ロックマンさん

登録日:2021/08/25 Wed 00:12:55
更新日:2024/08/09 Fri 20:30:48
所要時間:約 5 分で読めます




大人になった彼が見つめるものはーーー?

現実社会との新たな戦いが始まる!!


概要


『ロックマンさん』はヤングエースUPにて連載されている漫画作品。
2024年5月の更新で終了した。

原作:河田雄志
作画:行徒

ロックマンちゃんと同時連載であり、交互に更新されるという独特な更新体系をとっている。
こちらは戦いの後、日常社会に溶け込もうとするロボの哀愁を描いた、お悩み相談的な展開。



あらすじ


20XX年ーーー
Dr.ワイリーがもたらした幾度にも及んだ世界の危機から時は流れ
還暦を過ぎたライト博士はロボット工学の第一線から退いた……
それに伴いDr.ワイリーは復讐と野望を捨てその活動に終止符を打った……

そして世界に平和が訪れた

かつてDr.ワイリーによって暴走したロボット達も作業用ロボットとして本来の姿を取り戻していた
ーーーそしてロックマンもウェポンチェンジを活かし、歯科医としての日々を送っていた


世界観

前述の通り、戦いのない平和な世界が舞台。
一見すると理想的な世界だが、その一方で小型で高出力のロボの台頭により、今までのロボットは職を追われ、生産が終了したパーツをスクラップから調達するしかないという厳しい現状も描かれている。
更にはその思考回路を新型のボディに移す事も禁止されており、意思のあるロボット達は日々自分の存在意義に悩む事となってしまっている。
中にはスクラップ予定のロボが工場を襲撃するという事件も発生しており、一方ではそんな彼らを危険視して反ロボット団体なるものまで出てくるなど、相当危うい世界である。
そんな中、軍用「バスター」で武装したロボットによる襲撃事件が発生し…


主な登場人物


ロックマンと周囲の人々


エアシューター等の特殊武器を活かして歯科医として活躍する男性型ロボット
様々なロボットとの関わりを持ったおかげで、ロボット達から悩み相談を受ける事が多い。
戦いのたびにバージョンアップを繰り返したおかげで肉体的にも成長を重ねており、最先端のパーツとも互換性があるらしい。
彼もまた、かつての戦いを思い、今この世界で自分の意思で暴れるロボットを撃てるのかを思い悩む事となる。
ロボットによる市街地襲撃事件を解決した後、「ロックマン」に戻る覚悟を決める。

ロックマンの助手として活動する女性型ロボット
公私に渡ってロックマンの側で手助けをしている。

ロックやロールを始めとした様々なロボットの生みの親。
ロックマンのメンテナンスと同時に彼からの悩み相談も受けるが、時としてシビアな意見を発する事も。


現代社会に生きるロボットたち


  • カットマン
元森林伐採用ロボット。現在はハサミの扱いを活かして床屋として働いている。
頭部の巨大なハサミの存在意義に悩む。
人間に恋をしているらしい。

  • ストライクマン
野球ファンでメカフェチの女性投資家と結婚したという超逆玉の輿に乗れた幸運なロボット
しかし妻には「買い取られた」らしかったり、式場では微妙に複雑そうな顔をしていたりと、合意の上での結婚なのかはやや疑問が残る。

  • ガッツマン
パワー自慢のロボットと言われたのも今は昔。
彼より小型でパワーのあるロボの出現によりプライドを傷つけられる事に。
日々オイルを飲んでは戻すというオイル浸りの日々を過ごす。
だがオイルの美味しさを感じる事は幸せに思っており、なんだかんだで今の生活をエンジョイしている様子。
自身が担当している現場がロボットに襲撃された際は、ロックマンとともに事態の鎮圧にあたった。

  • エレキマン
電気を用いたイルミネーションショーを披露しているが、同業者のマジックマンと比較して悩んでいる。
そもそも見た目がマジシャンらしいという事でスカウトされたのだが、本作では彼のそんな素顔が明らかに……

  • タップマン
回転を活かして動画配信者として活動している。
他のロボットに比べると成功している部類だが、人気が出るほど自分のやりたい事から遠ざかっているのではないかと思い悩む。
メカですらない玩具に対抗心を燃やした結果、自身が炎上するという悲惨な結末を迎える事となった。

  • エアーマン
スキー場で人工雪の散布を行っている。
だが、完全に単なる送風機であり、他に適任であるブリザードマンの存在もあって、自身の意義を疑う。
元戦闘メカだった彼が今はエンターテイメントで必要とされているというロックマンの発言により、自信を取り戻した。
そしてロックマンはその自信から来る風によってメンテナンス部屋に逆戻りした。

  • ストーンマン
ガッツマンの仕事仲間で飲み仲間。
やはりガッツマン同様、飲んでは戻してのオイル浸りの日々らしい。
酔っ払うと「 もう一軒行こうぜ! 」しか言わなくなる。

  • フレイムマン
何故か中華料理屋で成功を収めたロボット
インド料理ではなく、中華で。
オーナーからのスカウトで始めたらしく、下拵えにヤマトマンもスカウト中。
なお、同期で中華風のウインドマンは声がかからずショックを受けていた。……仲が悪いのだろうか?

  • ファラオマン
ピラミッド探索をだいたいやり尽くした所でフレイムマンにスカウトされ、同じく中華料理屋で料理担当をしている。
流石に直接の知り合いじゃないフレイムマンからのスカウトは不安で断っていたが、ファラオショットを褒められたことで話を受けた。

  • ボンバーマン
昔は大規模な土地開発で活躍したロボット
今では爆発物も小規模かつ慎重に扱う現場ばかりでフラストレーションが溜まり、最終的に爆弾を投げつけては鉱山を崩壊させてしまった。
爆弾より投げる事の方が悩みで、他にもボウリングをすればレーンを破壊し、ドッジボール選手の強化スタッフをすれば選手を病院送りにするなど、即時廃棄されかねないほどの問題児。
しかし、人間国宝の失敗作のツボを投げる仕事という天職に巡り会う事に。

  • エンカー
ロックマンキラー第一号である槍使いの戦士。
ワイリーが世界征服から手を引いた平和な世界には馴染めず、ロックマンと戦おうとする。
公には廃棄された事になっているが、それはロックマンキラー量産計画のうちの1体とのこと。
本作ではなんとメットオフの姿での登場で、ワイルドな風貌であることが明らかになった。あと眉なし。
彼もロックマンと同様昔に比べて姿が変わっているが、それは地下のロボット闘技場で戦い、メンテナンスとパーツ交換を繰り返してきたおかげ。*1
ロックマン10で共演したからか10のボス達とは同期であり、ニトロマンやブレイドマンに上から目線で接していたらしい。


追記・修正は仕事帰りの一杯が終わってからお願いします。

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最終更新:2024年08月09日 20:30

*1 ワイリー博士が進化に対応できるようにフレーム等に拡張性を持たせていた