DARKNESS HEELS ―Lili―

登録日:2021/11/17 Wed 10:29:09
更新日:2024/10/19 Sat 19:58:00
所要時間:約 3 分で読めます







悪い悪い怪獣は光の巨人に退治され再び平和が訪れたのでした
……リリの巨人はどんな人かしら


お母さん私の前に現れたのは


黒い… 黒い… 闇の巨人でした…



DARKNESS HEELS ―Lili―』は、円谷プロのウルトラシリーズを題材とした漫画作品。作者は綱島志朗
2021年4月から2022年3月にかけてコミックウォーカーやニコニコ静画で月一で連載されていた。
ウルトラマンに類する存在でありながら闇に堕ちた5人の巨人をメインとした企画『DARKNESS HEELS』の漫画版で、舞台『DARKNESS HEELS~THE LIVE~』の続編に当たる。

単行本はKADOKAWAより全2巻。


【あらすじ】

上級市民(ルークス)下層民(インフェルニア)に国家が分断され、100年に渡る内乱が続く惑星フース。
上級市民として生まれ暴徒鎮圧部隊に所属する少女リリ・アーカイヴは黒い男、ベリアルと出会ったことをきっかけに闇の巨人達、そして惑星テリオの陰謀に巻き込まれることになる。


【用語】

  • 惑星フース
惑星テリオの傘下惑星。
テリオの支配を受け入れている者は上級市民として城壁に護られた首都近郊で暮らし、受け入れない者は下層民として壁外で暮らし国家が分断されている。
以前から内乱が続いていたがバトルナイザーが下層民の手に渡ったことで激化しつつある。

  • ブレイス
惑星テリオが開発した人間を人造ウルトラマンとも言える光の戦士に変身させるアイテム。変身には時間制限があり、巨大化するには寿命を削る代償がある。
フースの上級市民全員に与えられており、成人後は聖戦に旅立つことが義務付けられている。

  • バトルナイザー
下層民が近年使用するようになった怪獣召喚アイテム。
レイオニクス以外でも使用できるが『大怪獣バトル』の物より性能が低く、一枠だけしか使用できず召喚する怪獣も人間サイズに縮小されている。

  • 惑星テリオ
舞台から引き続き登場する、ウルトラマンの因子を備えた人工太陽の開発や闇の巨人の復活など高度な科学力を持つ惑星。


【主要人物】

  • リリ・アーカイヴ
惑星フースに住む少女。出自は上級市民だが母親の意向で幼少期を壁外の中間層で過ごした影響で自覚は薄い。
心優しく御人好しな性格だが、承認欲求から戦いに溺れそうになる危うい一面も。


一応の主役にして狂言回しも言えるキャラクターであるが、単行本1巻掲載の綱島氏のコメントに基づけば本作の主人公はあくまでダークネスヒールズの5人であって、
リリはどちらかと言えば『DARKNESS HEELS ―Lili―』というエピソードのゲストヒロイン的な立ち位置であるらしい。

綱島氏曰く「いじりやすいキャラ」
Twitterでは無理矢理ヒッポリト星人シルバーブルーメレッドマンと戦わされたり、
勝手に自分のウルトラメダルやGUTSハイパーキーを作ったり、泣きながらジャック・オーチャレンジをさせられたりとリリがオモチャにされたイラストが数多く投稿されている。

惑星テリオの技術で人間の姿で復活した悪のウルトラマン。
ヒュースの掌の上で踊らされていることを本能的に感じ取りやる気を失いつつあったが、巨大化したリリに光を感じ取ったことで感情が昂りつつある。
彼含むヒールズはヒュースによって変身能力を封じられた筈だが、本作では短時間だけ変身可能となっている。

舞台から引き続き穏健派となり、ベリアルやリリの保護者的立ち位置に。
しかし恋人同士のトラブルを見ると過激な反応を見せる。

綱島氏の作風もあってか、凄くエロくて巨乳な見た目にアレンジされている。

リリに次いでいじりやすいキャラの様で、Twitterではキャラ崩壊と言っても過言ではないくらいのネタ絵が投稿されている。

舞台の二重人格者とは異なりマサキ・ケイゴ要素全面の傲慢な科学者として登場。
バトルナイザーに細工し下層区域で巨大化のための実験を行っている。

魔人態の擬人化といった風貌の舞台版から、青柳尊哉の擬人化に変更された*1。衣装には舞台版の惑星テリオの建築物にあったものと同一の模様が施されている。
舞台からの縁かダークザギと行動を共にしている。

ジャグラーと行動を共にしているが、仲間ごと攻撃に巻き込もうとする攻撃性は健在。
本編では他4人と比べて出番が少なかった事もあってか、単行本第2巻の書下ろしエピソードでピックアップされている。

  • ヒュース・アーディ
舞台から引き続き登場する惑星テリオの研究主任にして元凶。
惑星フースを実験場にして上級市民の頂点として管理している。

  • ハルカ
  • ヤスカ
こちらも舞台版から引き続き登場のヒュースの秘書の女性二人組。
本作ではハルカはお調子者なキャラ付けをされている。

  • サイロ
ヒュースの直属の部下の鎮圧部隊隊長。眼鏡を付けた男性だがその正体は……
ネオバトルナイザーを所持し、ゴルザメルバを使役する。


【余談】

登場怪獣・宇宙人は『ティガ』『ダイナ』『ガイア』のものが中心となっている。

意図的なものか偶然かは不明だが、バトルナイザーの登場や生来のウルトラマンの変身アイテムなど、連載と同時期に放送されていた『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』及びスピンオフとリンクすることが多々ある。

著者の綱島氏は自身のオリジナル作品でちょくちょくエログロ路線を描いているが、本作では流石に円谷プロに配慮したのかそういった描写はほぼ無い。


闇の力に振り回されて追記・修正お願いします。

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  • 2021年
最終更新:2024年10月19日 19:58

*1 ただし、単行本第2巻で綱島氏は本人を意識して描いたわけではないと明かしており、SNS等での意見に対しては「キャラデザに失敗したが、改めて青柳尊哉さんのイメージが強いキャラだと実感した」と述べている。