ポップ(ダイの大冒険)

登録日:2011/04/23(土) 21:55:15
更新日:2020/03/26 Thu 14:52:29
所要時間:約 7 分で読めます






…よしてくれよ… おれはれっきとした人間だぜ…

©出展:ドラゴンクエスト ダイの大冒険 原作:三条陸 漫画:稲田浩司 集英社 1995年5月16日 第1刷発行第27巻25P

臆病で弱っちい…ただの人間さ…!!


漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場した、臆病で弱っちいただの人間。(声:難波圭一)

【概要】

物語の最序盤、主人公のダイを勇者に育成するべく現れたかつての勇者・アバンに付き従って初登場する兄弟子。
明るくお調子者、熱くなりやすく涙もろいなど、非常に人間味溢れるムードメーカーである。
復活した魔王ハドラーから自分達を守る為にアバンが死んで以降に始まるダイの冒険に、
最後まで誰よりも長く付き添う名実共に最高の相棒であり親友といえる存在。
ちなみにポップは15歳、ダイは12歳。


【人物像】

もともとは田舎の武器屋の息子として生まれたごく平凡な少年。
親の跡を継ぐのが嫌でたまらなかったところにアバンと出会い、これ幸いと弟子入りし、家出同然のていで村を離れた。

旅の序盤から仲間になるマァムには好意を抱いており、ポップが窮地に立ち向かえたのは彼女の力になりたい一心に拠るものもある。
そうして仲間の為にと頑張りつつも、いつまで経ってもマァムには自分の想いを告白する勇気は持てなかった。
それが後に大きな苦悩に繋がるのだが、詳細はミナカトールのエピソードを参照。
なお他人から自分に向けられる好意にはひたすら鈍感。
恋愛感情だけではなく、同性からの敬意に対してもそれは同じ。クロコダイン、バラン、ハドラーといった面々は、ポップの心に打たれて改心し、
付き合ううちにさらに彼への評価を上げていくのだが、本人は全く気付くことなく自然体でいるだけであった。


前述したとおり、ポップは臆病で平凡な少年である。
周囲の人間が優秀であり、「自分だけが弱い」ことに苦しみながらも歯を食いしばってきた。
ダイの勇気に励まされ、マァムへの想いから力を振り絞り、ヒュンケルの不敵さに対抗心(と同時に憧れ)を抱きながら。
そうしていく内、最終的にポップは次第にパーティーには欠かせない程の存在にまでなった。
師のマトリフは「お前がすべてに恵まれた人間だったら、ここまではならなかった」と平凡な出自でありながら努力を重ねてきたことを評価され、
当初は「こんな弱そうな魔法使いは見たことがない」と言われていたのが最終的には「自慢の弟子」と言って苦悩するポップを最終決戦へと送り出した。
クロコダインはポップのそんな生き様に最も感化された一人で、
誇り高き武人の彼に「オレの心のにごった汚れをとりのぞいてくれたのはポップおまえだ!」とまで言わしめている。

最終的に自分がただの人間であることを誰よりも自覚したその上で、強敵相手にも強かに立ち回れるようになる。
勇気の使徒として完全に覚醒してからは並の魔法使いでは束になっても敵わないほどの絶大な魔法力を獲得。
普通の人間では間違いなく劇中最強クラスであり、ヒュンケルでさえ「今のポップに勝つのはオレとて容易ではない」と言わしめた。
彼の「勇気」はかつての仇であったハドラーの心を動かし、あの大魔王バーンでさえも、ある種の敬意を抱いた程であった。

これは作者・三条の「すごい事が出来る事がすごいのではなく、時に挫けても、それに負けず頑張る事が凄いのだ」と言う信念と、
当時読者アンケートでトップを独走していた「ドラゴンボール」を意識して主人公以上にサブキャラが奮闘する漫画を目指し、
クリリン(ポップ)でもがんばればピッコロ大魔王(ハドラー)に一矢報いることができる。普通の奴だってがんばったらすごいんだ」と言う
主張によるもので、ポップはまさにそれを体現する「普通の読者」視点の「主人公」であった。

ところが物語序盤は、とにかくヘタレさが際立った(もちろん物語中盤から後半にかけての成長を際立たせるための演出である)ために
読者から「最低」「邪魔者」呼ばわりされ、絵師・稲田と編集部の偉い人からは「コイツいらないから早く殺しましょう!」
打ち切りまでチラつかせられて進言されてしまう始末。ハッキリ言って「いらない子」扱いであった。

それでも三条は必死にポップの存在意義を説き、ポップもそれに応えるため、しぶとく遠回りの成長を続け、ついには作者の期待に応えてみせた。
ある意味で作者孝行なキャラクターの鑑である。


どんなにヘタレなキャラでも物語に対しては意味があるので嫌わないであげて下さい。

ダイが最終的に「お前は昔から天才だよっ!」と言っていたのはそれはそれである、と言うべきかもしれないが
ダイのこの発言はある場面で活躍したポップ自身が思わず「俺ってやっぱり天才かも…」と自画自賛したことに対する返しであり、
同時にそんな自画自賛が許されるほどにまで成長したポップへとダイから送られた最高の賛辞でもある


【戦闘能力】

初登場時点で既にいくらかの呪文を使いこなし、特にメラ系は最上位のメラゾーマを使える程に得意と魔法使いとしてのスペックは高い。
逆にヒャド系はつめの甘さが目立ちそれが後々響くことに…*1
だが臆病な面が強く、強敵を前に何度も怯え、初めの頃は仲間を置いて逃げ出してしまうことも。
しかしその度に何とか自分の足で立ち上がり、実力的にも人間的にも少しずつだが確実に成長していく。

また旅の途中で師事し、師匠と呼ぶようになった大魔道士マトリフの存在も成長に大きな影響を与えた。
マトリフには情けない性根を叩き直され、強力な呪文と、パーティーの中で常にクールであるべき「魔法使い」の立ち位置を伝授された。
これにより敵の挑発に乗って仲間を危険にさらしてしまう自分を省み、冷静に敵を観察して対処する思考と行動を身に付けた。

《主な使用呪文》

ダイの大冒険では、基本的に呪文は契約によって体得する。
マトリフに師事している間にポップは一通りの呪文との契約を済ませている(させられた)。
ただそれらを使えるようになるかは、本人の資質と到達する力量による(下のベギラマやベホマなどが例)。
例として一般的な魔法使いは回復呪文に縁が無く、根っからの戦士はそもそも魔法の才能が無いため、呪文の契約すら成功しない。

また、呪文に関するスキルとして「両手でそれぞれ別の呪文を同時に発動する」という技能がある。
メラ系とヒャド系の魔法を同時に発動させる必要があるメドローアを使用するために必須の技能*2であり、メドローア会得によって得られる副産物…のように見えるが、
後述のポップの発言の通り、メドローアを習得してからそれなりの時間が経過した最終決戦になってからぶっつけ本番で行ったという経緯から、
メドローアを使えたからと言って両手でそれぞれ別の呪文を同時に発動できるわけではない模様。つまりメドローアよりも高等な技術*3
魔界の神を名乗るバーンでさえもポップの技を見て初見だったらしく感心していた*4ほどで、これをできるのは他には皆無の様子。
作中ではマトリフがベギラマを撃ちながらキアリーを使う場面くらいしかなく、
ポップは最終決戦にて「師匠がやっていたのを一度見ただけだが、今の俺でももしかしたらできるのでは」と言うぶっつけ本番で
終盤でイオラとブラックロッドへの魔力注入を同時に行っているのみだが、
作中終盤のポップのレベルなら習得している呪文ならほぼどれでも組み合わせて発動できると思われる。*5

また、呪文というよりは魔力使用の応用と言った類だが、「魔力を集中させた指先で呪文を直接分解する」と言う離れ業を終盤で披露している。
これにより分解された呪文は何の効果ももたらさずその場で掻き消えてしまう、純粋な無力化である。
作中では一度しか披露されていない技だが、その一度がバーンのカイザーフェニックスを分解しているシーンであるため、技術レベルとしてはほぼどんな呪文でも分解できておかしくない。

★既存呪文

★メラゾーマ
火炎系呪文の最上位。何とポップは初登場時点で既にメラゾーマを習得しており、読者を驚かせた。当然、序盤では主力となる。
大魔王バーンのメラに打ち打ち負けたエピソードは有名。

★ヒャダルコ
中級の氷系呪文。
前述の通りメラ系を得意とするポップは、これをあまり使わなかった。
最初は海の大波を凍らせたと思ったら、表面を叩いたら割れて水が流れ出るという程度の威力で、アバンに「詰めが甘い」とダメ出しされている。
その後も「メラ系に比べると苦手」と言う特徴を引きずっており、
メラ系とヒャド系のエネルギーを過分なく合成させる必要があるメドローアの制御では
いつもヒャド系のエネルギーが少なくなりヒャド系を出す方の手がコゲてしまう要因にもなった。
物語終盤ではメドローア自体の熟練により上記のような片手コゲは無くなっており、
ヒャダルコ自体もレオナの同呪文では触れる事すらできずに外周で弾かれてしまう程の
キルバーンの殺しの罠「ダイヤの9」の中心点を内側から押し返して支えるほどの威力を持つようになった。
作中ではヒャダイン・マヒャドを使用する描写はなかったが、中盤以降のポップの力量では、十分使用できると思われる。

★ベギラマ
中級の閃熱呪文。序盤の終わり頃に土壇場で使えるようになった。
メラ系が純然たる炎であるのに対し、ギラ系は熱エネルギーをぶつける呪文といった感じ。
初使用の時点でハドラーの同呪文を上回る威力を発揮しているが、流石にベギラゴンには敵わず押し負けてしまった。
竜の血で地力が増した後は、初級のギラでさえ超魔生物ザムザの体を貫く威力を発揮していた。
基本的に片手で使うが、シグマ戦ではメドローアの構えで両手を使ったベギラマを使用している。この描写からうまく威力を調整すればメドローアと見た目が殆ど変わらないらしい。
こちらもマヒャドと同様にベギラゴンの使用描写はなかったが、後半のポップの力量では使用できると思われる。

★イオラ
中級の爆裂呪文で、目標に当たると爆発する光球を放つ。終盤でよく見られた。
威力は高いが、終盤の強敵には牽制として使われる事が多かった。
例によってイオナズンの使用描写はない。
しかし、最終決戦直前に覚醒する以前の段階でも、マトリフから「攻撃呪文に限れば既に自分を超えている」とさえ評されていたので、
呪文の契約を行っていないかイオナズンに活躍の余地が無いだけで、使えるだけの力量は備わっていると思われる。

メガンテ
自己犠牲呪文。命と引き換えに強大な破壊力を叩きつける。
本来は僧侶の呪文であり、神に祝福された僧侶なら蘇生する可能性があるが、それ以外の者が使った場合、
蘇生できない上、場合によっては全身が砕け散って欠片すら残らない事さえあるとされている。
実の父であるバランにダイが記憶を奪われた際、無防備なダイを守る為にバランに使用。
不発に終わりポップは死亡するが、その衝撃でダイの記憶は蘇る。
ダイに撃退されたバランはポップに感銘を受け、去り際に自身の血を飲ませた。
上述の通り本来ならば僧侶でない者がメガンテを使ったら肉体自体が残らないのだが、
メガンテ直前でポップの指を振りほどく事に成功してメガンテが半端な発動で終わっていたことが逆に幸いし、ポップの肉体は破損することなく残っていた。
バランの血の力と自身の精神力が相まってポップは蘇生することができた。

★ルーラ
瞬間移動呪文。行った事のある場所に移動できる。
目的地のイメージが必要なので、行けるのは自分で行った事がある場所に限られる。
とっさの時など、明確なイメージ無しで使うと自身にとって最も思い出深い場所に勝手に飛ぶ。
ポップの場合は、マァムと初めて出会った森の中。
応用として、その場から見える範囲であればイメージはできるので、厳密に行った事がある場所でなくても行ける(例:向かいの崖の上など)。
瞬間移動とは言うが、ワープ的に消える→現れるのではなく、あくまで高速移動の一種なので、
洞窟内や密室などの閉所から飛ぶには壁を破るなどして穴を開けなければ出られない。
また、瞬間移動ではないのでルーラによる飛行を追跡する事は理論上だが、
少なくともトベルーラでは到底追いつけないほどの速度が出る。
さらに術者のレベルによって飛行速度にも差があり、同じルーラでも完全覚醒前のポップのルーラでは
ミストバーンやキルバーンの本気のルーラには追いつくことはできない。
不慣れな内はよく着地を失敗していた。
初期のポップは敵を派手に倒す攻撃呪文にばかり目が行っていた節があり、ルーラなどの補助呪文を軽く見ていたが、
マトリフに「お前がルーラを使えていたら燃え盛る気球から容易く仲間を救えたのが分からんのか!」
という叱咤によって考えを改めさせられ習得に至った。

★ベホマ
回復呪文。大魔道士(賢者)に覚醒して使用可能に。
シグマ戦ではこの呪文によって不死身かと思わせる耐久力を演出していた。
それ以外でも、戦闘の合間には魔法力総量の差からか、マァムではなくポップが回復を担当するようになっている。

★キアリー
解毒呪文。同上。ちなみに呪文の契約自体はマトリフに前々からやらされていたので、他の僧侶呪文も使えるとみられる。

★ザオリク(級のエネルギー)
詳細不明。
勇気の魂の力に覚醒すると同時に放出した魔法力の光。
ザボエラの猛毒にやられて死の淵にあったメルルを一瞬で全快させた。
何の回復呪文か、そもそも呪文であったのかすら定かではないが、
レオナには「ザオリク級のエネルギー」と形容された。


☆漫画オリジナル呪文

☆マホカトール
クロコダイン戦で、邪気にあてられたブラスを正気に戻すために使用した。
マジカルブースターの欠片を使ってやっとこさ発動できたものであり、本来はポップ本人が使える呪文ではない。
賢者の呪文であるという事と終盤の実力からして、終盤のポップなら容易に発動できると思われる(が、上位のミナカトールが登場したため呪文自体が再登場しなかった)。

☆トベルーラ
飛翔呪文。
ルーラとは違い、必要な距離だけ任意で飛行する呪文。
移動用としても使えるが、翼を持たない生物が空中戦に対応するために使われる事が多い。
ルーラと同様に術者のレベルによってより速く飛べるが、
ルーラと根本的に速度が違うので、よほどかけ離れた格下相手でない限りルーラにトベルーラで追いつくことはできない。
魔法力消費もルーラより少ない(ルーラは使えないがトベルーラはできる、と言う状況があった)が、
これは定量消費のルーラと違ってトベルーラは飛んでいる間消費し続ける継続消費タイプなので、
長い距離飛び続けると消費量はルーラを上回る事もある。
当然、途中で魔法力が切れれば落下する。

☆ベタン
重圧呪文。マトリフより伝授された、強力な代わりに燃費のやたら悪い呪文。
円形の広範囲に強力な重力場を発生させ、範囲内の敵を圧死させる。
魔物の分類としては最上位であるドラゴンを3匹まとめて倒す威力がある。
しかし広範囲を攻撃する呪文であるためか、単体の強力なボス格相手には有効なダメージを与える描写がなかった。
燃費の悪さもあり、中盤以降はメドローアに出番を奪われ気味で、最終的には3回しか使用されなかった。

☆フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)
メラゾーマを5本の指先から同時に放つ呪文。フレイザードからパクった(と言っても直接見たわけではなく、話に聞いただけである)。
前述のベタンが広域を攻撃する呪文なら、こちらは敵単体に有効打を与える必殺技であると言えよう。
禁呪に近い負担を強要するシロモノで、人間が使うと寿命すら縮みかねないのだが、
その事実を知ってからもポップは「寿命が縮んでもいい」と使用に踏み切った。
ちなみに最初に使用した際には同時に3発が限界だったが後に、5発同時発射に成功。
しかし連射が利かない欠点やポップの身体に大きな負荷をかける欠点が残り、更にザボエラの集束呪文による10発近いメラゾーマでもオリハルコンには歯が立たなかった事から、
2度しか使われずに後述のメドローアに役目を譲る。


メドローア
極大消滅呪文。マトリフに教わった必殺の切り札。
メラ系とヒャド系のエネルギーをスパークさせ、あらゆる物質を(オリハルコンさえも!)消滅させる光の矢を放つ。
詳細は項目を参照。


《装備》

☆マジカルブースター
初期装備。
長さ20~30センチほどの杖で、先端に魔法の威力を増幅する魔法石が埋め込まれている。
クロコダイン戦で、マホカトールを発動するために魔法石を砕いてしまい、お役御免となったが、
アバン先生からもらった思い出の品であるため、捨てたりはせず、バーン討伐の後に引き取りに行くとの約束で、ロモス王国に預けた。
魔法石が非常にもろいため、打撃武器としては全く使えず、数値上の攻撃力は0。

★旅人の服
初期装備。
緑色を基調として、胴体部分の前面に白黒で文様が描かれている。
マントやオーバージャケットなど、追加装備はいくつかあれど、基本的にポップの鎧は最後までこれ

☆輝きの杖
マトリフから授けられた武器。
彼が若い頃に使っていたもので、特殊警棒のように伸縮できる。

☆魔導師のマント
輝きの杖と共にマトリフから与えられたマント。やはり彼の現役時代のお下がり。

☆へんなベルト
魔導師のマントに付属していたベルト。
バックル部分にマトリフの顔が象嵌してあるという嫌なデザインで、
ポップは「これだけはいらない」としてバックルだけ外そうとしたものの、なぜか外せずそのまま使い続けることになった。

☆新品の杖(名称不明)
ハドラー親衛騎団との戦いを前に用意された杖。
初陣早々、フェンブレンに先端を切り落とされてしまった。
杖の先に鳥の彫刻がついている優美なデザインだったのだが、あるいは描くのが面倒だったがために早々に退場したのかもしれない。

☆パプニカの法衣
ハドラー親衛騎団との戦いを前に追加された装備。
一種のオーバージャケットで、旅人の服の上から着る。
パプニカ産の布で作られているために魔法に強く、メドローアを使っても片手が燃えることはなかったが、
バーンが放ったメラであっという間に燃え尽きてしまった。

☆ブラックロッド
バーンに敗走した後、ロン・ベルクから授けられた武器。魔力を打撃力に変換する。
ポップは「光魔の杖と同じ」と評したが、光魔の杖からだいぶ時間が経っているため、セーフティなり燃費の向上なり、何らかの改良が施されているものと思われる*6
さらに、持ち主の意思に応じて自在に形を変える特性を持ち、如意棒のように伸ばしたり槍に変えたりできる。
無意識に籠っただけの魔力で巨大な岩に突き刺さるほどの威力を見せ、シグマ戦ではシャハルの鏡を弾き飛ばしたりシグマの腕を壁に縫い付けて拘束したりと様々に使われたが、
バーン戦で天地魔闘の構えを破るための囮に使われ、カラミティエンドで叩き折られてしまった。

☆シャハルの鏡
ハドラー親衛騎団のシグマが持っていた盾。マホカンタ同様、呪文を反射する効果がある。
シグマの胸部装甲に仕込まれているが、彼の体の一部ではなくそれ自体が単独のアイテムであるため、彼が死んだ後も消滅することはなく、ポップに託された。
一応盾に分類されるが、ポップの腕力では盾として使うには重すぎたため、服の中に入れて胴体に装備していた。ちなみにシグマも、手に装備するよりも胴体に装備する事が多かった。
バーン戦で天地魔闘の構えを破るために使われ、フェニックスウイングで反射されたポップのイオ系呪文とバーン自身のカイザーフェニックスを同時に反射する最後の一手になる。
しかし常識外れの威力を誇るカイザーフェニックスにさらにプラスαした負荷がかかったせいか、その一度の使用で砕け散ってしまった。


《人間関係》

  • ダイ
弟弟子にして無二の親友。デルムリン島出発から最終決戦まで常に共にあった。
ダイのひたむきさが甘ったれなポップの奮起を促したと同時に、ポップの献身が人間と竜の騎士の狭間で揺れ動くダイの支えにもなっていた。

  • アバン
生涯の師。知略面において自分の後継者と見込むほどにポップを買っていた。
最終的にはアバンも自信をもって「自分以上」と断言するほどになる。

  • マトリフ
第二の師。
ポップにとって「先生」はアバンだけなので、マトリフに対しては「師匠」と呼ぶ。
甘さが抜けなかったポップにスパルタ式の特訓を施し、本物の実力を身に付けさせると同時に、パーティーにおける魔法使いのあり方を説いた。
初対面での評価は「見たことがないほど弱そう」「自分が何とかしてやらんと死ぬ」と散々だったが、最終的には自分の全てを伝授し、
「自慢の弟子」と胸を張って送り出すほどになった。
師弟だけあって仲間のために己の命すら顧みない点はポップとよく似ているが、それ以外の意外な共通点としてポップも実は教育方針がスパルタ式だったりする*7
あとスケベなところも。

  • マァム
姉弟子にして恋する相手。バラン戦後はその恋心を利用されて、危うくパーティーが全滅するところだった。
普段はその怪力ぶりを茶化したりセクハラしたりといった関係だが、それも全て恋心を隠すためのもの。

  • ヒュンケル
兄弟子にして恋のライバル(ポップが一方的にライバル視しているだけだが)。
三枚目で臆病なポップに対し、二枚目でクールな実力者と、ポップが欲する全てを持っているため、「助けられたくない相手」と評していた。
ヒュンケルにとってポップは、闇堕ちしていた自分を救ってくれた恩人であり、可愛い弟分。
ポップが孤軍奮闘した際は「お前にしてはよくやった」と言いつつも内心では「本当によくやった」とべた褒めしており、ポップを痛めつけた相手にはマジギレするなど、
ヒュンケルのポップに対する態度も大概ツンデレである。
初期の頃は実力で言えば比べるべくもなかったが、最終的には「今のポップに勝つのはオレとて容易ではない」とまで言わしめるほどに匹敵している。

  • クロコダイン
最初に相対した軍団長。
ひ弱なポップが勇気を振り絞って自分に立ち向かう姿を見たことで、人間の素晴らしさに目覚め、ダイたちの味方になる。
魔王軍の中で最も早くポップに影響を受けた人物。
心をぶつけあったことが多く、何かと絡みも多かったため、クロコダインにとっては仲間の中でも特別な存在。
ポップは親しみを込めて「おっさん」と呼んでおり、クロコダインもその呼び方を快く受け入れている。

  • メルル
時々パーティーをサポートしてくれる占い師。
初対面で「可愛い子」ぐらいには思っていたが、それ以上の気持ちを抱くことはなく、
彼女が自分に思いを寄せていることには全く気付かなかった。
バーンパレス突入直前に、彼女の挺身で命を救われたことで、自身の本当の力に目覚める。

  • まぞっほ
ニセ勇者パーティーの魔法使い。お互い知らなかったが、ポップの叔父弟子にあたる。
「自分たちは確かに小悪党だが、仲間を見捨てて逃げ出すお前とどこが違う」と突きつけ、ポップの奮起を促す。
ポップが逃げ腰を改める最初のきっかけとなった。

  • キルバーン
魔王軍の中で最もポップを高く評価していた。
「成長度ならダイ以上」「ムードメーカーになりうるタイプなので、真っ先に死んでもらいたい」と評し、個人としての実力のみならず、
戦略的な真価も見抜いていた。
ただし、他の魔王軍メンバーのようにポップの内面にまで思いを致すことはなく、あくまで「仕留めがいのある獲物」でしかなかった。

  • シグマ
天敵にして好敵手。
あらゆる呪文を弾くオリハルコンボディに加え、唯一通じるメドローアさえ反射してしまう装備を持っている。
加えて、決して油断しないという慎重さをも併せ持つため、「ザコと思って油断しているうちに倒す」が身上のポップにとっては最もやりにくい相手。
キルバーンを除けば、最もポップを評価していた敵といえる。
壮絶な頭脳戦の末にポップが一枚だけ上回ってポップの勝利に終わったが、シグマもその戦いには満足だったようだ。
ちなみに、作中で殆どいない「メドローアの直撃で死んだキャラクター」の一人。

  • バラン
ダイを奪い去ろうとした敵。
たとえ彼の親であろうと、自分たちの運命を変えてくれたダイを連れ去ろうとすることに我慢がならず、文字通り命を懸けて阻止にかかった。
バランはむき出しの感情をぶつけられ、自爆まで仕掛けられ、さらには死んでからも攻撃を仕掛ける彼の心に打たれて、行いを改めることになる。

  • ハドラー
先生の仇。
「地獄に落ちてもこの声だけは忘れない」と言うほどの恐怖と怒りの対象。
ポップのことは「アバンの周りをウロチョロしていた小僧」程度にしか認識していなかったが、加速度的に進歩する彼に何度も苦杯を飲まされ、
ザボエラと組んでの夜襲に踏み切った時は逆に「見損なった」と評されたことがきっかけで、保身第一の態度を改め、誇り高き武人として生まれ変わることになる。
そして最期にはキルバーンの罠の中で、ポップはハドラーを見捨てきれずに離脱し損ねてしまい、戦いの中で傷つきながらもただ愚直に己を高め部下と共に挑んできた彼を「俺達と何が違う」と吐露。
その言葉にハドラーは感動と後悔の涙を流し、「俺のような悪魔のためにこの素晴らしい男を死なせないでくれ」との思いで魔族でありながら人間の神に祈るほどにポップを認める。

  • バーン
最終目標。
キルバーンから再三ポップの危険性について説かれていたにも関わらず、最後の方まで「ひ弱な人間」以上の評価を下すことはなかった。
その慢心から、無敵のはずの奥義を打ち破られ、心を折ろうとした策さえも「関係ない」と一蹴されることになる。
しかしポップに戦いの流れを覆され続け、ついには「必殺」と自負するカイザーフェニックスを素手で引き裂かれる光景を目の当たりにし、ポップに対して戦慄するまでになる。
ポップのいう人間の生き様を理解することは最後まで無かったが、ポップの実力については無意識の内にポップを有象無象ではなく「ポップ」と呼ぶようになるほど思い知っている。
惜しむらくはそれがキルバーンの忠告を受けてではなく、煮え湯を飲まされ続けての結果だったことだが。

【セリフの一部抜粋】

  • 対クロコダイン戦
仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きてるなんて…死ぬよりカッコ悪りィやって…そう思っただけさ…」


  • 対バラン戦
「ダイがいなけりゃレオナ姫は死んでいた!ダイと戦わなければクロコダインもヒュンケルも悪党のままだった!
 そしておれはダイに出会えていなかったら、いつも逃げ回って、強い奴にペコペコして、口先ばっかで何もできねえ最低な人間になっていたに違いねえんだ!」


「ダイ…おれが死んでもまだ惚けた顔してやがったら……恨むぜ」


  • 対シグマ戦
「…大魔導士!!
そう…おれを呼ぶなら、大魔導士とでも呼んでくれ」

「俺の勝利の女神は微笑まねぇ!…横っ面を…ひっぱたくんだよぉ!!」

「化かし合いは 俺の勝ちだ!」


  • 対バーン最終戦

「お前を倒せば結界が消える。その後で黒の核晶を止めに行く。順番通りじゃねえか。何がおかしい?」

「……へへへっ ついに大魔王サマがおれの名前を覚えたかい……ざまあみろだぜ………」

「…あらぁ…‼︎ この最後の最後へ来てなんかおれツボつかんじゃったみたいっ…‼︎ 何度もくらったもんなぁ…」
「…やっぱ天才…だったりしてね おれ…‼︎」



大魔王さんよ…あんたは何年生きられるんだい
何千年か?何万年か?それとも死なねえのか?

それに比べたらきっとおれたち人間の一生なんて一瞬の花火みたいなもんだ
あんたらみてえな雲の上の連中に比べたらおれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう!!?
だからこそ結果が見えてたってもがきぬいてやる!!
一生懸命に生き抜いてやる!!!

残りの人生が50年だって5分だって同じ事だ!!!
一瞬…!!
だけど…閃光のように!!!

まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!
それがおれたち人間の生き方だっ!!!


よっく目に刻んどけよ!!

このバッカヤロ―――ッ!!



追記・修正は追記修正の女神に横っ面をひっぱたかれてからお願いします。

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