アルマパラパ

登録日:2022/04/02 Sat 12:36:49
更新日:2025/03/23 Sun 02:41:30
所要時間:約 7 分で読めます







回るダンスが とっても とくいな アルマパラパ。
夜行せいで 夜目がきく。ボスのめいれいを ちゃんと
聞いているのか、色いろなモノを 集めているけれど
お目当てのモノには なかなか 出会えていない。
えっとソレは、ふわふわ飛んでる 小さいヤツでぇ…



ゲーム『星のカービィ ディスカバリー』に登場するボス。


【概要】


5つ目のエリア「オリジネシア荒野大地」のボスにして、ビースト軍団幹部の一匹を務める。
異名は「 踊転甲獣 」。ウルトラ怪獣っぽい響きの肩書きだがカービィのボスである。

どことなくレア社のゲームっぽい顔をした、デフォルメされた大きなアルマジロそのもので、常にヘラヘラと笑ってよく舌を出している。
お世辞にも頭が良いと言えなさそうな面構えに違わず、軍団のボスからの命令でカービィエフィリンを捕らえようとしているが、各地の色々なモノばかりコレクションして一向に進展しない。
ボス前の通路には、カービィがこれまで駆け巡ったエリアで見かけたのと同じモノ(標識、ガードレール、ワンダリア人形など)が無造作に置かれており、更に奥は カービィの手配書が大量に貼り付けられている ストーカーか何かで?
インタビューによると各地に貼られた手配書もこいつが描いたものらしい。
背中にもなぜか交通標識を貼り付けている。

他、集めたガラクタ等ではりぼて人形を作るという趣味がある。
クオリティはかなりバラつきがあり、(元々騙す目的だったとはいえ)はりぼてエフィリンは後ろ姿だけならカービィでも騙される程だが、その本人を模したはりぼてカービィは子供のラクガキみたいな造形。エフィリンの方は攫ってきた本人を参考にしたのだろうか?


ともかくカービィを捕まえんとするアルマパラパは、諸事情でエフィリンがビースト軍団にさらわれた状況を利用し(たのかは定かでないが)、縄張りである洞窟の奥にはりぼてエフィリン入りの檻を仕掛けておびき寄せる。この時ご丁寧にも鍵まで用意している。
偽者だと判明した直後にカービィの後ろから現れ、舌なめずりしながら襲いかかるのだった。


ボスとして

最初は洞窟の奥、ガラクタに囲まれた狭いフィールドの中で戦う。
しかし体力が減ると足場を破壊し、第二段階からは外が見える広場に戦いの舞台を移す。
最初のフィールドにはりぼてのカービィ人形が3体吊るされており、これを全て壊すことがミッションの一つとなっている。フィールド移動するまでの猶予なので要注意。

他のボス達が幾つもの技を持っているのに対し、アルマパラパは後半のボスにもかかわらず 一つか二つ~全部合わせて3つの攻撃しか使ってこない。
しかし、そんなに単純なら楽勝だろう……と考えていると痛い目に遭う。曲がりなりにもコイツの攻撃はどれも後半のボスにふさわしい強さを持っている。


  • アレダ・パラパ(檻振り回し)
第一段階での基本的な技。……というより、序盤はこれしか使わない。
頭上にワドルディ達が捕まっていたのと同じ檻(1人用)を掲げ、カービィの前まで近づいてから大きく横に一回転して振り回す。
長い予備動作と予兆音の後にジャンプだけで簡単に避けることができるが、地上にはアルマパラパの背後にも余裕で届く。

空振りすると「あれ?」と言わんばかりに檻の中を眺め、大きな隙を晒してくれるのだが、攻撃を欲張らない立ち回りを意識しよう。
第二段階でも下記のコロガ・パラパを繰り返す合間に使うが、第三段階では使用頻度が落ちる。

捕まるともちろん閉じ込められる上、檻ごと激しく揺さぶられて連続ダメージを受けてしまう。
フィニッシュまでは12回のダメージという長い猶予があるため、その間にレバガチャすれば脱出できるのだが、揺さぶり続けた後に地面へ叩きつけるフィニッシュはなんと強制即死
体力2倍のはるかぜモードだろうがライフアップで体力をさらに倍にしていようが、叩きつけられた瞬間に死が確定する。
悪名高きハートレス・ティアーズですらダメージは最大体力の9割どまり(しかも裏ラスボスポジション&最後の最後に1度だけ放つ技)だったのに、表シナリオの5面ストーリーボスの立ち位置でありながら体力を最大40割*1消し飛ばす通常技というインパクトはプレイヤーの度肝を抜いた。

……実際には捕まると「レバガチャで逃げろ」と言わんばかりにコントロールスティックのアイコンが出る為レバガチャをしないプレイヤーもそういない+フィニッシュまでの猶予の長さもあって、初見で即死技と気づかずに後に調べて即死と知ったプレイヤーの方が多いと思われる。強制即死を抜きにしても喰らえば当然痛く回避もしやすいので一攻撃技として対処しよう。

あまりにふざけた威力……というかここまでする? という違和感のせいで設定ミスすら疑われる凶悪技だが、本作発売後は更新パッチのあてられる気配がないため真相は闇の中である*2

  • コロガ・パラパ(転がり突進)
第二段階から解禁。
丸まって高速回転した後、猛スピードでカービィに突撃してくる。接近するとスローがかかるので、そこでガード+移動で緊急回避すべし。
3回連続で繰り返し、最後は壁に激突して一定時間だけ気絶する。

特筆すべきはその凄まじいスピード。
普通にダッシュしてもギリギリで掠りそうなほどに素早く、被弾時のダメージも大きい。それを3回も立て続けに繰り出すのだからたまったもんじゃない。
ただ、終了後の気絶している時間がそこそこ長いため、プレイヤーにとっては絶好の反撃チャンスなのだが……。

第三段階でも後述のドール攻撃と交互に使用する。
ただし、これが長引くと行動ループがグラン・パ・ド・ドゥ→コロガ・パラパ→「アレダ・パラパ、グラン・パ・ド・ドゥのどちらかランダム」になる。

  • グラン・パ・ド・ドゥ/パ・ド・ドゥ(ドール攻撃)
第三段階で解禁する大技。初回のみ特別な演出が入る。ちょっと可愛い。
2つの攻撃を連続して行う扱いで、最初の「グラン・パ・ド・ドゥ」はガラクタの寄せ集めで作ったはりぼてダンスドールを取り出し、手をつないでグルグルと大回転しながらフィールドを跳ね返りまくる攻撃。
直線で移動しながら壁で跳ね返るだけだが、当たり判定のでかさに加えて地味に軌道が読みづらく、無敵のダンスドールによってこちらの飛び道具が妨げられることも。

ゴルルムンバのアームストロングと違い、終了後も大して隙をさらすことなく、今度はカービィめがけてダンスドールを飛ばしてくる「パ・ド・ドゥ」へと繋いでくる。
このダンスドールが非常に厄介で、大きな体格をして地を滑りながら迫り、前述の通り無敵な上に 強烈なホーミング が働いている。
しかも単発ではなく、続けてもう1体を取り出して飛ばすので、初見で移動だけで逃げようとすると、まず追尾に捕まってしまうことだろう。
…が、意外にもガード削りが0(=ガードでノーダメージが維持できる)という珍しい攻撃でもある。

行動パターンが少ないぶん、接近戦お断りの攻撃スタイルもあってつけ入る隙が少ない強敵。
特に第三段階では相対的にコロガ・パラパの頻度が減ってしまい、攻めづらい・隙がない・避けづらいの三重苦が揃ったはりぼてダンスドールに苦しめられがち。
特にハンマーで撃破と時間内撃破を同時にこなそうとすると時間潰しが厄介になる。

だが、そのぶん 緊急回避の使いどころも非常にわかりやすいボスである
とにかくコロガ・パラパのスローに合わせて緊急回避しろと言わんばかりで、それさえわかれば簡単に緊急回避が味わえる*3。ホーミングしてくるダンスドールも、回避で斜め後ろに抜けてしまえばたいていそれっきりである。
これ以降のボスキャラは(エンディング後の裏ステージしかり)緊急回避がものを言うぐらいに激しい攻撃が多くなるため、アルマパラパは 緊急回避の重要性を教えてくれる良く出来たボス との声もある。なおゲーム中で緊急回避の解説はない。
前述の即死攻撃までしてくる詰め込みようも「意図的な壁ボス」として敢えて強く・恐ろしく設計した、と考えることもできる。

またグルグル大回転している時もアルマパラパ自身は無敵ではない点を突き、ギリギリ当たらない距離から強引に飛び道具攻撃を浴びせる(ニードルで星弾を捕まえて飛ばすなど)手法もある。
コロシアムのためにこういうタイムを縮める工夫は、後々重要になってくる…はず。


六番目のエリア「レッドガル禁足地」のステージ4「幹部招集」でも、ゴルルムンバに続く2番目の相手として登場。
第三段階の行動がベースとなっているため、大抵はここで「コロガ・パラパ2回目以降でパターンが若干不規則になる」点にぶち当たることになる。
幹部招集ではミッションの一つに「アルマパラパを1分30秒以内に倒す」というものがあるので、臆せずジャスト回避を駆使して速攻したいところ。

エンディングでの写真ではダンスドールを相方に、スワロトルネードのカービィ・ワドルディペアと一緒に優雅(?)にダンスしている様子が見られる。


以下ストーリークリア後のネタバレ注意!
















踊幻甲獣 アルマパラパ・幻



強い思念で 生み出された このビースト軍団は
イメージから かたどられた、そんざいだ。
この アルマパラパ・幻も かつてのイメージのまま
いまだ エフィリンや カービィを もとめて、
ドリーミー・フォルガを さまよい つづけている。


クリア後に登場する謎の空間、「絶島ドリーミー・フォルガ」のステージ5「フォルガトゥン・ネシア」に登場するボス。
本作のラスボスの思念によって生み出された存在で、目も体色もサイケデリックな色調の目に悪い姿と化した。
背中に貼った標識も、得体の知れない謎の記号に変わっている。

絶島に現れる「幻」シリーズの一体で、例によってアルマパラパも攻撃パターン追加や強化を遂げている。
とはいえ、新技自体は実質1つであり(しかも大技ではない)、どちらかというと隙減らしや視界妨害による強化であるため、アルマパラパ戦に慣れていれば大きな苦戦はしない…はず。


  • ナゲタ・パラパ/バラマ・パラパ(はりぼて投げ)
「ナゲタ・パラパ」は第一段階の新技。
檻の代わりにはりぼてカービィ3体を掲げ、目の前に投げつける。
転がり落ちた後は爆発する。
密着ではこっそり当たらないが、第二段階以降は回転投げ版の「バラマ・パラパ」が追加され、密着でも安全ではなくなる。

  • アレダ・パラパ
通常版は下段でのみ振り回していたが、幻版は上段にも振り回してくるため、通常版と同じ感覚でジャンプでかわそうとすると捕まってしまうことがある。
どちらも緊急回避などで距離を取れば当たらない。
即死フィニッシュまでにかかるダメージ回数は通常版と変わらないが、地味に拘束から抜け辛くなっているので注意。

第一段階ではナゲタ・パラパ→檻下段→檻上段のループであり、この順番は第二段階でもほぼ同じ(コロガ・パラパ→ナゲタ・パラパ→檻下段→檻上段→バラマ・パラパ)。
ただし、第三段階が長引くとランダムで繰り出すようになっていく。

  • コロガ・パラパ
第二段階より使用。3回目の突撃で 壁に激突せず、ブレーキをかけてすぐ立ち直るようになった。
つまり後スキが消えてしまっている。第二段階では慣れないうちは避けに徹し、上記のはりぼてカービィ投げと檻振り回しを待たなければならない。

  • ソワレ・パラパ・スクリーン(砂嵐)
第三段階への移行時に使用。
定位置へ飛んだあとに砂嵐を発生させ、視界が悪化する。操作感覚への直接的な影響はない。
ただし、防御力補正が掛かっているため、強力な溜め技や星型弾の当てるタイミングには注意。

  • グラン・パ・ド・ドゥ+パ・ド・ドゥ
第三段階より使用。内容は通常版と変わらないが、砂嵐によって視界が制限された状態で行うため、特にグラン・パ・ド・ドゥでは注意が必要。


第三段階の行動自体は、ランダム行動が増えている以外は通常版とさほど変わらない。
つまり、ただでさえ隙が少ないのが余計に減っているため、反撃チャンスが思うように取れないかもしれない。
わずかな隙をモノにするなり、ジャスト回避からのカウンターをより積極的に取るなりしていく必要も出てくるだろう。
なお、前述の砂嵐は アルマパラパ・幻が長い隙をさらす一度きりのチャンス なので、定位置を覚えて一気に畳みかけてしまいたい*4
ジャスト回避のタイミングが分かりやすいのも相変わらずなので、慣れてくると幻ボスの中では比較的楽に戦えるようになるかもしれない。


そして「絶島ドリーミー・フォルガ」関連のシナリオラストでレオンのソウルを捧げるシーンでは、本物のアルマパラパがゴルルムンバ共々参加している。
なんやかんやでレオンに対する忠誠心や仲間への信頼はあったということなのだろう。


追記・修正ははりぼて人形を作ってからお願いします。
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  • VS.象りの思念バトル
  • 悪役ではない敵役
最終更新:2025年03月23日 02:41

*1 ワイルドモード時の体力を10割として計算する。

*2 『スターアライズ』と違い、タイトル画面にバージョン表記が存在せず、そのことから追加コンテンツを配信する予定も無いのではないか?と一部では言われている。

*3 なお似たようなスロー演出が入る他のボスの技と違い、なぜかコロガ・パラパのみスローに合わせて緊急回避してもジャスト回避扱いとならない。レンジャー能力などのカウンター技を持つコピーで挑むとわかりやすい。

*4 さすがにダメージ軽減補正が働いてはいるが、攻撃以外でここまで長く無防備になる行動はない。