ショーちゃん(バキ)

登録日:2012/04/13 Fri 00:20:50
更新日:2025/04/04 Fri 08:36:26
所要時間:約 3 分で読めます





イヤ~携帯の電池切れちゃってさァ…
でも君の声は聞きたいワケじゃん?



ショーちゃんとは。
バキシリーズ第二部『バキ』に登場したキャラである。

CV:三戸耕三


と言っても戦闘描写は無く、登場時は如何にもチャラついた格好をして公衆電話で彼女と思わしき女性と電話をしている場面であった。つまりただのモブ。一般人。

では何故こんな項目を立てたか?
それはこのショーちゃんが。

刃牙史上最大の巻き込まれ役だからで有る



刃牙史上最大の巻き込まれ役だからで有る
因みに短い出番の間に「ショー君」「シューくん」など表記が揺れたがここでは便宜上ショーちゃんで統一する。


初登場時の彼は前述の通り公衆電話から彼女に電話をかけている最中で有った。
良く有る日常の風景、しかし突如ショーちゃんの居る電話ボックスがぐらぐらと揺れた。
そして徐に視線を外に向けた彼が見た物は……

(公衆便所のスプリンクラーで)水浸しになったマッチョの白人二人。

公衆便所で戦闘を行っていた最強死刑囚の一人シコルスキージャック・ハンマーである。
この後公園に移行した二人の戦闘の目撃者になるんだろうと思ったあなた、甘い。
なんとこの二人。

ショーちゃんの居る電話ボックスの中に入って来るのである。

彼女との電話を楽しんでいた数秒後に、異様な剣幕のマッチョな白人男性と三人で電話ボックスに押しくら饅頭。
どう考えても異次元空間です。
因みに何故入ったかと言うとシコルスキー曰く「ココなら身長差関係無く戦えるから」。

そしてショーちゃんの存在など知った事かと言わんばかりに始まる戦闘。
狭い電話ボックス内でジャックに叩きこまれるシコルのロシアンフック、アッパー、エルボー、膝蹴り。

その間ショーちゃんは、
「ちょッッチョットまって…ッッ」
「ひィィィッッ」
「ひッ」
と悲鳴を上げる事しか出来ない。
しかしとうとう腹を括ったか、ここに居たら死ぬと思ったか、這いずって脱出を図る。

が。

ジャックの豪打にビビったシコルが逃げだそうとしてショーちゃんにぶつかり脱出に失敗する。
そして「助けッッ」と叫ぶショーちゃん、アッパーを放つジャック、電話ボックスの天井に叩きつけられるシコル、浮き上がって横倒しになる電話ボックス。
ジャックとシコルの二人にのしかかられ、ひたすらごめんなさいを連呼するショーちゃん。
しかしそれとは関係無く放たれるジャックのトドメの一撃、そして再び天井にシコルを叩きつけられた電話ボックスは、
「カンベンしてくれェェッ」「カンベンしてくれェッ」「オレが悪かったァァッ」と叫ぶショーちゃんを入れたまま上下逆さまになる。

そして移し出される電話ボックスの内部、ショーちゃんは奇妙な体制で半ば恍惚の表情を浮かべ気絶していた。


その後シコルと共に電話ボックスごと地下闘技場に運ばれるが、シコルが出た後も依然気絶したままだった。







ーー彼のその後を知る者はいないーー


――と思われたが、なんと外伝作品の『ガイアとシコルスキーバキ外伝』にて再登場を果たす。
当時彼女とは遊び半分で付き合っていたが、2m13cmのステロイドユーザーとロシアの死刑囚に挟まれて電話ボックス内で揉みくちゃにされたという怪事件を唯一信じてくれた彼女に惚れ込み、彼女と真面目に付き合うことを決意する。
しかし、その直後に何の因果かシコルスキーに遭遇してしまう。
蘇るトラウマに怯えるも、怪事件を信じてくれなかった知人に一泡吹かせるべくシコルスキーの脅威をカメラに収めるべく尾行。
だが、彼女とのデートの約束の時間になってしまい切り上げようとするが、シコルスキーに尾行がバレてしまいスマホを破壊されてしまう。
シコルスキーに問い詰められるも彼女との約束を優先してその場を逃走し、待ち合わせ場所に向かう。
しかし、そこには彼女の姿は無く、あるのはトラウマとなった電話ボックス。
真面目に向き合うと決め、唯一の理解者である彼女との約束を反故にした事を謝るべくショーちゃんはトラウマを乗り切って電話ボックスに入り、彼女に電話をかける。
そして、慌てたショーちゃんは何と大声で求婚を申し込む。
そこにタイミングよく、彼女が一足遅れて登場。
ショーちゃんに追いついたシコルスキーがショーちゃんに詰め寄るも……
なんとなんと、彼女はシコルスキーを押し退けてショーちゃんと抱き合う。
かつて、ショーちゃんをジャックと板挟みにした時とは逆に、シコルスキーが電話ボックス内でショーちゃんと彼女に挟まれたじろぐ事に。
二人からはアウトオブ眼中なシコルスキーはガイアに連れ出され、ショーちゃんと彼女は二人で静かに電話ボックス内で抱き締め合ったとさ。


祝福するぜ、二人とも。




因みに刃牙シリーズでは人外の戦闘力を持つ主要登場人物に絡んでしまう一般人が稀に出て来る。
しかし彼等は自分から喧嘩を売った、闘いを観戦に来た、懲罰房に入れられた囚人、監視をサボリ貴重な標本でステーキを焼いて酒を飲んでいた、などそれなりに巻き込まれても仕方ないと思える部分が有る。

が、上述の通りショーちゃんには(少なくとも作中の範囲では)巻き込まれてもやむなしと思える部分が一切無い。

他に非が無いに関わらず巻き込まれた人間に疵面でGMに殺害されたカップルが居るが、彼等は少なくともGMの花山に対する精神攻撃という戦闘上意味有る巻き込まれ方で有る。


追記、修正はマッチョな白人二人と電話ボックスに入ってお願いします。

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最終更新:2025年04月04日 08:36