ゴッドフィールド

登録日:2021/01/16 Sat 20:57:45
更新日:2025/04/12 Sat 19:59:23
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太陽神を中心とする神々が治める神界(ゴッドフィールド)。

安定は永遠に保たれるはずであった。

が、しかし…!

地球神の永眠により、神界にかつてない騒乱が起きた。

次期地球神の座をかけて、預言者たちの戦いが今始まる!

ゴッドフィールドは、グウジ氏が開発したオンラインゲームである。略称は「ゴッフィ」「ゴッフィ―」「GF」など。

概要

最大9人で遊ぶことが出来るカードゲーム。完全無料で遊べて登録不要。元々Flashで開発されていたが、現在はHTMLを利用している。また、スマホではアプリをダウンロードしてプレイできる。

本人のコンセプトは「RPGで対戦するゲーム」であり、RPGの要素を色濃く受け継いだ部分が多くみられる。

ルール

基本ルールは「他の預言者(対戦相手)のHPを0にし、昇天(死亡)させたら勝ち」というもので、他のカードゲームと特に変わる要素はない。

神器

他カードゲームにおけるカードに相当する。本ゲームではデッキのようなものは存在せず、両者共通の無限枚の山札から神器を引く。どの神器を引くかは確率で決定されるので、本来ほとんど手に入らない神器が手札に3枚一度に揃う、ということもある。
1ターン中、例外を除き必ず神器を使わなければならない。また、各神器には値段が設定されており、取引の際に参照される。

属性

神器のうち武器・防具・奇跡の一部には属性を持つ。属性はが存在する。
火属性の攻撃は水属性でしか、水属性の攻撃は火属性でしか防御できない。木属性と水属性にも同様の関係が成り立つ。
光属性は火・水・木・土の属性の性質を兼ね備え、それらの属性の攻撃と組み合わせるとその属性に変化する。また、光属性単体で攻撃すると防御できない。
闇属性の攻撃は属性が無い時と同様に全ての防具で防御できるが、闇属性の攻撃で1ダメージでも受けると即昇天となってしまう。

手札

初期枚数は9枚。各神器はこの手札から出す形で使用することになるが、使った分の神器は自動で補充されるので簡単に手札が減ることはない。

ゲーム領域

他のゲームと違い墓地などの概念は存在しない。

ステータス

HP,MP,所持金の3つある。最大値はそれぞれ99.
1.HP
武器や奇跡での攻撃を受けることで減り、0になると昇天する。
2.MP
奇跡を使う際に使用する。
3.所持金
取引の際に使用する。

状態異常

かかっている間、自身にいろいろな効果が発生する。時間経過では治癒せず、治癒用の神器を用いる必要がある。
+ 一覧
  • 風邪(自分のターン終了時にHP-1、確率で熱病に変化)
  • 熱病(自分のターン終了時にHP-2、確率で地獄病に変化)
  • 地獄病(自分のターン終了時にHP-5、確率で天国病に変化)
  • 天国病(自分のターン終了時にHP+5、ただし風邪系統の状態異常になる攻撃を受けた時は必ず、ターン終了時は5%の確率で発作を起こしHPが0になってしまう)
  • 夢(神器が50%の確率で違う物に見える)
  • 霧(相手のステータスが見えなくなり、神器の対象が「自分」と「相手」しか選べなくなる 相手が複数人いる場合はランダムで選ばれる)
  • 閃光(防具を1つしか使えなくなる)
  • 暗雲(相手の全体攻撃が必ず命中する)

神器の種類

  • 取引
所持金を用いて神器を売買する。3種類存在する。
    • 買う
指定した相手の持つ神器をランダムで一つ選ぶ。買うか買わないかの選択ができ、買った場合その神器の値段分のお金を相手に支払う。使用した「買う」の分の神器もドローするので、結果的に手札が増える。所持金が足りない場合は買えない。
    • 売る
自分のいずれかの神器を、指定した相手に売りつけ、値段分のお金を受け取る。押し売り
相手の所持金が足りないときはMP、MPが足りないときはHPから値段が支払われる。
+
相手のHP15,MP10,所持金5の時に相手に金のこん棒(¥25)を売却したとき
1.相手の所持金5が支払われる。この時点で¥25のうち¥5が支払われている。
2.相手のMP10が支払われる。この時点で¥25のうち¥15が支払われている。
3.相手のHP10が支払われる。ここで支払いが完了する。
相手のステータスは HP15,MP10,所持金5からHP5,MP0,所持金0になる。非情なり
手札は減るが、上記のとおり相手の所持金が少ないときは有効な攻撃手段である。
    • 両替
HP1=MP1=¥1のレートで両替できる。奇跡を使うためにMPを増やしたり、緊急手段で全部HPに振るなど、作戦の幅が広がる。
  • 武器
名前の通り、使用することで攻撃ができる。属性を持ったり、特殊な効果を持つ武器は価格が高くなる。
単体攻撃と全体攻撃が存在する。
単体攻撃は誰かを指定して攻撃する。攻撃力の前に「+」と書かれている武器は他の単体攻撃武器と併用可能。
全体攻撃には必ず属性と命中率が設定されている。命中率は25%・50%・75%の3種類が存在し、相手一人一人に対し命中するかを判定する仕組み。
+
  • ワンダーソード(¥3、攻10)
  • 独楽コンバット(¥10、+攻13)
  • 風のカギ爪(¥10、土攻1、相手を風邪にする)
  • 霧の扇(¥8、水全体50%攻3、相手を霧にする)
  • あぶないキネ(¥5、光攻30、自分を含むランダムな予言者一人に命中。誰かが雑貨・あぶないウスを持っている場合所持者が99ダメージを受ける)
  • マジカルステッキ(¥10、現在MP×2、使用後はMPを使い果たす)
  • 昇天弓(¥10、光全体25%攻1、この武器を持った状態で昇天すると、光全体75%攻30に変化して自動的に発動し他プレイヤー達を攻撃する。)
  • 防具
武器による攻撃を防御できる。武器とは違い、一度に何枚でも使える。また指輪と呼ばれる防具群が存在し、ダメージを受けたときにカウンターできる。
+
  • アイアンアーマー(¥5、守5)
  • 森の盾(¥10、木守5)
  • 月光のよろい(¥10、守12、奇跡を反射する)
  • 海王の指輪(¥10、守0、受けたダメージの2倍MPを回復する)
なお、武器や防具の中には「武器だけど防具としても使える」「防具だけど雑貨としても使える」等、1つで2種類の効果を持つものもある。

  • 雑貨
いろいろなアイテム。主に自分にバフを掛けるものが多いが、相手にも使用可能。多彩な効果が存在する。
+
  • スマイルのしずく(¥1、HP+5)
  • ハートの貝がら(¥15、すべての状態異常を治す)
  • 夜空のほうき(¥10、対象の神器をランダムで3つ捨てさせる)
  • 太陽のお守り(¥10、HP0になったときに消費されHP+10)
  • 守護封印のつぼ(¥10、守護神を召還する)

  • 奇跡
RPGでいう「魔法」に相当する。MPを消費することで使用可能。一度使った奇跡は覚えることが可能で、何度でも使うことが出来る。名称の両端に<>が付く。
なお、取引の際の値段は¥0で扱われる。相手に有用な魔法を買われても泣かない。
+
  • <火の玉>(消費MP2、火+攻2)
  • <氷河期>(消費MP30、水全体75%30)
  • <泉>(消費MP7、HP+10)
  • <オーラ>(消費MP6、武器の攻撃力2倍)

その他

  • 守護神
守護封印のつぼ、又は<解放>(消費MP15)で召還可能。召還した預言者を援護し、他の預言者の行動後に一定確率で行動する。
守護神には各属性を司る火星神・水星神・木星神・土星神・天王神(光)・冥王神(闇)と、癒しを司る海王神、お金を司る金星神、奇跡を司る月神、神器を司る地球神が存在する。
主がダメージを受けると一定確率で退場する。状態異常でのダメージも計上されるので「守護神を召還したターンに風邪でくしゃみをしたら守護神が死んだ」なんて絵面が見られることも。退場時の効果音も合わさって非常にシュール。

  • 終末の時
いわゆるタイブレイカー制。設定したターン数を超えると、引く神器の中に「悪魔系神器」が混ざる。
  • <小悪魔>(引いたプレーヤーに10ダメージ)
  • <中悪魔>(引いたプレーヤーに20ダメージ)
  • <大悪魔>(引いたプレーヤーに30ダメージ)
  • <イタズラマン>(所有する神器および奇跡の中から2つを捨てる)
  • <めぐみの妖精>(HP・MP・所持金のいずれかを+10)
悪魔系神器を引いた場合はすぐに効果が発動し、その後続けてもう1枚神器を引くことになる
連続で悪魔を引いて即昇天…なんてのはこのゲームでは日常茶飯事。

  • 神器を使わない行動
    • 祈る
武器がないときに使える。神器を一枚引く。
    • 捨てる
神器を捨てる。好きな枚数捨てることが出来る。
先述の終末の時の際に神器を捨てていけば悪魔を引く危険がないから安全…と思いきや行動が「ささげる」に置き換わっており、捨てた分だけ神器を引かざるを得なくなっている。また、捨てることが不可能な神器も存在する。


特徴・評価

運要素が非常に強い。そのため評価が分かれることもあるが、「運が強く絡むので新参でも勝ちやすい」という良い要素になっている。
これについては製作者がTwitterにて開発経緯を公表した際、「実力が強く絡むゲームは負けるとつまらなく、勝っても敗者のことを考えると堂々と喜べない」「理不尽なことが多く起きるゲームではそのようなハプニングのたびに笑いが起こり、勝敗は気にならず、遊んだ後に充実感があった」という経験から、「対戦中に笑いが巻き起こり、負けても楽しめるゲーム」を追求した結果だと述べた。

余談

  • このゲームの原型は製作者が小学生の時にすでにできており、友人と手作りのカードを使って遊んでいたらしい。(*1)
  • タイトルはシリアスだが凝った効果音・理不尽な出来事など内容はバカゲーに近い。タイトルがシリアスなのは「タイトルが見るからにバカゲーだとクソゲーに見られがちだから」らしい。
  • 小学生時代の原案にはドラゴンクエストファイナルファンタジーサガシリーズなどのパロディーが多い。

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最終更新:2025年04月12日 19:59

*1 ちなみにツイート曰く2020年で30代であり、このゲームは20年以上の歴史を持つことになる。