ハートレス・ティアーズ

登録日:2019/10/13 Sun 02:12:30
更新日:2025/04/29 Tue 12:30:08
所要時間:約 7 分で読めます





※この項目には『星のカービィ ロボボプラネット』の重大なネタバレが含まれています。





















プレイヤー「な……長かった……でもこれでクリアしたぞ……」


(♥)
ドクッ ドクッ ドクッ ドクッ


「……え? これ何?」


(♥)
ドクッ……ドクッ………ドクッ…………


「あれ? ちゃんと倒したよね? なんなんだ?」


キュイイイイイン ドゴォン‼

      



「え」


キュイイイイイン ドゴォン‼


   ♥   

キュイイイイイン


「ちょ、やばいこれ避けないt」


ドゴォ‼


      

   ●   


テッテレッテ テッテーテテッ テン♪



゚ ゚ ( Д  )












概要

真・かちぬきボスバトル」限定で登場する裏ラスボス、「星の夢.Soul OS」の第4形態が繰り出す技。
そして星のカービィシリーズ史上最凶の初見殺しで名を馳せる大技でもある。

この技は倒されてから発動するという大きな特徴があり、他のボスでは中ボス格のセキュリティサービス以外に見られない性質である。
破神エンデ・ニルの第2形態撃破後のギミックにも「マユハガレ」「ヒメイ」という公式名称がついてはいるが、攻撃技ではないため所謂「ファイナルアタック」とは違う。
星の夢自身も通常版の時点から第2形態撃破時に「グラウンド・シールド」を行うものの、描写としては体力を削られる度にカウンターで実行していたそれの延長線上に過ぎない。


ハート型のボディが吹っ飛んで消えた後、再び現れてステージ中央に鎮座していく星の夢。
後は爆発なりなんなりして消えていくだけだろう……と思っていると、何だか様子がおかしい。


削り切ることが出来たのに消えないボスの体力ゲージ……


心臓の如く不気味に脈打ち始める星の夢……


鼓動に合わせて赤く点滅するまだ消えないゲージ……


そして何故かまだ動けるカービィ……


徐々に鼓動が遅くなり、9回目でコアが赤くなった次の瞬間、防衛システムOS0から真っ赤に光り輝く衝撃波の輪が3連続で放たれる。
この技こそが最期かつ最大の大技「ハートレス・ティアーズ」である。
全て回避しきることで本当に撃破した扱いとなりムービーに入る。

衝撃波の輪は放たれる度にダメージが上昇していくのだが、特筆すべきは3発目の殺意に満ちたダメージ量。
触れれば一撃でカービィの最大体力の約90%を根こそぎ奪われ、生半可な残り体力だと問答無用でトドメを刺される。
他のボスでもこんなデタラメじみた極大ダメージを誇る技は滅多になく、次点に並ぶのはアナザーメタナイトのアッパーキャリバー、三魔官シスターズの大技コンボ全被弾時(どちらも約70%)などがせいぜいといったところ。
それなりに残っていた体力ゲージが一瞬で溶ける光景は恐怖しかない。
「やった!倒した!」と思って気を抜いて、うっかり本体から手を離したプレイヤーは次々と地獄の底に叩きこまれていった。

もちろん、全てのプレイヤーが気を抜く訳ではない。画面をしっかり見てれば「これヤバイやつじゃね?」と十中八九察するだろう。だが、「ハートレス・ティアーズ」の恐ろしさはそれだけではない。

例えば「大ダメージ?でも無敵になれば余裕でしょ」と思って、無敵時間のあるコピー能力技で楽々やり過ごそうとするプレイヤーもいるだろう。
ところが、このハートレス・ティアーズは押し出し系のステージギミック*1と同じ性質を有しており、ストーンの石ころへんしん、リーフの木の葉かくれ、スナイパーのぎたいなどといった強力なガード技を容易にブチ抜いてくる。
余裕ぶっこいていたら鈍い音と共にカービィが画面に張りつき、訳も分からぬうちに死んで12戦目敗退となったプレイヤーは数知れず。
しかもカービィがダメージを受けた直後の無敵時間まで無視するので、初動の対応が悪いと最初の衝撃波からコンボで食らって最期には………なんて可能性まである。

たとえこの手のガード技に頼っていなかったとしても、その先にも心理的なトラップが仕掛けてあるのが抜かりない。
上→中央→……と来て「最後は下だな!」と思い最大までホバリングすると、最上部の衝撃波に当たって(体力満タンでない限り)お陀仏というわけである。
見てからでも避けられるのが救いか。


以上の点だけでも十分恐ろしい技だが、下記の要素も遠かれ近かれこの技がトラウマとされる原因となっている。

ラスボスのファイナルアタックが過去に前例が無い

星のカービィ3』のゼロ、『星のカービィ トリプルデラックス』のセクトニアソウル*2のように「倒されたと見せかけて形態変化する」ボスは多いが、体力が尽きた後にに技を使うボス自体が星のカービィシリーズでは『ロボボプラネット』以前の作品に存在せず、シリーズをやり込んできたプレイヤーでも虚を突かれやすい。もっとも、その後もないが…これを経験したら疑り深くなると思われる。
その前にセキュリティサービスの自爆行動を見る機会があるとは言え、まさかラスボスが同じような技で度肝を抜く初見殺しを仕掛けてくるとは夢にも思わないだろう。

体力の維持が難しい

星の夢.Soul OS戦は直前で支給される持ち込み型の元気ドリンク以外、回復できる機会が一切無い。それまでの形態では前述の無敵時間のあるコピー能力が使えない。
にもかかわらず、全体に渡って攻撃の激しさは本編の比ではなく、そこに不意打ちの如く第4形態との戦闘まで追加されているのだからたまったもんじゃない。
第4形態も前半は移動する柱がメインで、それもゆったりした単調な攻撃だが、コア本体が動き出すと一転して
  • レーザー掃射後、ガード不可の衝撃波が立て続けに噴き上がる「ハートフル・ティアーズ」
  • 雑魚の物量が多く、コピー無しでは処理しながら本体に近づくのがつらい「スーパーバイザコール」
  • 出現からカッター射出までが早い「シューターカッター」
  • 分裂・衝突してガード不可の大爆発を引き起こす「デッドリーハート」
などといった、純粋に回避がシビアな攻撃を次々に繰り出し、カービィの体力とプレイヤーの精神を擦り減らしてくる。
隙の短さで翻弄してくるのも合わさって、初見プレイでこれらの猛攻に一度も当たらず、即死圏外を維持して倒すというのは至難の業である。というよりそもそも……

ここに辿り着くまでが長すぎる

本作の「真 かちぬきボスバトル」は長い。とにかく長い。
普通にプレイしていると所要時間が30分超えるのはまず当たり前で、ラストバトルも休憩無しの4連戦*3になるため更に長引く。強コピーとされるハンマーニンジャ等も使いほぼ最善を尽くしても20分は平気で超え、人力での現状最速記録(2024年5月時点)もamiibo使用の有無を問わず10分切りは達成されていない。(最速でも10.57.47である。)最近ようやく3DSに手を出し始めたTASさんですらカッターでギリギリ達成というほど。*4
回復アイテムも一戦ごとに支給される訳ではなく、大抵ただのチェリーなので回復量もしょぼい。一番良くて前述の元気ドリンク以上のモノは出てこない。
敵の攻撃をできるだけ回避する、ないし被害を減らすべくスピード勝負も要求され、プレイヤーにかかる精神的な負担が半端じゃない。

そして、第4形態まで行き着いた時にはカービィの体力も多かれ少なかれ消耗し、プレイヤーの集中力も限界に近いはず。
食らってしまえばそれまでの苦労が全て水の泡と化す、そんな大技をこの状況下で、最後の最後に繰り出してくるのである。
こんなの正気の沙汰じゃないよ……
かくして発売後、文字通り心無い一撃で涙を呑んだプレイヤーが続出。その凶悪すぎる初見殺しで良くも悪くも有名になってしまった。


攻略

ここまでハートレス・ティアーズの恐ろしさを述べてきたが、結局は初見殺しに過ぎない。
実の所、単体で見ると回避難易度はそこまででも無かったりする。

攻撃位置は固定

衝撃波の放たれる位置は3発とも決まっており、前述の通り1発目は上段(カービィが空中にいるときは下段)、2発目は中段、3発目は上下段、となっている。
つまり、地上で大人しくしていれば、避ける必要があるのは最後の上下段(それも下側)だけなのだ。
2発目が過ぎ去った後にタイミング良くホバリングし、中段の高度をキープし続けることで難なくやり過ごせる。
判定も短いので慣れていけば普通のジャンプやジェットのホバーヒートでも十分回避可能。

無効化されない無敵判定技を使う

普通のガード技は貫通されてしまうのだが、実は緊急回避とエスパーのバニシュによる無敵時間だけは対象外である。
エスパーの場合どういう事なのかと言うと、発動中は「画面中のどの場所にもいない*5」という扱いになっているため、ハートレス・ティアーズのガード貫通に引っかかることが無い。
無敵時間はバニシュ>緊急回避で、コピー能力としての使い勝手も良いため星の夢どころか道中のボスへの対策にもなり得る。
スターアライズではバニシュ系と緊急回避は、バルフレイナイトEXの竜巻はバニシュでも回避出来なくなった。

ちなみに、コピー能力獲得直後の僅かな無敵時間もこれらと同類にあたる。これだけがスターアライズでもそのまま。

amiiboを使う

なにかamiiboを読み込ませると、コピー能力と一緒にチェリーのオマケがついてくる。
一部のamiiboはもらえる回復アイテムが異なり、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのカービィキャラのamiiboなら元気ドリンクが、星のカービィシリーズのamiiboならマキシムトマトがもらえる。
万が一ハートレス・ティアーズに掠っても、3発をくらう瞬間までに体力満タンなら安心、という訳である。
ただし、一回の挑戦に使用できるamiiboの個数には制限がある、一度使用したamiiboは次の挑戦まで使えない、New3DSか、通常の3DS用の周辺機器が無いと読み込めない、コピー能力が強制的に変更されてしまう点に注意。

休憩を挟む

インターバル部屋やポーズ画面、本体のスリープモードを利用して集中力と疲労を回復させておく。
何もこの攻撃に限ったことではなく、他のボスの攻略でも地味に大事なこと。
説明書にもあるが、疲れたらきちんと休もう。それでもかなりきついし、下手したら休憩時間の方が長くなる可能性もあるが。


余談

  • 技名は直訳で「無慈悲な涙」または「心無い涙」という意味。
    カービィと対比して「ココロのないキカイ」と強調されてきた星の夢の最期の技にふさわしい技名と言えるが、
    技の性質上 長丁場を戦い抜いたプレイヤーたちを絶望に叩き落とす無慈悲な攻撃と、それに涙するプレイヤーたち という解釈もできてしまう。

  • 最後の衝撃波で場外に押し出されてなお生き残った場合、ステージに復帰するまでは撃破ムービーが始まらないようになっている。

  • 前述したように致命的なダメージを与えてくるのは3発目の衝撃波であり、実は1、2発目のダメージ量はそこまでのものではない。それでも最大体力の約50%は食らうが
    しかし、1発目と2発目は自分から飛び込まない限り当たることがまず無いので普通のプレイヤーには知りようがなく、最も当たりやすい3発目で死んだ報告が多かったことも重なり、長らく見過ごされていた。

  • 直前の形態の「Fatal Error」もプレイヤーからはトラウマとして名高く、そもそも星の夢は歴代でもかなりの高難易度を誇るボスである。
    • ちなみに、当時のMiiverseはむしろ「Fatal Error」の方が攻略出来ないという意見が多かった。

  • 9割ダメージでヒイヒイ言ってた6年後にはなんと体力ゲージが二本あっても即死する攻撃を使う鬼畜アルマジロが現れた。しかもコイツは真ラスボスなどではなくただのストーリーボス。……実際は強化版も含め喰らってもレバガチャすれば浅いダメージで済むタイプの攻撃なので脅威度は比較にもならないのだが、「即死」という共通点でトラウマを抉られたプレイヤーも多いようだ。




追記・修正は分かっていたけど避けられなかった人にお願いします。

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最終更新:2025年04月29日 12:30

*1 ボヨヨンハンドやワドルディトレイン、本作に出てくるものではワドルディカーなど

*2 セクトニアソウルに関しては裏EDで花から分離した状態のシルエットが登場しているが…

*3 普通にしているとこの4連戦が所要時間の半分になる。

*4 ハンマーの記録はシューティングが最適化されていなかった時の動画で、現在はギリギリ10分切りを達成できるらしいが動画は未投稿

*5 アイテムも拾えなくなる。