ネルドラント

登録日:2021/10/13 Wed 19:48:03
更新日:2025/04/16 Wed 00:23:14
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ネルドラントは、『ウルトラマンコスモス』に登場する怪獣。


【データ】

別名:岩石怪獣
身長:68メートル/尾長57メートル
体重:8万3千トン(通常種の場合)


【概要】

濃い灰色の岩のような皮膚と平らな頭に二本の角を有した直立二足歩行の怪獣で厳密には恐竜の一種。
如何にも怪獣らしいゴツい外見だが、基本的に大人しい性格。

大きな怪我を負うと生まれ故郷に戻ろうとする習性があり、目を覆いたくなるようなズタボロの状態でも帰巣本能に従い歩き回れる程生命力が高い。
TEAM EYESが上述の習性を既に理解していた事から、スピットルやガルバス等と同様に過去にも同種の個体が出現しているものと思われる。

本編ではそれぞれ3体のネルドラントが出現するが、登場する度肉体を滅茶苦茶にされるという散々な目に遭う。
その都度コスモスやTEAM EYESの活躍によって元に戻っている。



【各個体】

ネルドラント

第33話「怪獣狙撃手」に登場した1体目のネルドラント。龍巌山出身。

登場の時点で片方の角が折れ、右目が潰れている痛ましい姿になっていた。
劇中では語られなかったがこんな姿になったのは、防衛軍の施設に近付き過ぎて電磁シールドに引っ掛かってしまった為。

生まれ故郷の龍巌山に戻ろうとしていた所をTEAM EYESに捕獲されそうになり、レーザーネットで捕らわれた所でナガレに撃たれ更に重傷を負い、鏑矢諸島への移送が困難な危険な状態になってしまった。
回復の為の薬草エキス(卵黄入り)をドイガキが調合に成功し、与えようとした所でシノブから生きている事を聞いたナガレが止めを刺しに出向き、ムサシに止められていた所でカオスヘッダーに感染し、下記のカオスネルドラントと化してしまう。

分離後は傷が元通りになり薬草エキスを与えられて危篤状態を脱したようで、鏑矢諸島に無事移送されてリハビリを行っている。

カオスネルドラント

ネルドラントがカオスヘッダーに感染し、カオス怪獣化してしまった姿。
負傷はなくなり、肩の皮膚は大きく隆起し爪は大きく伸び、腕にヒレのようなものが出来た。
高熱弾を発射するようになっており、連射も可能。レーザーネットを地力で打ち破る等フィジカルも大きく向上している。

自身の処遇に対して揉めていたムサシとナガレに高熱弾を撃った後、三号機を踏み潰そうとした所でドイガキが急発進して失敗、EYESはレーザーネットを二重で被せて食い止めようとするがネットをぶち破って一号機と三号機を撃墜。
コスモスとはルナモードコロナモードを圧倒するが、エクリプスモード相手では劣勢を強いられ、最終的にコズミューム光線によってカオスヘッダーを分離され元の姿に戻った。


ネルドラントⅡ

第40話「邪悪の巨人」に登場した2体目のネルドラント。御子柴森林地帯出身。
見た目は1体目と大差は無いが、体色が若干濃い。

コスモスとカオスウルトラマンとの戦いの衝撃で目覚めて地上に出現するも、追って出現したカオスウルトラマンのダークネスウィールによってカオス化を施され、カオスネルドラントにされてしまう。

ヒウラによって元の姿に戻った後、レーザーラックで捕獲され鏑矢諸島に移送された。因みに本来は防衛軍に処分される所だったとのこと。

カオスネルドラントⅡ

ネルドラントⅡがカオスウルトラマンによってカオス怪獣化した姿。
形態は以前出現したカオスネルドラントとさして変わらないが、高熱弾のみならず火炎放射も使うなど能力に若干の差異がある。

カオス怪獣化した時はシノブに火を噴いた程度で特に暴れず姿を消したが、ムサシを救おうとしたフブキ達を妨害する為再出現。
コスモスを相手にカオスウルトラマンと共に2対1で襲い掛かったが、テックスピナーにカオス抗体ミサイルを注射されて元の姿に戻された。



ネルドラント・メカレーター

第43話「操り怪獣」に登場した3体目のネルドラント。宮之浦出身。

運悪くノワール星人に捕獲され、メカレーター化を施された個体。
先に現れたテールダス・メカレーターと同様に頭部にコントロール装置が付けられ、右腕の筋肉も強化されている。
テールダスより遥かに多くの装置が組み込まれており、カワヤの見立てでは麻酔等が通用しないプログラムも完備されている模様。
改造された影響なのか、体重が「8万6千トン」と3千トン増加している。

ムサシを交渉相手として選んだノワール星人が交渉の一環として自分達の目的を解って貰う為、交渉場所の銭湯の地下にて「保管」されている所をムサシに見せた。

その後、駆け付けたフブキによってノワール星人は射殺されるが、その死の間際に報復の為にネルドラントを解き放ち、暴走させる。
改造により麻酔弾も通用せず、現在の地球での技術では救出手段が無いことからヒウラはやむを得ずコンディションレベルレッド(=殺処分を指示。
しかしムサシは最後まで諦めずコスモスに変身し、ネルドラントを大人しくさせる為フルムーンレクトを放つも、改造による機械化の影響で効果は無かった。

次の手段としてエクリプスモードになったコスモスはコズミューム光線を拡散させて撃ち込み、ネルドラント内部の装置を除去することに成功。
チート光線万々歳である。


無事元の姿に戻ったネルドラントはコスモスに感謝の意を伝えるかのように頭を下げて寄り添う。
これにて一件落着かと誰もが思ったその時……



ネルドラントは突然引き攣ったような反応を起こし、地面に倒れ息を引き取った。



唐突にして残酷なネルドラントの最期。
死因は先のテールダス・メカレーターと同じく改造の拒否反応によるショック死。
コズミューム光線を撃ち込まれた時点でネルドラントの肉体は相当の負荷が掛かっており、既に手遅れの状態だった。
実質的にかつてのエリガルの悲劇の再来となってしまったことに、コスモスは悲しみに暮れながらも、亡骸を丁重に宇宙へと運び去って行った。

幾ら万能のコスモスの力とは言えど、どれだけ頑張っても救えない命や届かない想いもある。
あまりにショッキングな結末に涙を流すアヤノに対し、やり切れない表情を堪えながらヒウラは励ます。


コスモスも……神ではない……


そして事件収束後、ムサシもまた夜空に向かって叫ぶのであった。


怪獣は……資源なんかじゃない……!
怪獣だって地球の一部なんだ!!


もっとも、次の回ではムサシもアヤノも何事もなかったかのように元気になっているのは内緒


この個体を最後に、新規の個体が現れることはなかったが、先述の第33話の個体は第55話「最終テスト」にて、元気な姿を見せている。

【余談】

着ぐるみはその後、『ウルトラマンネクサス』に登場するリザリアスに改造された。
両者を見比べるとシルエットがそのまんまである。




ボロボロになって帰宅してから追記・修正お願いします。


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最終更新:2025年04月16日 00:23