主人公(DQⅥ)

登録日:2010/02/07 Sun 03:18:42
更新日:2025/03/30 Sun 20:00:16
所要時間:約 15 分で読めます






CV:関智一(CDシアター/ドラゴンクエストライバルズエース )
CDシアターに出ていた声優がライバルズやヒーローズで別キャラを当てることは数多くあれど、25年近くリリースが離れた両作品で声優が共通となるのは彼が唯一のケース。
ドラクエ11ではいたずらデビルやウラノス役も担当している。

リメイク版の名前はレック。
小説版の名前はイザ。
漫画版の名前はボッツ。
CDシアター版はウイル。



概要

平和で平凡な山村であるライフコッドに住む青年。

毎年恒例の村祭りに必要な冠を受け取りに村を出て山を降りた際に「幻の大地」と呼ばれる世界を発見。

そこから壮大な冒険が始まる――


容姿

まんまドラゴンボールの青年悟飯で、髪の色が違う位である。
故に人気も賛否両論で、美形と褒めたたえる者、手抜きと否定的な者、様々。
また後の作品であるドラクエ11には目つき以外そっくりなキャラが登場し、3DS版・Switch版では似ていることも言及されている。


能力

【習得呪文・特技】
  • 習得済み
おもいだす(SFC版のみ)
Lv4:ホイミ
Lv6:インパス
Lv7:ルカニ
Lv8:ルーラ
Lv10:もっとおもいだす(SFC版のみ)
Lv13:わすれる(SFC版のみ)
Lv18:ふかくおもいだす(SFC版のみ)
イベント習得:ライデイン

覚える呪文・特技は作品上の問題でかなり少なめ。
要らない特技と有名な「おもいだす」も彼が初めての使い手だったりする。

HP・力がそこそこ伸びやすく、MPもそれなりに高い。

「青い閃光」の異名を取るドランゴ引kテリーと比べる事もなくオールラウンドに強い。

ただし、素の守備力はバーバラと同レベルに低いので注意。

装備

強力な物はほとんど装備可能。

前述したように素の守備が低いため、防具は優先的に揃えた方が良い。
ハッサン・アモスと共用できる物も多いのでお下がりもしやすい。

専用装備として「ラミアスの剣」「オルゴーの鎧」「スフィーダの盾」「セバスの兜」が存在する。

ラミアスの剣

攻撃力は130あり、おしゃれなかじやで鍛えると攻撃力は145まで上がる。
道具使用すれば味方一人にバイキルト効果、更に「たたかう」か剣を使う特技(さみだれけんを除く)で攻撃すると敵にデイン系の追加ダメージ。(SFC版では何故かイオ系と同じ爆発のエフェクトだったがリメイク版では電撃のエフェクトに修正された)。*1

攻撃力・追加効果・道具使用の面から ドラクエ歴代最強武器 とすら呼ばれる事も多い。(他にはGB版Ⅲのルビスの剣。GB版限定な上に隠しダンジョン攻略後ということもあって知名度はあまりない。)

オルゴーの鎧

守備力80。鍛えると守備力100に上がる。
メラ系ギラ系イオ系、炎系の呪文・特技によって受けるダメージを35ポイント軽減する。
8歩歩くごとにHPが1回復する能力を備える。

鍛える前の守備力は終盤購入可能なギガントアーマーなどに劣るが耐性が優秀なのでそのまま装備させておこう。
なお、 SFC版では鍛えると耐性が消えるバグがある のでそのままにしておこう。(リメイク版では鍛えても耐性は残るよう改善されている。)

スフィーダの盾

守備力65。
ヒャド系、吹雪系の呪文・特技によって受けるダメージを30ポイント軽減する耐性を持つ盾。
道具使用でマホターンの効果がある。

なぜかこれだけおしゃれなかじやで鍛えることが出来ない。代わりにオーガシールドが鍛えられるようになり、鍛えると性能が上昇するようになっているせいで取り違えた説がある。
リメイク版でも何故か修正されなかった。オーガシールドの鍛冶屋で強化できる点も変わっていなかった。
スフィーダの盾が何をしたというのか

セバスの兜

守備力45。鍛えると守備力50になる。
ザキ系、ラリホー系、マホトーン系、メダパニ系の呪文・特技の効果を受ける割合を1/8に出来る。防御力は最強ではないではないが、耐性は一番強いため(メタルキングヘルムは1/4)主人公は入手後コレ一択。


転職ルート

彼だけ特殊で上級職勇者」になるために必要な条件が勇者の前提職の上級職を一つ極めるだけで済むという特性を持つ(ただし魔法戦士、パラディンを除く)。

主人公だけあって色々な使い方が可能。どれも明確な長所とちょっとした注意点がある為、好みのルートで勇者を目指すと良い。

バトルマスター

様々な攻撃特技を覚えることが出来、ラミアスの剣の効果を一番活かしやすい。無難に進むならコレでOK。
DQ6は特技偏重により、前衛が強いので一番戦力としては扱いやすい。最悪バトルマスター止まりでも充分活躍できる。
ちなみに少ないとは言えMPを持て余すと考えられがち。……だが、HP回復は勇者での自動回復やめいそうで賄える為ギガスラッシュやライディンが使えば十分なもの。気になるなら僧侶も移行してベホマを覚えておきたい。
注意点
バトルマスター止まりでもあまり困る場面はないと書いたが……勇者のある技が無いと、ラスボス戦で大苦戦する箇所が存在する。(これは他ルートでも言えるが)他にはグループ範囲技どまりで全体攻撃が無いのも不便かも。

賢者

様々な魔法を覚えることができ、主人公はMPもそれなりにあるので、サポートも可能な勇者になれる。
勇者の万能ステータス+HP自動回復による高耐久補佐役も良し、賢者で消費MP半減のギガスラッシュやジゴスパーク連発も良し。主人公以上の前衛向けが多い(数が減ったDS版・スマホ版でも21体居る)本作ならこの選択も悪くない。ただラミアスの剣の効果を考えるなら最低まわしげりは欲しい(正拳突きもあると完璧)。
注意点
主人公は「やまびこのぼうし」を装備出来ない=ベホマラーやギガデイン二連発ができないと言うこのルートでは無視し難い欠点もある。但し基本レア装備品な為、この短所に困るのはクリア後もしくは鍛えすぎた際のラスボス戦くらいでそこまで悲観する程ではないかも。
魔法使いの能力補正はかなり凶悪 な為、一時期主人公が使いものにならない点も注意。熟練度稼ぎ・馬車送り・攻略中は前衛職に変える…のいずれかは必須。

スーパースター

戦闘回数が他のルートより早く済む ので、稼ぎをしないプレイでも終盤には勇者になれる。
ドラクエ6にはスーパースターの前提職である踊り子で習得できる特技があるかないかで難易度が劇的に変わるボスがいたりするのでそういう意味でも結構強かったりする。
またスーパースターの技は攻撃(ムーンサルト)・回復(ハッスルダンス・せいれいのうた・メガザルダンス)・補助(アストロン・踊り子時代の技)両面で強い上、勇者になると更に使い勝手が上がり、物凄く器用に立ち回れる。早いうちに勇者マスターになれる為後は他職から有用な技をつまみ食いのように習得すれば良いく、後半を見越したシリーズ経験者向けルート。

ちなみに遊び人☆8(マスター)の際に追加される 主人公専用の遊び は以下のような内容もある。
◯◯◯◯は 何をして遊ぶかを考え始めるも
平和にならなければ 心から遊ぶことができない……。

(主人公以外に仲間が出ていたら以下の効果が追加)
そばでは仲間たちが戦っている……。◯◯◯◯は突然やさしい気持ちに駆られた!
※全員のHPが回復する(ベホマラーと同じ効果)

平和を愛し仲間想いな、主人公の人柄と優しさが伺える。設定的な意味でもこのルートは向いている…かもしれない。
注意点
勝手に遊ぶ遊び人時代は勿論他2つの能力補正もパッとしない為、勇者になるまでずっと貧弱= 勇者になる事が必須 。そこは何らかのフォローが必要。戦力不足に困ったり、ダンジョン攻略やボス戦だけは武闘家や戦士に変えるのもアリ。

その他

魔法戦士・パラディンは極めても勇者になれないので転職するなら勇者になってからにしよう。
レンジャー………?はっきりいって弱いのでなる必要は全くない。

どのルートに進めるにしても、少し寄り道して有用な特技や呪文を会得した方が使い勝手もパーティの安定度も上がる。
特に以下の技がオススメ。急がば回れ。

  • スクルト・ベホマ・キアリク(僧侶☆7)ザオラル(僧侶☆8)
…毎度お馴染みDQシリーズ鉄板呪文。主人公最優先という訳ではないが、あって損なし…但し賢者ルート以外では結構な寄り道になる覚悟は必要。

  • まわしげり(武闘家☆2 戦闘回数15回 )
…ぶんまわし・オノむそうなど、後のシリーズでもこの系統が集う有用攻撃技。単純に手数が増す意味でも腐らない。

  • かまいたち(武闘家☆3)
…無消費+攻撃力に依存しない威力のため、非力になりがちな賢者・スーパースタールートでは結構役に立つ。

  • せいけんづき(武闘家☆5 戦闘回数90回)
…ご存知、 DQ6屈指の強…ではなく狂性能特技 。バトルマスタールートは習得直後から大活躍。他ルートでも勇者移行が見えたら意識しておこう。

  • メラミ(魔法使い☆1 戦闘回数1回 )
…通称 火攻め 。MP枯れさえ注意すれば習得直後から暫くは頼りになる。メラと間違えたのだろうか。

  • くちぶえ(遊び人☆2 戦闘回数11回 )
…熟練度を上げるには戦闘回数をひたすらこなすしかない為、この技の 貢献度は計り知れない 。パーティ全体の底上げに繋がるためスーパースタールートでなくても最優先で覚えたい特技。




以下ネタバレ














正体

実は村の青年ではなく、レイドック城の王子。
ムドーに敗れた際に体と魂が分裂してしまい、自分が憧れていた「平凡な日々を妹と送りたい」という願望が幻の世界では叶ったのである。
また、妹がいたのだが幼くして亡くなってしまい、それが上記の想い、妹・ターニアへの優しさを強くしたのだと思われる。
EDでのターニアとの別れはあまりに切なく、涙無しには見る事は出来ない……。
本来の自分に戻れなかったり(後述)、ストーリーを進めていくと解るが、 「真実を知っていくたびに、ささやかな幸福が逃げていく」 というジンクスを持つ。

自分自身と同化した際には勇者の雷「ライデイン」を覚える。
勇者にもっとも転職するのが早いので若干転職時に覚える技が減るのも相まって、微妙な気分になるかもしれないがこれは勇者に転職する条件が緩い、特別な才能の持ち主であることを表しているともいえる。

同化して覚えたライデインを駆使して「魔王の使い」と戦う戦闘は燃える。なので、前もってライデインを覚えてから同化なんてKYなことはしないようにしよう。
(とはいえこの時点で覚えるのは相当稼いでいないと難しいが。普通は一つ目の上級職を極め始めて少しぐらいである。スーパースターでも勇者まで到達してる可能性は低いぐらいの戦闘回数である)
どちらかというと戦略を立てて魔王の使いを倒す方が空気を読んでいない。
ただしその場合の会話は少し内容が変わるので一回くらい見てみるのも悪くない。これはこれで結構熱い展開でもある。
ちなみに魔王の使いにはデイン系以外の攻撃呪文は一切効かないので思う存分連発しよう。

ドラクエ6には全体攻撃できる強力な無消費の特技が多く、時に攻撃呪文はいらない子扱いされることもあるが、
主人公のライデインは海底を回れるようになった直後に習得でき、転職ルートは大体はバトルマスタールートで全体攻撃が不足していることも多いと思われるので、なかなか有用。
スーパースターを経由していなずまを覚えていたら少々怪しい部分はあるが、それでも耐性を持っている敵が少ないデイン系なので役に立たないことは少ない。


……ちなみに主人公は同化してもハッサン等と違って、上の世界のライフコッドの青年としての人格がベースになってしまっている。
そのため、全てを思い出しても実父からは「何か変わった」と思われてしまっている(母親は事情を察している) 
本人もこの状態に違和感を覚えており、グランマーズの婆さんから助言を受けた。けっこう悲しい境遇である。


ちなみに妹の名前は下記の三種類のいずれかになる。
とある選択肢の結果セーラ・クラリス・バネッサのいずれかになる。が、どうあがいても残念ながらターニアには出来ない。

上記の通り小説と漫画が存在し、小説はミレーユ、漫画はバーバラと恋仲になっている。
リメイク版の欲望の町にある如何わしい店ではミレーユに、
「主人公は中を調べたいんでしょう? 行ってくれば? ……後で私に話を聞かせてね」
と言われる。2828した者もいるかもしれない。




モンスターバトルロード

「勇者レック」の名前で登場。
SPカードのビッグバンは無属性呪文として550のダメージを与える。使い勝手がよく人気のカード。
ミラクルソードは敵に攻撃しつつ回復だが、ダメージも回復も低く激レアなわりに使えない。
とどめの一撃は天空の剣から放った雷が降り注ぐジゴデイン。

『ドラゴンクエストライバルズエース』

バトルロード同様に「勇者レック」の名前で登場しており、担当声優がCDシアターでウイルを演じた関智一氏が担当している。

なおCDシアターで演じたキャラクターをライバルズなどで演じた声優は今回の関智一氏が初めてである。
余談だが、関智一氏は『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年版)でハドラーを演じている。


「追記・修正よろしくお願いします」

今の言葉をふかく心にきざみこんだ。

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最終更新:2025年03月30日 20:00

*1 本作にはこれとは逆に「属性はイオ系なのにエフェクトは電撃」という特技(いなずま・いなずま斬り)もあるため非常に紛らわしい。