ジョー・ベイカー

登録日:2021/07/05 Mon 19:32:59
更新日:2025/01/23 Thu 15:30:10
所要時間:約 4 分で読めます






お前はもう俺の家族じゃねえ、ジャック!



ジョー・ベイカー』とは、『バイオハザード7 レジデント イービル』のDLCである後日談エピソード『END OF ZOE』の登場人物であり主人公。

CV:廣田行生(日本語版)/ゲイジ・マーベリック(英語版)



概要

ファミパンおじさんことジャック・ベイカーの兄である初老の男性。ただし彼と違って髪の毛はふさふさ。
ベイカー邸付近の森でワニ漁を営みながら自給自足の生活を送っており、3年間ベイカー一家との交流を絶っていたため、唯一エヴリンの被害を受けずにいた。

弟同様家族愛が強く、『END OF ZOE』本編ではE型特異菌に侵され白化した姪のゾイを救うべく奔走することになるのだが、
本来は温厚な性格であったジャックとは似ても似つかない、短気で気性の荒い乱暴者という面も持つ。

本編ではアンブレラの隊員を「ゾイに手を出した」と勘違いして殴って気絶させ拘束、話をまともに聞かず暴行。
更に治療薬がなかなか完成しないことに苛立ってブラウン管テレビのごとく機械をはたくという有り様である。本当に効果はあったが。
ルーカスの本性に気づいていたらどうなっていたことやら。


身体能力

長い間サバイバル生活を行ってきたためか、素手での戦闘能力はクリスジェイクと並んでバイオハザードシリーズの主人公としては最強クラス。
モールデッドを素手で殴ってダウンさせ、その体を踏み砕き、更には首を180度ねじ曲げることすらやってのける。
メモによると本編前にもワニ漁の帰りにモールデッドに遭遇したことがあったようだが、あっさり返り討ちにしたらしく「どうせ政府がまたしくじったか、大学のインテリか外国のテロリストのせいだろう」で済ませていた。
どこぞのファミリーの尽力も虚しくアメリカ政府の評価は地に落ちているらしい。

彼の武器らしい武器は鉄屑と枝で作った普通の槍と、同じくガラクタから製作するリモコン起爆式のステイクボム(ガラクタでこんなの作れる一般人って・・・)、終盤で入手するパンチ力を増強させるガントレット型ユニット"AMG-78"のみ*1
槍は投擲して使うのだが、正確に相手の急所を射貫いているらしく、ワニや通常のモールデッドなら一撃で倒せる。
本編でイーサンが下手なクリーチャーよりもびびっていた虫も、彼にとっては回復アイテムでしかない。

(虫を生きたまま口の中に放り込んで一言)*2
ん……悪くない。

驚くべきことにこの身体能力の高さは生まれついて持っていたもののようで、ジョーによれば兄弟喧嘩でジャックが勝ったことは一度も無く、
鼻をへし折られたり沼に沈められたりと散々な結果に終わっているらしい。
こんなのが兄とかそりゃハゲるわな…。劇中何度も披露されたジャックの怪力について、感染による賜物ではなく、血筋と鍛錬による素の筋力説がますます信憑性を帯びる。
ただしイーサンたちと違ってE型特異菌感染による異常な再生能力は一切無い*3ため、防御面はそれほどではなく、ワニに食われれば即死してしまう。

AMG-78

正式名称は「Advanced Multi purpose Gauntlet 78」。
パワードスーツの一種だが、実際は兵器ではなく、本来は「運搬作業などをする際の効率向上」を目的とした腕力の増加と、それに伴う使用者の負担の軽減を行うために開発された道具。左手用だけが登場する。
通常でも左手のパンチの威力が以前よりも増しているほか、拳に力を込めるとその神経に反応し、「チャージ開始」「チャージ完了」という音声と共に2段階の貯め攻撃が発動する。
フルチャージ時の威力は一撃で複数のモールデッドをまとめてなぎ倒すほど。勇ましいBGMと共に無双する様はテンション上がること間違い無し。
『END OF ZOE』本編では強化バリケードを破壊するために必要でもあるため、攻略には必須の装備である。
常人がこれでパンチしたら反動で使用者本人の肩が脱臼するか腕の骨が粉々になりそうだが。


活躍

森の中を歩いていたところ、アンブレラから派遣された隊員たちと白化したゾイを発見。隊員たちを犯人と見なして叩きのめした後、全員自分が暮らしている小屋に持ち運んだ。
その後、隊員の言葉を半信半疑に思いながらも、家族であるゾイを救うべく治療薬を求めて彼らの夜営地を転々とすることになる*4
道中、ワニとモールデッドの妨害にあうも、素手と投げ槍でこれを突破。治療薬を入手することに成功する。

しかし、今度はゾイが新クリーチャー「スワンプマン」に拉致されてしまい、更にスワンプマンの正体が弟であるジャックだと知って動揺。
一瞬の隙をつかれて気絶させられてしまい、箱詰めにされて川に流されてしまった*5
なんとか復帰したジョーは部隊の通信による会話から、スワンプマンがベイカー邸に戻ったことを知り、ゾイを取り戻すべくベイカー邸へと向かう。
途中、ベイカー邸付近の夜営地から最新ガントレット型ユニット"AMG-78"を入手。更に隊員が残した資料からジャックがスワンプマンと化した事情を知る。

最後の兄弟喧嘩に挑んだジョーは「覚えてるか?」とスワンプマンに問いかけるも、ジャックとしての返答は無し*6
最後は項目冒頭の台詞を吐いた後、AMG-78によって強化された渾身の左フックをスワンプマンの顔面に叩き込んで見事勝利をおさめ、ゾイに治療薬を投与した。
その後、クリス率いる部隊に2人そろって回収され、かつての家族を「あんなバケモノたち」と呼んだゾイに対して、
「いや……あいつらはずっとお前の家族だった。お前のことを……愛してたはずだ」と、「ベイカー」の名を持つ人間として精一杯のフォローを入れたのだった。


特にお前の親父はな、最期までずっと……。


余談

ジョーとベイカー一家が3年間もお互い不干渉だった理由は不明。
ジョーの方はともかく、イーサンを家族にするためにミアを利用したエヴリンが彼を放置するとは考えにくいが…。
でもこの人までエヴリンの家族になってたらイーサン詰んでたと思う。

バイオハザード ヴィレッジ』のDLC『The Baker Incident Report』では、ゾイは終始イーサンとミアに感謝の意を表している一方で、ジョーに関しては一切触れていない。解せぬ。
と言うか、その後のジョーの消息についても不明のままである。彼の住んでいた小屋は炎上した上に沼地一帯も隔離壁で囲まれているため、ゾイ達と同じくBSAAの手引きで別人として何処かで暮らしている可能性もあるが……。


追記・修正はB.O.W.にパワーボムを叩き込んでからお願いします。

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最終更新:2025年01月23日 15:30

*1 一応クリア後の特典で銃火器を入手可能。

*2 劇中では生きたムカデを生で食べるが、有毒生物であるムカデの生食は現実世界では死亡事例もある危険行為である。毒は熱によって分解されるため、良い子のみんなは加熱調理してからマネしよう。

*3 イーサン同様薬液をかけて回復しているため、まったく感染していないわけでもないようだが。

*4 ちなみに、この時に捕らえた隊員たちはクリーチャーに襲われて結果的に見殺しにされてしまった。哀れ…。

*5 この時、ゾイの治療薬以外のアイテムを失うため注意。

*6 ただし、聞き取りづらいが単純に罵倒に対してなのか「黙れ!」と反応はしている。