溶ける愛(Lobotomy Corporation)

登録日:2021/02/09 Tue 02:32:27
更新日:2025/02/27 Thu 17:50:23
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(⑅•ᴗ•⑅)あ、あの……始めまして、エージェント「wiki篭もり」さん。

(⑅•ᴗ•⑅)ここはどんな施設なの?私、前は怖い施設にいたから、怖いわ……。

(⑅•ᴗ•⑅)……ねえ。外のお話を聞かせてくれない?私、外のこととか全然知らないから興味あるの!

(⑅•ᴗ•⑅)え?聞かせてくれるの?ありがとう!

(⑅•ᴗ•⑅)えへへ……楽しみだなあ。外のいろんなこととか……それと、貴方のことも知りたいな。

(⑅•ᴗ•⑅)なんちゃって……フフ。


(⑅•ᴗ•⑅)たくさんお話しようね。約束よ……?



溶ける愛とは、『Lobotomy Corporation』に登場するアブノーマリティの一体である。

危険度クラスはALEPH。施設を破滅に追いやる驚異を内包する存在である。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    



概要


(⑅•ᴗ•⑅)それでねそれでね……え?私のことも聞きたいの?もう、wiki篭もりさんたら。

(⑅•ᴗ•⑅)エヘヘ……恥ずかしいけど、いいよ。


その外見は、一言で言い表すとピンク色のスライムで構成された女の子……俗に言う、スライムっ娘である。

もう一度言う。スライムっ娘である。もちろん(?)、服らしきものは存在せず、半裸。

……その筋を好む方なら、垂涎モノの外見をした子であることは違いない。そうでなくとも、その可愛らしい外見だけを見るなら好印象を持つ方も少なくないのではなかろうか?

……だが、流石にロボトミー記事を読み慣れてきた諸兄なら、のっけから不穏なワードが乗っかっていることを看過できないだろう。

そう、彼女はALEPHなのだ。


……ALEPHっていうと、お仲間になるのは変形した斧で空間ごとぶった切ってくるグロ肉とか、黒いだんご三兄弟とか、挙げ句の果てには三羽で大惨事になる奴とか施設内でエセ救世を始めるヤベーやつとかになる。
ついでに日本語wikiのアイドル・盲愛様も。

言うまでもないことだが、これらとお仲間っていうと……いくら外見が可愛くても身構えてしまうのも無理はないだろう。





特殊能力



(⑅•ᴗ•⑅)私、痛いのとか怖いから、嫌い。もちろん、他人を不必要に傷つけるのも嫌いよ?



さて……そんな彼女の特殊能力について知ることにしよう。
ALEPHのスライムっ娘の能力は如何ほどなものか。




溶ける愛は、2つの特殊能力を持つ。


①クリフォトカウンターが0になると発動する(初期値/最大値3)。

クリフォトカウンターは、以下の条件で減少する。
  • 溶ける愛に抑圧作業を行う→1減少
  • 作業結果が普通以下→1減少

この特殊能力が発動すると、脱走する。


……抑圧がアウトであること以外は割と普通である。クリフォトカウンター最大値も3とALEPHにしては気が長い。

では、脱走時にとても凶暴に暴れまわるのだろうか?



                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

脱走時


(⑅•ᴗ•⑅)私だって、怒る時は怒るのよ!……でも私、そんなに力、強いわけじゃないの。



脱走時の溶ける愛は1500ポイント程のHPを持ち、並程度の速度を持って施設内を徘徊する。
収容違反中の溶ける愛はいくつもの骨が浮かぶずんぐりとした粘液の塊に変化する。
なお、収容違反中の溶ける愛の属性相性は以下。

RED→-1.0(吸収) WHITE→1.0(普通) BLACK→1.5(弱点) PALE→0.8(耐性)

敵対対象を見つけると、溶ける愛は以下の攻撃を行う。

・腕らしき粘液で近接攻撃→15~25ポイントのBLACKダメージ。
・粘液を飛ばして遠距離攻撃→25~45ポイントのBLACKダメージ。この攻撃を受けた対象は10秒間の間、2秒ごとに2~3ポイントのBLACKダメージを受け続ける。



……うんごめん。結論から言おうか。弱くね?

近接攻撃は言わずもがな、遠距離攻撃はWAWだとしたらやや強いといった程度の火力で、エージェントを即死させたりとか圧倒的な制圧力を持っているわけでもない。一応スリップダメージ付きだが、ダメージ量が少なく間隔長いため再生炉の回復が十分間に合う。
従って、どうみても彼女の攻撃はそれほど驚異であるとは言えない。

更に更に、攻撃速度もそれほど早くはない。盲愛様よりややマシ程度か。

耐久面に関しても、RED吸収である以外はALEPHにしては驚くほど素直な耐性値をしている。っていうか、BLACK属性使いなのにBLACK弱点なんかい
HPもWAW程度といったところ。
尚、REDを吸収するため、とあるタイマン最強ALEPHは彼女に手も足も出ない。やはり可愛いは正義であった


総じて、溶ける愛はそれほど危険ではない。純粋に可愛くて愛おしい彼女を愛でるために愛着作業しまくるのが良いのではないだろうか?




(⑅•ᴗ•⑅)え……私と手を繋いでくれるの?嬉しいなぁ……。


(⑅•ᴗ•⑅)え……?も、もう/// wiki篭もりさんたら///




追記修正は、溶ける愛を愛でてからお願いします。



















……まだ。


……まだ、こない。


……ねえ。









あの人は、何処?











特殊能力(補足)




えー、だがちょっと待って欲しい。確か溶ける愛の特殊能力って2つあったよな?

……では、もう一つの特殊能力について。それがこれである。




②溶ける愛に対して抑圧以外の作業を行うと発動する。

溶ける愛は作業を行った職員に対して、粘液でできたハートをプレゼントする(以降、ハートをプレゼントされたエージェントを『恋人』と呼称する)。
『恋人』は作業成功率が5上昇し、15秒ごとにMPを30ポイント回復するバフを得る
但し、『恋人』は10秒ごとに粘液を放出し、同室内にいる職員に25%の確率で感染させる(溶ける愛に対する洞察作業でPE-BOXが24以上生産した場合、『恋人』からの粘液の放出が30秒間止まる)。
粘液が感染した職員は他の職員と接触を果たすと、25%の確率でその職員にも粘液が感染する。
感染した職員は一定時間が経過すると、粘液に全身を飲み込まれて溶ける愛の眷属となる(以後、眷属となった感染職員を『ポーン』と呼称する。危険度クラスはHE)。


えーと……?ハートをプレゼントされた『恋人』から粘液が放出されて、感染した職員は更に他の職員に粘液が感染する危険性がある。
そして、感染した職員は一定時間経つと『ポーン』という眷属に変貌する、と。なるほど。


いやちょっと待てや。これ、バイオハザード起きねえ?


特に、『恋人』の感染判定は室内全体に及ぶので、爆発的に感染者が増大する危険性がある。
しかも、普通の感染者もすれ違っただけで感染者を増やす。……あの、このゲームで職員同士がすれ違うってめっちゃ頻繁に起きるし、回避するのかなり難しいのですが。

管理人が『恋人』や感染者をほんの数分見逃したらあら不思議、現実の感染症もびっくりの速度で感染拡大し、ニ部門三部門は瞬く間にスライムだらけになるというわけですな。


全くもって笑えない。いくら見た目が可愛くても管理人からすればバケモンである。



①クリフォトカウンターが0になると脱走する。減少する条件は以下(補足分含む)。


  • 溶ける愛に抑圧作業を行う→1減少
  • 作業結果が普通以下→1減少
  • 『恋人』が死亡する→0に減少
  • 『恋人』が生存している状態で、施設内の約半数の職員が『ポーン』に変貌する→0に減少


○『恋人』が生存している状態で溶ける愛のクリフォトカウンターが0になると、『恋人』はスライム状の敵対アブノーマリティとして変貌を果たす(危険度クラスはWAW)。
○溶ける愛のHPが大きく減少すると、溶ける愛は近くにいる『ポーン』を吸収してHPを200ポイント回復する。
○溶ける愛の攻撃によって力尽きた職員は即座に『ポーン』に変貌する。
○『恋人』が鎮圧もしくは死亡した場合、脱走した溶ける愛は「憤怒」と呼ばれる状態となって5~15ポイント程攻撃力が強化される。


脱走条件に関しても補足がある。『恋人』が死んでもアウト。また、施設内の職員の半数が『ポーン』になっても即アウト。

前者は溶ける愛自体の戦闘能力が高くないことを踏まえるとまだ取り返しがつくものの、後者の場合は……。

一応、本体である溶ける愛を鎮圧できれば敵対化した『恋人』及び『ポーン』は全て鎮圧できる上、溶ける愛が脱走すれば『恋人』を含めた感染者からは他社に粘液を感染させる能力が失われる。なので、重要なエージェントが『恋人』もしくは『ポーン』になっていなければスライムだらけの状況を打破する価値はある。

一応戦闘能力は、溶ける愛も『恋人』も『ポーン』も、束になっても熟練のALEPH職員達にかかればお茶の子さいさいレベルなので、一考の価値あり。





総評すると、戦闘能力は決して高くないが、職員を感染させて眷属として取り込む能力に特化しまくったアブノーマリティである。

対策としては、現実の流行り病と同じように、感染源を隔離すること。これに尽きる。

溶ける愛を収容しても放置すると楽だが、コア抑制が万全ではない場合クリフォト暴走の危険性があることを顧みるとそれも現実的ではない。また、他のALEPHの例に漏れず、製造できるE.G.OもALEPHクラスなためできれば世話して作っておきたいところ。

そこで、一日が始まったら予め溶ける愛専用エージェントを決めておき、そのエージェントだけが溶ける愛に対して世話をするようにする。
溶ける愛専用エージェントは、感染者を増やさないために溶ける愛がいる廊下などから決して出さないこと。

これで感染者を防ぎつつ、溶ける愛への世話を行うことが可能になるわけだ。
要するに二人の愛の巣を作ってあげて邪魔するなってことで、根本的な解決にはなってない気がするがまあ多少はね?

対処法さえわかってしまえばALEPHの中では楽な部類。
お世話する場合は前述のとおり専門の職員を決めて収容室と収容室前を往復させればよいし、お世話しない場合はクリフォト暴走するまで放置でOK。ていうか暴走後も放置して、脱走したらボコって再収容したほうが楽かも
収容室前の廊下に他のエージェントを侵入させないようにして感染を防ぎ、運悪く通りすがりのオフィサーに感染したら処刑弾で抹殺。
これでだいたいは大丈夫。『恋人』役にするエージェントは作業結果を良くするために慎重の高いやつを選ぼう。




ステータス


溶ける愛は愛着にはレベル3以上で普通の反応を示し、それ以下だと低い反応を示す。
洞察にはレベル関係なく普通の反応。
本能にはレベル4以上で普通の反応を示し、それ以下だと低い反応。
抑圧にはレベル関係なく最低の反応しか示さない。

作業ダメージタイプはBLACK(4-10)

観測レベル4でギフト、「ラブ」を開放。

髪の毛に付けるピンク色の蝋燭(のような装飾?)。HP+5、MP+10するが、作業速度・成功率が-5される。

また、武器・防護服「ラブ」を開放。

武器の方はカップに入ったピンク色の液体。分類上は特殊武器になるようだが、離れた相手に粘液を浴びせかけてダメージを与えるという性質上、飛び道具のようだ。
溶ける愛の遠距離攻撃と同じように、スリップダメージ効果がある。例のヤベーやつ対策にもなる。

防護服の方は、ピンク色の粘液でできた服。……着て大丈夫なのかコレ。
あらゆる属性に対して耐性を持ち、特にRED、BLACK耐性が非常に高い。優秀な防護服。




ストーリー


元々、溶ける愛そのものは別の研究施設から見つかった実験体だったようで、それを保護したのがロボトミー社とのこと。

溶ける愛は彼女を発見した職員、マリーに対して依存的で、彼女が席を空けるたびにひどく不安そうな様子を見せたらしい。
マリーも幼少時に弟を亡くしていることもあり、溶ける愛に対して愛着を抱くようになった。

そんな記録が取られたある日のこと。マリーの精神汚染値が急激に低下していることが判明した。異例と言えるほどの数値だったらしい。
マリーと溶ける愛の共依存関係がいい結果をもたらしたのだろう。





……いい結果だったのは、結論から言うとそれまでだった。

マリーの精神汚染値が異例と呼べるまでに低下し、更に休憩時間になると必ずと言っていいほど姿を消す。これは小さな王子の例からみても分かるように、危険な兆候なのだと彼らは教育されていた。
そこでマリーを追求することにしたロボトミー社だったが、マリーは何も言わない。

最終的にカウンセリングルームにマリーを監禁し、真実を話すまで管理に割り当てられないようにしたのだ。

一方で、溶ける愛はマリーが決まった時刻にやってこないことを察し、強烈な不安に駆られた。
彼女の身に起きたことを察知し、「彼女と共に」この施設を脱出しよう。そう考えていた。

二人の絆はより強いものになった。

人間とアブノーマリティ。
お互いがお互いを愛した、珍しい事例だった。


長時間拘束されたマリーは、諦めたように口を割り始めた。

だが、その言葉を最後まで聞くことはできなかった。



マリーの肌に異常な兆候が見え、瞬く間に身体が粘液に溶けてしまったのだ。

マリーだけではない。彼女と接した職員も同様に粘液に溶けた。
彼女を追求した職員。彼女と共に作業した職員。昼食を共にした職員……。

その全てが粘液と化し、溶ける愛の元に駆け寄っていった。

恐ろしい数に増えた粘液たちは、目に見える職員たちを攻撃し始めた。
ただ、愛ゆえに。愛するピンク色のスライムのために。


……と、いう話を、ある一室に集められた職員達に対してマスクをした職員がしていた。

その職員は、こうも言う。

……そして私の愛する職員の皆さん。先ほどここに入る時に、支給されたマスクは着用しましたか?
私が話している途中に、あまりの退屈さにマスクを少しでも外した職員はいない事を願いますよ。
お伝えしなければいけないことがあります。
私の話した粘液のアブノーマリティに感染している方がこの中にいます。
先ほどマスクが支給されなかった職員が何人かいるはずです。
あれは在庫不足ではなく感染者と非感染者を区別する為のものでした。
すぐには異常は感じないでしょうが、1時間も経てば骨と肉は全て溶け、理性も麻痺してくるでしょう。
そしてあなたたちの愛する粘液のアブノーマリティの為にこの会社をめちゃくちゃにするつもりです。
まずはこの場にいる職員たちの皆殺しでしょうか。

(中略)

皆さんのすることはもうわかったでしょう。
全ての状況が解決するまで、このドアを開けるつもりはありません。
もしあまりにも残酷な仕打ちだと思うのならば、こう考えください。それがあなた達の仕事だと。

全てが終わりましたら、またお会いしましょう。







余談

  • 溶ける愛は、ゲームのスポンサーのアイデアを元にして作られたアブノーマリティである。

  • ゲームのファイル名も、「スライム娘」という命名がされている。スライム娘萌えは韓国でも健在だったか





追記修正は、自らの愛を確かめてからお願いします。

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最終更新:2025年02月27日 17:50