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キッス(冒険王ビィト)

登録日:2021/03/20 Sat 14:01:00
更新日:2026/06/10 Wed 11:10:23
所要時間:約 4 分で読めます






ぼくは「世界一の天撃使い」になる!

「暗黒の世紀を終わらす男」の仲間なら…

そのくらいじゃないとダメだろ?


キッスとは、冒険王ビィトに登場するキャラクターである。

CV:久川綾



【概要】

ビィト戦士団NO.3。
2年前修行中のビィトと知り合い意気投合した修行仲間にして友人。
そのときにビィトに将来の目標を聞かれたことで、幼少期からあった「世界一の天撃使いになる」という夢をあらためて宣言し再会を誓って別れたが、長年憧れていたエリート戦士団の一員になったものの手酷い裏切りにあったり、とても強い魔人に見逃して貰い人間不信に陥る。
その後は半強制とはいえグリニデの配下として古の魔人の遺跡を発掘し文字を解読したりと、ビィトとは違う意味でバスターとしても人間としてもかなり波瀾万丈な人生を送っている。

一流バスターより天力を詳しく把握していて、冥力や古の魔人の文字にも詳しいため、それを教えたであろう彼の師匠とは一体何者なのか…そんなの魔人博士並の存在としか思えないんだけど?

彼の存在のせいで罪の清算がなされるまで鑑定小屋に立ち寄れなくなった*1
後に、ミルファのとりなしで一応解決した。


【人物】

才能は人一倍だが気弱でヘタレな優男という前作ポップの系譜を継ぐ性格。
中の人は前作の旧アニメ版のレオナだが

その見た目ややたらキザな物言いから女性にもてるが、本人は恋愛関係には無頓着でよく世話を焼いてもらえることが多い程度の認識しかしていない。 
いざとある王女様にはっきり言い寄られた際は、個人的な好意はともかく、魔人に仕えていた罪人という自分の身の上から、答えを出せず逃げ出したこともあった。
最初はキザな感じとポアラに言われるようなナルシストキャラを装っていたが、実際はナルシストどころか精神面はとんでもなく弱く、涙もろさも見せる豆腐メンタル。

人間の身でありながら昔からたびたび魔人(しかも揃いも揃って最上位クラスの)との確執を持っている事も特徴。
七ッ星の魔人バロンとは、2年前に修行中のビィトと別れた後で確執めいた邂逅を果たしており、この時の一件はキッスに、人間への不信感・バロンの強さに対する恐怖・正々堂々とした魔人の存在というトラウマを植え付け、約束を守る魔人グリニデに特に逆らわずに仕えることを選んでしまう一因にもなった。
そのため、対バロン戦ではバロンと彼の因縁がクローズアップされた。
また同じく七ッ星のロディーナにも興味を抱かれ、魔賓館館長シャギーにもグリニデの片腕として仕えていた事を評価されている。
このようにとことんまでに情けないところを度々見せるものの、最後まで追い詰められると芯の強いところを見せる。
その時見せる胆力は上位魔人は勿論グランシスタ王に静かに凄まれても尚揺るぐことはなくく「ビィトの為に命を賭ける事に関してだけは年季が違う」と啖呵を切って根負けさせた程。

なおポアラの中で才牙の覚醒が始まり、自分だけ才牙が使えないことに不安を感じていた。
しかしそのことについて現役最高峰のBBであるカルロッサは「天空王バロンと天撃だけで五分にやりあえたので、現時点では才牙は必要ないという事ではないか」と助言を送っている。
さらに言えばバロンとの戦いを経てキッスはすでに自分の目標である世界一の天撃使いになっているかもしれないそうだ。
だが後に、内心チャラクソ呼ばわりから一転してベッタリになったグランシスタ王アルファから「君はまだ自分を知らなさすぎる」「自分から目を背ける癖がある」「自分の凄さを正確に認識出来ていない者がその先の力である才牙をイメージできる訳がない」と諭され、自分だけの可能性と向き合いはじめ、今迄より更に前向きに鍛錬に励むのであった。とうとう自分のチートぶりを自覚してしまった。
一方で、周囲が発現させる強力な才牙をすごいと感じつつも自分で使いたいと思ったことはないことに気付く。自分が関心を持った能力という点では、ある魔人の能力が気になるらしいが…?


【戦闘能力】

過大評価抜きに天撃の天才。火・水・風・雷・光の天撃五属性を全て使いこなす。
火と水の上位天撃を使用可能*2で、風を操作しながら他の天撃を使いこなし、最も難しいとされる光の天撃すらも会得している。

ビィト戦士団の中では最もレベルが低いが、実力はビィトと同様にとんでもない
しかもビィトが元々才能を見込まれていたところに才牙を5つ託されたことを考慮すると、明らかにおかしいバグみたいな実力であり天才と言う他ない人物。

ここだけ見るとどうせ膨大な天力の持ち主的な感じなんでしょ?と思うかもしれないが、意外な事に天力の総量そのものはレベル相応かそこらのバスター並と思われる。
彼曰く「僕は自分の強さに自信が無いから同じ天撃であっても圧縮したり増幅するなど工夫している」とのことで、限られた天力を最大限に活用することで上位天撃なんかも放てるのである*3
…それにしたってその応用の幅がブッ壊れ過ぎてるのだが。
もっと言うならロズゴート戦では 数年のブランクがある上毒に犯された身で炎の上位天撃を浴びせた直後に水の上位天撃を放っている。

メタ的には典型的な肉弾戦(運動)の苦手な魔法使いキャラなのだが、風の天撃を自在に操るためか意外に機動力も結構高かったりする。
ムスリーでミルファを助けた時は、建物の壁を軽やかに蹴って跳躍しミルファを抱えたまま離れた建物の屋根に飛び移るというビィト並の動きを見せた*4
お前本当に運動苦手なん?

唯一の欠点は、臆病かつ自分のことを過小評価しがちになる内気で卑屈な性格。逆にメンタル以外に欠点らしい欠点が微塵も見当たらない。
そのため勇気を振り絞って参戦した途端戦況が一気に激変する傾向にある。
ビィト曰く「本気を出したキッスは凄げぇんだ!」とのことだが、凄すぎて最早理不尽の域に片足突っ込んでる気がしないでもない。

好不調の振れ幅が余りに大きすぎたためか、同僚だったロズゴートですら「何故これほどの力を持ちながら魔人の軍門に降っていたのか」と、疑問と困惑に駆られながら消滅。
最強格のバロンすら驚愕・困惑させるほどの異常な技量と才覚で魔奥義を単独で捌きながら反撃まで連続で決めた。
「ヘタれた面を見せる」「逃げる」と言ったダメな行動を取った直後ほど思い直して成長や強さや有能さを見せつけてくるため、情けない行動を取れば取るほど後が怖いという奇妙な強さと弱さを有した男である。


頭脳

天撃の技術以上にキッス最大の武器である明晰な頭脳と洞察力。
魔人文字を解読する、帯電状態で戦うミルファを遠目で見ただけで看破し咄嗟に自らも両手を帯電状態にする…なんかは序の口、大抵の上位冥撃や魔奥義は1度見れば
  • その仕組みや効果範囲
  • 術者すら気がつかなかった奥義の欠点
などを容易く看破でき、酷い時などは七ツ星魔人の魔奥義だろうと島一つ更地にする超巨大魔物による特攻だろうと初見でその特性および弱点を見破り、有効な攻略手段を実戦のぶっつけ本番で考案して実行・成功させる。
更にはかすかな異変から敵の罠や奥の手を見抜き、とっさの判断と少しの助言で戦士団を全滅から救うなど、下手な名探偵よりもずっと名探偵な洞察力の持ち主。

あの知性を重んずるグリニデにその才覚を見出され、人間でありながら腹心として破格の待遇で取り立てられ、裏切って尚惜しまれた頭脳は間違いなく傑物と言わざるを得ない。
そのグリニデの居城の奥底にある魔物製造室に案内された際は、部屋の全貌を一目しただけで
  • 自分が今迄解読してきた魔人文字の情報の真実
  • グリニデがトロワナ王国全域を支配した理由
  • グリニデが“樹の章”のモンスターばかり買い漁っていた本当の理由
まで見抜き、彼の裏切りで半ギレ状態だったグリニデから「まさに一を聞いて十を知る」と惜しみない賞賛を受けている。
ここまで来るとチートさえ通り越して最早デベロッパーの域である。

よくある天才キャラにありがちな「適切な言語化が出来ず回りくどいor専門用語だらけ」「他人に教えるのが不得意」ということもなく、ポアラに彼女の天撃の特徴を伝えて適切な戦闘スタイルを示したり、光の天撃を満足に扱えないメンバー全員に自分の扱う光の天撃の出し方を端的な表現で教えたりと、天撃の指導者としても優秀。


主な技

  • 通常天撃
着弾まで属性の判別不能、かつ同モーション同タイミングで連射可能という異常な高性能を誇る。
頭脳と合わせてキッスのバグみたいな強さの代名詞。

通常天撃を光の天力でコーティングすることで属性を隠し、一見光の矢にしか見えないようにしている。
しかも相当な圧縮もしているためか速度や命中精度も高い。
こんな真似ができるのは後にも先にも現状キッスただ一人のみ。

様々な属性の矢をぶつけて相手の弱点を探り効率的にダメージを与えるのが彼の戦法のひとつ。
高位魔人の域にあるロズゴートでさえコレ自体を見切ることが出来ず翻弄され、これだけでキッスの常軌を逸した才能を思い知らされていた。
超高速で撃ち出せるため早撃ちじみた動作で連射も可能。お前はガンマンか何かか。
しかもアニメ版の回想だとかつてビィトと冒険をしていた3年前から会得している事が分かる。
ただし撃つ際は投げキッスみたいなモーションで放つため若干ナルシストっぽさが垣間見える。

  • 天烈の大火球
巨大な火球をぶつける火の上位天撃。
名前はコミックスのおまけコーナー「ビィト ザ ワールド」から。
それによると、最も扱いやすい上位天撃であるがコントロールが難しいらしい。
ロズゴート戦では後述の氷結波の囮に、バロン戦ではビィトとの連携で直接ぶつけるもあまりダメージを与えられなかった。

  • 天烈の雷球弾
巨大な雷球をぶつける雷の(恐らく)上位天撃。
元々アルファ*5の奥義なのだが、彼との特訓で一度受けただけで8割がた(本人談)再現してしまった。
8割の威力でも一箇所に集められた大量の魔物を一網打尽にしており、非常に威力の高い技である。
アニメ版のオリジナルシーンでも雷の上位天撃を放っていたが、ほぼこれと同じものであった。

  • 天青の氷結波
キッス最大の切り札である水の上位天撃。
水の天力を極限まで圧縮し、中型サイズの矢に変えて放つ。

撃ち抜けば上位冥撃ごと魔人を完全凍結させ滅ぼすことが可能。
その威力は最強格のバロンをして「食らえば致命傷は避けられない」と言わしめるほど。
しかも作中初めて披露した際は年単位のブランクを経てかつグリニデの毒で心身ともに消耗しきってる状態で、直前に大火球を放って更に消耗していたにも拘わらず成功させている。

欠点は、長い溜めが必須なためキッス単独では使いづらいこと。
完全に撃ち抜かないと効果が十全に発揮されないという欠点もあり、
  • グリニデ筋肉の隆起だけで受け止めるという離れ業を披露
  • バロンに放った際にはザンガの横槍で攻撃をそらさざるを得ず
  • ヒスタリオ冥力の防護壁を纏った状態でのただのパンチではじき返す
というようにクリーンヒットしたのはロズゴートのみ。
ただ、バロンの時はザンガの横槍が入らなければビィトとの波状攻撃で致命傷を与えられていた可能性が高い。
ヒスタリオの時ははじかれる前提でわざと弱めに放ち、本命のボルティックアックスを隠すことに成功するなど、かなり有効な手札として機能している。

  • 天撃の光陣
あらゆる高熱や冷気を防ぐ光の天撃。いわゆるバリア。
ガロニュートがけしかけた魔物「破滅の恒星」の超高熱から仲間を守るために使用した。
ただし彼ひとり分の力だけでは到底足りず他の仲間全員も光の天力で強化する必要があった。
ところがBBのミルファでさえ初歩の天撃しか出来ず他の仲間は光の天撃そのものを習得しておらずと一見不可能と思われたが、「天撃や才牙を生成する直前の力こそ"光"」という端的ながら的確な助言を与えて全員に使わせ何とか凌いだ。
キッスの指導者としての素質の高さが垣間見える隠れた名場面のひとつでもある。


装備

  • 光裂(ブラスト)(サークル)
ガロニュート撃破後に使い始めたメダル型の飛び道具
天力を込めて手裏剣やチャグラムのように投擲することで相手の肉体を切り裂く。
魔人の肉体であっても複数個飛ばせば腕を切断可能であり、天力と命令を加えることで遠隔操作させられる。
更に使いこなせばバロンの魔奥義でさえある程度とはいえ阻める…と、下手な才牙よりずっと強力な装備にもなりうる。
これにより物理戦もある程度こなせるようになり更にスキが減った。
天力を使い果たした後はミルファに使い方を教えて自分の代わりに使用させた。


【活躍】

◆過去

2年前ビィトと別れた後、憧れのエリート戦士団に加入し活動していたが、ある日強大な魔人と遭遇する。
全員で挑むものの軽くあしらわれ絶体絶命に陥るが、リーダーから逆転の一手を提案される。
曰く「君の天撃を至近距離から当てて隙を作り全員で総攻撃する」というもので、キッスは仲間のために意を決して魔人に突撃する。
傷つきながらも仲間に後を託したが、キッスが見たものは自分を尻目に蜘蛛の子を散らすかの如く逃げ出す仲間の姿であった…。

非常時に備えて捨て駒になる者を仲間にしておく。
それが、高名な彼等の活躍の裏に秘められた愚劣なやり方であった。
取り残されたキッスは死を覚悟したが、魔人は逃げ出す者達のみを殺害し、仲間のために身を投げうった勇気に免じてキッスを見逃すのであった。

この一件で人間不信になり放浪の末、魔人の遺跡でグリニデに目を付けられる。
人間としては珍しく魔人の古代史に興味があり、読めることに感心したグリニデに半ば強制的にスカウトされ承諾。
そして忠誠の腕輪をはめられ彼の配下として魔人文字の解読などに従事することになる。
この腕輪はグリニデの意思の他天力によっても仕込まれた毒が発動されるので、これ以降は事実上天撃が封じられる。

城内ではグリニデや配下のロズゴートからはその知性を買われていた一方、同じく配下のフラウスキーからは「見ていて苛々する」「目障り」と邪険にされていた。
そんな中「魔人の方が紳士的」と思い込む事で、人間はおろか魔人も心から信じられない己の本心を誤魔化しながら苦悶の日々を過ごすことになる。

◆黒の地平編

グリニデの指示でビィトと再会し、ビィトとポアラと行動を共にする。
両者を魔人の古代遺跡におびき出し、ビィトを孤立させるためにポアラを捕らえる。
そしてフラウスキーがビィトを抹殺すべく戦闘を開始する。

最終的にビィトはフラウスキーの自爆に巻き込まれ、かつての仲間を手にかけてしまった事を悔やみながらもグリニデの元を離れられない板挟みに悩み続けるもポアラの叱責やビィトの生還、彼の力強い信頼と説得を受けて今迄目を背けてきた自身の本心「今からでも世界一の天撃使いになりたい」を叫び、ロズゴートの魔奥義でピンチに陥ったビィト達を救うべく、毒に侵される事を承知で天撃を使用し激戦の末ロズゴートを撃破。

グリニデの毒で生死の狭間を彷徨うがビィトの才牙エクセリオンブレードで腕輪を両断されてクラウンシールドの力で解毒され一命をとりとめる…も、潔く死ねなかった事を半ば八つ当たりしながら泣いてしまう。
対してビィトはかつて自分も己の不甲斐なさで泣き叫んだ事で今の超人と呼ばれている自分があると語り、「お前もここで一生分泣いちまえ、そうすりゃ、お前も超人だ」と諭され力いっぱいに泣き叫んでビィト戦士団の一員になる。

後にムスリーの町でBBのミルファとの出会いを経てグリニデの居城に攻め込んだ際にビィト達から引き離され、グリニデの専用の部屋に誘い込まれる。
キッスの知性を惜しむグリニデに戻ってくるよう恫喝され、一度はこの場を凌ぐ為嘘でYESと答えかけるもそれを見抜いただろうグリニデから「今度はビィトを直接殺せ」と言われたことで、己の知性だけでなく己そのものを必要としてくれるビィトと共に居たい事を打ち明け、「YESと言いたまえ」と迫る彼に「NO」と返して彼と決別。
それでも激怒しつつキッスを仲間にしようとしたグリニデだったが、駆け付けてきたビィトに「キッスはおまえの子分じゃねぇ」と言われたことでついに堪忍袋の尾が切れ、怒り狂ってしまう。
本気となったグリニデに圧倒されるが、ビィトやポアラとの奇跡のコンビネーションで何とか撃破した。

直後にやってきたミルファに魔人に与した罪で逮捕されてしまうものの、ビィト達の説得とミルファ自身が彼に惚れつつあった事を買った彼女の判断で手錠を外され、グランシスタまでの保護観察でミルファが同行するという条件付きでだが一応の自由を得て、罪を精算し本当の意味でビィト戦士団の一員になるためグランシスタに向かう。
キザかつ思わせぶりな言葉と態度のせいで、ミルファには「キッスは自分のことが好き」と勘違いされた。



追記修正よろしくお願いします。


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最終更新:2026年06月10日 11:10

*1 鑑定されると鑑定の形式上キッスが魔人とつるんでいた事がばれて捕まってしまうため

*2 水が最も得意、アニメ版では雷の上位天撃も披露

*3 こちらも彼曰く、単純な天力任せではレベルの低さもあって上位天撃なんて撃てないとのこと

*4 風の天撃などによる補助を用いた形跡もない

*5 グランシスタ国王