共犯者エンド(ペルソナ4)

登録日:2021/01/27 Wed 22:49:00
更新日:2024/04/11 Thu 23:39:21
所要時間:約 5 分で読めます




共犯者エンドとは、ペルソナ4におけるバッドエンドの一種。
無印(PS2版)には存在せず、アッパー版の『ゴールデン』にて追加された。
アニメではゴールデンのDVD4巻の映像特典“Another End Episode「Thank you Mr. Accomplice」”として収録されている。

※以下、『ペルソナ4』のストーリーに関する重大なネタバレを含みます。






























12月5日、先日の生田目に対する事情聴取によって生田目が山野アナと小西殺しの犯人ではないことや、
飽くまで本人は救うためにテレビの中に入れていたことを知った特捜隊一同は、改めて春の事件や不審人物についての聞き込みを行っていた。
しかし、一通り調査を聞き込みを行っても新しい情報は出てこない。だが、必ず真犯人は潜んでいるはず。
山野アナや小西と何かの接点があって、特捜隊の行動をある程度継続的に把握することができて、堂島家に怪しまれずに近づけた人物が……

そこで番長は、足立透の存在が頭をよぎった。
彼ならば自分達の動きはある程度は把握できるし、堂島家へ近づくことももちろん出来る。ある程度は土地勘などもあるはず。
今にして思えば推理の最中によく出くわし、警察の動きも足立から入手できることが多かった。
確実な理由が浮かんでいるわけではない。しかし何かが引っかかる。

……っと、ここで道化師コミュが一定以下ならばその場にいた陽介直斗に足立が犯人である可能性を告げ、それに納得した二人は一旦愛家の中に戻り、
他の特捜隊メンバーと改めて足立が犯人の可能性を検討することになり、一行は真実へと向かっていく……
のだが、ここで道化師コミュがLV8(この時点での限界。正確には6→7→8は自動進行なので、天上楽土をクリアする前にLV6にしておく必要がある)だと、これまでの足立との思い出が蘇り、
仲間に告げず足立をかばう選択肢が出現する。その選択を番長が選べば、真相は闇の中と番長の胸の中だけに消えていく。

そして何事もなく時は流れ3月20日。番長は帰る日を明日に控え、荷造りをしていた最中に思う。
あの時、仲間に足立の名前を告げなかったことははたして正解だったのだろうか、と。
ここで足立に会いに行くか行かないかの選択肢が現れ、後者を選べばやはり真相は闇の中となる。
だが、ここで足立に会いに行き、それでいて足立に対して「自分は味方だ」という選択を選べば、足立はあるものを持ち出してくる。

それは、以前堂島家に届いた脅迫状。真犯人からしたら、事件を覆す可能性のあるこれは厄介である。
真犯人扱いされている足立は番長を“共犯者”とみなし、ライターを差し出す。
これを燃やせば唯一の証拠を隠滅することになる。そしてそれは、この1年間の“全て”を裏切ることになる……

それでもその脅迫状を燃やした場合、事件は完全に闇の中となる。
(余談だが、ここで見られる足立の爆笑顔の顔グラはここでしか見られないレアなものである)
足立は番長を「証拠品の隠滅」という犯罪を犯したとみなし、罪を犯した者は警察が見張らないといけないと言い、
自分の携帯の番号を(番号を変えても無駄だと念を押した上で)教える。

そして、取り返しのつかない選択をしながらも足立との強い繋がりを感じた番長は道化師コミュがMAXとなり、マガツイザナギの合体が解禁となる。
ただしこの周回では意味がない。コミュMAXアイテムは次周でも引き継げるのでマガツイザナギは次周で堪能しよう。
……といっても、トゥルーエンドルートで道化師コミュを欲望コミュに変化させた場合でもマガツイザナギは入手できるし、
稲羽の伝説(全コミュMAXのトロフィー・実績)を目指すのであればそちらを通るのが必須であるため、このEDを見る必要はないのだが。

その後は他のバッドエンド同様、特捜隊の仲間達に見送られ番長が霧の中の稲羽市を去る電車に乗って終わる。
……が、このEDの場合だけスタッフロール後に更にアニメムービーが挿入される。
電車の窓から外を見ていた番長は、踏み切りを超えて霧の中に消えていく足立の姿を見る。
足立は不敵に微笑み、番長は携帯電話を手に震えながら、電車は進んでいく……

特捜隊や堂島家との1年を否定し、犯罪者である足立の共犯者になってしまうという点では
感情のままに生田目をテレビに突き落とすEDよりも後味の悪いバッドエンドであると言える。
ただ、道化師コミュのイベントでは足立の内面が掘り下げられていることもあり、無印経験者だけでなく
ゴールデンが初体験のプレイヤーも「足立が犯人と思いたくない」と思ってこのEDを1周目で迎えてしまったケースがあるのではないか。


“真実”ってのは罪な言葉だよねえ…たった1つを指す筈なのに、誰の胸にもある。
君にとっては、この追記・修正が“真実”だったワケだ。ハハハ。
じゃ、僕戻るから、気をつけて帰んなよ。…荒らし、どんどん濃くなってるからさ。

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最終更新:2024年04月11日 23:39