ビシュテンゴ

登録日:2021/08/11 Wed 09:49:48
更新日:2025/09/24 Wed 16:03:35
所要時間:約 4 分で読めます





幽明の際 番人気取りの 悪たれ坊

獲物めっけと 尾っぽを振って

を礫に 勝手次第

慢心の権化 不届き千万



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   山林の荒法師   
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンターライズ』(MHRise)。


 種族:牙獣種
 別名:天狗獣(てんぐじゅう)
危険度:★4

目次

概要

クチバシのついたニホンザルのような顔、短めの羽を生やした前足、先端が5方向に広がる尻尾というなかなか個性的な姿をした牙獣種。全体的な体型は牙獣種というよりワイバーン型の飛竜種に近い。
また、腹部には袋状の器官が隠されており、そこに食料及び武器となる柿を大量に詰め込んでいる。

とても好奇心旺盛かつイタズラ好きな一面を持っており、近くを通る生物に柿を投げつけてはその反応を楽しむような素振りを見せる。
依頼文によると旅人や行商人が被害を受けているらしい。
一方で自分の手には負えないモンスターにうっかり手を出してしまい、慌てて退散する個体もいる。

登場ムービーではブンブジナに柿を投げつけ、倒れる姿を嘲笑うという質の悪いシーンを見せている。このためか上記の通り琵琶法師から類を見ないほど貶されている

戦闘

器用な尻尾と特殊なを駆使したトリッキーな戦闘スタイルが持ち味。
回転しながら突っ込む、尻尾を支点にしながら独楽のように動くといった個性的な動きを披露しており、ハンター達を茶化すような挙動も見せる。
実際、攻撃を喰らってハンターが吹っ飛んだ際にキャッキャッ!と嘲笑う仕草をすることがあり、それを見てイラっとしたプレイヤーもいるのではないだろうか。

尻尾でその場に立つ時があるが、この瞬間が最大のチャンス。
この時に大ダメージを与えると高確率でダウンを取れ、持っていた柿を周囲に落とす。

部位破壊は頭部、翼、尻尾(切断不可)。

  • 咆哮
硬直時間は短め。

  • 回転攻撃(縦)
前方向に回転しながら突っ込む。

  • 回転攻撃(横)
尻尾を支点に体を捻り、錐揉み回転しながら高速で突撃する。

  • 引っ掻き
尻尾で立っている時に使用。薙ぎ払うように引っ掻く。

  • 柿投げ
特殊な柿を取り出して投げつける。



  • デカデカ柿
オレンジの柿。特殊な効果はない。
ダウン時に落とした柿は応急薬の代わりになる。…あの馬鹿でかい柿をちょっと齧っただけで食べきってしまう*1のはどうなんだろうか。
また、これらの柿は傷むのが早いため持ち帰れないという設定。

  • ドクドク柿
紫の柿。着弾すると毒霧が発生する。
ダウン時に落とした柿は毒投げクナイの代わりになる。

  • ピカピカ柿
着弾すると閃光が発生する。
ダウン時に落とした柿は閃光玉の代わりになる。

  • シビシビ柿
上位の個体が扱う。着弾すると麻痺性の霧が発生する。
ダウン時に落とした柿は麻痺投げクナイの代わりになる。

  • 尻尾叩きつけ
上方向から尻尾を叩きつける。


亜種

MHRiseの超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』では亜種が登場する。
別名は「(あけ)天狗獣」なのだが、通常種との差別化要素は、柿の代わりに爆発性を持たせた松ぼっくりを投げるところ。
…火属性ブレスも扱うあたり、ケチャワチャ亜種とバゼルギウスを足して割ったかのような特徴である。


他作品での活躍

MHNow

位置情報ゲームの本作では、2025年夏のシーズン6より参戦し初の外部作品への出演を果たす。
ストーリーでは、夏祭りに使用する神輿の飾りを盗んでしまうというなかなかの罰当たりなことをしでかしており、結果ハンターに成敗される形となった。
森林エリアと沼地エリアに出現する。
トリッキーな戦い方は本作でも変わっておらず、回転攻撃や様々な柿を用いて立ち回ってくる。時間が短い分、後ろに下がりながら柿を投げてくる行動はなかなかの遅延行為。
ちょこまかと動き回るので高火力な武器で怯ませたり部位破壊して動きを止めて一気に倒してしまおう。幸い肉質は固くはないので、どこを攻撃してもそれなりのダメージは与えられる。
ちなみに今作では落とした柿を拾って使用することは出来ない。
クエスト中にバンバン投げてきたり緊急クエスト等のムービーでも食い散らかしまくってる柿だが、現実世界にあんなデカい柿は生育していないので多分あちらの世界から持ち込んできたのだろう。いい意味でも悪い意味でもこちらの植物の生態に影響を与えそうな柿である…。


武具

武器は良くも悪くも普通の無属性。Lv3のスロットが1つついている。
スラッシュアックスはどういう理由か覚醒速度最速の滅龍ビンがあてがわれており、使い勝手がいい。
Nowではまさかの麻痺属性武器としての登場。(その為得られる漂流石も雷や麻痺に縁のある黄色)ドスギルオスやラングロトラに続いて3つ目の麻痺武器となり、このモンスターによって弓にようやく麻痺属性が来たことは非常に大きい。武器スキルも「グループハント強化【攻撃】」でマルチにおいて自身の火力を伸ばせるので他の2種モンスの武器とも差別化は可能となっている。

防具はテンゴシリーズ。
ビシュテンゴ本人と同じく鮮やかな青と緑(亜種は赤とオレンジ)を基調とした、天狗や山法師のような意匠が特徴。
牙獣種の防具にありがちなモフモフの質感、獣耳のような頭装備、大ぶりのリボンのような装飾が施されており、「かわいい」と評判になった。
スキルは「広域」や「アイテム使用強化」などサポート向けのスキルになっている。
MRのXシリーズでは「早食い」も追加され、よりサポート向けの装備となっている。
Nowでは新スキルである「追い打ち【麻痺】」が頭と腰装備に実装されているのが注目ポイント。これは麻痺状態になったモンスターへ与えるダメージ倍率が増加し、この2つを装備するだけでスキルレベルは3、与ダメージは+100%と、拘束時間こそ短いもののこれまで火力との両立に悩まされていた麻痺武器でもダメージを出しやすくなった。今作では闇討ち【状態異常】のスキルがあるので(後方に回り込まないといけないものの)状態異常に比較的しやすいので、麻痺武器に対して追い風となった防具でもある。


余談

MHRiseで登場するモンスターには日本の妖怪やそれに近いものの要素が組み込まれているが、ビシュテンゴの場合は紛れもなく天狗、特に「烏天狗」の要素が大きいだろう。
スタッフインタビューでは回転攻撃に「お正月の独楽」のイメージも投影されているとの事。
また、「柿を投げる猿」という要素から童話「猿蟹合戦」の猿もモチーフと思われる。

名前の由来は手のように使える尾から尾手(びしゅ)、そして京都の方言でイタズラを表す「てんご」と思われる。
また、モチーフでもある「天狗」の捩りや、天狗が酒好きである事の連想から「美酒」も由来ではないかとする説もある。


追記・修正はデカデカ柿を食べながらお願いします。

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最終更新:2025年09月24日 16:03

*1 携帯食料や秘薬と同じモーション