アルゴ(SAO)

登録日:2020/12/19 Sat 14:25:25
更新日:2025/04/30 Wed 10:17:32
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誰かに情報を売ると、その瞬間に《誰それが何々の情報を買った》というネタが生まれるわけだからナー


アルゴとは、ライトノベルソードアート・オンライン」シリーズに登場するキャラクターである。


◆概要

アインクラッドで「情報屋」を営む女性プレイヤー。常にフードを被った金褐色の巻毛で頬には三本線のペイントがあり、非常に小柄なのが特徴。見た目だけならシリカと殆ど変わらないが本人は「オネーサン」を自称している。一人称は「オレっち」。
元βテスターでありβ時代からその容姿から「鼠のアルゴ」と呼ばれている。
犬が苦手。

キリトと出会ったのはアスナよりも早く、デスゲーム開始翌朝。まあそのアスナともすぐに出会うので3人揃って古い付き合いだと考えれば良いが。
キリトからはあんまり女性扱いはされておらず、クラインエギルみたいな悪友ポジション。
仲のいい人はあだ名で呼ぶ傾向にあり、例えばキリトは「キー坊」、アスナは「アーちゃん」と呼ばれている。

情報屋としての腕は超一流であり、デスゲーム開始当初(下手したらβ時代から)の時点で既に「彼女と5分話すとそれだけで100コル分のネタを持って行かれる」とまで噂されており、キリトには「売れるなら自分のステータスですら売る」とまで評されている。

しかし、当のアルゴが言うには真偽の怪しい情報は売らず、価値あるネタにはきちんと情報料を払い、あまりにセンシティブすぎるネタ(例えば、βテスター出身者関係の情報等)は絶対に売らなかったりときっちりポリシーは持っている様子。
情報屋としての顔の広さと下記のステータスビルドを活かした副業としてネゴシエーターみたいなこともこなしている。

また、自身の情報力を活かしてデスゲームのSAOでは文字通り命綱とでも言うべき「攻略本」を制作していたりもする。値段は最前線組には500コルと(キリト曰く)それなりのお値段だが、中堅以下には無料配布。最前線組からの売上分を中堅以下版の増刷として還元しているそうな。
攻略本には「大丈夫、アルゴの攻略本だよ。」というどう考えてもフラグでしかない歌い文句があるが、フラグをへし折るかのごとく地形・出現モンスター・クエストその他お役立ち情報満載という普通に優秀なハンドブックとなっている。

プレイヤーとしてはクロー使いで俊敏性特化。一応前線についていける程度の戦闘力はあるが、基本的に戦闘をしないでハイドやらでやり過ごすタイプ。




















あれ?こんな人SAOにいたっけ?そう思ったあなたは間違ってはいない。
それもそのはず、アルゴはSAO原作だと2巻の「赤鼻のトナカイ」に名前だけ出てきた人物である。
そのはずなのに何でこんなに詳しく人柄が分かってるのかというと「プログレッシブ」の方での出番がメインなため。
アニメでは1期第3話「赤鼻のトナカイ」でチョロっと喋ったきりで、正史の世界線で彼女が本格的に動いてしゃべるのは10年後の劇場版「星なき夜のアリア」ラストの一言を経て「夕闇のスケルツォ」まで待たされることになった。
一方「正史世界でキリト達と関わる機会がない」状況、主にパラレルワールドとなるゲーム版などでは2014年頃から出ずっぱりで、ピナさん役として準レギュラーの中の人のアルゴの印象もそっちが中心となっていた*1
オネーサンの活躍は情報料を払わないと見られないのサ

死亡説

プログレッシブは過去の話なので故人が登場している可能性もあり、プログレッシブにしか出てこないアルゴが結局デスゲームを生き延びたかは長らく明らかになっていなかった。
一応、円盤特典(その後22巻収録)の『ザ・デイ・ビフォア』にメイン格として登場しており、時系列としてはキリト・アスナが結婚した頃(だいたいデスゲームクリアの1ヶ月ほど前)なのでそこまでの生存は確定。

ただしその後命を落とした可能性もあり予断を許さない状態だった。
ガールズ・オプスやらゲーム版やらにも登場していたが色々あるので確定証拠にはなり得ず。






しかし…

















目薬差してやろうカ?


◆帆坂朋


●目次


正体

ユナイタル・リング開始翌日、前日に色々あって疲労困憊状態なキリトの目の前に現れた小柄な女子生徒。


その正体こそがアルゴであった。
「プログレッシブ」初刊発売からリアル時間で6年、ファンをヤキモキさせ続けたがようやく無事にアルゴの生存が確定した。
キリトは菊岡に頼めばアルゴに連絡を取れたのだが、最悪の結末を聞かされるのを恐れて連絡をしておらず、2年ぶりの再会となった。

デスゲームから帰還後は「神奈川の左下の方」で高校生活をしつつ、MMOトゥデイのライター兼リサーチャーをしていた。SAO帰還者の中ではトップクラスの出世である。
ただデスゲーム帰還後は燃え尽きてしまったらしくゲーマーとしての活動はゼロで、MMOトゥデイの仕事でも基本的にハード方面や総合ニュース担当で、たまにゲームにログインしても仕事が終わると即アカウントを削除していたという。
このためアルゴもキリトやアスナといった知人に一切連絡を取っていなかった。

そんな中でUR事件の前兆を掴んだことにより、神奈川を離れ帰還者学校への編入を選びキリトたちの前に現れた。

ちなみに小柄ではあるが現在高校3年生で、アスナやリズと同い年。つまりSAO内で自称していた「オネーサン」は紛れもない事実である。
この事実を知ったキリトはどう接していいか若干悩んでいる様子だが、当のアルゴはSAO内と同じ扱いで良いらしい。


情報屋としての実力は現実世界でも健在。URにログインする前からゲーム内状況をある程度認識し、一度しか会っていないクリスハイトの素性を少ない情報から突き止めたり、プレイヤー集団のSNSアカウントを20人ほど特定している。彼女の前では「SNSの鍵垢だろうが関係ない」というから恐ろしい。
交渉術も巧みで、あるプレイヤーからはたった15分で作戦の全貌を抜き出していたり。

ゲームのアカウントは調査用の使い捨てだったが、SAO時代のアカウントは消さずに残してあり、URにはこれをコンバートして参戦。キリト達と冒険するにはこれが一番だということらしい。
なお武装は短剣に変更されている。下記の『ロスト・ソング』で短剣を使っていたからか。

◆派生作品での活躍

ガールズ・オプス

URの本編前にこちらに先に登場。こちらではSAOのアカウントをコンバートしてALOに参戦している。
…とのっけから原作UR編でのアルゴとの再会と矛盾するが、公式外伝でありながらキャラの性別を始め原作との矛盾が多い作品なのを留意。設定のアップデートの犠牲になったのだ
相変わらず情報屋として活動している他、「キー坊《SAO編》めくるめく青春のメモリアルデータ」なる多分[[黒歴史]]ノートを抱え込んでおり、MOREDEBAN組に売りつけようとしていた。

ゲーム作品

PSP作品インフィニティモーメントで名前だけ出た後、そのVITA版リメイクであるHFからプレイアブル化。
アインクラッド76層でキリト一行に合流し、引退することなくそのまま同行を続けている。
本来クロー(ナックル)使いだがしばしば短剣を使わされている。
後のインテグラルにおけるミトをみるかぎり、ソードスキルを他キャラクターに流用する都合だろうか?

『フェイタル・バレット』では

デスゲームでなくPvP激しいGGOではまさに情報屋のイメージ通りのダーティな活躍をしている模様。そのせいか恨みを買い他のプレイヤーに(もちろんゲームの中で)襲撃されることも
とはいえやはりセンシティブすぎるネタはNGであり、プレイヤーの個人情報は取り扱っていない。
SAO時代は《誰それが何々の情報を買った》情報を売っていた?うんまぁデスゲームだったからね。オネーサンも必死だったのでは?
ゲーム上も情報屋で、最終的に100万単位でプレイヤーからクレジットをむしり取っていく。お前のひげもむしり取ってやろうか。
駒としては俊敏性が防御力に加算されるシステムの都合上なんと耐久特化に。
さしあたってレンちゃんと似たような性能だが、こちらの得物は最強候補のハンドガンロングストロークグロック21系(とショットガン)。
仲間NPC自体が弱めに調整されているため普段はあまりありがたみがないが、高レベル帯での敵対時やTPS上級者が自分で使用するとヘッドショットで楽しいスイカ割りができる。

『アリシゼーション・リコリス』では

なんとリストラ。千年の黄昏でもほぼいるだけとはいえ出してもらっていたのに…!!
しかしながらこれはアンダーワールドという世界の特殊性が原因で、
エギルとクラインのみならずサチ*2とユウキですらMOREDEBAN村に収監されているので是非もなし。
出演を強行したオリヒロインは本人ではなくコピーAIが操作している別人になってしまったのでむしろ名誉ある退場ともとれる。
後編『ラスト・リコレクション』初報にてエギルとクラインのスクショが確認されたので復帰のチャンスはあるかもしれない。

◆余談

  • ヒゲを付けている理由は2層の《体術》のスキルを教えてくれるクエストに挑戦し、挑戦条件としてペイントを食らった(クリアすれば取ってもらえる)後クリアしないまま情報屋活動をしていたら周りからトレードマークとして扱われるようになったため。半ばアイコンと化していたためイメージを崩さないようにデスゲーム中も自分でペイントしてヒゲを付けていた。

  • プログレッシブで描写された「アルゴの攻略本」はリズやシリカにも知られていた辺り最後まできっちり刊行されていたようだが、当のアルゴ本人は途中で攻略組をドロップアウトし裏クエスト攻略に精を出していたとな。

  • 実はハーフであり本名は「帆坂・カリーナ・朋」という。このため英語ペラペラであり同時通訳までこなせる。しかしキリトに英語を喋れる理由を聞かれても大金を積んだ辺り隠す気のようだ。


お前の項目追記・修正したいんだけどなんかネタないのか?

それには500コルダナー

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最終更新:2025年04月30日 10:17

*1 スケルツォの劇場パンフレットでのインタビュー

*2 FBにて3人目が生存している