オルフェウス(ペルソナ3)

登録日:2014/06/02 Mon 03:19:05
更新日:2025/10/31 Fri 11:53:45NEW!
所要時間:約 6 分で読めます





我は汝…汝は我…我は汝の心の海よりいでし者…幽玄の奏者「オルフェウス」なり!


オルフェウスとは、ペルソナ3の主人公の初期ペルソナである。
元ネタは琴座のモチーフにもなった、ギリシャ神話に出てくる詩人・オルフェウス(オルペウスとも)。

キタローそっくりの髪型をしており、背中に竪琴を背負っている。
また、「首を掻き切られて殺された」という神話を反映してか首から下が作り物の様にになっており、首元には赤いスカーフがある。
色合いも白髪に青いボディとキタローのイメージを表している。

また、ハム子の場合、髪をおろしたハム子と同じ髪型になっただけでなく、女性らしさを意識してか茶髪・竪琴がハート型・ボディもベージュにと、見た目が多少変化するが性能は全く同じである。
ちなみにこんな見た目でも男性型ペルソナだそうだ。

余談だが、オルフェウスの竪琴のデザインはベルベットルームで主人公が座る椅子の背もたれに似ている。

◆ストーリーでの活躍

4月9日の満月の夜、学園寮の屋上でシャドウに追い詰められた主人公が、岳羽ゆかりが落とした召喚器を使い召喚した。
……だがその直後、咆哮と共に謎のペルソナがオルフェウスを中から喰い破って出現する。
そして暴走するペルソナはあっという間にシャドウを撃破してしまったのだ。
いったい何があったのか?その理由は物語の後半に明らかになっていく…

……以上である。

◆ステータス

初期レベル:1
アルカナ:愚者


習得スキル
習得Lv スキル
初期習得 突撃
Lv2 アギ
Lv6 タルンダ


スキルはともかく、耐性面がきつい。
耐性を持たないどころか弱点を2つ、しかも1つは闇である為ムドで即死する確率が倍加するのである。
初期のペルソナではあるのだがどうにも使いづらい。
ただこのペルソナ+アプサラスのミックスレイドである「カデンツァ」は味方の回避上昇+HP50%回復なので中盤ぐらいまではお世話になる人もいるだろう。
更に『P3P』でスキルカードが登場した為ある程度の強化が可能となった。

また、このゲームは合体で強いペルソナを生み出し、ペルソナを付け替えて戦うのが基本である為、特に拘りがなければさっさと合体させた方が吉である。
そう考えると、初期ペルソナには愛着を持たない方が丁度いいのかもしれない

ちなみに、オルフェウスは愛する妻のために冥府へと向かい、生還するも妻は失ってしまう、という逸話がある。さらに、後にディオニュソスの癇癪で殺されている。
また、ディオニュソスはギリシャ神話に登場する酩酊の神だが、本来は集団的狂乱と陶酔を伴う東方の宗教の主神である。
これをキタローの立場に当てはめてみると、「愛する妻」のところが抜けるがデスを宿す=死に近づくも生存し、人々の狂乱の陶酔によって迎えられたニュクスによって死に至った、という点で神話をなぞっているといえる。



fesにて追加された「アイギス編」ではアイギスが「ワイルド」に目覚めた為か、彼女のペルソナ・アテナが何とオルフェウスに変化する。
この時、腹部から超音波のようなものを放射してメティスを撃破している。

初期レベル:25
アルカナ:愚者


習得スキル
習得Lv スキル
初期習得 アギ
初期習得 アサルトダイブ
初期習得 ディア
Lv26 アギラオ
Lv27 タルンダ
Lv28 電光石火


耐性面に変わりはないものの、スキルが多少改善されている。


ペルソナ3 リロード

初期レベル:1
アルカナ:愚者


習得スキル
習得Lv スキル
初期習得 アギ
Lv3 ディア
Lv4 突撃
Lv5 タルンダ


フルリメイク作品の『P3R』では性能に若干の調整が加えられており、新たに火炎耐性が付くようになった。(とはいえ弱点はそのままなのでムドで即死しやすいのは相変わらずだが)
また、回復スキルのディアを習得するようになった為、序盤のうちはそれなりに重宝するかもしれない。

ちなみに本作ではミックスレイドの発動条件が、「該当のペルソナの双方を全書に登録してテウルギアゲージを溜める*1」というものになっている為、「カデンツァ」を使用する際にオルフェウス*2を手持ちに入れておく必要がなくなった。


◆関連ペルソナ


⚫︎タナトス
突然オルフェウスを食い破って現れた謎のペルソナ。…だと思われる。
詳しくは項目にて。

⚫︎メサイア
キタロー×望月もしくはハム子×望月。主人公後期ペルソナの座をかけてタナトスと争っている。
詳しくは項目にて。


⚫︎ オルフェウス・改

初期レベル:90
アルカナ:愚者


習得スキル
習得Lv スキル
Lv97 勝利の雄叫び


fesにて新たなペルソナが増えた中、全てのコミュをその周内に全てMAXにすることで解禁される真の最強ペルソナ。
見た目はキタローのオルフェウスの色違いであり、ハム子でも同じ姿をしている。

なんといっても最大の特徴は
全属性に耐性がある

初期スキルなし
だろう。
これのお陰で、あらゆるスキルをほぼ自由に付ける事ができる為、どんなペルソナにするのも自由自在である。
おまけに初期パラメータも高く、まさに最強の二つ名に相応しい。
耐性が全て耐であるため、エリザベス戦でも役に立つ。というか、絶対メサイアがエリザベス戦で使えないことを突っ込まれての特性。
スキル構成を最強4属性・不動心・毒防御・ハイパーカウンター辺りにすれば、これ一体でも渡り合える。
とは言え、光・闇は耐なので、極稀にではあるがムドやハマで即死する可能性もある。

ちなみに、『P3P』では勝利の雄叫びのスキルカードを入手出来るようになる。必要レベル99だけど。

『P3R』でも基本的な能力は殆ど変わっていないが、初期レベルが91になり、勝利の雄叫びが初期スキルに設定されている。

名前の元ネタはおそらく『ペルソナ2 罪』で主要登場人物のペルソナが心理的な成長・戦闘における変異によって進化した場合、「改」の名称が冠されることに由来すると思われる。
ただし、あちらと違って色違いなだけで外見に変化はない。


⚫︎オルフェウス・賊神(ピカロ)

初期レベル:29
アルカナ:愚者

耐性
- - - - - - -

習得スキル
習得Lv スキル
初期習得 カデンツァ
初期習得 マハラギオン
初期習得 マハタルンダ
Lv30 食いしばり
Lv32 アギダイン
Lv33 マハタルカジャ
Lv35 火炎ブースタ

特性(P5R)
悲しみの輪:HPが0になった際に自動的に4度までHP1で復帰する

P5にてDLCとして通常オルフェウスとセットで発売された。
性能は原作のオルフェウスに一つ耐性を付けスキルを強くしただけ。*3
専用スキル『カデンツァ』はそれなりに強力であるが後述の『ネオ・カデンツァ』の下位互換であり、どちらかといえば実用性ではなくコアなP3プレイヤー向けに配信されたものといえる。

見た目は基本的にはオルフェウスの色違い。
P5カラーである赤と黒の色合いになっており、全体的に秀尽学園の制服をパンクロッカー風に改造した様なイメージの身体となっている他、首に巻いたマフラーのようなものの模様が秀尽学園の制服のズボンと同じ柄になっている。
また、琴の上部に悪魔の角のような形をした飾りと羽が付いた。
顔にも目の下に涙のような模様(フェイスペイント?)が付いている。


⚫︎オルフェウス・賊神(ピカロ)(女性主人公バージョン)

初期レベル:13
アルカナ:愚者

耐性
- - - - - - -

習得スキル
習得Lv スキル
初期習得 ネオ・カデンツァ
初期習得 マハラギ
初期習得 ラクンダ
初期習得 食いしばり
Lv14 アギラオ
Lv16 マハラクカジャ
Lv17 呪怨見切り

特性(P5R)
悲しみの輪:HPが0になった際に自動的に4度までHP1で復帰する

上述のオルフェウス賊神の女性主人公バージョン。
一見すると覚えるスキルなど基本的にはオルフェウス(男)の劣化版に思えるが、専用スキルの『ネオ・カデンツァ』は『カデンツァ』よりも強力であり、味方全体のHPを50%回復+全体ヒートライザと凄まじい技。
初期レベルの低さがネックだが、最終編成へ加えるのも十分検討できる性能となっている。

◆メディアミックス

キタローの初期ペルソナということで、『PERSONA3 THE MOVIE』にも第一作から登場。

初召喚時からゲームでは使えなかった(戦闘終了後に覚える)アギを、『それアギダインじゃね?』と思わせるほどの大火力で連発。
結局初戦闘は某タナトスさんに見せ場を奪われるものの、クライマックスまで結城理(劇場版キタロー)の主力ペルソナとして活躍した。

戦い方は初戦と同じくアギを連続で相手に浴びせるか、『琴は打楽器』と言わんばかりに持っている竪琴で相手をぶん殴るかの二択(殴り付けた後、続けて蹴りつけることもある)。
それでもほとんどのシャドウ戦で苦戦した様子がない(ボス戦は除く)ため、ゲームのオルフェウスを知る視聴者からは『事故フェウス』と言われていた。

余談だが、初戦のオルフェウスのアギの大火力ぶりはスタッフの間でも話題になったらしく、オーディオコメンタリーでは『あれ絶対アギダインですよね』と言われていた。
また、初召喚時にはこの項目の冒頭の台詞を言うのだが、声が加工されたために演じた石田彰氏の声に聞こえず、某魔法学校の魔法薬学の先生の声(吹き替え)と間違える視聴者が続出した。

◆余談

fesにてオルフェウスを発現したアイギスだが、そもそも

1.頭のヘアバンド(オルフェウス)とヘッドフォン (アイギス)
2.首のスカーフ(オルフェウス)とリボン (アイギス)
3.肩と股関節の分割位置
4.ロボットのような無機質な手足の間接
5.足首のない足

と、オルフェウスと似ている部分が多く見られる。
これは「アイギスがオルフェウスに似ている」と言うよりは「オルフェウスがアイギスに似ている」と言った方が正しいかもしれない。

推測であるが、10年前のデスとアイギスの戦いを目撃した主人公の心の奥底でアイギスを「自分の守護者」としてのイメージが残り、シャドウとの初対決でペルソナを発現する際に、自分を守る対象の形として「アイギス」を無意識に連想したのではないのだろうか?


追記修正は無の力を手に入れた方がお願いします。

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最終更新:2025年10月31日 11:53

*1 主人公の場合はペルソナのスキルを使用する

*2 もしくはアプサラス

*3 通常版のオルフェウスも習得Lvやスキルがやや異なるだけでほぼ同等の性能