タイガン

登録日:2020/07/22 Wed 13:03:00
更新日:2025/04/21 Mon 20:23:15
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インベーダーの地球侵略活動は、ますます手が込んできた

宇宙から飛んで来た液体が、君たちの知っているゾウ、トラ、ライオンなどを次々と襲い、そして遂に液体怪獣タイガンになったのだ!

そんな怖い話があってたまるか!頑張れミラーマン!


『ミラーマン』の第21話「恐怖の液体怪獣タイガン」に登場した怪獣。

出典:ミラーマン/円谷プロ/第21話「恐怖の液体怪獣タイガン」/1972年4月30日放送


身長:50m
体重:4万t
出身地:宇宙
別名:液体怪獣


【概要】

御手洗博士の開発した「G衛星1号」に発見され、防衛隊の戦闘機に撃墜されたインベーダーの宇宙船から逃げ出した謎の液体生物が自然動物園のゾウとトラを取り込み、宇宙船からの光線を浴びて出現した怪獣。
吸収した2体の動物の特徴を併せ持った姿をしており、頭部と下半身がゾウ、上半身がトラになっている。
動物そのままの姿ではなく、目は緑色に光って鼻の先が三つ股に割れていたり、頭頂部や首のまわりに剛毛が生えているなど怪獣らしい変化を遂げている。
その目的は「G衛星2号」の打ち上げ準備を行っている防衛科学研究所を破壊する事で、インベーダーの命令を受けて行動する。

口からを吐いたり、光線を発射したりはできないため、もっぱらその怪力を活かした格闘戦で戦う。
最大の武器は、長さが40mもある鼻でミラーマンを殴り付けたり、首を絞付けて攻撃する。
また、周囲の水を吸収して高圧水流として発射したり、効果は不明だが緑色の液体を噴射する事もできる。
牙も長さが8mもある強力な武器で、20階立てのビルを倒す力があり、ミサイルのように発射する事もできる。
主に、牙でミラーマンの動きを封じてから鼻で攻撃するのがタイガンの得意とする戦法である。

腕も、指先にトラの鋭い爪があって強力な武器ではあるもののリーチがそれほどではないため、鼻に比べて有用な武器にはならない。
耳は地球上のどこにいても敵をキャッチでき、大きく広げる事で威嚇効果を得る。
胴体に生えている剛毛は、格闘戦の時に強力な静電気を発生させるとされる。

タイガンの元になった液体生物は、緑色をした不定形のゼリー状の生物で、地球の生物を吸収して巨大化していく。
破片を採取して調べたSGMによると、その体はパラフィン系炭化水素の構造に類似しているが、地球にはない有機体として結論づけられた。
インベーダーの指示で防衛科学研究所を襲った事から、それなりの知能を持っているようだ。


【活躍】

御手洗博士の開発した、精密な探知装置を搭載したコンピューター衛星「G衛星1号」に発見されて撃墜された宇宙船に積まれていた緑色の液体生物が、ポイント0488にある自然動物園に潜んで飼育されていたゾウとトラを吸収。
インベーダーによる「G衛星2号」の発射準備を進めている防衛科学研究所の破壊任務を受けて、SGMに追跡されながらも成長しながら逃げ延び、遂に防衛科学研究所に姿を現す。

しかし、そこにミラーマンが駆け付けて窓から外に放り出されると宇宙船からの光線を浴びて怪獣「タイガン」となり、防衛科学研究所を破壊しようとする。

ミラーマンとの戦いでは序盤から激しい格闘戦を繰り広げ、牙でミラーマンの両手を封じて鼻で打ちのめしたり、首を絞め付けて苦しめる。
反撃されて「ミラーナイフ」を牙に受けるとミサイルのように発射し、それが命中した給水施設から吹き出た水を吸収して高圧水流を噴き付けて優位に立つ。

しかし、「スライサーH」で鼻を切断されると戦意を喪失して立ち尽くしてしまう。
そこに発射された「シルバークロス」が直撃して倒れ、爆破炎上した。


【その他】

デザインは米谷佳晃。
デザイン画では映像のような二足歩行タイプではなく、二人のアクターが入る四足歩行の怪獣だったが時間と予算の都合から変更された。

自然動物園の事務員を演じているのは個性派俳優として知られる大泉滉氏。
某赤い変な奴の声としてもお馴染み。


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最終更新:2025年04月21日 20:23
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