ペルソナ4

登録日:2011/02/11 Fri 00:32:31
更新日:2025/04/29 Tue 07:30:19
所要時間:約 30 分で読めます






 雨の夜、午前零時 


 「マヨナカテレビ」に誰かが映る 




ペルソナ4』とは、2008年7月10日にアトラスより発売されたRPG。
プラットフォームはPlayStation2
公式での略称は『P4』。



概要

『ペルソナシリーズ』のナンバリングタイトル4作目。
イメージカラーは「黄色」。テーマは「真実」。

前作『ペルソナ3』は過去に発売された『異聞録』や『』と『』とは大きく異なった趣向で制作され、『ペルソナシリーズ』の転換点となった。
本作はその流れを踏襲した上でシステムをより遊びやすく改善したり、新システムを導入する等、新たな展開を目指した作品である。

ペルソナシリーズでは珍しい、地方の田舎町を舞台とした作品。
時系列上は前作『ペルソナ3』から2年後となっているが(前作の舞台となった場所を訪れたり、前作のキャラが登場するなどのファンサービスこそあるものの)ストーリー・設定上の繋がりはほぼ皆無のため、本作単体でも問題なく楽しめる。

前作のスタイリッシュでダークな雰囲気に対して、本作はポップで明るい雰囲気なのが特徴。
様々な悩みを抱えた等身大の少年少女達の精神的成長を描くジュブナイル系作品としての性質も強く『真・女神転生』シリーズの流れを汲むゲーム群の中では異色の作品。
また、辺鄙な町で起きた怪奇連続殺人事件の謎に主人公が挑むミステリー作品としての側面もあり、実際に作中でプレイヤーが推理を行う場面も存在する。

「真実」がテーマなだけに現代の情報社会への皮肉ともとれる様な内容もあり、このあたりはメガテンのダーク要素も部分的ながらしっかり受け継いでいると言える。

2012年6月14日には完全版にあたる『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』がPSVitaで発売。
前作における『P3F』の様に、グラフィックや基本となる部分はそのままに新要素やシステム改善を盛り込んだ作品だが、追加要素の数が尋常じゃなく多く、殆どリメイクに近い出来栄えになっている。
詳細は該当項目を参照。

ゲームの特徴

基本的なゲームシステムは『P3』と同じため、詳細は前作の項目を参照。
本項目では主に前作から変化した部分を記載する。

日常パート

  • 日付の概念
前作と同じくカレンダー進行形式。
何かしらの行動をとると時間が経過し、1日1日を過ごしながらゲームを進めていく。
ショートカットキーが実装され、街中の移動が簡便になった。

本作では月齢に代わり「天気」の要素が登場。
天気には晴れ曇りの3種類があり、カレンダー上の天気予報で1週間後までの天気を確認できる。
特に雨は「運動部が休みになる」「店の商品が割引される」「ダンジョンに出現する敵が変化する」等の様々な影響を及ぼす。

  • コミュ
青春シミュレーション再び。
前作に比べて演出が全体的に簡略化され、テンポが改善された。

『P3』では昼はコミュ、夜はダンジョン探索という形で並行して進められたのに対し、本作はダンジョン探索と殆どのコミュが放課後/夕方で被っている上、探索後は疲労によって夜のコミュも行えなくなる。
更に一部コミュに必要な人間パラメーターも3種類から5種類に増えている。
その一方で、コミュの進行を妨げるリバースやブロークンの発生が大幅に減っており、パラメーターの上昇とコミュの進行を同時に行える「アルバイト」が追加されている。

パーティメンバー全員にコミュが用意されているのが最大の特徴
自称特別捜査隊メンバーのコミュのランクを上げると、通常のペルソナ合体ボーナスの他に戦闘中に「追撃」「状態異常の治療」等の様々なアクションをランダムで行ってくれるようになる。
更に前作ではストーリーの進行によってパーティメンバーのペルソナが進化していたが、本作ではコミュランクMAXで進化するようになっており、戦闘面でのアドバンテージが大きいため(戦闘を有利に進めたい場合は)捜査隊メンバーのコミュの攻略優先度が高くなる。
ちなみに、クマのみストーリー進行でコミュランクが上昇する。

本作では同年代の女性とのコミュに新たに友情ルートが追加され、1人の女性とだけ恋人関係になる、あるいは誰とも付き合わないという選択肢が増えた。
なお、二股をかける事も引き続き可能な上に本作ではバレンタインイベントがあるため、修羅場関係は(いい意味で)悪化している

戦闘パート

こちらも基本となる部分は前作とほぼ同様。
味方全員に直接指示が可能になり、AIの謎行動に悩まされる事がなくなった。
ただしパーティ加入直後は自動行動になっているため、操作したい場合は忘れずに変更する事。
その他には物理攻撃が「斬・打・射」の3種類から「物理属性」に統一されている。

  • ダンジョン探索
引き続き自動生成、シンボルエンカウント制。
本作では複数のダンジョンが登場し、それぞれに攻略期限が設定されている。
期限内に攻略できなかった場合はゲームオーバーとなり、期限1週間前のゲームデータまで巻き戻される。
探索タイミングはプレイヤーの裁量に任されているものの、期限がついた事であまり悠長に進める事は出来なくなった。
なお、やろうと思えばダンジョンが解禁されたその日にクリアする事も可能

コンディションは廃止されているが、ダンジョン内ではSP(他RPG作品で言うところのMP)の回復手段がかなり限られているため、実質的にSP切れがそのメンバーの活動限界となる。

  • ペルソナ関連
前作で主人公専用の特殊スキルだったミックスレイドが廃止。
代わりになる要素も無く、主人公の特権はペルソナチェンジのみとなった。
とはいえ上記の通り、本作では味方を直接操作できるため、主人公の負担が減ったという意味では強化点といえるかもしれない。

  • ワンモアプレス
ダウン関連の仕様が一部変更。
ダウンからの復帰後即行動になった事で、弱点を延々と突かれ続けてハメられる心配はなくなった。
また、ダウンしているユニットが攻撃を受けると一定確率で「気絶」状態になり、複数ターンに跨って行動できなくなる。
これにより総攻撃可能な状況でも敢えて総攻撃を行わず、気絶狙いでダウン状態の敵を追撃するという選択肢が増えた。

ただし例によって、総攻撃以外は敵にも同様のルールが適用されており、ダウンさせたと思ったら起き抜けにダウンし返される事もあるため、油断は禁物。

  • GUARD(防御)コマンド
前作の「待機」に代わり、新しく追加されたコマンド。
キャラクターが防御態勢をとり、次のターンが回ってくるか、攻撃・スキルを受けると解除される。
防御状態には以下の効果がある。
  • 受けるダメージを半減
  • 状態異常を防ぐ
  • 弱点属性の攻撃を受けても弱点を突かれた扱いにならず、ダウンしない
特に「弱点を突かれてもダウンしない」点が大きく、敵の攻撃が激しく一度1MOREをとられただけでパーティが崩壊する事も起こり得る本作では非常に重要なコマンドである。
そのためか、ゲームの最序盤で防御に関するチュートリアルが発生する。

  • ナビゲーター
能動的なアナライズ機能が消滅。
弱点を調べるには一度その属性で攻撃しなければならなくなり、反射による事故のリスクが増えた。
ただし完全に弱体化したわけではなく、りせのレベルが上がると強力なアナライズスキルを覚えていき、最終的に弱点分析の面では死角が無くなる。

システム面での変化ではないものの、本作のナビゲーターであるクマとりせの性格上ナビボイスがとにかく賑やかで、ゲームの雰囲気の明るさに拍車をかけている。

その他

  • 音楽
メインコンポーザーは前作に引き続き、目黒将司氏が担当。
ボーカル曲を多用するスタイルも同様で、本作では平田志穂子氏がボーカルを担当している。
作風と平田氏の優しい歌声に合わせてか、明るく爽やかな曲が多め。

BGMは人気・評価共に高く、オリジナルサウンドトラックは2008年に発売されたゲーム音楽サントラで最大の売り上げを記録した。
アレンジアルバムも発売されており、後に多くのペルソナBGMを作曲する喜多條敦志氏が編曲を担当している。


ストーリー

2011年4月、両親の海外出張で一人日本に残された主人公は、1年間の期間限定で稲羽市にある母方の叔父の家に居候することになった。
彼が転入した八十神高校では「雨の夜、午前0時に点いていないテレビで自分の顔を見つめると、別の人間が映る」という内容の「マヨナカテレビ」と呼ばれる噂が流れていた。
初めは単なる噂のはずだったが、ふとした偶然から主人公はテレビ画面の向こう側に広がる異世界の存在を知ってしまう。
そして次の日、稲羽市の平穏は奇妙な遺体の発見によって破られる。

映った人間が攫われ殺される「マヨナカテレビ」、化け物が蠢くテレビの中の世界、突如目覚めた超能力「ペルソナ」…….
全てが繋がっている事を知った主人公は、1年という限られた時を過ごす仲間達と共に、殺人事件と「マヨナカテレビ」の謎に挑む。
全ては霧に覆い隠された「真実」に辿り着くために───


用語

項目が存在する用語の詳細に関してはリンク先を参照。

本作の舞台となる、山に囲まれた地方都市。
自然に溢れたのどかな田舎町だが、一方で目立った名所や特産品が無く、都心から来た人間には平凡で寂れた印象を与える(千枝曰く「”無い”がある」)。

  • 八十神高等学校
主人公含めた自称特別捜査隊メンバーが通う高校。
制服は白のステッチが特徴的な学ランとセーラー服で、木造建築である事も相まって、これまた田舎の学校という印象を与える。
ただし学業のレベルは意外にも高めで、試験では実際の高校のテストを参考にしたという難問が出される。

  • ジュネス
全国チェーンの大型スーパー。作中で登場するのは八十稲羽支店で、店長はパーティメンバーの一人である花村陽介の父親。
食料品から家電まで扱う豊富な品揃えにより利用客も多いが、地元の商店街からは複雑な思いを抱かれており、陽介が謂れのない誹りを受ける一因になっている。

2階の家電売り場がテレビの世界への入り口になっており、屋上のフードコートは主人公達に集会場として利用されている。

稲羽市で広がっている都市伝説。
雨の夜、深夜0時に電源の入っていないテレビを見ると運命の人が映るという噂。
実際には噂どころか、後述の異世界や連続殺人事件にも深い関わりを持つ、本作最大のキーワード。

  • テレビの中の世界
テレビの中に存在する異世界。
テレビ画面を入口としており、特別な能力を持つ者しか入る事はできない。
また、テレビに入る能力を持っている者は能力を持たない者を中に入れることができる。
人工物の様なものが並びながら、そこかしこが歪んだ不気味な世界で、シャドウの巣窟になっている。
常に立ち込めている深い霧は視界だけでなく、人間の体力をも奪う作用を持ち、生身の人間にとっては命を落としかねない危険地帯。

  • シャドウ
人の心の闇より生まれ、テレビの世界にのみ存在する怪物。
外見は人型から獣型まで様々だが、共通して体のどこかに仮面がついており、その形状によってペルソナと同じくタロットの大アルカナでカテゴリ分けされている。
現実世界で霧が出ると、テレビの世界の霧は晴れ、シャドウが凶暴化する。
しかし、ペルソナ使いに対しては霧の有無にかかわらず、問答無用で襲い掛かってくる。

テレビの世界に迷い込んだ人間の心から発生する特殊なシャドウ。
自我を持っており、その人物が人に見せたくない心の側面を暴く様な言動をとる。
オリジナルになり替わる事を目的としている様で、元となった人物が影を否定すると怪物的な真の姿を現す。

  • ペルソナ
人が自分の心を守るための「人格の鎧」を神や悪魔の姿で実体化し使役する能力。
本作では「もう一人の自分」としての側面が強調されており(一部の人物を除き)自分の心の闇を認め受け入れる事でペルソナ能力が開花する。
本作では召喚器の様な補助器具は存在せず、目の前に出現したペルソナカードを破壊する事で召喚する。
このカードを破壊する行為には壁を打ち破る「ブレイクスルー」の意味が込められているとの事。

捜査隊メンバーでは主人公のみ、自身の"影"と向き合わずにペルソナ能力が覚醒したが、この謎の答えは真エンドで明かされる。

  • メガネ
ご存じ視力矯正用具…を模してクマが作成したアイテム。
見た目は普通のメガネだが、テレビの世界でかけると霧がかかっていても視界がクリアになり、疲労も軽減される。
主人公達はテレビの世界では必ずこのメガネを着用するため、ダンジョン探索中はパーティメンバーの9割がメガネという脅威のメガネ率を誇る。真・眼鏡転生

サングラスや鼻メガネ(ヒゲ付き)もあり、通常のメガネと同じ効果を発揮可能。
なお、クマ自身は着ぐるみ(?)の目がレンズの役割を果たしているため、メガネをかける必要がない*1

林間学校イベントで千枝と雪子が生み出してしまった化学兵器。
またの名を物体X、もしくはムドオンカレー
その破壊力は大の男子高校生を一撃で卒倒させる程。
派生品として「オムライス」も登場している。

  • 稲羽市連続殺人事件
本作のストーリーの主軸となる事件。
主人公が稲羽市に引っ越してきた直後の2011年4月、稲羽市に住む2人の女性が相次いで殺害され、遺体はアンテナや電柱にぶら下げられるという凄惨な状態で発見された。
非常に猟奇的かつ奇怪な事件だが、その実態はテレビの世界で自身のシャドウに殺されたという、普通の人間には立証不可能な代物。
彼女達をテレビに放り込んだ何者かがいると推理した主人公達は、テレビの世界を知る自分達の手で真実を突き止めるべく、仲間達と共に事件の謎に挑む事になる。


登場人物

自称特別捜査隊

稲羽市で発生した連続殺人事件を解決するため、主人公と陽介が結成したチーム。
当初は2名のみのチームだったが、事件を捜査していく中でペルソナ能力に目覚め、志に共鳴した仲間が集まっていく。
どこか達観して浮世離れした性格のメンバーが多かった前作の主人公チームと比べると、世俗的で良くも悪くも年相応という印象が強い。バカ軍団
ほぼ全員が何らかのコンプレックスを抱えており、これをどう乗り越えるかも本作のテーマとなっている。

ペルソナは日本の神話や寓話、歴史上の人物に由来している。

八十稲羽に煙る混沌の霧を晴らす、希望の光
鋼のシスコン番長
CV:浪川大輔
ご存知、我らが番長。八十神高校に転校してきた高校2年生。
両親の海外転勤により1年限定で稲羽市の親戚の家に居候する事となったが、転校早々殺人事件と怪現象に遭遇。
事件を解決するために陽介と共に「自称特別捜査隊」を結成し、リーダーとしてチームを率いていく。
プレイヤーによっては容姿端麗、文武両道、生き字引、オカン、料理の鉄人と完璧超人なお方になる。
口癖は「落ち着け」「そっとしておこう」。

初期ペルソナは「イザナギ」。
ペルソナを複数所持し、自在に切り替える「ワイルド」の素養を持つ。
ヨシツネがチート。

呪縛も悲しみもぶっ飛ばせ、軽やかな風で
キャプテン・ルサンチマン
CV:森久保祥太郎
主人公のクラスメートで市内にあるデパート「ジュネス八十稲羽店」店長の息子。
口を開けばガッカリ王子な残念イケメンだが、事件解決に向ける熱意は誰よりも強い。
作中の大半のツッコミを担っているのに加え、何かにつけて不憫な目にあう苦労人。
おそらく誰もがテレッテなキャラだと思っていた……がそんなことはなく、最後まで主人公と仲が良い親友キャラというポジションだった。
と言うか、むしろコイツ主人(ry
「魔術師」コミュ。

使用ペルソナは「ジライヤ」→「スサノオ」。得意属性は疾風。
一応スピードキャラの位置づけだが、ステータスのアベレージが高い上に物理・魔法・回復・補助までこなすオールラウンダー。あれやっぱコイツ主人(ry
唯一運の値だけ極端に低いため、状態異常やクリティカル等の確率攻撃に弱い。

惑い・迷い・揺れる想い、躍動する一蹴りで空の彼方に
女を捨てた肉食獣
CV:堀江由衣
主人公のクラスメートで元気いっぱいの女の子。緑色のジャージがトレードマーク。
カンフー映画の大ファンで、その影響で日頃から修行を欠かさない。
けしからん足の持ち主。彼女に踏まれたいと思ったのは立て主だけではないはず。
「戦車」コミュ。

使用ペルソナは「トモエ」→「スズカゴンゲン」。得意属性は氷結。
氷結魔法はあくまでサブウェポンであり、物理攻撃をメインに戦う武闘派アタッカー。
追撃の性能が凶悪と評判。ど~ん!

みずから囲った檻を壊して…篭の鳥、羽ばたく
難攻不落の「黒」雪姫
CV:小清水亜美
主人公のクラスメートで千枝の親友。老舗旅館の一人娘で、次期女将と目されている。
赤いカチューシャと赤いカーディガンを愛用していて、黒髪ロングが素敵な女の子。
けしからん胸の持ち主。彼女に挟まれたいと(ry
逆ナンの一件から二次創作等のユキチャンは巨乳で描かれる事が多いクマね。
何がとは言わないが恐妻家。しかし、床でも良いと言う寛容さも持ち合わせている。
「女教皇」コミュ。

使用ペルソナは「コノハナサクヤ」→「アマテラス」。得意属性は火炎。
多彩な回復スキルでパーティを支えるヒーラー。
高い魔力値から繰り出される火炎魔法攻撃も強力。

裸の自分を肯定されたい、優しき皇帝
戦慄のガチムチ皇帝
CV:関智一
高校1年生。中学時代に「一人で暴走族を潰した」と噂されている札付きの不良少年。
近寄りがたい外見と雰囲気に反し、実はかなり繊細な内面の持ち主。
ある事がきっかけでガチホモと疑われ、その後も度々イジられる。
あみぐるみでキュン死させっぞ、ごらぁ!
「皇帝」コミュ。

使用ペルソナは「タケミカヅチ」→「ロクテンマオウ」。得意属性は電撃。
攻撃力と耐久力が非常に高く、それ以外が低いという清々しいまでの物理型アタッカー。
千枝と違い魔法も最上級レベルまで覚えるが、基本魔力が低いため、ほぼダウン専用。

りせちー…傷だらけの偶像
完全変態スーパーアイドル
CV:釘宮理恵
準トップアイドルまで上り詰めた、都会では有名人な美少女。
アイドルとしてのあだ名は「りせちー」。
何らかの理由でアイドルを休業して稲羽市に帰っており、八十神高校の1年生として転入する。
実家は稲羽市の商店街にある豆腐屋で、一度しか見られない割烹着姿は破壊力ばつぎゅん!!
番長LOVE。ケロリンマジック!
「恋愛」コミュ。

使用ペルソナは「ヒミコ」→「カンゼオン」。
戦闘能力を持たない代わりに情報収集に特化しており、弱点分析やマッピング等のナビ役を担当する。

フッカフカのトリックスター、おいしい所は独り占め!!
色欲の猛獣
CV:山口勝平
テレビの世界に住む、着ぐるみのような謎の存在。
語尾は「クマ」で、主人公の事を「センセイ」と呼ぶ。
ひょうきんな言動で周囲を振り回すが、意外にも義理堅い性格。
テレビの中に入った人間を外に出せる力を持つ。
「星」コミュ。

使用ペルソナは「キントキドウジ」→「カムイ」。得意属性は氷結。
氷結魔法・回復・補助とスキルが強力なもの揃いで、陽介に並ぶ器用万能型。
特に2種のカジャ系スキルにより、サポーターとしての性能が高い。

憂鬱の「少年探偵」、最後の事件
IQ2000のKY探偵
CV:朴ロ美
「探偵王子」と呼ばれている高校1年生。探偵一家の5代目にあたる。
連続殺人事件の調査で八十稲羽にやって来た。
常に事件に近い位置にいる捜査隊メンバーに疑念を抱き、真相を探るために八十神高校に転入する。
「運命」コミュ。

使用ペルソナは「スクナヒコナ」→「ヤマトタケル」。得意属性は光と闇。
陽介を上回るスピードを持ち、即死魔法で雑魚を殲滅する。
ボス戦での役割に乏しいのが難点だったが『P4G』でスキルが見直され大幅に強化された。

主人公の関係者

  • 堂島遼太郎
鋭く光る眼光、その奥に人知れぬ苦悩を滲ませ
CV:石塚運昇
主人公の母方の叔父。無精髭が似合うナイスミドル。
稲羽署に勤務する刑事で、稲羽市で起きた連続殺人事件の捜査を担当している。
姉夫婦が海外出張に行くことになったため、1年間限定で甥である主人公を自宅に居候させる。
面倒見も良いが、愛娘との距離感を図りかねている不器用な漢。
「法王」コミュ。

傷ついた真っ白な小鳥…雨が上がるのを待ち続ける
CV:神田朱未
遼太郎の娘で主人公の従妹。小学1年生。
主人公の事は「お兄ちゃん」と呼ぶ。
幼くして母を事故で亡くした関係で歳の割にしっかりしており、空気の読み方が半端じゃない。
ロリコン、シスコンではなくナナコンという新たなジャンルを生み出した。
「正義」コミュ。

憎めない正義の味方、堂島さんの相棒は俺だ
完全自己中キャベツ刑事
CV:真殿光昭
本庁より春から赴任し、稲羽署に勤務している若い刑事。
遼太郎の部下兼相棒で、共に連続殺人事件を追っている。
絵に描いた様なヘッポコ刑事で、よく仕事をサボったり、捜査情報をペラペラと喋っては堂島に怒られている。
愛称は「キャベツ」。
「道化師」コミュ。(※P4Gのみ)

事件関係者

  • 山野真由美
CV:伊藤かな恵(ゲーム版)/甲斐田裕子(アニメ版)
1人目の被害者。地元テレビ局に勤めるアナウンサー。
視聴者の間では人気が高かったが、本編開始の少し前から生田目との不倫が報じられており、番組を降板させられていた。
マヨナカテレビに彼女に似た影が映った後、民家の屋根に設置されたアンテナに逆さ吊りにされた遺体として発見される。

CV:なかせひな
2人目の被害者。八十神高校に通う高校3年生。
ジュネスでアルバイトをしていた縁で陽介とは面識があり、彼からは密かに想いを寄せられていた。
山野の事件で遺体の第一発見者だった事から警察の聴取対象となっていたが、後に山野と同じくマヨナカテレビに影が映り、電柱に逆さ吊りにされた状態で遺体が発見された。
彼女の死をきっかけとして、主人公と陽介は本格的に事件に足を踏み入れる事になる。

CV: 服巻浩司
市議会議員秘書。
有名演歌歌手の柊みすずと結婚していたが、本編開始の少し前に山野との不倫が発覚し、スキャンダルとなっていた。
山野が殺された際には重要参考人として捜査対象になるも、アリバイがあったため容疑者候補から外れた。
その後、不倫の件で議員秘書はクビになっている。

CV:高橋剛(アニメ版)
他校の高校生。
ボサボサの髪に生気のない目と如何にも根暗な外見で、性格も幼稚かつ自己中心的。
序盤で雪子をナンパするも意図すら理解されず断られ、1人でキレながら去っていった。
その後しばらくは物語に絡まないが、後にとんでもない形で事件に関わる事になる。

コミュキャラクター

主人公が日常生活の中で出会い、絆を深めていく人々。
本作では汎用ボイスがついたが、ゲーム版の声優はクレジットされていない。
CVは特記されていない限り、アニメ版の声優を記載している。

運動部及び文化部のコミュはどの部活を選んだかによって、交流するキャラクターが変わる。

  • 一条康
CV:小野大輔
「剛毅」コミュ。バスケ部員。
運動部でバスケットボール部に入部すると、彼とのコミュになる。
さわやかなイケメンで気さくな性格だが、実家が厳しく息苦しい思いをしている。
実は主人公も良く知る、とある同級生の事が気になっているらしい。

  • 長瀬大輔
CV:杉田智和
「剛毅」コミュ。サッカー部員。
運動部でサッカー部に入部すると、彼とのコミュになる。
常にジャージを着ており、サッカーに対する情熱は熱い。
クールな性格で女子人気も高いが、実際は口下手で余計な誤解を生みやすい。
一条とは親友同士であり、互いの部活によく顔を出している。

アニメ版の担当声優の杉田氏は、次作『ペルソナ5』でメインキャラクターの一人である喜多川祐介を演じている。

  • 海老原あい
CV:伊藤かな恵
「月」コミュ。運動部のマネージャー。
所謂「今ドキの女子高生」といった美少女で学校内での人気も高いが、性格はあまり良くなく、マネージャー業にもあまり真剣ではない。
彼女のコミュは特殊なギミックがあり、かなり初見泣かせなキャラクターとなっている。

アニメ版の担当声優の伊藤氏は、ゲーム版で海老原含む複数の名有り女性キャラクターを兼役で演じている。

  • 小西尚紀
CV:代永翼
「刑死者」コミュ。殺人事件の2人目の被害者である小西早紀の弟。
真面目だがどこか冷めた性格で、姉を亡くしてから周囲の見る目が変わった事に嫌気を感じている。
早紀と接点のあった主人公と陽介の事も良く思っておらず、出会い頭に「嫌い」と言い放った。

  • 小沢結実
CV:伊藤かな恵(ゲーム版)
「太陽」コミュ。演劇部員。
文化部で演劇部に入部すると、彼女とのコミュになる。
釣り目が特徴の少女で高い演技力と情熱を持つが、そのストイックさから他の部員と摩擦を生んでしまう事も少なくない。

アニメ版では尺の都合上セリフが無く、出番も背景の1カットのみとなってしまった。残念。

  • 松永綾音
CV:遠藤智佳
「太陽」コミュ。吹奏楽部員。
文化部で吹奏楽部に入部すると、彼女とのコミュになる。
小学生にすら間違われる程、小柄で大人しい性格。
音楽は好きだが実力が追いついておらず、そんな自分を変えようと特訓をしている。

  • 上原小夜子
CV:桑谷夏子
「悪魔」コミュ。主人公が病院清掃のアルバイトで通う病院に勤める看護師。
蠱惑的な言動をとり、思わせぶりな発言で主人公を戸惑わせる。
一方で自身の職務に何らかの葛藤を感じているらしい。

  • 黒田ひさ乃
CV:谷育子
「死神」コミュ。常に喪服を着た老婆。
おっとりした優しい人物だが、何故か自身の事を「死神」と称している。
日曜日と祝日にしかコミュを行えない。

  • 南絵里
CV:伊藤美紀
「節制」コミュ。学童保育のアルバイトで出会う一児の母。
現在の夫とは再婚であり、その連れ子と距離がある事に悩んでいる。

  • 中嶋秀
CV:市来光弘
「塔」コミュ。家庭教師のアルバイトで出会う中学2年生。
非常に成績優秀だが、自分より成績が低い周りを見下しがち。
しかし、彼が成績に拘るのには理由があった。

  • キツネ
「隠者」コミュ。辰姫神社に住む鋭い目つきの狐。
人語を理解できるほど高い知性を持つが、お金にがめつい。
神社の御利益が広まればお賽銭が増えると考え、絵馬の願い事を叶える様、主人公に依頼する。
回復効果のある不思議な葉っぱを持っており、テレビの世界では主人公達のSPを(有料で)全快してくれる。

その他登場人物

  • イゴール
CV:田の中勇
ペルソナシリーズおなじみ、長い鼻が特徴のベルベットルームの管理人。
役割も前作から変わらず、ペルソナ合体と助言で主人公をサポートする。
本作のベルベットルームはリムジンカーで、部屋は歴代でトップクラスに狭い。

アニメ版ではマーガレットと共にアバンタイトルも担当している。
担当声優の田の中氏はアニメ放送前年の2010年1月に逝去されたが、代役を立てずアーカイブ出演という異例の形で続投している。

CV:大原さやか
イゴールの助手。前作に登場したエリザベスの姉で、ペルソナ全書の管理を担当する。
どこか掴み所のない妹と比べると落ち着いた雰囲気の大人の女性だが、妹と一緒に歌ったというイゴールの長い鼻をネタにした歌を披露する等お茶目な一面も。
「女帝」コミュ担当でもあり、特定のスキルを持ったペルソナを持参する様、主人公に依頼する。

  • 諸岡金四郎
CV:龍谷修武
ストーリー前半の主人公クラスの担任。担当教科は倫理。
非常に高圧的かつ偏見に満ちた人物で、生徒達からは「モロキン」のあだ名で呼ばれている。
何かにつけて怒鳴りながら説教を垂れたり、平気で人を貶める様な発言を繰り返すため、生徒からも嫌われている問題教師。
一応、教育熱心な点は本当らしい。

  • 柏木典子
CV:大原さやか(ゲーム版)/生天目仁美(アニメ版)
ストーリー後半の主人公クラスの担任。担当教科は生物。
服装も言動もやたらとお色気路線を前面に押し出しているが、生徒曰く年齢は40代らしい。
自身の美貌を誇るあまり、りせを「ケツの青いガキ」と目の敵にする等、諸岡とは別ベクトルで問題教師だが、授業の内容は意外にも真面目。

  • 大谷花子
CV:阿川りょう
主人公のクラスメートで肥満体の女子。
軽くバケツ一杯分はありそうな量のカレーを頬張りながら「ダイエット中」と抜かす大食漢。
プレイヤーから付けられたあだ名は「アバドン」*2
自己肯定感が高い自信家で、千枝達パーティメンバーの女子の事はブサイクと思っている。
柏木と仲が良く、雪子の実家である天城屋旅館に時々2人で泊まっている。

月光館学園高等部3年生。前作からのゲストキャラクターその1。
現在は生徒会長となっており、見た目も言動も2年の時を経て成長が伺える。
かつての生徒会長だった憧れの先輩とは今でも連絡を取り合っている模様。

  • たなか社長
「時価ネットたなか」社長。前作からのゲストキャラクターその2。
毎週日曜日にテレビをつけるとBGMと共に通販番組が始まり、変わらず司会をやっている姿が見られる。


メディアミックス

2011年秋から2012年春にかけて放送されたアニメ。
予告PVは月に合わせて雪子姫の城や熱気立つ大浴場が写り、各メンバーの影が出てくるなどマヨナカテレビを体験するような凝った作りになっている。
基本的には原作に忠実だが、時々スタッフが暴走する(完二の影やカレー、修学旅行など)。

スピンオフ作品

  • ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
『P4』と『P3』のキャラが共演する格ゲー。
2012年3月1日からアーケード版が稼働開始。同年7月26日にPS3版とXbox360版が発売された。

まさかの音ゲー。2015年6月25日にPSVitaで発売された。
その後、『P3』と『P5』の音ゲーである『ダンシング・ムーンナイト』『ダンシング・スターナイト』がセットになった『オールスター・トリプルパック』にてPS4版のDLCが同梱。





追記、修正できそうだ。どうしようか…

 追記する。
 修正する。
→そっとしておこう…


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最終更新:2025年04月29日 07:30

*1 『P4G』では着ぐるみを脱いだ人間体でもダンジョン探索が可能になったが、やはりメガネはかけていない。

*2 『真・女神転生』シリーズに登場する悪魔の一体。スライムの様な巨体と体の8割はあろうかという大口が特徴。