ジャック・ハンマー

登録日:2014/07/23 (水) 21:17:06
更新日:2019/09/16 Mon 15:05:29
所要時間:約 15 分で読めます





無知な科学者にはたどり着けぬ極地がある……
薬物と滅びゆく肉体とのせめぎ合いの果てッ
薬物を凌駕する例外の存在!!!

日に30時間の鍛錬という矛盾のみを条件に存在する肉体

10数年その拷問に耐え

俺は今ステロイドを超えた!!!



勇次郎の前に立つ!!!







ジャック・ハンマーはバキシリーズの登場人物。初登場は第1部『グラップラー刃牙』・最大トーナメント編。

CV:坂口侯一(TVアニメ)/三宅健太(TVアニメ第二作)

●目次


◆概要◆


本名ジャック・範馬。地上最強の生物・範馬勇次郎の息子…彼の言う処の『世界中にバラまかれた俺の種』の一人であり、
主人公範馬刃牙腹違いの兄。

母は国連軍所属の女戦士ダイアン・ニール。ベトナム戦争の最中、
当時16歳の勇次郎が将来世界の軍事バランスにすら影響を与える脅威に成長することを予期した国連軍より
勇次郎抹殺の任を受け『ジェーン』と名を偽り彼に接触を図ったダイアンだが、
既に彼女とその背後にいる国連軍の目的を見抜いていた勇次郎にレイプされた挙句、攻撃を防ぐための肉の盾にされ
結果的に作戦失敗の責を取らされ投獄されてしまう。

ジャックはダイアンが獄中で出産した子であり、戦士としての生き方を全うできなかった母の無念を知ったことで
屈折してしまい、刃牙ともまた違う理由から勇次郎を超えることを最大の目標とするようになった。

全ての生命活動を『強くなる』一点に向け、狂気の沙汰ともいえるハード・トレーニングを己に課す日々の中で
人体強化の研究を続ける学会の鼻つまみ者・ジョン博士と出会い、互いの利害の一致から彼の研究の実験台となる。
博士の発明した特殊な筋肉増強剤=ステロイドの過剰投与を経て人外の肉体とパワーを手に入れたジャックはそれ以降も
常軌を逸したトレーニングと違法薬物のドーピングを継続する『明日を捨てた男』となり、地上最強の生物へ近づいていく。

なお、ジャックとジョン博士の巡り合いはあくまで偶然だが、博士が狂気の研究に手を染めたのは
北極熊を素手で屠り去る勇次郎の超暴力を目撃したことがきっかけ。
つまりジャックとはお互い『勇次郎に人生を狂わされた者同士』ということになる。
しかし、やがてジャックの強さが悪魔の領域に達してしまったことに呵責を覚えた博士は、
「これ以上神と喧嘩はできない」と東京・地下闘技場へジャックが旅立った後に自殺している。




◆人物像◆


身長193cm、 体重116kg。短く刈り込んだ頭髪。
カナダ国籍の母の血を継いでいるため、外見は金髪碧眼の白人(眉のみ黒い)。しかし骨格や顔立ち自体は刃牙よりも勇次郎に近いものがある。
普段はまるでサイボーグのようなシャープで無機的な顔つきをしており、基本、感情の起伏は全く読み取れない。
しかし、その『強さ』への執念は既に狂気の域に達している。

ジョン博士と会う前は、運動生理学に反したオーバーワークの影響で
さながら幽鬼のような貧相な体躯になりさらばえており、
博士からは『世界一ハードなトレーニングをする世界一ひ弱な男』という第一印象を持たれるほどだった。

しかし、これも『科学的に正しい』程度の生易しいトレーニングでは
勇次郎に近づくことはできても超えることはできないという確信に由るもので、
「今日強くなれるならば明日はいらない」と公言している。

博士の協力を得てからは
人体の致死限界を超えた量を投与する異常なドーピングと、
「日に30時間の鍛錬」と語るほどの密度のトレーニング量をこなすことで
はちきれんばかりの高密度な筋肉にその身を鎧い、
ついには勇次郎が仕留めた以上のサイズの北極熊すら素手で屠り去るほどの強さを手に入れた。

戦闘中に薬物の効果が出てくるとその影響で表情筋までもが不気味にパンプアップし、
およそ人間の顔とも思えぬ名状しがたい相貌となる。


劇中博士や鎬紅葉から「このままでは死ぬ」という警告を何度となく受けているが、
クスリの量は増える一方だというのに今日に至るまで副作用は愚か死相のひとつも見えない。
もっと言えば骨延長すら物ともしないほどの心身の頑強さといい、子豚のステーキを10秒で完食する旺盛な食欲といい、間違いなく健康そのものと言える。
これも執念のなせる技か、あるいは物に対して高い抵抗力を持つ範馬の血の加護か。


絶望的なまでの腕力差や得意技・バイティングの性質上、彼のファイトはほぼ確実に凄惨な流血仕合となるが、
主人公を含めて精神異常者だらけの本作の中では実は殊更残忍・卑劣な闘い方をするわけではない
(最大トーナメント編でも一応対戦相手は全員存命している)。

ファイターとしては非常に純粋でストイックな精神を持っており、
彼との野試合を経験したマホメド・アライJr.には『完全主義者』と評された。

向かってきた相手を徹底的に叩き潰すのはジャックにとっては当然の礼儀作法であり、
弟とわかった刃牙にも澄んだ瞳で
「エラいぞ その体格でよく上がってきた 心配するな 思い切り叩き潰してあげよう」
と愛情に満ちた言葉をかけている。

孤独に己を鍛え続け、必要以上のコミュニケーションを取ろうとしないために
あまり他のキャラクターとの関わりは持っていない。しかし、
屈折しながらも異母弟の刃牙には素直な家族愛を抱いており、最大トーナメント決勝戦でも
殺し合い同然の危険な兄弟喧嘩を繰り広げてなお、その内に殺意や悪感情は無く、
マックシングで致命の攻撃を繰り出すことを悟った時には涙を流して「もう兄弟じゃない」と告げている。

第2部以降は若干心境の変化が起こったか、最大トーナメント編の時のが薄れ、フランクな面も見せるようになる。
以前から医者としての見地から自分に忠告をしてきた紅葉とは自身の骨延長手術を担当したことから
食事をしながら談笑するほどの間柄となり、これ以降も何度となく世話になることになる。通称THE☆お兄ちゃんズ。

最大トーナメント以降も日本に滞在しているようだが、法治国家の日本でピットファイトも無いもので、
社会的には無職である。おそらくシコルスキーへの報復を巡って猪狩あたりがパトロンになっていると思われる。







◆戦闘スタイル・実力◆


肉体改造以前からボクシングやレスリングといった一通りの格闘技ジムを掛け持ちしていたが、
自己流の間違った鍛錬方法で迷惑をかけ続けたせいで鼻つまみ者として扱われており、
正当な技術の蓄積はほぼ無きに等しい。ゆえにファイトスタイルはほぼ我流のピットファイティング(喧嘩殺法)である。
しかしVS渋川剛気戦ではほんの数度の応酬で武道の奥義たる『合気』のタイミングを掴み、
達人を相手に合気を決めて勝利するなど範馬一族に共通する天才的なラーニングセンスも見せており、
技巧を弄さないのは単にジャック個人の信条に起因するものとも考えられる。

『己の人生を闘争に全振りしたかのような生き方』の齎した力はまさしく凄絶。
作中でも文句なしに上位に数えられる実力者である。そもそも生き物としての力の桁が全く違う。
純粋なパワースピードタフネスといった要素のひとつひとつが完全に規格外で、
2部以降は骨延長手術の成果で、俊敏性はそのままに、リーチの長さとパワーがさらに向上している。
真っ向からの身体スペックの比べあいになったら最後、人類に勝ち目はない。

得意技はカチ上げられた相手の身体がその場で水車の如く回転するほどの威力を持ったアッパーカットと
ドーピングでパワーアップした咬筋力を利用したバイティング(噛みつき戦法)。
特に噛みつきの殺傷力は凄まじく、複雑に繊維が密集したヤシの実を穴だらけにし、
地下闘技場を囲う頑丈な木枠をチーズの如く歯形を残して食い千切ってしまうほど。
実戦でも相手の指やアキレス腱を噛み切って大出血させる凶悪な威力を見せ、食いついて捕捉した相手に全力のパンチをぶち込むなど、
読者の精神的ダメージも計り知れない全篇切っての『痛そうな描写』が続出した。

なお、通常人間の歯は乳歯→永久歯に生え変わればそれきりだが、
ジャックに限らず刃牙ワールドのグラップラーの歯はサメワニのように一生のうちに何度も生え変わる性質を備えているので、
歯根も残らぬ程に粉々に砕けても時間を置けばいくらでも再生する。

明日を捨てたことで圧倒的な力を手に入れたジャックだが、
薬物でブーストした膂力を叩きつけるのみというシンプルなスタイル自体が欠点ともいえ、
勇次郎ピクルといった同スタイルの上位互換系キャラクターには勝ち目が全くなくなってしまう。
メタ的にいうなら骨延長で『巨漢』キャラになってしまったのも板垣作品的には鬼門かもしれない。
良くも悪くもインフレの恩恵と禍害をもろに被るタイプのキャラクターといえる。
また、現在のところ範馬一族の中では唯一背面に『鬼』を出せていない。





◆活躍◆

◆最大トーナメント編


当初は参加選手の一人、カナダ出身のピット・ファイター(賞金稼ぎの喧嘩屋。ストリートファイターと同義)という触れ込みで
かの有名な『全選手入場ッ!』においても特に注目されない、絶妙に地味な順番、標準的なサイズのコマで登場した。
紹介の口上も『闘いたいからここまできた』という非常にシンプルなものである。抽選結果はCブロック。

刃牙のファイトに興味を示したり、途中で乱入してきた勇次郎に己の素性を打ち明け
「そいつは(勇次郎に挑戦する)資格が大ありだぜ」と返されるなど、伏線自体は随所に挟まれていたため、
決勝戦以前からも彼の正体に勘付いていたファンは少なくない。

自身の試合の度にトイレでドーピングの『仕込み』を行うのが慣例となっており、
洗面台の前でビーカーに溢れんばかりに盛ったカプセルや錠剤のカクテル
ピーナツかラムネ菓子でもそんな食べ方はしないというペースでゾロゾロと呑み込み、
怪しげなアンプルの首を数本束ねてヘシ折りダバダバと胃に流し込むシーンは
静謐ながら禍々しい凶気に満ちている。

また、糸切り歯にひっかけた細い糸で溶解性のフィルムに包んだ薬をまるでソーセージのように絞り上げた挙句、
食道にぶらさげたそれを試合開始と同時に糸を切ることで胃に送り込むという工夫も見せており、
勝利に掛けるおぞましいまでの執念は読者を戦慄させた。

どの試合も流れは大体同じで相手の持てる力を出し尽くさせ、それを受け切った上でステロイドの効果が表れ始め、
人外の力による圧倒的なまでのフィニッシュを叩き込んで完勝するという底知れぬもの。
主催者推薦として参戦した怪物・アレクサンダー・ガーレンとの闘いでは

「シベリアブリザードにも勝る格闘地獄を見せてやろう!」

という意味不明な口上を皮切りに愛国心という祖国の明日を夢見て闘う者と明日を捨て力を求めた者の強さの差を叩きつけ圧勝、
準決勝では達人・渋川剛気の柔すら剛の力で叩き伏せ血の海に沈めた。

それと並行し、この頃のジャックはステロイド摂取の限界によって肉体が崩壊する『マックシング』を控えた、
いわば爆弾を抱えた状態であり、刃牙との決勝戦の最中、明らかに胃の容積を超えた吐瀉物を延々と嘔吐し、
肉体も筋のように萎んでしまう。

しかし、それはジャックが辛苦を重ねたことでステロイドを超えて手に入れた
無駄なく引き絞られたダイヤモンドの如き完成体であり、
目に映らぬほどの猛ラッシュで刃牙を死の淵にまで追い詰める。しかし、刃牙が最後の力を振り絞り出した
『鬼の貌』を発現してのフロントチョークで絞め落とされ、惜しくも敗れ去った。

戦いを終えた刃牙とは兄弟として強い絆を結ぶ。チャンピオンベルトを受け取るも
負傷からそれを持てない刃牙に優しく手を差し伸べるシーンは最大トーナメント決勝戦を締めくくる名場面である。

その後、もう一つのエピローグとして父・勇次郎に未だダメージの癒えない身体で挑むも、
戦場格闘技であるバイティングにおいてもジャックの上を行く勇次郎に頸静脈を噛み千切られたうえ、
致命の一撃を受け返り討ちに遭ってしまう。一命を取り留めたジャックのそばには彼の母
ジェーン=ダイアン・ニールらしき女性がいたかのように見えたが、真相は定かではない。



なお、勇次郎は誰が優勝するかは100%決まっていると言った矢先に刃牙が優勝したのを見て
「俺の予想を覆しやがった」と漏らしており、当初ジャックは刃牙よりも有望な『餌』として見られていたものと思われる。
その後日に二度負けたことから急速に興味が失せていったのかもしれないが、現金なオヤジである。


◆バキ


一命を取り留めたばかりか、地獄の淵から更なる力を得て復活した。
鎬紅葉の協力により激痛を伴う骨延長手術、それも両腕/両脚各2ヶ所ずつ都合8ヶ所切断による延長と言う非常識なものを敢行。
奇跡的な回復のみならず伸びた手足に正比例するように身体能力をも向上させ、ますます人間から遠ざかる。

最凶死刑囚との闘いには飛び入りであちこちにちょっかいをかけており、
普通にドイルを倒せていたに麻酔薬を打ち込んで
勝負を水入りにするなど意味不明なトリックスターぶりを発揮する(しかし、これがなければドイルと愚地克巳との友情も生まれなかった)。

ションベンロシア野郎への復讐に燃える猪狩の依頼でシコルスキー狩りに乗り出したこともあり、
公衆トイレ・ひいては電話ボックスという特異すぎるバトルゾーンで闘いを繰り広げる。
この時点でもシコルスキーの頭をアッパーカットで電話ボックスの天井に突き刺すなど大暴れであったが、

さらに徳川のジジイの考案した露助公開処刑ショーのために地下闘技場で対戦を続行、
観客から奪ったステッキで腹をまともに突かれてもダメージが通らず、投げつけられた釘を口の中で結んで吐き出すというパフォーマンスに
シコルスキー(と大多数の読者から)『人間じゃねェ・・・』というもっともすぎる反応を返された。

それ以降はあまりにもシコルスが不甲斐ないので興味を消失してしまい、超軍人・ガイアへとバトンタッチしてしまった。

中国で親父と弟が暴れている間はフェードアウトしていたが、
刃牙への挑戦に燃えるマホメド・アライJr.の野試合の相手に選ばれる。
愚地館長渋川先生と錚々たるメンツを鮮やかに倒し華麗なる快進撃を続けてきたアライJr.だが、
その技巧をモノともせずにコンクリ床への投げや顔面ストンピング、喋ってる途中のベロごとぶち切る顔面ブローなど
執拗なダメ押しで土をつけた。Jr.はこの敗北を境に凋落の一途をたどる。



◆範馬刃牙


怪物ジャックも、現代に覚醒した規格外の直立原人・ピクルの登場で斜陽の時を迎えてしまう。
他の闘士同様ピクルと闘いたいという本能的な欲望にかられ、gdgdやってた刃牙に先んじて
烈・克巳に続く第3の挑戦者として最古VS最新の死闘に挑む。

ディープなホモKISSにしか見えない噛み合いに敗れ、鼻から下の皮膚を剥ぎ取られてしまうが、
マックシングによるパワーアップを経てからは僅か2発の攻撃でピクルを本気にさせ、
全力の突進をも回避し、ピクルの耳を噛み千切るなど健闘を見せる。
しかし、目にも止まらぬスピードのヒット&アウェイで相手の攻撃を完全回避するピクルの本領を見せられてからは
登場以来見せたことの無い精神的な弱さをさらけだし、
ついには神頼みに逃避したところをピクル会心の四連全力パンチで頭の下半分の骨格を粉砕されてしまう。
しかし、尽きぬ闘争本能で無意識な当身技『地上最強のファックユー』を予期したピクルが
ジャックを『死んでも危険なヤツ』と見なしたため、捕食は免れる。

が、ジャック本人はこれを中断としか認識しておらず、病院から脱走して再度ピクルに挑戦する。


 先生、打ち合わせと違うじゃないですかァァ~!!!(担当)


しかし結局は当然の流れで返り討ちになった挙句、モズの早贄の如く高所に吊り下げられ『保存食』扱いされるという屈辱に沈む。
死に急ぐようにピクルへ挑む兄を見かねた刃牙が心を鬼にして「ファイターとしては終わっている」ことを告げたことで
完全な敗北を悟ったジャックは砕かれた顎を開き咆哮するのだった・・・なお、日に二度負けるのはこれで二度め。
この敗北からか、勇次郎には「見ての通り、あれは血が薄い」と斬って捨てられている。


地上最強の親子喧嘩はTV映像で見ていたようだが、
(親父(チチ)ヨ………) 「俺ダッテ出来ルンダ!!!」
刃牙に先を越されたことにはかなりの憤りを覚えている様子だった。



◆刃牙道


上記のピクル戦や地上最強の親子喧嘩を期に再度精神的に病んでしまったのか、薬は増える一方、
第4部・『刃牙道』ではさらなる骨延長に挑戦している。
しかし激痛の中でも『退屈』ゆえの欠伸が止まらない謎の症状に陥っており………

骨延長には成功して、無事2メートル43センチ・体重201キロにも及ぶ身体を手に入れる。
ピクルに剥ぎ取られた顔半分の皮膚も話が進んでいくごとに徐々に回復し、35話の時点では鼻の下やほおに痛々しい傷跡が残るのみで皮膚の色的には違和感はなくなった。
ジャックが言うには運動能力をギリギリキープできるサイズらしい(伸びるのではなくてキープなのか……)。

退院した彼は複数の注射器でドーピングをしていたが、その最中に見ていたニュース映像(ドーピング中の暇つぶし?)で宮本武蔵を目撃。
5人の警察官を一瞬で倒したその姿に、ジャックは天井に頭をぶつけながら大きく動揺する。
その男が宮本武蔵という事は理解していないようなセリフを吐いているが、彼は外人だから武蔵を知らないのか、本物が復活したとは常識的に考えて思っていないのか……。

その後、烈と武蔵の武器解禁の地下闘技場に渋川や本部達と同じく客として姿を見せる。
目立つ身長になったためか、サングラスを着用しているがその姿は同じくサングラスを愛用する父親のようにも見える。
そのジャックは、武蔵の戦略の前に大きく動揺する姿を見せる。
烈が殺害された後は、他の闘士が烈の遺体に対面する中で唯一姿を見せなかったが、これは烈とジャックが友人関係ではなかったため空気を読んだのだろうか。
後に友人として武蔵を殴った渋川は、ジャックとは違って烈と絡んでいた描写は殆ど無かったが。

ここからしばらく出番はなかったが、本部とガイアが絡み合っている時に徳川邸についに姿を見せる。
『大きい者が勝つのは当然』と言ったことを語りながら、徳川のジジイに武蔵との対面を要求する。
…大きい人間ほどかませになる描写が刃牙シリーズにおいては多いのだが、ジャックは果たしてそれで良いのだろうか……。
徳川のジジイは、その大きさに圧倒されながらもジャックが武蔵と会うことを望まない男の存在を口にする……。

その後、二人は鯉に餌を与えながら本部以蔵について会話を交わし、ジジイはジャックを本部の元へ送り込むことにする。
ジャック自身も闇社会で名前が知られているだけあって、武装したチンピラとの戦闘経験があり自信満々だった。
こうして本部と戦闘することになったジャックは、夜の公園で本部と遂に対決することとなる。
(戦闘フィールドの時点でこの戦闘の結末に察しがついた読者が大半である)

しかし、戦闘開始直後から奇襲的に投げられた煙草で目に負傷を負わされた上にドロップキックや木刀の攻撃を浴びてしまう。
だが、ジャック自身はダメージをあまり受けておらず、武装した本部の実力を察して本格的な戦闘体制に入る。
この時、ジャックは本部の『競技者』では無く『戦士』としての実力を認める。

こうしてジャックは長身の体を生かしたキックで本部にダメージを与えるが、クナイによるカウンターを喰らうなど決定打を与えられない。
それどころか、高身長のカカト落としが仇になるような形で足首を切断寸前まで持ち込まれ、アキレス健断絶の大ダメージを負う。
(この際、本部の予想と違って完全に足首を切断できなかったほどの骨密度だったらしく、二回の骨延長でもジャックの骨には何らデメリットはなかったようだ)
それでも、ジャックは本部の肩に得意の噛みつきで決定的ダメージを与えた……

かのように見えたが、本部に対してはあまり効果はなかった

本部の服はアラミド繊維を用いた特殊仕様となっており、逆にジャックの歯が全部抜け落ちる。
この時の噛みつき行為は、最大トーナメント終了後の勇次郎に頸動脈を噛みちぎられた際に送られたアドバイスを忘れた行為であり、多くの読者が呆れを覚えた。
ちなみに、この時抜け落ちたジャックの歯にはインプラントで固定した歯が存在することが判明した
ピクル戦やもっと以前の戦闘で破損した歯の全てが再生していたわけでは無い模様。

ここでジャックも終わりか…と思いきや、怒りのあまりにジャックは顔をクシャおじさんのように醜く歪ませる。
本部曰く『歯を抜かれても爪が折れても猛獣は脅威(要約)』とのことで、ジャックが本部に対し怒涛のラッシュ攻撃。
本部はこの攻撃に手も足も出ず、戦闘を観戦していた一般人も警察に通報しようとするほどの威力を見せる。

さすがにフィジカルでは勝てないと判断した本部は、ここで刃牙や勇次郎に浴びせた煙幕をジャックにも行う。
ところが、刃牙や勇次郎が怯んだ煙幕はジャックにはほとんど効果が無く、唖然となった本部はジャックを武蔵に渡さないことを決意。
ジャック自身も本部に火薬の匂いがしたことでラッシュ攻撃を止めてしまい、その直後に命の危機を察した本部による全力の反撃を許す。

手裏剣・分銅鎖という武器と柔術を生かした本部のラッシュにジャックは全く反撃できず。
最終的に荒縄を使う縛法でジャックは身動きを取れなくなってしまい、それどころか本部によって目の前に小刀を刺すアピールを見せられ、ジャックは敗北した。

そして『ジャックを守護る』と公園を去っていく本部だったが、致命的なダメージを負っているジャックは縛ったまま公園に放置された。おい。



◆余談◆


★モデルは英国のプロレスラー、ダイナマイト・キッド。

★ドーピングシーンを始め不自然・不健全極まりない印象のあるジャックだが、
第2部・『バキ』以降は日常シーンも描かれるようになり、それに伴い
『非常に旨そうな食事シーン』を描かれるかなりの健啖家としての一面も見せている。
特にナポ…と口いっぱいに肉をほおばりモニュ…と咀嚼するステーキの描写は飯テロ必至。
烈海王と中華料理店でばったり再会した時は烤乳猪(カオルウチュウ=子豚の丸焼き)を1人かつ10秒足らずで完食している。
Tボーンステーキの骨をビスケットのようにサクサクと齧るシーンも妙に美味しそう。
刃牙完結後はグルメ漫画描けと読者に言われるほどの圧倒的筆致である。

★刃牙と同じ週刊少年チャンピオン連載のギャグ漫画『浦安鉄筋家族』の花園垣
名前は刃牙、キャラデザはジャックのパロディである。母親に性転換した範馬勇次郎としか言いようのない花園勇花を持ち、
たまに喧嘩はするが親子仲は良好。




追記・修正は明日を捨ててからお願いします。
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