毒属性(モンスターハンター)

登録日:2013/11/30(日) 11:34:00
更新日:2022/04/09 Sat 18:05:10
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モンスターハンター』シリーズにおける毒属性とは、ハンターの武器・弾に付加されるものと、モンスターの攻撃に付加されるものの二種類がある。

武器・弾

モンハンにおけるモンスターの状態異常の一種で、発動するとモンスターごとに一定量の体力を「確実に」奪うことができる。ほかの状態異常と同じく、これを帯びた武器による攻撃により(近接の場合は一定確率)モンスターに毒属性値が蓄積し、定められた一定量をオーバーすると発動する、という仕組み。効果が終了すると再発させるための蓄積値が高くなるのも同じ。

素材としては、序盤で遭う毒怪鳥ゲリョスや、火竜夫婦の雌リオレイアなどがメジャー。強化していくことで最終的にリオレイアの亜種・希少種や霞龍オオナズチの素材を使うことになる。ゲリョスがいなかった世代では、フロギィや新たなる卑猥竜ギギネブラロアルドロスの亜種、はたまたそいつらもいないMHWorldではプケプケが候補に挙がってくる。変わり種ではチャチャブーやバサルモスグラビモスの素材が上がることもある。
とまぁこんな風に素材対象となるモンスターはかなり多い。無論、性能も製作難易度もピンからキリまであり、すべての属性の中でもトップレベルに豊富といえるかもしれない。

こんな毒属性だが、狩場においては「地味」というレッテルを張られている。
というのも、

  • 火や雷といった属性武器と違い目に見えて火力が上がるわけでもない
  • 麻痺やスタン、睡眠と違ってモンスターを封じ込め、チャンスタイムを演出することもない
  • 爆破のように部位破壊をあっさり終わらせることもない。(むしろ部位破壊前に体力を削りきってしまうリスクがある)

といった具合で、ただ黙々とモンスターの膨大な体力を少しずつ奪っていくだけで、どうしても華やかさに欠ける。弾としても反動が大きく扱いづらいので、「それなら麻痺弾でいいよね」という話にされがち。

しかし、決して役立たずなものではない。
肉質はおろか全体防御率までも無視して確実にダメージを与えていく毒は、相手や戦法次第で大きなダメージソースとなる。グラビモス亜種やクシャルダオラといった、後半で戦う強力なモンスターの中にも毒を苦手とするモンスターは多い。(耐性を持つモンスターもいるが)
相手の属性弱点を突けない一方、ほとんどの相手に一定の活躍を見込めるため、多くのモンスターと戦う2頭同時クエや大連続狩猟にも効果てきめんである。
また、虫系の小型モンスターを粉砕せずに倒せるため、虫系素材を集めるには毒による攻撃がほぼ必須となる。
特に初代無印では毒状態になった瞬間に別途「発動ダメージ」が発生。更に「発動ダメージ」が発生した瞬間に毒の残り時間がリセットされると言う恐ろしい仕様となっており、当時はスタンが存在しなかったハンマーですら毒属性ハンマーを4人で持ち寄ればあのミラボレアスですら討伐可能と言う正真正銘のバランスブレイカーとして猛威を奮っていた。
流石に強過ぎたため発動ダメージと効果時間延長は無くなった。…が、毒状態が続いている間にも次の毒状態への蓄積が可能であるため、毒に弱いモンスターなら4人で毒属性武器を持ち寄ってタコ殴りにする事で事実上君がッ!死ぬまでッ!毒らせるのをやめないッ!!が可能。
MHP3では蓄積の仕様が変更されて毒状態時には次の毒状態への蓄積がされなくなったため大幅に弱体化。しかしMH3Gでは元に戻り、本作のバランスブレイカ―爆破属性にも勝るとも劣らぬ火力を有するに至った。



MHFでは、敵の体力がメインシリーズより高いため相対的に毒の使用意義が薄くなっている。
中にはドラギュロスのように毒ダメージが非常に高いモンスターもいるにはいるが、それでも麻痺と比べて積極的に使われる程ではなく、地味というレッテルをこちらでも貼られてしまっていた。

しかし、G8アップデートで登場したスキル「状態異常追撃」により評価は一変。
モンスターが状態異常を発症している間に、近接武器攻撃で同じ状態異常のエフェクトが発生すると肉質無視ダメージを与えられる(ダメージ量は属性値に依存)という効果なのだが、毒の場合だと麻痺より長い時間追加ダメージが見込めるため一気に有用性を増したのだ。
これにより、肉質面で相性が悪く、なおかつ毒ダメージに関わらず持続時間が長いモンスター(60秒以上がベスト)には毒属性で攻めるという選択肢が取れるになった。
現在では本家と比べて強力な状態異常に格上げされたと言えるだろう。



ハンターの宿命として時と場合を考えて運用する必要はあるが、大きな底力を秘めている毒。「戦いは属性武器だよ兄貴!」とか、「爆破パネェw毒なんざめじゃねぇぜw」と言ってた人も、一度この属性に触れてみてはいかがだろうか。


☆主な武器

  • 【片手剣】ポイズンタバルジン
通称毒束。最終強化はデッドリィタバルジン、通称死束。
ゲリョス武器の筆頭候補であり、毒属性武器としても最もメジャーな一品。序盤から製作可能であり、お手頃かつ使いやすいバランス性能で、オフの救世主とも呼ばれた。
MH4では500という強烈な属性値を誇り、最後まで一線で戦える代物となっている。

  • 【片手剣】プリンセスレイピア
レイアの片手剣。たいてい上位中盤あたりから死束とバトンタッチで登場する上位互換品。
MHP2Gからは亜種武器のロイヤルローズも登場し、かなり高い水準でバランスのとれた性能(MHP2Gではかなり作りやすいのも相まって)によってかなりの人気武器となった。
MH4では物理攻撃のローズ、作りやすさと属性値の死束と、棲み分けが成されている。

当該項目参照。武器種によって差はあれど、どれも逸品級の性能と強烈な製作難易度を誇っている。

  • 【大剣】クロームレイザー
毒属性の大剣。要求される素材はシリーズにより異なるが、どれも結構豪勢なものを要求される。
属性値こそ高いが一撃離脱タイプの大剣では使いにくいうえに、ほかの性能もレア素材を使うほどかと言ったら…

当該項目参照。MH3Gで覚醒スキルが輝いた好例である。

MH3Gで登場したボルボロスのハンマー。覚醒により毒属性が付加されるが、肝心の属性値が低いうえに物理特化のハンマーなので実質無属性に近いかもしれない。
今作におけるもっとも悲劇的な武器。しかも、本人の性能はハンマー史に名を残せる大業物と呼べるものであり、生まれてきた時代が悪かったとしか言いようがない。

  • 【スラッシュアックス】桜剣蒼斧
MHP3から登場する竜姫の剣斧の強化品。MH3Gではさらに【花天】に強化される。
一番この武器が輝くのはMH4だろう。かなり作りやすいうえに性能も高水準でまとまっている万能武器へと昇華された。
またリオレイア亜種の桜色とリオレウス亜種のを合わせた優美な見た目も人気がある。

  • 【操虫棍】スニークロッド
MH4から登場した操虫棍。最終強化はシャドウウォーカー。
初期武器のボーンロッドを長く使った末にようやく手に入る新たなる棍。
むしろこの後に手に入る棍は強化が遅れるか、出番が遅すぎるか、しょうもない性能のいずれかなので、
必然的に長く使う事になる。

モンスターの攻撃

こちらは典型的な状態異常として登場しており、メインシリーズでは一定時間毎に体力が奪われていく。
効果の大きさの違いで猛毒や、MHXで登場した「劇毒」もあり、劇毒はスキルでは猛毒への軽減止まりであり狩猟笛の状態異常無効旋律でないと完全に防げない。

MHSTでは戦闘中はターン毎、回復せず戦闘終了した場合移動中も一定時間毎に一定量のダメージを受ける。
MHSTの毒系の状態異常はメインシリーズとは異なり敵味方共通で効果が同じであり、上記のプリンセスレイピア系統やクロームレイザー系統の追加効果が確率で猛毒付与になっている。
オトモンに習得させることが出来るアクティブスキルには以下のようなものがある。
毒スパイク / ヴェノムスパイク
リオレイアの十八番サマーソルト
絆遺伝子で習得するため他のオトモンに持たせることが出来るからこの名称…なのかも。
毒水弾
ロアルドロス亜種の固有遺伝子で習得できるスキル。
MHSTでは扱いがイマイチな水属性の攻撃スキルでもある。
猛毒液
ゲリョス亜種の固有遺伝子で習得できるスキル。
その名の通り、付与するのは猛毒。
なぎ払い毒スパイク / ヴェノムスイープ
リオレイア亜種が習得できるスキル。
全体攻撃技であり、MHST2では「ヴェノムスイープ」に名を改めて遺伝可能になった。
クイーンヴェノム
MHST2で新たに登場した紫毒姫のスキル。
MHXX同様、劇毒を付与する効果になっている。


ほかにも数多くの武器があるので追記修正お願いします。

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最終更新:2022年04月09日 18:05