ことも(夜廻)

登録日:2022/05/03 (火曜日) 19:10:29
更新日:2025/03/09 Sun 00:05:14
所要時間:約 5 分で読めます





おねえちゃん…おそいな…

さがしにいこう



「ことも」とは、日本一ソフトウェア開発のホラーゲーム『夜廻』の主人公。


概要

シリーズ初代主人公である幼い少女。ゲーム本編では名前が出てこないが、小説版及び「ゆるっと日本一」の第五回放送で、『夜廻』のディレクター溝上氏によって「ことも」だと明かされた。
これはミスではなく、あえて名前を出さなかったとのこと。

赤いリボンのついたカチューシャとネクタイ、そしてウサギ型のリュックが特徴。具体的な年齢は不明だが、ゲームでの台詞に漢字が使われていないことから小学校低学年だと推測されている。
性格は年相応に純粋で優しく、襲いかかってきたおばけの背景を知って遺体の側に花を備えたり、願いをかなえたりする。
また収集癖があり、探索中に見つけたものを何でも持ち帰って部屋に飾る癖がある。
そのラインナップもまた独特で、人形やアクセサリーなどまだ理解出来るものもあれば、誰かの忘れ物と思しき上履きやリコーダー、新聞紙や空き瓶などのゴミ、終いには人骨まで持ち帰る始末。
結果、ゲームをやり込めばやり込む程彼女の部屋は魔窟と化して行く。そんなだからおばけが寄って来るのでは?

活躍

『夜廻』
ポロとの散歩からの帰り道、ポロが遊んでほしがったので適当に石を投げたところ、トラックがポロに衝突*1。道路についた血と破壊されたガードレールを見た後、リードを引きずりながら帰宅した。

姉からポロについて訊ねられるが、答えることができず、姉は彼女に家にいるよう言いつけてからポロを探しに行く。
しかし、なかなか姉が帰ってこないことから、ことももまた探し物を求めて夜の町へと歩み出すのであった。
不気味なおばけがはびこる町で彼らに追いかけ回されながら、ポロの亡骸を発見し埋葬。
更に山の神社にて姉を見つけ、彼女を生け贄にしようとしていた山の神(夜廻)から救出に成功するが、代償として左目を失った。

……眼球が破裂するような傷を負えば脳に障害を負ってもおかしくないところだったが、幸い大事は無かった様子。
スタッフロール後、眼帯を付けた姿で姉と共にポロの墓参りに来るところでエピローグが締めくくられる。

『深夜廻』
ストーリーが後半に差し掛かった頃、ハルユイが住む町が、こともが住む町のお隣さんだということが判明する。
ストーリークリア後に隣町へ行くとこともに会うことができ、『夜廻』から2年が経過していることなどを話してくれる。
『夜廻』での経験からか精神的に大きく成長したらしく、大人びた態度を見せており、「あの町にいたい」と吐露したハルを元気づける姿も見せた。

小説版ではハルがイカスミパスタ群霊に追いかけられているところに颯爽と現れ、安全地帯であるムカデの神社跡地まで案内した。


他者&人外との関係

  • おねえちゃん
実姉。こちらも小説版で名前が「ともこ」だと判明した。
制服姿なので中学生だと思われるが、小説版ではこともと大差ないとされている。…あれ?
母親がおらず、父親も仕事でなかなか帰ってこないという家庭環境においてはこともにとって親代わりとも言うべき存在であり、姉妹仲はとても良好。
小説版にて、シリーズ0番目の主人公であったことが判明した。

  • ポロ
愛犬。チュートリアルでトラックにはねられ、後に死亡が確認された。
霊能力者ならぬ霊能力犬で、死後も姉妹を見守っていた他、小説版では山の神(夜廻)が姉妹を生け贄にする上でムカデのお守りと同じくらい邪魔な存在だったことが判明する。

商店街の神社で奉られている巨大なムカデの姿をした神様。小説版によると主なご利益は商売繁盛及びその土地の発展らしい。
姉妹が山の神(夜廻)に狙われていたにもかかわらず、これまで生け贄にされなかったのも、彼(?)のお守りの力だという。
基本鬼畜生ばっかりな夜廻シリーズの神様では比較的良心的な存在で、商店街の再開発に伴い神社を壊されてもなお参拝客や信者を守ろうとしている。

  • よまわりさん
夜に外を出歩く子どもをさらう、二つの姿を持つおばけ。実はこいつもやり方はともかく結果的に姉妹を山の神(夜廻)から守っていた。
ゲームでも小説版でも意味深な行動を繰り返すが、姉妹は「正体不明の恐ろしいもの」と結論付けて深く考えるのをやめている。
ちなみに、『夜廻三』ではユズの落書きというかたちで地図の隅っこに登場し、ちゃっかり皆勤賞を守った。

『夜廻』のラスボス。配下を使って暗躍し、ともこを生け贄にしようとするも、こともの妨害にあい見逃すかわりに彼女の左目を奪った。
小説版では本来はこのような邪神ではなく、人間に忘れられたことで信仰を失った結果暴走している可能性がほのめかされ、こともは生来の優しさから彼(?)を憎みきれていなかった。
だが、過去に姉妹の母親を強制的に生け贄にしているので、それを知っていたらまた反応は違っただろう。
しかも山の神(夜廻)に左目を奪われたことで、こともは半身が夜の世界に囚われることになり、昼でもおばけが見えるようになったばかりか、夜ではよりはっきりおばけを認識できるようになったため「もうよるはねむれないかもしれない」と独白している*2

  • ハル
『深夜廻』の主人公の一人。
上記の通り、自分の町にやってきた彼女と交流し、友達になった。
当然ながら、こともはハルがどんな経験をしたのかは詳しく知らない。


余談

『深夜廻』での歴戦の勇者のような貫禄、そして隻眼であることから某蛇に倣って、一部では「伝説の兵」と呼ばれている。

『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』にDLCとして参戦。両目があるので本編前もしくは本編途中からイヴォワールに飛ばされたようだが思いっきり山の神が干渉してくる。
具体的には石を投げれば戦車が敵を轢き逃げしていくし、何なら山の神が直々にゲームオーバーのSEをひっさげて敵を攻撃する。
他にはどこからともなく茂みを取り出してそこに隠れるというツッコミどころ満載なスキルもあったり。



追記・修正は夜の怖さを覚えている方にお願いします。

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最終更新:2025年03月09日 00:05

*1 トラックはそのまま姿を消した。

*2 家の中にも普通におばけが出るし、ものによっては声も聞こえるという生き地獄。完全に安心できる場所はムカデの神社だけとのこと。