六の槍 サタラクラ

登録日:2020/06/20 Sat 11:30:00
更新日:2025/04/26 Sat 23:04:40
所要時間:約 6 分で読めるもんね~!




画像出典:忍風戦隊ハリケンジャー(東映公式サイト)
(2014年1月2日時点でのアーカイブ)


ダーハッハッハッハ!お待たせしました!

ボキこそ、暗黒七本槍『六の槍 サタラクラ』。

サ・タ・ラ・ク・ラ!!ヨロピクね。

次回!


巻之二十一

仮面とナゾナゾ


しゃ、喋りすぎだぞ!六の槍……




このボキこそ!暗黒七本槍の六の槍ィ!サタラクラよ!

サ・タ・ラ・ク・ラ!!

いいか皆の衆!これからは戦いも愉快にやんなくちゃダメだ!!
特にキミィ~1人だけ箱開けないし真面目すぎてノリ悪いよ、良い!?


楽しくなければワルじゃない!


愉快じゃなければ戦う意味がない!


で、ほんじゃまヨロピクね?



ダーハハハハハ!!



サタラクラは『忍風戦隊ハリケンジャー』の登場人物である。

CV:島田敏

スーツアクター:魁将馬(現・甲斐将馬)

概要


宇宙忍群ジャカンジャ』の幹部・暗黒七本槍の一人。
一人称は「ボキ」

戦死した二の槍 チュウズーボに代わって中盤からタウ・ザントの召集を受けてセンティビートに参上した新幹線新幹部で、素顔を赤い豪奢な仮面で隠した京劇役者のような派手な出で立ちが特徴。
その素顔は青白い肌に長いヒゲが生えている。

巻之二十一「仮面とナゾナゾ」の予告パートにて初登場。
あまりにフリーダムな自己紹介に視聴者は唖然とし、ナレーターからもツッコまれた。

『仮面忍者軍団』を率いており、センティピードに常駐しない配下の中忍との橋渡しが役目だが、連絡はケータイで行われ中忍にはギャラも支払われるなど、ノリは完全にバイトのソレ。


人物

超が付く程テンションが高く底抜けにポジティブな性格で、つまらないダジャレやギャグを多用し、他人を小馬鹿にするような悪戯をするなど一般的な忍者のイメージには全くそぐわない人物。
後輩の忍者戦隊だってここまで派手じゃない。

誰に対しても馴れ馴れしくスキンシップを図ろうとし、些細な事でも馬鹿みたいにけたたましい笑い声をしょっちゅう上げる面倒臭い性格。
楽しくなければ悪じゃない。愉快じゃなければ戦う意味がない」をモットーに、目上の立場であるタウ・ザントを平然と「タザやん」呼ばわりする暗黒七本槍随一の問題児。
フラビージョ達がマンマルバの葬儀をしている最中にマンマルバの遺影を投げ捨てるなど空気を全く読めていない場面すらあった。
あまりのイロモノっぷりに初遭遇したハリケンジャー達は館長やおぼろさんも含めて皆「こんなのが新幹部とか嘘だろお前…」みたいな顔で唖然としていた。


見た目や言動に違わず真面目とは程遠いお笑い番組のようなふざけきった作戦を取るが、
その実彼の言う「楽しい」「愉快」というのはあくまで「自分がそう感じる」ことであって、完全なる独り善がり*1
他者の気持ちや反応を無視してノーブレーキで死人が出るような悪ふざけを乱発し、人の死や命を小馬鹿にして嬉々として嘲笑う様は実際にはコメディアンというよりも極めて悪質な愉快犯でしかなく、その本性は残酷で共感性の乏しい狂人である。
ぶっちゃけ「ダジャレ好きなブロリー」みたいな奴

…なお普段身に着けている仮面に隠された素顔はヘビのように見開いたままの無表情な三つ目が並んでおり、普段のはしゃぎようとは裏腹に、その相貌からは一切の「感情」を酌みとることができない。
彼自身はその素顔を心底忌み嫌っており、素顔を見られた時は激昂するほどのコンプレックスとなっている。


戦闘能力

言動も性格もふざけきっているが実力そのものは驚異的に高い。
配下だけでなく、自身も1人で数千の星を滅ぼしてきた強者。
刺又を武器とするが、その実力に反比例した問題がありすぎる性格からタウ・ザント自身もスカウトしたはいいものの内心持て余し気味だったようで、
チュウズーボ戦死後は彼をセンティピードに呼ぶべきか若干迷っていた。


【技一覧】

  • クイズの箱(名称不明)
特殊なカードを放ち箱に変化させることで相手を特殊な箱に幽閉する術。
この中ではサタラクラに出すなぞなぞを解かねばならず、誰か一人が変身すれば箱そのものが爆発して他の4人は死亡、不正解を出すと箱の下の溶岩に叩き落とされる陰湿な処刑技。
なお、なぞなぞ自体が真っ当な代物では無い不正のオンパレード*2な上にノリはクイズバラエティ番組そのもの。
ハリケンジャーとゴウライジャーが一斉変身して脱出された際には流石に納得いかず、「出てこいやァ!!」とキレていた。

  • デビろんぱ
巨大な自らの頭部から電撃攻撃される幻を敵に見せる精神攻撃技。

  • サタやん影分身
所謂分身の術。

  • 宇宙忍法・黄泉の面
劇場版『シュシュっとTHE MOVIE』にて披露。
手にした仮面を放つと、その仮面を付けた状態で宇宙忍者を復活させる術。再生したのはケッカイ坊、クリソッツ坊、フタブタ坊クッツク法師、ヒゲナマ頭巾の5体。(後述のバンパ・イヤーンと同様にチュウズーボ配下ばかりである。)
シュリケンジャーを襲うが、あっという間に反撃されて倒されてしまった。


【仮面忍者軍団】

サタラクラが率いる中忍。
身体の何処かに「仮面」を装着し、主に概念や無機物を擬人化して、人体の一部(目、手など)を意匠に加えた外見を持つ。
また名前に必ず「・」が入るのも特徴で、語尾が基本中黒の後のワードになっている。

地球にやって来る度にサタラクラが交渉を行っているらしく、ギャラも支払われている模様。
加えて副業で何か別の職業をしている者までいるなど風土は非常に緩い。
なおサタラクラとの連絡手段はケータイ。

トップがサタラクラなため軽いノリのふざけた奴等ばっかりだが、実行する作戦内容は他の軍団と比べて遥かにえげつない。
作戦の傾向としては人間を何らかの物質に変えて地球を滅ぼす素材に変える作戦が多く、
(どれも未遂に終わっているが)ギャグみたいなノリで人間を生きたまま爆弾化させて炸裂させる外道極まりない作戦が平然と行われている……というか結構な頻度で採用・実行される。
しかもこれらをバイト感覚で呼び出している相手が平然と行うと考えると凄まじい邪悪っぷりである。
巨大化アイテムはデッ仮面




忍狼獣(にんろうじゅう)ファングール


お任せタザやん!とっておきのとっておきを呼んじゃったから!

いでよ!忍狼獣ファングール共!!

CV:穴井勇輝(序)、大村亨(破)、塩野勝美(急)
分類:宇宙狼
出身星:ビースト星雲ヘルザー星高原地帯
好物:影焼きTボーンステーキ
宇宙忍者ファイル:悪魔の宇宙狼!ペットには向きません。

ジャカンジャすら持て余す程の凶暴性から殺処分間近だったが、サタラクラが特別性の犬笛により手懐けることに成功したの忍獣。
ビジュアルは顔に仮面を被った二足歩行の狼。
茶色い体毛をした「序」、銀色の体毛をした「破」、黒い体毛の「急」の3体で構成され、常に三体一組で行動し目にも止まらぬ速さで駆け抜ける。
「悪魔の宇宙狼」の異名を持つその力はブルー、イエロー、クワガと対峙した際には目にも止まらぬ動きで3人を切り裂き翻弄。その隙にイエローを捕まえてビルの高所まで飛び上がるなどして翻弄し続けてイエローに大ダメージを与えたほど。
攻撃から解放された後も暫くイエローのスーツが煙を上げていた事からも、その責めの凄まじさがよく分かる。

得意技は自らの影を伸ばして人々の影を喰い千切る「宇宙忍法・影喰いの術」
ファングールに影を喰われた人間は理性を失って野獣と化し、人間としての行動や社会活動の一切を完全に放棄し野生の狼同様山の中を徘徊するようになる。
その為ファングールに襲われた都市は瞬く間にゴーストタウンになり果ててしまう。
時間が経つと犠牲者は野獣から狼人間へと変貌し、健常な人間を噛む事で自身と同じ性質を持った狼人間に変えてしまう力を得るようになる。
こうして狼人間となった犠牲者が新たに別の人間を襲い、同じ狼人間に変えてその仲間を増やしていくことで被害がねずみ算式に膨れ上がっていく。

ダーハッハハハハハハハ!!
これぞ作戦の最終段階!影を食い千切られた人間共は次から次に仲間を襲い増殖ゥ〜!この星全体に拡まるんだもんね〜♪
あっちゅう間に腐っちゃうんだもんね〜!こんな星ィ〜♪

劇中では3体のスリーマンセルで人々を襲い、その影を次々と喰い千切っては狼人間に変えていく事で狼人間で地球を埋め尽くして腐らせる作戦を実行したが、その真の目的は「アレ」を出現させる為の『第二の予言』を実現させる布石を作ることに他ならない。


  • 巨獣ファンゲロス
分類:忍狼獣融合体
出身星:ビースト星雲ヘルザー星高原地帯
好物:星の影
宇宙忍者ファイル:3匹のファングールが合体・巨大化、次回大暴れ!

倒され粒子状になったファングール3匹が、サタラクラの犬笛により「宇宙忍法・暗黒宇宙合体」を行うことによって合体した地獄の巨大獣。
ビジュアルはケルベロスを彷彿とさせる3匹のファングールが奇怪に混じった3つ首の怪物。
凄まじい怪力と口からの超高熱火炎を武器に驚異的なまでの戦闘力を発揮出来る様になる。その上防御力も高く、轟雷旋風神のローリングサンダーハリケーンでも大したダメージを与えることができないほどである。
ファングールの使った作戦の最終段階の締めくくりを務める存在だが、あくまで宇宙忍法で融合しているにすぎないので制御する為の犬笛が破壊されると融合が解除される欠点を持つ。



末路

終盤はタウ・ザントが「アレ」復活にあたって人間の怒りと嘆きの力を取り込んで進化する必要が出てきたため、サンダールばかりに手柄を取らせまいと自らその収集役を買って出た。
新兵器「ジャキュームガン」を手に人間達のエネルギーを奪い取ってそこから怒りと嘆きの力を抽出して採集して回るも、途中のハリケンジャー一行との戦いの最中にタウ・ザントによってジャキュームガンを左腕と一体化させられてしまう。
全てはアレ復活のための捨て駒にされる計画であったが、開き直って集めた生体エネルギーを無駄遣いし暴れる行為に走ったためタウ・ザントの怒りを買い、
抹殺の命を受けたサンダールに斬り捨てられた挙句、自身の素顔が露見。

よくもォ…ボキの仮面を割ってくれたなァ…!!

嫌いだ嫌いだ!!ハリケンジャーも、ゴウライジャーも、シュリケンジャーも、ジャカンジャも!!大ッ嫌いだァァァァァ!!!!

味方から裏切られた事もあり逆上し巨大化して暴れ回るも満身創痍のシュリケンジャーの搭乗する天空神と相打ちになる形で戦死した。

この星の敵!宇宙の敵!ジャカンジャ……許さん!!!
うおおおおおおおッ!!

天空忍者シュリケンジャーの力!今こそ見せてやる!!

何ィ!?嘘…じょ、冗談ンン!!??

御前様の仇を…この星を…未来を!
頼むぞハリケンジャー!頼むぞゴウライジャー!!

うわああああああ!!


余談

モチーフは「Saturday」(土曜日)でデザインの元になったのは京劇役者&孔雀。

海賊戦隊ゴーカイジャー』ではサタラクラJr.という同種の宇宙人が登場。*3
Jr.のプロフィールによると恐ろしく柔軟で特殊な鳥突駆(トリック)細胞を駆使し、様々な宇宙忍法を使用する宇宙忍者だったらしい。
勿論CVは島田敏氏。


CVの島田氏は『百獣戦隊ガオレンジャー』にてタイヤオルグの声を担当した。
サタラクラ退場回の翌週に放送された巻之五十では、ニュースキャスター役で顔出し出演している。
また、後年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』では危官房長官チラカソーネの声を担当し、タウ・ザント役の梁田清之氏やバンパ・イヤーン役の真殿氏と再び共演している。
なお同作では、ハリケンジャーとは逆に、チラカソーネが戦死した翌週にチュウズーボの声を担当した郷里大輔氏がゲスト声優として出演している。

スーツアクターの甲斐将馬氏は『ガオレンジャー』ではデュークオルグ・狼鬼を担当し、ビリヤードバー「JACK」のマスター役で顔出し出演もしていた。
またVシネマ『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』では、零の槍 バット・ゼ・ルンバの分身体を演じている。



追記修正お願いします。








































ダーハッハッハッハ!引っ掛かった引っ掛かった!!


どう?どう?面白かった?びっくりした?


追記・修正ヨロピクね。



この項目は、
『お子様に涙!地球に腐敗!ワルには笑いを!』でおなじみの
ジャカンジャグループの提供でお送りしました!


じゃあねーバイバイキーン!!


いやバイバイキンはマズいだろ…。





『宇宙忍者ファイル:暗黒七本槍六の槍サタラクラ、ダジャレ大好き新幹部。やかましくって、ごめんね~!』

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最終更新:2025年04月26日 23:04

*1 そもそも、他の七本槍とのファーストコンタクトの際には、適当なおべんちゃらを書いた手紙を添えたパイ入りのビックリ箱をプレゼントとして送り、その仕掛けにマンマルバ以外の全員が引っかかった際には明らかに本人達がげんなりしてるにもかかわらず「びっくりした?」「面白かった?」等と一見無邪気に絡んでおり、その自己中心的な態度が端的に表されている。

*2 「上は大水、下は大火事」という問題で正解が「鍋物」(本来ならば風呂)、「袋を割って食べる物は?」という問題で正解の「パン」と答えたにもかかわらず、事前に説明されていない「制限時間切れ」を理由に不正解、「パパが嫌いな食べ物は?」という問題で普通なら「パパイヤ」のところ、「パパによって異なる」とそもそもなぞなぞの体裁ですらないものまである。

*3 親子かどうかは不明だが、とても他人とは思えない…いや、もしかしてこいつの種族は全員こんなノリ&実力なのかも…