シャークネード カテゴリー2

登録日:2021/05/06 Thu 17:39:00
更新日:2021/05/12 Wed 15:40:58
所要時間:約 10 分で読めます





……ようこそニューヨークへ。


シャークネード カテゴリー2(Sharknado 2: The Second One)』は2014年製作のテレビ映画。
歌う監督アンソニー・C・フェランテと起承転結のうち起・承は不要と嘯く製作会社アサイラムのタッグが贈る、
カルト的人気を獲得した『シャークネード』の続編。実はあと四作続くんですよ……

前作の時点での強みであった「どこに誰がいてもサメを出せる舞台設定」と「事態を単調にしない超アグレッシブ主人公フィン・シェパード」の魅力を保ちつつ、
明らかに予算に余裕ができた影響でより躊躇いなく舞台となる街を玩具にするやり口は作品の悪ノリぶりをさらにパワーアップ。
意外というか無茶なところに伏線を仕込む愉快な脚本も相まって、
原点にしてサメ映画の「ホラー」の頂点『ジョーズ』、張り詰めた緊張感と意外性が魅力の「スリル」の頂点に立つ『ディープ・ブルー』に並ぶとも劣らぬ、
「エンタメ」の頂点として燦然と輝く名作サメ映画へと上り詰めた。


■あらすじ


ロサンゼルスを恐怖に陥れたシャークネードから生還したフィンと、その元妻エイプリル。
故郷のニューヨークへと飛ぶ彼らを迎えたのは、新たなるシャークネードだった!
辛くもジェットを胴体着陸させてNYに降り立ったフィンは、離れ離れの妹一家との合流を目指しつつ再びのシャークネード爆破を目指す。
それは”The Big Apple”を舞台とした、サメと人の熾烈なる闘いの始まりであった……



■登場人物+α


フィン関係者

市内観光を満喫していたエレン一家が散開状態のため、ホテルでの合流を目指し悪戦苦闘する羽目に。
シティ・フィールドから物資調達を兼ねつつホテルを目指すフィン側と、
スタテン島からマンハッタンへの決死行を強いられるエレン側が同時進行で物語が進んで行く。
前作も割とそうだったが、シェパード一族であるか否かで露骨に生死が分かれる。

  • フィン・シェパード(アイアン・ジーリング)
前作から引き続き主人公。LAをシャークネードから救った英雄。
後述の理由で一躍時の人となったものの、多くの人の生死が関わり自らも多くを失った身では素直に喜べる筈もなくグロッキー気味。
新たなるシャークネードの手荒い歓迎を切り抜け、LAでの経験を元にどうにかこうにか物資を集め爆弾作戦を実行するも、
記録的大寒波の襲来と大都市NYに熱された空気がもたらした嵐はLAのそれをはるかに超えており通用せず……
消防車の上でチェーンソーを携えNY市民たちと共に必勝を誓う演説は本シリーズの代名詞ともなる名シーン。
熱さと内容から『インデペンデンス・デイ』を思い出す者も多いが、どっちも超B級映画なのはなんともはや。
銃器が足りてない分サメとの肉薄戦密度が高めで、「飛び石作戦」「サメロデオ」など対サメのハチャメチャぶりにも磨きがかかる。
「NYは嵐もタフだ」

  • エイプリル・ウェクスラー(タラ・リード)
前作を経てよりを戻し気味のフィンの元妻。本腰入れてヒロイン化。
LAの一件を題材としB級映画生還者の特権「シャークネードからの生還」執筆で時の人となったが、
サイン会のためフィンと共に故郷に向かう飛行機でシャークネードと遭遇、乗客の一人からパスされた拳銃で必死に抗うも左手を食い千切られてしまう
拳銃パスがなきゃ喰われなかったんじゃとか言うな。
治療のため入院するもフィンを放っておけず、病院を飛び出して消防隊と共に爆破失敗後のフィン一行を迎える。
これ以上彼女を傷つけることを嫌いただ一人決死の作戦に挑むフィンのために、彼女が選んだ「手助け」とは……
終盤はいろんな意味で彼女の左手がカギ。
「手を貸してあげる」

  • スカイ(ヴィヴィカ・A・フォックス)
フィンの元カノ。本作ゲストヒロイン。
ブロディ父子と共に(恐らくフィン目当てで)メッツ応援に繰り出したところ事件に巻き込まれる。
フィンに今なお思いを寄せていることを隠さないが、エイプリル一筋のフィン相手では脈無し。
それでもフィンの奮闘にどこまでも付き添い、「両手剣でサメを居合切り*1」など力強く彼をサポートする。
結果火属性付与(エンチャント・ファイア)とかいう「二人だけの秘密」ができました。
最終作戦にも強引に合流するが、導電用のケーブルが短すぎたため手が離せなくなり……
「フィン!花火を打ち上げて!」

  • マーティン・ブロディ(マーク・マクグラス)
フィンの義弟。かつては幼馴染の親友同士でもあった。
お互いを女泣かせだと思っていたためエレンとの結婚を機に大喧嘩し、以来不仲。
在り方こそ違うが「家族が大事」という気質も含めフィンとは結局似た者同士であり、
衝突を繰り返しながらも一連の事態の中で徐々に和解していく。
なんだかんだ窮地でのコンビネーションは抜群。血は繋がらないがやはりシェパード一族だった。
「いつだって、お前がバットマンだった」

  • エレン・ブロディ(カリ・ウーラー)
フィンの妹にしてマーティンの妻。
娘や友人と共に遊覧船での市内旅行に繰り出した結果、最も危険な沿岸部からの逃避行を余儀なくされる。
マーシャルアーツを修め、こうと決めたら曲げない、と家族全員(フィン含む)に理解されている女傑であるが、
数多のサメに加え爆走する自由の女神ヘッドからも逃げねばならない状況は流石に荷が勝ち気味。
「中には歯の付いた金魚ってわけ!?」

  • モーラ・ブロディ(コートニー・バクスター)
マーティンとエレンの娘。エレンとは互いにふざけ合う仲良し母娘。
残念ながら本作はサメ映画であり、母の友人や行き会う人々が惨死する姿を後目に散々逃げ惑う羽目に。

  • ヴォーン・ブロディ(ダンテ・パルミンテリ)
マーティンとエレンの息子。
旅行中は電話を切ると仕事にかまけがちな父と約束していたが、そのせいで嵐のニュースを聞きそびれる。
本作の”Semper Paratus”継承者であり、何かと武器に使えるものへの嗅覚が利く。

  • ブライアン(ジュダ・フリードランダー)
フィンの友人。メッツの熱狂的サポーター。
地下鉄へのサメ襲来の最中、他のメッツファンを見殺しにすまいと最後尾に向かった結果、帰らぬ人となる。

  • クリッシー(ティファニー・シェピス)とポリー(サンドラ・"ペパ"・デントン)
エレンの残機友人。
序盤にフェリーの上で襲われグロ顔晒したのがクリッシー、ホテル目前でジンベエザメの下敷きになったのがポリー。


NYの人々

サブキャラと侮るなかれ、濃ゆいのとノリノリでこの映画に乗り込んだ物好きが勢ぞろい。
流石はフィンを育てた街というべきか、終盤にはNYとシャークネード、どちらが相手を喰い破るかの大戦争と化す。

  • ベン(ジャド・ハーシュ)
タクシードライバー。「シャークネードの生還」を読んだフィンのファンでもある。
シティ・フィールドへ急ぐフィンと邂逅し、質問攻めにしながらも大混雑をすり抜ける。
合流後辛うじて地下鉄から脱出した一同の前に、「必ず逃げきると思っていた」と再び現れた。
武器にも爆弾材料にも事欠く一行をなんだって揃う場所タイムズ・スクエアに案内するなど活躍するも、
冠水した道路からの脱出時に片足が義足だったことが災いし、サメの餌食となる。
「映画になったら教えてくれ、俺があんたの役で出てやるよ」

  • ニューヨーク市長(ロバート・マーティン・クライン)
フィンにシャークネードへの対処を依頼しにやってきた市長。
フィン考案の高所で大量のフロンガスを散布することによって嵐を凍結させる作戦を受け、
エンパイア・ステート・ビルの制御室ならば必要条件をすべて満たすとして紹介。
消防隊他の知見も提供し嵐がもたらす雷を避雷針から誘導し、ガスタンクを一斉爆破する計画への具体化を支援し、
更には「NYにだってちゃんとある」チェーンソーを提供するなど、英雄フィンを全力でバックアップした。
「ここはニューヨーク(The Big Apple)だよ。噛みつかれたなら、噛みつき返してやるのさ」

  • ハーランド・"ザ・ブラスター"・マクギネス(リチャード・カインド)
ブライアンが売店で出会った、かつてのメッツ伝説の選手にして監督。
父が応援してくれていた引退打席で三振したことの悔いを今なお残していたが、
誰もが避難したシティ・フィールドにて、サメを相手に堂々のホームランを成し遂げる。
さも当然のように偉業を描写されるが、この選手は完全に架空の人物です

  • ヴィニー(ビズ・マーキー)
フィンと顔なじみのピザ屋店主。エイプリルとのデートもこの店だったそうな。
突然現れて開口一番にガスボンベの提供を求めるフィンに難色を示すも、
天井を突き破って降ってくるサメを見てフィンと共に流れるようにオーブンにぶち込みつつ心変わりする。
エンドロール後の映像を見る限り、無事この事件を乗り切ったと思われる。

  • ステファニー・エイブラムス
  • マット・ラウアー
  • ラファエル・ミランダ
  • ケリー・リパ
  • アル・ローカー
  • マイケル・ストレイハン
お天気キャスターやTV番組司会者の皆様。全員本人出演
平然と「サメを伴う南風」「降サメ量・積サメ量」などと発言し、終盤にはそれぞれスタジオでサメとバトルする姿を生放送することに。
好き放題やりすぎて、直前の飛行機から降りたフィンの主張がたわ言とみなされる取材シーンと矛盾してるのはご愛敬。

  • サブウェイのジャレド(ジャレド・フォーグル)
地下鉄ホームでサブウェイ片手に「野菜も食べろ」と説教していた人物。なおそこに人喰う派のサメが。
演者は「1年サブウェイ生活したら110kg痩せた」と主張する本書いてサブウェイ広報担当になった人なので、
実質本人出演枠。


その他

  • サメ
マンハッタン沖に集まり、シャークネードの一部となったサメの群れ。
今作では「なんでここにこんなたくさん」と言われており、どこからどう来たかは不明瞭。
前作より画面作りの自由度が増したためか、空中から襲い掛かるのがデフォルトになった。
シャークネードシリーズのサメの特徴「あらゆるタイミングで大量に出ては雑にやられる」がだんだん如実に出てきており、
割と真剣に人間側以上の多種多様な死に様で展開を盛り上げる。

  • ワニ
マンハッタンの地下に潜む巨大生物。サメじゃない。
地下鉄が嵐の餌食となる原因となったが、
流石にサメ映画なのでサメには勝てなかった。やっぱこの作品モンスター側の方が被害激しいんじゃ。

NYの命運と共に、市長からフィンに託される形で登場。
「お約束」も前作以上に派手にぶちかまし、
最終作戦成功にあと一歩届かないところを「橋渡し」するなど、
本シリーズにおける最強武器の立ち位置を確立した。

  • 旅客機
フィンとエイプリルがNYまで向かうのに利用するも、
初手シャークストライクから続けざまのサメ衝突で胴体に大穴を開けられ、
サメに噛り付かれた副操縦士と救助を試みた機長が流石にサメの重量までかかっては無理があったか諸共空中に引きずり出されるデスコンボを食らった。
この状況から胴体着陸を成功させるフィンとは一体。
仮にも嵐の癖にヘリ一機墜とすのに苦労していた前作の反動かもしれない。




■余談


本作の日本初公開は、ニコニコ生放送での配信として行われた。
シャークネードシリーズは初作が単独での鑑賞に堪えない複数人で即座にツッコミを入れ合いながら見るのが一番面白くなるという性質上、
ニコニコ生放送のシステムと非常に親和性が高かったことから以後の両者の関係は極めて密接となり、
本作のDVD版には配信時のコメントがついてくる「ニコ生バージョン」も収録されている。
まぁ両者の遭遇の切っ掛けはどう考えても某サメ映画の伝道者なわけですが。



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最終更新:2021年05月12日 15:40

*1 便宜上の表現。フィンが鞘ごと手渡さざるを得ない状況での実質二人がかりだし。