登録日:2011/11/13(日) 21:28:33
更新日:2025/01/10 Fri 23:12:42
所要時間:約 2 分で読めます
北欧神話に登場する幻獣の一体。
別名ミドガルズオルム、ミズガルズ蛇、世界蛇とも。
表記揺れで「ヨルムンガルド」とも。
ロキが女巨人アンクルボザとの間にもうけた三体の内一体。
ロキの子供達の一人。
名前は「巨大な杖」の意で、事実兄妹の中でも飛び抜けて大きい。神話最大の大きさといえる。
最初はヨトゥンヘイム(霜と丘の巨人の国)で育てられていたが、その存在を知った
オーディンにミドガルズ(人間界)の
海に捨てられてしまう。
しかし、ヨルムンガンドの方はそのまま海底で成長を続け、遂にはミドガルズをぐるりと取り囲んで有り余るまでに
巨大化し、自身の尻尾をくわえる。
そして
ラグナロクの訪れに応じて目覚め、陸に這い上がり神々と戦う。
最後は
トールの
ミョルニルに頭をかち割られるが、神々を殺す
毒でトールを殺し実質相打ちに持ち込む。
ちなみに、ヨルムンガンドは普段海底で静かに過ごしているがトールとはしょっちゅうすったもんだしている。
二人(?)の初邂逅はトールが巨人ヒュミルに「
釣りにでも行こう」と誘われた時。
釣竿に大物の気配を感じ、引き揚げたらそれは魚ではなく巨大な世界蛇。
ミョルニルで殺そうとするも、その一撃を耐え、舟を壊されてはかなわんとヒュミルが釣り糸を切り、事なきを得る。
次に会うのは、巨人王ウートガルザ・ロキの宮殿
スクリューミルの一件の後、今度はロキや従者のシアールフィ、レスクヴァを引き連れて戻ってきたトールに対し「そこの猫を持ち上げて、脚を地面から離してみなよ」と言うウートガルザ・ロキ。
トールが猫を持ち上げてみると……
猫の胴が伸びて持ち上げることができなかった。
実は猫はヨルムンガンドで、幻術によって化けた姿で、最初から持ち上げるなど到底不可能だった。
三回目は上述した、ラグナロクにおける終末。
こうして考えると、オーディンに捨てられ、トールに振り回され、結構不遇な生涯だったと言えなくもない。ただトールという北欧本来の最高神であり
ゼウスであり最強の神を殺した神話最強の幻獣といえる。
追記・修正お願いします
- 自分の尻尾をくわえるとかウロボロスと同じところあるんだよな。 -- カニ (2013-03-20 22:25:23)
- ヨルムンガンド(猫) -- 名無しさん (2013-10-21 17:06:09)
- 何故か遊戯王ではヨルムンガンドモチーフのモンスターは揃いも揃ってあまり強くないありがたくないジンクスがある。フェンリルは強すぎてやらかしたのがいるけど……。 -- 名無しさん (2023-08-09 18:00:11)
最終更新:2025年01月10日 23:12