カローシスUQ/楼堂丈二

登録日:2021/07/14 Wed 00:03:22
更新日:2025/07/04 Fri 20:39:57
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周回なら任せて欲しい、二十四時間戦える





概要

シャングリラ・フロンティア』におけるトップクランの一角「午後十時軍」のクランリーダー。
企画立案力、予算構築力、スケジュール調整力、現場対応力、対外交渉力、人間関係緩衝力…ありとあらゆる社畜要求パラメータが高すぎるが故に満場一致で午後十時軍のリーダーに抜擢されその期待通りトップクランを切り盛りする強者。

なお20%ぐらいの確率でクランメンバーにinできない詫びメールが届けられる。
このため実は「ぶっちゃけイン率も高くないし自分がリーダーである必要そんなないよね?」と自虐的に思っているのだが、団員からは「あんたしかいねぇよ」って満場一致でリーダーに推されてるのでお飾りのリーダーだと本人は思ってるとか。
そんな本人の気持ちが伝わっているのか不明だが、クランメンバーからは絶大な尊敬を送られている。一方で「寝てくれカロ―シスUQ」とも思われている。


人物

社会人らしく言動はかなり礼儀正しい常識人で、ペンシルゴンのPKを食らっても笑顔で許せる器の大きさも持つ。
だが本性はすっごいキメ顔で「フルダイブ状態なら五徹できますよ、リアルで瞼にガムテープ貼って三徹するよりはイージーだ」と語る現代社会が生んだ闇の化身。
数多のクソゲーをクリアし、その中で数多のゲームプレイヤーを見てきたサンラクから「これが日本の標準的な社会人の姿だとしたら俺国外逃亡したくなっちゃうよ…」「不発弾とパーティ組んでるんじゃねーんだぞ」と言わしめた恐るべき人物。
いざ仕事から解放された途端ニッコニコ笑顔でシャンフロのためにリアルを潰して一徹二徹しようとするその姿は、
  • サンラクだけでなく作中屈指の問題児達ディープスローター、サバイバアルにすら「ヤバい」と直感させる。
  • 度々無自覚で闇の社畜オーラを発生させその度にサンラクに胃痛を与え戦々恐々とさせる。
  • 時折無邪気に闇深トークをぶち撒ける。
など色んな意味で主人公の心労に悪い恐るべきプレイヤー。
劇中でこんなに主人公のメンタルを脅かした登場キャラクターはディープスローターと並びこの人くらいのものである。
おまけに社畜関連以外でも剣聖ジョブへの根深い僻みも抱えており、剣聖へのコンプレックスを発症すると「はぁぁー。いやーパイセンさすがっすわー、神秘の剣(レーツェル)は所詮剣聖の引き立て役ってことっすね、ははは」といったように途端にドロドロと鬱屈した愚痴が出てくる。
だが「有り余る時間をさらに突き詰めるのは至高の贅沢」という持論も持っており、そういった点ではサンラクの共感も得ていた。


リアルはIT関連企業勤務。35歳。
泥のように眠り泥のように出勤し、休日の概念を忘却した生粋の社畜。心の拠り所は懐の退職届。
限界まで怒りを貯めて、一周して虚無感に塗りつぶされるタイプの性格。ただしキレる時は盛大にキレる。
具体的には学歴マウントで自身を舐め腐っていた後輩が、合コンに参加するため裏で手回しして楼堂に無断で仕事を丸々押し付けられた際は流石に激怒。
  • 押しつけられた分のファイル全てに難解なパスワードをつけ自分の仕事だけ完璧に完遂。
  • 有給と仮病と自らの携帯端末を破壊するという諸刃の刃を用いて数日間雲隠れ。
というぶっ飛んだ報復を実行。そうしてその間、お肌ツヤツヤになるほど快眠しつつ死ぬほどシャンフロを遊び倒した。
なお後日逆ギレして詰め寄ってきた後輩君に対しては「ここにパスワード書いたメモ挟んどくって言ったのに」とマウントを取って勝利するも、その後社畜の荒波に揉まれ「蹴落とすより手を掴んで一緒に登る方が結果的に自分が助かる」という真理にメンタルがボロボロになりながらも到達し仲良くなった。
現在では「自分の後釜を作って退職したいから後輩を鍛えたい楼堂」「絶対逃がさん本当は分かってるけど分からないとすっとぼけ続けるからなと決心してる後輩」の熾烈な争いが繰り広げられてるとか。

実は要職な上にこいつが抜けるとヤバい枠なのでカローシスが潰れるとどこかの企業の株価が下がる。なのでリアル職場を特定すると株取引で有利になる。
最近ライオット・ブラッドの常飲者だったことが判明した他、偶にまともな朝ごはんが食べれただけで泣くらしい。
プログラマー職なので実はヤシロバードのホワイトな会社に逃げ込むという選択肢があるが、当の本人がゲーム中は脳味噌から仕事に関係するあらゆるワードが消滅するタイプなためそれに気付いてない。

幼稚園児の頃の夢は宇宙飛行士。
「昼も夜もない生活」という意味では夢は叶っているが、代償として目が完全に死んだ。


ゲームプレイヤーとして

前衛寄りの中衛ポジションで支援と攻撃の2つの役割を両立させてこなせる人物。
基本的に綿密な調査と対策を立ててから戦い、モンスター情報を見て「パーティ全体でどう動くか」を考える堅実なタイプだが、ぶっつけ本番が出来ないわけではなく碌に準備もできてないぶっつけ本番にも楽しみを見出せる剛の者。

実力はトッププレイヤーに相応しく、攻撃・防御・仲間のサポートの全てにおいて一級品。
超ハードな私生活に耐えながらトップクランを切り盛りする猛者らしく分析力や他者との連携能力、大人数の指揮能力にも長け、超高速移動するサンラクに対して的確に支援魔法を付与する小器用さから初めてPTを組んだサンラクからも「この人、便利キャラすぎねぇ?」「潤滑油とかそういうレベルじゃなくて十徳ナイフ」と驚嘆するほどの実力者である。
また時には大規模戦闘の際には自分の指示に従わない有象無象を「MOB」と即座に切り分けるシビアさも特徴。
ロールプレイや浪漫にも理解があるクチであり、いざとなれば貴重な秘蔵の消費アイテムも即断即決で楽しそうに使用できる決断力も持つ。

だがそれ以上に彼は、この世にごくごく稀に存在するゲームのためにどこまでもリアルの自分を削れる「ヤバい」タイプの廃人でもある。
タカが外れるとゲームに全てを注ぎ込むため、結果として会社に行ってない休暇中の方が生活が壊滅的になる。
周回が得意分野らしいが、何の躊躇いもなく一徹二徹しようとして周回を求めるため徹夜プレイが完全に通貨みたいな扱い。
ただしシャンフロの超高難易度レイドモンスターに対しては思う所もあるようで、「なんでゲームの中でも超えられないノルマに挑み続けなきゃならんのだー!!」とキレたこともある。
それでも負けん気は凄まじく、高難易度な戦いに対しても「二徹下さい、完全攻略して見せますよ」と断言してみせる剛の者。
それゆえにサンラクからは「きっと社畜であることがある種の制御装置だったのだ」とまで言われている。


プレイヤーキャラ「カローシスUQ」

職業は魔法剣士系最上位職業神秘の剣(レーツェル)。サブ職は武者。
アバターは黄金の鎧を纏う騎士だが社畜の闇と業が抑えきれていないのか、他プレイヤーから「なんか毎回死にそうな顔してない?」と思われているらしい。
サンラク曰く「アバターに変化はないはずなんだが(中身)の鮮度が蘇っている」
プレイヤーネームの元は過労死する有休。(もしくはシンプルに「過労死+有給」の捩りかもしれない)

中身がアレなのでNPCの会議イベントが入ると無意識に胃の辺りを押さえて沈痛な顔と化す。
「わざと匂わせてるんじゃなくて無意識で苦しんでる姿見せられるとこっちもどう接すればいいか分からないよ………」とはその光景を見てしまったサンラクの談。

実はジョブの性質やプレイヤースキル含めて主人公サンラクの天敵。
四方向から時間差で魔法が飛んでくる中近接戦を仕掛けていける『神秘の剣』の特性も相まって「即殺確殺しか勝ち目がない」と断言するほどの強豪でもある。
とはいえクラン内最強というわけではないようで、中にはPVPでカローシスを上回るクランメンバーもいるらしい。


アイテム


魔法


職業




余談

  • 作者曰く「シャンフロ世界では性癖と戦闘力は比例する。そんな世界観に社畜の深淵パワーで乗り込んできた期待の新星」
  • 本名が決定したのはTwitter上であり、更に本名を変換すると「労働常時」と化す。


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最終更新:2025年07月04日 20:39