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ロズゴート(冒険王ビィト)

登録日:2021/03/26 Fri 13:55:00
更新日:2026/08/12 Wed 17:54:20
所要時間:約 6 分で読めます






グリニデ様が私の身体に刻みつけてくれたのだ!

力こそ全て!

理由抜きに他を服従させうるもの…
それは力以外にないのだと!!


ロズゴートは冒険王ビィトに登場する魔人(ヴァンデル)の1人。

CV:草尾毅

●目次

概要

二つ名は『闇軍師』
『深緑の知将』グリニデ配下(通称「三魔人」)にして右腕を務める五ッ星魔人。
黒の地平の魔物の指揮を担当する。

常にローブを目深に被っているが、素顔はのような怪人。
粗暴な者が多い魔人には珍しく理知的で礼儀正しい。
グリニデの圧倒的な力を信奉し、心酔といえる忠誠心を持つ。


人物

一人称「私」で、普段は口数少ない寡黙な人物。
ビィトと対面した際には「ビィト君」と呼ぶなど、粗暴な者が多い魔人には珍しく慇懃無礼ながら礼儀正しい。
過去の経験から力(暴力)を絶対的に信奉する実力至上主義者で、グリニデに心酔といえる忠誠心を持つ。

グリニデにプライドやら野心といった精神的なその他諸々をへし折られた経験を持つがゆえに自己顕示欲が薄い。
命令にない余計な戦いは好まないなど他の五ッ星魔人と比べてもダントツに理知的
単なる空中戦力だった大怪蝶(だいかいちょう)に搭乗用具をつけて自身や人型魔物を乗せることを発案したのはロズゴート。
これはたちまち他の魔人達にも普及した。

有能であれば人間だろうと価値を認める度量の深さを備える。
彼の評価する力は武力知力問わない。天才的な頭脳を持つキッスへの評価は高く、裏切りを知っても説得していた。
ここらはフラウスキーとは対照的である。

一方で無能と判断した相手には容赦しない。
ベンチュラが独断専行したあげくビィト達に殺されかけた際には、ベンチュラを救出しつつも殴り飛ばしてその浅はかさを罵り「小物」と吐き捨てた。
アニメ版では、ドン臭い腹心魔物バットンが自分の影を踏んだだけで激怒し殴ろうとしていたりしている(寸前でグリニデに諌められたが)。


戦闘能力


私はグリニデ様からおまえたちの抹殺を言い渡されてはいないが……

降りかかる火の粉ははらわねばならんっ…!!

冥力から様々な性質の鱗粉を生成できる能力を持つ。
鱗粉は、や魔物を興奮させる効果があるなど汎用性が高い。
同時に火と水の冥撃も扱える優れたオールラウンダー。

上位魔人である五ッ星なだけあって実力はかなり高い。
後述の魔奥義は理不尽極まりなく、その仕組みを見抜けなければ倒すどころか攻撃すらままならない。

謎の能力で幾人ものヴァンデルバスター達を倒し、魔物たちを見事に指揮する姿をもって人間達から『闇軍師』の異名で恐れられる知性派魔人
フラウスキー戦後で消耗していたとは言えビィトを手玉に取り、絶体絶命の危機に陥れた。


  • 業火の冥撃流
ロズゴートが操る上位冥撃(最終冥撃)。
意思のある生き物に見えるのが特徴的で、無数の火球が数珠状に連なる。
上位冥撃にしては発動が速めで、執拗な攻撃や停止が可能。

間近に迫ったこれをキッスは風の通常天撃で真正面から防ぎつつバラバラにしたため、威力はやや低そうではある。
とはいえ上位冥撃なので直撃すれば人間は致命傷を負うことは間違いない。

余談だが、スレッドも分身体(ファントム)ベルトーゼの上位冥撃である灼熱の冥獄炎(※通常の形状)を風の通常天撃で逸らしていたため、
状況・相性によっては通常天撃でも上位冥撃に対抗できる模様。


  • イリュージョンミスト
この極微細な霧の粒子一つ一つは私の冥力の産物

この霧の中では天力を使って戦う人間は無力に等しい…!

ロズゴートの魔奥義。天撃と才牙を使用できない状況を作り出す理不尽極まりない技。
自身の冥力から生成した極微細な毒鱗粉を放出・操作して霧のように周囲の空間を覆う。
鱗粉が漂う空間では、天力で大気から天撃や才牙を生成する行為が困難となる。
人間は完璧に術中に嵌まった時点でほぼ詰みと化す。

鱗粉を密集させれば天撃への防御にも転用可能。
相手は毒鱗粉に蝕まれて体力を削られ、自分は毒の影響を受けずに冥撃も使えるので業火の冥撃流とのコンボが可能。
一見人間には太刀打ちできない攻防一体の魔奥義である。

弱点は、鱗粉が冥撃に押し出されわずかな隙間が生じること。
鱗粉は冥撃の邪魔はしないが強化もしないことで、同時に放つ冥撃の圧力は鱗粉を押し出す。
したがって冥撃を喰らう直前に、わずかな隙間で天撃を使用できる。これはロズゴートすら知らない弱点だった。

キッスはそれを見切り、鱗粉が及ばない空間で天撃の気流を発動、業火の冥撃流を防いだ。
その上で自分の周囲に気流を纏わせ鱗粉を弾き天撃が自由に使える状態を維持し、事実上この技を打破した。
とはいえ仮にそれを見抜いたとしても、
  • 冥撃直撃までの一瞬の間に生じる安全地帯を把握する
  • わずかな隙間で瞬時に天撃を発動させ業火の冥撃流を防ぐ
  • 天力を使用できる状況を維持し続け他の天撃を自在に使いこなす
なんて神業をぶっつけ本番でこなせる人間などまず居ない*1
類稀な天賦の才を持つキッスのみが攻略可能な弱点である。
三条陸書き下ろしショートストーリーによると、イリュージョンミストを破ったのはキッスが初めてだった模様。

天撃を防御するために鱗粉を密集させると周囲の鱗粉が薄くなり、天力が使用可能になるという弱点もある。
加えてキッスが通常天撃を平然と繰り出していたことから、範囲外からの攻撃は可能だと思われる。
それには事前にイリュージョンミストの発動や機能を把握し範囲外に伏兵を忍ばせておくことが必要で、やはり対策がかなり困難と言えよう。

秘匿性が高い上に人間を完封できる極めて強力な魔奥義であるが、即効性が薄いのが欠点である。
毒は体力をジワジワ削る程度で、完璧に発動するには静かに罠を張り巡らせなければならない。
実際にロズゴートは、フラウスキー戦の決着直前から密かに用意していた。

コミックスに掲載されている解説によると冥力の消費が激しい技らしく、これと同時に業火の冥撃流を扱えるロズゴートは高い冥力の持主とのこと。


来歴

◆過去

ガイドブック『グランドアドベンチャー』「魔賓冥典」三条陸書き下ろしショートストーリーでは、戦闘指揮になによりも長けていたことが語られている。
魔物を興奮させる鱗粉を利用し、本来なら細かな指示が難しい凶暴な動物型魔物も、バスターや門に正確に狙いをつけつつ、かつ興奮状態にすることで玉砕するまで突撃させる戦法をとることができた。

三ツ星になる頃には鱗粉の応用で魔奥義「イリュージョンミスト」に目覚め、魔物の波状攻撃で都市を破壊し、ヴァンデルバスターは自分の手で仕留める必勝法をとるように。
イリュージョンミストは最後の最後まで使わずその絡繰りは謎だったため、指揮能力と合わせて人間から二つ名「闇軍師」を名付けられ、恐れられたという。

目覚ましい活躍で自分の頭脳と才能に絶大な自信を持っていたが、価値観を一変させる事件が起きる。
ある日、「深緑の智将」を自称する五ツ星のグリニデが自分の居城を訪ねる。
その頭脳を買ったグリニデから、「同じ大陸の強豪魔人同士、同盟を結ばないか」と勧誘を受ける。
紳士的な態度かつメリットを提示したグリニデにまんざらではなく機嫌をよくしたが、なめられないように「おまえの都合ばかりで話を進められてもなぁ…」と言ったことで状況が一変。
「おまえ」というワードに逆上したグリニデによって殴り飛ばされて左眼を潰され、そのまま怒りのままに城や配下の魔物も全て叩き潰されたことで何もかも失う悲惨な状況に陥る。

その事件がきっかけで「力こそ全て」と断言する力への絶対的な信奉と、「あの方が私を一人前の魔人にしてくださった」とグリニデへの絶対的忠誠に目覚め配下に収まった。
しかしグリニデへの忠誠こそ本物だが、自身の暴力性を嫌うグリニデにとって皮肉なことに、その忠誠はグリニデの頭脳ではなく“圧倒的な暴力”に向けられている。

◆黒の地平編

偵察を任されたベンチュラがビィト達に捕まりかけた際は、鱗粉で毒煙を放ちビィトを牽制しつつベンチュラを回収。
その後上記のように彼を殴り飛ばし、その虚栄心の強さを散々罵った。

その後大怪蝶で移動中、フラウスキー打倒に燃えるビィトの挑発に応じて応戦の構えをとるも、グリニデの指示を受けたキッスの仲裁によって撤退。

そしてフラウスキービィトが倒したことを受けて、ビィトを殺害すべく魔奥義を展開しビィトを圧倒。
業火の冥撃流でビィトにとどめを刺さそうとするが、ビィトの前にキッスが立ち塞がり攻撃を停止する。
キッスの賢智を惜しみ説得を試みるが失敗し、両者を殺害すべく攻撃を再開する。

ところがキッスが忠誠の腕輪の毒による死を覚悟で反旗を翻したうえに、
イリュージョンミストへの過信や魔物の軍勢を用意しなかったことが徒となり、普段のキッスからは想像も付かない天撃の力量と才覚に翻弄される。

最期は、ビィトによる陽動攻撃の隙に放たれたキッスの切り札である天青の氷結波を受けて冥撃ごと全身が凍結。
散る間際には、初めて見たキッスの実力を驚愕しながらも困惑。


(なぜ…これほどまでの力を持っている男が…
魔人の軍門になど下っていたのだ!!?)

(我々は…狗のつもりで
狼に首輪をつけて飼っていたのか!!?

(こんな…こんな力がありながら何故…!)

(…人間は…わからん!!)


キッスが今まで魔人に従っていたことに疑問と困惑に駆られながら砕け散り消滅した。
圧倒的な力を信奉する彼にとって、圧倒的な力を持ちながらも奴隷のような扱いを許容していたキッスの行動は最期まで理解できなかった。


余談

ガイドブック『グランドアドベンチャー』「魔賓冥典」非公認ロディーナ様ファンクラブでは、嘘か真かペンバリーが描いたロディーナの肖像画を求めている。




追記修正こそ全て!

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最終更新:2026年08月12日 17:54

*1 ロズコートも「仮に分かったところで普通は何も出来ぬはず!!」と動揺している