ズイカク/ショウカク(DQⅥ)

登録日:2021/05/03 Mon 14:42:05
更新日:2025/02/01 Sat 17:34:59
所要時間:約 6 分で読めます





さぁ 我らに忠誠を誓え!

そのチカラ 我が大魔王様に捧げると誓うのだ
大賢者マサールよ!

ズイカクショウカクドラゴンクエストⅥ 幻の大地に登場するボスモンスターの2体。この項目でまとめて解説する。

概要

2体1組のボスモンスターで、本作最後の中ボス
デスタムーア直属のコンビであり、城の真下にある「嘆きの牢獄」にデスタムーアの脅威となりうる大賢者マサールを幽閉し、その力を大魔王の為に使うよう交渉するという役割を与えられていた。*1
当然魔物なので正当な交渉というわけでもなく、彼の心をどこかに閉じ込め、彼の精神世界でマサールの弟クリムトが処刑されるイメージを見せるという、精神攻撃を行って彼を脅し続けていた。
無限に続く悪夢に耐えかね、いよいよマサールが魔族に忠誠を誓ってしまう…


ま 待ってくれ!も もう……わ 分かった…
お前たち魔族に忠誠を誓おう。だ だから…

騙されてはいけません!兄上!私はここにいます!

むむっ!

しかし、アクバーが討伐されたことで救出されたクリムトが主人公達に連れられ精神世界に干渉。死際のアクバーが恐れていた「2人の賢者が出会う」という状況が完成してしまう。
主人公達も含めて脱出を阻止する為襲いかかって来る。

戦闘


ちょっと待て!逃がすわけにはいかん!

お前達全員この世界に閉じ込めてやる!

行くぞショウカク!
おうズイカク!

どりゃ!
ズイカク:HP2500
ショウカク:HP3500
行動パターンリスト
ターン ズイカク ショウカク
通常攻撃 通常攻撃
岩石落とし 力溜め
仁王立ち 足で踏みつける
ベホイミ どうしていいかわからない(無駄行動)
足で踏みつける 地響き
瞑想 身代わり
このローテーションで双方完全一回行動。
どちらを後に倒しても必ずちいさなメダルが1枚手に入る。
見て分かる通り脳筋で、どちらも判断力はゼロ。足も遅い。

ズイカク

お馴染み動く石像で、固有カラーリングの茶色っぽい金色。
滅茶苦茶耐性が高く全体攻撃でスカラ貫通の岩石落としまで有しているが、頭は悪い。
アクバーどころかヘルクラウドの連戦よりも弱い。マジンガ様が強すぎるともいう
この弱さだから嘆きの牢獄なんて閑職に回されたのだろうが。

…と、ショウカク共々雑魚呼ばわりされることが多いボスだが、これはあくまで攻撃面の話。
守備力290+補助呪文完全耐性、属性攻撃ほぼ全て強耐性というHPの低さに反してやたら高い防御力の持ち主であり、これでも最後の中ボスなだけはあるのだ。
覚えればほぼ無双可能な筈の輝く息でさえダメージが漸く3桁というレベルである。
岩石系は唯一の弱耐性。無耐性ではないので当たらないこともあるが、正拳突きがあればある程度突破可能。
ベホイミと瞑想を両方持っており、ローテーション一周以内に、(ショウカクを先に倒した場合は)600ものダメージを与えないと倒せないのだ。MPも無限なのでMP切れも狙えない。みちくさ冒険ガイドのアイテム限定プレイでもこいつの前に挫折している。

リメイク版では仁王立ち状態のグラフィックが追加されたが、頭が悪いのでショウカクが倒れても胸を張り続ける。

ショウカク

お馴染みトロル。SFC版では固有カラーのボストロールよりやや暗めの色、リメイク版ではダークトロルと同じ暗い緑となった。
何気に強敵だったズイカクとは逆に正真正銘の雑魚、HPが多いだけのデブであり、攻撃属性は軍隊系以外耐性なし、補助系呪文も素通し、休み耐性も低く足払いやぱふぱふで完封可能という情けない奴。身代わりもあって大体こいつの方が先に倒れる。
どこぞの海賊と違って相方が休み完全耐性なのでノーダメージ突破は不可だが。
地響きや溜めてからの強化攻撃が怖い程度。
ズイカクと違い無駄行動があり、相方もベホイミを使うので4ターン目はサービスターンである。
ただ、ズイカクが仁王立ちを使うので思うように攻撃が通らないこともある。まぁローテーション一周につき1回しか仁王立ちしないし、その分身代わりがあるのでそんなに気にならないだろう。

メディアミックスでのズイカクとショウカク

  • CDシアター
端折りまくったCDシアター版下巻だが、アクバーを差し置いてこいつらは登場。
テリーの攻撃により同時に倒された。

派生作品でのズイカクとショウカク

不遇の一言に尽きる。
同系統のモンスターが有名どころなのもあり、モンスターズに出演は殆ど出来ていない。
むしろ同じポジションのピサロナイトがさまようよろいの上位種としてモンスターズに出続けている事の方がイレギュラーで、ズイショウに限らずモンスターズに出れない中ボスは非常に多い。

そんなズイカクとショウカクだが、その手の中ボスの救済が多いスマホ作品「モンスターズスーパーライト」ではSSランクの悪魔系モンスターとしてコンビで出演。仁王立ちと大防御、リーダー特性が悪魔系HP30%アップの防御寄りのステータスとなっている。

また、どこでもモンスターパレードではSSランク物質系モンスターとして、やはりコンビで出演。攻撃と守備が共に2000を超え、HPは1900を超える。これで発掘隊の報酬として貰えるのだからかなりお得である。

名前の由来

共に旧日本海軍の翔鶴型航空母艦・二番艦の瑞鶴と一番艦の翔鶴が元ネタ。この二隻は姉妹艦で所属が同じであり、武勇伝も多い。
翔鶴は1944年6月のマリアナ沖海戦、瑞鶴は同年10月のエンガノ岬沖海戦で沈没しているが、年を見て分かる様に第二次世界大戦のほぼ終わりであり、つまり最後の最後まで踏み止まった空母だったのだ。通常プレイだとショウカクが先に倒れるのも、ズイカクがやたらしぶといのも元ネタ通りってことで…
翔鶴は瑞鶴の代わりにダメージを受けることも多かったようで、ショウカクが身代わりを使うのはこれが元ネタなのかもしれない。
なお、やたら固有名詞にドイツとイギリスの軍艦の名前を使いまくってたFFと違って、ドラクエのモンスターで軍事関係が元ネタになるのは現状この2体のみ。
DQ8にもズイカク(こちらはブルファングの色違い)がいるが、モロに軍事系に触れるこの名前を再利用するのは流石に危険だったからか没モンスターと化している。ちなみに相方と思われるギュウカク(レッドオーガの色違い)も没モンスターになった。こちらは焼肉チェーン店と被るからだろう。
ちなみに海外版だと「Belleau(ズイカク)」と「Cabot(ショウカク)」となっており、こちらは米軍インディペンデンス級航空母艦の三番艦のベローウッドと七番艦のカボットからと、やはり空母から取った名前になっている。

コメント欄にもいくつか寄せられているが、かの『西遊記』に登場する金角・銀角ももう一つの元ネタとして意識しているのではないかとも。ひと捻りを加えた結果だろうか?

余談

なお、このコンビはどういう訳かSFC版の公式ガイドブックのボスモンスター一覧のとこには影も形も無い。当時はネタバレ禁止だったラスボスのデスタムーアと裏ボスダークドレアムを除くと載ってないのはこの2体のみで、何故掲載されていないのかは不明。
DS版の公式ガイドブックに於いてようやく掲載された。


ぐはっ!
げはっ!


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最終更新:2025年02月01日 17:34

*1 ちなみに嘆きの牢獄は見張り役の魔物が干からびて死ぬほどの年月放置されていた