アンディ(アンデッドアンラック)

登録日:2021/02/11 (木曜日) 02:25:00
更新日:2024/08/15 Thu 11:31:06
所要時間:約 10 分で読めます




何で…!!死んだはずの人が… ゾ…ゾンビだああ!!


っのヤロォ あんな…腐った連中と一緒にすんじゃねぇ


!?


俺は…不死(アンデッド)


アンディとは『アンデッドアンラック』の主人公である。
CV:中村悠一


プロフィール

年齢―わからん
身長―189cm
体重―知らん
趣味―流行のものを楽しむ
特技―なんでも人並みに上達する(上達するまでやめない)
好物―チーズバーガー、バドワイザー(ビール)
円卓の席次―10席→9席


【概要】

不老不死の肉体を持つ本作の主人公。
200年以上の時を生き自身の死を求めて放浪していたところを、触れた相手に不運を与える少女・出雲風子と出会う。
彼女の能力に「本物の死」を与えてくれる可能性を見出したアンディは、最大の不運を味わって死ぬべく風子と行動を共にする。
二人して対未確認現象統制組織ユニオンに追われる立場になるが、紆余曲折あり組織に加入した後は「理」の化身UMAや敵組織UNDERとの戦いに身を投じる。

白髪のオールバックと額に突き刺さったカードが特徴の筋骨隆々な男。
このカードは膨大な記憶による発狂を防ぐため脳まで差し込んだ蓋であり、これがないと自我を保てない。
眉毛がないためかなりの悪人面だが、髪を下ろした姿は中々のイケメン
左胸には「1865」、左腕には「DEAD END」のタトゥーが彫られている。
当初は半裸で行動することが多かったが、服のUMAクローゼスを手懐けて以降はスーツ姿がデフォルトになっている。

1865年4月15日以前の記憶が喪失しており、自身の本名も忘れている。
「アンディ」という呼び名は風子が付けた。


【人物像】

「不老不死を呪い死にたがっている」というスタンスに反して、性格は非常にポジティブであり、
気分が高揚した際や面白い状況になった時、他者の行動や心意気に感化された際に「いいね!最高だ!」と褒めるのが口癖。
基本的は不死なりに人生を謳歌しており、行く先々で現地の飲食物を楽しみにしている描写が度々ある。*1
長い不死生活の中で様々なスキルを身につけており、多言語による会話や様々な乗り物の運転技術、変わったところでは美容師や漫画執筆の経験もある。

当初は風子の能力を検証するために強引にセッ○スしようとしたりと粗暴な面も見せたが、実際は女性に対して紳士的であり彼に惹かれる女性も多い。
もっともガサツでワイルドな面も本物であり、基本的には自分の経験則に則って動く。
一方で、自身の非を認めた際はすぐに謝罪する素直な所もある。

風子の能力が「対象の好感度が大きいほど、不運も大きくなる」と知ってからは「風子を自分に惚れさせた上で抱く」ことを目的に彼女と同行する。
出会ってしばらくは風子を「ガキ」呼ばわりしていたが、カードを抜いたことで自我がなくなりかけた自分を助けてくれて以降は改めて「風子」と名前で呼ぶようになり、自身の目的とは別に風子を大事に思うようになる。

過去には自分の記憶を探すために世界各地を放浪していたが、出会った仲間が死にゆく中で自分だけが生き残る人生に嫌気が差し、だんだんと死を求めていくようになっていた。
そのために自棄になっていたのか、物語当初は躁気質のような言動が目立っていたが、戦いを通じて徐々に大切な存在が増えていき、思いやりのある人物へと成長していく。
105話にて夢や願い事があるのかを問われた際には、老人になった自分を想像したことから、
アンディにとっての最高の死の形とは、自殺などではなく「否定能力を失くし、普通の人と同じように年老いて死ぬこと」だと思われる。


【戦闘面】

戦闘能力は極めて高い。傭兵歴があり銃火器などを使いこなせるほか、居合道も得意としている。
また本人の頭も柔軟で、否定者との戦闘時には的確に相手の能力を推理しながら戦う。

否定能力


人は魂で生きている そういう世界だと俺は信じる!

だからどう肉体が滅びようと

俺はどこからでも蘇る!!


UNDEAD

-不死-

分類:自己対象強制発動型

アンディの否定能力。
自分を死に近付けるありとあらゆるものを否定する能力。
傷や欠損はもちろんのこと、老いも死に近付く要素として否定されるため完全な不老不死と化している。

アンディは長い不死生活でこの能力をほぼ熟知しており、肉体が破損するした際に超スピードで行われる「再生力」を駆使した奇抜な戦闘を行う。*2
ただし、基本体が欠損したりバラバラになることが前提なので戦闘の光景が血みどろなスプラッターと化す。
ちなみに痛覚自体は普通に存在しているが、アンディ曰く「ノイズ」とのことで常人の「死への警告」としての痛みとは違うらしい。
ただし股間を砕かれると流石に悶絶する。

弱点は炎などの高熱で、傷口を焼かれると再生力が大幅に低下してしまう。
また無敵に思える再生能力だが、脱臼など出血を伴わない損傷は「死に直接繋がらない」とみなされ再生できない。

当初はアンディの「脳が破壊され思考できないことが死である」という人生哲学の影響からか、基本的に再生は頭部から行われるようになっており、そのため頭部を頑丈なカプセルなどで封印された場合は再生できなくなる弱点があったが、
後に「人は脳でなく魂で生きる」という考えに目覚めて以降は胴体からも再生できるようになった。


  • 再生移動
アンディの基本技能の一つである、千切れた足を再生した勢いによる高速移動。
後に、足を捻りながら再生することでよりスムーズな移動を可能にする「再生滑走(リペアグライド)」を習得した。

  • 部位弾(パーツバレット)
千切れかけた部位を高速再生によって押し出して弾丸のように高速で飛ばす。
直撃すれば人間を十分絶命させる威力を誇るアンディの主力技。
意図的に人体を切断して使用したり、首から上を切り落として射出し、首を基点に肉体を復元して拘束から逃れるなど使い易さと応用力に優れる。

  • 再生抜刀(リペアブースト)
必殺技の一種。
腕に日本刀を突き刺して鞘代わりとし、高速再生の勢いを利用して抜刀を加速させる剣技。
一等両断する「紅三日月(あかみかづき)」と、十字に斬り裂く「紅十字(あかじゅうじ)」がある。

  • 5点着地
傭兵時代に覚えた技。
足裏、スネ、尻、背中の順で着地していくことで衝撃を和らげながら着地する。
なお人体損傷は防げないので着地に使った箇所の骨は例外なくへし折れる。

  • 再生頭撃(リペアヘッドバット)
へし折れた首を再生し、再生の勢いで放つ強烈な頭突き

  • "血廻(けっかい)” 紅盈月(あかえいげつ)
片方の手首と足首を切断し、大量の出血の勢いで高速回転しながら突撃。
螺旋の動きを描きながら進行先にあるもの全てを斬り捨てる大技。

  • 紅蓮弾(クリムゾンバレット)
四肢を切断し、切除部位の血液やカルシウムなどを部位の末端(主に指先)に集中させ超高圧で撃ち出す。使用すると反動として著しく再生能力が低下する。

  • 紅渦弾(ボルテックスバレット)
腕を強力に捻り、その回転力を活かして高速回転する拳を撃ち出す

  • 不運弾(アンラックバレット)
己の常識を否定し、「不運は魂に宿り、人は魂で生きる」と信じることで可能になった新技。
風子の不運を受けた状態で魂を部位弾に移す(と信じる)ことで、不運の発生位置を部位弾に変更する。
これにより部位弾に不運の効果を乗せることができるようになり、自爆攻撃でしか使えなかった不運を能動的に攻撃に転用可能になった。

  • 紅渦脚(ボルテックスシュート)
脚部を強力に捻り、その勢いで蹴りを放つ。

  • 不運死道(アンラックデッドロール)
風子に接触した状態から自身の手足を切断して周囲に血液を散布。血液を浴びせたものに不運の効果を与える。

  • 血刃纏(ブラッディエンチャント)
腕に突き刺した刃を抜くことによって、 刃に血を纏わせて強化する。

  • 紅火山弾(ボルケーノバレット)
紅蓮弾の強化技。血液を集めた指先をもう片方の腕で絞め、更に威力を上げて指の弾丸を撃ち込む。

  • 血死闘法(ブラッディアーツ)
手足を捻り、肘から血を噴射して技の威力と速度を底上げする近接戦闘術。ぶっつけ本番の物らしい。

  • 橈骨骨杭(レディウスボーンパイル)
前腕の橈骨を肘側に脱臼させ、肘が歪んだ反動で骨を打ち出す技。

  • 死刃大剣(デッドブレイドクレイモア)
すり潰された下半身の部分から血液を大剣のように噴出させて切り裂く。

  • 背骨鞘(スパインシース)
「再生抜刀」の派生技。背骨を鞘に見立てて刀を背骨に差し納刀する。

  • 大紅蓮三日月(だいぐれんみかづき)
「背骨鞘」で納刀した刀を抜刀して縦に切り裂く最速の居合切り。

  • 死刃盈月(しじんえいげつ)
スプリング戦で使用。
独楽となった己の体の部分をわざと出血させ、回転力をアップさせつつ血の刃で斬りつける。

  • 死影(デスシャドー)
全身の皮膚を無理矢理剥がしてできた等身大サイズの巨大なかさぶたによる分身を作り攪乱する。
対不動用に編み出した技だがあくまで目くらまし程度の効果しかない。

  • 死重葬(デッドカルデッド)
UMAゴーストが追加されたことで会得した技。
肉体を自ら引き千切るように破壊して骨・血・皮・筋肉の4つに分解し、それぞれに魂を乗せ遠隔操作する。
壮絶な激痛が発生する上に精密動作はできないが、分身が相対した敵次第では敵の攻撃をすり抜けつつ攻撃を仕掛けられる。
分解時の名称はそれぞれ「ボーン アンディ」「スキン アンディ」「ブラッド アンディ」「マッスル アンディ」という名前がある。

  • 死に物狂い(デスパレーション)フォーム
脳を意図的に破壊することで脳機能を著しく低下させ、無理矢理戦闘を行わせる技。
筋力操作のリミッターが外れるので攻撃力とスピードが向上するのがメリット。
ただしリミッターが消えた関係ですぐ身体が壊れてしまい、思考力も大幅に低下するので単純かつ直接的な攻撃しかできなくなる。
「総合的には弱体化」と作者から直々に言われる辺りデメリット満載だが、一方で思考に働きかけるタイプの否定能力に対してはその効果を無理矢理突破できるというメリットはある。

  • 銀繊月(ぎんせんげつ)
自身の魂を刀に乗せて繰り出す斬撃。霊体と実体を同時に斬り裂くことが可能。

装備

  • 倶利伽羅(くりから)
アンディが装備している日本刀
元はアンディを捕獲するために派遣された刺客の武器だったが、その後は自分の得物として刀を体に直接刺す形で納刀している。
組織の否定者である一心が打った刀であり、彼の否定能力である「不壊」の影響により決して壊れることはない。


  • クローゼス

だああ なんだお前の欲しい服は!!

丈夫で壊れても再生して呼んだらすぐ来るだぁぁあ?

組織所属後に出会った服のUMA。
意思を持った服そのもので、普段は不定形のスライムのような怪物。
人間に取り憑きその者が着たいあらゆる服に変化できるが、クローゼスが変化した服に魅了されると身体の支配権を奪われて操られてしまう。
支配していた人間が行動不能になると新たな身体を求めて近くの人間に移動する。
好物は毛糸玉。

当初脱走するもアンディとの遭遇により彼の服になってしまい、あまりの注文の多さに魅了させることができず無理矢理服従させられてしまう。
その後は風子により「クロちゃん」呼ばわりされ、マスコットみたいな扱いになってしまった。
以降はアンディの服として要所要所で様々な服に変身し、何だかんだで彼をサポートしている。
目標はアンディを魅了して肉体を乗っ取ること。
そのためか、少なくとも建前の上では「人間に協力している」のではなく「特性を逆利用されている」という扱いになる模様。

尚、アンディが怪我を負う=着ているクローゼス自身もダメージを負う、なので彼も大概不幸に巻き込まれているのである。
そして、不死でこそないものの再生力はかなり高く、その再生速度はアンディに並ぼうかというレベル。追い付いてなくて海苔のお世話になる事も多いが。


  • DB(ディービー)
ニコが設計・開発したアンディ専用バイク。命名はアンディで、正式名称は「UNDEAD UNBREAKABLE」
アンディの不死能力で多種多様な機能を発揮できるのが特徴。
通常時でも時速400kmの速度が出せるが、アンディの血を使うことで音速まで理論上加速可能だが常人なら即死する。
フレームは一心が作り「不壊」の効果が与えられているため内部機構にエラーが起きない限りは破壊は不可能。
AIも搭載されており、登録されたライダーが事前報告なく一定以上離れてから30分以上経過するとオートで探索を行う機能がある。


【ヴィクトル】


(おまえ)じゃ俺を縛れない

アンディが額のカードを引き抜くことで発現するもう一つの人格。
この人格が表に出る際は髪が黒に変色するとともに肩まで伸びる。
「数多の戦場に勝利をもたらした男」と称され戦勝の神(ヴィクトール)の異名を持つが、本人はこの呼び名を嫌っている。

性格はアンディの時より冷酷かつ好戦的になり、「人が変わった」と称されるほど別人のように変貌する。
本人は「自分こそがオリジナルの人格」だと主張しており、それはアンディも事実だと認めている。
またアンディと違い自身の死についてはほぼ諦めており、彼の死の希望である風子のことも躊躇なく殺そうとした。
一方で組織の否定者達と戦った際は、彼らにアドバイスをするような素振りを見せており、組織のトップであるジュイスとも面識のある様子だった。
また、物語時点では存在しなかった「曜日」の概念を知覚しているなど、謎の多い人物であるが…。


能力はアンディと同種だが、ヴィクトルの場合復元再生の先を任意で選べるという決定的な違いを持つ。
そのため射出した指先すら復活の基点となりうる。
また脳に施された身体能力のリミッターを完全解放しているため超人的身体能力と怪力も併せ持っており、1人で円卓メンバー全員と渡り合うほどの戦闘力を誇る。




【余談】

アンディの最大の特徴として、股間モザイク(通称:海苔)がある。
と言うのも、アンディは身体の欠損は再生できても服は再生できないため、激しい戦闘になるとすぐ全裸になりその分股間モザイクが増えてしまうのである。
これには作者も1巻にて「こんなにモザイクまみれの漫画を書くことになるとは思いませんでした。」と反省していた。

後にクローゼスを手に入れてからはモザイクがなくなる…かと思いきや全くそんなことはなく、毎週1コマは必ずモザイクが書かれるようになり、
公式Twitterにて答え合わせをするのが通例になっている。

読み切り版では、額に刺したカードで記憶を封じ込めているという設定はあったが、ヴィクトルの人格はまだ無かった。
また額に刺さっているカードはキャッシュカードで、百万円をポンと出せるほどの貯金がある様子であった。




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最終更新:2024年08月15日 11:31

*1 1話ではタピオカドリンクを飲んでいた。

*2 基本的に再生はオートだったが、特訓の果てに再生速度のコントロールが可能になっている。

*3 ジュイスの台詞や状況から毎回不運の否定者は自殺し、組織が捕捉できなかったと推測できる