久留間恵(ARMS)

登録日:2020/08/21 Fri 13:42:46
更新日:2024/02/18 Sun 17:41:52
所要時間:約 5 分で読めます





な…なによ…私はそんな右腕、ちっとも怖くないよ。
右腕が暴走したってなによ。
そんなわがままな腕、この私が止めてあげる!!




CV:三浦智子

久留間 恵(くるま けい)とは、皆川亮二の漫画「ARMS」に登場する主人公、高槻 涼の幼馴染である。



概要

藍空東高校に通う女子高校生。黒髪をロングヘアにしている。
高槻涼とは幼なじみの間柄で、子供の頃からずっとお互いを憎からず思いながら過ごしていた。
新宮隼人により涼を呼び寄せるための人質にされたのをきっかけにして、彼らとエグリゴリの戦いに巻き込まれていく。

人物

涼のことを常に心配しており、性格は涼から「お節介焼きで人懐っこくオバサンじみている」と言われている。


戦闘能力

ただの女子高生であり、特にない。
ただし物語後半でとある事情からARMSを宿すことになる。
宿されたARMSは涼のジャバウォックそっくりで、地球を滅ぼすだけのポテンシャルを秘めている。




















   *   *
 *   + それは『赤木カツミ』です
   n ∧_∧ n
+  (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *









…やれやれ…
私はよっぽどそのカツミって子に似てるのね…
でもこれで、ARMSが4人そろったわけか…

私は4人目のARMS 久留間 恵…
あんた達と同じ"ARMS"の持ち主であり
そして…反エグリゴリ組織 "ブルーメン" の一員よ




久留間 恵(くるま けい)とは、皆川亮二の漫画「ARMS」に登場する反エグリゴリ組織「ブルーメン」の工作員。
高槻 涼の幼馴染の「赤木カツミ」と瓜二つで、作中最後に現れたオリジナルARMS移植者である。


概要

鐙沢村でカツミを失った涼達の前に現れ、彼らに高慢な態度で接し見下しブルーメンに引き入れようとした少女。
エグリゴリと戦う戦士としてブルーメンに育てられたおかげでARMSについて見識が深く、登場当初から涼達よりもARMSの制御ができる。
また、自身のARMSが他のオリジナルARMS発動をある程度なら制御できる能力を持っている為、リーダーとなる存在を自称している。
カツミとの違いは長いロングヘアーとブレザーミニスカの制服にルーズソックス。読者視点ではあまり似てないとよく言われる。

人物

性格はカツミとは似ても似つかず勝気で自分勝手、能力に自惚れておりブルーメン内部でも孤立していた。
これは幼い頃に友達と共に通り魔に襲われ、冷静さを失った友達が飛び出してしまい目の前で殺された事がトラウマになっているため。
「自分の言う通りにして(させて)いれば、誰も死なずに済んだのに」という自責の念から、強引にでも自分の最善を優先するようになった。
尚、この通り魔に自身も見つかり襲われ、両目の視力を失った後にARMSを移植されるという過去を持つ。
傲慢で自信過剰な性格から、他の三人とは衝突する事が多かった(というか主に隼人と喧嘩し、涼は飄々、武士は喧嘩の仲裁でオロオロといったところ)
これは涼、隼人、武士の3人と違って自分だけ「育ての親」がいなかったことに対して、強い劣等感のようなものを抱いていたせいもあった。
リーダー、司令塔を自称する割りには冷静さを欠く事も多く、その辺は涼がサポートしてくれる。逆にカツミ関連で暴走する涼を論理的ブレーキとして制する。
涼を体当たりで止めるのが隼人と武士、心で止めるのがユーゴー、そして正論で止めるのが恵とアルといったところ。

ギャローズベルでの戦いにおいて、スティンガー率いるハウンド部隊の強襲により武士とユーゴーを拉致される。
自分の慢心がこの状況を招いた事に責任を感じ、自らが持つリーダーの資質に疑念を持ってしまう。
だが後に自称“通りすがりのサラリーマン”に出会い、リーダーとしての心構えと一番欠けてはいけないものを教えられる。
この言葉で吹っ切れた恵はその後は自分以外の者を認め、一同の司令塔として立派に成長していくようになる。
尚、隼人とは最初の出会いで衝突して以降ギクシャクしていたが、段々とお互いに惹かれていくようになるが、恥ずかしいのか本人は頑なに否定している。
涼の事は最初は好意に似たものを抱いていたが、カツミ一筋で死地に飛び込む彼に呆れており、リーダーの資質を得てからは頭脳担当として良き参謀になっている。
ユーゴー、アル、恵が戦況を見極め、恵が戦略を練り涼が打開策を提示、恵がそれを元に全体の指揮をし涼が前線へ突っ込み隊長を務めるといった感じ。
隼人が切り込み、武士が二人をサポート、涼が砲撃による遠距離支援をしながら分析、ユーゴーを通信兵にして戦局全体を恵の『目』で把握する。

武士やアルのことは弟のような扱いをしており、特に隼人に触発されていった後半ではアルの頭にゲンコツを落とす事もあった。
ユーゴーとは最初は敵同士の上、彼女に心を読まれた事で険悪な空気になっていたが、『スナーク狩り』で体を張って恵を助けた彼女を親友と呼ぶようになる。
歳の近い同性だったこともあってか、恵にとって唯一の相談相手で気を許せる存在だった。
また、家族がいなかった事とカツミとは双子の姉妹とも言える関係性から、アメリカから帰って以降はカツミに懐くように親しくなっていった。
名前の由来はゲッターロボのパイロットである車弁慶と、『ゲッターロボ號』に登場した南風渓(みなみかぜ けい)から。
…由来の両者ともに微妙に役に立たなかった二人だからか、恵も結構割りを食った扱いが多い。
また、苗字は魔獣戦線来留間慎一も掛けているのかもしれないが、詳細は不明。


戦闘能力

最初は涼達が鐙沢村でブルーメンの犯した人体実験の惨状と、自分達の出生の秘密を知った直後であった為、完全に敵対。
更に「三人をブルーメンの管理下に置く」「リーダーは自分だが座を賭けて勝負してやる」と完全に上から目線で煽り、逆上した隼人と交戦。
隼人を合気道でぶん投げ、驚いた武士の顔を太ももで挟みフランケンシュタイナーを叩き込んだ。ミニスカで。絶対武士パンツ見えてるやろ
これは彼女のARMS“ハートの女王”『クイーン・オブ・ハート』の能力により、敵の攻撃を全て見切る事ができる為。
周りの大気の動き、相手の筋肉の収縮、眼球の動きの全てを捕らえる事ができ、サーモグラフィや透視まで可能という。
……とはいえ、訓練されていても所詮は10代の少女であり、超人だらけのARMSの世界では明らかに火力不足。
できてせいぜい銃撃戦ぐらいなので、重装甲サイボーグ相手では手も足も出ない。しかも他の三人と違い完全体を除くと第一形態以降の進化がない。
だが、他のオリジナルARMS発動をある程度なら制御できる能力を持ち、戦闘中は指揮能力などの司令塔としての能力は高い。
ただしこれらの強み弱みも敵には完全にバレている為、敵からは真っ先に狙われることが多い。
そのせいで図らずも戦闘中は女王を護る三人の騎士のような構図になる。もっともヒロイン役は大体ユーゴーだけど
また『共振』を受けると「眼球」なのでかなり痛いのか、涙を流して目を抑えている。
銃の腕前はかなりのもので、ユーゴーに銃の扱い方を指導したりしていた。基本的にはセミオートのハンドガンを使っている。
銃が美沙ママぐらいの腕前だったら前線で活躍できたかもしれない
ユーゴーは超能力で様々な事ができるのに対し、恵のARMSはもっぱら敵の強さを読者に驚愕させるスカウターみたいな役になっていた。
ある意味で主要メンバーの『一般人枠』とも言える。*1知識幅はアルや涼よりも狭く浅いが、二人に次いで高いので状況判断と解説は得意。




以下ネタバレ








私は"ハートの女王"(クイーン・オブ・ハート)!! あなたの中の強い"思い"が私を呼び覚ました…

覚えておきなさい……強く純粋な"思い"こそがARMSの"鍵"だという事を………

いつかあなたも気づくでしょう…… その"思い"の正体に…

あなたが更に大きな"光"を手に入れ、更に大きな未来の扉を開く時…





(く…なんでよ!? なんで私のARMSには戦う力がないのよ!?
 私は…みんなを守る"力"が欲しかった! 私は…!)



【"光"が… "光"が欲しいか!?】



下がるがいい、傲慢なる機械よ!!
我が名は、審判者ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>…
断罪の"光"は我が手にあり!!

オリジナルARMS“ハートの女王”『クイーン・オブ・ハート』

    • (CV:山口奈々)

“アリス”の「審判」がプログラムされているARMS。
空気の流れや相手の熱源反応、筋肉の動きに至るまであらゆることを見通し、透視能力まで備えている。
1キロメートル先の本が読めたり、飛んでくる弾丸も捉えることも可能で、訓練された身体能力も相まって当初は涼達3人を翻弄した。
しかし「視る」以外の能力は常人とあまり変わらず、身体能力や再生能力も他のARMSと比較すると低いので、決め手に欠けてしまう。
また、この「視る」能力も無効化されることもあり*2、特にカリヨンタワーでは一切透視できなかったりと、戦力外にされる事が多い。
無効化できない敵の場合でも索敵能力を危惧して真っ先に狙われ、敵の手中に落ちてしまったりもする。
特にオリジナルARMSの中で、彼女のARMSだけ純粋な攻撃能力を持たないため、無力感に苛まれる事も多かった。キクロプスの光学操作発火能力ぐらいあっても良かった気がするが…。
後にグランドキャニオンの戦いで涼達のARMSが暴走し、仲間内で殺しあう状況を身を挺して止めようとした際に『真の力』が発動した。
彼女のARMSだけは完全体になっても本体が変異せず、恵を包む形で『ハートの女王』のホログラム(正確には力場)が現れる。
このせいで恵だけ完全体後も全裸にならない事に歯ぎしりをした読者多数

オリジナルARMSを鎮静化させる能力の他、攻撃力自体は無いがあらゆる攻撃を跳ね返せる「アイギスの鏡」を持つ。
撃ち返した攻撃は全て攻撃した相手に跳ね返る為、発動すればあらゆる攻撃をカウンターで打ち破ることができる。
この能力は絶大であり、キース・ホワイトをしてもダメージを与えるどころではなかった。実質本当に無敵の盾である。
完全体の姿はドレスを纏い仮面を被った女性を思わせる姿で、その仮面の下にはアリスの顔がある。
ARMSとアリス自身の人類への疑いが生んだ“審判者”であり、適合者の意思により『全てのARMSを適合者諸共滅ぼす』という禁断のプログラムを備えている。

すなわち恵の一存でARMSをこの世から消滅させる事ができるのである。*3

仮面の下を見せる前の『女王』の性格は毅然として厳しい、まさに断罪の審判者と思わせる確固たる意志を持つ。
ちなみに『ハートの女王』のみ、オリジナルARMSが真価を発揮する際の台詞が「力が欲しいか」ではなく
「"光"が…"光"が欲しいか!?"光"が欲しいのなら…与えましょう!!」となる。

完全体での戦歴は全て圧勝。無敵の盾を敗れた者はおらずラスボスでさえ手出しできなかった。
ただしそれ故か完全体になる機会はほとんどなく、発動したのはグランドキャニオンの味方の暴走制止を含めても僅か3回である。
  • グランドキャニオンで初覚醒、味方の暴走を止めて気を失う
  • カリヨンタワー内部でネクストのリーダー・ヒューイ相手に発動、超振動を反射し撃退後、暴走したジャバウォックを止めるべく隼人の盾となった
  • 最終決戦時にギリギリで再覚醒、キースを吹っ飛ばし停止状態だった仲間達のARMSも再発動させ、アザゼルとの交信に成功


最後のアザゼルとの共振は、さながら同作者の前作『スプリガン』のラストを彷彿とさせる展開である。
ARMSを失ってからは視力は悪くなったようで、10年後は眼鏡をかけるようになった。




下がるがいい、傲慢なるアニヲタよ!!
我が名は、Wikiの編集者<エディター・オブ・ウィキ>…
追記修正の"権利"は我が手にあり!!


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最終更新:2024年02月18日 17:41

*1 兜のオッサンはブルーメンの控えで基本別行動、アルは天才、ユーゴーは超能力者なので。

*2 高速機動サイボーグの亜音速の動きは速すぎて反応できないなど。キースシリーズがいたり仲間が暴走すると共振で涙目になってしまったりもする。

*3 ただしもちろん自分も死ぬ。更にそんな重大な責務を負わされた恵は大きなプレッシャーを受ける事となった。