ハム子(ペルソナ3)

登録日:2011/07/14 Thu 19:16:34
更新日:2025/11/05 Wed 08:53:04
所要時間:約 4 分で読めます




ハム子とは、ゲームペルソナ3 ポータブル』で新たに選択可能になった女性主人公の愛称である。

演:井上麻里奈(ゲーム版) / 阿澄佳奈(舞台版)


尚、ハム子とはあくまで愛称であって、公式な名前ではない。

ペルソナシリーズは、主人公の名前を決める際、なにも入力しなかった場合のデフォルトネームが存在しない。
そのため、パッケージ裏のスクリーンショットの『主人 公子』という名前から

主人 公子

公子

ハム子

と定着した。
舞台版での名前は汐見琴音(しおみ ことね)となっており、パズドラコラボに出張した際にもこの名前が使われている。


あくまでもifの存在である為、登場作品はかなり少ないものの、その個性的なキャラやペルソナで乙女ゲーができるという需要に惹かれたファンは少なくない。


概要

同じく主人公であるキタローとはバックグラウンドこそ共通だが、クールな彼とは色々な意味で対照的なキャラクターである。

基本的に陽気で人当たりの良い少女であり、仲間との関係性も、キタローの場合は中盤で色々拗らせるテレッテが拗らせはするものの自分で持ち直せるくらいで済んだり、
同性であることも手伝って岳羽ゆかりと早々に打ち解けたりと、序盤から割と良好になる。
主人公が女性なのに何故かファルロスや望月綾時が男性のまま(キタロー準拠の造形のまま)になっているがその辺の整合性に説明はない。*1

この様に女性主人公ルートは原作「ペルソナ3」特有のダークな部分が全体的に薄くなっている。

外見

明るいブラウンに近い色の髪と赤い瞳、下ろしたら腰近くまでありそうな髪を上に向ける様に留めている。
サイドの髪も長いのでヘアピンで留めているが、そのヘアピンの形は彼女が築くコミュニティの数である「ⅩⅩⅡ」を模しているとキャラクターデザイナーの副島成記氏が語っている。
音楽プレイヤーと耳かけ式の赤いイヤホンを身に着けているが、音楽プレイヤーをネックストラップで下げているキタローとは異なり制服に直接固定している。

容姿に関しては、ゆかりと一緒に転校後初登校した際「レベル高いのが一緒に登校して噂の的」と話題になるなど高得点の部類に入る模様。

毒舌

そして、ハム子の特徴といえば


毒舌


であることだろう。


その毒舌や迷言っぷりはあらゆる場面の選択肢で発揮されており、思わず選択したくなったプレイヤーも多いと思われる。

以下、特徴的な選択肢

  • 「先輩の目は節穴か!!」

  • 「余計なお世話でした」

  • 「私が新しいご主人様だよ」

  • 「此処では私が先輩だけどね」

  • 「こっちが許せないんですけどー?」

  • 「うるさい黙れ」

  • 「殴ってくる」

  • 「…あなたに?」

  • 「テメーがすっこんでろ!!」

  • 「やくしまー!」

  • 「ハリセンで突っ込む」

  • 「友情☆フォーエバー」


アッパー版であるP3Pであることや、性別が異なる主人公ということもあってか新しいコミュニティも作られており、
真田先輩や天田、荒垣先輩やコロマルともコミュニティを築けるので、乙女ゲーの要素が強い。
一部コミュはエロゲーのヒロイン側視点という評判も……


なお、彼女にマーラ様を装備して、テオドアに話しかけると…


PQ2

同じくP3Pからの追加キャラであるテオドアが続編のP4Uシリーズ、ペルソナQ、P3Dに参加している一方で何かと出番のない彼女であったが*2ペルソナ5の面々が加わった続編『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』には参加することが発表され、参加を熱望していたファンから歓喜の声が上がった。

CVはP3P版と同じく井上麻里奈が担当。デフォルトネームはなく、他の主人公同様、名前はプレイヤーが決める。
このゲームではメイン主人公がペルソナ5の主人公固定なので、前作の主人公に選ばなかった方のキタローや番長同様にハム子は明確にキャラ付けされている。
その結果、佐倉曰く「コミュ力お化け」と評価される程に凄く喋り、誰とでも接する事ができる、とても明るいキャクターとして登場し、作中ではペルソナ5の面々がメインとなる本作で最初に仲間入りする他タイトルのキャラクターでもあり、彼らともよく絡む。

メインペルソナは女性主人公版のオルフェウス
アギ系呪文や火炎属性の物理攻撃、連鎖攻撃を主に習得する。
後に参戦するキタローもオルフェウスがメインペルソナで、耐性や火炎系統のスキルを習得すること自体は変わらないが、
分類上物理がメインとなるハム子に対し、キタローは魔法がメインとなっている点が異なる。


ペルソナ3 リロード


まさかの未登場


本作は「ペルソナ3」無印版をフルリメイクするというコンセプトで制作されており、フェスで追加された後日談「Episode Aegis」や女性主人公などの追加要素は実装しない事がファミ通のインタビューで判明し、大勢のハム子ファンを絶望に陥れた。

後に「Episode Aegis」の方は企画再開の目処が奇跡的に立ち、有料DLCとして配信されたが、その際のインタビューでスタッフは女性主人公の追加に対してこう語っている。

  • 企画の検討はされていたが、「Episode Aegis」のリメイクと比べると数倍の開発期間とコストが必要になり、発売が非常に困難。
  • 今後はリメイクではなく完全新作に力を入れていきたい。

……ハム子が実装される可能性は殆ど絶望的になったものの、本作は細かな所にフォローを入れつつも『P3』の物語を尊重して作られており、それだけではなく「テウルギア」や「シフト」といったバトルを盛り上げる要素も追加され、何より非常に美麗かつスタイリッシュなグラフィックやUIで新たに作られた、新規プレイヤーだけではなく古参のファンも唸らせる良リメイクになっている。
これほどのゲームのクオリティを維持する為には、やはりある程度の取捨選択は必要なのかもしれない。

それはそれとして悲しいのでリロードでハム子をプレイできる気合いの入れたMODを作るファンも存在したり……



追記、修正しないなんてアニヲタの目は節穴か!!

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最終更新:2025年11月05日 08:53

*1 ファルロス自体はユング心理学が由来なので、男性であること自体に問題と思われるが

*2 一応ペルソナ5で彼女のオルフェウスがDLC特典として登場している