復讐によって命を落としてしまった。


  • ジョン・ミルトン
売れる女優を掘り出すためなら性の捌け口として売り出すことに躊躇いもない最低の下衆プロデューサー。
モーリーンを凌辱し、彼女の人格を歪め、ローマンをはじめとして多くの犠牲者を生み出した。
復讐の仕上げとしてローマンに拉致され、「好きな映画を何でも撮らせる!」と命乞いするが聞き入れてもらえず、首を掻っ切られ殺された。

なお余談だが、本作のプロデューサーの一人であるハーヴェイ・ワインスタインが本作公開の17年後の2017年に女優に対するセクハラ行為で告発され、ハリウッドを追われる事態となっている。
本作で女優を食い物にするプロデューサーを登場させたことは一種の自虐ネタなのではないかという声も。


  • マーク・キンケイド
中盤にかけて怪しい描写が続いたが結局全てミスリード。
本気でシドニーを気にかけており、最後は彼女を庇って重傷を負ったが助かった。


  • コットン・ウェアリー
  • クリスティーン・ハミルトン
  • サラ・ダーリング
  • スティーブ・ストーン
  • トム・プリンズ
  • アンジェリーナ・タイラー
  • タイソン・フォックス
  • ジェニファー・ジョリー
やはりほとんど無関係だったにもかかわらずシドニーを怯えさせ、おびき出すためにだけ殺された哀れな被害者たち。
出演俳優がほぼ全員死亡してしまい、「呪われた映画」もいいところである。


  • ドゥワイト“デューイ”・ライリー
  • ゲイル・ウェザーズ
シドニーと協力してローマンを倒し、事件を生き残った。
全てが終わった後、デューイからゲイルにプロポーズし、めでたく結婚する。
今作の時点で演じたデヴィッド・アークェットとコートニー・コックスは結婚しており、中の人ネタが適用された結果となった。


  • シドニー・プレスコット
過去最大のピンチに襲われ、母の秘密やら種違いの兄やらを暴露され驚愕したが、既に彼女は過去に立ち向かう決意を固めていた。
犯人であるローマンを「あんたが殺人を犯したのは私のせいじゃない。あんたのせいよ」と正論で罵り、さらには警察から手に入れた防弾チョッキで対抗。
やがて不意をついて、ローマンを刺し重傷を負わせ、デューイ達と共に彼を今度こそ葬った。

事件後も山奥の家で暮らしているが、もう彼女に迷いはない。玄関のドアの鍵を、開けたままでいられることが出来たのだから…。
















追記・修正お願いします。


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