サバーク博士

登録日:2021/07/08 Thu 05:53:41
更新日:2025/06/28 Sat 18:34:29
所要時間:約 4 分で読めます




分かった、出撃を許そう。だが…これが最後だと思え。

サバーク博士はアニメ『ハートキャッチプリキュア!』の登場人物。

CV:楠大典

【概要】

砂漠の使徒の総指揮官を務める銀色の長髪の男性。
一人称は「私」。
常にモアイのような仮面で素顔を隠しており、黒色のコートを着用している。
デューンが地球に襲来するまでは実質的なリーダーであった。
キュアフラワーの時代には存在していなかったらしい。

【人物】

常に威厳ある態度を崩さない、ギャグシーンが全くない人物。
プリキュアの敵組織の上司では珍しい放任主義で、デザトリアンを生み出す作戦は三幹部に任せている。
また、が失態を犯してもせいぜい小言を言う程度で、特に制裁は下さなかったり、作中での扱いは非常に悪かったが強化アイテムであるダークブレスレットを支給したりと、実はホワイト上司かもしれない。やる気がないように見えるのは内緒。

一方で、側近のダークプリキュアに何か思うところがあるのか、彼女が月影ゆり/キュアムーンライトに関わることを嫌っている。実は第13話はサバークがダークプリキュアを呼び戻さなければ、変身が解けたつぼみとえりかを倒せていた。

【戦闘能力】

滅多に前線に赴かないが高い実力の持ち主で、手から光弾を放ち攻撃する。
本編開始前のキュアムーンライトとの戦いで、彼女の相棒の妖精のコロンに致命傷を負わせた。
しかし、この戦いでは戦闘不能になったキュアムーンライトを何故か追い討ちせずに逃がしていた。
第46話で薫子からその事を指摘されると激しく動揺する。
薫子はサバークが何らかの事情によりそれができなかった事を察し、キュアブロッサムに「サバークとムーンライトを戦わせないで」と伝える。

そして、第47話でキュアムーンライトの攻撃からダークプリキュアを庇って、遂に仮面が割れ…。

以下ネタバレ注意






















【正体】

その正体は、多くの視聴者の予想通り3年前に消息を絶ったゆりの父親である月影博士
月影博士はこころの大樹を研究する事で人類が幸せになれると考えていた。
しかし、パリでの研究が上手くいかず心が弱っていたところをデューンに狙われ、彼の悪魔の囁きに屈して仮面を付け「サバーク博士」と化してしまった。

以後はデューンの為にこころの大樹の研究を続け、皮肉にもデューンにとっては役に立ち、人類の幸せとは真逆になってしまった。
また、ダークプリキュアはサバーク博士がゆりの身体の一部から作り出したクローンで、彼にとっては「娘」と呼べる存在。
ダークプリキュアもサバーク博士を父親のように慕っているが、彼女の反応を見る限りサバーク博士の正体は知らなかった模様。

【終盤での活躍】

仮面が破壊された事で洗脳は解けたが、罪の意識からか3年ぶりの娘との再会にも暗い顔のままだった。


ゆり…私はお前を抱きしめる資格はない。


その後、ゆり達に自分がサバーク博士となった経緯とダークプリキュアの真実を話すと、ダークプリキュアを抱きしめ父親として彼女を看取った。

直後に、そのやり取りを「お涙頂戴」と嘲笑するデューンが出現。
怒りに震える月影博士はキュアムーンライトとキュアブロッサムと3人がかりでデューンと交戦するが、力の差は埋まらず敗れてしまう。
そして、デューンが作り出した光弾から自分の娘のゆりはもちろん、よその娘のつぼみまでも庇って……。


ゆり…!!お母さんを…頼む…。


そう言い残すとその爆発を一身に受け、跡形もなく消し去られてしまった。
これまで迷惑をかけてきた彼なりの贖罪だったのかもしれないが、ようやく再会した父親を目の前で失ってしまったゆりの心は深く傷付き、憎しみに染まってしまう。

その後、つぼみの叱咤でゆりは立ち直り、デューンに勝利し砂漠化した地球は元に戻るが、そこに月影博士の姿はなかった…。

【小説版】

小説 ハートキャッチプリキュア!』では本名が月影英明(つきかげひであき)で、薫子の部下にあたる人物だと明かされた。
また、地の文で明確に死亡したと書かれ、ゆりと本編では彼の真相を知ることがなかった妻の春菜に遺骨がないまま弔われている。

【余談】

プリキュアの親族としては初の敵方となる。
本作のつぼみの祖父の花咲空のように、本編開始前に何らかの事情で亡くなっているプリキュアの身内は少なくないが、月影博士のようにストーリー進行中に普通の人間が命を落とした例はプリキュアシリーズでは非常に珍しい。

2009年のシリーズでは、敵の少女幹部が一度死亡するが、妖精の力ですぐに生き返り、プリキュアへと覚醒する。

また、月影博士のこころの花は最後まで明かされなかったが、サバーク博士と化した時点で「回復不可能なまでに枯れきってしまった」と考察されている。

サバーク博士の正体こそ伏線が多く予想は容易だったが、実は製作当初はサバーク博士と月影博士は別人という設定だった。そのため13話に出てきたゆりの小学校の卒業写真に映ってる彼は、その後おそらく想像もつかないほど苦労してるとはいえ別人のような風貌だったり。

翌年のシリーズでも、追加キュア(4号キュア)の父親が敵の黒幕に洗脳される形で悪の幹部となっており、プリキュアと敵対しているが、こちらは月影博士とは違い、黒幕に殺されずに無事に生還している。

2018年のシリーズでは、追加キュア(5号キュア)の父親が敵の幹部であり、プリキュアと敵対しているが、洗脳ではなかった。サバーク博士と同じくマッドサイエンティストな雰囲気が共通している。改心後は、もちろん無事に生存しているが、その追加キュアは、光堕ちキュアである。



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最終更新:2025年06月28日 18:34