エヴリン(バイオハザード)

登録日:2022/01/23 (日曜日) 11:14:26
更新日:2022/05/14 Sat 14:52:25
所要時間:約 5 分で読めます






エヴリンとは、『バイオハザードシリーズ』の登場人物。初出は『バイオハザード7 レジデント イービル』。



概要

『7』の舞台であるベイカー邸の住人と思わしき、10歳ぐらいの少女。長い黒髪と黒いワンピースが特徴。
主人公イーサンの前に度々現れては幻のように消えていくが…。





この先は『バイオハザード7』および『バイオハザード ヴィレッジ』のネタバレを含みます。ご注意ください。















お前も家族にしてやる
そうしたらきっと少しはお行儀よくなるよね

その正体は『7』のラスボス。コネクションがH.C.F.の協力の下に開発した生物兵器『E型被験体』である。少女の外見をしているのはタイラントと同じく社会集団に紛れ込ませることを目的としているため。
「他者を殺すことなく支配下に置く」ことをコンセプトに造られた生物兵器であり、『7』本編及び前日譚であるDLC『Daughters』にて自身の体に組み込まれたE型特異菌を操ってバイオハザードを繰り広げた。

性格はよくも悪くも見た目相応で、最初のバイオハザードを引き起こしたのも「退屈で外に出たかったから」という子供らしい理由。
「家族」というものに対して強い執着を見せており、「私は家族が欲しかっただけ」という理由でベイカー一家を菌に感染させて支配下に置き、更に家に立ち寄った者を次々に襲わせては「家族」にしようと試みていた。
しかし結果は良くてモールデッド化、最悪死亡というのがほとんどで、おまけにルーカスですら「あれが家族って、お前らあの子にどんな教育をしたんだ?」とコネクションにメールを送る*1ほどに歪な家族ごっこという有り様。当然エヴリンは満たされることはなく、自分の母親代わりであるミアを利用し、その夫のイーサンを「家族」にするべく行動を開始する。

こんなやつだが嫌われることを恐れており、「クソガキ」呼ばわりしたアランを殺害、ミアからはっきりとした拒絶の言葉を投げ掛けられ絶句、イーサンの抵抗にも悲しんでいるようだった。

能力

自身の体からE型特異菌を生成して操り、感染者の洗脳及び殺害を行う*2
B.O.W.だが「感染源」ということ以外の能力はこれといって見られず、素の身体能力は見た目相応の模様。一応幻覚を見せたり衝撃波のようなものを放ったりもしたが、後者は気休め程度の威力しかない。
とは言え過去作で例えるなら明確な自我を持ったレポティッツァのようなものなので、普通の人間からしてみれば脅威以外の何者でもないのだが。

ちなみに暴走した場合の保険なのか、レポティッツァ同様放置すると自壊するという性質を持ち、保全用化学物質と安定化化合物を定期的*3に注入しなければ通常の25倍の早さで老化してしまう。
更に感染していたルーカスに血清を投与して再生能力はそのままに正気を保たせたり、エヴリンを確実に殺すことができる毒薬として「E-ネクロトキシン」が存在するなど、彼女を製作したコネクションはばっちり対策を用意していた。見習えアンブレラ。もう遅いけど。


活躍

『7』本編の3年前、BSAAがエヴリンの存在を嗅ぎ付け、奪取もしくは駆除のために動き出したことを知ったコネクションは、エヴリンを別の拠点に輸送すべく彼女をタンカーに乗せた。
しかし監禁期間が長すぎたこと、及び父親代わりの工作員であるアランのミスにより脱走を試み、船内でバイオハザードを引き起こしてミア以外のコネクション関係者を死に追いやった。

その後、運良く(悪く)ジャックに拾われベイカー邸に侵入。「みんなもらった」とゾイに告げ、一家とミアに菌を感染させて支配下に置いた。
しかし、コネクションの手を離れてしまったことで急激な老化を抑えることができなくなり、イーサンがやってくるまでの3年間*4に歩くこともままならない老婆になってしまう。こちらは諸星すみれではなく田畑ゆりが演じる。
更にイーサンの活躍によりジャックとマーガレットを倒され、ミアもしくはゾイを血清により解放された挙げ句、E-ネクロトキシンを射たれ…、

どうしてみんな私を嫌うの…?

最後の悪あがきといわんばかりにベイカー邸中の菌と融合し巨大化。呪詛の言葉を吐きつつ泣きじゃくりながらイーサンに襲いかかり、追い詰めていくも、そこにクリスと新生アンブレラが到着。血清弾が装填されたアルバート-01によって止めを刺され、全身を石灰化させてその呪われた人生に幕を閉じた。

続く『バイオハザード ヴィレッジ』では更なる背景が明らかとなる。
『ヴィレッジ』のラスボスであるマザー・ミランダの目的「死んだ我が子、エヴァとの再会」を達成するため、エヴァの器を造り出す実験も兼ねていたらしく、特異菌とエヴァの胚を材料に造られていたことが判明した。「エヴリン」という名前も「エヴァ」のもじりである。
つまりエヴリンはエヴァのクローンもしくはミランダの次女とも言うべき存在なのだが、エヴァの器たりえなかったためかミランダからは出来損ないの烙印を押されてしまっている。

余談

バイオハザードシリーズでは珍しい、「造られた命であるが故の悲哀」を押し出したキャラクター。その境遇から本編での悪行を知ってもなお同情するプレイヤーは少なくなく、某イラストサイトでは『特異菌感染者の聖地』なる巡礼用タグまで作られている。
とは言え、もとから異常者だったルーカスを除き平穏な家庭であったベイカー一家の人生を狂わせ、何の罪もない大勢の人々の命を奪っていったのも事実。イーサンの「化け物」という評価は間違っていない。

「精神が子供のまま肉体だけ成長しなければならなかった」キャラクターの先輩として、リサ・トレヴァーとアレクシア・アシュフォードが存在する。前者とは「行動原理が家族に由来」、後者とは「クローン技術によって産み出された人造人間」という共通点がある。
ちなみに、ベイカー邸のダンジョン化にはリサの父親ジョージの関連企業が関わっているという奇妙な縁がある。

ラスボスながらも実質イベント戦であるため、バーキン第5形態サドラーと並ぶシリーズ最弱ラスボス候補としてあげられることも…。
しかしバイオハザードシリーズのラスボスとしては間違いなく最年少。最初の外見こそ10歳ほどだが、上記の通り急激に老化するため本当に3〜4歳だった可能性があり、精神の幼児性に加えて満足に動けない年老いた体、なおかつE-ネクロトキシンにより既に死にかけ、ダメ押しとばかりに血清弾を装填したアルバート-01……とメタられた結果であり、万全な状態であればもっと強かったかもしれない。
というか、暴走時はクリス達が駆けつけるまではイーサンを追い詰めていたし。


追記・修正はエヴリンの「家族」にお願いします。

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最終更新:2022年05月14日 14:52

*1 補足しておくと、ルーカスは幼少から危険性を持ってはいたものの家族への情や価値観はまともであった。

*2 ちなみに、「カビが全身に回って死ぬ」という事例は現実にもある。

*3 最長でも六ヶ月以内。

*4 本編やDLCで入手可能なファイルによると、ベイカー家で暮らし始めて約2年間は何事もなかったようだが、その後に体調不良が確認されてから程なく急激に老化現象が起こった模様。