ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス

登録日:2014/07/15 (火) 13:26:20
更新日:2024/09/07 Sat 20:11:34
所要時間:約 4 分で読めます





出会いが、人を強くする





「ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス」とは、ゲームメーカー・アトラス開発のニンテンドー3DS専用ソフトである。


【概要】


アトラスが誇る人気シリーズ、ペルソナ34世界樹の迷宮の要素を合わせたRPG。
ペルソナ3、4の主人公のどちらかを選び、物語を進めていくことになるが、イベントの変化はあるものの大筋に変わりはないので好みで選んでOK。
ちなみに選ばれなかった方の主人公も後に仲間と共に合流するのでご心配なく。

ストーリーの主軸は善と玲であり、メインストーリーはペルソナ3、4を知らない、あるいはアニメや劇場版しか見ていない、という人でも楽しめる作りになっている。
しかし、同作品キャラクターの掛け合いや人間関係についてはペルソナ3、4をプレイしていないと分からない部分もあるので、本作をより深く楽しみたい、ネタにニヤリとしたい人はプレイしてほしい。
また、テオドアはP3Pの、マリーはP4Gの追加キャラクターなので、本作でペルソナ3、4に興味を持った人はP3P、P4Gをプレイした方が良いかもしれない。
原作未プレイで、本作プレイ前にある程度ペルソナ3、4の知識を持っておきたい人やストーリーを忘れた人は公式の「忙しい人のためのペルソナ3(4)」を見ておくといい。
ちなみに世界樹はほぼシステムしかシリーズとの共通点はないので、やってなくても特に問題はない。

なお今作品は公式でネタバレ動画や報告を厳禁としている。
特に「第四の迷宮」以降のネタバレをすると某最強のエレベーターガールに「力封じ・魔封じ・速封じをされた上でF.O.Eの群れの中に放り込まれる」ので、命を大切にしよう。

また、ペルソナシリーズといえば良質なBGMだが、今回もやっぱりハイクオリティな曲とLotus Juice氏らの美麗な声やラップがゲームを盛り上げてくれる。
特に通常戦闘曲『Light the Fire Up in the Night』は選んだ主人公によって川村ゆみ氏のパワフルなヴァージョンか平田志穂子氏のさわやかなヴァージョンに変化する豪華仕様。
OP曲は『MAZE OF LIFE』で、こちらは川村氏と平田氏が両方参加している。ペルソナ3、4で彼女たちの歌声に魅了されたファンは是非聞いて欲しい。


【システム】


  • マッピング
世界樹の迷宮でお馴染みのシステム。
3DSの下画面に表示される方眼紙に壁を書き込んだり、宝箱やら階段やら扉などのアイコンを置いたりして地図を完成させていく。
見やすさを重視するなら前述している宝箱などの一見して何かわかるアイコンを使えばいいが、どうアイコンを使うかはプレイヤー次第。
君はわかりやすいアイコンを駆使して見やすい地図を作ってもいいし、自分のこだわりを反映させたオリジナルマップを作ってもいい。


  • F.O.E
世界樹の迷宮でお馴染みのシステム。フィールド上で視認できる強めの敵のこと。見た目はなんかやばいヤツが多い。
「強い強い言っても、所詮雑魚に毛は生えた程度だろw」とか思って突撃し、hageるのは初心者が誰しも通る道。基本初エリアのF.O.Eは避けよう。
ただ、敢えて突撃してギリギリの戦闘を楽しむのは自由。君は勇敢にF.O.Eに突撃してもいいし、慎重に回避して進んでもいい。
一応マップでもF.O.Eの場所は表示されており、仲間も近くにそれらがいると注意を促してくれるが、やむを得ず戦闘に入ってしまうことも多々あるので注意。
因みに世界樹の迷宮ではF.O.Eは「フィールド・オン・エネミー」の略だが、今作では「フューシス・オイケイン・エイドロン」の略。


  • サブペルソナ
ペルソナシリーズの代名詞といえるペルソナシステム。本作のものはペルソナ3、4のものと比べると少し特殊になっている。
本作ではキャラクターはほぼ全員固有のペルソナを一つ保有しているのだが、それの他に一つサブペルソナとしてペルソナを自由に付け替えることができる仕様になっている。
サブペルソナを装備すると戦闘時にHP・SPに補正がかかる他、そのペルソナの持つスキルも使用できるようになるので、このサブペルソナをどうするかで戦闘の難易度が全然違う。
なんでこんな今までにないシステムになったかは本編参照のこと。

  • BOOST、追撃・総攻撃
敵の弱点をつく、あるいはクリティカルヒットするなどで、味方がBOOST状態になる。
この状態になると次ターンのスキル使用コストなし、回避率・行動速度上昇などのメリットを得られる。そのためいかに相手の弱点を上手につくかが戦闘の鍵。
しかしBOOST状態時に敵の攻撃を受ける(吸収も含まれる)とBOOST状態が解除されるため、味方のダメージを庇うスキルを使うなどで確実にBOOST状態を維持するのもひとつの手。
味方にBOOST状態のものが何人かいる場合、追撃、あるいは総攻撃をたまにターン終了時に提案してくれる。
追撃はその名の通り提案したキャラが相手に追撃を行う。キャラによって様々な性能を持ち、ダメージはどれも高め。ちなみに敵を倒した時と倒しきれなかった時で別のボイスが収録されている。
総攻撃はカットインが入った後に全員で敵全体を攻撃する、ペルソナ3、4プレイヤーにとってお馴染みの所謂ボコスカアタック。
これで一斉に敵を倒すとボーナス経験値が入るので、積極的に狙っていきたい。

  • 依頼
世界樹・ペルソナシリーズ両方でお馴染みのシステム。物語が少し進むと、保健室にてエリザベスから依頼を受けることが出来る。
内容はこれを持ってこいとか、アイツを倒して来いとか、または仲間との会話と選択肢で終わるものまで様々。完遂すると報酬と経験値が全員に入る。
同時に受けられる上限は3つで、期限のないもの、期限のあるもの、ある程度レベルが上がっていないと辛いもの(EXTRA表記)の3種類がある。期限のあるものは優先的に受けておきたい。

  • 難易度
今作はちょっと難易度が特殊。SAFETY・EASY・NORMAL・HARD・RISKYの五段階あり、左から順に簡単。
アトラス製RPGの常識に漏れず、本作も難易度は結構高めなので、訓練された世界樹プレイヤー以外は素直にNORMAL以下から始めるほうが良い。
難易度はプレイ中でもコンフィグで自由に変えれるので慣れてきたら上の難易度をやればよい。
しかし最高難易度のRISKYだけは別で、一度選んだら変更不可で、最初に選ばなかったら最後まで選べない。RISKYはペルソナ準拠で主人公が死んだら即終了。
勿論敵も強くなっており、またF.O.Eから逃走不可という要素も加わり、しかも難易度変更不可なので訓練された世界樹プレイヤーも一周目でこれを選ぶのはお勧めしない。二周目以降にしよう。

  • パーティ編成
今作ではペルソナ3、4の魅力的で個性豊かな面々から5人パーティーを編成する。自分が選んだ主人公は固定だが、その他4人は自由に選択できる。
世界樹シリーズと同じく前列3人、後列2人のパーティーであり、前列はダメージを受けやすいがどこにいる相手にも攻撃でき、後列はダメージを受けにくいが前列の相手しか攻撃できない(魔法を除く)。
そのため、前列には物理型、後列に魔法型、支援型を配置するのがオーソドックスな編成になるが、どのような編成をするかはプレイヤー次第。自分好みのパーティーで迷宮を突破しよう。
また、戦闘中に位置を換えることもでき、傷つき弱ったメンバーを後ろに下げて回復に専念させるなどもできる。

  • ナビ
原作における情報支援のポジションにいたキャラクターは、今作では迷宮で様々な情報を戦闘中、ないし探索中のプレイヤーに教えてくれるナビを務めてくれる。
回復に優れる山岸風花、支援に優れる久慈川りせを戦闘、探索のどちらのナビにするかはプレイヤー次第。ナビ専用のスキルも存在し、彼女らにそれらを覚えたサブペルソナを装備させることで効果を発揮する。
なお、実際に支援しているキャラクターとは違うキャラクターに音声ナビをしてもらうことも可能で、有料DLCで風花、りせ以外のナビゲーションボイスもある。


【ストーリー】


八十稲羽にある八十神高校では、文化祭が行われていた。今日はその最終日。そこへ突然聴こえてきた鐘の音。
ペルソナ使いたちは、それを合図に異世界へと呼び寄せられてしまう。

八十神高校そっくりの学校。そこに現れた、不気味な時計塔。校内で出会った、記憶を奪われた少年と少女。
鐘の音が鳴り響く時、ペルソナ使いたちの新たな戦いが幕を開ける。


ペルソナ3
秋のある嵐の夜。中止になった文化祭を残念に思いながら、タルタロスに集合していた特別課外活動部の面々は、奇妙な鐘の音を耳にする。
直後、主人公以外誰も知らない謎の青い部屋…ベルベットルームに召喚された彼らは、訳のわからぬまま部屋の異変に巻き込まれ、どこかに落ちていってしまう。

停止したベルベットルームから出ると、そこは文化祭で賑わう見知らぬ学校“やそがみこうこう”だった。
とりあえず校内を探索すると、ナビを務める風花がシャドウの存在を感じる出し物を見つけ、そこがここから脱出する鍵となる場所と考えたメンバーはそこの探索を始める。
謎の迷宮に四苦八苦する彼らの前に、“特別捜査隊”を名乗るペルソナ使いの少年たちが現れ…。


ペルソナ4
八十神高校文化祭の最終日、特別捜査隊のメンバーは文化祭を楽しんでいた。しかし突然、聞き慣れない鐘の音が鳴り響く。窓の外には、本来あるはずがない時計塔の姿が見える。
直後、何故か雰囲気が変わった校内に戸惑う彼らは、とある出し物内でシャドウの気配を感じ取る。どこか異状を感じる高校から脱出するため、出し物内の迷宮を進む“特別捜査隊”。

無数のシャドウとの戦いを繰り広げる彼らの前に現れたのは、少年たちと同じく“ペルソナ”を使う、見知らぬ学校の生徒たちだった。
“特別課外活動部”に所属しているという彼らとともに、少年たちは出口を探して迷宮の謎に挑む……!


【主要キャラ紹介】



○今作オリジナル

今作のキーパーソンその1。八十神高校一年生。記憶を失っているが、何か使命を背負っているらしい。
ペルソナは持ってないが高い戦闘力を持つ。玲を守ることを最優先としており、やや過保護気味。武器はクロスボウで攻撃担当。

今作のキーパーソンその2。八十神高校一年生。同じく記憶を失っている。心優しいが常に何か食べている腹ペコ属性。
やはりペルソナを持っておらず戦闘能力はないが、攻撃は善に任せて自身は回復・補助スキルを会得する。



ご存知キタロー。あらゆるペルソナを使いこなす「ワイルド」の能力の持ち主だが今作では…。
固有ペルソナはオルフェウス。

イマドキの女子高生な同級生。ツッコミ役、回復役として優秀なペルソナ使い。
固有ペルソナはイオ。

お手上げ侍な同級生。通称テレッテ。シリアスな特別課外活動部の貴重なムードメーカー。
固有ペルソナはヘルメス。

クールで女王様だが、どこか可愛げのある先輩。今作のテンタラフーはそこそこ使えます。
固有ペルソナはペンテシレア。

ボクシング部な先輩。一応文武両道のはずだが、何故かボケまくる。「アイツ…バカだから…」
固有ペルソナはポリデュークス。

隠れ巨乳で癒し系な同級生。とても家庭的に見えるがその実ペルソナ恒例のメシマズ枠。
固有ペルソナはルキア。

最終兵器な彼女。時折物騒で結構天然なチタン製美少女。
固有ペルソナはパラディオン。

  • コロマル(CV:???)
ペルソナ使いの忠犬。キュートな見た目に漢気を秘めたマスコット。
固有ペルソナはケルベロス

メンバー最年少のペルソナ使い。子供扱いを嫌がるお年頃。
固有ペルソナはネメシス。

見た目は不良、中身は家庭的なオカン系先輩。相方がボケまくるので苦労が絶えない。
固有ペルソナはカストール。



ご存知鋼のシスコン番長。キタローと同じく本来は「ワイルド」の力を持っているのだが…。
固有ペルソナはイザナギ

ガッカリ王子な同級生。今作でもガッカリぷりを発揮。
固有ペルソナはジライヤ。

肉食系な同級生。肉ようかんというリーサルウェポンで周囲に恐怖を振りまいた。
固有ペルソナはトモエ。

次期女将の同級生。淑やかな見た目に反してバクショウ大魔王な黒雪姫。ゆきねえちゃん。
固有ペルソナはコノハナサクヤ。

見た目は不良、中身は家庭的…ってあれ?さっき書いたような…?
固有ペルソナはタケミカヅチ。

アイドルな後輩。ツンがなくデレデレな釘宮。だがそれがいい
固有ペルソナはヒミコ。

クマはクマクマ。女の子を口説いて轟沈するまでがテンプレ。
固有ペルソナはキントキドウジ。

探偵王子な後輩。その頭脳を活かして迷宮探索をサポートしてくれる。
固有ペルソナはスクナヒコナ。


○ベルベットルームの住人

最強の姉。まともそうに見えて天然で女王様。
今作はイゴールの代わりにペルソナ合体を行う。

最強の妹。やる時はやるがいつも通り暴走気味。
今作は治療と依頼の管理を行う。

最強の弟。姉二人に振り回される苦労人。
今作はショップとアイテムの管理を担当…だがそのエプロンはなんですかね…?

何故か紛れ込んでしまったP4Gのキャラ。恥ずかしいポエムは今作でも健在。ばかきらいごっつぁんふぁんたじー!
すれちがい通信を今作で担当。


追記・修正はネタバレがない程度でよろしくお願いします。


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最終更新:2024年09月07日 20:11