パンチ(技)

登録日:2019/10/25 Fri 21:26:54
更新日:2024/02/19 Mon 16:41:07
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パンチとは、拳を握って相手を殴打する技の総称。


▽目次

概要

単純に拳を握って殴るだけという非常にシンプルな技だが、それだけに世界中どの打撃格闘技にもこの系統の技はある(投げメインの柔道など組技系格闘技や、足技メインのテコンドー、防具もグローブもない故に拳が禁止されている相撲など例外はある)。

数ある打撃技の中でも「出戻りが早く、人体急所に近い」というのが大きな強み。
ノド・頭部・腹部などに文字通り一瞬で届く。
しかし拳を突きだすだけだとほとんど威力はなく、「体重を乗せる」ことが重要であるとされる。
手というデバイスはデリケートで壊れやすく、「安全に相手だけを」「確実に壊す」には結構経験や練習が要る攻撃だったりする。

代表的な種類としては、
  • 腕をまっすぐに伸ばし腰の回転を伴わず腕の瞬発力だけで放つ「ジャブ」
  • こちらも腕をまっすぐに伸ばし体重を乗せて渾身の勢いで放つ「ストレート」
  • 横から水平に殴る「フック」
  • 下から相手の顎を狙う「アッパーカット」
  • 相手のボディにダメージを蓄積させる「ボディブロー」
  • 拳を突き出した状態からテイクバック無しで放つ「ワンインチパンチ」
などがある。



決め技となるパンチたち

単純に「パンチを使う」だけだと、それこそ格闘家キャラのほぼ全てが該当してしまうので、ここでは「特にパンチを得意とし、それが決め技になっているキャラ」のみを紹介する。

また拳を切り離して飛ばす「ロケットパンチ」や、腕そのものが伸びる「伸びる腕」も単なるパンチとは異なるので個別記事で扱う。

なお、勘違いされがちだが、『北斗の拳』のケンシロウが使う「北斗百裂拳」は 拳と付いているがパンチ技ではない
よくコマを観察すればチョキやパーの手もあることからわかる通り、「すさまじい速度で相手の秘孔を突いて破裂させる」技である。
というか実際最初に使われた際はパンチでのダメージはほぼ皆無に描写されていた。
ただ凄まじい気合と共に指先でペタペタと触る図がシュールすぎるためか
後の使用していると思われるシーンや後年の外部出演などでは単なるパンチに見える描写も多いが。
また時代的に後の「ペガサス流星拳」や「オラオラ」「ゴムゴムのガトリング」等の「百烈パンチ系技」の開祖とも取れる。
その他、百烈パンチ系技については百烈パンチ(技)を参照。

剣士や魔法使いや巨大人型ロボットが、あえて武器や魔法を捨ててパンチを決めるのもよく見るパターンである。
一番の得意技ではないために逆に不意を突く決め技として成立するのである。

あと、壁を殴りたくなった方はこちらにお問い合わせ下さい
こちらは決め技でなくとも構いません。スタッフご希望の方でもOKです。お気軽にお声をおかけ下さい。壁やぁ~ ドン壁ぇ~

漫画・アニメ

ご存じちびっこたちのヒーローの決め技。これが命中すると「バイバイキーン」となるのがお約束だが、映画版などだとこれ一発ではケリが付かないケースの方が多い。
なお、「パンチ」と付いているが、 飛びながら腕をグルグル振り回し、ピタッと正面に向けて腕を固定した後そのまま殴る という他のパンチ技と比べると明らかに異色のモーションをしている。
というか、相手に接触した瞬間には既に腕は伸びきっているので、ばいきんまんに与えるダメージは飛行によるスピードで生じたもののみと思われる。 それは体当たりと言うのではないだろうか
なお劇場版で飛んできた砲弾に、動きを止めてカウンターでアンパンチを放つ等、普通にパンチする場面がないわけではない。

ちなみにカレーパンマンとしょくぱんマンも「カレーパンチ」「しょくパンチ」を得意とするが、これらが単体で決め技になるケースはほぼない。
大体「カレーパンチがきかない!」「しょくパンチもです!」となって合体技「トリプルパンチ」に繋がるケースが大半。

メロンパンナの「メロメロパンチ」は攻撃力は皆無だが相手を洗脳魅了する効果があるのでそれなりに活躍している。

クリームパンダの「グー・チョキ・パンチ」は パンチと名前がついているが単なる頭突き である。しかも、攻撃の際前が見えないので命中率は悲惨。
ただ、こちらは当たればそれなりの威力。

「ブーメランスクエア」「ローリングサンダー」「ギャラクティカマグナム」 など多数登場し、連載が進むごとに相手を殴り飛ばす勢いが増してゆく。
普通にリング上にダウンさせたぐらいでは頭から 「ぐしゃぁ」 と落ちようと、全く効いてないぜ!と立ち上がってくるので、 最低でも場外 まで吹っ飛ばすパンチじゃないとKO出来ない。
最初のうちは普通のボクシングしてたはずなのにどうしてこうなった。

龍座の紫龍および、その師匠天秤座の童虎とその一門とその流れをくむ子弟に受け継がれた必殺の技*1見た目はものすごいアッパー
紫龍初期の唯一の技*2とも呼べるものだが、その一撃は廬山の大瀑布を逆流させるほどの威力を誇り銀河戦争で対峙した星矢を何度も一撃で車田飛びさせるほど。
放つ際に、文字通り全身の力を爆発させるため、大量出血後に使用すると命にかかわると言われるレベルの負担が全身を襲う*3
その一方、蟹座以降の黄金聖闘士相手には「片手で受け止められる」「その威力でカウンターされる」など、苦戦させられることが多い。もっともそのたびに新たな技を繰り出してくれるのだが…。
Ω時代には、息子の龍峰が父との修行の末に受け継がれたのだが、その一方で紫龍に命を救われたことのある双子座のパラドクスが独学で習得している。ストーカー恐るべし。

アナポリス出身のボクサー・Jの代名詞的な技。本人曰く 「音速突き破る」
他にも 「フラッシュ・ピストン・マッハ・パンチ」(F・P・M・P) 「スパイラル・ハリケーン・パンチ」(S・H・P)
「フライング・クラッシュ・メガトン・パンチ」(F・C・M・P) などのパンチを持つ。

我らが英雄にして地球の救世主、ミスター・サタンの最強の決め技。
一見普通のパンチに見えるが、相手にダメージが無いと思わせておいて後から一気に大ダメージで相手を吹き飛ばす凄まじい技。
その威力は、天下一武道会でそれまで終始無傷だった人造人間18号を一撃で場外に追いやったほど。
我らがヒーロー、ミスター・サタンはやはり格が違った!
その直後に何故か名前が サタンミラクルビーチフルスーパーバリバリパンチ に変わっているが気にしてはいけない。
まぁ結局は単なるストレートパンチなんだが

明王の安慈相楽左之助が使用。
詳しくは該当ページにて。

武闘家に転職したマァムが修行の末伝授された必殺技
拳によるインパクトの瞬間に、過剰ともいえる回復力を注ぎ込むことで逆に相手の身体を破壊する、対生物への完全な必殺技である。
「マホイミ」と呼ばれた、既に失伝したに等しい過剰回復魔法という攻撃手段の発想を、マァムの師匠でもある拳聖ブロキーナが武術に取り入れたもの。
しかしあくまで取り入れたのは発想であり、閃華裂光拳=マホイミではない。
マァムはこの技の原理を聞いた時「恐ろしい技」と評しており、ブロキーナもその恐ろしさを理解できる者でなければ伝授するつもりはないという。
弱点として、非生物(アンデッドやさまようよろいなど)へは全く効かないこと、拳からしか発動できないため、粘液などで手を封じられると使えないといったものがある。

色々と人間離れしたパンチを持つキャラも多い作品だが、単発パンチのインパクトと言えばドレスローザ編に登場したエリザベロー2世の放つこのパンチだろう。
放つ前に1時間のウォーミングアップと精神集中が必要になるが、''「当たりさえすれば四皇すら倒す」と噂される''ほどのエネルギーをも持った一撃。
実際、かつての戦争 一人で要塞を完全粉砕 したらしい。
ただ隙が大きすぎるため放つ前には部下たちによる護衛が必須。

また、威力は劣るかわりにウォーミングアップが短時間で済み隙の少ない「ライト版キング・パンチ」も存在。
こちらもライト版とはいえ巨大な岩塊を文字通り粉砕する威力を持つ。

なお同作の主人公ルフィもパンチを始めとする格闘技が主体だが、そちらについては本人の項目及び「伸びる腕」の方を参照。

念能力(HUNTER×HUNTER)の中でも、特に強化系は 「ひたすら修業を積めば自分の肉体が必殺技になる」 ともされる通り、「単なるパンチ」を使うキャラが何人かいる。

ウボォーギン
超破壊拳(ビッグバンインパクト)という「念を込めただけの右ストレート」が必殺技。
単なるパンチだが小型ミサイル並みの威力がある とされており実際地面にクレーターができる程で、強化系がひたすら自分の長所を磨き上げた場合の一つの完成形とも言える。

ゴン=フリークス
ジャジャン拳の中でも「グー」は強化系の念を込めたパンチ技。
ゴン本人が強化系なので、ジャジャン拳の中でも最も威力が高い。但し、射程は最短。

○フィンクス
腕を回せば回すほどパンチの威力がある念能力廻天(リッパー・サイクロトロン)を使う。
ただ、隙が大きく本人もあまり威力と回転数の関係を熟知していないなど、威力は大きいが欠点もある。

○ロイヤルコペンハーゲン(邪神ちゃんドロップキック)
名称が長いためRCHと省略されることが多い。
邪神ちゃん第2の殺人技。見た目は単なる右ストレート。
主な標的である花園ゆりねには軽く躱されたり片手で受け止められるため全く強く見えない。
しかし天使の輪のある状態のぽぽろんを一発でノックアウトしているので当たりさえすれば殺人級の威力があるのかも知れない。*4
一応左でも使えるが、そのときはヒットしてもノーダメージだった。

瞬間的に複数回のパンチを繰り出し多重ダメージを与える技。多段階の鋭利な衝撃が対象の内部へと時間差で到達するのが特徴。
連撃数に応じて 「○連釘パンチ」 と呼称される。
終盤まで着々とパワーアップを重ねながら主人公トリコの必殺技として使われ続けた。
当初は7連程度が限界だったが後に最大10連まで繰り出せる様になり、次第に13連、18連、両腕合わせて36連……と増してして行き、
最終的に 無限 に達した。
「ヒット数が増える」という形で実にわかりやすくパワーアップ度合を示せる便利な技である
どちらかと言えば貫手に近い「アイスピック釘パンチ」「ネイルガン」といった派生技もある。

主人公サイタマの得意(?)技。 格闘技も修めていない素人なので、腰の入っていない単なるパンチ
但し、 ほとんどの相手を作品名通りワンパンで沈める地上最強のパンチでもある
これも通じない相手だと、腰を沈めて本気の姿勢でぶん殴る本気(マジ)殴り」という技を使うが、こちらの威力に至っては……。
なお、 「連続普通のパンチ」「両手・連続普通のパンチ」 という派生もある。
素人のパンチとは言えサイタマのパワーで連発されると格闘技の達人のガロウでさえ圧倒される。

物語のクライマックス、νガンダムサザビーのニュータイプ専用機同士の対決の締め括り。
ファンネルの撃ち合いから始まり、ビームサーベルによる斬り結びへと繋がり、互いの武器を使い果たした最後は 徒手空拳でのなぐりあい宇宙
後述のGガンダムと違い、宇宙世紀のMSの手は繊細な構造のマニピュレーターであるはずなのだが、そんなのはお構い無しである。
途中までは一進一退であったが次第にνガンダムが押していき、最終的にはサザビーをこれでもかというほどボッコボコにした
そして『スーパーロボット大戦MX』ではνガンダムの 必殺技 としてまさかの採用。デビルガンダムだろうがEVA量産機だろうが思う存分ブン殴れる。
後のスパロボでも 「オールレンジ・アタック」 で様々な武装を使いつつ殴りかかる勇姿が描かれ、人気を集めた。

OVA版でユニコーンガンダムネオ・ジオングへ繰り出した連続攻撃。名称はゲームから。視聴者からの通称は ビスト神拳
シールドファンネルによる牽制から、正拳突き・手刀・貫手と徒手空拳でフルボッコ。だからMSの手はそういう風に使うものではないと(ry
ちなみにパイロットであるバナージ・リンクスの父、カーディアス・ビストもOVA版では襲いかかってきた刺客たちを素手でボコボコにしており、親子で共通したこの戦いぶりを見たファンからは ビスト神拳伝承者 と呼ばれている。

ネオアメリカ代表チボデー・クロケットの駆るガンダムマックスターの必殺技。
それぞれ渾身のストレート、余波で竜巻が発生するほどの素早いパンチ、秒間10発のパンチを放つラッシュ。
なおGガンダムの必殺技の数々は、機体の特性を活かしたものを除けば ガンダムファイター自身が持つ技の拡大版 に過ぎないため、これらの技はチボデーも生身で使える。
また、この豪熱マシンガンパンチを 受け止めるためだけにわざわざドモン分身技を使った というのもある意味有名。

ガンダムアストレイ レッドフレームの形態の一つ、パワードレッドが放つパンチ。
新開発したパワーシリンダーを搭載し全長150mの日本刀「150ガーベラ」を振れるようになった腕力は伊達ではなく、物理攻撃にはほぼ無敵とされるフェイズシフト装甲(ガンダムSEED)さえも脆い箇所を見極めればブチ抜く威力がある。

SDF-1 マクロス強攻型での必殺攻撃。本来は想定されていなかった運用方法のひとつ。そもそも、巡航形態から強攻型へのトランスフォーメーションや、
ピンポイントバリアの発見という偶然の産物が折り重なった末の攻撃方法、もしくは苦肉の策ともいう。
アームド-01(劇場版)/ダイダロス(TV版)にピンポイントバリアを纏わせ、敵艦にパンチを食らわせ装甲を貫いた後、内部のデストロイ部隊による一斉射撃でとどめを刺す。
後のシリーズではダイダロスアタック方式をマクロスアタックと称している。

超時空要塞マクロスの時代には、マクロスにしか搭載されていなかったピンポイントバリアシステムが、
時代が下り技術進歩によりバルキリーへ搭載可能になったため使用されるようになった戦術。
単純にパンチだけならVF-1バルキリーでも可能だが、確実に腕部はオシャカになる。この問題をバリアによって腕を保護することにより解決したのがこの攻撃方法であった。

「静かなる中条」の禁断の必殺技。人間爆弾とも称される中条長官が命と引き換えに撃つ地上最大の爆発力。
超人っぷりがいかほどか不明だったダンディなおじさんがシャドーボクシングをしたと思ったら拳から液体がドバドバ出て更に赤く点滅、
人間なのに足からのジェット噴射で空を飛んで光り輝く拳でぶん殴るシーンはインパクト抜群。
すさまじい破壊力を持つが実際は 不発

赤熱した拳で思いっきりぶん殴る技。後にパワーアップして炎を上げられるようになった他、両手でハンバーグーする 「ハンバーガー」 も開発された。
主人公であるコロッケ自身のメイン武器はハンマーなのだが、トドメにはこの系統の技を使うことが多い。
なお、この技はコロッケの父バーグが開発したものであり、兄弟子に当たるフォンドヴォーも使用可能。

  • ウードン(コロッケ!)
上述と同じく、コロッケが使う最強奥義。
腕に激しい(原作では白、アニメではピンク、ゲームでは金色)を纏い、敵の懐に瞬時に移動して殴り付ける激しいパンチ。
かつては父バーグですら完全制御は難しかった禁断の技であったが、コロッケは激しい修行と父の言葉に励まされる事で制御を可能とした。
ゲームでは初登場のコロッケ!4では敵のガードすら破りライフの大半を奪う鬼畜技、アニメでは時間停止を使う敵の力すら上回る、もはやパンチの域を超越した拳。
なお、ゲーム版では派生技で両腕にウードンの光を纏って殴り付ける 「ローストビーフ」 、全身からウードンの力を放つ 「ギュードン」 という技もある。(後者はもはやパンチでは無いが)

全体重を乗せて放つストレートパンチ。範馬刃牙が使う。
鎬紅葉やビスケット・オリバに対して使用。
通常パンチが当たった際には全身の関節が衝撃を和らげるが、これは相手への衝撃が軽減されることにも繋がる。
これをパンチが当たった瞬間に全関節を固定することで全体重を載せる技術が剛体術である。
戦闘の激しい動きの中でこれを実践するのは至難。後にアリゾナ刑務所に授業をしにきた空手家が剛体術を行ったものの、動かないボウリング球に撃つのが精々だった。

愚地独歩が使う、不可避の正拳突き。
握らずに菩薩の拳を形作ると殺意がなくなり、攻撃を読めなくなるため回避できなくなる。
渋川剛気戦で初めて使用し、その後ドリアン戦でも使用した。

愚地克巳が使う、音速を超える正拳突き。
剛体術と真逆の発想と言われており、突きに使う関節全ての加速を上乗せすることで音の壁を越える。
その威力は花山薫をも打ち倒すほど。連射もできカウンターにもってこいという万能技。
後に郭海皇の助言により全身にイメージした多重関節で加速する真・マッハ突きに進化した。

スクライドの主人公にして我らの反逆者(トリーズナー)カズマの決め技。
右腕を丸々アルター化させて強化させて放つ強力なパンチ。
当初は三枚の翼を一枚ずつ消費して三発しか打てなかったが、後に進化して無制限に放つ事も可能となった。だが負担もかなり大きくなる。
本気で放つ際に腕が金色に輝く自慢の拳は、文字通り全てを打ち砕く。
なお、カズマ自身の身体力の高さもありシェルブリット化していない生身の腕のパンチでも岩くらいなら軽く砕ける。
漫画版ではその上位技である 「ハイブリッド」 を使用している。

主人公である結城友奈の決め技。
他の仲間が多種多様な武器で戦う中、主人公である彼女だけは武道を習っていた事もありガントレットを装備して殴るというシンプルな能力。
ただ、その威力は絶大で多くのバーテックスを葬ってきた。
満開する事で巨大な腕の武装でさらに強化されるが、それを上回る大満開友奈の技は生身の腕……最後に頼れるのは自らの手であった。
また、彼女と瓜二つの顔と声を持つ過去の勇者、高嶋友奈と赤嶺友奈もまた同じく勇者パンチを決め技としている。

主人公機ダイモスの決め技。
ダブルブリザードで吹き飛ばした相手が落下してきたところで正拳突きを決める。
主役ロボットの必殺技がただのパンチという中々珍しいパターン。
なお、強化版としてフリーザ―ストームとファイヤーブリザードで凍らせる→即座に熱するという工程を入れて装甲が劣化したところに正拳突きを決める 「必殺烈風正拳突き改」 *5も存在する。

主人公らが操縦する獣戦機が合体した巨大ロボ・ダンクーガのTV版における決め技。
主役ロボットの必殺技がまともな名前すらないただの鉄拳というダイモス以上に珍しいパターン。
ただ、以降のOVA版では断空剣や断空砲という分かりやすい必殺技が出てしまったためか、
TV版での必殺技だったのにスパロボでは初参戦から実装されるまで7年もかかった。
さすがに断空剣や断空砲があるスパロボでは自重して使い勝手のいい通常武器扱いだが、攻撃力オバケのダンクーガは鉄拳一つで割と大暴れする。それこそ断空剣いらねぇんじゃないかって思う作品があるくらい。

主人公機ビッグオーの代表的な決め技。
パンチがヒットした後、肘部のパイルが作動し圧縮空気を打ち込む。
文章で書くと地味な技なのだが……
1.無骨でごんぶとな腕で敵ロボットの土手っ腹にパンチ
2.巨大杭打ち機じみた肘部ストライクパイルが打ち込まれる
3.衝撃波が敵の体を撃ち抜いてドカン、と大爆発
……と、いう流れで繰り出される一連の挙動はロボットらしいギミックに富んだケレン味溢れる演出になっている。
今一つイメージが湧かない人はサキエルみたいな肘パイルを装備したスコープドッグがアームパンチすると思えば大体あっている。

主人公である白浜兼一が作中初めて完全オリジナルで開発した必殺技。
空手における引き手を意識し、柔術の手刀時に使う重心移動を行い、中国拳法にある脳の制限を外す技術を使い、アパチャイから伝えられた気の運用(敵は打ち抜け!)という四つの武術の全身運動の要訣から放たれる零距離からの突き。
予備動作に敵に密着し前ならえに近い構えを必要とし、そこから放たれる必殺の突きは文字通りノーモーションかつ超高速の 「無拍子(ノーテンポ)」 で放たれ、
その性質上一度撃たれたら敵は見てからの回避や防御、カウンター等が一切できないという非常に強力な技。しかも威力も非常に高いため敵はほぼクリーンヒットによるダメージは免れず作中では数多くの敵を倒した文字通り必殺技として活躍した。
一方で弱点も存在し先述の通り密着した前ならえの構えが必要かつ自身が自由に全身運動が使える状態が必須なため、
体制を崩さずに敵に完全に密着できる状態にまで持って行かないとそもそも発動ができないという難易度の難しい技でもある。
上位技に流水制空圏の状態で発動できる相手の攻撃に対して自らの体を貫通させて気を後ろに逃すことによって防ぎ、瞬時に無拍子を放つ 「流水無拍子」 という技がある。

宮沢鬼龍の得意とする技で、目に見えないほどの速さでパンチを繰り出す。

幽幻死天王の一人・大蛇(おろち)の武山こと下村武山が使う技で、上半身を超高速で動かすことで残像を作り出しそれをフェイントにしてパンチを繰り出す。

我龍院清丸が鬼龍から伝授された、中指を前に出した状態で凸型に拳を握り目など相手の急所を攻撃するえげつない技。

  • 50メートルパンチ(熱笑!!花沢高校)
作中最強のキャラ、獣田の必殺技の一つ。奇声をあげながら踊り狂い標的の周囲を加速しながら回転。
相手が目を回したところで叩き込むパンチ。喰らった相手は放物線を描いて数十メートル吹き飛ばされる。巨漢であろうがお構いなし。
作品自体が元々ギャグマンガとして始まっているのでシリアス路線に移ってからは封印された*6

主人公であるキュアプレシャスの個人技。敵の性質上決め技にはならないが。
キュアプレシャスの右腕に大きく浮き出た 「500」 の文字をエネルギーに変え、それを纏った強力なパンチを繰り出す。その気になれば一発だけでなく何発も繰り出すことが可能。
食いしん坊なゆいのキャラを活かしたパワフルな技と言える。
12話以降はより強力な 「1000キロカロリーパンチ」 に、さらに25話以降はさらに強力な 「2000キロカロリーパンチ」 にパワーアップ。そして最終回前には 「おなかいっぱいパンチ」 にまで発展*7。作画・演出も半端ない威力となっている。

主人公であるキュアスカイの必殺技。
キュアスカイが勢いよく助走を付けて大空に舞い上がり、青い閃光を纏いながらパンチを繰り出しランボーグを浄化させる。
最終回では、人と同時に繰り出す 「ヒーローガールせかいパンチ」 を披露。ダイジャーク戦の決め手のひとつとなった。

主人公不動遊星の切り込み隊長、ジャンク・ウォリアーの必殺技。
背中のスラスターの噴射で勢いを付け、巨大な前腕型のエネルギーを纏った拳で右ストレートを放つ。
遊戯王主人公の愛用モンスターとして、パンチを得意技とするモンスターはけっこう珍しかったりする。
後に必殺技カードとしてOCG化、ジャンク・ウォリアーに「戦闘破壊耐性」「倍のダメージを与える貫通効果」「相手の魔法・罠・モンスター効果の発動禁止」「相手モンスター確殺」という強力な戦闘補助能力を与える能力を持つ。

因みに、『戦姫絶唱シンフォギアG』にて主人公立花響は、監督繋がりのネタとしてこのスクラップ・フィストと ほぼ全く同一の演出 でパンチを繰り出した事がある。



特撮

  • ライダーパンチ(仮面ライダー)
ライダーキックと並ぶ仮面ライダーの決め技の一つ…ではあるが、基本的にはライダーキックの前座になる事が多い。
但し、鍛え上げられた肉体と改造された体から放たれる拳は非常に強力であり、弱くても数トンという凄まじい破壊力を持つ。
一文字隼人/仮面ライダー2号は自身が空手の達人という事もあり、このライダーパンチを決め技にする事も多い…と思われがちだが、実は2号がライダーパンチで倒した怪人は本編中で僅か3体とかなり少ない。
貴重なフィニッシュのうち1回が中ボス格の黄金狼男だったことや、後年の客演やメディアミックスで1号との差別化として多用するうちにイメージが定着していったものと思われる。
他には仮面ライダーBLACK、仮面ライダーパンチホッパー、仮面ライダージョーカーなどが「ライダーパンチ」を使用するほか、
仮面ライダーストロンガーの「電パンチ」、仮面ライダーアギト バーニングフォームの「バーニングライダーパンチ」、仮面ライダーファイズと仮面ライダーカイザの「グランインパクト」、仮面ライダー電王 クライマックスフォームの「ボイスターズパンチ」など、固有名のあるライダーパンチを使用するライダーは多い。

基本的に格闘戦は光線技でフィニッシュするまでの前座という印象が強いウルトラシリーズだが、
パンチ技で強敵を打ち倒したウルトラ戦士もいる。
ドラゴリーの右腹部を打ち抜いた 事もあるウルトラマンエース 「エースパンチ」
メフィラス星人二代目の腹をブチ破った 事もあるウルトラマンタロウ 「アトミックパンチ」
デスフェイサーのネオマキシマ砲を破壊したウルトラマンダイナ・ストロングタイプの 「ダイナックル」
ハイパーゼットンを撃破したウルトラマンサーガ 「サーガマキシマム」
ギャラクトロンMk2の装甲を難なく打ち砕いたウルトラマンタイタスの賢者の拳こと 「ワイズマンフィスト」
などが印象に残りやすいパンチ技だろうか。

デンジマンの共通装備で、両腕にデンジα鋼製の強化型グローブを装着して強烈なパンチを繰り出す。
当たると痛そうな見た目だけでなく、装着後に両の拳を打ち鳴らしてから繰り出すアクションもインパクトが大きい。
海賊戦隊ゴーカイジャーもデンジマンにゴーカイチェンジした際、真っ先にこの技を繰り出すほどでゴーミンレベルなら当たると勢いよく吹っ飛んでしまう。
機界戦隊ゼンカイジャーのリーダー・ゼンカイザー/五色田介人も『センタイギア04 デンジマン』を使用。その際、両手にデンジパンチを装着している。
また、魔法戦隊マジレンジャーにはボクシンググローブ型の武器 「マジパンチ」 が登場。名前も似ているため、シリーズ間でのセルフオマージュと思われる。

マスクマンのリーダー・レッドマスクの個人技。
「史上最強の空手の技」と言われるその鉄拳は、右拳にオーラパワーを集めることで発動。
地帝獣の強固な皮膚すら難なく風穴を開けられるほど強烈なパンチを繰り出す。

「嫌な嫌な嫌な奴」こと的場陣の必殺技。
一呼吸の間に相手に凄まじい速度の鉄拳を連続で叩きこむ。
初登場の26話にて、リュウレンジャー/"天火星"亮を完膚なきまでに打ちのめした技でもある。
なお、翌話で亮は導師・嘉挧の大リーグボール養成ギプス訓練で瞬発力と動体視力を磨いたことで 「天火星秘技・流星閃光」 を開眼。
こちらも邪神風拳と同様、一呼吸の間に連続鉄拳を繰り出す技である。

キョウリュウレッド/桐生ダイゴの個人技。
その名の通り岩を砕く強烈な鉄拳で、変身前でもデーボス軍戦闘員・ゾーリ魔を打ちのめすほどの威力を誇る。力の加減具合で木を削ることも可能。第2話では常人離れしたパワーでティラノサウルスの木像を彫っている。
変身後に使用する個人武器・ガブティラファングを装着することで 「ガブティラ岩烈パンチ」 に強化される。
さらに、劇場版『ガブリンチョ・オブ・ミュージック』では両手にガブティラファングを装着。連続で岩烈パンチを叩き込む 「ガブガブ・ガブティラ岩烈ラッシュ」 で、デスリュウジャーこと獰猛の戦騎Dにトドメを刺した。
ちなみにダイゴの父である桐生ダンテツは 「空烈パンチ」 を使用。その名の通り空を裂く光の鉄拳を叩きつける技であり、岩烈パンチを上回る威力を誇る。

メイン戦力となる一号ロボはその大半がを決め技にしているが、差別化のためか二号ロボは拳を必殺技とする傾向が強い。
ライブボクサーレッドパンチャーなどは名前からしてパンチ技の使い手であることがわかりやすい。
またスーパー合体ロボも、やはり一号ロボとの差別化のために(あるいはサイズが巨大化したせいで剣が持てなくなり)パンチ技を持つものがそれなりにいる。
主な必殺パンチの例としては以下のようなものがある。

二号ロボ:ライブボクサーの 「ミラクルビッグブロー」 、レッドパンチャーの 「マグナパンチャー」 など
スーパー合体:スーパーファイブロボ 「スーパーベクトルパンチ」 スーパーデカレンジャーロボ 「ガトリングパンチ」 など

グランドライナー 「グランドストーム」 は右腕のライナーガトリングと左腕のライナーホーミングの一斉射撃を拳に敵に叩き込む特異的な技。
また一号ロボでも例外として、格闘技主体で剣を持たないゲキトージャは上半身を高速回転させて横殴りに拳を雨霰と叩きつける 「大頑頑拳」 という必殺技がある。

ジャスピオンが操縦する超惑星戦闘巨人ダイレオンの必殺技。
エネルギーチャージ後、拳を打ち付けてから全速力でホバーダッシュしながらダブルパンチで巨獣を叩きのめす。
真上に投げつけた巨獣を右拳のアッパーカットで打ちのめすバリエーションもある。

正義のエージェントとして悪の化身ドルゲと戦う超人バロム・1の必殺技。数多くのドルゲ魔人を倒した。
…なのだが初めて使ったのは12話と遅く、アリゲルゲヤゴゲルゲにはパンチ返しで破られている。

ジンドグマ怪人・コマサンダーが使う、回転して金槌状の右手で殴る技。


ゲーム

リュウケンが得意とする対空技。
英語 「ドラゴンパンチ」 。昇り竜のごとき軌道のアッパーカット。
現在は単なる「基本対空技」扱いされやすいが、初代ストリートファイターでは 着地まで全身無敵、かつヒットすると体力の4割削る という恐ろしい性能で、まさに「必殺」の名に恥じない技だった。
勘違いしがちだが実はただのアッパーカットではなく、拳・肘・膝の3点攻撃である。
またサガットの胸に消えない傷を付け、リュウが殺意の波動に目覚めるきっかけを作ったのもこの技であり、実は設定上はかなり重要な技だったりする。

  • ファイナルターンパンチ(ストリートファイターシリーズ)
ボクサーであるマイク・バイソンの使用するパンチ技(非常に荒っぽい性格のキャラだが、ヘッドバッド以外全部パンチ技の正統派ボクサーである)。
パンチ3ボタン、またはキック3ボタンを押しっぱなしで溜める事で発動できる「ターンパンチ」を最大の8段階まで溜めて放つのが 「ファイナルターンパンチ」 である。
この段階まで溜めるには60カウント(ゲーム内の上部にあるカウント)もの時間が必要。
しかし、それだけのリスクに見合うだけの威力はあり、ほとんどのキャラで一撃で6割以上の体力を奪う*8

武闘家が習得できる特技だが、ハッサンが覚醒した際に習得するものが非常に有名。
通常攻撃の2倍ダメージというこの時点での特技としてはまさに破格の威力を持ち、とびひざげりだけでは火力に陰りが見えてきた頃のハッサンの評価を跳ね上げるインパクトを見せる。
後に転職によって誰でも習得は可能になるが、やはり最も威力を活かせるのはちからで群を抜くハッサンであり、終盤までメインウェポンとして活躍してくれるだろう。
なお、理論上「ラミアスのつるぎと力のルビーを装備した力500の主人公」が「バイキルト」と「きあいため」をしたあと「守備力をゼロにした相手」にせいけんづきを食らわせた場合、3000越えダメージを出せる(理論上最大値は3530)
Ⅵ最強の特技と名高いマダンテの2997ダメージを突破可能である。
「正拳突き」なのに武器の攻撃力が反映されてしまうのはご愛敬。え?「聖剣突き」なら問題ない?

ティファ・ロックハートが最後に覚えるリミット技。連撃(これまでのリミット技の数々)の〆として使用する形になっている。
拳を前方に突き出して、闘気を込めつつ右後ろにもっていき溜め、一気に突進してすり抜けざまにストレートを放つ。
その後、一瞬の間をおいて敵の内側からエネルギーが膨張して大爆発を起こす。
ディシディア系列でも採用されており、スロット絡みのEXバーストでPerfectを出せば披露してくれる。

ゼル・ディン特殊技・デュエルのフィニッシュブローのひとつ。
効果は強めの全体攻撃なのだが、FF7のファイナルヘヴンに比べると描写面は圧倒的に弾けており、平然と惑星を一周して敵を殴り抜ける。
特殊技の項目にも載っているがこの技を成立させる計算も何かがおかしい。

体術の基本または 店で買える武器 。唯一ロマサガ1ではパンチのための拳闘具を買っているとされる。「 パンチはぶきです
GB版では人間やエスパーが使うと使用回数に反比例して威力が上がり、残り回数1の時に倍ぐらいの破壊力となる 最後の一発 を放つ。
また、ロマサガシリーズでは百烈パンチの系譜として「 マシンガンジャブ 」「 千手観音 」「 龍神烈火拳 」といった奥義級の技も存在する。

私のパンチを受けてみろ!
作品内で特に技名が呼ばれることはないが、 とにかくパンチだけで全てを解決するヒーロー
詳細は項目参照。

ファルコンパーンチ! 」の掛け声と共に放たれる、炎の隼を纏ったロマンの一撃。
当たればほぼ必殺だが、モーションが遅すぎて使いにくい。とはいえ間違いなくファルコンの代名詞である。
なお、元々キャプテンファルコンはレースゲーム出身なので、本来はこのような技はない。スマブラ出演の際のオリジナル設定である。カービィがファルコンを吸い込むと使えたりもする。
ただ、アニメ版で逆輸入されるなど現在ではすっかりファルコンの技として定着している。

初代シリーズからいくつかのパンチ技が登場しており、代表的なものとしては 「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」 の俗称 「三色パンチ」 がある。
また、パンチ技の代表的な使い手と言えばパンチポケモンエビワラーがおり、初代では唯一三色パンチを全て覚えられる貴重なポケモンだった。但し、本人の能力の関係上、初期シリーズでは代名詞とも言える三色パンチをほぼ使いこなせていなかった。*9
ポケモンにおいて「パンチ技」は一つのカテゴリーになっており、特性 「てつのこぶし」 が乗るか乗らないかという違いがある。
最もよく使われたパンチ技は恐らく 「バレットパンチ」 。他にもメタグロスルカリオ 「コメットパンチ」 も良く使う他、カイリキーゴルーグの代名詞として、外れやすいが当たればデカいという 「ばくれつパンチ」 が有名。
なお、 「インファイト」 は殴るモーションなのだが、なぜかパンチ技のカテゴリではない。おそらくてつのこぶし補正が乗るのを恐れられたためと思われる。あとは英名が「Close Combat」でパンチ要素皆無なのも理由か。
また、ガルーラもパンチ攻撃が得意という設定を持ち様々なパンチ技を使う。
特にメガシンカを習得して強ポケとなった第6世代では新技「グロウパンチ」の追加効果と特性のシナジーが高く、対戦環境において猛威を振るった。

ガオモンをはじめとしてパンチを使うデジモンは多い。必殺技でなくとも得意技の範疇で使用するケースもある。
何と言っても一番有名なのはテイルモンの 「ネコパンチ」 であろう。アニメでは凛々しい声からネコパンチの掛け声が放たれると若干シュールだが、
実際には複数の成熟期を手玉に取るほど強い。本人曰く 「鍛え方が違うのよ」
他にはユキダルモンの 「絶対零度パンチ」 、バンチョーレオモンの 「フラッシュバンチョーパンチ」 辺りが有名か。
意外なところではルーチェモンフォールダウンモードの「パラダイスロスト」もパンチが組み込まれた技である。
レオモンの 「獣王拳」 、オーガモンの 「覇王拳」 はアニメだと拳からエネルギー弾を飛ばすような演出だった。
なお、ゲームには登場しないがマサルダイモン…もとい、ケンカ番長大門大のパンチは 究極体のデジモンさえも叩きのめす 破壊力がある。アニキ…すげぇ…

  • 必殺!ゲシュペンストパンチ
初出はスーパーロボット大戦Fゲッターチームの特訓に感銘を受けたスーパー系女性主人公のパトリシア・ハックマンが閃き習得する。
なお、男性主人公のレナンジェス・スターロードの場合、同じ流れで究極!ゲシュペンストキックを習得する。
なお、キックのほうはOGでゲシュペンストMk-II・タイプSの単独武装として実装されたが、パンチは量産型Mk-IIのジェット・マグナム使用時にそう呼ぶキャラがいるだけである。

三島流喧嘩空手の代名詞で、風神ステップから繰り出す当たった相手が宙に浮くほどの威力がある右アッパーカット。
3以降では、操作によってはより強力な 最速風神拳 を出すことも可能。

  • 崩拳(鉄拳)
ポール・フェニックス三島平八が使う破壊力抜群の右ストレート。
崩拳自体は実在する中国武術、形意拳の基本技の一つだが、創作物では貫き通す破壊力のある技としてクローズアップされやすい。
一説にはドラクエの「せいけんづき」もこれをイメージしたんじゃないかとか。


現実

ネコ科の小動物が小競り合いや狩りで行う伝統武術もとい動作。愛らしくもなかなか速い。
…ビデオゲームで遊んでいて、いいところですり寄ってくる愛しいにゃんこ。
その刹那、ゲーム機本体またはリセットボタンにネコパンチが炸裂!
「おきのどくですがぼうけんのしょ1はきえてしまいました」

愛しいにゃんこが魔獣に変貌する瞬間である。
なお、類義語に 「オカンの掃除機」 がある。

ちなみに、ミッキー・ロークが1ラウンドKOを成し遂げた際に放ったパンチもこう呼ばれる。
撫でているようなヘナチョコな見た目だった事や氏が俳優との兼業ボクサーだった事もあって疑惑(とネタ扱い)を呼んだパンチでもあり、
氏も後年 「スナップを効かせたつもりだったが、あまりいいパンチではなかった」 と認めている。

  • カエルパンチ
輪島功一が一度だけ試合で放った、相手の目の前で屈んで伸び上がりと共に繰り出すアッパーカット。
この一撃で世界タイトルを奪い取ったが、対戦相手からは 「あんなのボクシングじゃない」 と非難されている。
「はじめの一歩」では青木勝が多くの試合で見せ、勝利をもぎ取っている。

  • シャコのパンチ
海洋性節足動物の一種であるシャコの捕脚によるパンチは強力なものであり、 獲物となる甲殻類や貝類を叩き割って 捕食してしまう。
一説には 水槽を殴ってガラスにヒビを入れてしまった ケースがあるらしく、暴れてもがいてるところに迂闊に触れてはいけない。

  • パチパチパンチ
吉本新喜劇の役者である故・島木譲二の持ちネタ。正式名称は 「大阪名物パチパチパンチ」
でもドラミング系パフォーマンスなので厳密には違うかもしれない。これのおかげで島木譲二の胸~肩辺りは常に赤い。
派生でアルミ灰皿で頭を殴るボコボコヘッドがあるが、こっちは死因かもしれないと囁かれるほどに危険なので真似しないように。



その他、概要の説明に該当しないパンチ

  • グルグルパンチ
肩関節を中心に腕を振り回し延々とポカポカ殴り続ける。
子供など頭の足りないキャラなどがよく使い、結構なダメージを出したり相手のリーチ負けして片手一本で止められたりする。
中にはこれを超必殺技として操るキャラクターがいる。

強力仮面の技。仮面から繰り出すものをパンチとは言い難いが一応拳ではあるので、この中ではまだパンチ感はある方。

  • ドケツドパンチ(ジャンジャジャ~ン!ボスボロットだい)
ブスボロAの使うヒップアタック。
『おなり~っ ボロッ殿だい』にも登場。

ジェネラルシャドウの技で、普通より少し大きめなトランプを投げつけて敵にぶつける技。ユリ子を失神させた。

ウルトラマンエースの 額上部のウルトラスター(ビームランプ)から発射する光線。
一度のみ両手の先から発射する 「パンチレーザースペシャル」 なる強化技も存在し、こちらはガマスを倒した。

マジンガーZ(機体)の腹部から発射される大型ミサイル。

  • ロイヤルパンチ(ダイヤモンド・アイ)
「外道、死ね!」「外道、消えろ!」 などと叫び、 「ロイヤルパンチ!」 の掛け声とともに光弾となったダイヤを放つ技。

前二つは花咲つぼみ/キュアブロッサムの技。ヒップアタックとボディプレス/ボディアタック(プロレス技)。 最後の一つは来海えりか/キュアマリンの技。こちらは頭突き
余談だが、こうした何か間違ったネームドパンチが続いた本作を締めた技は プリキュア・こぶしパンチ であった。
(これはこれで拳で優しく触れる浄化技なので普通のパンチではないが)

星奈ひかる/キュアスターの必殺技で、拳を打ち付けて星型のエネルギー弾を飛ばす。
12星座の力を秘めたプリンセススターカラーペンにより威力は強化される。

ナミ(ONE PIECE)アラバスタ王国編のエピローグの浴場で見せた技…技?。
男湯との間の塀から身を乗り出す覗き魔達に向けタオルをはだける。ちなみに有料。
コミックボンボン読者なら ナミ版悩殺タイフーン と言えば一番よく伝わるかも。
また、ワノ国編で偶然ナミのタオルが落ちた際にも、隠れていたおそばマスクがこう叫んで気絶した。



参考:技でないパンチ

  • パンチ(文房具)
紙に穴を開ける文房具。書類をファイルする時によく使われる。
概要の説明に該当しないパンチはこちらの意味である可能性も高い。

  • パンチ(雑誌)
1841~1992年まで続いたイギリスの週刊風刺漫画雑誌。
語源はイギリスの人形劇「パンチとジュディ」の主役でありイタリアの伝統的な風刺劇の毒舌道化師プルチネッラの短縮形から。
ここから派生した「ポンチ絵」という言葉も。

  • 平凡パンチ(雑誌)
こちらは1964年~1988年まで続いた、日本の週刊雑誌。
当時は週刊プレイボーイと人気を二分する大人向け雑誌だった。

  • パンチ(野球選手)
パンチ佐藤の名で知られるオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)の元選手で、現在はタレントとして活動している。
イチローだけ改名させると悪目立ちしかねないため、一緒に改名させられた。パンチの由来はパンチパーマ。
何気にドラフト1位なのだが、イチローを始めとした強力野手陣の中に割って入れるほどの力はなく、しかも大学→社会人野球と経由していて入団時から結構年食ってたので僅か5年で戦力外通告を受け現役を引退した。

日本では「ダブルスパイ(スペースパンチ/カウンターパンチ)」と呼称(トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズに登場)。
デストロンに擬態できるTF。

スティラコサウルスに変形する頭の悪い情報将校。玩具はガイルダートのリデコ。

  • フルーツパンチ
果汁等を混ぜたアルコール飲料「パンチ」(ポンチ酒、ポンチ)に、切った果物(フルーツ)を入れた飲み物・デザート。
むしろ「フルーツポンチ」と呼ばれる方がメジャーかもしれない。

  • モンキーパンチ
漫画家。代表作は『ルパン三世』。

  • ネコパンチ(馬)
2006年生まれの競走馬(2012年日経賞勝利)·誘導馬。名前の由来は上記のようなネコパンチで猫が蛇を倒す場面を馬主がテレビで見た事から。

  • かちわりメガトンパンチ
星のカービィ スーパーデラックス』で遊べるミニゲーム。
パワーゲージ、カーソル、タイミングの三点をタイミング良く止めて、放たれるパンチの破壊力を測定するという内容。
しかし、そのパワーのせいで計測地であるポップスターにひびが入る。

  • パンチパーマ
短髪をチリチリにカールさせた、男性向けの髪型。。
元は1970年代に、黒人の髪型をヒントに日本の理容師が考案したもの。
当時はフォークの流行で男性の長髪化が進んており、理髪店は何とか短髪を流行らせようと苦心していたのだ。
「ふーん、そんな背景があったんだ」「仲良く出来ないものかなあ」「だよねえ」

その後、若者のみならず、汗だくになるスポーツ選手やヘルメットをかぶる建設業の人達等にも「髪型が崩れにくい」と人気になった。
しかし残念な事に、バブル時代やそれ以降は専ら「いかつい」「怖い」「暴力団関係」というイメージが浸透してしまっている。




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最終更新:2024年02月19日 16:41

*1 厳密には童虎が劇中でこの技を披露する機会はない

*2 後に別の技を繰り出す機会があるが、初期ではこの一つだけ。ファミコン版ゲーム2作でも、シュラ戦で一時的に廬山亢龍覇を使ったことを除き、これ以外の技を持たなかった

*3 聖衣の修復時に血液を提供した後ムウに忠告されている…がその直後富士風穴でのブラックドラゴンの戦いで放ったため全身出血に見舞われる。その傷は戦いに感銘を受けたブラックドラゴンの治療で事なきを得ているが放置すれば間違いなく落命していた

*4 もっともこの時は我を忘れるほど激怒していたのも一因か。

*5 名称はスーパーロボット大戦オリジナル。

*6 実際ギャグ補正なしでは成立しえない技ではある。

*7 浮き出る数字は「∞」。

*8 防御力の高い設定のザンギエフですら5割ほど減る

*9 第3世代まではタイプごとに物理技と特殊技に分かれており、エビワラーは物理技が得意であったのに対し、三色パンチはいずれも特殊技だった。第4世代以降は三色パンチが全て物理技になっており、エビワラーも十分に使いこなせるようになっている。