御前様(忍風戦隊ハリケンジャー)

登録日:2020/10/04 Sun 16:59:06
更新日:2025/05/10 Sat 08:00:58
所要時間:約 4 分で読めます





ハリケンジャー!

サーガインの仇!

何ですって!?

俺達が…!?

ホアタァァァッ!!


巻之四十四

御前様と凶扇獣


ご、御前様……!!




皆の者、御苦労であった。

私は覚羅。人からは御前と呼ばれている。


御前様とは、『忍風戦隊ハリケンジャー』の登場人物。
宇宙忍群ジャカンジャが狙う「アレ」の封印を解く物体の片割れ、「闇石」こと「嘆きの弓」のメダルを所有するキーパーソンである。

演:三輪ひとみ



【概要】

疾風流と迅雷流を束ねる宇宙統一忍者流の頭領。本名は覚羅(かぐら)
外見は巫女のような格好の若い女性だが、実年齢は500歳を超える。
その存在及び正体については直属の部下であるシュリケンジャーなどごく一部の者しか知らず、無限斎も一時はシュリケンジャーこそが御前様の正体だと誤解していた程。

シュリケンジャーやサタラクラの登場と同時期に存在が発覚し、自身は「アレ」に関する情報を無限斎に電話越しで度々伝えていた。
そしてサンダールが惑星アストラムを破壊し、「怒りの矢」のメダルを奪うと自ら動き出し、巻之四十四でハリケンジャーとゴウライジャーの前に初めて姿を見せる。
バドーギの撃破に貢献した後、体内に封印された嘆きの弓のメダルとそれにまつわる自分の宿命を語りつつ、今こそ心を1つにしてジャカンジャを倒す時だと呼びかけた。

当初はある寺に隠れ住んでいたが、巻之四十五でサンダールに所在がバレてしまったため、以降は疾風の里に移り住む。


【人物像】

一人称は「私」
常に凛とした佇まいであり、古風かつ厳格な口調で喋る。
その一方、巻之四十二で鷹介達が孤島にある隠れ家を訪れた際、クマのぬいぐるみを身代わりにするというお茶目な一面を見せた。

元々は「朱泉城」という城に住む武家の娘で、サーガインと同じ声の父や家臣達と平和に暮らしていた。
ところがある夜、メダルを狙う者達の襲撃に遭い、父に形見の短刀を渡されると朱泉城から独り逃げ延びる。
それから500年もの長い時間をたった1人で過ごし、悪しき者に嘆きの弓を渡さないように守り抜いてきた。
焼け落ちた朱泉城は後に寺として建て直され、その近くには500年前に植樹された杉の木が今も残っている。

正体を明かす前はハリケンジャー達を犠牲にしてでもフショクルーガを倒すようシュリケンジャーに命じるなど冷徹な態度が目立ったが、全てはメダルを守るという強い使命から。
御前様が深い悲しみを抱くとメダルの封印が解けてしまうので、他人との接触も最小限にとどめてきた。

当初は快く思わなかった鷹介達も事情を知ってから考えを改め、主君ではなく仲間として何度も歩み寄るが、御前様は一向に心を開こうとしない。
自分が永遠の命を持つ以上、いつか必ず来る彼らとの別れを恐れるようになり、あえて冷たく突き放していたが、終盤にそれが思わぬ形で実現してしまう事に……


【能力】

体内に封印されたメダルの影響で永遠の命を得ており、食事の必要もない
バリヤーを張ったり、手から放つ光弾や電撃による攻撃も可能で、特にバリヤーに関してはサンダールの攻撃をも防げる程。
このようにメダルの恩恵を多く受けている一方、短刀を手にマドーギを仕留めるなど自身の剣術も優れている。

巻之四十七では天雷旋風神に乗り込み、宇宙統一忍者流を極めた6人と共に「宇宙統一忍者流奥義・アルティマストームマキシマム」を放ち、デザーギを撃破した。


【顛末】

巻之四十八にて、ジャカンジャを倒した後は再び身を隠し、永遠の命と共にこの世を見守り続けるだけと答える御前様。
それを聞いた鷹介達が年老いても御前様を守り続けると決意を表す中、ハリケンジャー達の偽物が現れて人々を襲い始める。

サンダールが矢のメダルで張った結界に閉じ込められ、更に攻撃も無効化される中で偽物の猛攻に苦しむハリケンジャー達。
見かねた御前様は弓のメダルの力で結界を解除し、すぐさま偽物は倒されるが、今度はその源であったデザーギの羽根がハリケンジャー達に首輪として巻き付いてしまう。
正気のまま襲ってくる彼らの姿を前に悲しみが極限まで高まっていき、遂にメダルの封印が解けてしまった。

機は熟したと言わんばかりにサンダールはマドーギを差し向けるが、それこそが洗脳の要だと見抜いていた御前様は短刀でマドーギの首輪を破壊する。
卑劣な術から解放され、腸が煮えくり返る思いのハリケンジャー達にマドーギは倒されたものの、安堵する御前様のスキを狙ってサンダールが近付く。
矢のメダルに引き寄せられる形で弓のメダルを奪われてしまい、力なくその場に倒れると一気に500年分の老いに襲われる。

悲しみを露にする鷹介達に、瀕死の御前様は地球の命運を託そうとこう告げた。

鷹介、皆……頼む。ジャカンジャから、この星を守るのだ……

お前達に、出会えて……本当に…良かっ………

そこまで言いかけると、鷹介達に看取られながら消滅した。
しかし、その志は鷹介達に受け継がれており、彼らは悲しみを乗り越えながらジャカンジャとの最終決戦に挑む。


【余談】

  • 作中、おせち料理のニンジンを食べる場面があるがこの手のお約束か、演者の三輪ひとみ氏はニンジンが苦手であった。
  • 演者の三輪ひとみ氏は後に『仮面ライダーカブト』で間宮麗奈/ウカワーム役を演じた。
  • また『10 YEARS AFTER』では宇宙統一忍者流の査問官役で出演しているが、御前様との具体的な関係は不明(御前様と縁のある者、とだけ説明されている)。



鷹介、皆……頼む。荒らしから、この項目を守るのだ……

お前達やWiki篭りに、出会えて……本当に…良かっ………

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年05月10日 08:00